三井寿は諦めの悪い男   作:ネコガミ

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第124話『親善試合』

side:三井寿

 

 

 ウインターカップの県予選表彰式が始まった。得点王は仙道。決勝リーグでは俺と牧に抑えられたが、予選トーナメントでは大暴れしていたからな。この結果には素直に拍手を送る。福田が随分と悔しそうにしているのが印象的だ。

 

 まぁうちや海南は俺達の代が抜けた後を見据えて予選トーナメントでは1年を多く使っていたというのもある。それがなければ俺か牧は得点王を取っていたかもな。

 

 アシスト王は藤真だ。予選トーナメントから決勝リーグまでしっかり出ていたからな。この結果にも素直に拍手を送る。

 

 ベスト5はCに魚住、PGに牧、SGに木暮、SFに俺、Fに仙道が選ばれた。呼ばれた木暮がすげぇ驚いていて正直面白かったぜ。

 

 そして最後にMVPには俺が選ばれた。まぁ嬉しくないわけじゃねぇが……優勝出来なかったからな。嬉しさ半減だぜ。

 

 俺達のウインターカップは終わり日々の練習に励んでウインターカップの全国大会が終わった頃、不意に安西先生に呼ばれた。

 

 

 

「親善試合ですか?」

「えぇ、アメリカの高校生との親善試合です。今回の親善試合の日本代表として三井君に参加要請がありました」

 

 そう言った安西先生は冊子を一つ渡してくる。

 

「親善試合が行われるのはアメリカ。2泊3日を予定していて、渡航費用と滞在費は日本代表チームのスポンサーから出るそうです。最低限必要なのはパスポートとバッシュぐらいですね。参加しますか?」

「はい!もちろんです!」

 

 こんなの考えるまでもねぇ。アメリカのレベルを事前に経験出来るなんて願ったり叶ったりだ。

 

「今回の親善試合にはアメリカの大学並びにNBAのスカウトも見に来るそうですよ。君の未来のために、大いに頑張ってください」

「はい!」

 

 

 

 

side:三井寿

 

 

 親善試合のためにアメリカ行きの飛行機に乗りに空港に来た俺は、今回の日本代表メンバーと顔合わせをしたんだが……まぁ、結構見慣れた面子だった。

 

「よう、牧」

「よう。後は陵南の二人だな」

 

 今回の日本代表メンバーは10人。俺、牧、魚住、仙道、山王の河田、深津、沢北、野辺、愛和学院の諸星、豊玉の南だ。

 

 参加メンバーの全員が身長180cmをオーバーしているが、これでもアメリカ代表メンバーと比べたらチームの平均身長は低いんだろうなぁ……。

 

 そんな事を考えていると代表チームの監督とチームスタッフ。そして魚住と仙道がやって来た。

 

「全員揃ったようだな。先ずは挨拶をさせてもらう。今回の親善試合で日本代表の監督を務めさせてもらう二階堂だ。よろしく」

 

 この二階堂さんは前回のオリンピックで日本代表の監督をした人なんだが、その経験を買われて今回の代表監督になったんだろうな。

 

「連携確認も満足に出来ていないが、このメンバーなら十分勝負になるだろう。期待している」

 

 その後、他のスタッフの挨拶と現地に着いてからの注意事項等が話されると、俺達はアメリカへと飛び立ったのだった。




これで本日の投稿は終わりです。

ティンと思い付いて今回の流れに……。

また来週お会いしましょう。
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