最強に転生
月曜日の朝は憂鬱になる。輝かしい日曜の次の日というまさに天国と地獄だな。
あれ、なんか違うか……?
まあ、いいや。とりあえず、このアニメ見終わってから学校に行こう。
そう思いながら昨日録画したアニメを眺めながら横になる。
そんな只今の時刻8時ジャストとなっている。
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兵庫県○○市で殺人事件が発生しました。3名の被害者は頭部を鈍器のようなもので殴打されており、○○病院内で死亡が確認されました。
容疑者への取り調べによりますと、被害者の3名はカツアゲ行為などを頻繫に行っており、これは正義の行いだと供述しているようです。
物騒なニュースが流れているな。全く日本は法治国家だというのに、こういったニュースが毎日のように流れていると、本当かどうか疑っちまうな。
まあ……、このニュースの容疑者って俺の事なんだけどな。
いや、本当に参っちまうよ。夜中の帰り道に人気のない道でいきなり絡まれたかと思えば、金を出せって脅してきたんだもんな。
ご丁寧にナイフまで取り出してきたんだもん。どこぞのスラムかってツッコミ入れっちまったもんな。
おかげで、相手らも舐めてんのか! ってキレてきたし、仕事帰りで疲れてたから雑な対応で早く帰ろうとしたから、その内の1人が持ってたナイフで頬のところをザクリと斬りつけてきたのが人生終了の合図だった。(どちらも)
俺って実は不良校の出身で、喧嘩は多少武術をかじった程度の奴ならボコボコに出来る程には強かった。
そんな仕事帰りの疲れた俺に傷をつけてきたのだ。ブチ切れてもしょうがない。
だから、俺はその場にいた全員を殺した。別に殺しが好きな訳ではない。
ただムカつくから物理的に黙らせただけだ。
そしたら運が悪いことに全員弱すぎて死んじゃったんだよね。
そんでまた運の悪いことに、相手の親御さん達がそこそこ偉い立場の人間で、相手も学生だったことが災いしてあれよあれよという間に死刑判決が決定しちまった。
んで、お決まりの絞首刑で俺はこの世を去ってしまったのです。
To be continued
ってあれ? 確かにゴキッ! って俺の頸が折れる感触があったはずなのに何故か生きてる。
というかここどこ?
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
辺り一面真っ白な空間だけど、もしかしてここがあの世ってやつなのかねぇ……?
それにしては、閻魔だとか地獄の悪魔なんてのが見当たらないし、あると言えば……。
「なんだこれ? 紙とペンか……」
目の前に置かれた台座の上に1枚の書類とボールペンが鎮座していた。
「ええっとなになに? なりたいキャラを書いてください。って本格的になんだこれ?」
シチュエーション的には神様転生に近いものだよな。恐らくここに書いたキャラに転生するって認識でいいだろう。
俺って物語が進むにつれて成長して強くなるキャラは好きだけど、ゲームとかだったらチマチマ強くするよりも一気に強くなる系か最初から最強系が大好きなんだよな。
だから俺は公式最強キャラの名前を書いちゃおう♪
「問題はどのキャラの名前を書くべきかだよな。書いたキャラの世界に転生するなら悟空はどうしようかな?」
あそこの世界って最強になっても、すぐさまそれ以上の強敵がポンポン現れるからな。例を出すなら宇宙最強のフリーザ様とかな。
ドラゴンボールのトップレベルキャラで他作品の世界に転生できたら誰であろうと最強だろうけどな。
ここはリスクを取らずにリターンのみを狙って書こう。
今どきは鬼滅の刃か呪術廻戦が人気だし、どっちにも公式最強キャラがいるからな。縁壱か五条にするか……。
いや、鬼滅の刃は明治時代だからな、現代人としてはネットがないとキツイし、呪術廻戦の五条にするか。
あの人のキャラって結構好きだし、無口な縁壱よりも俺に合ってる感じするしね。
「サラサラ~っと♪ 名前も三文字で書きやすいし、書き間違え無し! ボールペンだから間違えたら一発アウトだよな〜♪」
アッハッハッ♪ と、五条悟の名前を書き終えると、一瞬にして俺の意識は暗転した。
「おんぎゃ~!!!」
「産まれたわ、あなた……」
「ああ、よく僕たちの元に産まれてきてくれた悟……」
「……」
はい、転生して赤ちゃんからのスタートになりました。見たところ、ここは病院ではなく畳の和室のようで、恐らく今世の母親と父親らしき人物と、一言も言葉を発していないが、近くに誰かがいる。
今は産まれたばかりで目が見えないが、なんというか気配というものが感じられる。
しかもなんか異様で妖しげな気配が奥の方から感じられるんだよね。これってあれだよね、もしかしなくても呪いってやつじゃない?
