ワールドトリガー・TheREDmanHERO 作:怪物怪人怪獣さん
面白くない長い話で正直今回は駄作です。
12月始め、話のモチーフにゴリアテと巨大蟻を絡めたエピソードに、グランドキャニオンに出るヤムァモードンを混ぜました。
ゴリアテプライムはPS2ウォー・オブ・ザ・モンスターズの中ボスで思い入れがある敵で、序盤の爆弾キャッチによる投げ返しが分からずゲームオーバーによくなった敵です。
バンカー51-Aもネット検索で、貯蔵庫を指す単語を調べてグレートの第11話をモチーフに話をしました
ガーディアンAやガイスト、巨大ロボットが今回は活躍して元々ボーダーの描写が更に減るはめに
1月……帰ってきたウルトラマンの第4話を見て、そうだ!!敗北特訓勝利の話をいれる
2月、巨大ロボット描写がレッドマンの噛ませ扱いが嫌で、巨大ロボット対怪獣の特撮で、参考になりそうな物を探す。
パシフィックリムに嵌まる!?BDも購入。しょうがないな。お蔭で、ロボット描写がマシになる
同時にゴリアテが仮面ライダークウガのサイの怪人のイメージに決まる。
クウガの第10話も特訓回で、初代ライダーの両足蹴りをモチーフに強化レッドキックを考える。
ヤムァモードンはツインテールの種類の怪獣で最初、帰ってきたウルトラマンの第5話を参考に視聴した結果……
昭和の東京、公害、夢の島、まだ郷隊員と仲良くない岸田隊員のやりとり、うん……この作品じゃ無理、平成、令和の設定だから……この作品……あれ1971年の作品だから、良くて戦闘シーン
しか参考にならなかった……
おおらかな時代……それが昭和……そしてふとグレート1話にもブローズと言うツインテールの種類の怪獣が出て来たのを
思い出して、出現シーンやグレートとの戦闘シーンを参考にした。
3月……総まとめ……長い話を限界まで書いて削ったカットもある……
例1 ゴリアテが出てくるグランドキャニオンの描写の前に、銀河連邦のレッドマンの仲間のヒーロー達のシーン。
フレイム仮面とファイヤーマンがウルトラマン
ゼアスの人生ゲームに出てくる超機獣メタルダイナス
の師団を蹴散らすシーン。
例2特訓回だからカンフー隊員の師匠を呼ぶ
!!ウルトラマンレオの特訓をボーダー隊員
が見る嵌めに……嵐山隊の見ている前で
ジープに逃げる生身の主人公……
ボーダー隊員の基礎訓練です!!を言い訳
にジープの速度が上がり三門市の外まで
走る嵌めに……
例3 香取と志岐の剣持を理由に大喧嘩!
これは、書いて彼女はこんな暴言発言しない
でカットしました……
例4染井さんと剣持の対話……
これは後に回せるし、もっと演出的に
良い雰囲気な感じにしたくて保留……
例5剣持のお見舞いに、真琴さん、国近さん、
染井さんのお見舞いラッシュ……
これおかしい……書いててちょっと思いカット。国近さんはエルヴィル星人で自分を逃がす為に勝てない敵に挑み無茶をする剣持を優しく叱るお姉さん……
例6太刀川さんとの生身で手合わせ……
後に保留……
例7ボーダー本部の隊員達の描写…もっと色々書きたかった……不完全燃焼……必要な最低描写以外カットしても、変な感じです。そんなこんなで、話のラストは、変身する前に……若村さんとの対話で締める……
ウクライナやロシアの情報が錯綜して何が悪か正義かは、見る人聞く人によってちがう……どっち信じるか?何が正しいか
は人それぞれがその時の判断で決める。
レッドマンを正義か悪かは読者が読む人によって悪にも善にも見えるように書いています。
香取さんみたいな人もいれば、染井さんのように今の剣持との関係を迷う人もいて志岐さんのように味方になってくれる人もいる。
決めるのは本人次第……
鉄山と弐式八分九厘は鉄人28号。
試作ウルトラーVは塗装なしのストライカーエウレカ
ガイストはジムとガンダムのイメージ。
ガーディアンAはマジンガーZ
ヘビーキャノンはコヨーテタンゴとガンキャノン
ヤムァモードンは古代怪獣ツインテール。
トゲラはゴジラその1
コンガーはキングコング
サンドラーは毒ガス怪獣ケムラーの顔に似ている
けど、ケムラーその1
ゴルドキングはレッドキングとゴジラその2
ロボー47は動く棺桶、乗ったパイロットの正気を疑う、軟鉄装甲のロボットに直接操縦する
イカれた奴ら、ザクと言うよりスコープドック
操縦する人が強いと強い代物……のイメージでお願いします。
追記………マキシボーン山と滅死山も入れ替え間違えました。
〔推奨OP ウルトラマンパワードOP〕
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〔推奨BGM 未知への挑戦〕
アメリカ合衆国の50の州の1つアリゾナ州の北部にある雄大な峡谷。約600万年の時を掛けて誕生したその場所の名前はグランド・キャニオン。コロラド高原が長年のコロラド川によって浸食作用で作られた地形。
だがその雄大なグランド・キャニオン峡谷の中に秘密裏にアメリカ軍が建設した建物が存在しており、迷い込んだ者達を
容赦なく射殺される恐ろしい場所が会った。
周囲を円形に囲まれた渓谷で正面にある特殊金属の大きな扉には
『BANKER 51-A』と付けられており、その内部には、軍が秘密裏に開発した恐ろしい超大型ロボットが完成していた。
軍の見張りと監視カメラを掻い潜りその秘密基地に侵入する複数の影。1つはレッドマンの宿敵の1つゾークロン達。
もう1つは虚ろな目をした日本人。この基地の軍服を着用をしているが、挙動が何処かおかしくまるで意識がないようだ。
だが足取りはしっかりしており、大型格納庫に向かい完成した超大型ロボットが整備されている場所で無言でカメラでそのロボットの写真を幾つ物の角度から撮る。
このカメラのデータは直接ある組織のスーパーコンピューターに送られる。
目的を完了して、侵入者が格納庫にいる為武装した警備兵
達が銃を持ち。格納庫に集結するが、突然前触れもなく虚ろの目をした男はその場から倒れて武装した警備兵達が銃を持ったままゆっくりと近づき気付く。
警備兵「…っ!死んでいる…………」
こと切れたその男が持ったカメラを取り上げるが、カメラも既に壊れていた。
その様子の一部始終を見たゾークロンの連中は、この騒ぎに乗じて移動して
ドンの手下「あれが、ゴリアテ計画の大型機動兵器ゴリアテ・プライムか?」
既に秘密裏に侵入したドンゾークロンの手下達は、既存の怪獣達より大きい人間が開発した白く歪つな大型兵器を見る。
外見はかろうじて人型だが、胴体に収納機能を持った太く短い両足。攻撃力が高い拳に左右の腕のパーツには対怪獣用連射マシンガンが内蔵されてその両腕が大きい割にその腕を支える関節は
細く。両肩には大型の内蔵されたターボシャフトエンジンとプロペラが装備され、短い時間だがプロペラ飛行も可能。
頭部を持たず胴体に動力部分とモノアイを初めとした各種センサーを一緒に内蔵した独特の外見。
ロボー47の最終強化型で指揮官機として開発され、全身を守る装甲は軟鉄装甲ではない穴杯無電子工場が開発したの超合金の特殊装甲で過剰に使われてる。
赤いモノアイが光を発し各部の機動テストを終えたようだ。
ドンの手下「これでレッドマンもおしまい
だ。」
用意したゾークロン電脳細菌をパソコンに流し込み。電源ケーブルを緑色の電気が流れゴリアテをホンの僅かだが、緑色に
発光させる。
恐るべきロボットがレッドマンに挑戦状を突き付ける!
ファイル09 第51軍事貯蔵庫
大蟻怪獣ジャイアントアント
機動巨兵ゴリアテ・プライム
合成怪獣ヤムァモードン
登場
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三門市 界境防衛機関ボーダー本部
酷く空模様は悪くいつ雨が降っていても可笑しくない天気の空の下、
ボーダーの上層部を始め関係者達が集まり城戸司令の話を黙って聞く。
城戸「…………以上を持って亡くなられた
方々に哀悼の意を込めて……黙祷……」
大勢のマスコミもフランスパリの怪獣災害で亡くなられた方々に、A級、B級は勿論C級隊員もエンジニアやオペレーター達も
喪に服す。
そしてその中に、……剣持夢想もいた…無表情のロボットのように……
そしてそんな剣持を流し見る染井だった
……慰霊式を終えてそれぞれがそれぞれの場所に戻る……剣持は早足でボーダー本部を去り、自宅の家族の仏壇に報告する…
これまでの事を……茫然自失に……
【ピンポーン。】
和室にいた剣持は、家のベルが鳴り、おぼつかない足取りで玄関に向かう……玄関のドア開けると……
志岐「ヤッホー。ワトソン君。」
那須隊のオペレーターの志岐さんが、安物のサングラスとマスク装備で家の外に立ってこちら見ていた。
「……志岐さん」
哀しい顔をする剣持本人の表情を見て、
志岐「…そこはホームズ君って言う所だけど、その余裕もない様子じゃ色々話を聞く必要があるわね。家に入れて?」
優しく剣持を心配する志岐は、慰霊式が終わった直後から剣持を気にしていた……
「うん……」
剣持は彼女を玄関に招き入れて、客間のテーブルに来客用のお菓子とジュースを用意する
「……何かアレルギーは?」
志岐「まず出す物を見せて……」
戸棚にあるお菓子を一通りテーブルに並べて、
志岐「アレルギーはないけど、塩昆布は?」
「……買ってないよ。」
志岐「……なら、甘い物でも食べてストレスを和らげますか。」
志岐は手元にある板チョコの包みの銀紙を
剥がして、チョコレートを半分に割り、半分を剣持に差し出す。
剣持は恐る恐るそれを手に取り、食べる。
チョコレートの甘味が舌に溶けて、ゆっくりと味わう。
志岐「う~~ん。甘くて美味しい。」
板チョコレートを頬張りながら感想を言う志岐に、
「……聞かないんですか?パリの戦いの
事を」
剣持は静かに口を開き志岐に直接聞く。
志岐「……街を守れてなかった事、ベムの方は?」
「…相手が手強く仕留めるのに時間が掛かった弊害だと……」
志岐「……2万5000歳だと、とっくに
良くある事で片付けれる経験もしているんだね。」何とも言えない顔してジュースを飲む志岐。飲み物をテーブルに置いて志岐は何気なく剣持の顔を見て言いたいけど言えなかった事を言う。
志岐「……最近寝ている?」
何気ない彼女の質問に剣持は小さくため息をゆっくりと吐き素直に答える。空元気を出す余裕は最初からなかった。
「……全然、隈でも出来ている?」
「………少しね。鏡で自分の顔は見た」
本当は病院に連れていった方が良いと思うぐらい憔悴した顔をしているのだが、ベムがそばにいるから危険になる前に休ませるはずだ。
「……最近眠れないの?」
お菓子を食べながらなるべく質問内容を考えて訪ねる志岐は、ある種の予想通りの言葉を剣持から聞く。
「……真っ暗になると燃えるパリの景色が目に浮かんで、眠れないんだ。睡眠薬はまだ使用してないけどね。」
「……心の奥に言いたい事があるなら私、聞くよ。話ぐらいは私に話してよ。ワトソン君。」
ベムは長い人生経験の差か、剣持にはショックな出来事もベムは
何回も経験してショックを感じなくなっている。
寧ろ、警戒区域での戦いを基本にしているボーダーも区域外でも戦闘で市街地を守れなかったら、剣持のような心境になるのは当然なんだろう。
それにしても今の剣持は、まるで那須隊長に出会う前の私だ。
那須隊長や熊谷隊員が私を那須隊のオペレーターに誘った理由が良くわかった……こんな私を見たら二人共放っとくはずがない。
あの二人よりコミュニケーション能力は下だが、話を聞く位は私にも出来るはず…
「……甘い考えだったのかな……」
ゆっくりだが、剣持は喋り始める。窓から曇り空を眺める姿は正に黄昏の心境だ。
「漫画やアニメの主人公見たく超人的な強さが手に入って、天狗になった?」
志岐は剣持と会話してこの人は血気盛んな自信家や傲慢な人ではない。
寧ろボーダーで自信家はオペレーターの人達か新人隊員くらいしかいない方だ。
剣持は凄い能力を持ってはいるけど、使いこなせてもいないし、振り回されていると見て思う。
巨大ヒーローの同僚や先輩が入れば相談しようと出来るだろうが、そんな人はいないし
「……そうじゃないけど………」
しんどそうに壁に背中を預ける剣持。
その両の瞳は生気を失い。酷く憂鬱そうだ。気分転換に志岐は近くにあるテレビのリモコンを持ちテレビの電源を付ける。
『レッドマン不要論!!』
黒いテレビ画面から替わり出て来たテレビのニュースを志岐と剣持は見る。
テレビやラジオでレッドマンを倒せの市民の声が剣持が見る度に剣持の心は暗くなる。全て正論だから……
『何でもっと早く来てくれなかったんだ!うちの会社が滅茶苦茶だ!!』
『歴史的文化遺産を何とも思わない宇宙人には、即刻地球から出ていけ!!!!』
『やっと手に入ったうちの店が!!もうおしまいだ!!』
経済学部教授『体重が重いレッドマンや怪獣が移動するだけでガスや水道や電気と言ったライフラインが傷付きますから、被害額は相当な物になります。それ全部税金ですよ!?』
終わらない怪獣災害…レッドマンの存在意義は?
主婦『何処か他所の星でやっていたら
いいのに……』
会社員(30代)『そもそも地球に怪獣が多過ぎませんか?』
志岐は失敗したと考えると同時に、
テレビを慌てて消す。
剣持は案の定更に重たい雰囲気と共に暗い表情に変わり、心の奥の弱音を吐き出す
「……もう俺はレッドマンに……ならない方が良いのかも……知れない……」
剣持はそう絞り出すように呟いたベムが肉体の支配権を持つ現状言っても無駄だが、言わない訳にはいかないと思ったからニューヨーク…四塚市…褐原鉱山…ラスベガス…三門市…富士の裾野…
そしてパリ……戦うにしては、被害が出る出ないに関わらず
志岐「……それで宇宙人や怪獣を何とか出来るなら、私には何も言えないよ。」
実際はわからないが、レッドマンが街を壊して怪獣や宇宙人と戦いを傍観するくらいなら、巨大ロボット開発に力を入れる国や企業もあるらしい……国連も全面的協力するとか、
「実際、アメリカでは企業穴杯無電子工場が2体一組のブレイブアーマーと言うロボット兵器が開発してロボー47と共にアメリカの平和を守っているらしい。」
志岐「らしいって?」
チョコレートを食べながら聞く。
「アメリカの各地に現れる80㍍の巨大蟻を11匹も討伐成功。今日の夜、アメリカのテレビで怪獣撃滅の記念パレードを行う
みたいだ。サンダース隊員達も故郷の安全が知れて喜んでいたよ。」
志岐「その巨大蟻って?」志岐は気付く、
「ゾークロン細菌怪獣だよ。東京や日本各地に現れた個体より遥かに大きなね………レッドマンもお役御免かな。」
嬉しそうに自虐的な言葉を吐く剣持を見詰めながら志岐は考えた。
ゾークロンとは、職業安定所やハローワークを重点的に狙う怪獣を操る存在だ。
アメリカは50の州があるけど、負けまくり、悪戯に兵力を減らすだろうか……今回の目的は別にあるのでは、
アメリカで何か大きな事が起きようとしている。
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〔推奨BGMパシフィック・リム メインテーマ〕
同時刻
アメリカ深夜2時……天候は雨
【バッバッバッバッバッバッバッバッ】
森の中を必死に我先に逃げ惑う動物達…大量の警察用ヘリコプターが、ライトを密林に照らし怪獣を追跡する。
夜のアメリカの密林に逃げた複数の大型昆虫怪獣を追跡していた。
パリ本部から全支部へ駆除命令が来た
怪獣カテゴリー1、タイプインセクト。
ヘリ搭乗員《ターゲット。戦闘区域に現在移動中。お願いしますよ。皆さん!》
警察ヘリが散開すると、大型輸送機に
輸送された対怪獣用のロボットチーム
が現場に到着する。
『ガイスト、ヘビーキャノン。目的地
(ターゲットゾーン)に到着』
『輸送機から離脱』
シャイダー「ガイスト配置につきました。」
カイ《ヘビーキャノン配置につきました。》
それぞれ操縦席にてゲームコントローラーを両手に持ち操縦する彼らはアメリカ支部の科学特別機動捜査隊員
【ガコン!ガコン!ガコン!ガコン!】
【ズン!ズン!!ズン!!ズンッ!】
複数の機動音が鳴り密林を歩く巨大な金属
の巨人達。右には緑色のロボット、
左側は青色のロボット。
そのロボット達の後に続くように地味な
無骨な外見の赤く光るモノアイを光らせ
ロボー47は駆動音と一緒に、周囲を確認
しながら2機が付いてくる。青いロボットの
右手にプラズマライフルを装備して左腕には三重のハニカム構造のチタンとセラミックの複合素材で開発された盾
を装備。頭部には60㎜バルカン砲更に黄色いVの形をした高性能アンテナを頭部に付けて
接近戦用にエネルギーソードを背中に装備されており、怪獣の未知の細菌を外に漏らさずに焼き斬る……盗まれたウルトラーV
の武装を流用している。
ガイスト、ヘビーキャノン
ブレイブアーマー
出身地 穴杯無電子工場
常に2体一組となって行動を行う。製造
コストを下げ、大量投入を計るために
武装などは簡素化されている。
向かって左側の機体は地域制圧用。
右側の機体の中距離支援用に作られている。
装甲材質は繊維強化プラスチックと炭素繊維強化金属にチタン合金。
シャイダー「こちら、ガイスト。カイ。ヘビーキャノンの調子はどうだ?」
青い主要カラーリングのブレイブアーマーの地域制圧用のバランスタイプを操縦するシャイダーが通信機で連絡する。
ゴーグル状のカバーに覆われた頭部カメラ・アイを光らせて巨大昆虫を探す。
カイ《こちら、ヘビーキャノン。問題ありません。今の所は……》
緑色の主要カラーリングに両肩に備え付けた2門の高性能キャノンの中距離支援型のブレイブアーマーから返事が来る。
通信オペレーター《よう。お二人さん。深夜に悪いね。》
気さくな声が通信機から聞こえて二人は笑顔で、
シャイダー「全くだ。科学特別機動捜査隊員は大変だよ。」
別の国連本部内にあるニューヨーク支部、ワシントン支部や
南米のアルゼンチン支部で既に導入された
穴杯無電子工場の量産機を操作する二人は
敵をレーダーで追跡していた
通信オペレーター《乗り心地はどうだ?》
シャイダー「天国に昇る流れで地獄行きから解放させた気分だ。47よりずっと良い。」
通信オペレーター《そいつは導入して良かったな。ロボー47は、初期の怪獣対抗でHUMAが開発した軍事ロボットだからな。パイロットは基本軍人や兵士が、乗るものだったし……》
ジョン《20年前の話は辞めろ。ろくな思い出がない。》
額に古傷を持つ科学特別機動捜査隊員の古参のベテラン隊員のジョン隊員。
後方にいるロボー47から通信が入る。
通信オペレーター《すまんすまん。愚痴って、だが、『パリ事変』でロボット開発が急に必要不可欠になって世界中、試作だの、新型だの増えたのは事実だ。》
シャイダー「どの道、フランスパリ本部の30機のロボー47はオーバーホールで、離れていたし、会っても馬力やスピード
でエイリアンに負けて被害が増えた可能性がある。怪獣もロボー47より強い個体が増えて来ている。トゲラが良い例だ。」
軟鉄装甲や武装が通じない敵が少しずつ
増えて来た重い話題になりそうなのを、
カイは咄嗟に話題を変える事にした。
カイ《そういえば今日は娘さんの結婚式に参加したんだろ。娘さんはどうだった?》
通信オペレーター《幸せそうな姿を父親として拝ませて貰ったよ。》
シャイダー「……そいつは良かった。おじいちゃんと呼ばれるのも時間の問題だな……」
通信オペレーター《おいおい。妻もそうだが、気が早いぞ。》
シャイダー《照れるな。》
軽い雑談をすると……音波探知機から怪獣反応が出て来る。
カイ《隊長。音波に反応あり……数は5つ。》
その一言で全員の気が締まる!
楽しい時間は終わり、戦いの時間が始まる。
アメリカの作戦区域の地図を確認して
通信オペレーター《こりゃ、麓の街に向かっているな。ヘビーキャノンは、炸裂プラズマ弾で中距離支援。ガイストは、ロボー47の2機でアローヘッド。一匹足りとも街に入れるな。全員……仕事の時間だ。暴れろ。》
シャイダー「了解!各員全武装使用許可する。」
「「了解!!」」
ロボー47はそれぞれ武装を稼働させガイストはプラズマライフルを持ち走り出す
「「キシャーー!!!!」」
鳴き声が聞こえる方に急いで向かい密林に住む鳥や動物が必死に逃げ惑うがそんな事関係無く我が物顔で駆け抜ける
5匹の巨大な赤茶色の蟻の群れ!
大蟻怪獣ジャイアントアント
身長82㍍ 体重7万9000㌧
彼らゾークロン細菌に身体を支配されても
尚、故郷の蟻塚に帰る…例え数ヶ月の
命云えど…彼らもこの星の
産まれた1つの命ある生物なのだから…
ドンとバラムキングは、宇宙にあるUFOからモニターで巨大蟻の群れを見て観察していた。
ドン「やはり、昆虫を巨大化させても細菌で支配するには難しいか……」
コストダウンで大量に確保しやすいのは魚や鳥、昆虫だが、前者の2つは既に人間共の兵器に殲滅させられ消去法でヒアリをベースの生物兵器を用意したが、命令を聞かない始末だ。
バラムキング「哺乳類や爬虫類は既に成功している……脳の元々の大きさか……人間に電気エネルギーと細菌を
混ぜる臨床実験をする必要あるか………」
バラムキングは人間の死体にゾークロン細菌とルナポロン星の魔怪獣アモンの死体を合体して造った人間の学習能力を持った怪獣だ。
記憶や性格等不必要な要素は全て消去してドンの用心棒に信頼が出来る怪獣…
バラムキング「……ゴリアテ計画の人間達は、大体見当が付く。」
ドン「うむ。わしの偉大なる人類ニート計画の障害でもあるレッドマンは、人間共が開発した鉄の巨人に殺されるんだ
!」
ドン達はモニターを見る地球人の新型ロボットの性能を観察する……
ガイストは右手のプラズマライフルから青いプラズマ弾を連続発射してアント達の群れの中心に着弾、密林の木々が衝撃で吹き飛び巨大蟻の群れを分断される。
3匹は、迎撃に向き直り方向転換し2匹は、そのまま前進。
シャイダー「カイ!市街地に向かう2匹は任せた!」
素早く指示を出して操縦ゲームコントローラーのレバーを一気に
引き、駆動音と共に前進するガイスト。
カイ《プラズマダブルキャノン発射!》
ヘビーキャノンの両肩の2門の砲台から
強力なプラズマ砲弾を発射して、衝撃で両方の足元の地面がめり込む!
市街地に高速に移動する二匹に直撃して2匹の巨大蟻の頭部が夜空に黄色い体液を撒き散らし舞散る!
カイ《撃破確認!》
プラズマが放たれた煙が、2門の砲台から漏れシャイダーが操縦するガイストはプラズマライフルを後ろにしまい背中のエネルギーソードを引き抜き。接近する1匹とぶつかり合う。
エネルギーソードの持ったガイストが、巨大蟻に猛スピードで突撃して一気に鋭い熱光線剣を振り下ろす。
本能的に危険と感じて巨大蟻は回避に動き熱光線剣を掻い潜り反撃の前肢でガイストの顔面を殴る。
シャイダー「ぐっ!」
雨が森の木々が濡らしてロボー47の2機はそれぞれの戦う巨大蟻と交戦開始!複数の稼働音と怪獣達の鳴き声が密林に響き渡る
シュワルツ《ハンマーアーム!》
ロボー47の多目的ウェポンアーム変形させ上段から一気に振り下ろし素早く移動して側面からロボー47に襲い掛かり軟鉄装甲を鋭い牙で噛み砕く巨大蟻
「「キシャーー!!!!」」
シュワルツコフ《蟻ごときに負けてたまるか!》
引き剥がそうと攻撃するロボー47。
少し離れた位置でも戦いは続いていた。
ジョン《潰れろ!》
もう一機はジャイアントアントの顔面をとにかく息を尽かさず連続攻撃するだが攻撃が大振りになった隙にジャイアントアントは突進してロボー47にのし掛かり分厚い軟鉄装甲を前足で叩き
凹ませる。
ジョン《この離れろ、化け物!》
危機感を覚えたジョンは、軟鉄装甲を破壊しようとする巨大蟻に対して武装の1つ内蔵したマシンガンを発砲して、焼けた薬莢が幾つも密林に飛ぶ!
「「キシャーー!!!!」」
のし掛かったジャイアントアントは、黄色い体液を流し悶え苦しむ!
一方シャイダーが操縦するガイストは巨大蟻の腹部を蹴り上げて距離を離して左腕の盾を前に出して突進する巨大蟻の牙を必死に防ぎ踏ん張るガイスト。
怪獣の突進にコックピットが揺れる。
シャイダー「穴杯無め!コックピットの居住性が良い癖に腰回りや足回りが揺れてるぞ!!」
開発元に文句の叫びを木霊させながら、エネルギーソードを振り下ろすが、ジャイアントアントはそれを後退しつつ
回避してガイストに再接近、盾を引き剥がそうと八の字型の爪を必死に振りガイストに猛攻する1匹。蟻の基本の動きの三脚歩行で波状歩行でも無く中足と後ろ足の四本で身体を安定させ前足を攻撃に集中させる
その姿はまるで……
シャイダー(カマキリ!)
シュワルツコフ《隊長、》
踏ん張るガイストを見兼ねた1機のロボー47の両腕の3本爪のアームが拳を作りジャイアントアントの側面から殴り飛ばし、
吹き飛ばす。ガイストに突進したアントは気絶してガイストは、トドメを刺しに動かした瞬間
ジョン《おい!二匹を押さえるのも限界だ!来るぞ!》
敵のいる場所にカメラ・アイを向き直りロボー47の両腕に内蔵されたドリルアームを伸ばして、迫る二匹に接近。
シャイダー「来い!」
迎撃体勢にガイストは接近した一匹の噛み付き攻撃を盾でガードした後エネルギーソードを振り上げて一閃その一撃で、巨大蟻は甲殻を一瞬に、焼き斬り裂かれて!断面図には焼けた
蟻の臭いが漂い腹から黄色い体液を流す巨大蟻は、
エネルギーソードの脅威に動きが遅れ
その隙に2機のロボー47は両腕を変形して貫通力を持つドリルアームで、ガイストはエネルギーソードで3方向から
巨大蟻の身体中に串刺しする!
「「キ、キシャ……」」
大量の体液が身体から流れ落ち仰向けとなり必死に手足をばたつかせるがやがてその動きは遅くなり、動かなくなる。
ドン「行け!バラムキング!アイツらに
お前の実力を見せてやれ!」
バラムキング「ははー。」
バラムキングは全身を煙に替えてドンの前から姿を消す。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 神々の闘い 〕
一匹だけ残った。巨大蟻は仲間達の死を目撃して、仇討ちに動こうとする!
4機のロボットは残り一匹にトドメを刺そう
行動を移した瞬間!
通信オペレーター《真下から怪獣反応!》
「「ギャオオオオオン!!!!」」
突如、密林の地面が砕け土砂と共に、
赤い怪獣が、土砂を撒き散らしながら
地底から地上に出現すると同時に、
鋭いトゲを無数に生やした尻尾を大蛇の
如く横に凪ぎ払い!巨大蟻の前に
着地する。尻尾は鞭ように振り回し
ガイスト達の胴体と腹部を捉えて
4機全てを吹き飛ばす!
「「ギャオオオオオン!!!!」」
シャイダー「ぐわあぁぁぁー!!!!」
地面に叩き落とされ、頭部を左右に動かして上に乗った土砂を振り落とす
新たに現れた怪獣は咆哮を上げて、ガイストとヘビーキャノンに怪獣は牛の左右の角を向けて森を蹴散らしながら突進。
素早く体勢を立て直したシャイダーとカイの2機で抑えようぶつかり合うが、力負けしたのは、シャイダー達の機体。アメリカ支部。
両者の機体の装甲が削れ悲鳴を上げる。ガイストはエネルギーソードを振るが、
怪獣は片手で、ガイストの右腕を掴み、空いた右手でガイストの頭部を何度も殴り倒してから追撃で右の手首から赤い刺突骨
の刃を伸ばしガイストの新品同様の装甲を傷付ける。
シャイダー「ぐっ!」
激しく揺れる機体の中で苦悶の表情を浮かべ
るシャイダー・アルベルト
怪獣は、二足歩行の爬虫類タイプで、鋭い牙を生やした口で左腕に、装備されたチタンとセラミックの複合素材の三重
ハニカム構造の盾を噛み砕き破壊し取っ組み合いガイストをタコ殴りにするバラムキング。
ガイストは怪獣の顔面を殴り付けるが、怪獣は怯まずやり返してガイストのカメラにヒビが入る
シュワルツコフ《隊長から離れろ!?》
ロボー47からマシンガンが連続発射されて怪獣は素早くガイストから離れて移動。
マシンガンを回避しながら、ヘビーキャノンに接近しようとする
カイは既にこの怪獣が何時もの怪獣とは違う事に気付いていた。
カイ《プラズマキャノン発射!》
中距離から砲撃をするが、怪獣は、それを次々と避けて体当たりをヘビーキャノンにぶつける
機体が激しく揺れるが直ぐに立ち直り、片手で怪獣の首を捕まえて、牙に気を付けながらも、怪獣の頭部を攻撃した更にヘビーキャノンは怪獣に向かってアッパーカットを叩き付け、右ストレートを決めて
カイ《ハンマーパンチ!》
両拳を合わせて、怪獣の脳天に叩き落とすが倒れる直前に尻尾を振りヘビーキャノンを転倒させる。
この怪獣は異常に強く
シュワルツコフ《ハンマーアーム!》
地面にうつ伏せ倒れた怪獣の背中をハンマーアームで三回も叩き落とすが、怪獣は起き上がり、ロボー47の胴体を
掴み投げ飛ばす!
シュワルツコフ《うわぁああああああああ
あああああ》
仲間が投げ飛ばされた所を見て隊員2は怒り怪獣に向かって突っ込む
ジョン《この怪獣が!老いぼれをなめてると痛い目に会うぞ!!》
ジョンが操縦するロボー47は左右のロボットアームを振りかぶり何度もラッシュ攻撃をして怪獣を狙うが両腕でガードされて、
決定打に欠ける為に直ぐ様
ジョン《コイツは防げないだろ!!》
自信に満ちたニヤリ顔をして
両腕からドリルアームを出して接近する
ロボー47の追い打ちを怪獣は転がりながら
避けて、突き刺し攻撃をしたロボー47に
再接近、片腕の間接に噛みつき、軟鉄装甲を食い千切る。
怪獣は食い千切ったロボー47の片腕を本人の目の前に噛み砕き咀嚼する。
カイ《何て怪獣だ……》
戦い方が人間にかなり近いこの怪獣の出現にアメリカ支部の隊員達は、危機に瀕していた。
ジョン《くそ!よくも俺のロボー47を!》
愛機の片腕を食いちぎられて激昂するジョンは、胸部に内蔵されたマシンガンで攻撃するが、マシンガンを今度は回避せずに直進して両足で地面を踏みジョンが操縦するロボー47に飛び掛かる
ジョン《コイツ!効いてないのか!》
驚愕しながらも迎撃行動を移ろうとした瞬間
通信オペレーター《よせ!避けろ!》
焦ったオペレーターが叫ぶ!
ジョン《コイツは危険だ!科学特別機動捜査隊員として少しでも情報を集めないと
!》
シャイダー以上に幾多の怪獣達との戦闘を生き抜いてきたベテラン隊員の経験豊かな実績から、目の前の強敵が、アメリカ支部
は勿論ほかの科学特別機動捜査隊員達がこれから迫る脅威と判断するが、前に注意を向いていた為に、
通信オペレーター《そうじゃない!後方から急接近する怪獣反応!さっきの群れの集団の生き残りだ!》
「「キシャーー!!!!」」
前後を挟むように飛び掛かる2匹怪獣。
巨大蟻の2本の前脚で、ロボー47の動きを封じて、赤い怪獣……
バラムキングが、獰猛にロボー47の頭部を両手で爪をたたて掴み怪力で無理やり引き千切り、頭部を投げ捨てる。
両腕の手首から赤い刺突骨の刃を出して!軟鉄装甲を斬り裂き、内熱機関を鋭い爪がある手で握り潰して、操縦室の壁を破壊して巨大蟻に後を任せて渡す。
ジョン《来るな!この化け物!》
ジョンは操縦席に備えつけられたブラックランチャーで巨大蟻の頭部を必死に攻撃するが、巨大蟻は青いレーザーを何度も直撃しても怯まずジョンに襲い掛かる!
シャイダー「頑張れ!ジョンっ!?直ぐ助けに行く!」
ガイストとヘビーキャノンがジョンが乗るロボー47を助けようと、走り出すがバラムキングは全身から緑色の毒ガスを噴射して煙幕を発生させガイスト達の視界を封じる!
更に口からトゲラと同じ緑色の高熱火炎放射熱線を吐き出す。
カイ《全員下がれ!猛毒ガスだ!》
熱線を吐きながら距離を縮めるバラムキング。
両腕から赤い刺突骨を出して、新型のヘビーキャノンの分厚い装甲を傷付ける。
カイ《この野郎!!!!》
「「ギャオオオオオン!!!!」」
トゲラと似た生態なら、攻撃パターンもある程度は、カイも勉強している。
ヘビーキャノンの重量を込め勢い良く放たれた拳を、怪獣は受け流し逆に硬い頭部と左右に分かれた太く鋭く尖った黒い2本角で、頭突きを食らわせヘビーキャノンの腹部コン・ポッドを激しく揺らす。
距離を離された隙に、カイはヘビーキャノンの両肩の2門の砲撃
を怪獣に向かって発射しようとするが怪獣は、両手の甲から赤い刺骨を生やし走りだすと口から緑色の火炎弾を連射してヘビーキャノンの発射を妨害すると同時に急接近する。
カイ「この!!」
ヘビーキャノンの両肘に装備されたパーツを両拳に装備されたパラライズ機能付きのメリケンサックを装着しバラムキングに向かって正拳突きを放つが、バラムキングは本能的に、その装着したヘビーキャノンの腕を掴み後ろから襲い掛かるロボー47にぶつける。
パラライズは生物以外の機械にも通用して
シュワルツコフ《がああああああ!》
ロボー47が5分間活動が出来なくなる!
カイ「しまった!!!!」
そして怪獣はヘビーキャノンの両拳を掴み力尽くで両拳を破壊して蹴飛ばす!
蹴飛ばされたヘビーキャノンは両手を破壊され起き上がれない。パラライズで動けないロボー47に直撃して共倒れになる。
シャイダー「カイ!」
カイ《大丈夫です!それよりジョンが!》
ジョン《苦しい……呼吸が……助けて下さい!隊長!隊長!隊長
ーーー!!!!ぎゃああああああ!!俺の腕が!!俺の足が!食べないでくれ!!!殺さないでくれ~~~~ぐぎゃあががががツー、ツー、ツー、》
カイ《チキショー!》
仲間の断末魔の叫びを聞きカイ達は悔しがる。
バラムキングの緑色の猛毒ガスで両目、鼻、口から血を流し悶え苦しみながら巨大蟻に生きたまま食い殺された。
片腕を失ったロボー47を投げ捨てた
巨大蟻の口元から赤い人間の血と食い千切れ落ちた腕時計型通信機のジョンの片手が地面に落ちる!
