三井寿は諦めの悪い男   作:ネコガミ

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お久しぶりです。連載再開。

本日は2話+キャラ紹介を投稿します。

本日1話目です。


第37話『国体スタート』

国体の関東予選が始まった。全国大会に進めるのは予選トーナメントを決勝戦まで勝ち上がった2チームのみ。

 

本来なら関東予選は一都六県の7チームでのトーナメントなんだが、東京は人口の多さからか2チームが出場する。

 

だから合計で8チームで関東予選が行われる。

 

関東予選1回戦目はその東京選抜の内の1チームと試合だ。

 

スターティングメンバーはSGで俺、PGで牧、Cで兼田さん、Gで坂井さん、そして翔陽のPFの河本さんだ。

 

試合開始。ジャンプボールを兼田さんが制すると、河本さんがボールを拾って牧に渡す。

 

牧と東京選抜のPGの勝負…牧がカットインを決めて展開を作るが、東京選抜はゾーンディフェンスでキッチリと中を固めていた。そこで牧から俺にパスが出る。

 

パスを貰うと躊躇せずに3Pシュートを撃つ。…決まって俺達神奈川選抜チームが3点先制。

 

変わって東京選抜チームの攻撃。東京選抜チームのPGが仕掛けるが、牧を抜けず中途半端にパスを出すとそれを坂井さんがインターセプト。速攻を仕掛けて2点追加。これで5ー0。幸先のいいスタートになったな。

 

この立ち上がりで流れを掴んだのか俺達神奈川選抜チームが終始リードしていき、前半が終わった時には22点差となっていた。

 

そしてハーフタイムが終わると俺を含めたスターティングメンバーはベンチに下がり、後半は赤木を始めとした控えメンバーで戦っていくのだった。

 

 

 

 

「神奈川選抜チームか…凄いな。特にPGとSGが。」

 

手摺りに肘を置き試合観戦をしているツンツンとした特徴的な髪型をしたこの少年の名は仙道彰(せんどう あきら)。

 

陵南の監督である田岡茂一が声を掛けている将来有望なバスケットボーラーだ。

 

仙道は地元の東京選抜チームが一方的にやられている展開でも、試合をなんとも楽しそうに観戦していく。

 

「よし、決めた。田岡さんのスカウトを受けるか。あの人達とやるのは面白そうだからな。」

 

仙道は田岡だけでなく色々な所から声を掛けられていたのだが、今日の神奈川選抜チームの試合を見てあっさりと進学先を決めてしまった。

 

その決め手となったのが牧と三井の存在。彼等と戦うのが面白そうだからというものだ。

 

仙道は優秀な選手であるが故に本気で戦える相手が少なかった。だからこそ牧と三井の存在が彼を陵南に進学する事を決意させたのだ。

 

だがそんな仙道が中学バスケで一度も勝てなかった相手がいるのだが…その相手を忘れる程に仙道にとって牧と三井のプレーは輝いて見えたのだ。

 

「あれ?田岡さんの連絡先どこにやったっけ?…まぁ、帰ってお袋に聞けばわかるか。」

 

どこか天然さがあるこの少年が来年神奈川に行く事を決意したと知らぬコート上の男達は、全力を尽くして戦い抜いていくのだった。

 

 

 

 

side:三井寿

 

 

初戦の東京選抜チームとの試合に勝利した勢いのままに、俺達神奈川選抜チームは関東予選を制した。

 

翌週に全国大会の組み合わせが発表されたんだが、優勝候補の秋田選抜チームとぶつかるのは決勝だった。

 

上等だぜ。

 

途中で転けるんじゃねぇぞ秋田選抜チーム。

 

俺達神奈川選抜チームがお前達に勝って全国制覇を達成するんだからな。




次の投稿は9:00の予定です。
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