俺は五条悟として転生したし、ここ和室だし、もうこれ確定だろ。
さて、この妖しい気配が呪いだとして、それがこの家の管理されたものか否かが問題だよね。
まあ、五条家だし、敵をみすみす見逃すなんてマヌケはないだろうから放置しとこっか。
それからあっという間に俺は高校生になった。
いや~、転生っていいね。前世と似たような世界だし、株も前世の大手通信会社に似たオレンジっていう名前の会社に持ってる金をありったけ投資して今や俺ってお金持ちなんだよね。
具体的には一般サラリーマンの生涯年収4回分ってとこだね。
まあ、それは置いといて、今の俺の立場は表向きは普通の学生として生活しているが、実際は俺が強すぎて裏の世界から遠ざけたいっていう思惑が見え見えなんだよな。
この世界は呪術廻戦とは同じようで全く違っていた。まず、俺の生まれた家は五条家だったのだが、他の御三家である禪院家と加茂家が存在していなかった。
しかも、呪霊は強くても準一級クラスしか存在せず、特級クラスは長い歴史の中にも存在しない。
だが、
この日本では俺は確認できていないが、中学の頃に海外へ行った時に悪魔と呼ばれる存在に遭遇した。
しかも、地球とは全く違う世界からやってきた存在みたいで、奴らの世界に少しだけ足を踏み入れたけど、ありゃ地獄だったね。
俺の持つ無下限呪術のおかげで影響なんか全くなかったが、もし俺以外の人間があそこに足を踏み入れれば死は免れないだろうね。
んで、その後地球に戻ってきた俺に現地の対悪魔組織のエクソシスト達が俺を囲んできやがった。
まあ、あの世界から無傷で帰還してきたんだ。悪魔が憑依して攻めてきたと勘違いしたんだろうね。
えっ、それでどうなったかって? そりゃもちろん。丁寧にボロ雑巾にして踏んでやったよ。
「だって僕、最強だから」
圧倒的強さの前には法も道徳も常識も、全て
んで、その後ボロ雑巾にした奴らの上司みたいなのがやって来て、事情を説明するとすんなりと信じてくれた。
まあ、信じるしかないんだけどね。だって噓だったとしても、自分たちでは束になっても敵わない相手を前にしたらどうしようもないし。
その後は俺がボコボコにしたお詫びとして、何かあれば助けるという約束をして終わった。
んでもって、時は流れ何事もなく、今の俺は高校2年生として充実した人生を送っている。
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キーンコーンカーンコーン!
授業の終わりを告げるチャイム音が学校中に響き渡る。学生たちは授業から解放され、各々のグループを作ってお昼休みを楽しむ。
まあ、中にはグループを作らずにボッチを堪能する者もいるだろうが、そんなボッチに善意という名の無自覚の悪意が近づいてくる。
「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当? よかったら一緒にどうかな?」
その瞬間、クラス中から殺意や悪意または嫉妬の視線が南雲に向かって集中する。
それに対してハジメは心の中で悲鳴を上げる。というか、なぜ彼女はこんな視線の中で自然にいられるのか、もしかして気づいていないのか!?