巨大蟻は仲間の仇の1人を食うのではなく、殺したのだ。
「「キシャーー!!!!」」
彼はガイスト達の姿を目に焼きつけて
地面を掘り地中に潜り退却しそれを確認したバラムキングはヘビーキャノン達を無視して全身から
赤い煙幕を噴射してシャイダー達の前から姿を消す。
隊員1名殉職……アメリカ支部は記念パレードに参加せずバラムキングを追跡しようとしたが、バラムキングの行方は依然として解らず仕舞いである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本 三門市 剣持の自宅
志岐「やっぱ、難易度インフェルノの赤波はヤバい!しかも剣持君はアサルトライフル縛りで、バズーカ持った方が良かったんじゃ!」
「体力20万だから、別に囲まれてもしくじらない限り問題ないだろう。」
酷く淡々とした返事を口にして冷めた目をした俺は志岐さんとTHE地球防衛軍2で協力プレイをしていた。
赤巨大甲殻生物の群れは蟻酸は出さないが、噛みつき攻撃は大得意の個体だ。
「突破するぞ…付いてくるか?」
志岐「あ、あんな斜めの崖にウェポンの奴が、ちょっと取ってくる。」
「おい、こらっ」
【キャアアアアア……】
淡々とペイルウィングが蟻に体力ゼロにされたのを見て叫び声を上げる志岐さん
志岐「ぎゃあああああ……ごめんなさい。負けてしまいました。代わりに取って頂戴!」
「……コイツらの9割倒したらな。」
ドライな対応をするのはレッド星雲人のベム。
数分後
志岐「ペイルウィングでは、見込みが甘かったか……」
「良く言う。メカソラスをライサンダーで必死に攻撃する中に、俺ごとソラスにレーザーで攻撃して……」
志岐「射線上に入ってくる剣持君が、悪いんだよ。」
満面な笑顔でサラッと言う志岐
「……良かったよ。体力20万もあって」
志岐「次は別のゲームしよう!」
ハキハキした声で笑顔を俺に向け地球防衛軍をセーブして別のを探す志岐その後ろ姿を見て……俺は気遣われて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「このPS2からPS5に対応するの色々ゲーム
あるけど、ほとんどがPS2のTHE2000円
シリーズだぞ。」
ゲームの棚にあるのは、確かに人を選ぶ
変なゲームばかりだ。
志岐「THE 外科医って何?」
「大分前の年末に中古で購入したゲームだ。最後のステージは、色々申し訳ない気持ちになった……」
志岐「一体何が会ったの!?」
いくらゲームクリアの為とはいえ、時間を短縮する為に、小腸の手術を雑にしてクリアした俺の中で物凄い罪悪感を感じた。
志岐「あっマッチングメーカーだ。剣持君も街作りのゲームやるんだ。」
「これは色々良い思い出があるゲームだ。」
結局俺と志岐さんは逃走ハイウェイをプレイしていた。
「サービスエリアに必ず証拠が1つある。スポーツカーで全速力で時間を短縮だ。トラックは邪道」
志岐「どけどけ!?弁護士のお通りだ!!」
1時間程プレイして
結局 警察に逮捕されてゲームオーバーになった。
志岐「……ハンドルが効かない車で高速道路に乗らないでよ。」
悪態を付く志岐さんを宥める剣持。
「続編の2もあるけどやる?」
志岐「いい!」拒否の言葉をはっきりと
発言する志岐は剣持と向かい合い
志岐「…………パリの街を壊した事が、気に病んでいるの?……」
ゲームを一旦辞めて、互いに近くの椅子に座り、地球防衛軍2を一緒プレイしてる彼は、建物を壊せる武器を一つも選択せず
ゲームをしていた。
勿論、有利になるばかりではないが、アサルトライフルを連射して、UFOを落とす手間はバズーカ一発では大分違う。
……建物を壊さないように戦うのは、ボーダーも『お化け屋敷』も変わらないんだけど、今の剣持は、重い物を背負って
いる……地球人全ての……命を……
「…見込みが甘い過ぎたのかな。能力が限定されているから、……覚悟はしていたはずなんだ……なのに、」
拳を握りしめて、頭を垂れる剣持。
そんな剣持と向き合い志岐は言う、
志岐「今地球には確かにスーパーロボット軍団が世界各地にいる。怪獣が世界に現れるから……でもそのスーパーロボット達が、太刀打ち出来ない怪獣が現れた時、地球の皆を救えるのは、レッドマンであるベムと剣持君だけなんだよ。」
剣持は静かに聞いている。
志岐「今は心を沈めてて良い……でも、ここぞって時に動かないと、本当に一生後悔するよ。私は勿論、ボーダーの何人かは、レッドマンの力に憧れている人達もいるんだから……」
剣持「志岐さん……」
志岐「……私は忘れてないよ。私の世界を確かに壊して、変えてくれた君達を…悩み事はそれとなく相談に乗るのも、
友達の出来る事だから……香取さんや染井さんにでも相談したら、」
志岐は軽い感じで言った言葉だが、その言葉は今の剣持には余りに重い物だった
「!!」
志岐「……どうかした?」
僅かに見えた目を大きく見開き剣持はハッと表情で志岐の顔を見つめる……志岐は剣持の表情の変化に
志岐「ゆっくり、落ち着いて……私の目を見て話してちょうだい。」
剣持の雰囲気が重い感じを感じ取り
「実は……」
俺は話した。日曜日に香取さんに秘密が
露見した事を……
志岐「成る程ね~~」
ここ数日間にあった出来事で剣持が
無機質なロボットみたいと周りに言われて
いた訳を漸く志岐は知った。
「俺どうしよう……」
目に見えて落ち込む剣持に、志岐はアドバイスを贈る。
志岐「一つ。本当の事を二人……いやもう
ボーダー本部に話す。」
「!!それは駄目だ!?」
志岐「……そう、少なくともメディア対策室長の根付さんの手腕なら、信憑性が寄り高い噂を流して、真実を隠してくれる可能性もあるよ。近界民の試作生物兵器に
改造させられた……みたいに、」
「エリア51.1で実験動物にされている間に怪獣が三門市を襲ったらどうする!?」
危惧する事を言う剣持。
志岐「二つ。全てを忘れて三門市を引っ越す……これは私はお薦めしないな。」
「それも却下だ、」
志岐「三つ。このまま二人が落ち着いてから飲み込めるようになってから話す。」
「最初とどう違うんだ?」
志岐「今、関係がギクシャクしている大元は、それぞれがそれぞれの悪い可能性を想像する時間がある事、時間が経ち、ある程度互いに話が出来るなら少なくとも直ぐに不意討ちや闇討ちはないしこのまま様子見も現実的だよ。……」
「…………パリを滅茶苦茶したのは俺達の責任だ。」
志岐「…………剣持君が、好きでパリの街を壊していたら私はこの家に来てないよ。それは多分ベムも同じ、本当に悪いのはレッドマンと戦った、エイリアンなんだから…………」
剣持の性格はだいたいわかった。
だからこそ、あのパリの闘いは剣持の一生に忘れられないのだろう。
「俺はこれからどうしたら……」
志岐「…何かベムって香取さんと染井さんに頭が上がらないよね。」
剣持の性格とベムの性格は違うが、優しいと言うより戸惑いながら対処する感じだ。
志岐のように気軽に話せる女性が少ないのかも知れない。
「確かに、レッドマンの俺が……宇宙人の俺が……何故かボーダーの女には妙にいつものペースが崩れる。それが俺にだってわからないんだ。」
「どうしたら良いか迷ってるのさ。」
来客用のソファーに身を投げ沈みながらこの頃の自分の変化に悩むベム。
志岐はゲームの棚を元に戻して立ち上がり帰る準備をする。
志岐「悩み悩め、その問題は私が口出せない。ベムと剣持君が互いに力を合わせて答えを探さないといけない問題
なんだから……」
志岐は前から気になる質問をした。
志岐「ゾークロンの外見ってどんなの?」
剣持はソファーから無言で起き上がり1階の物置にしまったある古本を持って来てそのまま志岐に渡す。
本は古く色褪せて昭和辺りの絵柄や文字で書かれた表紙を見る。
「未来の地球。オカルト大百科…ウチの亡くなった祖父が父さんが子供の頃に
買って上げた昭和の本。」
志岐「ほへ~~こんなレトロな本が存在していたんだ。」
感心しながらページを捲るとイルカが人間と同じ姿となり地球を征服するだの、海のプランクトンが巨大化して人間の街を壊すだの海底には幻の都アトランティス
があるだの。昭和の子供が喜びそうな内容
だ。
志岐「で、これとゾークロンは何の関係があるの?」
「……外見的にはSF映画の【マーズアタック】【宇宙水爆戦】の宇宙人に近いが、その実態は、地球より高度な文明を持つ頭が良すぎる故に可笑しくなった宇宙人達だ。未来の人類の項目までページを捲れ、」
志岐「ちょっと待って……」
言われてた項目にページを捲ると志岐は絶句する。
『100万年の人類は生活の殆どが機械化されて運動能力が低くなり四肢が退化して鼻や耳も生活に不要になり無くなり、代わりに膨大な知能は発達する分頭部、脳が肥大化と機械を操作する為の手が発達する……』
志岐「これって!」
驚愕な表情を剣持に見せ、
「勿論これ等は全て想像図の1つに過ぎない……だがゾークロンを実際見た俺の脳裏にこれが過った……脳ミソタコ星人……俺とベム……そして地球の敵だ。その外見に宇宙服を来て日常を過ごしている奴らは、同族を大切にする道徳すら無くして、宇宙を自分達の実験場と決めて好き勝手に暴れている。」
志岐「レッドマンが所属する銀河連邦は?」
「正式に殲滅が命じられている。星の物や生物を怪獣に変える細菌を使う連中だ。人権保護はない。…………そろそろ夕方
になる。今日のお話は一旦御開き、」
剣持の表情は無表情になり、ベムが支配権を戻し、椅子から立ち上がり
「家まで送ります。」
志岐「あら、嬉しいわ。ありがとう。」
嬉し恥ずかしい笑顔を志岐はするのだった……本当はさっきのページにある未来の人間が人間離れした姿に恐怖を覚えて、一人で帰る勇気がなかったのだ
。
志岐(男の子に家に送ってもらう……////うわぁ~~////)
内心悶え喜びながら、志岐は普通の表情をキープしつつ。だがたまに緩む志岐は剣持と共に自宅を出る……
この間……ガイスト達と闘っていたゾークロン細菌怪獣である
バラムキングの気配を一切超能力で探知出来なかった事実を、
『お化け屋敷』に到着してから知る
志岐の自宅まで少し歩きながら、二人は他愛もない話をする。
最近のテレビの話、趣味の話。学校の話。ボーダーでの話、やがて……剣持自身の話題が始まる。
志岐「剣持君にあぁ色々言ったけど良かったのかな~」
「前回は俺も落ち度がある事だ。だが、敵は俺達の都合など考えてはくれない。…………敵も俺達がそろそろ目障りになっているはずだ。そろそろデカイ奴が来る……」
志岐「……効率で現実主義者の君は、過去を振り返り、ホームシックにならないの?」
ちょっとした興味だ。
「…………本当の故郷に俺の居場所ない。ただ俺は…」
志岐「俺は…」
「…………皆に自分の存在を認めて欲しいだけで闘う。それが過去も今も未来の俺が望む事、まっ思った以上に大変だけどな。
…………俺はお前達が羨ましい……」
志岐は驚く。
自分達以上に凄い能力を持つ彼が、私達を見て羨ましいと言ったのだ。
志岐「羨ましいってどこが?」
彼は静かに言う。
「……仲間や家族の愛に溢れている事だ。俺は……色々あって互いの立場故に仲間は滅多に会えない。家族はそもそも
いない……しかも、愛してもらっていなかった……」
ベムは不思議と自分の心の引き出しに閉まっていた物を彼女に話す。
「お前達は仲間や友達、そして家族がいる。他愛ないけど、俺が……やっぱこの話は辞める!」
志岐「ええー。続きが聞きたいよ。話の続きは?」
「那須隊の皆が心配するだろう。とっとと志岐さんの家に送るぞ!?」
ベムの過去……その一部を知った志岐は、このベムの行動の幾つかに納得する。
『皆に認めてもらう。』つまり疎まれて過ごした時期が彼にはあり、本当の故郷に居場所がないとは、故郷の住民に
村八分に近い目にあった事、
志岐(苦労しているんだな~~犯罪者の子供みたい……)
ネットサーフィンやテレビニュースで、両親や身内に犯罪者が出ると、その家族はご近所さんや学校で苛められると
何度か見たことはある。
ボーダー本部にはそういう人が入隊したとは聞いた事がないが、マスコミや何やらは、名字を変えても追っかけてくると、ニュースを見て怖いと思った。
はからずも鋭い答えに限りなく近い所に思考する那須隊 オペレーター志岐 小夜子。伊達に、人の目を気にして今日まで生きていた訳ではない。
志岐(けど、様子見か~~香取さんはやっぱり剣持君の状況を具体的には知らない可能性が高いな。本部に宇宙人捕獲も通達されてないし、報告はしていないと考えるのが高い……まっ、私も超能力を想像したら那須隊長と茜が、サイコキネシスで酷い目に合うのを一度想像しちゃったし、香取さんも報告して剣持君にバレて家族や友達に報復されないか警戒している感じか……)
「どうした?そんな暖かい目をして?」
志岐「何、私に出来る事は暖かい目で君達の悩む姿を見守るだけだよ。」
ドラえもんの暖かい目を真似して、優しい声と共に剣持に向ける。
「変な志岐さん。」
尚、ドラえもん暖かい目はのび太から見ても変な目なので、ツッコミを入れてしまったベム。
志岐「二宮隊や風間隊の隊長みたいな表情少ないと、周りがコイツ無愛想だって言っているもんだよ。スマイルスマイル。」
今度は志岐さんなりに笑顔を見せるが、
「……そのうちな。…余裕がないんだ……あのアルカリックスマイルの同期は凄いな……」
素直に彼女の笑顔を見て淡白な反応を返す剣持……ベムは人通りが少ない道を二人肩を並べ歩きながらふと、同期の顔を
思い出す。眩しく安心感があるアイツの後ろ姿を……
『『シュワッ!!』』
志岐「誰?ボーダーの人?」
「残念。無敵のヒーローだよ。銀と赤の3分間で敵を倒す、宇宙警備隊の古参の光の巨人だ。歳は確か……2万歳過ぎ
ていた気がする……」
志岐「気がする……って」
少し呆れた目に剣持に見せて
「同期だけど、俺より輝いているし、現在は上の役職について後輩達の憧れの人になっているって1年前ばったり再会したソイツの弟の1人が愚痴ってたぞ。」
志岐「成る程……同期が別で出世して羨ましいと…」
「いや、そういうのは微塵もない。それぞれ立場があるし、アイツは俺と違い安心感があるんだと……コイツが居れば大丈夫って……」
志岐「……そういう余裕ね……」
話がだいたい読めてくる。
「使える物は互いに違い、それでも後でパワーアップなんて、人体改造みたいな事しないと手に入らない。工夫して戦う
しかお互い出来ないが、スペックの差が結構、地球ではある。」
志岐「ちなみに今までは……」
「素手で仕留めるか、手持ちの凶器で
トドメを刺すの2つに一つ。」
志岐「レパートリーが少ないのね。」
悲しい目を剣持に向ける。
「悪いか…」
ジト目で返す剣持ことベム
志岐「そんな事は言ってないよ。」
「周りが羨やむ基本は必要最低限は
出来る。空を飛ぶ。光線を一応出せる。……でも宇宙警備隊の連中。カラフルに何とかニウムだの、ポンポンと新しい光線だの、光輪だの、造り出して嫌になるよ!全く!」
不満を口に軽く吐き出して……
志岐「特訓でもするの?」
「人目に付かない山奥とか、目立たない場所で、ボーダーだとトリオンの攻撃手の特訓しか出来ないし、……生身の方が反射神経とか危機察知能力が鍛えられないんだ。俺。」
無表情でぼやくベムは、
志岐「……ねぇ。」
「着いたぞ。」
志岐が剣持に何か言おうと口を開いた時、
彼女の自宅に到着した。
志岐はそれを知り少し寂しい顔をして言う
……
志岐「……もう到着しちゃったのか……」
剣持は彼女に背中を向けて、歩き出す。
「またな。」
志岐「うん。また」
彼女は剣持にお礼の言葉を言い。
一人になった瞬間ため息を吐き……
志岐「……今度は二人っきりで、どこかに行かない?って言えなかったな。」
落ち込んでいる彼は多分OKと言うだろう。だが、余裕のない彼を楽しい場所に連れて果たして元気になるだろうか……
そもそも人混みと年上男性が苦手な私は難しい問題だ。
もっと無難に身近な方法で彼を元気にさせて見よう。
…………………………駄目だ。私の持ち札が、余りにマニアな物ばかり……落ち着いて……難しく考えてはいけない。同世代の女子が、同世代の落ち込んでいる男子を元気にする方法……
志岐 小夜子は必死に考えながら、自宅の自室に戻るのだった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
………………彼女を自宅まで送り届けた剣持は自分の家にその足を向ける事なく、途中、カンフー隊員とグラサン隊員の二人
に連絡を貰い自宅を素通りして、市街地の外れ……
『お化け屋敷』近辺の山にて、移動していた……そんな中、ベムは剣持に聞く。
(明日は高校に行かないのか?夢想……)
(体調が悪いでまた頼むよ。ベム……)
淡々と答える剣持……
剣持が通う高校は三門市立第一高等学校イポポで校庭に穴が出来たが、今はそれ復興して、運動場として機能している。
ボーダー隊員やオペレーターが大体クラスにいる学校だ。
ベムの行動や言動で怪しまれているが、香取も通っている高校で…………今、一番会いたくない人で精神的に追い込まれている理由の一つである。
だがそれ以上に、パリの市街地を滅茶苦茶にした自分が許せないのだ。
パリ市民の断末魔の叫びがレッドマンの姿で聴覚で聞いて忘れられないのだ。
あの市民達を見殺しにしたのは自分だ。
あのホーンを人がいない場所に連れて戦えば、余計な犠牲者は一人も出なかったんじゃないか……
「俺が殺したような物じゃないか……」
フュージキールでは宇宙人と戦う決意をしてコンガーでは細菌に操られた怪獣の命を断つで怪獣になった彼らを救う為に戦い重い足取りで剣持は目的地の山に向かう。
木々が生い茂る森を暫く歩くと所々伐採された木々を見る剣持、
(昨日か今日…伐採したようだな。だがお前が高校を通うのを辞め始めとは思わなかったぞ……)
(怪獣退治に高卒が絶対に必要じゃない……)
パリを滅茶苦茶して材木を伐採したのは恐らく自分が知っている人物だろう。
森を抜けると開けた場所に出る。
「ここは……?」
グラサン「男の秘密基地だ。」
カンフー「特訓場だよ~。黒野の土地で拡張工事が終わったから野外の特訓場を作ったんだ。」
一見只のアスレチック場所を連想する。
只の…地面に足を踏み入れた瞬間。
【ーーーーッ!】
(前に飛べ!!)
剣持は何も考えず、前に飛び込む。
さっき剣持がいた場所には、鋭い木材で作られた太い杭が地面から突き出して何かロープが外れる音が聞こえた時、
「殺す気か。」
大量の木製の矢が、自分を囲み放たれ雨のように降り注ぐ
剣持は矢が直撃する前に素早く移動して、その矢を回避してカンフーに向かって正拳突きを放つ
カンフーはそれをあっさり片手で受け止め
カンフー「どうだ?ボーダーの那須隊長の射撃を再現した回避運動の特訓はぶへ!」
満面な笑顔で解説するカンフーを残った片手で躊躇なく殴る
「良く再現出来たよ!走馬灯に那須隊長の顔ばかり映ったわ!この野郎!」
グラサン「ふっ、粋の良いなぁ~剣持。俺達は常に死ぬギリギリ事件に関わる物だ。そしてハードボイルドに回避運動と危機察知を鍛えるには死に瀕するギリギリのラインで鍛える必要がぐほっ!!」
「お前はお前で、殺人未遂なもん造るのを手伝っているんじゃねぇ!普通に射撃訓練場で訓練した方がまだマシだ!」
何故かあるバーのテーブルと椅子を用意してグラサン隊員は椅子に座りながらガラスのグラスにオレンジジュースを片手に持ちながら、カッコいい台詞にポーズを決め手言うからムカつく。
「大体、木製矢でボーダーの射手の攻撃
を再現されておかしいよ。」
ぼこぼこにされたカンフーは笑顔になり、
カンフー「勿論、炸裂弾の再現も抜かり
はないよ。」
複数のロープが外れる音が聞こえて、
グラサンとカンフーがクラッチング
スタートを切り、
グラサン「煉瓦サイズの焼いた
石つぶての雨で炸裂弾を再現した。」
言い終えると同時に二人は走る姿を見る
剣持はこれから飛来する物を見て、
剣持は何も考えず走り出す。
焼ける石が空から大量に飛来して来て!
まるで北添隊員の適当炸裂弾だ!
「生きて帰ったら覚えていろよ!」
脱兎の如く走り去った二人を睨みながら
地面から出現する太い杭を回避しながら
必死に走る剣持だった……
数分後
カンフー達を再びぼこぼこにした後で、
ここ最近している事を剣持はする。
彫刻刀を片手に剣持は、木材の一つを削り
淡々と黙々と特訓用の木製レイガストを
造る。
レイガストの形は、頭の中で正確に再現
出来ている。
こういう作業は嫌いではない。
何かに集中して手を動かしている間は、
余計な事を考えなくて言い。
エルヴィル星人と何れ真っ向から戦う為
ベムも夢想も今以上に強くならないと
いけない……
パリのようにしない為にこれまでとは、
違う戦い方を模索しなければ、
怪獣に勝っても大切な人達を守れない結果
になってしまう。
大切な人達……
木材を無心に削る。お寺のお坊さんが、
仏様を彫刻する感覚で、
一本じゃ直ぐに使えなくなるなら、孤月
を2本。既に彫刻して
5、6本のレイガストを彫刻で掘り造る。
特に使わないが他の攻撃手トリガーも
彫刻しておく。
(スコーピオン2本に孤月2本。)
負ければ、地球が終わる……
負けが許されない闘い
勝たねばならない闘い
……………………
(もうすぐ日が完全に沈む。)
作業を一旦辞めて、剣持は『お化け屋敷』
に向かう……
心を無心にしなければ、
日常の基本すら今は出来ない……
人の視線が怖い……沢山の人がいる当たり
前の場所に出来る限り居たくない。
何もかもが嘘と思って引きこもりたい…
家族の事、自分の事、周りの事、
全部から逃げたい……どうして、どうして
俺なんだ!?
俺より凄い人ならゴロゴロいるのに、
俺はそんじょそこらの普通の奴なのに…
…………
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
剣持は秘密基地に到着してまもなく、
慌ただしい雰囲気が、基地全体を包んで
いた。
「あっ?伴整備士。何か会ったんですか
?」
近く通った顔見知りの伴秀樹整備士に
事情を訪ねる。
伴「アメリカ軍で強力な機動兵器が
無許可で開発されたんだ。」
「アメリカ軍が?」
近藤「伴。試験運用がモニターに
映るぞ。」
伴「すまない。」
そう言うと伴整備士は、近藤整備班長
の元に急ぐ、
(俺達も作戦司令室に向かうぞ。)
『お化け屋敷』の作戦司令室にて
エドランド「全員揃ったな。」
アラシを今日の先生役にして、
宇宙知識を勉強していた。
司令室で勉強していた剣持の後から、
サンダース隊員とエドランド隊長に
ジュリー隊員が険しい顔で司令室に
入室して来た。
チャールズは白衣を着たまま研究区画
から戻って来て……
それぞれの席に座る。
イデ「隊長。まだ黒野隊員が帰国
しておりません。」
その質問にエドランド隊長は、
エドランド「黒野は明後日帰国するようだ
。今回問題が2つ。皆まずはこれを見て
くれ……数時間前にアメリカ支部が
カテゴリー1のタイプインセクトと戦闘
中に乱入して来た新種の怪獣だ。」
流れ始めた記録用の映像を見ると俺
達は険しい顔になった……外見はトゲラに
近いが、全身が赤く、頭部の左右に鋭い黒い
角を生やしており、新型であるガイストや
ヘビーキャノンを追い込んでいる映像だ。
繊維強化プラスチックとチタン合金と
炭素強化繊維金属の装甲が、傷付けられて
いる映像と、ロボー47の1機が、あっさり
頭部をもぎ取られて、片腕を食い千切ら
れて、内部機関を破壊されて、
巨大蟻に食い殺されている状況に、
何人かゲって青い顔をする。
怪獣は口から緑色の火炎放射熱線を吐き
ガイスト達を圧倒している。
そんな光景を見た剣持の感想は……
(ゾークロン細菌怪獣で地上を暴れていた
のに……)
(探知出来なかっただと!!バカな!)
驚愕その物だった……ベムの探知能力に
引っ掛からない怪獣が現れて、
映像の怪獣は、全身から赤い煙を放出して
ガイスト達の前から姿を消すシーンを見る
『お化け屋敷』日本支部……
唖然とした衝撃的な映像は終わり、
エドランド隊長は口を開く。
エドランド「パリ本部はこの怪獣をバラキ
と命名した。」
ロイドは?マークを頭に乗せて、隊長達に
質問する。
ロイド「名前の由来は?」
エドランド「ソロモン72柱の悪魔のバラム
の名と明確に、我々だけを狙いに殺しに
来たキラーを略称したらしい。穴杯無も
今頃大荒れだろう。」
大量投入が前提のブレイブアーマーとは
いえ、製造コストは日本に比べずっと低い
が性能面ならガーディアンAより上の
最新のブレイブアーマーが、新種の怪獣に
圧倒されている映像は開発元が、頭を
抱える悩みになっているのは、容易に想像
が付く。
穴杯無電子工場は、一体の製造開発に
莫大なコストが掛かる日本の大型兵器達の
コストと性能面の問題を見事にクリアした
のだ。
いつどこで怪獣が現れても良いように
『お化け屋敷』は万全な整備体制をして
いるが、開発製造も高く、更に整備コスト
も馬鹿にならないくらい高い!!
軟鉄装甲兵弐式八分九厘の開発費用は
6600万円
開発時間は144時間も掛かる。
ついでにここの主力のガーディアンAの
開発費用は8200万円。時間は192時間。
映像が替わり今度はロボット工学研究所
に付いて開発中のウルトラロボットの
映像に替わる。
そのウルトラロボットを見てイデ達は
ざわめく。そんな中ホシノチーフは静かに
黙して只画面を見る。
イデ「間違いない。」
アラシ「これって?」
「ウルトラーV」
盗まれたウルトラーVと同機体を現在
進行形で開発しているのだ。
エドランド「そう。昨日ロボット工学
研究所の方々の連絡があり、」
ジュリー「ロボット工学研究所の科学者
達は『パリ事変』のケースを考えて、
対怪獣用特殊兵器ウルトラーVを再開発
しているみたい。ベック。これその資料
ね。」
ベック「……予備パーツで、開発中して
いるのね。」
資料を読みながらジャックやジーンに
渡す。
エドランド「無事開発出来たら今度は、
日本支部に配備される予定だ。」
アーサー「元々日本支部配備予定が
一度盗まれて伸びてしまったんだがな。」
キム「でも皮肉にもスペック証明は、
盗まれた試作機を分析してわかった
らしいわ。」
ジーンに手渡された資料に目を通して
それをロイドに手渡す。
ロイド「何はともあれ、俺達にまた心強い
味方が出来るんだな
チャールズ「流石に出来上がりに時間は
掛かるだろうけど、楽しみだ。」
場が明るい雰囲気になる。
確かにレッドマンが苦戦したロボットが
味方になるならこれ程心強い物はない。
剣持は安心感に似た何かを感じる。
只寂しさも同時に感じるのだ。
(本来、地球の平和は地球人が守るのが、
当然だ。)
(だけど、…………)
皆が明るい話題の中、ホシノは口を開く
ホシノ「エドランド隊長。アーサー隊長
。ウルトラロボットの開発は、『お化け
屋敷』も有難い話です。……しかし問題
のもう1つがまだです。」
エドランド「うん。実はアメリカ軍が
ロボー47の指揮官機の開発に成功したと
全科学特別機動捜査隊に報告したそうだ
。」
ジャック「軍が…動いているようだ。」
ロイド「大方、前のラスベガスでロボー47
が市街地で暴れて評判が駄々下がりに
なったからそれの復権もあるんでしょう。
無許可なのは軍に所属した経験がある
俺からしたら、かなりキナ臭いですけど
……」
報告、連絡、相談の基本がない事に
ロイドは疑問を持つ。
チャールズ「アメリカ政府が文句や抗議の
ニュースをしてないと見ると、問題ない
みたいですけど……」片道50分のコンビニ
で購入したサンドイッチを食べながら、
報告された指揮官機のデータを見る。
チャールズ「ロボー47より大型ですね。」
アラシ「軍の連中が巨大ロボットを開発は
したが、対怪獣用ですか?」
エドランド「建前はそうだが、アメリカ支部
長は、軍部が発言力を上げる為、強硬したと
考える。」
チャールズ「このサイズに武装……出資者
とバックには軍部のお偉方と政治家でしょ
……」
キム「うちは、科学者の研究が基本で、
そして科学を正しく使い怪奇事件や怪獣案件
を解決する警察組織……政治家達が望む
……都合が良いの操り人形じゃない。」
ホシノ「なら、コイツは『国境のない
軍隊』の渾名を持つ俺達に対した挑戦状
……巨大ロボットを災害救援に使う事を
世界中の軍部の連中は不満が多かったから
な。」
アラシ「うへっ。条約無視するマシンかよ
。」
軟鉄装甲兵弐式八分九厘、
八21式電動巨兵 鉄山 ジェットホバー9
これら世界中軍の科学者の協力で開発
された軍事兵器。
元々のコンセプトがそもそも対怪獣用では
ない。人と人との戦争の為に開発された。
だが、怪獣黎明期に海から地底から宇宙
から現れた怪獣達に対策手段として、
軍隊の既存の通常兵器では怪獣の硬い
皮膚を傷つく事が難しく勝てない為
国際防衛組織HUMAがライセンスを始め
計画の買い取り、
当初の目的を忘れ怪獣達と激闘。
防衛組織所属の迎撃兵器として、人を傷
付けるのではなく。人と人の財産を守る
為に、防衛力として、また市民達の
ヒーローとしての道を歩み始める。
軍の連中はそれでも諦めず、怪獣に対抗
する建前でロボー47を開発。弐式と鉄山
以上の性能と生産性で、世界中に配備、
だがこの頃は、パリ本部以外に世界中に
科学特別機動捜査隊の支部が設立され、
軍事以上に資金力で、配備したロボー47
を殆ど購入。
軍は開発に生産に多額の軍資金を失い、
開発者達の評判は上がるが、当初配備した
全てのロボー47の頭部に内蔵した原子力
ミサイルは全て破棄され、強力な別の
被害が少ないミサイルにすり替えられ、
設計士から設計図を造り替えられる始末。
世界大戦を引き起こそうとする悪い金持ち
や政治家連中は、HUMAと
HUMAが無くなり再結成した『お化け屋敷』
を目の仇にしている。
それからロボット工学は、コンセプトが
やや対怪獣用が基本となり、
ガーディアンAやウルトラーVの子供受けする
ヒロイックな後輩達が活躍する。
アラシ隊員が言う条約とは、
開発する戦闘ロボットは対人や国家、国境
等を故意の破壊活動を禁止する。怪獣との
闘いで倒れ建物が倒壊しても事故として
判断され罪にはならないが、狙った施設の
故意の破壊は犯罪になる。事前に関係役所
に許可が降ろし認可が降りれば、目的の
施設破壊を解体作業と言う名目で、
破壊可能の事である。
作者『自動車は車道を通るの当然で、
歩道や建物に狙って突っ込むな……の感じ
で理解して下さい。』
イデ「いよいよ。軍の連中共も、馬鹿な
事をおっ始める気か?」
笑えないジョークを軽くかまして、
場を和ませるつもりが、
ジャック「冗談にもならないな。」
普段達観した性格の鉱物学者も否定的だ
相変わらず白衣も着用しないし、そもそも
この人はここの制服に袖を通した姿を
俺は見たことがない。完全に私服姿だ。
エドランド「本部と国連が暫くは時間を
稼いでくれている。その間に、
ロボット工学研究所はウルトラロボット
の優位性を見せるつもりだ。力を持つと
傲慢になり暴走する過激派の連中だ。
軍と警察が喧嘩なんてするんじゃないぞ
。わかったなお前達、」
サンダースやチャールズをじっと
見て言う隊長。
サンダース「何でこっち見るんですか!?」
抗議の声を出すサンダース。
チャールズ「喧嘩なんてしないですよ。」
ジュリー「度々命令違反した経験あるから
でしょ。」
ジャック「調子乗って怪獣に近づいて…」
ジーン「捕まったりした経験があるから
じゃない。」
息の合った会話する二人。
アラシ「まっ本当にヤバくなったら、
テロリストの名目で警察が動くけどな。」
テロリスト鎮圧……宇宙人とか大体これで
片付く。
エドランド「まっ少しの間、警戒体制を
敷くが、今回の調査する怪奇事件は事件
だ。そっちも気になるが、まずは、目の前
の仕事に集中しよう。」
ベック「それじゃ今回の報告された怪奇
事件の概要を説明するわ。まず……」
パリにいると言う黒野と見習いの剣持と
通信技師のイデは今回
の怪奇事件は外された。
その怪奇事件とは、日本にいる巨大蟻達が
何か捕食された後があると言う事件だ。
ゾークロン細菌怪獣の巨大蟻が、次々と
捕食されているのだ。隊員に駆除では
なく捕食している生物がいる。
チャールズ「検死で確認した巨大蟻は
同じサイズ、あるいはそれより上の大きさ
の別の何かに食べられたみたいだ。」
モニターから死骸となった巨大蟻を見て
ベック「スペクトルスキャンで解析した
結果。毒性農薬を摂取した蟻を捕食対象
にしている習性があるわね。詳しい毒性
農薬の成分はまだ分析をしないといけ
ないけど……」
チャールズ「ルートが多いな。現物でも
回収して調査しないと、」
ムラマツ「では各員調査開始。」
両手を素早く叩き
「「了解!」」
各員席を立ち作戦司令室を出る各員。
そんな中、俺は黙々と勉強をして、
作戦司令室に残る。
(今の俺に何が出来るんだ………巨大怪獣
対策は、しっかりと出来ているんだし、
レッドマンは必要ないはずだ。)
宇宙知識を勉強をしている剣持は、
一人頭を抱えて、苦悩していた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 咆哮する破壊者〕
ゾークロンがアメリカの機動兵器に細菌を
感染させてレッドマン打倒を目的とする
計画を着々と進行しているその頃、
『ネクスト・シング』のキリキリも、
地球人の竹中凱と共に共同開発した
合成怪獣を卵から孵化させて、
地球に複数の個体を送り込んでいた……
目的は奇しくもゾークロン達と同じ、
打倒レッドマンだ。
日本 四塚市にて、
地面にサッカーボールサイズの穴が、
採石場の近くに発見されて、
採石場に働く作業員の一人が興味本位で
近付いて見ると、
暗い穴の中から突然見えた2つの目玉に
黄緑色の長い物が地面から飛び出て、
作業員は叫ぶ声を上げる暇も無く地面に
生きたまま引き摺り込まれる。
そうして次々と場所を移動して獲物を
地中に引き摺り込み捕食して
合成怪獣は急速に成長する。
ある時は電車が通る橋の下、またある時
は路地裏、ある時は、スポーツ会場の観客
席……
あるボクシングの試合で、対戦相手の一人
がリングに待ちチャンピオンを待つ……
だが彼は結局不戦勝になった……
チャンピオンが試合に現れなかったからだ
……チャンピオンが待機していた部屋では
床に小さな穴が空いていた……
だがこれらは只の行方不明事件に
片付けられ……『お化け屋敷』の出る幕は
ない……と警察側の見解だ……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カフェブラックスター2号店にて
真琴「いらっしゃいませ。」
田端「4人です。」
真琴「テーブル席へどうぞ。注文が決まった
ら、ベルでお知らせして下さい。」
お客様を席にご案内にした後、厨房にいる
マスターの元に戻ろうとした真琴は背後
から声を掛けられる。
染井「あの、すいません。」
真琴は振り替えると、眼鏡が似合うショート
ヘアの女性がいた。
真琴「何でしょうか?」
笑顔で対応する真琴。
染井「剣持君って人は店に来てませんか
?」
この瞬間短いが口元は笑顔のままだが、
目は獲物を見つけたように鋭くなり、
纏う雰囲気が、只の店員なソレでは無く
圧を感じる雰囲気を放つ、
真琴「常連客の剣持君なら、最近うちの
お店に来てませんよ。では失礼、」
だが直ぐに笑顔になり他の客を方に移動
する。移動する直前、染井 華の姿を、
しっかりと目に焼き付けて、
真琴(やっぱり彼の友人……)
この所、剣持君の元気が無い事は、
同僚の万里子さんと店長のマスター神父
に聞いたが、それに彼女らが関係ある
らしい……
(ふ~~ん。クールザビューティーって
感じの奴ね。好きなタイプじゃないな
……)
嫌な感情が疼き始めるのを抑えて近い
うちに剣持自身と話をする必要がある。
……志岐ちゃんのあの反応、それに……
不思議とそういう人物が、私の周りに現れ
るのを変な縁が結ばれている運命か……
真琴(やっぱり君がそうなんだね。
レッドマン……)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
地下格闘訓練場 別名戦闘室
ここは主にレンジャー・パイロットが、
戦闘訓練する場所ではなく、訓練を通して
仲間達と信頼関係を作る場所だ。
ここの施設は警察関係者を多く、お試し
様々な格闘技を体験して日夜、
ジャージを初め身軽な服を着た隊員達が
正座して、組み手の稽古をする。
飛び散る汗と熱気、ぶつかる音。
カンフー隊員と剣持隊員は激しい組み手
をしていた。
カンフー「アタッ!」
空気を切り裂き放たれた拳を素早く回避
して反撃する剣持、
身を低くして回し蹴り放ち、
カンフーの足元を狙う!
カンフー「甘い!チョコレート何かより
よっぽど甘過ぎるわ!!」
カンフーはその場から飛び上がり、
急降下しながら拳を放つカンフーの一撃
を両腕でガードして、身体を転がりながら
移動して互いに距離を置き仕切り直し
両者得意の攻撃体勢を構える
「はぁ~はっ!」
カンフー「オワッタ!!」
両者同時に素早く走り出してぶつかり合う
!
ぶつかる拳と拳、交差する蹴りと蹴り
休みを一切入れず両者は攻防を繰り返す
!
両者の打撃力では剣持の方が上、だが
攻撃速度はカンフーの方が速い!
打撃戦は激しくなり両者は両手を組み
頭突きをして睨み合う!!!
リリアン「両者そこまで~~」
二人の耳に届いた1つの声で、
睨み合う目を辞めて、構えを解く。
「両者。礼。」
「「ありがとうございました!」」
互いに頭を下げ礼をする両者。
リリアン隊員
眼鏡を掛けた真面目な性格の持ち主。
平和を愛する優しい心の持ち主でもあり、
今まで1度も喧嘩をしたことが無いらしい
フリーの時は趣味の手芸を過ごす
個性揃いのカンフー、ハンサム、ハカセ、
グラサン、アイドル、ダイアナ、ポニー
のまとめ役で、苦労人。
ポニー「今日の剣持さん。攻撃に迷いが
ありましたね。」
ポニー隊員。
ポニーテールがトレードマークのスポーツ
好きで明るく元気いっぱいの女性新人隊員
。カンフー隊員が通うウルトラ
アスレチックスポーツクラブの会員。
専門は剣道と空手にボクシング。
ダイアナ「ハカセ。記録は撮った?」
ハカセ「勿論。前より反応が遅れている
な。」
記録映像をグラサンと見返して。
ダイアナ「何か悩み事?格闘訓練で攻撃
に力が抜けたり、スピードを意図的に落とし
たり。」
ダイアナ隊員。
外見も中身もかなりイケイケなタカビー(
高飛車)な上基本自分の思い通りにならない
と機嫌が悪くなる性格の持ち主。
だが、基本的には悪い事は大嫌いな
良い人。
高飛車だが、仲間の為に進んで危険に
立ち向かう度胸がある。
まとめ役のリリアン隊員とは信頼関係が
強い。
グラサン「もしかして遠慮しているのか
?まさか?さっきの本気の怒った時の
方がまだ訓練になっていたぞ。」
「…………すいません。今日はもう帰り
ます。」
剣持は帰る準備をして訓練場を後にする
。
カンフー「おい。剣持。」
剣持の様子がおかしいから身体を動かして
気分を晴らして上げたかったが、
逆効果だったみたいだ。
ハカセ「……必ず立ち直るさ。」
東大を目指し単語の暗記を見ながら言う
ハカセに一同は視線を向ける。
グラサン「だが現に剣持は、」
ハカセ「始めてわたくしがここの世界に
巻き込まれたのは、中学卒業して、
名門高校に入学が決まった時、
記念に家族と北京に海外旅行に
行ったんだ。地底怪獣モルゴと
科学特別機動捜査隊が激闘しているのに
巻き込まれて、ピンチの科学特別機動捜査
隊員をしぶしぶ助けた結果が運の付きだよ
……一生の忘れられない経験になって
怪獣とか忘れて普通に暮らそうとしたら
アラシとサコミズに遭遇して!!なし崩し
に入隊させられたんだから!」
少し泣き始めた為にグラサンは彼の背中を
優しく叩き。
ポニー「苦労してるんですね。ハカセ先輩
も、」
ハカセ「あ~すまない。取り乱した。
剣持は多分……パリ事変で確かに
怖い目に合った……だがこうして訓練や
ここに来るって事はまだ大丈夫なんだろう
。」
ダイアナ「他の基地の職員は随分辞めた
みたいですわよ。彼だって」
ハカセ「剣持は来る。正義とか悪を許さ
ないとかじゃなく、アイツ自身の為に、
自分で立ち直らないと行けないんだ。」
ハカセは、今の剣持を見て少し心配は
するがそれ以上に……楽しそうに剣持が
ボーダーの見学会の時みたく、守りたい
人達がいるからこそ、人は何処までも
高みに行けるし、頑張れる。
立ち直れる理由に本人が気付けるか
どうか……これは剣持の戦いだから、
リリアン「ハカセ、貴方……」
その時、
カンフーは両手を強く叩き音を訓練場に
鳴らし静かに立ち上がる!
