ゴールドシップ
14戦13勝
主な勝ちレース
・GⅠ 皐月賞 クラシック
・GⅠ 宝塚記念 クラシック・シニア
・GⅠ 菊花賞 クラシック
・GⅠ 有マ記念 クラシック・シニア
・GⅠ 天皇賞(春) シニア
・GⅠ 天皇賞(秋) シニア
・URAファイナルズ中距離部門
ゴールドシップ
ゴールドシップは、日本のトゥインクル・シリーズで出走しているウマ娘。URAクラシック級及びシニア級最優秀ウマ娘である。
ジュニア級でホープフルステークス、クラシック級で皐月賞、宝塚記念、菊花賞、有マ記念、シニア級で天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、有マ記念を制覇し、GⅠを9勝、計13勝を挙げた。
また、URAファイナルズ中距離部門の初代王者である。
デビュー前
トレセン学園では問題児として有名であり、真面目にトレーニングを行わない、指示に従わない、レースはやる気が無ければ走らないと開校してから一番のクセウマ娘だと言われていた。デビュー前からその体躯はすばらしく、体の大きさとその走りのしなやかさ、そしてその美貌で大きな注目を浴びていたが、本人は気にしていなかったようだ。
ジュニア級
6月末の札幌レース場芝2,000mでデビュー。デビュー前の言動から5番人気であったが、レースでは最終直線で強烈な追い込みを見せて、先行していたリボンハミング、グリーンシュシュらを一気に追い抜かし、ジュニア級コースレコードで勝利する。
次走はたたきのレースを使わず*1、そのままGⅠレースのホープフルステークスに出走。ややハイペースで進む中、レース中盤からロングスパートで位置を上げていくと、最終直線で一気に追い上げる。上り坂で加速すると、そのまま差し切って優勝を果たした。トレーナーにとって初のGⅠ制覇となった。レース後のウィナーズサークルでトレーナーに跳び蹴りをする姿が見られ、気性は変わっていないことが明らかとなった*2。
クラシック級
クラシックシーズン初戦もたたきのレースを使わず、皐月賞へ出走。4番人気での出走となった。出走前から気合が入り集中していた*3ゴールドシップは、レースでも好走。稍重バ場だった中山レース場、第4コーナーまで最後方で待機していると、バ場の悪い内を嫌って他のウマ娘たちが外回りをする中、その体の大きさからできると思えないコーナリングで最内を回り*4*5、最終直線では6番手にまでつけた。その後上がり最速の末脚を繰り出し、2バ身半差をつけて皐月賞を制覇した。
続くクラシック2戦目の日本ダービーでは、皐月賞の活躍から2番人気とされた。ゲートインからかなり荒れており*6、レースではロングスパートをかけ、最終直線で大外から追い上げるも伸びず5着となった。
ホープフルステークスと皐月賞での劇的な勝利で人気を得たゴールドシップは、宝塚記念の人気投票でクラシック級ウマ娘ながら2位を獲得。宝塚記念に出走登録した。レースではスタートで出遅れたが、一気に上がって先行の位置取りで展開。フェミノーブルを抑えながらのレースとなった。第4コーナーでフェミノーブルが仕掛けると同時にゴールドシップも仕掛けて併走、最終直線でややフェミノーブルと接触があるものの*7、残り200mから一気に加速。そのまま3バ身半差をつけて勝利し、GⅠ3勝目を挙げた。また、クラシック級で宝塚記念に出走したウマ娘としては初勝利となった。
秋はクラシック3冠の3戦目、菊花賞。当初から長距離に向いていると思われていたこと*8、シニア級ウマ娘たちに3バ身半もの差をつけて勝利したことから1番人気となった。レースでは1枠1番で好スタートとなるも、するすると下がって最後方に一度なってレースを進めた。2周目の向こう正面から進出を開始すると、上り坂からスパートをかけ始め、坂を上り終えたところで先頭集団に合流。そのまま下りで集団の外側に取り付くと、最終直線までゆったりと走ったまま先頭へ。直線から改めてスパートをかけ始めると、後続を寄せ付けず、舌なめずりをしながらゴール*9。GⅠ4勝目となり、皐月賞に続いてクラシック2冠を達成した。
年末の有マ記念での人気投票では1位を獲得。出走を決めると、1番人気となった。先行有利とされる有マ記念ではあるが、1番人気から3番人気まで、差し追込を得意とするウマ娘で固まっていた。レースが始まると、カエサルフラッグが大きく出遅れ。それに反応したのか、ゴールドシップもつられて出遅れた。1番人気と2番人気が最後方からのレースとなったが*10、第3コーナーに差し掛かる前からロングスパートを始める。第4コーナーで先頭集団後方に取り付いてひと息入れると、最終直線で一気に追い上げて加速。上り坂で他のウマ娘たちを置き去りにして、そのまま1バ身半差でゴールした。GⅠ5勝目を挙げ、クラシック級で二大グランプリ制覇という偉業を成し遂げた。
シニア級
シニア級でもたたきを使わず天皇賞(春)へ直行。天皇賞(秋)を制覇していたエイシンフラッシュが1番人気となり、ゴールドシップは2番人気となった。レースでは1度目のホームストレッチでコースの中央を走る*11。第1コーナーに入るところからゆっくりとスパートをかけ始めた。菊花賞同様、京都レース場にある向こう正面の上り坂で仕掛け、下り坂で息を入れると、直線でキャロライナミレーユを交わし、追い上げてきたエヌエフリーグをクビ差で抑えて勝利。GⅠ6勝目となり、長距離での強さを見せつけた*12。
