side:三井寿
タイムアウトが終わると藤真が立ち直っていた事もあり、翔陽との点差は5点のままで前半が終わった。
そして後半、湘北は安田と交代して長瀬さんをPGにしてチーム全体のチェンジオブペースを計る。
これが功を奏したのか翔陽との点差は徐々に広がっていき時間が過ぎていく。
そしてついに試合終了の笛が鳴り響くと、俺達湘北は神奈川1位で全国出場を果たしたのだった。
試合終了の挨拶を終えて大会終了式までの束の間、長瀬さんを始めとした3年生達が涙を流して喜ぶ。
「ありがとう三井。お前のおかげだ」
「長瀬さん、俺だけの力じゃないですよ。チーム全員の力です」
「あぁ、わかってる。それでもお前に礼を言いたいんだ。ありがとう」
どうしたものかと戸惑っていると安田が安西先生の胴上げを提案してきた。こんなところでも度胸満点だな。けどいい提案だ。
皆で安西先生を胴上げするといい時間となり終了式兼表彰式が始まった。
大会ベスト5はPGに藤真、これは全国出場が大きいだろうな。
SGには木暮、木暮は3Pシュートを中心に攻防共に安定した活躍をしていたから妥当な選出だな。
Fではまだ1年の仙道が選ばれている。仙道は1年離れした能力を持っているし、この選出も不思議じゃない。
SFでは俺が選出された。自分自身でも今大会の動きは総じて良かったと思ってたからな。この選出は素直に嬉しいぜ。
そして最後にCだが魚住が選ばれた。魚住は今大会のCの中で抜群の存在感を示していたからな。赤木にゃ悪いがこの選出は納得だぜ。
新人賞には福田が選ばれた。仙道がベスト5に選ばれているから、多少は配慮があったのかもな。けど福田もスコアラーとしちゃいい動きをしていた。課題としてディフェンスの拙さがあるが、これからの陵南を担う選手の1人だ。
アシスト王には牧がなった。これは最後の翔陽との試合で安田が出たのが大きいな。
牧の影響なのか神奈川のPGは全体的に速い展開の組み立てをする事が流行っている。だが安田はその流行りに反する様にスローな組み立てをする事が多い。
安田がスローな組み立てで時間を使うことで翔陽の攻撃の機会が減った。それが牧がアシスト王になった大きな要因だ。
得点王には俺がなった。名前を呼ばれた瞬間に陵南の方から強い視線を感じた。視線の主は福田とか仙道辺りか?
そして最後にMVPだがこれも俺が選ばれた。今度は陵南の方からだけじゃなく海南の方からも視線を感じる。これは牧だろうな。
こうして表彰式は終了し、インターハイ神奈川予選は幕を閉じた。
さぁ、次は全国だ。合宿でチームを鍛え直して勝ち上がってみせるぜ!
これで本日の投稿は終わりです。
また来週お会いしましょう。