カンフー「わかった。ならハカセを信じる
。グラサン手合わせ頼む!」
真面目な目で皆を見渡し、
グラサン「ワハハハハハハ!!!」
そんな中グラサンは笑い声を上げて
カンフーと向き合い
グラサン「負けねぇぞ!カンフー!」
互いに構える二人。
カンフー「俺達が出来る事は剣持が出来
ない事を出来るようにする事!!!!」
グラサンは不敵に笑い!
グラサン「先輩として後輩を守らないと
な。」
「「だから!強くなるんだよ!!!!」」
互いに全力で走り出し互いに拳をぶつかる
リリアン「それじゃあ~~始め!」
屋内訓練場に激しく鳴る打撃音!
そんな男達の暑苦しい青春を見せられて
ダイアナは大きくため息を吐き、
悲しげな表情をして、ポニー
ダイアナ「私達って悲しい程に仕事熱心だわ
……ねぇー!」
リリアン「…全くよ……」
ポニー「ファイトです!?先輩!?」
アイドル「今度、一緒に推しのライブ
コンサートに行きましょう。」
リリアンはため息を吐き、
リリアン「…非番の時にね~~」
優しい声が訓練場に聞こえて
ポニー「ボクも参加します!」
屋内訓練場に打撃音が響く!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
剣持はレンタルDVDショップで、何か映画
を何本か借りて自宅に帰る。
広間のテレビの下にあるDVDプレーヤー
を開き借りた映画を見る。
「【放射能X】……また変な映画を借りた
な……」
50年代の定番。放射能で突然変異した
巨大蟻のパニック映画だ。
プレーヤーにDVDを入れて、リモコンを
持ち近くのソファーに座り込む。
そしてイヤホンを耳に付け映画を見始め
る。
(そう言えば蟻のゾークロン細菌怪獣
が目撃され始めたのはニュー・メキシコ
の砂漠だったな……)
トゲラの事件が終わってから巨大蟻の目撃
証言が出て来て、世界中の科学特別機動
捜査隊が調査を始めて、イポポ、ゴルド
キング、ポイズンゴースト、ホーン・
デュアウトの事件が立て続けに追われて
いた…………
レッドマンには戦う理由を持っている。
そしてその戦いにおける犠牲を覚悟して
いる。
俺は……口だけマシな事は言っても実際
色々レッドマンの足を引っ張っている。
黙って意識を消してベムに任せた方が
良いのかな……あんな変な所はあるけど
アイツ俺より学校で馴染んでいるし……
「脆い覚悟だな……俺の覚悟は…」
独り寂しく呟き映画を見る。
下水道の地下に増え街を目覚す巨大蟻の
群れに軍隊が挑む。
一人静かにイヤホンで映画を聞く。
俺以外いない家で…
何かしないといけないのに…何もする気が
起きない。
ただただ映画を観賞するだけ、
酷く自分が嫌になる。
「次の映画は明日見るか……」
【放射能X】を見終わり、自室に戻り、
剣持はベッドで無理やり眠る。
寝ないと、体力回復にもならない。
例え悪夢が剣持を苦しめても、向き合う
事でしか、剣持自身に立ち向かい見つける
事が剣持には必要なんだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メキシコ アメリカ合衆国の下にある国で
歴史がある国。
そのメキシコの首都メキシコシティの
地下下水道にて
かつては麻薬のルートとしても使われた
その下水道に無数に聞こえる鳴き声
【キリキリキリキリキリキリキリ!】
世界中のジャイアントアント達は、
この地下下水道に集合して
鳴き声を上げて、各自の情報を収集して
いる。ロボー47達の弱点を共有する。
だがその大きさは、バラバラであり、
人と同じ大きさの蟻も居れば大型トラック
サイズ。40㍍のビルの大きさのサイズ。
最大で80㍍サイズのバラバラの巨大蟻が
9匹…
本来昆虫は小さいサイズが基本だ。
小さい蟻が無理やりゾークロン細菌に
巨大化された為、肉体の負担は相当で
ある。
「「キシャーーー!!!!」」
見張りから自分達を追い掛ける存在を
迫る事を教えて貰い。全員が素早く次の
地下洞窟に移動する。
地下の別々のルートに移動する蟻達。
蟻達の身体が大きくなったデメリット
は、肉体の負担だが、女王蟻の指示が
無くとも自由になった感覚と、下水道の壁
を容易く砕き破壊出来る牙を使い穴掘り
移動しやすくなったメリット。
蟻酸の質も量も上がり、金属を簡単に
溶かせるようになった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
宇宙物理区画
鹿野「えぇ~ウルトラーVのテスト
レンジャーパイロット?」
気が抜けた声ともびっくりした声とも
聞こえる研究室に響く。
研究室の黒いレトロな電話で応対して
いるのは、マイペースの鹿野博士。
ロボット工学研究所から電話で、
手の空いた『お化け屋敷』の隊員に
正式に開発しているウルトラーVの稼働
や機動テストパイロットが自宅の階段から
落ちて怪我をしてしまったらしい。
幸い全治3ヶ月の両腕両足の骨折程度に
すんだが、
スケジュールが迫っている中で代わりの
テストパイロットを『お化け屋敷』に
務めて貰おうと連絡してきたのだ。
鹿野「まっ、探して見るけど隊員達が
全員出払った場合は、諦めてね。」
ヘラヘラと面倒臭いオーラを出しながら
電話での応対を終えて切り、
デスクの椅子に顎を押し付けて、全身の
力抜けた姿勢で、気の抜けた顔を見せる
月城「どうするつもりですか?」
科学者仲間の一人にお茶を出して貰い
書類だらけの机に置かれたお茶を飲み
鹿野「うちって一応ボーダーの部署の
1つだけど、巨大ロボット操縦なんて
スポンサーの黒野隊員が諏訪隊を
誘ったからガーディアンAとか動かした
し、頼めそうな人に声かけするしか
ないでしょ。」
鹿野は無気力にお茶を飲みながら考える。
ウチはエキスパートは沢山いるが、
殆どが科学者、後は警察から人手を
借りている。そもそも軍隊じゃない。
軍事ロボットのロボー47の操縦経験者も
一応いる隊員達はいるけど、最新の操縦
システムを採用したウルトラーVじゃ、
その経験は当てにならない。
鹿野「ホントどうすっかな~~」
自慢じゃないが、ウルトラロボット
チームが開発した宇宙金属には、宇宙物理
の自分達も相当苦労した。軽く硬く、
アニメの無敵の装甲や超合金を現実に
造るのだ。
思い入れはか・な・りある。
鹿野は頭を使うのは好きだが、命令は
嫌う。
大学時代で培った人望は豊富だが、
殆どは政治経済学部と警察関係者。
基本平均年齢がバラバラのウチの職場で
捜査隊員の年齢は低く純粋で未熟な面が
多い………時には昼行灯を装いで心霊
区画の麗能磁 桜博士と共に人生相談と
フォローに気配りを忘れない。
鹿野は色々考えて……
鹿野「……機械工学の天才達を引き抜き
を考えるか……」
ウルトラーVをここに配備するなら
ロボット工学研究所にいる彼らの力が
いる。
机に足を置いて楽な姿勢で決める。
月城「机に足を置かないで下さい。」
スポーク「研究室を私物にするな。」
鹿野「……すいません。」
二人に叱られてしっかりした姿勢に座り
直す。
その時、研究室の時計が昼を告げる音
が鳴り、
鹿野は嬉しそうな声で、
鹿野「もうお昼か、そろそろコンビニに
向かう
買い出し班に注文と金を渡して来るよ。
何か注文がある?」
月城「じゃあ、菓子パンで、」
スポーク「特になし。」自宅からスーパー
の材料で作ったお手製弁当を持って。
鹿野はポケットに両手を入れて、
「そうですか。」
研究室を後にする。
黒野の館の前に数台のワゴン車がある。
各スーパーやコンビニに買い出しに行く
班の備品で、運転手が各区画の署員達から
購入する物の注文表とちゃんとお金を貰い
確認作業をしている。
鹿野「これ注文リストとお金、頑張ってね
。」
運転手「はい。」
運転手はワゴン車に乗りエンジンを掛けて
ワゴン車は館から移動する。
鹿野「さて、それじゃ~」
そして公衆電話を探して、アメリカの
ある知り合いに電話する。
鹿野「もしもし~お久~~FBIでの評判は
聞いているよ。でさっ例の俺達の
盗まれたAIが搭載された機体に、
何か情報はある~?やだな。捜査内容
を言ってくれとか、君の人生を壊す事は
俺は言わないよ。只、あのシステムは
致命的な欠陥があるから、誰かが悪用
される前に回収するのが、開発した者
としての人情って奴だよ。うん。うん。
うん。へぇ~~成る程成る程。最後に
これは独り言だけど、その盗まれた盗難
品。面倒な奴だからいざとなったら、
FBIが重い腰を上げて貰う必要があるかも
知れない。それじゃあね。」
煙草を口に咥えて火を着けて吸う。
鹿野「さて、テストパイロットで、
適性があるのを探すのもやるか。
こういうのは、格闘に詳しい黒鉄の
意見を貰うか?」
両手をズボンのポケットに入れて、
気が抜けた目で格闘区画の黒鉄博士を
探す。以前のサイボーグとのいざこざで
壊れた施設が無事に修復工事が完了した
ようだし、黒鉄博士も自分の研究室に
戻っている時間だ。
鹿野「……資質ねぇ~~ウチは、基本
インドアばっかりだからな~~」
期待はしないでおこう……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 黙示録に終止符を 〕
その日の時刻は既に夕方 昨日と違い空に
は赤い夕陽が周りを照らす時間に、
「はっ!えいっ!てぃっ!とりゃっ!」
激しく森の中で響く一人の少年の練習!
風を切る音と共にぶつかる音。
彫刻刀で作った等身大の木製モールモッド
に向かって、木製レイガストを振る。
木製モールモッドの各パーツを始め
関節部分にナイロン製のロープを繋げて、
ベムが分身に超能力で操作して貰い。
虫のような動きで、剣持自身に
特訓をしていた。
この木製モールモッドは、元々
トゲラの事件が終わった頃に、ひっそりと
警戒区域で彫刻していた。
最初は警戒区域で木製
モールモッドを相手に特訓をしていたが、
素手でトリオン兵と戦う機会がない事と
動きがない相手で、特訓にならないと
……そして合間を探しては、モールモッド
の関節部分に動きを作るのに手間取り
最近完成した。
その木製モールモッドに挑む剣持。
「おりゃっ!」
四本のブレードのある脚を素早く振り
上げて、激しく剣持を狙う!
「俺は…俺は……俺は…………!!!!」
剣持は木製レイガストを滑るように、
流れるように振り!
迫る木製のブレードの脚を全て弾く!
木と木がぶつかる音が森に響く。
走りながら多数の木々の枝にロープ結んで
剣持は走りながら次々と枝を木製
レイガストをぶつける!
「えいや!」
木製モールモッドとぶつかる!!
その音は風に乗り……ある少年の耳に
届いた。
陽太郎「………?」
皆が高校に通う間、玉狛で留守番をして
いる陽太郎は、雷神丸の散歩と称して
『お化け屋敷』に向かっていた途中、
森の方から聞こえて来る音に興味を持ち
森の中に入る。そして剣持が特訓して
いる光景を目撃する
陽太郎「……剣持?」
距離は離れているが間違い無く剣持だ。
まだ普通は学校にいる時間なのに、
木製モールモッドに必死に相手する
剣持に陽太郎は無言で眺めていた。
「がっ!」
木製レイガストで迫るブレードの脚で
レイガストごと吹き飛ばされて、
森の木に背中を打ち付けるが、ゆっくり
と立ち上がり、またモールモッドに挑む。
「はあぁーー!!!!」
木製レイガストでモールモッドを叩く!
その様子を目撃した陽太郎は、そのまま
夕方に玉狛支部に帰る。
その日の玉狛支部の夜……
烏丸「剣持が森で特訓をしていた?」
晩御飯の当番が小南で、カレーライスを
皆で食べていた時に、陽太郎が話しを
し始めた。
陽太郎「そうだ。もりで剣持が、モール
モッドあいてに、すぶりのけいこをして
いた。」
木崎「ほぅ~~素振りの稽古とは、また
古風で定番な特訓だな。」
森で特訓とはまた……
カレーを口に入れて食べる烏丸は陽太郎
の発言に疑問を覚える。
烏丸「陽太郎。」
陽太郎「なんだ?鳥丸。」
烏丸「剣持が何を相手に素振りの練習を
……」
陽太郎「モールモッドだ。きでつくった
からくりモールモッドが、てあしをうご
かして、剣持とたたかっていた……」
迅「陽太郎。その森に明日案内して
くれるか?」
陽太郎「迅もすぶりのとっくんか?」
迅「まぁな。興味あるんだ。陽太郎が
見た木のモールモッドとかも、後、皆学校
で授業やる時間で一人稽古ってのもな。」
迅のその言葉で学校に通う烏丸と小南と
宇佐美は気付く。
烏丸「確かに少しおかしいですね。」
烏丸は冷静に考えて剣持の行動に疑問を
持つ。
小南「そんな考える事?
ただ学校に仮病を言ってサボる時間を
利用しているだけじゃない?」
烏丸「普通なら個人ランク戦や、訓練や
模擬戦で良いはずですが、それにモール
モッドってトリオン兵ですが、木製で
用意してまで特訓するって……」
木崎は陽太郎に近づき、訪ねる
木崎「なぁ陽太郎。剣持はどんな表情
だった……」
陽太郎「かなしそうな、さびしそうな
、ききせまるかおで、モールモッドに
いどんでいた。みててひやひやする
あぶないとっくんだった……」
陽太郎は今日、何度も地面に倒れ、
木に背中を打ち付けて、痣だらけや
擦り傷の剣持を見たからこそ、
いつもの剣持とは、様子が違う。
心の余裕がない事に、陽太郎は
勘づくのだ…
そして当たり所が悪くてボロボロに
なった剣持を思い出す。
そんな陽太郎を見て、軽く迅は迷う。
迅「……ちょっと、こりゃあ、難しい問題
かもな…」
サイドエフェクトで陽太郎ごしで剣持を
見ると
小南「そうなの?」
烏丸「どうゆう事ですか?迅さん。」
迅「陽太郎の明日の未来予知で映った
剣持にアドバイスの一言を送りたいが
、無視する場合と、聞く場合が2つある。
しかも、意外に答えのない問題だ。
心理学の本でも購入しといた方が良いかな
。」
木崎も考えて…珍しく迷う迅に
アドバイスを贈る。
木崎「まずは剣持と話す事を始めよう。
下手に構えずいつものお前で堂々として
いろ。ここにいる俺達は、それなりの
人生経験がある。悩みの内容を先ずは
聞いてこい。」
迅「…レイジさん。そうだな。俺らしい
やり方があるはずだ。
宇佐美「じゃあ、陽太郎の為にお弁当作って
あげよう。」
陽太郎「おぉ~~うさみ。ありがとう。」
小南「そんなに気になる物?ボーダーの
訓練室で片付く悩みじゃない。」
後輩が人知れずパワーアップする為に特訓
するのは、良くある事。
生駒隊のイコさんは弓場隊の弓場ちゃんの
「攻撃手キラー」対策に居合いの剣術を
教えている祖父の手解きを受けて、
生駒旋空を編み出した話しもあるんだ。
珍しい話しではないのだが、迅は単純そう
ないつもの顔で言う。
迅「……剣持を突き動かしている物は何か
……確かめたいんだ。」
翌日 陽太郎と雷神丸の案内に着いていく
迅。
平日の昼間の時間、普通は学校で授業を
受ける時間だが、
主婦や仕事をする人以外は、基本室内に
いる時間に森を方角を歩く二人と一匹。
迅(市街地の外れで、黒野の館にそんなに
距離はない。)
森に入り暫く歩くと、伐採された開けた
場所に目を引く木製のモールモッドが、
鎮座していた。
迅「すげっ、ホントにモールモッドだ。」
近くを歩き眺めると、
関節や稼働する部分にナイロン製のロープ
で通してある。
だが、モールモッドの周囲を良く見て
分かる事は……
迅(小さな操り人形みたいに動かすの
ようだが…この大きさで誰が操るんだ?)
操り人形には操作する人間がいる。
だが、モールモッドの大きさは本物と同じ
軽自動車サイズ。
幾つもの材木を組み合わせて彫刻したの
だろう。本部の入り口に展示しても文句
ない出来映えだ。
陽太郎「よし。こいつにいろをぬろう。」
クレヨンを持って来てモールモッドに色を
塗ろうとした時に陽太郎は気付く…
陽太郎「?」
迅「どうした?陽太郎。?あれは…」
迅はモールモッドから離れて陽太郎が
見ている視線の先にあった物を迅は手に取り
見て驚く。
迅「木製のレイガストか、随分本格的だな
。色塗ったら本物と見分け付かないん
じゃねぇか?」
無造作に地面に置かれている5本の
レイガストを見てモールモッドを再び見る
迅(あのモールモッドには動かせる代わり
に操作する人がいて、このレイガストを
持った剣持の手合わせをしている。)
迅「陽太郎。昨日はこの辺りで剣持が
素振りの特訓をしていたんだよな。」
陽太郎「おう。」
迅「剣持以外に誰かここにいなかったか
?」
陽太郎は首を横に振り、
陽太郎「まちがいない。……剣持だけ
だった。」
キッパリとそう発言した陽太郎を見て
迅「変な話しだ。状況証拠的に二人
いないと成立しないのに……」
陽太郎「それより剣持はどこだ?」
迅「( ゚ 3゚)?本当だ。良く見たら
剣持がいない。今日は学校に通っている
のか?」
迅と陽太郎来る数十分前……剣持は確かに
ここにいた。
彼は何処に行ったのだろうか……
時間を少し戻して見よう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「せい!てりゃっ!えいや!そりゃ!」
木製のモールモッドを超能力で稼働させ
て、素振りの特訓を今日もする剣持と
ベム!感情を顔に出して、全身を激しく
動かし、汗だくになりながら、戦闘訓練
をする。
たった一人で、周りには誰もいないこの
状況は、ある意味今の剣持を取り巻く環境
と同じだ。森の木々は、守らないと
いけない人々と財産を表して、
木々が剣持より長く高いのは、自分と相手
の価値を比べて他人を優先する自己犠牲の
精神が生まれそうになっている危機感。
目を前の木製のトリオン兵は、見えない
不安と恐怖を表し、市街地の外れは、
秘密を誰にも話せないし話してはいけない
閉鎖的な精神を表す。
なけなしの木製のレイガストは、実力が
有る無しに問わず、強くならないと
いけない圧迫感を表し、
それらを合わさり孤独で地球を守らない
といけないヒーローと守れなかった物に
いつか責められる恐怖に、人に良い事を
して最後を終えようと極限に追い詰められ
た主人公の心境を表した風景だ。
レッドマンは、人から罵詈雑言や陰口を
何千年も貰って良くも悪く明るい話題や
夢や希望を諦めている。孤独が基本の
ヒーローだからだ。
自分の両親が犯罪者で、何処にも居場所が
無くても生きる為に仕事する。
上司や同僚が必要最低限な距離感を持って
理解や同情に嬉しいより逆に苛立ちを
覚える。
そんな生活を2万5000年も続けたら、
一部の友人達以外で、人と対話する時は
基本社交辞令、業務的や機械的な対応が
物事を円滑に回す人付き合いと合理主義
に諦めて受け入れているのだ。
風が木々の葉っぱを揺れ動かす中で、
剣持はがむしゃらに木製レイガストを
振る!!
心の中の迷いや恐怖を紛れさす為に!
(どうした?昨日よりペースが遅いぞ!
)
「うおりゃー!」
モールモッドのブレードの脚とレイガスト
がぶつかり、力比べをする!
『化け物め!!』
『人殺し!!』
『有害巨大生物を何故戦うのか理解出来ない
……あの力が我々に向けられたら、対抗する
手段がありません。』
『政府はパリの科学特別機動捜査隊
本部から【レッドマン】を有害巨大生物と
同じ駆除対象に認定し、対怪獣用ロボット
開発に尽力する所存であります。』
『俺の家族を返せ!!』
『あの力は脅威だ!?犠牲がこれ以上
増える前に即刻片付けるべきだ!!』
(!!!!!!)
力比べに負けモールモッドのブレードの
脚に吹き飛ばされる剣持!は地面に
レイガストを刺して吹き飛ばされるのを
無理やり抑える!!
頭の中にリフレインする。世間から見た
レッドマンと怪獣災害の脅威の話し。
世間はロボットや怪獣をバラバラにする
光線を放つ存在を危険な見方をする…
…否、正しい見方をする。
レッドマン不要論が世界に伝染する。
「続けてくれ!」
癇癪とも八つ当たりに叫ぶ俺は、態勢を
素早く直して向き合う
(……ああ。)
レイガストを再びモールモッドの前に構え
て心の中で激しく揺れる現実を無視しよう
とするが、打ち合う度に、ぶつかり合う
度にフラッシュバックして!!!!
何度も何度も地面や木に叩きつけられる!
「ぐう…俺が、強くないと…もっと強い敵
に勝てない…皆を守れない……」
歯を食い縛り、立ち上がる剣持。
ほんの僅かな数分間だったが、エルヴィル
星人との戦いは、『お化け屋敷』の支給
されたナイフが力負けしたし、実力で、
勝つイメージが一切想像出来なかった!
硬く強く速く、更に臨機応変、変幻自在に
形を変える流体金属の剣の使い手。
死ぬイメージの方が圧倒的に想像出来る。
其ほどレッドマンより強い相手と邂逅して
剣持は無意識に恐怖を覚えた。
その恐怖を消す為にも、強くなる必要が
ある。
どうすれば……強くあれる。
何をすれば……この恐怖は消える。
誰か……教えてくれ~~俺は、俺は、
真っ暗の闇の中で俺は迷う悩む、
もっともっともっともっともっとっ!?
渇望するのは力。相手を倒す力……
狂ったようにがむしゃらに自分を追い込み
過ぎて、壊れかかった心が悲鳴を上げて
いる……
(!!!!怪獣の気配だ!?夢想!?)
「あぁ。行こう。」
レッドマンの探知能力に反応があった。
剣持は、自分への怒りに近い感情に、
どうにかなってしまいそうだった。
(レッドマン超能力…ワープ!!)
剣持は赤く発光して、森から姿を消す
。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アメリカ ロサンゼルスのとあるビルの
建設工事現場にて、
工事責任者「発車オーライ!!」
土砂を運ぶトラックは土砂を移動させる
為に動く。そんな中に荷台にあった大きな
人間が、動いた拍子に荷台から落ちて、
工事現場から転がる人間に、工事の作業員
達は気付き駆け寄る。
工事の作業員「おい。あんた?……死んで
いる。」
アメリカ南西部、ロサンゼルス郊外に建造
された秘密基地 科学特別機動捜査隊
アメリカ支部。
シャイダー「何?脳死していただと?」
殉職した隊員2の遺族に訃報を伝えて葬儀の
参加する準備に忙しいこの頃、
隊員1「……一応、カイ隊員と隊員3が、
調査に向かいました。」
隊員1は次にここに入隊する新入り用の
マニュアルを作成しながら報告する。
シャイダー「ガイストとヘビーキャノン
の修理は?」
通信オペレーターが色々書類を運びながら
右往左往と移動している
「まだ、完了してないよ。基本ブレイブ
アーマーはデジタル回路で、精密部品が、
ロボー47より多いからね。メーカーに追加
をパーツを発注したけど、あのモニターに
映ってレーダーに映らなかったバラキの奴
ニューヨークや世界各地で、俺達の仲間を
襲っているらしい。」
あちこちに現れ怪獣と戦うレッドマンと
対してこのバラキはあちこちに現れ科学
特別機動捜査隊員が操縦する大型兵器の
ロボットを狙っている。
隊員1「これならまだレッドマンの方が
マシだよ。」
シャイダーは呆れて、
「ロサンゼルスが焼け野原にされたら
堪らない!」
隊員1「スコット、チャック、ベス
の三人を呼び戻すか……」
分析室にてカイと隊員3が搬送した脳死
した遺体を分析して見ると、
数日前にアメリカに来日した電波特捜隊の
毛利教授の協力である事実が発覚した
毛利教授「確かに……只の脳死にしては、
おかしい、動く遺体……ゾンビに近いな
……」
脳を調べて見ると1年前から生命活動が
止まっている事実に……
毛利教授は詳しい精密検査を提案する。
隊員3「ならどうして……?」
疑問を口にする隊員3に、田所博士は
優しく笑い。
田所博士「これから精密検査をします
。検査結果は、暫くかかりますが、
ただの脳死ではないのは確かです。報告を
待って下さいね。」
【ビービービー】
カイと隊員3は分析室に鳴る音に素早く
スイッチを切り替えて、
分析室を後にする。
走りながら作戦司令室を目指す二人。
途中、腕時計型通信機で作戦司令室に
連絡する。
カイ「こちら、カイ!?応答せよ。」
通信オペレーター《今何処にいる。》
隊員3「司令室に向かっているよ。
このアラームは怪獣出現だろ。小型
格納庫とかに向かわないでいいのか?」
シャイダー《その事について支部長が
パリ本部から詳しい連絡があったと
報告がある。直ぐに司令室に急行
してくれ!!》
隊員3「なっ!?怪獣が出現している
のにどういう事だ?」
カイ「兎に角急ごう!!」
二人は急いで司令室に向かう!?
作戦司令室に到着するとアメリカ支部長
もいた。
隊員3はシャイダーに訪ねる。
隊員3「怪獣の出現ポイントは?」
通信オペレーター「サンフランシスコの
地底から多数の巨大蟻を出現。場所は
ポイントK-74256。」
イヤホン型の通信機を装備した
オペレーターが発言する。
シャイダー「…出現した怪獣はアメリカ
軍が相手するつもりだ。」
カイ「どういう事ですか?」
アメリカ支部長「…パリ本部から連絡が
あった。アメリカ軍が試作大型機動兵器
の実地戦闘訓練をする為に、アメリカ
支部の出動は認められないらしい。」
カイ「なっ!?そんな事が許されると
思うんですか!?」
カイは怒る!軍の新兵器の実地戦闘訓練
なんかの為に目の前で被害がある市民を
助けに行けないなんて、
シャイダー「謹慎処分の手段が残って
いるが、」
アメリカ支部長「丸腰でどうするつもり
だ。その手はなしだ。」
通信オペレーター「サンフランシスコに
レッドマンが出現!?」
全員が大型モニターを凝視する。
カイ「怪獣の気配に釣られたか!?」
アメリカ支部は小型兵器も大型兵器も出動
禁止させた状態で、全員はモニターに映る
レッドマンと怪獣の戦いを目撃する!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM レクイエム〕
責任や不安に苛まれる精神状況の
剣持は路地裏から、道路を砕き地底から
出現した60㍍2匹、70㍍2匹の4匹の
ジャイアントアントが建物を破壊して、
市街地を進む。
その様子を見ながら怪獣に接近する剣持
必死に逃げ惑う人達を掻き分けて
建物が倒壊して建物の下にいた市民達を
潰す!!
沢山の赤い血が飛び散る様子を見て!
剣持は怪獣を仇の目で睨み、
「やめろーーーー!!!!」
全身を赤く発光させて三門市の皆に見せ
ない感情を爆発させる!?溶岩の如く
沸き上がる気持ちと共に
レッドマンに姿を変えて、巨大化する!?
「「キシャーーー!!!!」」
60㍍の二匹の頭を両手で掴み両膝に力の
限り蟻の頭部の甲殻に力を入れて
挟み潰す!!蟻の黄色い体液が、
レッドマンの全身にこびりつく。
体液が返り血のように浴びてゆっくりと
獲物を見据えて
(即効で終わらせる!?)
残りの怪獣に突撃するレッドマン!!
70㍍の二匹は、新手の敵に出現に、
一瞬油断するが、直ぐに戦闘態勢を
取り、レッドマンと戦う!?
「イヤッ!!」
急所を狙った初撃を身を引いて避ける
ジャイアントアントに、2撃目に攻撃
動作を移行する隙に、もう一匹が、真横
から突っ込み前肢でレッドマンに殴り
掛かる!
鈍い音と共に、殴られるレッドマンに、
強力な牙で噛み付こうとする巨大蟻を
片手で無理やり抑えつけるのだが、
(こんな見た目で力がある!?)
驚く暇もなく
「「レッドパンチ!!!!」」
右手を赤く発光させて拳を握り、
巨大蟻を殴り返して、二匹の蟻に苦戦する
前回の戦いで市街地を滅茶苦茶にした為に
レッドマンは…剣持は、通常のパワーを
出し切れないのだ。
怯んだ隙、広い場所に移動しようとレッド
マンは行動するが、密集地帯の大都会の
サンフランシスコで、巨大生物同士が格闘
しても問題ない場所など、海くらいしか
ない。
即効に片付けるつもりが、巨大蟻は、
数の有利を生かして、レッドマンを
交互にランダムに攻撃して翻弄する!
鋭い2本の爪を持つ前肢が、レッドマン
の皮膚を傷つけ!ダメージを与える。
必死戦うレッドマンは、街を壊さない
ように、人を傷つけないように…
だが怪獣は倒さないといけない……
矛盾との合理化との葛藤が泡のように
生まれは消えて
沢山の考えが次々と頭に浮かぶが、
纏まらない思考の中で、放つ攻撃が
空回り、逆に攻撃を食らう負の螺旋に
落ちたのだ。
(俺が、俺が戦うんだ!!)
秘密がバレて泣いている香取の顔が
忘れられない!?
パリが燃える光景が頭に焼き付き、
人々の断末魔の悲鳴が耳から離れない!
「「イヤッ!!!!」」
巨大蟻の顎を両手で掴み上げて、膝蹴りを
何度も無防備の腹に蹴り、顎を掴んだまま
怪獣を持ち上げるレッドマン!
巨大蟻は必死に手足をばたつかせ、
レッドマンは怪獣を投げ飛ばそうとしたが
(駄目だ!?)
大都会のビル群で怪獣を投げ飛ばせば、
ビル群は勿論、建造物の被害は相当な物に
なる。
剣持は顔面蒼白な表情で
レッドマンは巨大蟻を下げて、もう一匹の
巨大蟻はレッドマンの足首に噛み付く
「「イヤッ!!」」
足首を強力な牙で噛み付かれて、苦悶するレッドマンは自分の喉を狙う別の巨大蟻の牙を再び両手で抑えつけて
レッドマンは連続肘打ちで、巨大蟻をふらつかせてその間に両手を赤く発光させ一気に突き出し攻撃で巨大蟻に致命的なダメージを与える。
「「レッドナイフ!!」」
両手から得意のナイフを2本出現させて
「「レッドショット!!」」
素早くそれぞれに向かって投擲、足首を必死に噛み付く巨大蟻な頭を刺し貫き絶命する。
残った一匹の巨大蟻は、飛来したナイフを前肢で叩きつけ致命傷は避ける腹部にナイフが刺さり出て来た地面に体液を流しながら逃げる。
追撃しようと行動に移すレッドマンの耳に今まで聞いた事のない
大きなヘリコプターのプロペラの音を捉え上空を見る。
白い全身を覆う金属装甲にアメフト選手以上の肩幅にその両肩の上に回転するプロペラ、人型にしては頭部がなく。胸に顔らしいパーツで構成させた赤く光るモノアイ。全体から見て大型な体格で、80㍍のレッドマンが腹の高さしかない。
その大型兵器がレッドマンの前に音を立てて着地する。
(コイツは、司令室で隊長達が報告したロボー47の指揮官機か?実物は初めて見た。)
怪獣は撃退して、現場に到着したロボットに攻撃される前にワープで下げ三門市に帰ろうと思った剣持だったが
(避けろ!?)
ベムの助言によりその場からバックステップしてさっきいた位置にロボットの巨拳の一撃が放たれた足元の大量の自動車が宙に舞い互いの視線が相手を見て
(ベム!?こいつって)
(微弱だがコイツからゾークロンの気配を感じる!!)
剣持は司令室で隊長達が話していた軍の最新兵器。対怪獣用と豪語するだけあって怪獣より大型で出力も高く固く強い。
遠距離や中距離より肉弾戦に特化した兵器だ。
(まるで【アトランティック・リム】のアルマダかよ。)
レッドマンは戦闘態勢を構えて大型兵器に挑む
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM カテゴリー5〕
ゴリアテ……旧約聖書の「サムエル記」に登場するペルシテ人の巨人兵士で、英語ではゴライアスとも呼ばれる。
身長は約2.9㍍の長身で、身に纏う銅製の鎧の重さは約57㌔㌘持っていた鉄の槍の刃は約6.8㌔㌘
巨大な物…大きな生物に……主に使われる言葉だが、レッドマンの目の前に現れたソレはまさに現代に甦ったゴリアテだった
ボーイングB-29 スーパーフォートレスを人型にした大型の機動兵器が駆動音と共に巨拳を振り上げ咄嗟にレッドマンも拳を振り上げる
同時に拳が衝突して周囲の窓ガラスにヒビが入る。両足を踏む地面も凹み力比べをして押し合いをする両者だが、勝負はあっさりと押し合いの力が弱いが負ける……
「「イヤッ、」」
押し負けたのはレッドマンだ。分厚い装甲に覆われた巨拳の一撃がレッドマンの胸に直撃して後ろのビルに激突しそうになるのを
地に足を必死に着けて踏ん張るレッドマン
(なんてパワーだ!?ウルトラーVより硬い!?)
追撃するゴリアテの連続攻撃にレッドマンは防御に徹して全身がバラバラに感覚を味わいながらその度に必死に両腕でガードするレッドマン
(この野郎!?)
片手を赤く発光させて精密機器が集中した胸を狙うが、あっさり片手で受け止められ逆に殴り飛ばされ、意識が一瞬飛ぶ。
(ベム!?)
(…………)
ゴリアテはレッドマンの頭を掴み、周囲の建物にわざと被害を広げるように、次々とビルに叩き付ける。
叩き付けられるとビルがあっさりと倒壊し瓦礫に変わる
(やめろーーー!!!!)
燃えるパリの光景を脳裏に幾つも過り夢想は、無理やり拘束から抜けて反撃のレッドパンチを放つが余りの堅さに拳をハンマーに叩かれた痛みを感じる
「「イヤッ!!!!」」
(…………くそっ!気絶したのか!?)
ゴリアテ・プライムのパワーは250万馬力。ジャンボジェット機25機分の馬力に、レッドマンが圧倒させているのだ。
(腕が!!)
(この強度!?ロボー47のと同じ金属じゃない!?)
大振りだが速く、確実にレッドマンに重いダメージを与える。
「「レッドキック!!!!」」
頭部だと思われる胸に蹴りを入れるが、
ゴリアテ・プライム「「!!!!」」
白い金属装甲の巨腕がレッドマンの放たれた足を掴み
「「イヤッ!!」」
片手でレッドマンを持ち上げて振り回し
(こいつ!?まさか!!)
剣持の悪い予感は当たり
ゴリアテは内熱機関を激しく稼働させて
馬力上げて、フルパワーでレッドマンを
サンフランシスコのビル群に叩きつける
(ぐはっ!!!!)
全身を新幹線で撥ね飛ばされたかと脳が
錯覚すると同時に痛みが全身に襲い、
悲鳴を上げる暇もなく
ビルが砂で出来たように細かく砕け散る
ビルの瓦礫に飲まれるレッドマンに
追い打ちを掛けるゴリアテ!!
無理やり立ち上がろうとするレッドマン
の背中を踏みつけるゴリアテの短足の巨足
にマウントを捕らえられ、何度も踏み
つけられる。
尋常じゃないダメージに終わりのない猛攻
に苦しみながらも隙を見つようとした時
(くそ!しつこいぞ!)
(!!ベム。)
レッドマンの目の先にある1台の車の中に、
こちらを怯えて見る家族達。
(ここから逃げろ!!)
その家族達に向けて精神波(テレパシー)
を発するが、その家族から突然聞こえた
俺の声にビックリするしてパニックになる
が、
(危険だからここからとっとと去れ!!)
ベムが叫ぶが、夢想は気付く!?
(自動車のドアが壊れて逃げられ
ないんだ!)
良く見ると、自動車のドアが少し凹んで
いる。
(ちっ!?)
事情を知ったレッドマンは、ゴリアテの
足から離れて、一直線にその家族が乗って
いる自動車を慎重に両手で掴み。
ゴリアテから距離を取る。
「「イヤッ!!」」
ある程度、離れた場所で2本の指で車の
ドアを破壊して、
(とっとと逃げろ!?)
テレパシーで家族達に逃げるように伝えて
レッドマンはゴリアテの方に向かって
走り出す!?
(ごめん。ベム!?)
(救える命を救えないと、お前の精神が
ヤバいから助けただけだ!?)
その後ろ姿を、家族達は黙って見ていた。
ゴリアテを操縦する軍人は、アメリカ軍
の過激派の軍人で、世界各国に現れる
ロボー47を始め数々の怪獣を倒した
強いレッドマンを倒す事で、
ゴリアテの優位性を世界中の科学特別機動
捜査隊に伝える。
その為に避難が終わっていない
サンフランシスコの市街地で戦っている
このゴリアテを操縦する過激派の軍人は、
始めから人や街を
守る為に戦ってはいない!?
人がゴリアテで巻き込まれても構わない
有害巨大生物のレッドマンを倒す
「「レッドサンダー!!!!」」
距離を取り必殺技の光線を放つが、
ゴリアテは両腕で胴体を前にして防ぎ
レッドサンダーに真っ向から耐えきる。
長時間光線を発射しているのに、
ゴリアテはゆっくりと光線を防ぎながら
近づいてくる。これまでそれなりに相手
を倒して来た決め手が効かない!!
(ウソだろ!?5億Vの電熱光線だぞ。)
驚愕の事実にショックを覚えるベム。
(回避だ!?ベム!!)
目立った傷もなく、ゴリアテはレッド
マンに攻撃を放つ。
ゴリアテの片手には手のひらサイズの
金属製の丸いボールが出現して、
レッドマンに向かって投げる。
投擲されたボールには十字の緑色の線が
点滅してあり線の色は黄色になり、
やがて赤色になる。
色の変化はだいたい50秒感覚で、
剣持は本能的にそれが爆発物と知った
のは、至近距離からそれが爆発して、
レッドマンの身体を吹き飛ばしたから
だ。
まともに吹き飛ばされていても、
もともとレッドマンは高熱に強くなる
訓練を受けている為、熱に対するダメージ
はないが、衝撃は殺せず耳鳴りで
平衡感覚を直ぐに戻す。
歴戦の傭兵は場数と経験で、戦う。
(おい…………おいっ!剣持っ!)