続いての出走は2度目の宝塚記念。人気投票では圧倒的な1位、出走を決めるとこれまた圧倒的な1番人気となった。レースでは少しだけ出遅れるも、スタート直後から一気に追い上げて先頭集団に取り付いた。この時阪神レース場は良バ場だったが、芝が柔らかく重バ場のようだった。バ場の影響を受けていないかのように先行して好走し、そのまま抜け出して突き放し、2着に3バ身差をつけて完勝。GⅠ7勝目となり、グランプリ3連覇、トゥインクル・シリーズ史上初となる宝塚記念2連覇を成し遂げた。
天皇賞(秋)に出走を決めると、1番人気となり出走。レースでは出遅れたにもかかわらず、爆逃げで有名なメジロパーマーを追いかけるという、今まで見せたことのないハイペースな逃げを展開*13。パーマーを追走するゴールドシップは*14、最終直線の上り坂で先頭に立つと、そのまま末脚を爆発させて後続に2バ身半差をつけてゴールした*15。GⅠ8勝目にして、天皇賞春秋制覇となった。
シニア級1年目の最後のレースは有マ記念となった。ここまでシニア級無敗という圧巻の成績から、人気投票と出走時人気共に圧倒的1番人気。レースでは凱旋門賞で2着だったナカヤマフェスタとナリタタイシンにマークされていたものの、第1コーナーから進出。先頭集団の後ろにつけると、最終コーナーでは皐月賞を彷彿とさせる内回りでビワハヤヒデを追い抜き、最終直線でナリタブライアンを追い抜き、追走してきたナカヤマフェスタを抑えて1着でゴールイン。GⅠ9勝、有マ記念2連覇、グランプリ4連覇という偉業を成し遂げた。
年明けから新設されたURAファイナルズでは、中距離部門に出走。予選では阪神芝2,200mでのレースになったため*16、宝塚記念のように先行の位置取りで展開。他のウマ娘が終始冷静だったため落ち着いたレース展開となったが、最終直線前でフェミノーブルが進出。逃げていたエイシンフラッシュに、トーセンジョーダン、ナカヤマフェスタらが追走して先頭争いをする中、上り坂で一気に加速したゴールドシップはそのまま伸び続けて1着でゴールイン。
準決勝ではウイニングチケット、トウカイテイオー、ミホノブルボン、メジロマックイーンとそうそうたるメンバーの中で1番人気を獲得*17。東京芝2,400mという、瞬発力に欠けるゴールドシップには難しいレースだった。スタートしてから一気に加速し、逃げていたミホノブルボンにメジロマックイーンと追走。ハイペースな逃げで先行し、最終直線で一気に上がってきたウイニングチケット、トウカイテイオーらをハナ差で抑えて1着。1着から5着まで全て写真判定というハイレベルなレースとなった。
決勝ではシンボリルドルフ、マルゼンスキーとドリームトロフィー・リーグで活躍する2人。加えてビワハヤヒデ、ナリタブライアン、ヒシアマゾンとトゥインクル・シリーズでの猛者3人とのレースとなった。中山芝2,000mということで距離不足と思われ、6番人気となった。レースでは出遅れ、ヒシアマゾンの後方からスタートとなった。向こう正面に入り残り1,000mで動き出し、先行していたシンボリルドルフの横に取り付くが、最終コーナー終わりで加速したシンボリルドルフに弾かれて大外に出てしまう。しかし、そこから一気に追い上げていき、先頭に立っていたマルゼンスキー、追走していたシンボリルドルフを追い抜き1着でゴール。シンボリルドルフとの差は半バ身差であり、ゴールドシップの強さを大きく見せつけたレースとなった。このトーナメントレースを勝利したことで、URAファイナルズ中距離部門初代王者となった。
エピソード
ゴールドシップは稀代のクセウマ娘として有名であり、トレセン学園外でもその言動は知られている。*18
・トレーニングは基本的にやる気がない
・蹴り癖がひどい。トレーナーにドロップキックは基本
・ウマ娘のトーセンジョーダンは見つけ次第攻撃する
・レースで近づくだけで出走しているウマ娘が怖がってよれる
・写真を撮ると、写りが悪いといって満足するまでごねる
・パドックではおとなしいが、出走前ターフに出るとパフォーマンスを始める
・トレセン学園外に使っていない空き地を整備して1周2,000mの練習場を作る
・ゲーセンで逆立ちしながらダンスゲームで遊ぶ
・水族館では非常におとなしい。たまに子供に声をかけてツアーを開催する
・子供には優しく、サインや蹄鉄などを気軽にプレゼントする
・海での遭遇率が高い
・たまに尻尾を部屋に置き忘れる
・耳をふさいで「だーれだ?」と声をかける
専属トレーナー
ゴールドシップのトレーナーは彼女の専属である。これはトレセン学園が新人トレーナーのために専属契約のシステムを作り、それのテストトレーナーとなったことで実現した。
トレーナーはゴールドシップと契約しているが、彼は契約時新人で1年目だった*19。ゴールドシップ用に考え出した作戦とトレーニング方法は、彼女のやる気とモチベーションを高めるためのもの*20。あまりにも奇抜なトレーニングを考えてきたせいか、トレーナーの中ではゴールドシップに影響を受けていると不安視していたこともあった。新人でGⅠを連戦連勝させるその手腕はすばらしく、他のウマ娘たちとの関係も良好であるため、トレセン学園では頼られる存在である*21。
彼がいる所にはほぼゴールドシップがいるように、ゴールドシップから気に入られている。トレセン学園では、ゴールドシップを唯一制御できる存在だと考えられている。また、レースを通じて深い絆でつながっているため、彼らのレースでは人バ一体という言葉を見ることができると、レースファンからも期待されている*22。
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