しかし、だからといって許せるかと言えばNOだ。とにかく、今はなんとか穏便に白崎さんに帰ってもらうしかない。
「あ~、誘ってくれてありがとう、白崎さん。でも、もう食べ終わったから天之河君達と食べたらどうかな?」
「えっ! お昼それだけなの? ダメだよ、ちゃんと食べないと! 私のお弁当、分けてあげるね!」
やらかした! ペラペラになったお昼の残骸を見せれば素直に帰ってくれると思ったが、逆にクラスの憎悪を増す結果になってしまった。
そんな僕に助け舟を出してくれる存在がやってきた。
「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
はたから見れば男女の仲を引き剝がすような最低男だが、ハジメからすればこの空気を変えてくれる救世主だ。
そんな救世主も、この天然女には敵わなかった。
「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」
たった一言で、少女漫画でも主人公になれるポテンシャルを持つ光輝が撃沈された。
それには思わず雫が「ブフッ」と吹き出した。これには光輝も困ったように笑って言い訳をしようとすると、先程の雫の吹き出した笑いよりも大きな笑い声が教室中に響き渡る。
「アッハッハッハッ♪ なにこれどういう状況? 光輝がなんかフラれてんだけど……。超ウケルんだけどアーハッハッハ!!!」
腹を抱えて今来たばかりのサングラスをかけた白髪のイケメン。この学校には白崎と八重が二大女神と言われるように、その反対に光輝とこの腹を抱えて笑い続ける男。名を五条悟といい、文武両道にして素行不良という光輝とは別のベクトルのイケメンゆえに、二大男神と呼ばれている。
いきなり大笑いされたことに顔を真っ赤にして五条に突っかかろうとしている光輝よりも先に、未だ教室にいた愛子先生が今やってきた五条に食って掛かる。
「ちょっと! 五条ちゃん。もうお昼ですよ。これは完全に遅刻です。今月で何回目ですか!!!」
私怒っていますよ! とプンプンと頬を膨らませながら腕をブンブン振ってお説教を始める。
「いや~、今期のアニメも名作揃いでついついお昼まで視聴しちゃっててね。いや~呪術廻戦ロスを埋める為に見ていたら気づいたらお昼だったからビックリだね!」
言い訳にすらなっていない言い訳をして、愛子先生が更にもぉ~と声を出して怒り出す。
だが、見た目が幼いゆえに本気で怒っているのに、子供が背伸びして大人を叱っているようにしか見えず、思わずほんわかしてしまう。
この間、五条に対して詰め寄ろうとした光輝も手持ち無沙汰になり、声をかけようかとオロオロと手を行ったり来たりしている。
流石の空気読まずのナチュラル王子も、先生という目上の人の話に割り込めずにいたのだ。
なんとかクラス中の視線が五条に移ってくれたおかげで、先程までハジメに集まっていた視線の圧力が弱まった。
今のうちに教室からそっと出て行こうと静かに席を立とうとした瞬間、床に純白に光り輝く円環と幾何学模様が現れた。その異常事態には直ぐに周りの生徒達も気がついた。全員が金縛りにでもあったかのように輝く紋様──俗に言う魔法陣らしきものを注視する。
そんな中で、五条だけが冷静にサングラスの奥の眼で魔法陣を解読する。
(ふ~ん、俺を狙ってではなく、光輝を狙ったものか。このままじゃ俺も巻き込まれそうだけど、最近こういったイベントが少なくなったし、面白そうだからちょっと様子見に入るか……)
こうして、光によって真っ白に塗りつぶされた教室が再び色を取り戻す頃、そこには既に誰もいなかった。蹴倒された椅子に、食べかけのまま開かれた弁当、散乱する箸やペットボトル、教室の備品はそのままにそこにいた人間だけが姿を消していた。
その後、裏の世界では五条悟が何らかの事件に巻き込まれこの世からいなくなったという情報が半日とかからずに世界に広まった。
次のIFで五条が飛び込む世界
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ゼロの使い魔
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