大量の窓ガラスが割れる音をどこか
他人ごとに感じているのは、
レッドマンが痛む身体を抑えて
俺を心配する声に意識を覚醒する
(ごめん!気絶してた。)
詫びの言葉を言う剣持に、
(あのロボット……距離を離すと、
時限爆弾を投げやがる。)
悪態を口にしながら走り出して
ゴリアテと向き合うレッドマンは、
全速力で巨体に突撃する
全体重を込めた突進攻撃でゴリアテを押し
出すレッドマン!
ゴリアテ「「!!!!」」
だがそんな物でゴリアテは止まらない
逆に弾き飛ばされ吹き飛ぶレッドマン!!
道路に倒れめり込み舞い上がる自動車に
アスファルト!
「「イヤッ!!!!」」
直ぐに立ち上がりゴリアテの顔に目掛けて
何度も何度も殴り連続パンチラッシュ攻撃
をする。
だがゴリアテ・プライムの頑丈な装甲は
強硬で逆にレッドマンの拳を痛める!
(俺の拳が……)
痛みに苦しみながらも何度も蹴りや拳を
膝蹴りや肘打ちの攻撃も
休めず放つが、肘や膝が尋常な痛み走り
悶絶する痛みが襲うがそれでもレッドマン
も止まらない!?
四肢を尋常じゃないダメージが蓄積された
レッドマンはもう攻撃すら出来なくなった
ゴリアテ「「!!!!」」
両腕を水平に伸ばして両足を収納した
ゴリアテはコマのように身体を高速回転
してレッドマンを撥ね飛ばす!!
「「イヤッ!!!!」」
防御もまともに出来ず吹き飛ばされ
ビルを叩き付けられて、
両腕をダランっと伸ばした状態のレッド
マンを容赦なくタコ殴りするゴリアテ!!
左ジャブ!右ストレート!最後にアッパー
カットをレッドマンを殴り飛ばす!!!!
全身を鈍器で叩きのめされた痛みが走り
(一時撤退だ!?ベム!?)
(まだだ!!)
防御も攻撃も出来ないくらいボロボロに
されたレッドマンは闘志を燃やして、
立ち上がろうとするが、ゴリアテは
トドメと言わんばかりに、両手を組み
ダブルスレッジハンマーをレッドマン
に向かって叩きつける!
「「イヤッ、」」
強力な一撃を回避も防御も出来ない状態
でまともに直撃して周囲のビルが、
レッドマンが沈むと同時に
レッドマンの方向に倒れ込み倒壊!?
複数のビルに次々と押し潰されそうになる
レッドマンに、剣持は叫ぶ!?
(ベム!!!!)
(くぅ……!!!!チキショー!!レッド
マン超能力ワープ!!!!)
レッドマンの全身は赤く発光してゴリアテ
・プライムの目の前から、
サンフランシスコから姿を消す!!
ゴリアテは姿を消したレッドマンを真紅の
モノアイで周囲を見回し、
機械の咆哮を上げるのだった!!
その様子をモニターで見ていたアメリカ
支部の隊員達は、圧倒的な軍が開発した
ゴリアテの性能を目の当たりにすると
同時に、瓦礫と化した
サンフランシスコの市街地、
シャイダー「……見たか。カイ」
カイ「はい。隊長。」
神妙な顔を仮面で隠すシャイダーを始め
アメリカ支部の職員や隊員達は確かに見た
。
ゴリアテとの戦いの最中レッドマンは避難に
逃げ遅れた家族が乗った自動車をゴリアテ
から離して自動車のドアを破壊して、
家族達を車から逃がした所の映像を……
カイ「隊長!やっぱりレッドマンは俺達の
味方なのでは?」
シャイダー「……」
カイ「隊長!?」
シャイダーを問い詰めるカイに支部長が
待ったの手を置く。
アメリカ支部長「そこまでだ。カイ隊員、
この事は私からパリ本部に報告する。
見極めないと行けない。科学特別機動捜査
隊の一員として、レッドマンは我々の敵か
味方か?」
アメリカ支部長の一言にシャイダーは言う
シャイダー「確かなのは、レッドマンは
街の被害を抑える為に巨大蟻達に消極的に
戦い。本気を出せなかった事、そして、
街の被害も気にせずに戦うゴリアテと違い
避難しようとした一般人達を助けた事実
です。」
アメリカ支部長は静かに頷き、
アメリカ支部長「……ゴリアテ、あれは
余りにも危険だ!?
ロボー47以上に人の手に余る物
だ。」
軍は自らマスコミに追求される物を用意
する現実にアメリカ支部はパリ本部にある
作戦を提案する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本 三門市の市街地の外れの山の森にて
迅と陽太郎は木製のレイガストを持ち、
動かない木製モールモッド相手に素振り
の練習をしていた。
迅「そいっ!ふん!陽太郎。大丈夫か?」
陽太郎「迅こそ、だいじょうぶか?」
剣持に尋ねる事があるが、どうせなら
ちょっと素振りの練習をしているが、
レイガストはスコーピオンや孤月に比べ
て重い。素振りを毎日していたら、腕が
勿論鍛えられるだろう。生身だから尚更だ
。
そんな訓練方法を考えた剣持を待っている
二人の耳に
茂みから何かが落ちる音が聞こえて来て、
身構える二人。
陽太郎「なんだ?」
迅は木製レイガストを素早く投げ捨てて
自分の黒トリガーの風刃を持ち手を握り
しめる。
二人は静かに目を合わせて、ゆっくりと
近づく。
茂みの中を覗くと、
迅、陽太郎「剣持!!」
全身ボロボロの剣持が地面に倒れていた
陽太郎「迅。剣持が!?」
迅「剣持!?しっかりしろ!?」
慌てながらも急いで駆け寄る二人。
陽太郎「迅!剣持はしんでしまったか!?」
パニックになる陽太郎は剣持を心配するが、
迅は目を閉じてる剣持の呼吸と脈拍を確認
して、
迅「……まだ息はある。急いで救急車って
ここ圏外!?もうこうなったら病院に…」
そんな時、迅は森の向こうにある
黒野の館を見て、
迅「雷神丸。陽太郎。剣持は俺が背負う
から、黒野の家に向かうぞ!?」
陽太郎「オオー!!」
森を急いで走る二人と一匹
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ザイカーン地方の滅死山の地下に建設された
ガイラット秘密研究所にて
車椅子に乗った薄紫色の肌をした心の器が小さそうな顔をした特徴的なV字の白髪頭と髭が老人こと
幹部マッド=デボンゲー博士はアメリカの秘密工作員から貰ったゴリアテ・プライムの映像を見て……不敵に笑い、
デボンゲー「フフフ。漸くわしの出番か
!」
全自動車椅子を操作して、
デボンゲーはあのゴリアテを欲する。
デボンゲー「シャイダー!!シャイダー!
シャイダー!!!!」
アメリカ支部の隊長の顔写真を見て表情を
変えてドス黒い憎しみに満ちた目をする。
マッド=デボンゲー
出身地 ガイラット秘密研究所
世界征服をたくらむ秘密組織ガイラット
こ怪人開発部責任者。
「人体改造学」の研究者だったが、常識
はなれの研究であるため、学会を
追放される。
その後は自分を追放した世間に復讐する
ためにガイラットに入る。
デボンゲーはかつてアメリカ支部の
シャイダー・アルベルトに因縁があり
何度も死闘を展開した間柄なのだ。
FBIとアメリカ支部の連携で九死に一生を
得たデボンゲーだったが、その時受けた
銃撃戦で下半身不随となり、現在は車椅子
で生活している。
デボンゲー「イポポの時は、ボーダー本部
の破壊は失敗して、科特隊本部襲撃は、
怪しい黒服共に邪魔されて、クィーン
リリアにお仕置きの鞭を貰ってしまった
わい。」
此処等で、強力な最新兵器を略奪する為
に、まずはゴリアテのある秘密の軍事基地
を探さないと……物資の流通ルート、
発電による電力のルート。これ等の足取り
を重点的に工作員達に調べさせる。
デボンゲー「フフフフフ…人間共。
我らガイラットの情報力をナメるなよ。」
『お化け屋敷』の最新コンピューターと
同等のコンピューターを操作して、
アメリカ軍人をターゲットに、ゴリアテ
の家を探す。
ライオット「フォウ、フォウ、フォウ、」
デボンゲー「なんじゃ、デンジャー・ライオット教授!!モニターに箒頭を
映すな!顔を映せ!」
白い箒頭がモニターに映ると気分が悪く
なる。
ライオット「すまんな。忙しい所、」
青い顔色の悪い顔がドアップして、
デボンゲー「要件は先月の話か?
御愁傷様じゃ。」
ライオット「先月も『お化け屋敷』の
ガーディアンAにやられてしまったよ。
また部下を3人失った……」
デボンゲー「マジンガーZの機械獣なんか
モチーフにするからだ!!またデザイン
にオマージュやリスペクトを入れず、
ちゃんと設計からしろ!!」
モニターに映る男に怒鳴るデボンゲー。
この青い顔の白い箒頭の男は大型兵器の
開発のプロだが、いかんせん遊び心を
取り入れて8回も日本を攻めたのに、
撃退される悪の大型ロボットを無駄に
減らすという困った教授なのだ。
顔を髑髏にして、上半身と下半身に分離と
合体機能を入れた武器は手持ちのチタン
合金の草刈り鎌。両目からミサイル。
但しガーディアンAには全く通じず、
格闘戦の後破壊された。
ライオット「いや、スペック計算だと
ロボー47には勝てるんだよ。蜘蛛ロボ
と鎌ロボ、一つ目のロボの連携が問題が
あったんだ。」
8回の侵攻したのだが、海上防衛線で
毎回『お化け屋敷』の大型ロボット
チームに負けて21機も破壊されている
デボンゲー「そりゃ、蜘蛛ロボは、
動きを封じて一つ目ロボは、レーザー光線
でトドメの戦法しかないからの。」
なおその2体のロボットも格闘戦の後に、
破壊される。
ライオット「やっぱりモチーフが問題
なのかな?スリーマンセルかツーマンセル
を基本にしているのに……」
軽い口論をする二人
彼はガイラット日本支部のデボンゲーと
違いヒマラヤ支部の幹部で、
デンジャー・ライオット
出身地 デンジャーランド
世界征服をたくらむ秘密組織ガイラットの
大型兵器開発部責任者。
もとは超大国の兵器開発部の責任者だった
のだが、最強の戦闘ロボットを作るために
ガイラットに入る。
デボンゲー「やはり『お化け屋敷』の
ロボット以上のロボットを真面目に作る
しか方法はない。しっかり仕事しろよ。」
ライオット「仕方ない……ところで、
何を見ていたんだ?」
怪訝な顔をしてこっちを見る。
デボンゲー「アメリカの連中が開発した
ロボー47の指揮官機だ。レッドマンすら
圧倒する力、欲しい……」
ライオット「ほれ。」
ライオットは手早くキーボードを打ち。
デボンゲーの手元のスーパー
コンピューターにある情報を送る。
デボンゲー「これは?」
メールに映った情報を見てデボンゲー
はライオットを見る。
ライオット「その機体の詳しいデータ。
もっともどうやら、昔の教え子が、
ワシの破棄したデータを自己流に改造した
ようじゃが、まだまだワシの設計を使って
いたのが、仇になったのぅ。」
デボンゲー「教授。」
ライオット「さっきのいつもの愚痴の
詫びだ。場所はわかっているか?」
デボンゲー「勿論。」
ライオット「朗報を待っておるぞ。」
そう短く彼は発言してモニター画面を
閉じる
デボンゲー「天はワシに味方してくれる
……アメリカのグランド・キャニオンに
向かうぞ!?」
そう高らかに叫び、研究室を後にする。
自身の改造人間の手術室にて、
デボンゲー「例の改造人間は?」
白ウズマキング「ジーィ!!服従カプセル
を脳に入れて、問題ありません。」
デボンゲーは手術台にある白いシーツを
引き剥がして怪人の姿を見る。
怪人「あァ~~」
まるで腐った死体が動くソイツは
拘束具を引きちぎり、デボンゲーに
服従する姿勢を見せる。
デボンゲー「よしっ!?ワシはウズマ
キング20人と洗脳した手駒達を使い
暫しここを離れる……後の事は、クイーン
リリア様率いる親衛隊に任せておけ。
そして怪人。お前の名称は……」
左右非対称のドロドロの怪人を見て
デボンゲーは不気味に笑う。
悪が迫る……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黒野真琴は学校から自宅に帰ってきた時
、見慣れない二人の人が応接間にいた。
迅「ほへ~~始めて黒野の家に来たが、
広いな。」
黒野「用が終わったのならとっとと玉狛
支部に帰れ!お茶まで飲むな!?」
迅「そう言うなって、お互い秋葉原で、
戦った中だろう。」
軽い感じの男性と義兄が茶会を
開いている。あの義兄が砕けた喋りを
するとは随分と親しい間柄なんだろう
……
陽太郎「あっ真琴ちゃん。どうも、」
いつかの白いヘルメットを被った子供と
カピバラが私に気付きお辞儀をする。
真琴「陽太郎君。あの妙なサングラスの
男の人は陽太郎君の知り合い?」
私は目線を陽太郎君に合わせて
陽太郎君は私の質問に首を縦に振り
陽太郎「おう。おい迅。これが黒野の妹の
真琴ちゃんだ。」
妙なサングラスの飄々とした男が、
こちらに気付き手を振るその人に、
私は静かに会釈して。
真琴「義兄さん。お帰りなさい。」
黒野「あぁ。ただいま。」
家族の挨拶をする済ませた私は自室に向か
おうとその場から移動する私に義兄さんが
一言言う。
黒野「真琴。今うちの俺の部屋に怪我人を
休ませているんだ。」
真琴はきょとんとした顔で首を傾げる。
真琴「怪我人?」
陽太郎「剣持がボロボロでもりにたおれて
いたんだ。」
真琴「えっ?」
目を見開き頭をハンマー叩かれた衝撃が
私を襲い視界が一瞬揺らぐ、
真琴「私、自室に戻る!?」
慌てて私はその場から移動する。
逸る気持ちを抑えて、
真琴が応接間から離れた様子を見る三人。
迅「実際どうなんだ?剣持の怪我の具合は
……」
黒野「…うちのセバスの知り合いの医者が
言うには全身を硬い何かで叩かれた跡が
あるらしい……幸い骨折などはないが、
安静にさせた方が良い。二人もセバスに
玉狛支部に送ろう。」
心配する顔で窓を方の森を見る。
迅は暫く考えて…
迅「剣持が森で素振りの稽古をしていた
のは知っているかい?」
黒野「剣持が?初耳だ。カンフー達に野外
の特訓場が完成したって連絡は貰ったが、
…………」
黒野の反応から見てあの木製モールモッド
やレイガストをどうやら知らないようだ。
迅「そこで材木で作った等身大の木製
モールモッドと木製で彫刻したレイガスト
で素振り稽古していたみたいだ。誰にも
内緒でな。何か剣持の事で知らないか?」
黒野は静かに首を横に振り
黒野「お前に言われて、初めて知った。
パリの復興の出資について少し財閥で
会議していたから知らなかった。
再開発する嵌めになったウルトラーVの
融資の話もあったし、」
迅「太刀川さん達から聞いているかも
知れないけど剣持の奴、燃えるパリで
相当怖い目を会ったようだから、」
黒野「無力差で自分を追い込んでいる
ようだな。」
陽太郎「これおいしい。」
陽気にお菓子を頬ばりながら言う陽太郎。
迅「陽太郎…」
そんな能天気に事を言う陽太郎を優しく
撫でる迅。
陽太郎のような子供達が笑顔でいられる
為に黒野も迅も頑張る必要があるのだ。
陽太郎「どうして剣持はじぶんをおいこむ
ひつようがあるんだ?」
黒野「そりゃ、あの日はパリ本部にいた
俺達でもどうにもならないぐらい壮絶な
宇宙人同士の闘いで、パリを当然守らな
きゃいけないのに、何も出来なかった
のを悔いているんだろう。」
迅「全てを守れるなんて、神様でも無理な
話だ。」
旧ボーダーの面々の顔を思い出す迅。
陽太郎「剣持ひとりがわるいわけではない
んだな。」
黒野はテーブルを強く叩き!?
声を震えながら言う。
黒野「当たり前だ!?あれは俺達全員の
負け戦だよ。剣持が一人が悪い訳がない。
あいつ一人で背負う必要は何処にもないん
だ!?」
感情を込め叫ぶ黒野を見て迅は昔の、
サイドエフェクトが発動したばかりで、
何とか一人でもがいていた頃を思い出した。
孤月片手に、必死に自分の力が及ばない
現実に泣きそうな顔で、がむしゃらに訓練
していた時期を…
迅「普通は何かが起きてから対策を取る
対処する物で、未然に防ぐ事が出来る事は
多分ほんの一部……」
黒野「……それが出来ればいいけど現実は
そうも行かない。」
人以上の能力を持っていながらも真琴の母
と自分に居場所を与えてくれた恩人でも
ある黒野の義父を守れなかった過去……
真琴の安全を最優先にした為に見殺しに
した三門市の人達。
漸く手に入れたかけがえのない物を守る
為、選別した現実。
迅「また、遊びに来ても良いか?剣持の
見舞いにも、」
迅は席を立ち、黒野も椅子から立ち上がる
黒野「剣持はもう一度、自分の原点に
向き合う必要がある。」
迅「なら、俺達先輩に出来る事は…」
黒野「軽いアドバイスで充分だ。自分を
追い込み過ぎて、壊れちまうよりは、
アイツには甘える事を覚えて欲しいな。」
迅と黒野はふっ吹き出すように互いに
笑い。
迅「違うまい。また明日。」
黒野「セバス。お客様を玉狛支部まで
送ってさし上げて。」
後ろにいる執事のセバスに呟く。
セバス「畏まりました。」
セバスが迅と陽太郎を応接間から姿を
消すのを確認して、
黒野「…先生。患者の容態は?」
別のドアが開き部屋から来た医者に尋ねる
黒野。
青白い顔をした医者はゆっくりと患者の
容態を説明する。
先生「何度もダンプカーに撥ね飛ばされた
ような打撲の跡がある。生きているのが
奇跡のレベルだよ。」
黒野「……そうですか。……この事は
くれぐれもご内密に報酬を、」
黒野はアタッシュケースを手渡して、
先生「確かに……」
医者は、そのケースを持ち屋敷を後にする
……
黒野はため息を吐き
黒野「世話をやく奴だ。」
切断された片腕を修理完了した矢先にこれ
だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ウチの屋敷はボロボロで修繕作業の目処が
経っていない屋敷だ。
だがそれでも財閥の亡くなった父親の関係
の人が泊まる事もあるから一部の部屋は、
しっかりとした部屋なっている。
その部屋の扉を開くと、扉の奥から
薬品の匂いをする中、私はゆっくりと、
その部屋に足を踏み入れてベッドの方を
見る。
「…………」
ミイラ男と勘違いしそうな包帯だらけの
男の子が、すやすやと眠っている。
私はゆっくりと彼の近くまで近づき、
包帯まみれの顔を覗く。
無表情の印象もあれば、喜怒哀楽が
はっきりとした印象もある彼は、
眠り姫みたいに目を覚まさない。
真琴「…?……!」
自分の想像通り彼の傷口が次々と再生して
いく。
志岐ちゃん経由とは言え彼をレッドマンと
考えてしまったのは多分、グリッドマンの
頃に培った普通とは違う経験故だろう。
私は近くの洋式の椅子に座り、
静かに考える。聞きたい事は正直多い。
多過ぎる。
真琴(君は何故、剣持夢想の姿を借りて
世界各地に現れる怪獣と戦うのか…)
怪獣が大好きな私にとっては、レッドマン
や正義のロボットが、怪獣を倒す所は基本
テレビニュースの怪獣災害で知る。
真琴(ここ数時間で、ニュース速報は…
……あった。サンフランシスコ。レッド
マンも出現した……?レッドマンを撃退
……おかしい。基本市民を納得させる為に
ロボットの名称やら活躍した兵器やら名前
が載るはずなのに……)
動画サイトで数時間前のサンフランシスコ
の戦闘が投稿されているか検索ワードを
次々と変えて調べて見るが、
この手の怪獣災害の動画は遺族や被害に
あった人を考慮して、直ぐに削除対象に
なる。
だが、
真琴(……速い…幾ら何でも手が整えられ
ている。)
私はあくまで黒野隊員の義妹で、ここの
『お化け屋敷』の人間ではない。
だがそれでも用意周到過ぎる。
怪獣好きは何も私だけではない。
ネットワークを活用して有力な情報を
集め整合性を確かめる。
真琴(軍の試作兵器の噂。軍事産業の連中
が、軍の権威を上げる為に、怪獣狩りの
レッドマンを倒そうとしている。)
勿論これ等は怪獣オタク達、あるいは
ミリタリーオタク達の集めた掲示板ある
あるだ。だが信憑性はある連中もいる。
市街地を無視した軍事ロボットの黒い噂
ブレイブアーマーの情報は、義兄の前回の
パリ本部のパーティーで発表された。
真琴(また面倒くさいのが現れたか…)
軍の過激派の黒い噂は前々から知っていた
が、実力行使とは……ふざけるな。
私はスマホから目を離して剣持の顔を見る
……どんな理由で、戦うのか。
そんな事はホントはどうでも良い。
只、そんな傷だらけの姿の彼を見て一言。
真琴「皆を心配させるなよ。バカ…」
私は立ち上がり剣持がいる部屋から出ていく
……
「…………負けたのか……」
目を開けて見覚えのない場所で手当てされ
た状態で剣持とベムは意識を回復させて、
再び目を閉じて眠る。
負けた悔しさを噛み締めて……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三門市 界境防衛機関ボーダー本部 会議室
城戸「グランドキャニオン?……」
前の剣持が持って来た書類に会ったメモに
書かれていた。緯度と経度には、
アリゾナ州の北部にある渓谷のある座標を
指していた。
根付「何でまた…直接ではなく……」
鬼怒田「剣持の奴を呼べばわかる。今すぐ
三輪隊を出動させるぞ。」
その時、会議室の扉が開き一同は、入って
来た者を見る。
迅「どもども。実力派エリートの迅 悠一
。ちょっと今の剣持に
尋ねるのは流石に無理ですよ。鬼怒田さん。
」
飄々とした笑顔で何気なく言う彼に城戸
司令は聞く。
城戸「どういう事だ。」
真面目な顔になる迅に、城戸は尋ねる。
迅「剣持は今重傷の怪我をしていて意識が
回復してないんだ。俺と陽太郎が近くの
黒野の家に運び込んだんだ。嘘じゃない、」
鬼怒田「重傷!どういう事だ?」
驚く上層部に、迅は冷静に言う。
迅「生身のトレーニングの最中の……てっ
俺も何が会ったのか知らないんですけど、
そのメモは少なくとも剣持が書いた奴
じゃないですよ。」
城戸「……どうしてそう思う。」
迅「多分それ、剣持に分かるようにそっと
書類に忍ばせたのは良いけど、気付かれず
に、ボーダー本部に渡った奴です。本当は
『お化け屋敷』の隊長達に見せる予定じゃ
なかったんですか?」
忍田「我々宛のメッセージではなかったの
か。」
迅「今日。黒野とスパイ映画の話を軽くし
ていたんですけど、情報提供の際に、今で
も暗号やらなぞなぞやら使っているそうで
す。どのみちグランドキャニオンは俺達
ボーダーの管轄から離れてます。」
城戸「剣持が書いたと言う可能性は?」
迅「その場合どのみち、ボーダーは管轄の
問題でその場所には行けない。このメモを
書いた人間は少なくとも、ボーダーの人間
じゃない。『お化け屋敷』にいる科学者の
可能性が高い。」
迅「明日、俺と陽太郎は剣持の見舞いに
行く。ついでにこのメモを書いた科学者が
この場所に何があるのか、俺も聞いて来る
よ。」
鬼怒田「勝手な事を!?」
怒鳴り声を上げる鬼怒田さんを軽く受け
流す迅は、
迅「報告書は林藤支部長経由で報告します
ね。」
彼は飄々した表情に戻り、会議室を去る
根付「……やれやれ、紛らわしい事を…」
頭を軽く抑えて言う根付に、
鬼怒田「このグランドキャニオンに何が
あるのか……」
全員はグランドキャニオンに示された
場所を見る。
城戸「唐沢部長。ここに何があるか情報
はあったか?」
唐沢「詳しい事はまだ何も…只ここは今
アメリカ軍の貯蔵庫がある。それしか
わかっておりません。」
城戸「……軍の貯蔵庫。かなりキナ臭い
な。」
上層部は誰が何故、この座標をボーダー
ではなく『お化け屋敷』に伝えようとした
のか。気になるが、
城戸「この話題は迅が言う報告書を待つ
事で保留しよう。次の議題は……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第51軍事貯蔵庫
人工衛星にダミー映像を定期的送り、
ゴリアテ・プライムは整備に入る。
ここにいる整備班を始め職員の脳内には
自爆装置付き発信機が埋め込まれ、
逃げ出す事もアメリカ支部の隊員達に、
助けを呼ぶ事も出来ない。
モノアイを始め各部分を100%の状態に整備
されている中……ゾークロン細菌は活性化
する。
日本の『お化け屋敷』から宇宙物理の連中
から盗んだ特殊な操縦者に理想的な攻撃を
促すAI機能を搭載。
敵の動きを完全に先読みが出来る
日本 三門市 『お化け屋敷』の宇宙物理
区画の研究室から次々と流れる情報を
見ていて。
鹿野「只……そのシステム。データが自動
で日本の科学センターに送信されているん
だよね~~。ほぅ……成る程成る程。」
飄々とした表情でパソコンとにらめっこ
する鹿野博士。
スポーク「やはり、先月のアメリカの科学
者か。」
宇宙物理の区画の研究室にて、
口であれこれ言い合う
鹿野「ダミーは?」
スポーク「800箇所の警察関係に、極東科学
研究所を中心に、しかし良いのか?」
鹿野「うん。だってさ。第3次世界大戦
なんて、俺嫌だもん。それにスポーク博士
も研究続けたいでしょ。」
スポーク「……だからって……独自の通信
インフラを使うなんて、やっぱり昔お前…
……」
怪しむ目で鹿野を見るスポーク博士。
鹿野はコーヒーを飲みながら、笑顔を見せ
鹿野「気にしない。気にしない。
色々と知り合いがあちこちに居てね。」
自分達の物を勝手に盗み、世界大戦の
新しい火種にされたら、ここにいる科学者
全員首を吊るしあげられる。
鹿野「もう機動兵器に搭載されたみたいの
ようだな。さてどうしよう。」
きょとんとした顔でスポーク博士を見て、
スポーク「そんな間抜けな顔をする暇が
あるなら、弱点を晒すの待つか。誰かに
破壊して貰ったらどうだ?」
鹿野「最適な動きを基本にするこのAI
は操縦者が無我の境地の状態ならはっきり
言って無敵のシステムだ。」
スポーク「軍人は基本が誰でも訓練すれば
なれる物だ。」
鹿野「欠陥品でゴミ箱に棄てる予定の物
を搭載するなんて軍のロボットに一番不向
きな先読みシステムを………」
スポーク博士はロボット工学研究所の通信
を見て見るとどうやら例の研究所は中古の
ロボー47を開発最中のウルトラロボットの
トレーニング相手として購入したようだ
。
ロボー47はアナログ回路で、現役も多いが
ブレイブアーマーが登場してから、
世代交代をしている。コストの面や、
性能面でも、ブレイブアーマーのガイスト
とヘビーキャノンが、優秀らしい。
スポーク「対策は何とかなりそうか?」
鹿野「人型でも、【パシフィック・リム】
のクリムゾン・タイフーンのような。
フルチタニウムのモノアイ。右腕が2本、
左腕一本、逆関節の両足の人外ロボット
じゃないなら、まだ許容範囲内だ。」
人型ロボットの利点は相手に心理的影響を
与える意味で大事だ。
動物型の巨大ロボットがいないのも、
人が動かす事を前提に、多様性な活動が
出きて建設現場の主役は重機だが、
災害救助には鉄山や弐式八分九厘も活動
する。
スポーク「AIシステムの蓄積したデータ
をウルトラーVに送り学習させるぞ。」
鹿野「専門の連中にも呼ぶ必要はあるな。」
二人は密かにパソコンを操作する。
ゴリアテのデータを研究所のウルトラー
Vに移す。
そしてそのデータは、仮面の怪人が
盗んだ機体にも移される。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
朝、俺は目が覚めると久しぶり熟睡した
おかげで、だいぶ身体のあちこち痛い。
ゆっくりとだが、自分の現状を改めて
再確認した。
全身の怪我した部分の傷を確認して、
自己治癒を高めて、包帯を外す。
(両手の指と肘、両膝が重傷だな。
あばら骨も少し痛い……)
(……負けたな。)
(負けたね。)
ベッドに座り、窓の景色を覗く。
ムカつく程の青空が見えて来る。
(なぁ。夢想………)
(何だ。今気分は最悪なんだ。友達とは
絶縁状態。パリは焼け野原、ロボットには
負けて……)
(……特訓に行かないか?)
ベムが言った言葉に夢想は、ため息を吐き
(行く。)
真面目に即答する。
電話で学校を休もうと思って連絡しようと
するが、スマホを自宅に置いて来た為、
黒野の屋敷を歩き電話を探す剣持
その足取りは鉛のように重く、
小さな痛みを各部から感じながら、
記憶では、前に玄関の広間で電話が会った
はずと思い出して、玄関に向かう。
真琴「あっ!?」
学生服に着替えた真琴先輩と遭遇して
俺はゆっくりと頭を下げて、
「お邪魔しています。」
真琴先輩は慌てた様子で、こっちに近づき
真琴「大丈夫!?賢人義兄さんを呼んで
来るよ。」
その場から去ろうとした真琴に、
「大丈夫です!?それより近くに電話
ありませんか?」
俺はお願いする。
真琴「ちょっと待ってて!?」
彼女が急いでどこかにいる間に……
(分身……すまないが、)
(わかっているよ。本体。)
超能力の精神波で連絡する。
(あの敵の情報が欲しい。)
(俺達はここで傷の回復と、対策をする。)
(過激な軍人の連中の軍事ロボットだ。
対怪獣用のノウハウと言うより、軍隊の
権威を上げる火種って所が妥当だな。)
(本体。何とかなるのか?)
分身は本体が手も足も出ずに負けた現状に、
心配する。
(…………あれは破壊する。微弱だが、
ゾークロンの電子細菌が侵入して、回路
が怪獣染みた物に変化している。
ゾークロン細菌怪獣なら、俺達が倒すしか
ないだろ。)
(全く、ボッチは辛いね。)
軽口を叩く分身の言葉を吐き捨てるように
言う剣持。
(黙れ分身。)
真琴「私のスマホ。充電完了したの
持って来たよ。」
こっちに戻って来た真琴先輩を見ながら、
(一回だけ時間稼ぎはする。本体が破壊
出来ない程の滅茶苦茶硬い装甲に、
異常なパワー……スピードは普通の怪獣と
同じ位で、俺達の動きを先読みする妙な
システム。かなりの難敵だな……)
(だが、俺達しか倒せる奴がいないなら
倒すしかない。)
(…分身からの本体へのアドバイスだ。)
(何だ?)
(視野が狭い時には、自分の在り方を
振り返る。何故自分達は戦うのか。
その根幹を思い出せ。)
そう言うと分身からの精神波は消える。
「電話借ります。」
真琴先輩のスマホを借りて学校に体調が
悪いと先生に報告。
スマホを真琴先輩に返して、
「……さっきの部屋で休みます。」
そう告げて、来た道を戻る。
…………ベッドに横になって散歩に行く気
より……分身に言われた言葉の意味を良く
考える夢想とベム。
ゆっくりと思考を記憶の海に沈める。
戦う根幹……
俺は……知らず知らずに視野が狭くなって
いたのか……
(俺ら全然駄目だな。)
無表情だったベムは疲れはてた表情で言う
その言葉に……
(違いない…)俺は同意する。
一応これまで怪獣やら宇宙人やら撃退や
倒す事が出来た俺達に立ち塞がるゴリアテ
に手も足も効かないこの状況に、
「……すぅ~~(ーдー)はぁ~~」
俺達は肩の力を抜こうとするが緊張感が
無くならない。寧ろ恐怖を思い出す!
それ程まで、今回の敵は難敵だったのだ
トゲラに翻弄させて反撃出来ずに身体を
切り刻まれた事も合ったが、
今回は硬い強敵だ。
「…………暇だな…」
世の中には寝たきりの人もいる。
テレビやラジオがあるならそれを使い
暇を潰せるが、この部屋にはそういう物も
ない。
退屈その物だ。
自然とここ最近の憂鬱とした出来事を思い
返す。
(志岐さんには、本当に心配ばかり掛けて
いるな。)
(彼女だけじゃない。先輩や上司にもだ。)
周りに迷惑を掛けて嫌になる。
(聞きたい事があるんだけどさ。ベムは
何で銀河連邦の平和を守る傭兵になったの)
(!!……………………)
ベムは静かになり、夢想は、言っては
いけない禁断の言葉を言ったかと己を
恥じる。
(ごめん。変な事を聞いて、)
話題を明るい物にしようとあれやこれや
考える剣持夢想にレッドマンのベムは
尋ねる。
(お前は……どうしてボーダーに入隊した
んだ。)
(俺は……そんなの俺の記憶を覗けば
分かるだろ。)
(直接、お前の口から聞きたいんだ。)
(…………わかったよ。余り面白くない
話でも知らないよ。)
元々、友達が少なく、その友達は俺より
頭が良い連中で、自分でも出来る事を探し
ていた……つもりだった。
家族を守れる男になる為に、怖い物が
苦手な俺は、設立から暫く経って入隊。
訓練隊員として頑張るが、身を結ばない
毎日で、諦めも半分ちょっと入って、
結果ランク戦の観戦が大好きな観客みたい
な人になっていた。
(A級、B級の試合を見ていて楽しい物
だった……感動もした。同時にどう頑張
っても、あの場所で行く事の出来ない自分
の無力に絶望した……)
(今思えば、現実逃避したんだと思う。
君が身体を支配してからのA級、B級の
エースと個人ランク戦をして、世界は
確かに変わった。)
(ごめん。やっぱ、つまらない話だったね
。)
ベムは剣持の心に抱えている悩みを直に
聞いた……自分も悩んだ事もある良く
ある悩みだ。
ウルトラマンやファイヤーマン、ミラー
マンにエメラルド星人のような、
便利な力や光線技が無くて塞ぎ込んだ自分
を連想させる。
無い物ねだりをしても手に入る物じゃない
。
今ある手札で、ゾークロン細菌怪獣達と
戦うしかない。
鍛え上げた格闘と戦法で、あの強敵と挑む
必要がある!?
その為には……俺達が今やるべき事は
………………
(ボーダー本部で訓練しに行くぞ。)
唐突にベムは言うと、痛む身体を動かして
立ち上がり歩く。
(どれだけ身体能力があろうと、技が
あろうと、俺達は、負ける時は負ける
。守りたい物を守れなかった事もある。
だが、)
ベムは悔しさを隠さずに、
部屋を出て歩き、超能力で黒野の屋敷にある
自分達の持ち物を回収して自宅に一旦帰る。
自室にて黒と赤のジャージを着て、彫刻
したある物を鞄に入れて
机の引き出しにある訓練用トリガーを持ち
(まだ俺達には戦う理由も守りたい物も
まだ沢山ある。奴らに奪わさせてなる物か
!?足掻くぞ!?剣持夢想!!)
両足に痛みを感じながら走る剣持!
いつかは引く身体の痛みよりも、
あのロボット怪獣を放っておく訳には
行かない!?
ボーダー本部に向かう!?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
少し時間は過ぎて昼頃。
迅「うん?ブースが騒がしいな。」
いつも好きな事をして今回も
沢村さんから手痛い一撃貰った迅は、
玉狛支部に戻ろうとした時、個人ランク戦
に参加して次々と相手を倒すのは
C級の訓練服に換装した剣持だ
「次!?」
無表情を捨てて感情的な顔で迫力がある
現在の剣持のポイントは2500P
生駒と剣持の視線が向き合った瞬間、
周りの空気がシンっと静かに
張り詰める。
生駒「よし。次は俺や。」
仮想市街地を降り立つ二人。
訓練用のレイガストを静かに構えた
剣持は感情的な目を生駒に向ける。
そんな剣持に生駒は……優しく笑う。
生駒「何か随分昔に感じるわ。お前が俺の
知っているお前で個人ランク戦する
なんて……けどな!?」
孤月を鞘から抜刀して、両者走り出す!
相手に不意討ちをせずに剣持も
生駒は素早く移動して、得意の武器を
ぶつけて肉薄する!そして距離を離す
剣持の全身はパッと見て感情をむき出しに
しているに関わらず、動きは慎重に生駒の
出方を見る……警戒しているようだ。
生駒「全身ガチガチやな。もっと無駄な力
を抜けろ。」
軽口を吐きながらも剣持の動きを読む。
「せいやっーーー!」
レイガストを使い先に仕掛ける剣持!
生駒「速っ!」
剣持は生駒相手に緊張している訳では
ないが、素早く攻撃してもあっさりとそれ
を往なしは生駒隊長だ。
互いに相手を断ち切る斬撃を放つが避け、
防ぎ、往なし、受け流す。
剣持は回し蹴りを放ち、生駒の顔面に直撃
させる。
生駒(強いっ!これまで剣持のログを
見たが、接近戦になると、空いた四肢で
手刀や蹴りにパンチを放つ傾向がある。
そして脅威の関節技。トリオン体だから
って、トリガーに気を回し過ぎると、)
生駒「うごっ!!!!」
「隙だらけです。」
生駒の腹と胸に肘打ちと膝蹴りが直撃して
態勢が崩れて。唐竹割りが迫る!!
生駒(アイビスかメテオラ並みの破壊力の
肘打ちや膝蹴り、タイミングも申し分ない
!!)レイガストの唐竹割りを孤月で、
防ぎ両者向き合い剣持は聞く。
「生駒さんはどうしてボーダーに入隊した
んですか?」
生駒「いきなりどうした!?その質問。」
臆する事なく。生駒の斬撃を掻い潜り懐に
入る!?
生駒「うおっ!?危な、」
レイガストの横一文字斬りを咄嗟に、
備え付けた孤月の鞘で受け流して、
居合いの構えをしようとするが、
生駒(アカン。当たらない)
孤月で居合いの動作をするよりも速く。
レイガストで顔面を殴り飛ばされて
吹き飛ぶ生駒。少ない時間で、バック
ステップして、威力を軽く抑えたが、
生駒(剣じゃなくて拳って、玉狛のレイジ
の真似ってか!?)
