三井寿は諦めの悪い男   作:ネコガミ

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第109話『束の間の憩い』

side:三井寿

 

 

 俺達は全国大会の3回戦で敗れてしまった。悔しさは勿論あるが、この悔しさをバネに明日の成長へと繋げなくてはならない。特に木暮はより一層のシュート練習をすると引退した3年生達に誓った。

 

 さて、その全国大会なんだが優勝したのは山王で準優勝したのが翔陽だ。結果だけ見たら翔陽に差をつけられちまったな。この借りはウインターカップで返すぜ。

 

 それと驚くことに俺はベスト5に選ばれた。3回戦で負けたから表彰は無いと思ってたから本当に驚いたぜ。ちなみにMVPは山王の河田だった。クレバーなプレーをするあいつが選ばれたのは納得だ。

 

 さぁインターハイが終わって次は選抜だ。その選抜の監督なんだが今年は陵南の田岡監督がすることになった。

 

 本当は今年のインターハイで全国2位になった翔陽の三淵監督がするはずだったんだが、三淵監督が『若いのに経験を積ませて成長してもらわんとな』と言って選抜監督を辞退して譲ったんだ。

 

 そんなわけで神奈川選抜の監督になった田岡監督が選んだメンバーはこんな感じだ。

 

 陵南から魚住、仙道、福田、海南から牧、宮益、翔陽から藤真、花形、湘北から木暮、倉石、赤木、俺、そして残り1人が武里のキャプテンの須賀さんが選ばれている。須賀さんは唯一の3年生だからおそらくは選抜チームのキャプテンを任されるだろう。

 

 そういやキャプテンといえばなんだが、長瀬さんの後のキャプテンは俺がなる事になった。副キャプテンは木暮。赤木は対魚住の練習に集中させるために、倉石は実家の修行の事もあって無し……って感じだ。

 

 さて、選抜チームの合同練習が明後日にあるが今日はオフだ。俺は美和と一緒にバッシュを見にショップに向かった。

 

 今年度の始めに身長を計った時は187cmだったんだが、どうもまだ伸びているらしくバッシュが合わなくなってきたんだよな。

 

「おっ?よう、桜木」

「むっ?おぉ、ミッチー」

 

 美和と一緒にショップに入ると、そこには晴子と一緒にバッシュを見ている桜木がいた。

 

「お前らもデートか?」

「デート……っ!」

 

 なんか俺の言葉に桜木の奴感極まってやがる。単純というべきか純情というべきか迷うところだな。

 

「最近、桜木君の足のサイズが合わなくなってきてて……」

 

 晴子がそう言うので改めて桜木を見てみると、確かに背が伸びているみてぇだな。

 

 まぁ、それもそうか。不摂生していてもあれだけのポテンシャルがあった桜木が、健康的に生活していれば背が伸びるのも不思議じゃない。

 

「で、どれを選ぶんだ?」

「さっき店長さんがバッシュを見せてくれるって言ってたので、今は持って来てくれるのを待ってるんです」

 

 そんな会話をしているとこのショップの店長らしき人が赤と黒のツートンカラーのバッシュを手にやって来た。……いいデザインのバッシュだな。俺も欲しくなってきたぜ。




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。
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