三井寿は諦めの悪い男   作:ネコガミ

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第118話『決勝リーグ初戦の模様』

side:三井寿

 

 

 前半が終わって4点リードをしているが、しぶといというのが前半の翔陽に対する感想だ。

 

 2回流れに乗れそうな場面があった。けど2回ともタイムアウトを取られ止められた。藤真の判断なのか三淵監督の判断なのかはわからねぇが、本当にしぶといぜ。

 

「後半もこのまま行きます。安田君、翔陽は粘ってきていますが、焦らずじっくり攻めてください」

「はい!」

 

 安西先生の言葉を聞いて深呼吸をする。ウインターカップの全国への椅子は1つ。どうやらそのことに少しプレッシャーを感じてたみたいだぜ。

 

(いや、プレッシャーを感じることは悪いことじゃねぇ。それに気付かなかったり潰されたりするよりはな)

 

 集中をし直して挑んだ後半、7分が過ぎた頃に俺と木暮が続けて3Pシュートを決めるとついに流れを掴んだ。

 

 翔陽もタイムアウトを取ったり戦術を変えたりして対応しようとするが、点差はどんどん広がっていき決着。22点リードして俺達は決勝リーグの初戦を制したのだった。

 

 

 

 

side:赤木美和

 

 

 決勝リーグの初戦を制した私達は陵南と海南の試合を見ているんだけど、ちょっと海南の勢いがやばいわね。

 

「これで15点差か」

 

 剛憲の言葉に頷く。後半残り10分。ここまでよく牧君に食らい付いていた仙道君だけど彼はまだ1年生。スタミナが切れた彼はベンチに下がった。

 

 そして池上君が代わりに牧君とマッチアップしてなんとか抑えているんだけど、牧君の代わりに池上君のマークが無くなった宮益君の3Pシュートが当たり出した。

 

 福田君がスコアラーとして奮闘して点差は維持出来ていたけど、彼も残り5分といったところでスタミナ切れ。

 

 その後陵南は魚住君を中心に巻き返しをしようとするけどタイムアップ。陵南対海南の試合は22点差で海南が制した。

 

「海南の新戦術……厄介ですね」

 

 安西先生の言う通りに海南の新戦術はとても厄介。宮益君と神君の2枚シューターも厄介なんだけど、それ以上に厄介なのは2人が外に開くことによって出来る中のスペースなの。

 

 あれだけスペースがあれば牧君はドリブルで仕掛け放題。1回ぐらい仕掛けが失敗してもあれだけのスペースがあれば立て直しは容易。二の矢、三の矢と次々に海南は攻め立て、相手チームにプレッシャーを与えていく。

 

 牧君のドリブルに対応しようと距離をとって牧君と対峙したら今度は牧君自身が3Pシュートを撃つ。牧君の3Pシュートの精度は決して高くはないけど、それでもフリーで撃たせるわけにはいかないぐらいのものにはなっている。

 

 だからこそ距離を詰めて牧君と対峙しないといけないんだけど、そうすると今度は体力オバケの牧君と正面からバチバチにやり合わないといけなくなる。並みのチームじゃ対処のしようがないお手上げの戦術ね。

 

 けどうちには寿君がいる。そう簡単にはやられないわよ?

 

 まぁ、その前に次の陵南戦に勝たないとね。さぁ!全国に行くわよ!




これで本日の投稿は終わりです。

また来週お会いしましょう。
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