スラスターが無いが、今のはトリオン体
の生駒のダメージに確実に入った。
建物の壁や民家の屋根や塀を不安定な足場
で両者は素早く攻防戦を続けて交代して、
激しい打ち合いを続けながらも
生駒「スカウトされたのと、祖父に居合い
の剣術を教え込まれた事、それを生かせる
し、後モテそうな気がしたから。」
態勢を立て直し、剣持と向き合いながら
生駒は入隊を決めた理由を話す。
「そんな理由ですか!?」
感情的に叫ぶ剣持に対して生駒は少し失望
を覚えたように言う。
生駒「重い理由で入隊した奴もボーダー
にはいるさ。でもな……入隊した理由が
軽かろうと重かろうとここで、入隊した
からには、俺は意味のある。そう思う
さかい。アイツらと、もっと上を目指す
……それだけだ。剣持!?」
両者目に余る程手数でせまる攻防戦に
イライラを覚えた剣持の動きは、無駄に
大振りの一撃に変わり
生駒「……今は負けろ。」
頭に血が登っている後輩に……
レイガストを振り迫る剣持に、生駒は
旋空孤月のオプション無しで、抜刀!
《生駒Win》
普段の剣持なら回避出来るはず動きの
はずが、生駒は脅威の反応速度で、
孤月の刀身を剣持の腹に見事に捉えて
利き腕の力で一気に切り裂き?!
剣持の上半身と下半身を横一文字に
両断する。
生駒「今のお前は……大したことない
。心に余裕がない。自分の責任感に只潰れ
ているだけだ。」
生駒(ピンチからのギリギリの勝利……
そして決まった。)
生駒はカメラ目線で、
生駒「……たまには頭空っぽにして戦え、
早い、強いでも動きが単純だから俺に
勝てないんだ。」
「もう1回!」
生駒「こいや!」
剣持××○○○○×××○×
生駒○○××××○○○×○
その後、結局生駒さんに負けた、
剣持は1000Pを失った。
攻撃手6位の実力をしっかりと剣持に見せ
た生駒は、どんよりして個人ランク戦の
ブースを去る剣持に何も言わない。
生駒(……入隊した理由はバラバラでも
皆、近界民から三門市を守る事には変わり
ない。……剣持。お前にも守りたい物が
あるだろう。後……巴投げした後に
レイガストの投擲は反則や!壁に叩きつけ
られて身動き取れないのに……)
実は素手での喧嘩が一番強いんじゃんと
剣持を疑う生駒だが、あれで悩みを抱え
た状態なのだ。
ごちゃごちゃ細かい事を気にする為に、
本当の有りのままの自分を完全に見失って
いる剣持に、アドバイスを送れそうな人物
は……
生駒(いるな。ちょっと高いが、どら焼き
を手土産に剣持の憧れの先輩の嵐山さんと
……)
無言で肩を叩かれて生駒は振り返ると、
( ^ω^ )ニコニコ顔した迅と太刀川の
二人がいた。
迅、太刀川「後は俺達に任せろ。…その
代わりどら焼きは貰う。」
満面な笑顔で生駒に言う二人に、
生駒「何良い先輩風を吹かしてるんや。
俺も何かアドバイスしたい!?」
太刀川「いや、イコ。お前も大概だろ。
個人ランク戦で、余りアドバイス出来て
ないだろう。」
生駒「だが悩みの内容は大体わかった
。」
……………………
三人は自販機前で話し合う。
太刀川「ボーダーに入隊した理由?
そんなの強い奴と合法的に戦えるから
だろう。」
迅は冷静に、あの木製のモールモッドや
レイガストをそして生駒の一言で
ここ最近の剣持の心の揺らぎを知った。
太刀川「……どうした?迅。」
傍にいる迅は暫く考えて、
迅「…太刀川さんは剣持と戦った事はある
?」
太刀川「いや、タイミングが無くてな。
それがどうした?」
生駒「まさか迅。お前…」
何かに気付いた顔をして、数日前生駒は、
アラシ隊員と、格闘訓練していた際に
警戒区域から少しずつ森に移動する
木製のモールモッドを見ているのだ。
そしてひっそりと建設関係者もなく。
変なアスレチックの広場に動きまくって
組み立てていたカンフー達。
迅「実はここ最近剣持は森で、木製の
モールモッド相手に生身で素振りの特訓
をしているんです。」
太刀川はそれを聞き面白そうな顔をして
太刀川「楽しそうじゃんか。何でそんな
楽しい事を教えてくれない。」
迅「多少荒いが、ちょっと俺達もパワー
アップするにはあれ位の危機察知能力とか
鍛える必要が今後の戦いでありそう出し、
剣持は黒野の屋敷の近くの森に向かった
はずだから、俺達も行きませんか?」
生駒「よし、直ぐに行こう。」
太刀川「えっ?イコもついて来るのか?」
生駒「先輩風はまだ吹かしてないからな。」
キッパリと言う生駒に対して、
迅「まぁイコさんがいるなら、剣持も話を
してくれるかも……」
どうも彼、目上の先輩と距離を作るよう
だし、
生駒隊長がいるなら、スムーズに行く気が
する。
生駒「案内するわ。」
太刀川「えっ?場所知っているのか?」
生駒「地獄キノコの栽培地から少し離れた
場所だろ。」
迅「何それ?」
聞いた事のないキノコの名前に首を傾げる
二人。
生駒「滅茶苦茶ヤバいキノコや」
数日前の恐怖を軽く思い出して、
青白い顔をする生駒に、
迅「まぁ、いいや、さて行こう。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
野外のアスレチック訓練場では
生身で背中に重りを乗せて腕立て伏せを
する剣持。
「49、50、51、52、53、54、55、56、
57、」
一方では
両足に縄を結んだカンフーは、逆上がりの
応用で大きな壺にある水をおちょこで
すくい、別の小さな細い二つ容器に入れて
腹筋を鍛えていた。
グラサン「ほあった!」
柔道着を身に付けたグラサン隊員は、
丸太で作った木人の相手に格闘の稽古を
する。
太刀川「うおっ!面白そうな物がゴロゴロ
あるじゃんか。」
剣持が特訓している訓練場に到着した
ボーダーの迅、生駒、太刀川は、
生身で特訓している剣持達を見て、
キラキラした目で辺りを見る。
太刀川「俺も混ぜろよ。」
おちょこで水を逆上がりしながら陶器の
大きな壺移すカンフーは、
カンフー「木刀ありますか?」
と尋ねる。
生駒「道場から竹刀は持って来たぜ。」
ひょっこりと竹刀を見せて、
カンフー「格闘訓練用のロボットと
手合わせでもします?」
太刀川「良いのか!?」
嬉しそうに答える太刀川さん。
グラサン「なら起動準備してくるぜ。
あのロボット。武器も使うから丸腰は
不味いぜ。」
グラサンはそう言い準備する。
生駒「なら、手伝うぞ。」
グラサン「否、先に防具を付けた方が
良いぞ。」
迅「格闘訓練用では?」
カンフー「闘いに、汚いも綺麗もないから
な……あっ、トリガーとトリオン体は
訓練にならないから使用しないで
下さい。」
太刀川「まっ仕方ないな~~あっ
トリガーが禁止なら武器は?」
そうぼやく太刀川さんに俺は……
「ならそこにある木刀でも勝手に使って
下さいね。」
アスレチック特訓場に簡素な木製の戸棚
にある木製の武器の場所を指を差して、
グラサン「どうぞ。」
笑顔で木刀を渡し
太刀川「ありがとう。」
笑顔で木刀を受け取る太刀川さん。
迅(あっ、この二人、仲が良くなる奴だ)
太刀川「さて、始めるか!?」
一陣の風が太刀川の横を通り過ぎる!
太刀川の頬をかすり傷が生まれて、小さく
頬に血を流し、
相手を無言で見る
カンフー「そいつは、首にスイッチのオン
オフあるから気を付けてね。」
木製の両刃剣が太刀川の首を狙う。
太刀川「ちょっとこっち生身!?はええ!
ちょっと待って!!こっちの準備完了して
ない。」
剣持はドライな声で「実戦はこっちの都合
なんて関係ない。その両刃剣は血管ぶしゃ
ーはある位鋭いですからね。鎧兜を先に
装着する必要がありますよ。」
太刀川「うおおおおおお!!」
木刀2本を構えて、格闘訓練用ロボット
に挑む太刀川さん。
太刀川「イコさんも加勢してくれ~~!」
生駒「おお、木製レイガストや、木製の
孤月もあるわ。凄っ!」
木製の孤月の鞘から抜刀して刀身を見て
生駒(しっかりと細部まで再現しているな
。)
感心を覚える出来に、感動する生駒を
他所に
太刀川「この野郎!?」
生身故に致命傷を受けないように立ち回ら
ないといけない。
太刀川「こりゃ、迅の言う通り危機察知が
鍛えられそうだ!?」
不敵な笑顔で格闘訓練用のロボットに挑む。
トリオン体の身体能力は無いが、
木人の顔面を躊躇なく飛び蹴りをして、
木刀で攻撃する!?
生駒「行くぞ!?」
水平に木製孤月を振り抜く!
太刀川「あっ、ズルい!俺にもそれ貸して
くれよ。」
文句を言いながら生駒と背中合わせして
死角をカバーする太刀川は、2本の木刀
を訓練用ロボットの両刃剣を弾き、
接近、打撃音と共に木刀でぶつける。
生駒「ほいっ!」
ロボットの首に一太刀居合いの剣を
抜き放つが直前に刀身を掴まれて
生駒「ありゃ~~」
グラサン「グワシっ!」
放り投げられる生駒はグラサンにぶつかる。
生駒は直ぐに起き上がり、
生駒「えらく強いな。アイツ。」
グラサンも起き上がり、
グラサン「実戦顔負けだからね。ただの
格闘訓練用のロボットと舐めてると痛い
目に会うよ。」
生駒は直ぐに太刀川に加勢する。
金属の鎧じゃないが、訓練用ロボットの
全身は硬い防具を使用している為に、
弱点の首を狙わないと、終わらない。
太刀川「イコ!手を抜くなよ!」
生駒「こんな事なら、海か誰か誘えば、
良かった。」
両者激しくに訓練する!
そんな様子を遠目で眺めていた迅は視線を
移して
迅「ぼんち揚、食べる?」
「80、入りません。81、82、83、84、85、
……86!87……」
黙々と腕立て伏せを続ける剣持の傍に
ある丸太の椅子に座り、特訓する剣持を
眺める迅。
迅「黒野と陽太郎も心配していたぞ。
ボロボロで森に倒れていたんだからな。」
怪我が完治もしていないのに彼は特訓を
しているのは、ちょっと端から見ても
異常だ。
「……昨日は助けてくれてありがとう
ございました。」
お礼の言葉をしっかりと姿勢をただして
言う剣持に迅はまぁまぁと、
「いつもあんな怪我を?」
迅は率直に尋ねる。
「あれは只の訓練最中の事故です。」
キッパリと言う剣持に、
「……そこまでして強くならないと
行けないのか?訓練の最中であんな大怪我
しなきゃいけないのに……」
真剣な目で剣持を見る迅は、無言で、
話をしようと視線を向ける。
剣持は、トレーニングを一旦やめて、
迅が座る丸太の椅子と別の椅子に寄り
掛かる。
うつむき暫く黙っていたが、
「……迅さん。今の俺、どう見えますか?」
ポツリと弱音を口に出す。
迅は冷静に剣持を見て、
迅「焦って視野が完全に狭くなっている。
怪我も全快せずに個人ランク戦するなんて
どうかしている。心に余裕が無くて、動き
がぎこちない……まっこんな所かな?」
……オブラートに包む事なくキッパリと
指摘する。
「うっ!」
何回も言われたストレートな指摘に、
剣持は苦しみ、(´Д`|||)ドヨーンと
露骨に落ち込む。
迅「ハハハ悪い悪い。言い過ぎた。」
直ぐにフォローする迅。
「仰る通りです……」
皆に心配されるなんて俺って本当に……
バカだ。
迅「話くらいならボーダーの先輩として
聞くぜ。これでも実力派エリートだから
な。」
「ならその頬っぺたの紅葉マークは?「
俺の質問はまたその内に…」なら、迅さん
はどうしてボーダーに入隊したんですか?
」
「う~~ん。しいて言うなら、ここなら、
俺の中の世界が広がる……そんな感じかな。
」格闘訓練用ロボットに挑む二人を
見ながら、迅は自分の話を剣持に言う。
「別に俺は、世界中の人間を救える凄い
力がある訳じゃない。どっちかと言うと
ボーダーに入隊しなかったら今の仲間達
に出会わなかった未来もある。
でも、きっかけが大きい、小さい、軽い
重いに関わらず、入隊したからには手を
抜く事なく訓練して悩んで、迷って、
自分達なりの未来を掴めば、……俺達が
今ここにいる居場所くらいは守れるはず
だ。」
迅は青空を見てそう言う……だが、
空模様が曇り空に変わり始める
迅「……雨が降らないと良いが……」
太陽が雲に隠れて少し辺りが暗くなり
ながら心配する。
「……俺、……家族を守りたいが為に
ボーダーに入隊したんです。」
気が付けば周りの音は静かになり、
俺の言葉を皆耳を傾けていた。
「守る誓った兄も父もヒマラヤの事故で
亡くなり……何の為に戦うのか?訓練する
のか?…ずっと……考えて考えて………
わからなくなりました。」
言葉を一言出す度にレッドマンとの邂逅
ゾークロン細菌怪獣達との戦い。
「友達とも、理由は言えませんが、絶縁
となってしまって、それでも、俺は、
俺がやらないと……変な責任感や義務に
追われて、結果パリが燃えるのを止める
事も出来なかった……弱い人間なんです
…………何処にでもいる、駄目な人間
なんです……」
気が付けば剣持の両目から流れ落ちる
涙の雨、
「俺には……自分は勿論、誰かの為に
泣く資格すらないのに……」
俺達の戦いに巻き込まれ建物が倒壊して
人が死ぬ……
その痛みを忘れた事など一度もない!?
でも、でも、でも、
「逃げる資格もない!!分厚くて険しい
高い壁の前ですがる自分が許せないん
です!?」
その時、超能力が怪獣出現察知した!?
(本体!?)
(何だ!?この気配は…)
椅子から立ち上がり、それぞれの通信機
から怪獣出現の連絡が入る!
カンフー「こちら、鳳、応答せよ。」
グラサン「こちら、グラサン、応答せよ。」
イデ《四塚市にて謎の怪獣出現!?手の
空いてる隊員は、司令室に集合せよ。》
カンフーとグラサンは互いに顔を向き合い
「俺も…」
怪獣が有害巨大生物なら駆除の為に、
剣持も行動しようとするが、
カンフー「怪我人が出る幕はない。」
グラサン「黒野から隊長達にお前が、怪我
している事は聞いている。今は大人しく、
療養しろ。行くぞ!?カンフー。」
はっきりと戦力外通告を受ける剣持。
カンフー「おう。迅さん剣持の事お願い
します。」
二人は『お化け屋敷』に走り出す。
太刀川「どうする?俺達は…」
生駒達と三人で見合せる。
迅「ボーダー本部は『お化け屋敷』から
出動要請がない場合は、独断専行になっち
まう。サンドラーの時でさえ、生命力の
強さに決め手に欠けていたからな。
取り敢えず、本部長や城戸さんからの判断
を貰わないと……」
生駒「ボーダー本部に戻るか?」
太刀川「参加するつもりか?しんどいぞ
。」
どうやら生駒さんは怪獣撃退に参加する
つもりのようだ。
「トリガーを置いて行けば、民間人として
個人の行動が可能です。俺の装備は基本
基地に保管されてますし、」
剣持の意見を聞いて考える三人。
生駒「流石に生身で、怪獣はどうにも
ならないな……」
冷や汗を掻くイコさん。
太刀川「迅。何か予知でどうにかなる未来
は出たか?」
迅は静かに首を左右に振り、
迅「俺達が、出動する未来はないみたい
だ。どのみち、四塚市から距離を考えて
トリオン体じゃないと、今から四塚市行き
のバス停を見つけて、乗っても到着する
には、時間が掛かる。」
生駒「怪獣は『お化け屋敷』がやっつける
って事か……」
うつむき曇り表情の剣持に安心させる
ように迅は言う
迅「三門市には怪獣が来る未来予知は今の
所、朧気だがある!」
太刀川「あるのか!?いつだ!?」
嬉しそうな顔をする太刀川に、
迅「まだ……ずっと先だよ。だが、今の
四塚市の怪獣は、三門市に来る事は
ない。」
この世界には沢山のヒーローがいる。
皆がヒーローだから……
剣持(レッドマン)が戦えなくても
誰かが代わりに戦う。
レッドマンは絶対に必要ではないのだ
『お化け屋敷』は常にレッドマンが現れ
ない事を前提に出動するし、戦う。
互いに意志疎通をせず不信感を作る
『得体の知れない者』は及びじゃない…
剣持とポニー隊員以外は、辛い訓練を
クリアして実戦経験が豊富なベテランだ
。
スポーツで例えるなら、剣持は試合に
参加出来ず、ベンチに座り、他の隊員が
試合をしている光景を羨ましい気持ちと
ハードな練習で身体を壊した自分に惨め
な気持ちで試合を見て自分の無力感を
味わっているだろう。
練習で怪我を悪化させたから自業自得だ
が、根幹は試合に勝ちたい。皆の力に
なりたいっとスタンドプレー走っただけ
で、誰もが一度は経験する在り来たりな
理由だ。
剣持は、大人しくするしか今出来る事が
ない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何気なくテレビ番組を見る志岐。
その格好は普段の地味な服装ではなく、
可愛らしいピンクのフリル付きの
エプロンを着用して、頭には熊の絵柄の
バンダナを巻いている。
主に見ているのは料理番組で、落ち込ん
でいる剣持に元気になって欲しい為、
お手製のお弁当を作ろうと……悪戦苦闘
をしていた。
基本出来合いの物や簡単なインスタント
やレトルト食品を食べていて、
最近は剣持君の分身がご飯を作ってくれ
ているが、数日前から自力で簡単な物を
作れるように、料理を真面目に始めた
……
原因は多分、那須隊の皆や剣持の分身が
作る料理がとても美味しいせいだ。
志岐(私も少し変わったな……)
少し前なら考えなかった心境の変化だ…
志岐(うん?)
すると突然テレビ画面が変わり怪獣情報
のニュースが流れ始める。
アナウンサー『2時間前に出現した怪獣は
市街地に向かっております。四塚市
全域に避難勧告を出ております。』
志岐「剣持君……」
剣持の現在の精神状態で怪獣退治が
出来るか心配だった……
念のために剣持に電話する。
しかし
志岐「通じない……まさか……」
顔色を青くして、志岐は自室の窓を見る。
志岐「那須先輩。熊先輩。茜。あ~~
皆、学校だ!外に……(´;ω;`)年上の男性怖い……」
何とかしたいのに自分じゃどうにも出来ない。
そんな自分が嫌だった……
志岐「……無茶しないで、剣持君。」
自宅の台所には、あちこちに付箋紙を付けた料理のレシピ本と…彼女が必死に戦ったで在ろうと、弁当のオカズの成れ損ないが散乱していた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM W.l.N.R.出撃せよ 〕
『お化け屋敷』作戦司令室
怪獣通報が『お化け屋敷』に入った。
ムラマツ「いいか。皆聞いてくれ、」
モニターに四塚市の地図が映し出されて
ムラマツ「今怪獣がいるのがここだ。」
四塚市の採石場跡地の地底から出現して
一時間で市民達がいる市街地に到着する
。その前に何としても怪獣をやっつける
んだ!」
「「了解!?」」
皆力強く叫び作戦司令室の扉から出て、
それぞれの格納庫に移動する。
施設に響く放送。
整備士達の居住区画のあちこちから
赤いサイレンが鳴り響き
《ガーディアンAチームへ、第08番
格納庫に集合せよ。》
整備士達が作業服に着替えて準備する
《怪獣出現!!カテゴリー4
コードネームはクローヘッド!》
ロイド《こちらロイド。出動可能です。》
地下の小型格納庫からマッハビーストを
アラシとチャールズの二人が操縦席に座り
計器チェックを確認して発進準備をして
作戦司令室にて報告する
アラシ《こちらアラシ。いつでも発進
可能です。》
チャールズ《俺も準備完了だ。》
アーサー《……不安な組み合わせだな。
キムとジーンとジャックはローバーで地上
攻撃。大型兵器のガーディアンAは搭乗
パイロット達の中から一人。カンフーが
操縦して、怪獣を市街地から離して闘え
。》
カンフー《了解!?》
ロッカールームから大型兵器に搭乗する
時に着用する特殊金属繊維製の黒の
インナージャケット(特殊金属糸で編まれた
金属布に防弾シリコンでコーティングし、
牛のオイルスキンで包んだ専用のインナー
電子制御により耐熱耐寒に優れている)
に着替えて、六角形のスチームパンクの
通路を走り、分厚いジオミクロンXの扉が
左右に開き中に入る。
整備士「おはようございます!」
カンフー「おはよう。皆、スーツに着替え
て人暴れするか!?」
整備士達「ラジャー!!!!」
威勢の良い声が響き渡り
複数の赤いパトランプが音を鳴らす大型
格納庫に到着したカンフーは、
ガーディアンAの技術者達がいる
バトルアーマースーツルームに入室。
中に先にいた技術者達は、パイロットが
到着したと同時に作業を始める。
カンフーの周囲に特殊強化装甲服のパーツ
を保管した箱を置き、技術者達が小刻み
良く暗証番号とパスワードを入力して開封、
中の特殊強化装甲服のパーツを取り出し
あちこちから世話しなく走り回る整備
士達から、青と銀の特殊強化装甲服の
パーツを次々と装着して、電子回路を背中
を装備、稼働バッテリーを背負う
最後に頭部保護の万能ヘルメット、
フルフェイスタイプを装着。
オレンジ色のヘルメットバイザー
《データリンクジェルをヘルメットから
スーツに充填》
近藤整備班長「レンジャー・鳳の準備は
完了した!?」
カンフーは、そのまま格納庫のリフトに、
整備士2人と乗り込み、上に昇る。
リフトにガーディアンAの首もとまで昇る
最中、カンフーは格納庫の景色を見る。
壁を上下左右するロボットアームが
格納庫に鎮座するガーディアンAの各部
から離れて行き、機体の全身を固定する
複数の固定具が離れ、各種クレーンが
長さを短くして、機体にぶつからない
ように、大型運搬車が、専用地下駐車
場に止まる。
リフトが止まり、機体の多重装甲の
後頭部の扉が開き、コン・ポッドに、
電源が入り、強化装甲服を装着した
カンフーが整備士と共に入室、ハーネス
を両肩に装備して、両足、両腕を装置に
固定されて、
整備士「武運を祈ります。」
カンフー「ありがとう。」
操縦用ゲームコントローラーを渡され、
彼らは退室と同時に、
整備士《ポットドアロック完了。》
後頭部の扉を締める。
彼らは仕事を終えてその場を去る。
カンフー「電源(マスター)スイッチON
。」
エドランド《ドロップだ。》
イデ《ドロップします。》
ガーディアンAはレンジャーパイロットが
乗る所が頭部の為、出動の際には首付き
胴体と接続する必要がある。
尚このシステムは今の所、ガーディアンA
と再開発中のウルトラーVのみ採用されたシステムだ。
イデ《エドランド隊長の許可が出た。
ヘッドポット確認。ドロップ準備よし!》
カンフー《ガーディアンA準備よし
ドロップ完了》
エドランド《ガーディアンA。出動!?》
カンフー「行くぞ!?」
ヘッドポットは下に降下して接続する
ガーディアンAの動力源の電光磁エンジン40
基が一斉に稼働し始めて、内部に流れる
電光磁エネルギーが、機体に行き渡る。
黄色い両目が光り始めて、
イデ《コネクトを確認》
カンフー「オールスイッチON。」
周囲の最新コンピューターが稼働して、
カンフー「出動準備完了。」
整備士達がガーディアンAをスーパー
トレーラーに乗せて、専用大型ゲート
ハッチに出入り口まで運ぶ。
整備士「オーライ。オーライ。オーライ」
整備士「頑張れよーー!」
整備士「気合いを入れろーー!」
応援の声を貰いながら出動する。
《シークレットルート6から出動して
下さい。》
カンフー「了解!?」
作戦司令室にて
巨大スクリーンで各格納庫の様子と、
敵の進行状態をモニターで確認する。
アーサー「皆、現在四塚市に現れた怪獣は、
推定カテゴリー4だ。」
エドランド「今まで日本に現れた怪獣
カテゴリーの中では、推定パワーも重量も
最大級だ。各員。絶対に油断するな。」
グラサン「俺は、鉄山で援護支援ですか?
」
司令室から連絡するアーサー隊長の背後
から声を掛けるグラサン隊員。
私服から隊員服に着替えたグラサンが、
アーサー隊長に進言するグラサンだが
エドランド「君は待機だ。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 空中戦艦スカイハンター〕
先に戦闘区域になった四塚市の
現場に到着したマッハビーストが、上空
から怪獣を発見する。
アラシ《こちら、アラシ。ターゲットを
確認……》
通信機器に報告して
ホシノ《了解。まだ攻撃はするな。》
アラシ「分かりました……にしても
奇抜なブーツの外見をした怪獣だな。
もしくは名古屋のしゃちほこ。」
別方法からロイド隊員が操縦する
マッハビースト2号機も到着する
ロイド《随分とグロテスクなしゃちほこ
ブーツ怪獣だ。》
それぞれ視界に捉えた怪獣の外見に
感想を述べるロイドとアラシ。
主色は黄緑色で、紫色の背中は蟹が持つ
キチン質の甲羅と同じ堅い頭胸甲が背中を
守っており、身体の上部に2つの人型の
頭部を持ち、更に身体の下部こと
ブーツのように直角に曲がった身体の爪先
部分に巨大な口があり中に2つの目がある
異形の怪獣だ。
移動する際には下の口の両端にある
太い両腕が生えており足代わりに地面を
歩き怪獣は市街地を目指す。
チャールズ「身長は約150㍍。
体重は……あのサイズから計算して、」
ホシノチーフが運転するローバーに、
サンダースが、ミサイルランチャーを
準備しながら、
サンダース「こっちは準備完了。」
チャールズ「14万㌧!重過ぎだろ!」
山道を走破するローバーの後部座席で
驚くチャールズに、
サンダース「マジかよ。こりゃあ、
ガーディアンでも厳しいぞ。」
不安の声を出すサンダース。
ホシノ「だが殺らねばならない。」
その時、アラシ隊員から通信が入る。
ホシノ《どうした?アラシ隊員。》
アラシ隊員の焦った声がローバーに
聞こえる。
アラシ「怪獣が進行スピードを上げ
ました。この速さだとガーディアンAが
到着する前に防衛線に到達します!」
上空のマッハビーストから怪獣の移動
速度と防衛線の先にある四塚市の市街地
の到達が速まった。
チャールズ「チーフ。」
サンダース「作戦を柔軟に臨機応変に
対応しないといけないな。」
ホシノ《アラシ隊員!進行を少しでも
遅らせる為に攻撃開始せよ。》
アラシ「了解!?行くぞっロイド!?」
ロイド「了解!?」
それぞれのマッハビーストが攻撃を開始
!!別方向飛び回り怪獣に光線を
ぶつける!?
サンダース「俺達はどうします?」
ホシノ「道を変える!!」
ローバーの真上をアラシ隊員が操縦する
マッハビーストが通り過ぎて、
ホシノチーフは素早く森の中にローバー
を走らせる!
サンダース「装甲車が恋しいよ!」
木々を通り凸凹した悪路を進みながら
ローバーは怪獣の右側から攻撃を開始する
サンダース「これでも喰らえっ!」
森を突っ切り開けた場所にローバーは
出て、サンダースが4連ロケットランチャー
を発射!
怪獣の右側に直撃と同時に全弾命中。
チャールズ「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」
激しく走破するローバーに振り回される
チャールズの悲鳴が、戦場に響き渡る!
ホシノ「落ちても助けないぞ!」
チャールズ「冗談にも聞こえない怖い
発言辞めて!?お願い!?」
シャレの欠片もないチーフの発言に恐怖
を覚えながらもチャールズはバズーカ
を用意する。
怪獣は足替わりに使う両手で拳を握り、
ローバーに向かって振り下ろす!
ホシノ「ちっ!」
ハンドルを素早く動かし、怪獣の右手の
拳から逃げて!サンダースも攻撃する。
真上に飛行するマッハビーストが、
光線を連射して助ける!
サンダース「サンキューアラシ!」
アラシ《どういたしまして、》
怪獣の真後ろからマッハビーストは
攻撃して、
怪獣は市街地を目指す足を止めて俺達を
相手にする事を選ぶ。
サンダース「マジかよ!」
怪獣は足替わりの手で石を掴みローバーに
向かって投擲!
怪獣サイズの石はどう見ても岩で、
ホシノチーフの運転捌きで、何とか
回避する
怪獣は左腕で地面を蹴散らしながらも
凪ぎ払いをする!
チャールズ「不味い!間に合わない!」
チャールズが絶望的な表情をする
ホシノ《アラシ隊員!》
アラシ《了解!?》
アラシがマッハビーストを操縦して
怪獣の上部の2つ顔に向かって
レーザー砲を発射して攻撃、怪獣の注意
を引く。
「「ギャアアアアアアアア!!!!」」
悲鳴に聞こえる咆哮を上げて呻く
怪獣は頭部を攻撃されて下部の左手で
抑える。
そのお蔭でローバーは助かり、
怪獣から距離を離す……
サンダース「……コイツはささやかな
お土産だっ!貰ってくれっ!」
4連ロケットランチャーを引き際に発射
する。
ロイド「アラシ接近し過ぎだ!」
アラシ「心配するなっ!」
自信満々にアラシ隊員が操縦する
マッハビーストは真正面から対怪獣用
ミサイルを発射して怪獣を攻撃する。
着弾命中と同時に爆発して、
アラシ「どんなもんだ~~」
旋回しながら再び攻撃するマッハビースト
だが、怪獣は怒りマッハビーストの左翼
に向かって口から緑色の唾液を発射!?
ホシノ《避けろっ!アラシ隊員っ!》
左翼に見事直撃するとまるで熱で溶ける
発泡スチロールのように、金属の翼が
瞬く間に溶かされ始め、
アラシ「何っーーーー!!」
叫び声と共に空に木霊するアラシ。
ロイド《脱出しろっ!?》
【脱出装置にトラブル発生】
まさかのシステムトラブル。
アラシ「こんな時に、」
煙を上げながらも無理やり不時着しよう
機体を安定させるが、
怪獣の攻撃で、翼を溶かされ、
墜落しそうになるマッハビースト
アラシ「もう駄目だーー!!メイデー!」
最後の叫びを口にするアラシだが、
【デデーン。】
輸送機に乗せられた四塚市に到着した
ガーディアンAが何とかキャッチ!
カンフー《危機一発だったな……アラシ
隊員。」
【トルクを固定】
アラシ《カンフー?俺生きているのか?
》
素早くマッハビースト1号機を、
怪獣から遠ざけて置き
カンフー《自力で脱出出来るか?》
アラシ《あぁ。マッハビーストの仇を
討ってくれ!?》
カンフー《任せろっ!》
金属の巨兵は、仲間から視線を移して
吠える怪獣と向き合い、
ゆっくりと駆動部分を稼働させて
歩き出す。
カンフー「俺の力を見せてやる!!
行くぞ!?」
カンフーは白兵戦闘や格闘技術の成績は
高く、自信もあった。だがそれでも
怪獣との戦いに慣れる事はないだろう。
脅威の生命力の塊、理解の外の存在と
真っ向勝負出来る事は良いか悪いかは
個人によるが、カンフーは自分を鼓舞して
ガーディアンAを動かす!
幾つ物分厚い甲鉄板の電光磁金属装甲の
奥にある動力部のピストンが激しく稼働し
鈍く重い動作と共に大地を闊歩して、
怪獣の上半身を使ったテイルアタックを
右腕で受け止めて、怪獣と目が合い
キリキリが開発した合成怪獣
ヤムァモードンは咆哮した!
カンフーの身体が一瞬、硬直する
ロイド《カンフー!?》
仲間の声に、余計な事を考えずに
カンフー「アチョっー!!」
戦闘開始。
上部を揺らして再度テイルアタックを
振る怪獣を避けて怪獣に急接近する
ガーディアンA。幾つ物の内部機関が音を
鳴らし、駆動する。
鳳レオ隊員の得意な中国拳法の蹴りが、
怪獣の顎を直撃して、怪獣の上部の人面
から紫色の血が飛び散り、ガーディアンA
の装甲に掛かる。所々に煙を上げて
ふらつく怪獣に向かって更に膝蹴り、
回し蹴りの連続攻撃に、大地が抉れ
地響きと共に転倒する怪獣に、
カンフー「ガーディアンチョップ!!」
追撃をするガーディアンAは手刀を放つ
が
「「ギャアアアアアーーーン!!!!」」
怪獣の両頭にある上に鋭利に尖った
2本の白い角の尾っぽで、
防ぎ、逆に頭頂部の白い角を伸ばして
突き刺し攻撃を放ち、ガーディアンAを
牽制する!
カンフー「そいつがお前の武器か!?」
怪獣は左右にある2本の角を交互に
伸ばしては戻して、ガーディアンAを
スパイクアタックで攻撃する。
火花と共に、怪獣の突き出し攻撃を、
電光磁合金の両腕で、受け流し、操縦席
を守る。
ガーディアンAは、相手との
間合いを把握して、お互い膠着状態に
なり、互いに出方を見る。
【ゴオーン!!!!】
ガーディアンAの全身の装甲の隙間の
見えるピストン、ギア、レバーが激しく
音を鳴らし唸る!!
痺れを先に切らしたのは怪獣の方で、
地響きと立てて勢い良く突撃する。
カンフー「危なっ!くっ やるなっ!
だがっ!まだまだっ!」
危機感を覚えたカンフーは直ぐ様
ガーディアンAは鈍い動作と共に
怪獣の突撃を回避して、
再び突進する怪獣の胴体を両腕で何万㌧の
身体を掴み勢い良く持ち上げ、
ジャイアントスウィングで
投げ飛ばし、地面を砕きながら倒れる
怪獣は下の両腕を使い起き上がるが、
態勢を立て直すその前にガーディアンAは、
怪獣の上の左右の人面に向かって、息を
吸う暇も与えずに、怒涛のカンフーの
必殺の中国拳法が怪獣に炸裂させる。
肘打ち、膝蹴り、回し蹴りを次々と繋げる
アラシ「良いぞ!?ガーディアンA!?
やっけろ!」
カンフーはコン・ポッドの中で
ゲームコントローラーを持ち次々と
コマンド入力して、
攻撃動作のスイッチを押す。
鈍く重く稼働するロボットは、
右ストレート、左ストレートの連続攻撃
を振り下ろし衝撃と打撃音が周囲に
響き渡り、更に電光磁合金の肘打ち
を怪獣の胴体に叩き込み怪獣が
よろめかせる。
だが怪獣は二つ頭部の牙で噛み付き攻撃
をして左腕で受け止める!!
衝撃に揺れながらも、右の拳で殴り
距離を離してけお
カンフー「コイツでトドメだ!?」
ガーディアンAは両腕を相手に突き出し
胸の赤い電光磁装甲の中央の黄色い十字
部分に内蔵された新兵器の
電光磁ビームを怪獣に向かって
放つが、怪獣は素早く起き上がり、
下の口から舌を伸ばして、ガーディアンAの
動きを封じ、頭頂部の白い角で、
太腿の装甲を破壊する、怪獣は、
地面に倒れたガーディアンAを追い込み、
足の役割をする太い腕で、エースの胴体
を何度も叩く。
激しく攻撃されながらも、カンフーは
チャンスを待ち。
カンフー「俺の攻撃がかわせるかっ!?
バネ式パンチロケット!」
音声認識に内蔵された電光磁合金のバネ
を押さえていたシャッターは開き、
土まみれになりながらも
ガーディアンAの右腕を相手に向かって
撃ち飛ばし、怪獣の胴体に直撃する。
ガーディアンAは、
怪獣を払い退け距離を取り立ち上がるが、
怪獣は下の口から伸ばした舌を
ガーディアンAの残った左腕に噛み付く
カンフー「こいつ舌の先に口があるのか
!?」
驚くカンフーは、モニターに映る外部
カメラの映像を見てビビる!左腕の
電光磁装甲を怪獣の舌の先にある鋭い牙が
噛み付き装甲に噛み跡を残す!
カンフー「離れろ!化け物め!!」
左腕を動かして、火花を散らしながらも
背中の跳躍補助のリア・ジェットを噴射
して後退して、怪獣のタングアタックから
脱出するが、カンフーの反撃よりも速く
怪獣は再度突進した。突進の動作で足元の
地面を抉れ、木々は吹き飛び、大地に無残
に落ちる。その速さは脅威の一言で、
一気に距離を縮めガーディアンAは
片腕を飛び道具に使ってしまい両腕の
防御もまともに出来ず、怪獣の突進を
衝撃音と共に激突!後ろに吹き飛ばされ
岩山に叩きつけられて、コン・ポッドが
揺れる。
ガーディアンAの損傷具合を機体モニター
で確認して苦悶の表情を叫ぶ。
カンフー「ぐおおおおーー!エースが、」
悲鳴を上げながらも、カンフーは諦めず
追撃をする怪獣の攻撃に対して、
カンフー「来るなら来いっ!化け物めっ!
ガーディアンミサイル。」
ガーディアンAの腹部の弾薬庫から
ミサイルがリフトアップして発射口まで
ガントリーで運ばれ胸の内蔵された
ミサイルを装甲のハッチをはね上げて
を発射して、怪獣に直撃と同時に爆発
するが、煙が晴れると
カンフー「!!効いてないのか!!」
1発でゴメスやパゴスを倒す威力のミサイル
を真正面から直撃したのに怪獣は無傷で
上半身の尾っぽを振り回しガーディアンA
をボコボコにいたぶる怪獣。
テイルアタックを何度も直撃し続けて、
遂に怪獣は頭頂部の白い2本角を使い
カンフー「不味い!!防御装甲展開!」
エースの胸の強硬の装甲に、白い鋭い2本
角を突き刺して持ち上げて地面に
叩き付ける!
腹部の弾薬庫を爆発させないように、
シャッター式の防御装甲を内部に展開して
誘爆を防ぐカンフーだが、怪獣は、強靭な
パワーで岩山を崩しながらガーディアンA
を空に向かって投げ飛ばす!!
受け身を取れず地面に叩きつけられて
駆動系統に異常が発生。
カンフー「ナメるなこの野郎!!」
近くの操作盤を操作してガーディアンAの
機体の電光磁エネルギーの供給状態を確認
するカンフーは思わず舌打ちする。
カンフー「片足が、」
さっきの怪獣のスパイクアタックで、
ガーディアンAの左足が破損して歩行が
難しい状態だ。
怪獣は全身をしならせ強靭な尻尾で
振りかぶり、一気にフルスウィング!
カンフー「糞っ!」
咄嗟に反撃を止めて左腕で頭部を守りに
徹したカンフーの判断は、正しかった!
ガーディアンAを叩かれ、衝撃と破壊力を
込めた一撃はガーディアンAを吹き飛ばし
後ろの岩山を粉々に破壊しガーディアンA
はゴロゴロと転倒して仰向けに倒れ、
無防備の隙を逃さず怪獣はスパイクアタック
で胸の装甲を突き刺し更に動力部分を破壊
する。
カンフー「まだだ。戦えない剣持の代わり
に俺がお前を……倒す!!」
カンフーの頭から血が流れながらも闘志は
燃やして、
角を引き抜こうと装甲が傷つき
内部機械が見える左腕で、角を
掴み上げ引き抜こうと、
必死にもがくカンフーだったが、弱点を
付かれガーディアンAはエネルギー切れで
倒れ活動停止する。
カンフー「そんなまさかっ!
油断したっ!」
コン・ポッドから明かりが消えて、
その戦いの一部始終を目撃した他の隊員
は、驚く。
アラシ「ガーディアンAが!?」
ムラマツ「信じられん。無敵のスーパー
ロボットがやられるなんて……」
頼みのロボットが負けて驚く隊長だが、
直ぐに救助隊を編成させてレンジャー
パイロットの救助を命令する。
ムラマツ《ホシノ、チャールズ、直ちに
鳳の救助に向かってくれ、》
ホシノ《了解!》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ジャスト・ア・メモリー〕
四人はある気配を感じ、顔を上げる。
仮面の怪人が、剣持達の前に姿を表した。
「お前は!?」
剣持を除く三人は直ぐ様トリガーを持ち
構える。
ディアヴォロス「今日はてめえらと遊ぶ
つもりはない。四塚市に出現した怪獣に
興味が会ってな……」
太刀川「そいつを簡単に信じろと?いつか
のお礼参りをしてもこっちは構わないぞ?
」
トリオン体に換装した太刀川と生駒は、
それぞれの得物を持ち構える。
だが、単眼の悪魔は、呆れた口調で説明
する。
ディアヴォロス「俺もてめえと勝負したい
が、お前らのロボットやらじゃあの怪獣
から四塚市の連中を守れない。
代わりに怪獣を四塚市から追い払って
やろう。気になる事もあるしな。」
太刀川は一瞬、迅に視線を向け、
迅は無言で首を左右に振り、
生駒と太刀川は戦闘態勢を解く。
森の木々にいた鳥や動物達は何かの
気配を感じ一斉に飛び上がり、
大地を駆け抜ける。
ディアヴォロス「話が通じて助かるぜ。
出ろ。ウルトラーV!!!」
指パッチンと共に何もない空が突然歪み出
して異次元からの門が開き、
鉄色のウルトラロボットが、
森を薙ぎ倒し着地。
数多の稼働音と駆動音が、森に響き渡り、
迅達は、無機質なグレーと砲金色
(ガンメタリック)の金属の巨人を
見て驚く。
太刀川「ウルトラーV……」
さっきの門は間違いなくトリオン兵が出現
する際に発生するトリオンを使った門だ。
だが推定80㍍の巨人を出す程のトリオン量
の巨大な門は驚いた。
ディアヴォロス「どうした少年?てめえは
戦わないのか?」
「俺は……」
少しずつ仮面の怪人から離れ地面に
座り込み……顔に影を落とす。
ディアヴォロス「…………臆病者もんが、
邪魔だ、引っ込んでろ!」
試作ウルトラーVに搭乗する仮面の怪人を
ただ見ているしか出来ない剣持を他所に
試作ウルトラーVは起動すると同時に、
背中のV型のジェットウィングから動き
出し両端から点火!これから起きる出来事
を想像して
太刀川「真下は危ない撤退だ!?」
生駒「付いてこい。剣持!?」
迅さんに連れられて剣持は、その場から
離れる。
森に響き渡るジェットの音と共に、
鉄のウルトラーVは空に飛び上がり、
四塚市に向かうのだった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
怪獣はガーディアンAの機体を完全に破壊
しようと両腕を伸ばすが、マッハビースト
2号機とホバージェット9の空中からの連続
光線攻撃で、怯む。
ロイド《特徴的な怪獣だな。こんなの
今まで見たこともないよ……》
呆れた声を出しながらもマッハビースト
を操縦して怪獣を攻撃。
ジュリー《怪獣の注意をこっちに惹き付け
ている間に急いで、》
2機の戦闘機が空中を交差して、怪獣の
下の口から舌を伸ばして、マッハビースト
2号機を捕らえようとするが、
ロイド隊員は器用に操縦し
怪獣のタングアタックを避けて、
逆に開いた下の口をマッハビーストの
レーザー光線で攻撃する
ロイド《コイツは凄い!?ハリウッドの
SF映画顔負けのクリーチャーだ》
ジャック「感心している場合か。」
呆れているロイドに叱咤してジャック
はヘルメットを装備して
ローバーに装備したタルサー砲を準備
する地上攻撃部隊は、射線を確保する。
ホシノ《こちら、ホシノ。鳳の救出完了
。地上攻撃部隊は攻撃開始。》
チャールズ「大丈夫か?」
カンフー「見た目何かより普通にあの
怪獣強いぞ。」
肩を組んで引っ張られているカンフーが
素直な感想を言う。
戦闘機に気を取られた怪獣は、ローバー
搭載した地上攻撃部隊の
タルサー砲の光線を直撃して、
悶え苦しむ!
ジャック「効果あり!?」
キム「第2射準備急いで!?」
怪獣は荒れ地を走るローバーに気付き、
追いかける。
ジーン「食い付いた。」
ローバーを運転しながら、バックミラーで
追いかけて来る怪獣を見て
ジャック「…二人が美人だからね。」
第2射の準備を完了して、
キム「あら、嬉しい。でもごめんなさい。
好みのタイプじゃないの。」
ジーン「ロイド。ジュリー。援護お願い
。」
空中を止め飛行しているマッハビースト
2号機とジェットホバー9が、怪獣の背後
をバルカン砲で攻撃する。
ロイド《対怪獣用攻撃ミサイル発射!?》
ジュリー《ロケット弾発射!?》
振り向き様に怪獣は角を伸ばして攻撃
するが、マッハビーストとホバー9が、
回避と同時に反撃のミサイルを発射して
怪獣にダメージを与える!?
「「ビャアアアアアアアン!!!!」」
怪獣は咆哮を上げて
三方向から来る相手に対応する。
上部の左右の人面は、それぞれの戦闘機を
相手に、下部の巨大な口は、ローバーの
動きに対応して口を開き、強酸のつばを
吐き地面を溶かして、ローバーを行動を
制限する。それだけに飽きたらず下の
太い2本腕で、空を飛ぶ戦闘機を掴み
中にいる隊員ごと握り潰そうとした瞬間!
【ゴオーン。】
ディアヴォロス「ボディーががら空きだ
。」
風景が突然歪み何もない空間から、
鉄の巨人が、オプショントリガーの
カメレオンを外して、フルスイングで
放つ鉄拳が怪獣を殴り付け怪獣の全身に
波を立たせて不意討ちに吹き飛ばす!!
地面を砕きながら転がる怪獣を、
観察する試作ウルトラーV……
突然、作戦区域に出現した存在を、
基地にいる隊長達に報告する
チャールズ。
チャールズ「こちら、チャールズ。
隊長!?作戦区域に突然、例の
試作ウルトラーVが出現!?」
アーサー《何!?》
アーサー隊長が驚きの声を上げる。
レーダーに反応がせずこのウルトラ
ロボットは作戦区域に出現した事実に
驚く。
ホシノ《……試作ウルトラーV》
怪獣から離れた場所に戦闘機達が垂直に
着陸し、両者の戦いを様子見する。
『お化け屋敷』
静かに無駄な動きをせずにウルトラーV
は赤いツインカメラアイを光らせ全身
から霧笛のように稼働音を鳴らす!!
【オオオオオーーン!!!!】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ディアヴォロス(あの怪獣の左右にある
人間の顔……見覚えがあるな。)
ゆっくりと、機動音共に大地を踏み、
怪獣が起き上がるのを待つ。
ディアヴォロス(分析モード起動。)
無言で各部から機動音を鳴らし、
相手の動きを見る試作ウルトラーV。
「「ビャアアアアアーーーン!!!!」」
地面を我が物顔で駆ける怪獣に対して
【オオーン!!!!】
ウルトラーVは背中のV型ジェットウィング
から炎を噴射して突進態勢に移り、
両者激突!衝撃と土煙が舞う中で
がっちり組み合う両者!!
体重の差でウルトラーVが押されるが、
ディアヴォロス(スラスター起動。)
オプショントリガーを使用して
逆に怪獣を押し返し、宇宙金属の鉄拳が
、怪獣の顔面を殴る!片腕で怪獣の角を
掴み最小限の動きで殴り付け怪獣の
血しぶきが飛び散り
ウルトラーVに振り掛かり、そこから
煙が出る。
ディアヴォロス(ただの怪獣の血液とは
違うようだ……)
分析を同時平行しながら、怪獣と戦う
ディアヴォロスは、成分を解析しながら
怪獣の動きを対応する。
未確認の物質や複数のアンノウンを
分析して興味を持つ
ディアヴォロス(地球のデータにない
未知の成分……あのタコ頭の宇宙生物
の一種か?)
出来れば捕獲も視野に入れたい個体
だが、
ディアヴォロス「!!ちっ!!」
意識を分析に向けている間に、
怪獣のボディプレスをまとも
に直撃して、衝撃がコン・ポッドに伝わり
ウルトラーVは後退する!?
怪獣は尾っぽを鞭の如く振り回し、蠍の
尻尾のように器用に動かして、
ウルトラーVを連続攻撃するが、
片手で尾っぽの先の2本角を掴み
ディアヴォロス「やりやがったな!
この野郎!?」
怪獣の突き刺し攻撃を残った片腕で
防ぎ、アッパーカットを人面の顎を打ち
上げて、首を掴み素早く殴り組み合い
その動作を繋ぎウルトラーVが拳を
連続に打ち込む!更に回し蹴りを放ち、
踵落としを叩き込み!
下から伸びる舌を足で踏み付け、相手が
苦しむ間に、ウルトラーV
何度も拳を振りかぶり、怪獣を押し込む!
だが下の両腕に掴まれ、勢い付けて
試作ウルトラーVを投げ飛ばす!?
空中で受け身を取り着地して、両腕で
ガードして怪獣の突進攻撃を受け止め
地面がめり込む!!
ディアヴォロス「コイツ!」
怪獣はウルトラーVの突撃に対応して、
背中のジェットウィングを噴射するよりも
速くウルトラーVを採石場の山に叩き付け
怪獣の突撃攻撃をまともに叩き込まれ、
押さえ込まれるウルトラーV!
ディアヴォロス(俺の動きを学習しよう
している!?)
ディアヴォロス「気持ち悪い顔を押し付け
るな!!」
「「ビャアアアアアン!!!!」」
角の突き刺し連続攻撃を防ぎ
レーザービームを発射して、怪獣の上部
の左右の人の顔の外側のそれぞれの片目
をビームで焼く!!
ゼリーが溶けたように外側の眼球が、
弾け飛び、のたうち回る怪獣に向かって
ウルトラーVは、レーザービームを連射
して、逆に怪獣の身体の皮膚を焼き
焦がす!
苦しむ怪獣の皮膚を一気に引き千切り
裏拳で怪獣を殴り倒す。
その光景にカンフーは……
カンフー「強えええ。」
怪獣を圧倒する試作ウルトラーVは、
宇宙金属の両手で怪獣の巨体を掴み上げ
固定してゆっくりと、自分の頭部より上に
高く両腕を持ち上げる。怪獣の体重が加わ
り両足が地面にめり込む!
「「ビャアアアアアアアン!!!!」」
ジタバタ暴れる
怪獣だが、万力の如き金属の握力で怪獣の
身体を押さえ付けて
地面に向かって重い巨体を
投げ飛ばす!
土砂を撒き散らして倒れる怪獣に向かって
ウルトラーV
に収納された無機質なグレー色
グリップを右手に取り出し、
握りしめてから、
ディアヴォロス《エネルギーソード
アクティブ。》
内蔵されたビームエネルギーエンジンが
稼働。
無機質な鈍色のヒルト(柄)の先から
オレンジ色の熱エネルギーの刀身が
出現して、刀の形状を作る。
怪獣の下の左右にある腕の内、右手を
狙いを定め、一閃と共に斬り裂く!
「「ビャアアアアアン!!!!」」
ディアヴォロス(これで怪獣研究所の
連中にサンプルを用意出来た。)
怪獣は咆哮を上げると地面から色違いの
怪獣が複数ウルトラーVを囲むように
出現!?
ディアヴォロス「なっ!?通常弾!」
一斉に襲い来る怪獣軍団に、
5方向から来る伸縮自在の2本角の攻撃を
宇宙金属の装甲でガードして反撃の試作
ウルトラーVはエネルギーソードで、
1匹を横一文字斬りで両断。
2匹めと3匹めをレーザービームと
トリオンの通常弾で蜂の巣にして、
ディアヴォロス「スラスター!」
勢いを付けた鉄拳で、4匹めの怪獣の胴体
に風穴を開けて、5匹めを一刀両断の
唐竹割りでトドメを刺す!
最初の怪獣は片手を失い、同個体達が
試作ウルトラーVにやられている間に
逃げるように地面を掘り地底に逃げる
ホシノ《逃がすな。》
ロイド隊員とジュリー隊員がアラシ隊員
と合流して、ブラックランチャーで、
逃げる怪獣に銃撃戦を移行するが、
怪獣は撃たれながらも片腕で地面を掘り
続ける。
ホシノ「…何故トドメを刺さない!?」
ウルトラーVは怪獣を圧倒的な性能があり、
そして動かす操縦士の腕も一流と見て
分かるが、試作ウルトラーVは、逃げる
怪獣に追撃もせずに、只見ているだけ
掘った穴から怪獣は潜り地底に逃げ
怪獣は作戦区域から無事に撤退し
後に残ったのは土砂と残土のみ。
ディアヴォロス「…………」
再び試作ウルトラーVはオプション
トリガーのカメレオンを起動して、
『お化け屋敷』の前から姿を消す。
市民に犠牲者は無し。市街地も無事
作戦に参加した隊員に欠員もいない
……怪獣も撃退して、ここだけ見ると、
どこも問題ないと思われるが、
実際は、怪獣の強さが、『お化け屋敷』
が持つどの兵器より強い事実に隊員達は
強い危機感を覚えたのだ。
これまでフュージキール、サンドラー、
イポポ、ゴルドキング、ポイズンゴースト
これまで日本の各地に現れた怪獣を倒し
続け何処か、怪獣の強さに甘く見ていた
気もない訳ではない。
試作ウルトラーVの性能が怪獣を圧倒する
強さに、余計にウルトラーVの再開発と
『お化け屋敷』の配備を望む隊員達は
現れたのも事実だ。
ガーディアンAは弱い訳ではない。
カテゴリー1(ウルトラQの怪獣)レベル
のサンドラーを圧倒でき、
ポイズンゴーストとゴルドキングとも
まともに戦えば、勝てる強さを誇る。
だが今回はコードネームCLAWHEAD
(クローヘッド)はカテゴリー4
これまで日本に出現したどの怪獣よりも
サイズも重量も最大級の怪獣だ。
寧ろ、動力部分や一部の装甲を破壊された
程度で良く持った方と感心するレベルだ。
尚、ガーディアンAの兵器レベルは2
ロボー47より上の高性能である。
相手が悪かった……この一言に尽きる。
そしてそれは、レッドマンにも言える
事だ。
強い怪獣を倒す為に強い兵器、ロボット
が誕生する。
その意味ではゴリアテは完成系であり、
でも今のレッドマンには蚊帳の外の出来事
で、無力差に打ちのめされていた……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGMコール・オブ・ニュート〕
『お化け屋敷』中央病院。
最新設備が整った『お化け屋敷』直轄の
施設で、
主に実験やら事故やら戦闘で怪我をした
人達が入院するこの医療区画に
剣持も入院していた。
ゴリアテとの傷が悪化して、迅達に
入院を薦められたのだ。
病室には太刀川が残り、
迅「取り敢えずパジャマとか、歯ブラシ
やら持って来るよ。自宅の鍵貸して?」
と図々しく言うが、動ける状態ではないし
結局、迅に鍵を渡すのだった……
手持ちの通信機から今日の作戦で
ガーディアンA
の敗北を聞きショックを受ける剣持。
(ガーディアンAが負けた……)
(あの電光磁合金を敗る怪獣とは
恐ろしい怪獣だ……)
「畜生。一体どうすれば良いんだ。」
看護婦「1週間は絶対に安静です。」
「冗談じゃない!?1週間もこんな所に
寝てられるか……うっ、」
痛みで顔が強張る
看護婦「ほらっ、やっぱり寝てなきゃ駄目
なんですよ。」
看護婦にベッドに寝かされて、
「畜生……」
悔し涙を流す剣持……
そんな剣持を静かに見守る太刀川。
その頃
『お化け屋敷』の生物学区画と遺伝子工学
区画にて……
怪獣研究所 生化学研究部で、試作ウルトラ
ーVが仕留めた怪獣の死骸を研究資料として
調べていた。既に最初に出現した怪獣こと
CLAWHEADは日本を離れて、太平洋に
向かって移動しているが、もしまた日本に
上陸した時に対策を用意する為、
生物学の科学者と遺伝子工学の科学者は、
怪獣の解析をする。
チャールズは自身の研究室にて足場に
沢山捨ててある怪獣の内臓の一部を投げ
捨てる。
自動ドアが開閉して防護服を着用した
ロイド隊員が、チャールズに会いに来る
チャールズ「怪獣処理は?」
ロイド「怪獣の清掃業界の連中が、
高温の血液を二酸化炭素で中和して、
臓器とかまた回収されたよ。」
チャールズ「あいつら何処にでもいる
からな。」
80㍍の怪獣の後始末は想像以上に簡単で
ない
巨大ロボットを使って輸送すれば簡単だと
思うかも知れないが、そもそも
巨大ロボットは長距離飛行は出来ない。
基地防衛とかなら素早く格納庫から飛ぶ
が、北海道やら沖縄やら九州やら四国やら
までは、輸送機で作戦区域まで巨大
ロボットを操り人形よろしくの宙ぶらりん
で運ぶ必要がある。
輸送機の燃料や積載限界重量もあり、
ロボット1機でギリギリ、怪獣を掴んで
運ぶは、絶対に無理!!
巨大ロボットが怪獣を抱えて自力で基地
に帰る方法もベストだろう。
だが死体にしろ死骸にしろ生命活動終了
は即ち腐敗は始まりだ。
周囲に腐った臭いはまだマシ。問題は
未知の細菌によって発生する疫病や
伝染病……これらは本当にヤバい。
そんな処分や処理は基本自衛隊や独自
の解体業者達がする。自衛隊は仕事だが
解体業者はUFOのテクノロジーか知らない
が、独自の解体道具や工具を使用して、
怪獣の無傷の軟骨や多種多様の臓器を
採取して闇市で売り捌く……
科学特別機動捜査隊員の生物学者として
多額の報酬でスカウトされて
いなければ、ソッチの方面で生活する
つもりだったから、正直こっちで
回収出来たサンプルと解体業者が回収
したサンプルの量は3/7の割合で向こうが
圧倒的多い。
怪獣一頭分の保存スペースがここの施設
は限られている為、重要な部位以外は
基本捨てる事にしている。
ロイド「解析は進んでるか?」
同僚の声に意識を集中させてチャールズ
は質問に答える。
チャールズ「ここの研究室にある一番
硬い特殊フラスコで採取した怪獣の涎
だ。普通の金属を氷みたく溶かすから
見ては良いけど無闇に触るなよ。」
フラスコの中の黄緑色の液体の成分を
専用機械で解析している
ロイド「中間報告は頼むぞ。」
そう言いロイド隊員はチャールズ隊員の
研究室を後にする。
アラシ隊員が搭乗した
機体に付着した酸性の
液体の成分を調べて、人間のDNAも混ざって
いる事実を突き止める。
チャールズ「何度確認しても信じられない
……人間を怪獣にするなんて……」
これでも怪奇案件や超常現象に関わった
生物学と考古学に詳しいチャールズでさえ
今回の生物は突然変異ではなく人為的に
造られた生物兵器で、ベースに人間を
使っている事実に
チャールズは驚きを隠さず、別の研究室に
いる遺伝子工学の博士に頼んだ回収班が
輸送した怪獣の右手の解剖に立ち会う。
チャールズ「進捗状況はどう?」
あらゆる状況に想定した分厚い扉が開き
怪獣特有の異臭が充満する怪獣研究所には
サンドラーやポイズンゴースト、ゴルド
キングの身体の一部がホルマリン漬けに
して研究資料としてのカプセルがあるこの
広々とした研究区画の主役。
チャールズ「死んだナマズの香りがする
……」
その研究室にいる特殊防護服を着用した
科学者達は解剖最中怪獣の右手にメスを
入れて、特殊な構造を解明しているのは
「何も知らないと人型生物の手その物です
けどね。今回のしゃちほこ怪獣の構造も
そうですが、軽い宇宙の広さに戸惑いを
隠せませんよ。」彼は肩を竦めて、
解剖記録をレポートにまとめる。
弓原鉄雄が支給されたパソコンで、
データを記録していた。
弓原「やはり、宇宙生物と人間の合成
された形跡が幾つもあります。」
チャールズ「……と言うと?」
パソコンで怪獣の骨格の構造を3Dで再現
する。
弓原「上部の骨格は歯等は犬歯と同じ
で鋭く尖っていますが、間違いなく人間
の頭蓋骨、しかも二人分で首の骨を繋げ
て一つにあばら骨も巨大ですが、人間と
ほぼ同じ……」
チャールズ「下部は……」
弓原「それこそ、地球生物に近いのは
該当ならミミズですかね?デカイ口の中に
顔があると舌に小さな口があるミミズが
地球にいるならばですけど……」
チャールズ「宇宙生物と人間の合成怪獣
……」
血液の温度もかなりの高温のようだ。
一方作戦司令室では、
ベックとエドランド隊長とジャックが
提出された映像記録から今日の戦闘を
確認していた。
ウルトラーVは元々前任のHUMAが宇宙から
来た宇宙怪獣対策に、ロボット工学研究所
が10年の歳月を掛けて開発したウルトラ
ロボットだ。
素材から厳選した分スペックは日本の
スーパーロボットの中でも最強と言っても
良い。
但し、活動エネルギーに問題があり、
試験的運用でも直ぐにガス欠になる欠点
がある。
だがあのウルトラーVはどう見ても活動
時間が試験運用に比べて延びている。
イデ「このロボット、改造されている
のは知っていたが、やはり凄いな……」
ホシノ「怪獣の上部の顔は?」
パソコンに写る怪獣の人面は明らかに
人間の顔でホシノ達はその顔について
調査していた。
イデ「毎年毎日全国で行方不明者が現れ
日本で、どう探せば……せめて何かヒント
があれば、」
悲鳴を口に出しながらイデはパソコンと
向き合う。
ホシノ「パリ本部にも各支部にも連絡は
した。私も手伝うから頑張ろう……」
イデ「チーフ~~」
オッカナイ顔でパソコンと向き合う
チーフの姿にイデは再び自分の仕事と
向き合うのだった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
太刀川「……お前はさ、何でそこまで
強くなりたいんだ?」
突然の質問に病室のベッドに寝ていた
剣持に不意に尋ねる太刀川。
「……弱いと何も守れないから……」
小さく聞こえた声に、
太刀川は静かに目を閉じて、
太刀川「でもUFOで皆バラバラに捕まった時
お前が、国近達を助けたんだろ。アイツ
凄く褒めてたぞ。右も左もわからない飛行
物体の中で、俺達全員を助けようと
行動していた事……」
太刀川から見ても訓練隊員であの行動は
本当に上層部も人命救助として評価され
る立派な物だ。只、それを本人から
すれば……
「そんなのは当たり前です。あなた達は、
ボーダーに必要な存在で、換えが効かない
人達なんですから。」
この様子だ。どうも自分と他の人とで、
自分の命を省みない傾向がある。
何が本人を其処まで駆り立てるのか
素直に危ない傾向だ。
自分が生きて始めて誰かを助ける事が、
出来るのに……
太刀川「そんな理由で自分の命が亡くなる
かも知れないのに行動したのか?」
「…………俺は、いつも何か無くして、
後悔したくないから、只、失うのが怖い
から、だからだから!強くなる必要がある
んです!?」
太刀川「わからないな……」
「!!」
太刀川「強くなる為に、守りたい物の為に
……その言葉は立派だが、俺には、理由を
付けて自分の肉体と精神を殺そうとして
いるようにしか聞こえない。学校サボって
森で木製レイガストで素振りで、
友達や仲間と過ごす大事な時間をドブに
捨てて、怪我するような特訓して、
…………完治してないのに個人ランク戦に
更に森で腕たて伏せ……お前、死にたがっ
ているのか?」
「だったら!?どうしたら良いんですか
!?『お化け屋敷』皆だって自分が死ぬ
事を覚悟して戦っているのに!?俺には
あのパリの惨劇を背負って二度とそう
ならないように強くなるしか!」
剣持は感情のままに叫ぶ。
太刀川「そんな自責の念に囚われて、
本当の戦う理由も忘れた奴が、強くなれ
ると俺は思わない。寧ろ今のお前は戦う
覚悟が中途半端なんだよっ!?」
ボーダーに入隊する殆どは何かを……
友達や家族や住む三門市を守る人間が
居れば、生活の為にとか、近界民に憎む
三輪達や他所からスカウトされた生駒隊
達のような連中に比べて剣持には確固
たる明確な理由が、
不足しているのだ。家族を守りたいの理由
に入隊した人間が、近界民とか関係なく
家族を失ってしまったら、何の為に強く
なる、戦うのか、今ある守る物にも気付か
ずに呪われたように強さを求める……
全部を守れるなんて神様でも土台無理な
話だ。パリの廃墟を見て太刀川達も悔しい
気持ちにいっぱいになった。
でも俺達は俺達が出来る精一杯頑張った
んだ。
あれはお前だけの責任じゃないんだよ…
太刀川のはっきりした厳しい言葉に、
剣持は悔しい表情をする。
太刀川「………自分の心を押し殺して
死ぬかもしれない怖い気持ちに目を背け
て自分を我慢しかしない……自分自身の
弱さと真っ直ぐ向き合わない奴が、
強くなれる筈がない……」
誰かの死を背負ってより強く……
怪獣との戦いで、守れなかった人達……
剣持とベムを縛る責任。
それをボーダートップチームの太刀川さん
に全否定された
すると今度は優しい口調になり言う。
太刀川「そんな嘘臭い戦う理由なんかより
マシな強くなる理由を見つけてみたら、
…………手合わせしてやるよ。思い出せよ
。お前は、そんな重い理由が戦う全てじゃ
ないってのにな。またな~~~」
病室を退室する太刀川を剣持は只ずっと
見ている事しか出来なかった。
「……俺が……俺が頑張るしか……
ないんだ!?じゃなきゃ…じゃなきゃ…」
再び涙がにじみ、ゴリアテに手も足も
出ない事実に自分に腹を立てて、
悔し泣きをする剣持
病室に静かに嗚咽を漏らすのであった…
太刀川「…………」
病室の扉の前にもたれ掛かる太刀川は
『お化け屋敷』中央病院を去る。
『お化け屋敷』を離れ暫く歩き人通りが
多い場所を歩きながら一人ふと呟く。
太刀川「……心があそこまで擦り切れた
人間なんているんだな。おっとスマン。」
剣持の事を考えて道を歩くと誰かと
ばったりぶつかり、顔を見る
そしてそれは見知った人だ。
ハカセ「おやっ貴方は?」
ボーダー本部を戻る途中ばったり会った
のは眼鏡掛けたガリ勉スタイルの男性で
確か……
太刀川「四浪隊員?でしたか?」
目の前で勢い良くずっこけ眼鏡を掛けた
隊員は、お笑い芸人のように、起き上がり
ハカセ「ハカセ隊員です!!って、私の事
はこの際どうでも良いですけど、四塚市に
怪獣が出現したようですね。」
眼鏡の縁を持ち、くいっと動かし確認する
ように太刀川に聞く。
太刀川「ああ。その事は聞いているよ。
知らないのか?」
意外と思ってついつい尋ねる太刀川に
ハカセ「今日は朝のバイトで、夕方上がり
の際にテレビニュースで、怪獣速報を
知ったんですよ。」
良く見ると所々地味な私服姿で、重箱を片手
に息を切らしている。
ハカセ「カンフーが右腕を骨折したようで
これから見舞いに行くんです。」
太刀川(あのカンフーも怪我をするんだ
……)
身のこなしならA級ボーダー隊員並みにある
がやはりボーダーと違い生身だと怪我も
ある。
……このハカセも剣持の同僚なんだよな。
太刀川「……」
ハカセ「どうかしましたか?」
太刀川「…………なぁ。ハカセ隊員。」
ハカセ「はい。なんでしょう。太刀川さん
。」
太刀川「剣持も今、入院しているんだ。
もし良かったら、見舞いに顔を見せて
上げてくれないか?」
ハカセ「良いですよ。ズバリっ!おはぎを
沢山作ってお裾分けしたかったのある
でしょう。」
太刀川は安堵して、
太刀川「後これは俺個人の質問だけどさ、
ある心が傷付ついている後輩を前に
向かせるにはどうすれば良いと思う?」
ハカセは暫く考えて、
ハカセ「わたくしは計算と勉強と知識を
前提に生きている人間です。そんなわたくし
から見たその答えは……」
太刀川「その答えは……」
互いに緊張感を持った表情になり、
ハカセ「その後輩が、何かやりたいとか
欲しいなら、兎も角、貴方に何かを求め
ていないなら、貴方の出番はズバリっ!
ないでしょう。」
太刀川「えぇ……」
唖然な表情をする太刀川。
ハカセ「彼は恐らく己と向き合い答えを
誰かに貰うより、自分で気付かせるのが
大事な事……視野が狭く、心に余裕が
ないなら、いっそ好きにさせれば良い
……その方が後輩の成長になります。」
ハカセはおはぎを持って移動する。
太刀川「でも俺は!?あいつに…何かして
やりたいんだ……」
さっきは剣持の覚悟を全否定したが
太刀川にだって強くなりたいが為に、
馬鹿な事をした!!それでも余裕があった
……剣持にはそれがない。
ハカセ「…………この世界の殆どの人が
テレビアニメや漫画の主人公みたいな。
簡単に強くなる事なんて出来ないんです
。分厚い壁がそこに立ち塞がるなら、
その壁を壊す努力をたゆまず続けるしか
ない。私もまだ東大合格の壁に挑むから
こそ、太刀川さん。後輩を本当に心配を
するなら、只待ってくれてあげて下さい。
…………」
太刀川「……」
そう言うと彼は『お化け屋敷』に向かう。
太刀川「待ってあげるか……」
太刀川「また今度見舞いに行くか……」
剣持が太刀川にお願いをしないのなら、
ボーダーは関係なく個人として、
見舞いをするくらいは良いだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この頃の香取はおとなしい……
否、無関心と言った方が良いのかも
知れない……
ランク戦で、荒船隊と柿崎隊に勝利して
も何処か、他人事のように捉えている
場面がある。
若村先輩の指示に従い行動している葉子
は、いつもの葉子らしさは形もなく、
只……その様子が酷く冷たいロボット
みたいに淡々としてコレジャナイ感を
出す。
剣持の話題になるとキツイ目付きが
戻るが、暫く不機嫌な疑心暗鬼になる
傾向がある。
その事はもはやNGワードとなったが、
私は今日、改めて剣持に訪ねようと
剣持の自宅に向かう。
彼が何を隠しているかは分からないが
このままで良い訳がない。
一度きちんと話さないと、
私が剣持の自宅前に到着した時、
彼の自宅の扉が突然開いて背中に
リュックサックを背負った生駒隊の隊長と
玉狛支部の迅が扉を開けて外に出てくる
迅「いや~~他人の家の物って個性でる
のはあるけど、面白い映画が沢山あるね。
」
生駒「あの映画に続編が会ったの始めて
知った……」
二人の視線は私に向けられて、
私は冷静にスマホに110番をボタンを…
迅「タイム。流石に弁明させて頂戴。」
更に、
志岐「剣持君……ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」
サングラスとマスクを装備した志岐が
那須隊の熊谷さんと共に剣持の家に、
尋ねに来たら、色々と人が集まり、
顔が半天狗の顔芸になる志岐に、
生駒「どないしよう……」
迅「事情を説明するしかないだろう
…………」
一同は場所を変える。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 愛すべきもの 〕
喫茶マドモァゼル
幅広く三門市に方々に愛される古き良き
喫茶店。オススメのメニューは
エアーズロックコーヒーにトウガラシ
カレー。
その喫茶店のテーブル席に一同座り
剣持の身に起きた出来事を説明する
のはモテない男の生駒
染井、志岐「け、剣持君が入院……」
迅と生駒から衝撃的な言葉を貰い
軽く目眩を覚える志岐。
熊谷「ちょっ、小夜子っ!」
慌てて熊谷さんが、脱力した私の身体を
抱き留める。
染井「大丈夫!?」
大して面識のない染井さんにも心配され
る始末だ。
……だけど、あの精神状態なら入院して
もおかしくない。
憔悴したあの精神状況じゃ、
志岐(まさか……パリの事とか香取さん
の事で、心を完全に閉ざしリストカット
…………)
志岐「……地球はもうおしまいだ……」
瞳から光が消えて悪いパターンを次々と
想像する志岐……
熊谷「……ちょっと小夜子、
落ち着いてっ!!」
みるみる顔色を青く悪くなり始めた彼女
に必死に声を掛ける熊谷。
染井「しっかりして下さいっ!!剣持君
は無事ですよ。ねっ!生駒先輩」
生駒「あっ、あぁ、訓練最中の怪我の
悪化だよな……迅。」歯切れの悪い答えを
迅に確認する生駒に、迅は真顔で
迅「うん?そうだよ。」
と注文したエアーズロックコーヒーを
片手に飲みながら答える
エアーズロックコーヒー
喫茶店のマスター自慢のコーヒー。
これをのむだけで、オーストラリアの
大自然が満喫できる(らしい)。
生駒「あっ、狡い!俺も何か頼む!」
メニューからカレーを注文する生駒。
熊谷「ほらっ剣持の奴は大丈夫だって
小夜子っ!」
志岐「本当?ウソじゃない?」
染井「…………」
再び志岐の瞳に光が現れて顔色が程なく
戻り始める……
彼女はゆっくりと深呼吸して落ち着く。
その様子を見て話し合いを始めた。
迅「剣持が彼処まで自分を追い込む訳を
君は知っているんだね。」
年上の男性が目の前にいる為志岐は再び
熊谷の後ろに隠れる。
熊谷「ちょっ小夜子。」
緊張して言葉はたじたじだが、彼女は
友達の為に勇気を出して喋る。
志岐「かかかか彼ははは、剣持君はは、
せせっ責任を感じているんです。」
生駒「責任?何の?」
店員「ご注文のトウガラシカレーを
どうぞ。」
生駒「あっ、俺です。」
マイペースにカレーを食べるイコさん。
生駒「辛っ!水……水!!水を
くれ~~一つや二つじゃない…
…全部だっ!!」
予想以上の辛さで舌ヒリヒリさせながら
カレーを必死に食べるイコさん。
トウガラシカレー
インドから伝わった「伝説のスパイス」
と世界最高級のトウガラシ「ヒリヒリ
カッカーH」を材料に作られた究極の
カレーライス。
食べるだけで、100万馬力の力が
わいてくる。また、火もはくことも
できる。
迅「大丈夫か?イコさん。」
イコ「でも美味しい。辛いけど美味しい
辛美味しいっ!!」
熊谷「わかったから、頬っぺたに米粒
が付いているわよ。」
染井「……」
イコさんのマイペースに翻弄されながら
も
染井は真剣に今の剣持の事に繋がる何か
を知りたい
志岐「パパっパリを守れなかった事に
パリの住む人を守れなかった事に責任を
感じているんです。」
生駒「確かに剣持の奴、何か滅茶苦茶
焦っていたな。」
迅「……それだけ、パリの出来事が
剣持に恐怖だったんだろう。」
志岐は熊谷の背中に隠れながら
志岐「みみみ三門市が同じようにならない
か……彼は心配なななんです。」
真琴「面白い話をしているね?
志岐ちゃん。私も混ぜて?」
後ろから聞こえた声に一同振り替える
そこにはトマトジュースを片手にニコニコ笑顔を見せる黒野真琴がいた……
熊谷「誰?」
生駒「どちら様?」
染井「貴女はカフェブラックスターの店員さん。」
ボーダー隊員達の視線を一つに集めて、
彼女は言う。
真琴「初対面な方もいるようですし
自己紹介をしますか。」
真琴は一同にきちんと姿勢を正して、
綺麗なお辞儀をする。
真琴「はじめまして、黒野の義妹の
黒野真琴です。」
生駒「生駒達人。宜しく。」
熊谷「熊谷友子。小夜子の友達よ。」
それぞれ自己紹介を終えて、
黒野真琴「さて、皆さんで剣持君
の楽しい話をしていたの?」
迅と生駒は真琴に剣持が入院した
事を話す。
真琴「成る程、生駒さんと迅さんの
事情はご理解しました。志岐ちゃんの
方は……」
志岐「私はあの状況の剣持君が心配で
酷く精神状態が心配で……やっぱり一人に
するべきじゃなかった……」
真琴「どうやら……そっちもヤバい状況
みたいだけど、さっきも二人が言った
通り彼は取り敢えず無事だよ。
落ち着いて……」
そして真琴は本命の染井を鋭い目で
見る。
真琴「貴女も剣持君に用なの?染井華
さん。」
静かに両者は向き合いその間に息苦しい
緊張感が生まれる。
染井「私の事……知っているんですね。」
敵意を殆ど初対面の真琴から感じて
自然と警戒する
真琴「剣持君から色々と話をしてね。守るべき大切な友達って……」
染井「…そうですか……」
静かに志岐は真琴と染井に言う。
志岐「剣持君が言っていたんです。香取
さん剣持君の秘密を知ったから、あんな態度
に…無関心な他人みたいな感じになったって
香取さんは、自分の友達や仲間や家族を
只守りたいだけなんだって……」
志岐が言った言葉に耳を傾ける一同。
……
染井「どういう事?葉子が剣持君の秘密
を知ったから、あんな態度に……」
確実に志岐さんは何か重大な事を知って
いる。
染井は追求しようと深くその事を聞こうと
したら、
真琴「……成程、これで、私の中にあった
必然が確実になった……」
真琴の発言で全員は彼女の方を見る。
志岐「えっ?真琴先輩も剣持君の秘密を?」
驚く志岐に、慌てて彼女は笑顔で、
真琴「あっ、私は前回に似たような経験が
あったから、グリッドマンのパターンに
似ているなぁ~~と剣持君の行動を見ていた
ら、探らず偶然的にね。秘密が
分かっちゃった特殊過ぎるパターン。
……参考にしないでよ。」
志岐は真琴先輩の口からグリッドマンの
名前が出た事実に、興味を持つ。
熊谷「グリッドマンって?」
志岐「私は、事故みたいな感じで剣持君の
秘密を知っちゃって、」
真琴「おっ王道のラブコメの展開?」
ちゃかす発言で志岐は顔を赤くして、
志岐「違います。普段通らない道で、
ばったり剣持君と遭遇して……それから
スケールの大きな出来事が沢山知って…」
思い出すのは、イポポの事件の時、
真琴「安心して、私は剣持君と志岐ちゃん
の味方だよ。相談相手が一人でも多い方が
剣持君の悩みの解決に役に立つからね。」
志岐「真琴先輩……」
真琴「さぁ、何も考えずに私の胸に
飛び込むんだ。志岐ちゃん!」
志岐「はい!先輩!」
抱き締め合う二人に、
生駒「あかん。良くわからんが、何故か
感動してきた。そして剣持、お前は
爆発しろ。」
車田泣きをするイコさん。
迅「……つまりこの香取と剣持の
ギクシャクの理由は染井さんを守る為?
」
真琴「多分それで合ってます。」
染井「剣持君の秘密って?」
核心の秘密を聞こうとするが、
真琴は志岐の方を見て、志岐は首を左右に
振り、
真琴「秘密は秘密ですよ。本人の許しが
ないのに秘密をべらべら喋るのは人として
恥ずべき事よ。」
志岐「……それに言えば、見る世界が多分
変わると思うし…」
染井「葉子も剣持君も私の友達です。」
真琴「…友達だったら、その人の越えては
行けない境界線を勝手に土足で踏み越えて
良いと思うんだ。」
染井「どういう意味ですか?」
真琴「……剣持君にとって貴方達は
守るべき大切な友達だけど、今はその
大事な友情が殆ど粉々になって赤の他人
に戻ったのと同然…………貴方が彼の秘密
を知れば、香取さんと同じ対応をすると
彼は本能的に分かっている。
だから自分の精神状態を守る為と、
貴方達を守る為に敢えて突き放す。」
黒野真琴は染井と向き合いながら剣持の
思考を読んで発言する。
真琴なりに今の剣持は、悩みがあるが、
自分の心でその答えを見つけていない。
香取は剣持の秘密を知って、三人の関係は
変わってしまった。
だから剣持は染井に秘密を知って欲しくない
のだ。
染井は志岐の方を見て寂しい表情をする。
私が今している行動に意味はあるの?
只の人の秘密を知る為に、知りたい気持ち
の為に、
染井「私は……」
もしそれで、剣持の心を守り、葉子や
私の為ならば、知らないままが優しさ
なのでは…………何もしない方が…良い
の……では、
【ダンっ!!】
あの雨の日、冷たい言葉を言っていた
激しい雨に打たれていた剣持の泣いていた
顔がフラッシュバックした。
染井「……それでも、私は……」
ほんの一瞬、離ればなれになったまま、
彼が死亡した事実を知って……彼の葬式
で私以上に彼の棺にすがり泣いて謝る
親友の背中を幻を……見てしまった。
染井「その秘密がどんな物かは、私は
知りません。でもこのままだと私も葉子
も絶対に後悔するから……だから、
だから……友達が後悔して泣く姿を
見ない為に私は自分からイバラの道に
行きます。」
真琴は染井の両手の手袋を見て、
真琴「……志岐ちゃんはどう思う?」
志岐「幾ら剣持君が突き放しても………
…後悔する覚悟なら遅くても出来る。
私は……剣持君の友達の染井さんなら
乗り越えられるって私が信じて見る。
……友達としてまずは、そこから始め
るべきですよね。真琴先輩。」
真琴はゆっくりと志岐から染井の方に
向いて、
染井「何ですか?」
真琴「…私から剣持君の事でとやかくは
……もう言わない。ただ、その境界線を
触れる覚悟があるなら、一度自分の心に
コレと決めたなら、
……友達としっかりと仲直りしなよ。」
最後にぶっきらぼうに答えたが、
真琴は染井の真の強さが、誰かの為に
自分が傷つくのを恐れない覚悟だと
知り、
真琴(私とは正反対だ。まっ基本私は
我が身大事な自己保身があるタイプだし
……六花も怪獣が現れても自分じゃない
人を優先させるんだよね。剣持君。
……この子をしっかり守らないと、
直ぐに死んじゃうタイプだよ。)
染井「はい、……志岐さん。
…最後に一つ質問してよろしいですか?」
突然質問されて志岐はびっくりした表情で
志岐「……何ですか…」
染井はゆっくりと彼女と向き合い。
染井「……私の知っている剣持夢想君は
……存在していますか?」
染井の万華鏡のように脳裏に沢山と過る
剣持とこれまで過ごした
何気ない時間の数々が浮かぶ
志岐「いるよ。剣持夢想は……私達が
知っている剣持夢想は、貴方達が知って
いる剣持君は確かにいる。」
志岐の答えを聞き染井は小さく安堵した
表情になり、
染井「……それを貴方から聞けて良かった
わ。お先に失礼します。」
志岐「待って下さい!!」
志岐は黙っていた剣持の気持ちを染井に
伝える!
志岐「きっと剣持君も、……剣持君も、
香取さんと染井さんと仲直りしたい
はずです!」
ゆっくりと染井は志岐の方に振り返り、
染井「……………………本当?」
志岐「今はまだ難しい状況ですけど、
こんな結末なんて、剣持君は望んでは
いない!?だって、剣持君。本当は、
もっともっと、友達と楽しく過ごしたい
と心から想っているから!」
誰かと親しくなれば、失う痛みが産まれる
。友達が増えれば、孤独が薄れはするけど
無くなる訳ではない。
剣持君は孤独で皆を守りたい気持ちと
、孤独を恐れて誰かに救いを求めている
面もある。
もし私に何かあったら、剣持君を守って
くれそうなのは、目の前の染井さんと
香取さんくらいな物…………
志岐「今度、一緒に剣持君のお見舞いに
行きましょう。」
染井「……ありがとう。」
そう言い彼女は店に出る。
生駒「そろそろ俺らも剣持の元に
向かわないとな。」
迅「そうだな。」
一番寛いでいる二人を見て店の時計を
見た熊谷は、
熊谷「もうこんな時間。私達もそろそろ
玲が心配するから行きましょう。」
志岐「はい。」
那須隊の二人も
優しい笑顔でお礼の言葉を言い今度こそ
彼女達は喫茶店から離れて、ボーダー本部に
向かう。
生駒「何の話や?迅。」
蚊帳の外の状態の生駒は、迅の方を
見て
迅「未来が変わった……俺から言えるのは
それだけだよ。さっ病院に剣持の荷物を
届けるよ。」
迅と生駒は剣持の荷物を持って移動する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
同時刻
ゴリアテが格納されている軍事貯蔵庫。
そこから警備の見張りに見つからない
ように走るのは二人。
作業員「はぁ…はぁ…」
兵士「急げ、この時間は、警備システム
が停止している。……脱走するなら
今しかない。」
過激派の軍人達が第3次世界大戦を
引き起こそうと行動するのを阻止しよう
とした穏健派の軍人を次々と粛清対象に
射殺され、大統領がいるワシントンDCを
占領しようとクーデターを企てる連中に
このまま付き従うと自分達の未来が世紀の
犯罪者集団に仲間入りをされると知った
この二人は、タイミングを見て発信機付き
爆弾を埋め込まれる前に事態を外に知らせ
ように、走る。
グランドキャニオンには遮蔽物が無く
広い。一番近い
麓の街まで距離はあるが、途中ヒッチ
ハイクで向かうしかない。
そう思い走っていた彼らの
施設を脱走しようとしたら、無数の警報が
鳴り響き!?
ゴリアテが収納された貯蔵庫の分厚い扉が
左右に開き始めて、
作業員「ヤバい!?見つかった!?」
兵士「糞っ!」
最悪の状況に叫ぶ兵士の青年。
作業員「もうダメだ!?」
兵士「諦めるな!機動するまでまだ時間が
ある!?」
必死に走る二人は施設から逃げようと
するが、
ゆっくりと、ゴリアテは貯蔵庫に出ず、
片腕を上げて、収納された武装を使用する
ゴリアテ「…………」
片腕に内蔵された大型重機関砲が出て
来て……
操縦士「ターゲットを確認。粛清。」
発砲音と共に火花が放たれた怪獣を殺せる
サイズの無数の弾丸は、雨のように
必死で脱走する二人を跡方もなく消し飛ば
し……最後に残ったのは、抉れた地面だけ
だった。
…………その光景を目撃した二人の仲間達
は、彼らの死を目撃したが、諦める訳には
行かない。
この貯蔵庫で大人しく待っていても
結末は、良い結末にはならない。
休憩室のテーブルを叩き、彼らの最後を
見て悔しそうに叫ぶ。
仲間「糞っ!どうしたら良い!?」
リーダー「今は大人しく従う振りをしよう
……」
友達「だが、このままだと俺達は歴史的な
戦争犯罪者だぞ!」
リーダー「……あのゴリアテを破壊出来れ
ば……」
整備士「……過激派の連中が、24時間交代
で見張っているよ。」
どうしたらいいのか……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夕方……三門市『お化け屋敷』中央病院
剣持は病室で静かに空を見ていた。
完膚なく負けて、特訓をしていたら
怪我が悪化して入院。
空を見て完全に黄昏ていた
(完全に自滅だな……)
「……何処で何を掛け違ってしまった
だろう……」
カンフー「色々だろ。」
後ろからの声に剣持はびっくりして
慌てて後ろ振り返って見ると……
頭に包帯を巻いて松葉杖を持ったカンフー
が病室の前に立っていた。
カンフー「入るぜ。」
いつもの暑苦しい雰囲気は影に隠れ、
剣持の入院用のベッドの横にあるパイプ
椅子に力なく座り込む。
互いが何を話したら良いか迷う中、
先に口を開いたのは、カンフーだった。
カンフー「……10日は入院だとよ。格好
付けてコレじゃ情けないな。」
「カンフー。」
カンフー「これでも、結構自分の力の無さ
に打ちのめされているんだよ。……今回の
怪獣、カテゴリー4。クローヘッド…
…普通に強かった……ガーディアンAが、
ボロ負けしちまった。……あ~あぁ。
スゲー悔しい!!」
「でも、市民と市街地は守れたんだろ。」
カンフー「……それはな。出現地点が、
採石場で市街地からギリギリ離れていた
からな。」
剣持は視線を下にうつむき、
「守れたなら、例え勝てなくても、俺は
凄いと思うよ。」
心からのカンフーへの称賛だった。
自分なら、カンフーより上手く戦えたのか
…それすら今はわからない。
カンフー「……俺達ってまだまだ弱いな。
……」
空を見上げて彼は言う。
「うん。」
カンフー「お前は、英雄願望とかないよな
?」
突然の質問に、剣持は考えて、
「……そんな事はないよ。」
只……守れる力はあるのに、意図的に
見捨てるのが、救える命を救わないのが
堪らなく嫌なだけだ。
カンフー「…なら、次はちゃんと怪我を
しない特訓をしろ。」
「えっ?」
カンフーはゆっくりと剣持と向き直り
カンフー「例え傷ついても……俺達は
先に進むしかないんだ。」
「カンフー。」
カンフー「……時間は戻りはしないし
止まる事もない。なら、俺達は強くなる
……大切な奴らの心からの笑顔が見たい
から、怪我が完治したら、俺も特訓だ。」
安心させる笑顔を剣持に見せて、
ハカセ「ここにいたのか。カンフー、
探したぞ。」
ひょっこりと姿を表すハカセ隊員に、
「ハカセ。」
ハカセ「お邪魔するよ。剣持。これ、俺の
母親が作ってくれたおはぎ。皆で食べよう
。」病室に入り傍にあるパイプ椅子に座り
重箱を置き、蓋を開け沢山あるおはぎを
見て、剣持は喜ぶ。
「こいつは美味しいそうだ。早速
いただきます。」
ハカセにそれぞれ割り箸を貰い、
三人で食べる。
ハカセ「疲れた時には、甘い物を食べる
と身体に良いよ。この所、俺達、色々
面倒が続いているからな。ここらで
少し休憩だ。はい。スポーツ新聞。娯楽は
自分の人生に活力を与えるから、」
ハカセは、剣持に新聞を渡して、
「どうも、ありがとうございます。」
三人はおはぎを美味しそうに食べる
カンフー「ごま団子食べたくなったな。
今度、買って来て?」
ハカセ「……退院してから自分で
買ってこい。」
カンフー「……そうしよう。」
剣持が黙々と読んでいるスポーツ新聞
の野球関係の試合を結果を見て、
カンフー「あっ、剣持。その野球
チームの福岡ドームでの試合結果は
どうだ?」
「遺伝子工学の弓原博士が贔屓のチームが
試合に勝ったみたい。」
ハカセ「さて、お腹を満たした事ですし、
仕事の話をするか?まず概要は………」
6時間前に四塚市の地底に突然、怪獣クロー
ヘッドが出現、四塚市の通報で
『お化け屋敷』が出動して戦闘を開始
……
「どうしたの?カンフー。そんなふて
くされた顔をして、」
カンフー「気にするな。」
ハカセ「交戦した後、盗まれた例の試作
ウルトラーVが作戦区域に突然乱入。
同種の複数の怪獣を撃破。最初に出現した
怪獣は地底に潜り、日本の領海を抜け、
そのまま海底に潜り、現在も捜索最中。」
カンフー「分かっていたが、あの特徴的な
姿で海中に移動出来るんだ……」
「特徴的な姿ですか?」
剣持は疑問の表情を見せてハカセが説明
する。
ハカセ「しゃちほこやブーツみたいな
外見した怪獣だ。普通に強い。
ガーディアンAの自慢の馬力が負けて
したし電光磁合金が、怪獣の角で、傷付く
なんて……」
ハカセ「多分一番ショックなのは開発者
の人達ですよ。ガーディアンAの改修作業を
予定で暫くは前線から離れます。」
げっと表情をするカンフーは居たた
まれない表情に変わり、
カンフー「そいつは厳しいなぁ。アイツは
ここの戦力の主力の一つだぜ。」
実際、ガイラッドの巨大ロボット軍団を
8回も迎撃して破壊している。破壊した
数は鉄山と弐式と協力しても21機だ。
ゴメスやパゴスも単騎で倒したりして
弱くはない。
「暫くは弐式と鉄山に頑張って貰おう
か……」
(!!!!本体!?聞こえるか?)
(ゴリアテか?分身?)
分身からの唐突なテレパシーを聞き、
緊張した顔になる剣持。
(いや、複数の巨大蟻だ。だがゴリアテ
も巨大蟻がいる場所に向かっている。
約束の時間稼ぎをする。対策を考えて
くれよ。)
そう言うとテレパシーが消えて。
カンフー「どうした?剣持。」
「……速く怪我を直して退院したいと
思っただけですよ。」
おはぎを口に入れながら、冷静にゴリアテ
に似た物を思い出す。
始めて、エルヴィル星人のヴァルジオンと
対峙した時、自慢の両手や両肘や膝が、
使い物にならないくらいに惨敗した事を
、
(硬く強く速く……ゴリアテとヴァル
ジオン……)
材質は当然違うが、両者の共通点は、
自慢の装甲で、攻防一体で、無理に回避は
しない……
(硬い装甲を砕く手段……)
今日までがむしゃらに素振りや、丸太を
持ってタイヤを沢山引き摺りながら走り
込みや屈伸に腕立て伏せ、腹筋を
鍛えたり、背筋力を鍛えたり巨大な陶器
の壺を連続パンチで割ったり、鶏の新鮮
な卵をキャッチする等、硬い胡桃の殻を
指の力だけで砕いたり(これは意外に楽
で胡桃は全部、鹿野博士と食いしん坊の
原田博士が美味しくいただきました。)
これと言った目標なしに特訓をしていた
が、
(ヴァルジオンは必ずまた地球に来る
……硬い装甲を砕く事を重点に特訓
しよう。)
そう心に決心して、スポーツ新聞を読むと
キックボクシングの試合の写真を見て、
更にサッカーの試合のゴールの瞬間を
撮った写真を見て……ある事に興味を
持つ。
彼らは足を使ったスポーツをしている。
……………………!!!!
パンチの3倍の威力がキック。
だが、隙が大きい為に、狙って怪獣の
息の根を止める事が今まで出来なかった。
それでも
、俺の周りにいるヒーローは、
怪獣を倒せる格闘技にキック技を入れて
いる。
(足……そうかキックだ!エルヴィル星人
やゴリアテの装甲を砕くレッドキック以上
の蹴り技……!!!!)
ハカセ「どうした?」
「強くする特訓に方向性が分かり
ました。新聞ありがとうございます。」
カンフー「そうなのか!?」
驚くカンフーに、笑顔で答える剣持。
暗い巧妙に一筋の光が差し込まれる。
だが、現実はご都合主義に出来ては
いない。
それをベムと剣持は身を持って知る事に
なる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
レッドマンのレッドパンチ、レッドキック
、レッドチョップは、全身のエネルギーを
四肢に貯めて放つ基本の技……しかし、
パンチ一発で、怪獣のお腹に穴を開ける
破壊力はなく、銀河連邦のヒーロー訓練
学校で習った宇宙拳法や宇宙空手をベース
に一点集中に弱点を狙うのだが
通常攻撃の基準では高いが決め手に欠ける
ましてや弱点や急所を硬く覆う敵には、
尚更、通じないのだ。
蹴り技は尚更……通常攻撃の基準では
高いがそれでも養父のミラーマンの怪獣の
首を蹴り飛ばすミラーキックや
ミラクルキックにアイゼンボーの
必殺アイゼンキックに
アイゼンジャイロキック。
トリプルファイターのトリプルキックに
トリプルダブルキック
ジャンボーグAとジャンボーグ9のそれぞれ
にあるフライングキックとマシンガン
キック。
アステカイザーのカイザーキック。
ファイヤーマンのファイヤーキック。
グリッドマンに至っては、超電導キック
とネオ超電導キックで怪獣が消滅する程の
破壊力を持つ。
(俺も新しい蹴り技を生み出す必要がある
な……)
決め手にレッドナイフやレッドアロー
に頼り過ぎた傾向はある。
戦いに汚いも綺麗もない。
その場の臨機応変がレッドマンをこれまで
生き残らせた理由だ。
だが、今回と今まで目を向けていなかった
硬い敵対策を本格的にしないといけない。
(…フレイム仮面とコイルマンなら、
熱攻撃と電熱で、装甲を溶かして、
外気に晒された中身を焼き焦がして、
倒すだろうが、レッドサンダーの5億Vの
プラズマ攻撃でも、あのゴリアテの、
装甲はどうやら、俺のレッドサンダーの
対策もしているようだ。)
必殺技をさせる隙を作らせない。
基本だが、敵にやられると堪ったもんじゃ
ない。
肝心の専門家の友人も此処にはいない
(蹴り技って当てはあるの?)
(…ない。だが、闇雲にアイツに挑むより
目標が見えてきた。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真夜中の3時 人々が寝沈まる夜の
アメリカ、テキサス州のベイタウン
「「キシャーー」」
地下から複数の巨大蟻が出現。
市街地を襲い建物を我が物顔で破壊する
ジャイアントアントの群れ。
アメリカ政府によって出動停止命令を
貰ったアメリカ支部は、苦悶の表情を
浮かべ、モニターを見る。
真夜中に怪獣反応のシグナルを通信
オペレーターが確認。テキサスの警察達
と協力して避難誘導を手伝っているが、
怪獣達は、ビルを破壊して進む。
その様子を超能力のワープで無傷の高い
ビルの間に着地してコンクリートの床に
小さく亀裂を作り
少年は巨大蟻達を見て
「こいつら、妙だ。」
剣持ことレッドマンの分身は、怪獣の行動
に疑問を持つ。
建物を破壊して進んでいると言うより、
出現して周辺の建物を円を絵描くように
破壊している。
「いつものハローワーク狙いじゃない?
…………ゾークロンの支配から逃れて
いるのか?」
怪獣達の目標のハローワークはまだ無事の
ようだ。
そして怪獣達は進むのを止めて何かを
待っている様子。
「考えるのは、後だ!」
高いビルから落下すると同時に赤く発光
して、巨大レッドマンの姿に戻る!!
市街地に着地と共に構えるレッドマン。
複数の巨大蟻は、レッドマンの姿を見ると
同時にレッドマンを囲み襲い掛かる!!
だが巨大蟻達は積極的に攻撃してこない。
それがレッドマンには不気味に思えてなら
ない。
「「イヤッ!!!!」」
複数の巨大蟻の噛み付き攻撃をしゃがみ
回避と共に、一匹を狙い、高い跳躍し
重量を込めた飛び蹴りを放ち、
巨大蟻の腹を叩き付ける。
別方向から急接近する別個体の巨大蟻の
突進をレッドマンは両手で食い止め、
それ強力な蟻の突進と力比べする
レッドマンは、左右と後ろから接近する
ほかの巨大蟻達を警戒して、突進する
巨大蟻をアッパーカットして、直ぐに左
から迫る敵に向かって
「「レッドチョップ」」
手刀を巨大蟻の頭上に叩き落とし、
「「レッドパンチ!」」
赤く発光させた拳で、自分の周りの巨大蟻
を薙ぎ倒す。そして観察する
(何だ?こいつら、どうして攻撃して
こない。)
噛み付き攻撃や突進もどちらかと見ると
俺をこの場に留める為に、包囲網のよう
な……
(まさか、こいつらの目的は……)
敵の意味不明な行動の意味に、心当たり
を見つけた瞬間。
その音は空から聞こえた…………
【ブロロロ……ブロロロ……】
巨大なプロペラの音を聞くと共に、
レッドマンは上空を見る。
白い独特なボディと赤く光るモノアイの
大型の機動兵器が、再びレッドマンの
前に立ちはだかる!!
(ちっ来やがった!!!!)
悪態の舌打ちと共に、ゴリアテに意識を
向けるレッドマン。
巨大蟻は互いに向き合い頷き
レッドマンを無視して道路を砕き地底に
潜り退散する
レッドマンはこの時、巨大蟻の
策に驚愕な表情と共に漸く気付く。
(こいつら、俺をゴリアテと戦わせる為に
わざと街に現れたのか……)
さっきまでの包囲網での攻撃は、
俺を逃がさないようにする為に、
程よく動きを牽制していたんだ。
「「イヤッ!!」」
「「!?」」
ゴリアテは自身の巨体を使った突進
まともに直撃したレッドマンを勢い良く
吹き飛ばし、宙に
吹き飛ばされながらもレッドマンは、
空中で蹴りの構えをして、急降下飛び蹴り
をマッハ1の速度で、ゴリアテの胴体に
叩き付ける。
「「!!!!」」
加速を破壊力にプラスしたレッドキックに
ゴリアテの装甲に小さな凹みを作り、
偶然の一撃に、確かな手応えを感じると
同時に、このゴリアテの攻略法を見つける
空中からの連続急降下キック。
だがゴリアテはレッドマンを飛ばさない
為に、
両腕に内蔵された重機関砲を、外気と共に
レッドマンに向け発砲!
一撃の威力が、ロボー47と比べ物に
ならないと瞬時に悟った分身は、敢えて
捨て身の特攻で、相手の懐に迫る。
「「イヤッ!!!!」」
道路を激しく音を立てながら一気に
間合いを詰めてゴリアテ右ストレートを
スライディングで回避して懐まで接近
したら、後ろに素早く回り込み
連続パンチにショルダータックル!
ゴリアテ「「!!!!」」
よろめくゴリアテの背後を兎に角攻撃する
レッドマン。正面の装甲より幾分か、
攻撃が通る事実を知るが、
風を切る音と共に放つ一撃に、
「「!?」」
敵の振り向き様に放つ裏拳をまともに
顔面に喰らいビルに叩き付かれる
レッドマン
ゴリアテ「「!!!!」」
相手も黙っていない特殊合金の巨拳を
放ち、レッドマンを圧倒する!
片手に掴まりタコ殴りされるレッドマン
防御も回避も出来ない状態で
野球ボールのように軽々と放り投げられ
ビル群を壊しながら、レッドマンは倒れる
…ゴリアテは、両肩のプロペラを、相手に
向けて突進!!
「「!!!!」」
走るより速い速度の突進攻撃を、バック
ステップで回避するレッドマン。
コンクリートや鉄骨を切断する。
ゴリアテの左右のプロペラに、恐怖を
覚えるが、
距離を詰められて、再び押さえ込まれる
「「!!!!」」
レッドマンは、無理やりゴリアテの攻撃
範囲から脱出して、チョップを頭頂部に
放とうと振るが、
ゴリアテは両腕で防ぎ、レッドマンの蹴り
やパンチもガードする。
両腕に内蔵された重機関砲を再び取り出し
発砲!
道路や周囲の建物を穴だらけにして、
レッドマンは、空中ジャンプしてゴリアテ
の背後に回り込もうとするが、
「「!!!!」」
巨体に似合わず、ゴリアテも跳躍して驚く
レッドマンはその無防備な腹に巨拳を
ぶちこまれ、
ベイタウンの建物に落下する!
落下の衝撃で建物は倒壊。(分身)
レッドマンも尋常じゃないダメージを
負おう。
痛む身体を抑えながら、ゴリアテを見る
レッドマン…………
道路をめり込ませゴリアテはレッドマン
に近づき巨拳を振りかざし放つ!
「「!!!!」」
無理やり回避して、宇宙空手の連続正拳
突きを何度も放つがゴリアテには通じず
逆に殴り飛ばされて、パワーで負ける
レッドマンだが咄嗟に不安定な体勢から
ゴリアテの足元に
接近したレッドマンは、両手でゴリアテ
の片足を掴み、全身を使いゴリアテを
一気に転倒させる。地響きが周囲に響き、
ゴリアテ「…………!!」
転倒したゴリアテは起き上がろうとするが
レッドマンがマウントを取り、打撃を
続ける。無論、装甲の厚さにダメージは
微々たる物だが、
「「レッドナイフ!!」」
得意の得物を振り、ゴリアテの装甲を何度
も攻撃する。
火花が散る両者に激しくぶつかり合うが、
ゴリアテは立ち上がりレッドマンを蹴り
飛ばす!
飛ばされる直前に、自分からバックステップで
威力を殺し!反撃の必殺技
をゴリアテに向かって放つ!
「「レッドショット!」」
レッドナイフの刃を飛ばすが、
ゴリアテには弾かれる!
「「!?」」
レッドナイフはレッドマンが持つ装備の中
で一番硬い刃を持つ得物だ。
本体は格闘戦を主体としていたが、まさか
レッドナイフが弾かれるなんて、
地球の科学力を甘く見すぎた……
激しく動揺するレッドマンの隙を逃がさず
ゴリアテのラッシュ攻撃のまともに直撃し
たレッドマンは建物にぶつかり、
その衝撃で建物は倒壊……瓦礫となった
場所でレッドマンは現状を再確認
して素直に撤退に移る。
(ぐっ!レッドマン超能力ワープ!)
悔しい気持ちをゴリアテに込めて
引き際を見誤ると不味いと感じた分身は
、ワープで撤退。
ゴリアテ「「!!!!」」
勝利の咆哮を上げるゴリアテに、
ベイタウンの市民は恐怖を覚える。
その一部始終を破壊されていない高層ビル
の屋上から高みの見物をする単眼の悪魔
ディアヴォロス「……ロボットと言う
よりまるで怪獣だな……」
『お化け屋敷』にて概要は聞いたが、
市民も街も関係なく破壊しながらレッド
マンを圧倒したゴリアテは、危険な代物
のようだ。
アメリカ支部の隊員達も独自に行動して
いる噂らしい。
ディアヴォロス「ガイラットの侵略戦闘
ロボット達とは、明らかに違うが……妙
な技術者達が、手を貸しているのか?」
『お化け屋敷』も世界中の優秀な科学者は
沢山いるが、あくまで、学会にいた変わり
者の集まりだ……
ディアヴォロス「これここに以上いると、
軍の連中に気付かれるな。」
(そして剣持の怪我の原因は、地球産
ロボットの仕業とは……観察対象を
どうするべきか……)
ディアヴォロスはテレポートを使い!
ベイタウンから姿を消す。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「…………?」
剣持は、ふと病室の窓の方を見て感じる。
(……分身が負傷して自宅に帰って来た
…………)
カンフー「どうした?剣持?」
二人に怪しまれないように剣持は笑みを
見せて言う。
「……いや、何でもないよ。それよりも
そろそろ夜になるから自分の病室に
戻ったら?」
その言葉に……
カンフーとハカセは時計を見て、現在の
時間を知り、椅子から立ち上がり
カンフー「そうだな。今日はもう戻るよ
……」
ハカセ「また見舞いに来るからな。」
そう言い彼らは退室して行く。
独りとなった病室は思いのほか広く感じ、
迅さんとイコさんが俺の荷物を持って来る
まで寂しい気持ちになった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夜20:00
シークレットルート11の
蟻の巣のように幾つ物の通路と施設を
持つ『お化け屋敷』の地下深くにある、
無骨で無機質な巨大な地下ドームでは
通路を走り回る整備士や作業員達は
中破したガーディアンAを修理する為
普段使わないこの場所に集まっていた。
地下修理工場内部はさながら、巨大な
造船所やロケット開発施設を広くした
場所で、
ここは……金属の巨兵の蘇る場所……
『お化け屋敷』秘密地下大修理工場。
地下動力室と補助動力室が稼働して、
『お化け屋敷』全体に電力を回し現在も
作業服を着用した整備士達が、
中破したガーディアンAの周りに集まり
溶接機や破損した回路やパーツの確認など
して、徹夜修理を決行していた。
鋼鉄の巨兵を鋼鉄の台に寝かせて、
群がる整備士達の姿は、さながら小人の
国に来たガリバーと小人その物だ。
分厚く重い電光磁装甲をクレーン車や
ロボットアームを操作して外し、
内部機械の以上を確かめる。
ポニー「ハカセ先輩!この回路もショート
しています。電子冷却器です。」
グラサン「電光磁反応炉も交換が必要だ!
アイドル隊員。ハンサム隊員。手を
貸してくれ!」
アイドル、ハンサム「了解!」
急いで駆け寄る二人。
伴整備士「近藤整備班長!第1ケーブル
接続完了しました。」
近藤整備班長「第3ポイントチェック!」
伴整備士「了解!」
整備士達が作業している場所から少し離れ
た場所で、機械工学博士達とハカセは、
修理状況を見ていた。
ハカセ「うう~~ん……」
ハカセは、軽井沢の別荘にいる開発者から
ガーディアンAの設計図を貰い
睨み見ていた
リリアン「どうした?そんな眉間に
皺が出来る表情をして……」
後ろから大型兵器の操縦者達の纏め役が
歩いて来て、
ハカセ「電光磁鉱石は?」
ガーディアンAの装甲の素材になる鉱石は
自然の鉱山で発掘出来る代物ではない。
リリアン「既に科学者達が素材開発に
動いてくれている。」
ガーディアンAを眺めながら、答えてくれ
たリリアン隊員は、ハカセを見て、
リリアン「そっちの進捗具合は?」
ハカセ「……一番酷い破損箇所の胸の
反応炉。次に酷い破損はメインのそれに
連なる回路やシステムで、交換必須……
更に修理が必要な部分は……ええっと、
あっ、この腹部の『エネルギー物質
変換器』に応急措置で問題ないのは
『エネルギー物質タンク』
と首下の『運動と攻撃コンピューター』
……機体が爆発しなかったのは、
当たり所が良かったか……悪かったか…
リリアン「頭部も精密機械の
集合体だからね。レーダーや、高感度
アンテナとかは?」
ハカセはキラッと眼鏡を光らせ、
ハカセ「精密機械を保護する電磁バリヤー
がしっかりと機能していたから無事です
。頭部はコン・ポッドですからね、
レンジャーが怪我しても、精密な回路が
駄目だと機体を動かせなくなる危険は
避けないと……」
ハカセ達は今回の戦闘に参加はしてないが
充分に仕事をしてくれている。
リリアン「…ダイアナが会議室で修理費用を
工面してくれたわ。」
ハカセの思考が一旦停止して……こっち
に振り返り
リリアンは小さくため息を吐き。
リリアン「一応、彼女も黒野隊員程では
ないけど、重工業関係の社長の娘さん
だもん。会社の広告宣伝のついでにって
……素直じゃないんだから……」
ハカセ「……格好良い所、取られたな。」
ガーディアンAのあちこちに溶接による
幾つ物の火花が見えて……
リリアン「3時間交代で、居住区で
仮眠しなさいよ。博士達も所員ベッド
ルームで仮眠して下さいよーー!」
機械工学博士達「保養室でしっかりと
休みます!!」
リリアン「あ~~ここの職場って、変に
のめり込む人達がいた事を忘れてた。
じゃあ、私は一足お先に居住区に戻る
から……」
そう言い彼女は修理工場から立ち去る。
彼女が立ち去ってから、ハカセは悩み
を口に出す……
ハカセ「肝心の戦闘回路……運動と攻撃
コンピューターが故障して、ガーディアン
Aが戦闘不能とカンフー達が知ったら、
ショックだろうな。」
この回路は、予備がない。
ハカセ「……だが修理するしかない。」
この複雑な回路は機械工学の博士達でも
キツイ代物だ。
ハカセは、破損したコンピューターを
居住区の自分の部屋にある作業台に送る
ように整備士の1人にお願いして、
博士達から使わない破棄が決定した
パソコンのパーツを集める事にする。
ハカセ(やって見せる!?私は東大に
四回も落ちた人間。だが、それでもアイツ
らの力になりたいんだ!!)
ジャンクパーツを取り敢えず探しにハカセ
は行動する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ドクターグラサン「さて、このゴリアテ
についての秘密会議を始めましょうか?」
とある会議室にて、
ドクタームー「この面子で正直不安感が
凄い。」
怪しい赤い民族の仮面を付けて場違いな
格好する人達。
会議室の部屋には、多くの悪の組織の
科学者が居ており、
全員、黒野が直接交渉して雇用した
メンバーである。
ドクターグラサン助手
世界征服を企む悪の秘密結社グラサン
スターズから技術提携のため派遣された
悪の博士。
特殊センサー付きのサングラスと口ひげ
の手入れは毎日欠かせない。
几帳面な性格な持ち主。
ドクターグラサン「グラサン隊員が
サングラスを必要以外に付けるなって
このサングラスは私のアイデン
ティティーなんだよ。」
ドクターX「落ち着け。ドクターグラサン
。正直、キャラ被りしているから、
サングラスを外してくれて助かるよ。」
ドクターグラサンの肩を優しく叩く
サングラスを掛けたスーツの男。
ドクターグラサン「いやっあんたもモロ
キャラ被りしてるよ!滅茶苦茶被ってる
ぞ!何知らん顔してんだよ。」
ドクターX助手
秘密結社X団に派遣された悪の科学者。
人体改造学の権威で、これまでに百万人
以上の人間を改造してきている。
悪の科学者らしく、性格は悪く残忍。
弓口「まぁまぁ、それよりもアメリカの
軍がクーデターとか、本当?」
普通の眼鏡を付けた男性が二人の矛を治め
させて会議の議題を言う。
弓口 晴夫助手
個人経営の悪の組織晴夫軍団の総統兼
科学者。主に昆虫型怪人を開発しており
昆虫と心を通じさせるため。自らの頭に
触覚を付ける。
性格は悪の組織の科学者らしく悪い。
怨冥寺「確かですよ。魔山教授の霊視で
グランド・キャニオンの内部に秘密の施設
を用意しているようです。」
ノロイガードの科学者の怨冥寺が視線を
ある一点に見つめると、他の科学者を
視線を移す
魔山「オンキリキリバサラン!
オンキリキリバサラン!!!!」
後ろに炎を燃やして、禍々しい物を周囲
に配置して怪しい儀式をしている教授の
背中を見て、
鎧ゲンブ「更に光のレトロウイルスに
感染している可能性が高い。」
低く錆びついた鉄のような声で、周りに
説明する。
吊口「この事はアメリカ支部に報告
した方が良いわよ。」
目付きと口元が鋭く裂けた女性が
細菌探知機を持って発言する。
吊口 佐紀子助手
悪の組織バケバケ団からやってきた妖怪
科学者。妖怪と人間をかけ合わせて新怪人
を開発する。
性格はいたって悪い。
ルビースネーク「でっ例の装置の開発は
どう?」
赤いオシャレな服装で宝石をちりばめた
アクセサリーを身に付けた彼女は、
れっきとした科学者で、
名前は
ルビースネーク助手。
宝石を専門に強奪する強盗団ラブリー・
ジュエリー団からやってきた兵器開発
専門の科学者。
ルビー好きからこの名がついた。
いつも不敵な笑い声をこだまさせながら
、研究を行う。
冷酷な女で、性格は悪い。
グルメスト岡崎「何分、検証サンプルが
少ない。開発は難航しているよ。」
白衣を来た中年の男性科学者の苦笑い
して答える。
グルメスト岡崎助手
様々な悪行に手を染めながら、怪人研究
を行う極悪科学者。
ゲテモノ料理研究家としても有名で、
世界中の毒虫や害虫を使って5つ星
レストランに匹敵する料理を作り出す。
性格は悪だが家庭的、美食家。
石立「なら、やはり破壊がベストな選択
か……」
片目を眼帯をした科学者は、ゴリアテの
破壊を提案する
石立 武侠
悪の科学者軍団デビルサイバー団から
やってきた科学者。
研究結果至上主義者で、研究を失敗した
部下はアイパッチから光線を出して焼き
殺してしまう。
性格は残忍。
ソウル柿本「それには俺も賛成だ。」
ソウル柿本助手
世界中の人々の魂を浄化させることを目的
に結成された暗黒結社魂救済団の若き総帥
兼博士。
団員は自分一人のため、研究から作戦行動
まで、何でもこなす。
性格は悪どいが寂しがりや。
ジョン スタンバーグ「私も賛成です。
あんな巨大ロボ等、私の友人のロボット
の足元にも及びじゃない!」
怨恨が言葉から漏れているこの外国人は
ジョン スタンバーグ助手
悪の秘密結社が建造したブルジョア暗黒
要塞研究所で、地球征服ロボットばかり
を開発していた悪の博士。
自分がブルジョア階級の出身のため、
一般市民を見下している。
性格は悪い。
魔山 恐「あぁ。破壊を前提にした
方が良い。」
魔山 恐教授
恐山に一人山ごもりをしながら、世間には
認められない研究を続ける科学者。
恐山に存在する霊界パワーと最先端の細胞
変化技術を使い、怪人を次々と作り出す。
性格は不気味かつ悪い。
ドクタームー「それよりも……電気の一つ
くらい付けましょうよ。」
ドクタームー教授
太古の時代に存在したと言われている
伝説の大陸からやってきた悪の天才科学
者。気に入らない事があれば、手当たり
次第に人間を改造していく。
性格も残忍で悪い。
こんな連中が、『お化け屋敷』の科学者
達と一緒に仕事をしている面子なのだが
真っ暗な部屋に電気を付ける。
彼らは地球が怪獣達に滅茶苦茶にされる
のも何処ぞの宇宙人に征服させられる
のも望んではいない。その為なら、
ヒロイックな大型機動兵器は修理もする
し改良もする。
世界平和とかどうでも良く皆一丸となって
仕事をする。専門が専門の為、企業や
スポンサーがいないと彼らは生活に困るし
研究も進めないのだ。
悪の侵略者のプライド?プライドでお腹は
満たされないし、研究のお金は増えない!
ドクターグラサンはデジタル
プロジェクターの電源を付けて、
魔山「現在のゴリアテの情報を分析は?」
ソウル柿本「軟鉄以上の硬い装甲で、
内熱機関を守っている。」
ゴリアテのホログラフィックモデルを
悪の科学者達の目の前に見せる。
デジタルヘッドアップディスプレイ
モニターでゴリアテのスペックを見て
スタンバーグ「その内燃機関で発生する
強力なエネルギーで稼働するパワーが、
既存のロボット達に比べて異常だ。」
石立「だが、このパワースペックだと、
内部の熱は放熱板で排出するのも、必要
なはずだ。」
ドクターグラサンはスワイプして、
ホログラムゴリアテを背中を拡大して、
ドクターグラサン「ここの部分がそれ
だな……」
ルビースネーク「このホログラムも、
外部情報から解析した推定情報に過ぎ
ないからねぇ。」
魔山「現在、アメリカ支部の支部長が見学
を名目に調査しに交渉の最中だ。」
石立「軍の機密情報の塊だ。難しいだろう
……」
世界の軍隊と『お化け屋敷』の関係の悪さ
に苛立ちを覚えながらも、
鎧ゲンブ「俺達は少しでも情報を集める
必要がある。装甲、内部機関、設計、
部品……どこの誰が、どこの工場で、開発
して、軍に渡したのか?」
ドクタームー「一見、ロボー47と同じ技術
を使っているが、我々も知らない未知の
技術も使われている。」
得体の知れないゴリアテを調べようにも
情報が少なく詳しい情報も公表しない軍の
考えに科学者達は不気味さを覚えるの
だった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
翌日、昼頃
剣持が入院している病室にて、
アラシ隊員とチャールズ隊員が見舞いに来てくれた。
アラシ「怪我の具合はどうだ?相棒?」
「ぼちぼちだよ。」
自分なり今精一杯の笑顔を見せる剣持の顔を見て
アラシ「ほらっ、俺の言う通りだっただろ?」
チャールズ「そんな事よりも、見てくれ剣持、アラシ」
チャールズ「今回の怪獣は、狂暴な宇宙生物の細胞と人間を合成し人工培養した怪獣の可能性が高い……」
暇をもて余す剣持の前に、
解剖した怪獣の皮膚のサンプルを金属トレイにのせて俺の病室で熱弁するチャールズ隊員。
何でも、隊長達に要点を説明する練習相手が欲しがっていた所に、俺を見つけたらしい。
アラシ「仮にその仮説が本当なら今年行方不明になった人間が怪獣と合成している事?」
チャールズ「あぁ。今、怪獣の上部にある人間の顔を行方不明者リストから調べて貰っている。」
アラシ「毎年いる行方不明者の中から割り出すは至難の技だがな……」
「その話は分かりました……ただ…」
チャールズ「どうした?剣持?」
「病室の床に他の怪獣のサンプルを置かない方が良いですよ。」
怪獣サンドラーの内臓の一部が散らかっている。
アラシ「怪獣の内臓をこっちに投げ捨てるな!!前に決めただろ!?」
怒りの表情でチャールズに向かって怒鳴るアラシは素早くゴミ箱を片手に怪獣のいらない部分なのか?アラシ隊員がゴミ箱に入れている。
チャールズ「このサンドラーもアルゼンチン支部で先月、2匹、ロボー47が駆除したらしい。雌雄の違いが確認
出来ないと見ると培養から誕生した説が有力だ。」
「人工怪獣の一種だからクローン培養され
ているって話ですね。」
チャールズ「100%中90%は主に両生類と
爬虫類、後地面を住みかとするミミズや
昆虫のDNAも少々……問題は作った奴が
昨日現れたクローヘッドを開発した博士
と同一人物の可能性が高い話だ。」
「カンフー隊員とハカセ隊員から色違いの
個体が複数現れたようですね。」
チャールズ「サンドラーとクローヘッド
ではDNAパターンは全然違うが、
手を加えた跡がサンドラーのパターンと
90万通り中約86万通り一致したよ。」
骨や全身から末端に至る神経に内臓、
皮膚や高温の怪獣の血液……その全てが、
人間の科学者の協力で誕生した事に剣持は素直に恐怖を覚えた。
チャールズ「サンドラーはカテゴリー1、
地面に潜らさせなければ、弐式や鉄山でも勝てる。」
ユーモアに明るい事を言うチャールズに剣持は苦笑いして
「……でもレッドマンはかなり苦戦していましたよ。」
自分の身に起こった実体験を思い出して呆れた表情になる剣持ことべム。
チャールズ「地底に潜られたのが悪い。」
チャールズ「今回現れたクローヘッドはカテゴリー4、海外の怪獣レベルで、日本では始めて現れたケースだ。でもゴルド
キングやポイズンゴーストを倒せてウチの組織も少し怠慢になっていたからな……ロボットが3機あっても油断してはいけない。良い教訓になったよ。」
チャールズさんはサンプルを回収して
チャールズ「早く怪我が治ると良いな。」
剣持の病室を後にする。
ここ数日色々と騒がしい日々に、剣持は
見ようと思っていた映画をDVDプレーヤー
に入れてイヤホンに耳に入れて見る。
……趣味の映画鑑賞
映画を見てそれぞれのテーマをじっくり
と考察する。
ある意味レッドマンと出会う以前の好き
な事を剣持は味わっていた。
考えさせられる映画も悪くないが、
シンプルに見て楽しい映画も娯楽として
悪くはない。
(【チャーリーとチョコレート工場】を
見ると板チョコやお菓子が食べたくなる
し、家族愛もテーマだから見て良いなぁ
感じる……)
不思議なチョコレート工場で、主人公が
体験する摩訶不思議な体験に、視覚的にも
内容的にも面白い。
(家族か……)
借りたDVDはそんな多くはない。でも
あの不安定な精神でこの映画を選んだのは
無意識に何かを求めていたのかも知れない
。
(…………)
(ベム?)
(……今夜少し付き合え。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夕方、
分身からゴリアテの弱点を聞き剣持は静か
に震えていた。
(やっぱりお前も悔しいのか?)
(違う!?俺は……)
怒りに打ち震える剣持!!
人がいるベイタウンのビルを何も考え
ないで破壊するゴリアテのやり方に剣持は
負けた悔しさよりも痛みよりも、自分の
弱さに涙が止まらない!
(何の為に戦うか?……俺の俺自身の
戦う理由。)
状況に流されてなし崩し的に今まで戦って
勝っていたが、本当は……
香取『化け物!?』
(…………)
無言でスマホの電話帳を黙って見る剣持
……1日3分間を凝視する事がこの頃ある
……原因はわかっている。
香取の性格上、絶縁は確定だ。仲が戻る
なんて隕石が地球に衝突するレベルに
ありえない。
もう関係は粉々に終わったんだ…
…そう思い前を向かないと……
だが数少ない友達と絶縁となった剣持の
心のダメージはパリの戦いに重なり、
じわじわと剣持を追い込みを続けていた
のだ。
ヒーローの敵は何も自分より強い存在だけ
ではない……何気ない当たり前の日常も
狂えば敵となりメンタルブレイクされる
のだ。
そしてこれから先に立ち塞がる敵達は
そんなヒーローの事情なんて知った事で
はない。
容赦も遠慮もなく襲いくる!
「…………自滅している場合じゃない
な……」
ゴリアテがゾークロン細菌に感染して
いるなら、遅かれ早かれ怪獣撃退では
なく、市街地のハローワークを破壊する
はずだ。
【コンコン。】
「!!どうぞ!?」
看護婦かあるいはカンフー隊員かと無意識
に身構える剣持。
だが病室に来たのはそのどちらでもなく
少し意外な人達だった……
諏訪「よっ!剣持。」
堤「怪我の具合はどうかな~~」
小佐野「ヤッホー~~」
笹森「お邪魔します。」
諏訪隊の皆さんがお見舞いに来てくれて
剣持は素直にびっくりする!?
「みっ皆さん!?どうしてここに?」
諏訪「いや、あのUFOに誘拐された時に
色々と小佐野が世話になったから、」
小佐野「お礼を言いに遥々とここに来た
んだよ。」
「……俺は何もしてません。たまたま
運が良かっただけですよ。」
彼女は彼女で出来る事をしていた為に
俺がやった事以上にあの場で、自由に
ゾークロン達を撹乱してくれたのは、
諏訪隊や太刀川隊の全員が頑張った結果
です……って口に出せたらどんなに楽
なんだろう……
諏訪「……怪我が酷いのか?」
心配してくれる言葉を言われる資格なんて
俺にはないのに……
「パリのレッドマンとエッフェルエリート
の戦い、俺は何も出来なかったのが悔しく
て、パリの建物が只壊される景色を黙って
見ている自分が嫌になって、特訓して怪我
をしたんです。馬鹿ですよね。俺、」
自暴自棄な本音を……弱音を吐く。
皆、あのパリの戦いを目撃しているから
分かるから、病室を少し暗い雰囲気にして
しまった剣持は後悔した。
笹森「!!あれは剣持のせいじゃ」
笹森は剣持に言葉を言おうとしたが
堤さんが無言で制する。
笹森「堤さん!?」
諏訪さんは黙って椅子に座り、
諏訪「……お前がいくら特訓して強く
なっても、お前がいくら悲しい気持ちに
なって、自分を責めても、………………
あの日の出来事は、リセットされねぇよ。」
剣持の全身はビクっと震えゆっくりと
諏訪さんと向き合う。
諏訪「どんなに否定しても後悔しても……
今をしっかりと向き合い受け入れるしか
前に進まないんだよ。時にはそれでしか、
見えない物(みらい)もある。」
「見えない物(みらい)」
諏訪「俺達諏訪隊だって、B級中位を甘んじ
ているつもりはない。」
堤「負けた数だけ、俺達はもっと強くなる
!?」
笹森「しっかりと今と向き合い!受け入れ
て、」
諏訪「今度は勝つの気持ちを込めて、
俺達はランク戦に挑むんだ!」
諏訪「剣持、お前が怪我したのは、ある
意味自滅だな。」
「………………はい」
誰かに言われるまでロクに自分の状態も
把握せずにゴリアテに挑んで、
勝手に恐怖を覚えて負けた……これを
自滅と言わず何と言うのだ。
「…………少し、周りを状況が変わり過ぎ
て迷っています。」
諏訪「ソイツは御愁傷様。確か上層部の
推薦でここに配属されているだっけ?」
「はい…あっ、皆さんも座って下さい。」
ほかの人達も近くにあったパイプ椅子に
座らせて、
「……何で俺なんだよ~~」
自分の不平不満を口に出す剣持。
怪獣を撃退する為に、『お化け屋敷』は
隠れ蓑にはなるが、剣持個人は不満だ。
ボーダーの先輩や同期と過ごせる時間が
前よりも少なくなった。
笹森「確かに改めて考えて見ると
変ですね。」
「笹森さんもこっち(配属)きます?」
諏訪「こらっ!」
諏訪「……あんまり気を張り詰めるなよ。
人間何でも出来る訳じゃないんだからな
。困った時には、誰かの力を借りるのは
悪いことじゃあないからな。」
「…………」
ここにいる皆は何でも出来る人達じゃない
一丸になって目標を目指す人達なんだ。
諏訪さんの言葉で、少しずつ剣持の暗い
気持ちが晴れて行く。
「……そうですよね。簡単な答えなのに
道に迷い過ぎてしまいました。」
明るい表情を剣持はして、諏訪隊の皆に
向かって、
「皆さん。……今日はお見舞いに
来てくれて本当にありがとう
ございます。」
心から、本当に、肩にあった力を抜いて
剣持は素直にお礼の言葉を言う。
(あ、そうか……俺は只、俺の周りにある
当たり前の日常を……皆の笑顔を見たい
から、傷ついて、倒れても立ち上がり
怪獣達と戦うんだ…………)
脳裏に過る楽しかったあの日々は
もう戻らない……けど、俺は…………
友達や仲間達も今日も明日も守りたい
まだ何も始まってすらいないんだ!?
不安もあるけど……
始めるんだ!?いつものように、俺の
本当にすべき事を…………
小佐野「おっ、少しは良い顔つきに
なったじゃん。」
「理由を…………当たり前の理由を
思い出しました……変に気負い過ぎて
……感謝します。」
出水「おっ、諏訪さん達も見舞いに
来たのか!?」
唯我「お見舞いの果物を持ってきたよ
。剣持君~」
国近「どもども~~元気~~?」
太刀川隊のメンバーも剣持の見舞いに
来てくれて……
剣持は驚きの表情になる。
静かだった病室は一気に騒がしくなった
それぞれが、剣持にここ最近の話題を
話してくれる。
剣持が目を背けていた学校や日常の…
当たり前の話題なのに……酷く遠く
懐かしい…………
知らない間に俺の周りには、妙な連中が
集まっている……
俺は、ちゃんと、ここに居ても良いんだ
ろうか……その答えは、誰かが何かを答え
るのではなく、自分で掴み取らないと
行けない……この時、俺は、心から、
罪悪感や負い目を理由にするのではなく
、もう一度、立ち上がろうと思った。
その時の気持ちは、…………本当だと思う
から、
限界は越える為にある!!
その夜、剣持は病室を抜け出した……
夜のとある森にて剣持は一人。
足を蹴り上げて、怪我の回復具合を
確かめる。
「!!!!」
助走を付けて飛び蹴りを放ち格闘訓練用の
ロボットと対峙する。
訓練用ロボットに飛び蹴りが直撃するが、
弾かれる剣持。
「違うっ!」
土まみれになりながらも直ぐに立ち上がり
真夜中の中、只一人、特訓する。
ロボットに装備された両刃剣を避けて
連続蹴りやバックキック、踵落としと
延髄蹴りや垂直蹴り、ドロップキックと
様々なバリエーションを放ち
(分身は空中からマッハ1でゴリアテを
飛び蹴りを決めていた。俺の最高速度の
マッハ5で急降下キックならこれまでの
ゴリアテに与えていた攻撃の中で有効の
はずだ……)
「うおおおおーー!!!!」
酷く不思議な気持ちだ。命が掛かる厳しい
特訓をしているのに、俺の心は、
泣いていた香取さんばっかりを気にする
…………
友達と喧嘩した時……どうやって仲直り
すれば良いのか?友達が気にしている悩み
に言って良い事と悪い事がある……
溝が深くなる前に……自分から謝るのが
正しいはずだ…………
「へぶしっ!」
(集中しろっ!!)
格闘訓練ロボットの綺麗なターンキック
で剣持の身体が宙を舞い。宙に舞い。
宙に……舞い過ぎだよ~~
どんだけ攻撃貰っているだろう~~
「負けるかーーー!」
ロボットに向かって飛び蹴りを放つ
夜の特訓は激しさをまして
退院する迄、その特訓は続いた。
そんなある日……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
???
ボーダー本部に何気なく来た私服を着た
剣持は、周りの正隊員や訓練生達の
ひそひそ話や視線を気にする。
どうしてそんな風に俺を見てコソコソと
会話しているのか俺は気になった……
「あの……」
ボーダー訓練生「ひっ!」
俺が声を掛けようとしたら彼ら彼女らは
蜘蛛の子を散らすように怯えた表情で
俺の前から姿を消す……
そして、俺の周囲をボーダーのA級隊員達
が囲むように集まって来た。
風間隊、太刀川隊、冬島隊、三輪隊、
風間「剣持。城戸司令がお呼びだ。
悪いが同行して貰うぞ。」
風間隊と一緒にエレベーターに乗り、
エレベーターの中の空気は重苦しい雰囲気
になり、まるで死刑執行が決まった囚人
の気分だ。
「…………」
誰も何も言わない……
エレベーターが止まり、城戸司令がいる
部屋まで連れてかれる剣持。
風間「風間です。剣持を連れてきました。
……」
城戸「入りたまえ。」
扉が開き中に入った瞬間。
香取隊の皆の姿を見て漸く気付いた……
「……殺すなら一撃で頼む……」
香取は無言で銃型トリガーを引き抜き
憎悪を込めた目で俺を睨み……
香取「地獄に堕ちろ……近界民!!」
部屋に一発の銃声が鳴る……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「!!!!!!」
真夜中の病室で1人ゴリアテに捕まり
身体を引き千切られる悪夢に飛び起きる
剣持っ!
「はぁ…はぁ…夢か……。」全身から
寝汗をかき、
ベムも意識を覚醒させる!!!!
(…………糞っ!)
(人間の身体を借りているとロクな事が
ねぇよ全くっ!)
(そっちも悪夢?)
(お前もか?)
(ゴリアテに殺される夢を……)
(……ソイツは中々な悪夢だこと、)
ベムは軽口を叩くが、
(そっちは?)
(……お前の悪夢に引けをとらないヤツ
だったさ、怪我と体力が全快なら元の姿に
戻ってゴリアテにリベンジしたいくらい
だ!)
心の中にある悩みを剣持に告げず、
ベムは話題を替える。
(…………借りたB級映画の
【アトランティック・リム】か名作の
【ロボ・ジョックス】でもみるか。)
以前【放射能X】の他に【チャーリーと
チョコレート工場】や【紅の豚】と言った
レンタルDVDがある事を今更思い出した
…………
(明日な、)
怪我を完治する為、もう一度無理やり寝る
剣持。
現実がどんなに厳しくても時間は前にしか
進まないんだ……
戻らないなら、後悔しないように足掻く
しか先に進めないんだ。
そしてそれは俺達以外も同じだ、
そしてそれは、俺自身にも言える事だから
…………
真夜中の空を病室の窓から見上げて
「……俺ってちっぽけだな」
無数に輝く星がやけに眩し……
━━━━━━━━━━━━━━━━━
夕焼けが良く見える時間。
ポニー「剣持隊員~~ボクがお見舞いに
来ました。」
「あっ、ポニー隊員。今日も元気が会って
良いですね。」
天真爛漫なポニー隊員が、病室に遊びに
来た。
ポニー「元気がないね~~そんな剣持君に
元気を届けてくれる人を呼んだよ~~」
「へぇ~誰ですか?」
ポニー「あっ、帰りの時は一階の受付に
いるから、じゃあっ後はお二人にどうぞ
……」
そう言うと彼女はお土産の林檎がある
籠を剣持の近くに置き、病室を去る。
染井「……どうも……」
志岐「大丈夫?剣持君?」
剣持の表情が無表情になった、それを
見た志岐はズコズコと剣持に近づき、
剣持の頬っぺたを両手で力強く引っ張る
「何をする~~志岐さん~~」
志岐は珍しく怒りの表情を見せながら
言う。
「自分を大切にしないアンポンタンの
頬っぺたを引っ張ってるんだよ!!」
彼女の声に力が無くなり、やがて涙
混じりの声を彼女は出す。
「友達を心配させるなよ……馬鹿っ!」
泣いている志岐さんの顔が香取さんと
重なり、
「ご免なさい……」
悪いと思った剣持は素直に謝る。
あの日の俺が言えなかった言葉をこの時
は簡単に言えた…………
染井はそんな光景を病室の入口前で静か
に見ていた……
志岐さんが話し合いの場を設けてくれた
のに……
志岐「あっ、染井さんもどうぞ。」
目の前に自分の知っている少年がいる。
暖かく優しいあの剣持君が、
聞かないと……どうして、葉子と喧嘩
したのか……貴方の身に何が合ったのか
真実を……
染井「っ!?」
真実を知って私はどうしたいの?
もし其れが残酷な真実なら私は……
私も葉子と同じように彼を見る目が変わり
他人みたいな関係になるの?
志岐「染井さん?」
……私は受け入れる勇気は持っているの?
染井「ご免なさい。急用を…」
…違う、私は……只知りたいの!?
染井「思い出してしまって……」
目の前の友達がどうして私達に隠し事を
しているのか……友達が以前とは違う
性格になった理由を……
染井「……お大事に、」
勝手にお辞儀をして
向き合おうとしたのに……私は目を背け
て彼がいる病室に入る事無くその場から
去った……私は怖かったのか?
自分が想定した返事が貰えなかったら……
答えは……出ない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ここ数日、……自分の弱さに
負けまくりだ。」
力ない笑みを志岐に見せて、
「格好悪いな……俺。」
そんな剣持を見て志岐は近くの椅子
に座り、
志岐「……染井さん。剣持君と話をしたか
っていたよ。」
「悪い事したな。彼女……俺の顔を
見て迷ってた……」
志岐「こればかりは……本人同士の
問題だからね~~」
事情を知るか知らないかで剣持の対応が
変わる。
志岐のようなタイプはもう協力者と言う
より理解者だ。
ポニー隊員のお土産の林檎を食べる
剣持と志岐。
志岐「美味しいね。この林檎。」
「あぁ。」
ぼんやりと窓ガラスの向こうの景色を
眺めながら……剣持はふと口に出す。
「俺、人と親しくなるのが怖いんだ。」
「人に裏切られるのが怖いんじゃない。
……俺が人を裏切るのが怖いんだ。」
志岐「……自分に自信ないんだね。」
志岐は剣持の単純にも複雑にも見える
気持ちの一面を知る
「そりゃ、基本べムが主導権を握っている
からね……基本戻ったら……一人で戦うし
……駄目だな。俺、勇気もないし度胸も
ない」
我ながら良くもまぁボーダーに入隊した
もんだ。
トリオンがギリギリ平均水準なのに
戦闘訓練で弱いのに……べムのおかげで
何とかボーダーでやって行けるそんな
弱い奴なのに……
志岐は自虐的な発言をする剣持に、
志岐は真剣な目で言う。
志岐「……でも覚悟が出来たら多分、
剣持君は…強くはならなくても……
もう弱い自分をしっかりと受け入れて
前に進めるはず……」
剣持はその言葉に……
志岐「こんな私でも少しは前に進められ
たのは、自分以外の人達の絆に助けられ
たから……」
今のレッドマンには味方がいない……
その為、不安が付きまとう
志岐「私が今回は貴方の手を掴み引っ張り
上げてあげる。」
「あっ!?」
彼女は迷い悩む俺の手を優しくもしっかり
と手を繋ぎ
志岐「少なくてもこれで貴方には理解者が
一人出来た……」
彼女も照れ隠しをしながら真っ赤な顔で、
彼女の飾らない有りのままの笑顔を
見せる
「!!」
こんな風に彼女の笑顔を見た俺は、
心の中にあった幾つ物不安や孤独感、
憂鬱とした暗い物を彼女の笑顔が
吹き飛ばしてくれた事実に
この時、無意識に
「ありがとう。……小夜子さん。」
友達を始めて下の名前で呼んだのだ。
志岐「////いっ今下の名前で呼んだ!?」
彼女が瞬間湯沸し器のように真っ赤に
びっくりした表情になり俺も慌てて訂正の
言葉を早口で言う。
「あっすいません!?馴れ馴れしいです
よね。ごめんなさい。」
志岐「………………二人っきりの時なら
許そう。ワトソン君////」
この時互いに顔を何故か背けて
そっぽを向きながらも彼女は許してくれた
「部屋……少し暑いですね……」
志岐「……窓開けて涼しくしようか……」
「……あっ、はい。」
彼女はそう言い病室の窓を開ける。
風が程好く心が良い……
暫く二人で病室の窓の景色を眺めながら
彼女の方から話を始める
志岐「染井さんって剣持君から見て
どういう女性なの?」
志岐の質問は普通の質問内容だ。
「どちらかと言えば、俺達とはレベルが
違う努力家。あれが彼女なりの普通で、
あれでも俺と同じ嵐山隊長の
ファンで、香取さんの相棒かつ女房の
人。」
志岐「……努力家?」
「普通は平均レベルを前提に皆、勉強
をするけど、彼女は親が厳しい家庭で
育ったから、基準が周りより上を目指す
ように勉強ばかりの人生で、大人びた
性格をした普通の友達だ。」
志岐「勉強ばかりの人生か………」
自分達とは確かに違うらしい。
「余りに会話のボキャブラリーに差がある
せいで、始めて俺の家で勉強会する時の
その空気に耐えきれず、【牙狼〈GARO〉
蒼哭ノ魔竜】
を流して一緒にガン見してしまったよ。」
志岐「狂ってる!?」
ノリ突っ込みを剣持にクリティカルヒット
させる!
「あぁ……どうかしてた……おかげで
彼女は雨宮さんの絵の虜だ。最初期の
メタルヒーローとかの頃の画集まで
購入して、」
志岐「何やってるの!?」
剣持の行動の可笑しさにツッコミを入れる
「でも根は友達思いの良い人だよ。
あれで機会は少ないけどキラキラと目を
輝かせる所は年相応な所も見せるし、
…………どうして俺に尋ねたんだ?」
志岐「知りたかっただけ……」
君は友達の事になると嬉しそう話すん
だな……まるで自分の事のように……
ちょっと染井さんが羨ましい……
志岐「その映画…面白い?」
「童話や絵本を見る感じには面白いよ。
そして切ない……」
志岐「切ない?」
「人が作った物達のお話でもあるから…
考えさせられるよ。」
数年前に見た映画を懐かしい気持ちで
思い出す。
「染井さんを……年相応な何処にでも
いる人達が持つ普通の楽しい時間を
味わってあげたかったんだ……」
最初彼女と会って、クールな表情に
礼儀正しい性格……きっと俺以上に
勉強していると解る学力……
無駄をとにかく省いた……人生と言う
名のレールではなく高速道路、
この子は自分の人生をちゃんと計画
しているのだろう……
システムチックで、俺には冷たく
思えた……器用な香取さんを知って
いたから彼女が余計ロボットみたい
感じた……
だから彼女の有りのままの笑顔が
見たかった……
志岐「その友達と今は随分と離れて
いるわね。」
意地悪の気持ちは一切なく純粋に
彼女は俺に現実を言う。
「友達を巻き込みたくないんだよ。
今の友達の日常をこれ以上波風を立て
たくない……」
志岐「……そっか……染井さんの笑顔…
…良い笑顔だもんね。」
「……うん。」
志岐「私の笑顔は?」
「守りたい……」
心からの言葉を気持ちと共に口に出す
志岐「君って恥ずかしい事をサラッと
言うよね……」
「皆が泣いている姿なんて俺は見たく
ない。例え弱くても俺は頑張るよ。」
志岐「頑張る必要はないよ。」
彼女は真剣な表情で剣持と向き合い、
「えっ!?でも、」
志岐「いつかまた染井さんや香取さん
と笑い合う為に……誰か笑顔を見て
剣持君が自分から心の底からまた笑え
るように……今回は誰かじゃなくて
自分の為に、自分の世界を守る為に
戦って……」
「志岐さん。」
志岐は満面な笑顔を見せて言う。
志岐「人間って案外誰かの為により自分の
為に方が心にパワーが溢れる生き物なんだ
よ。」
「…何だよそれっ」
何か……気負い過ぎた俺が馬鹿みたいだ
……
友達にここまで引っ張ってもらって愚図る
暇何かない。
看護婦「申し訳ありません。そろそろ
面会終了の時間です。」
そうこう言っていると、看護婦が、
面会終了をお知らせに姿を見せる。
志岐「………もうこんな時間か……」
二人は帰る準備をする。
「……今日は本当にありがとう。」
剣持はにお礼の言葉を言う。
志岐「……今度は勝って……他の誰でも
ない……剣持君の為に……」
「……あぁ。」
互いにしっかりと顔を見て、短く答える
二人は、それぞれ別行動する。
志岐「あっポニー隊員。」
遠くから彼女の声が聞こえて来て、
皆の優しさに、剣持は再び立ち上がり、
強敵に挑む。
剣持はまずは退院の手続きをしないと
そう思い立ち上がり病室を出る。
太刀川「剣持~~。一緒に素振りの
稽古に行かないか?」
木刀を持って病室に来た太刀川さん。
太刀川「あれ?すいません看護婦さん。
ここの患者は何処ですか?」
看護婦「剣持さんなら、担当者の医師
の元に検査に向かいましたよ。」
太刀川「えっ?タイミング逃したな
……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 愛のテーマ 〕
剣持と志岐が会話している同時刻
ポニー隊員は、病院の1階の受付近く
の休憩室の机にリリアンから貰った
クッキーを食べて時間を潰していた。
ポニー「あれ?」
何気なくエレベーターの方を見ていると
力ない足取りでトボトボと出てきた
剣持隊員の知り合いがいた。
表情の変化は少ないが、悲しい雰囲気とも
寂しい雰囲気を彼女が出して、
私は放っておけなかった……
ポニー「そこのお嬢さん。ご一緒にお茶
でも如何?」
私の声に彼女は私の方を気付き、
私は笑顔で彼女を誘う……
ポニー「これリリアン隊員の手作り
クッキー。甘くて美味しいよ。」
染井「あっ、いただきます。」
チョコチップクッキーを口にして
染井さんは、
染井「美味しい……」
ポニー「ココアもどうぞ~~」
染井「……いただきます。」
天真爛漫なポニー隊員と温かいココアを
ゆっくりと飲み……
どちらもゆったりと寛いでいたら、
ポニー隊員の方から話し掛ける
ポニー「彼と何かあったの?」
染井はその言葉に一瞬、びっくりして
彼女の方を見て、
染井「どうしてそう思うんですか?」
純粋な疑問だった
ポニー「複雑な気持ちが貴女の顔に
出ていた……」
染井「えっ?」
思わず自分の顔を触れる染井に
ポニー「あっ、当たってたんだ。」
と気が抜ける声と共にクッキーを食べる
染井(カマかけられた!?)
一瞬、心を読まれたかと錯覚した自分で
答えを言ってしまったような物だ。
ポニー「剣持君は普段は好戦的な性格
だけど、ここ暫くしょんぼりや暗い性格
になっていたからね。原因の一つは
パリ事変で死にそうな目に合ったのと、
多分これは私の勘だけど、貴女にも関係
しているんじゃない。」
染井(思った以上に……この人、直感力
に優れてる。)
染井「……良く人を見ているんですね。」
全身の力を抜いて楽な姿勢で染井の横に
座るポニーには、一切の隙がない。
ポニー「まっ、摩訶不思議な体験ばかり
すると妙に人の言動や行動や表情に、
変に気になるようになるんだよ。でっ
剣持君のお見舞いに来たのに、大方、
急用を思い出して……とか言って
病室にも入る事なく立ち去ったとか?」
染井「……その通りです……」
そんなに親しくない人から自分が取った
行動を改めて言われると少し恥ずかしい
ポニー「ベタだな~~彼氏と喧嘩した
彼女か?君は?」
染井「いえ、勉強友達です……多分?」
ポニー「……」
ポニーから見ても剣持は良い同僚だ。
その剣持の個人の交友関係でこの染井
さんも分類として良い子だろう……
仲違いするような関係には見えない…
ポニーの探るような視線に、染井は
緊張しながら、
ポニー「剣持君と話したい事あったん
じゃない?」
ポニーは探るの辞めて普通に染井に
質問した。まるで旧友との何気ない
会話のように
染井「……はい。………………それは
沢山、ありますよ。」
ポニー「再会した時の剣持君の表情は
どうだった?」
染井「一瞬ですけど、私を視界に入れた
瞬間、怯えていました……」
ポニー「…………なら、まだ互いに心の
準備が出来ていない……貴女を見て怯え
る理由が剣持君にはある。」
ココアをお代わりしてゆっくりと飲み
ポニーは言う。
ポニー「……多分だけど、剣持君は
染井さんに嫌われたくないから、
関係を自分から突き放そうとしている
。」
染井「えっ…」
染井の表情に小さいが驚きの表情を見せ
ポニーの方を見る。何故ならその言葉は
黒野真琴に言われた言葉と殆ど同じだった
からだ……
ポニー「酷い言葉で絶縁を言われるくらい
なら、自分から無関心になった方が、
自分だけが傷付き、苦しむだけで済む
……相手は、向こうから勝手に関係を
絶ったで、薄情な友達として時間と共に
相手の記憶から勝手に消える、
………………」
ポニー隊員の話を聞いていると、
あの雨の日の剣持の言動と行動の理由が
それなら、その日私が見た葉子に傘を
渡す時にはもう剣持君は酷い言葉と共に
絶縁を言われてしまった後だったんだ。
それも言ったのは……間違いなく葉子。
染井「…………もし、もしその通りなら」
ポニー「さぞ怯えた筈だよ。病室まで
来て酷い言葉を言われる恐怖……
地獄の悪魔も逃げてしまうくらい精神が
強靭でもない限り、不安な日常を毎日
味わう恐怖……まるで殺人事件の犯人の
心境だろうね。」
最近の疑心暗鬼になった葉子……
染井「関わってはいけないんですね。」
葉子と剣持君を仲直りしたいのに……
これ以上は二人の精神が耐えられない。
諦めるしかないのかな……
私には苦しみ悩む友達に何も出来ない…
ポニー「でも剣持君も貴女の友達も助け
を求めてるよ。」
意気消沈になる染井にポニーは言う。
ポニー「今はまだ貴女も剣持隊員も
心の準備が出来ていないだけ、
ボク達は人間何だから、転んでも良いし
悩んでも良いし、叫んでも良いし、
挫けても良い……それでも、それでも
いつかは……前に進む必要がある。」
最後の1枚のクッキーを半分に割り、
染井さんの方に渡す。
染井「……」
ポニー「迷って走って歩いて登って
下って染井さんのペースで染井さんの
やり方で時間を掛けて答えを探しても
良いんだから……」
染井「どうしてそこまで……殆ど初対面
なのに、」
ポニーはその言葉に満面な笑顔を見せて
ポニー「困った時はお互い様だからね。
こんなに友達思いに葛藤して
くれる良い子が、どうあの剣持君を仲直り
するのか興味あるし……」
染井「……私、これでも無茶しますよ。」
半分っこのクッキーを食べて、
自分の心に向き合う染井。
剣持の気持ちは本当に温かくて優しい……
でも、はいそうですか。っで納得できる程
私は今の現状に満足していない!!
ポニー「この子意外にヤバい子っ!?」
染井「……想いは届くでしょうか……」
ポニー「……それは、貴女達が今日まで
紡ぎあげた絆が……答えてくれるでしょ
。彼の病室に戻る?」
染井は首を左右に振りゆっくりと立ち
上がり、
染井「今は……いいです。帰ります。
葉子も心配ですし、」
ポニーは自分のメモ帳に素早く記入して
その部分を破って染井に手渡す。
ポニー「ほれっ、ボクのアドレスと
個人用の連絡先。相談に乗るよ。」
染井「……ありがとうございます。」
彼女のメモを大事にしまい。
お礼の言葉を言う。
ポニー「どういたしまして。気を付けて
帰ってね。」
染井はポニーにお辞儀をして病院を
出る。
ポニー「さて、志岐さんを迎えに行き
ますかね。」
戦う君の姿は格好良い……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「天気は曇り……」
無事に翌日退院して、空模様を見て
軽く憂鬱になるが、気を取り直して、
剣持は自宅に戻る……
迅「やぁ、剣持君。」
空に視線を向けていると前から聞こえて
来た声に、意識を向ける。
迅「どうも?実力派エリート参上。
っなんてな?」
飄々とした表情で、剣持の目の前には
迅 悠一と、
陽太郎「よっ、剣持。」
「二人とも……」
迅「……荷物多いだろ。手伝うよ。」
「あっ、ありがとうございます。」
家までの道をカピバラの雷神丸と
三人はゆっくりと向かう。
不思議に三人の間には会話はなく、
真っ直ぐに目的地に向かう……
「……あの、」
迅「……うん?」
「色々……と日常の大切さに漸く気付き
ました……」
行き交う自動車、毎日決まった時間に
運行する電車、毎日開く様々なお店
学校で何気ない授業をする先生とそれを
学びにする生徒達、役職に別れても
会社に働く人達……
そして三門市の平和を守るボーダーの
皆の姿を剣持は改めて見る……
それが三門市の日常……
「心の底からこの日常を守りたい…
…俺も……皆と一緒に……」
自分の決意を口にする。
迅「……俺もだよ。ここは色々抱えてる
けど、やっぱりここの日常は、良い…」
自分の家の近くまで歩き、
「ここまでで良いです。ありがとう
ございます。陽太郎君。迅さん。」
陽太郎「またな。剣持。」
迅「これ、お前の家の鍵。
返しておくよ。」
迅はポケットに預けた剣持の家の鍵を
剣持に返す。
「はい。確かに……」
それを受け取り、荷物を背負い剣持は、
一人歩く。
陽太郎「いいのか?迅。」
迅は例のメモに記入されたグランド
キャニオンについて剣持に尋ねようと
思ったが、未来予知で剣持は本当に何も
知らない事を知る。
迅「……玉狛支部に帰ろうか。陽太郎。
剣持は大丈夫だよ。心一つで人は何にでも
なれる……急に強くなるとかは
無理だろうが、最後はやっぱり諦めない
奴が、何かを成し遂げられる。俺はそう
思う……」
陽太郎「……そうか。ではかえろう。」
ただ迅は剣持は何も知らないでもソレを
剣持の報告書類に忍ばせた博士に人知れず
接触しよう決める。
迅(剣持が言っていた鹿野博士……かなり
コッチ側の感じの博士だな。)
宇宙物理の科学者で太刀川さん達とも面識
がある人だ。
頭が切れる人だから慎重に接触しよう……
曇り空のせいでやけに気分を重くしながら、
迅は陽太郎と玉狛支部に戻る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
早朝の4時 剣持の自室
「よし!!やるぞ!」
ジャージ姿に着替えた剣持はさっそく
手持ちの丸太を担ぎ上げてワープで、
ある山岳地帯に飛ぶ。
山を全力で駆け抜け走り足腰を鍛える
キック力を鍛える為に、分身とワンツー
マンでボーダーでは絶対にできない激しい
組み手をする両者。手加減など一切ない!
空気を切り裂き、ぶつかり合う互いの拳
「手加減はするな!」
「したらお前の負けだ……」
岩だらけの場所に飛び回り、レッドマンは
ずっと昔、アイアングリーンとミラー
マンに鍛え上げてもらった昔を思い出す
!!
(俺は必ずゴリアテの装甲を破る!否、
破らなけれならない!)
「やるぞ!」
分身に高い場所から岩を投げ落として
貰い
「頼む!?」
分身が両手に持ち上げた岩を剣持に
向かって放り投げる!
「いつものレッドキックが駄目なら、
もっと強いキックじゃないと!?」
剣持は生身で空中高く跳躍して蹴りを
岩にぶつけるが、岩の勢いに負けて、
剣持は地面に落下して倒れる
「大丈夫か!?」分身の声が聞こえる
「大丈夫だ!?次も頼む!!」
「もっと身体全体を使えっ!!」
「あぁ。」
速さも高さ問題はない……だが、
今以上の破壊力を生むには、エネルギー
より足に込めなければならない!
(イメージするんだ……全身の
エネルギーの流れを右脚に集中させる
溜めるイメージを!)
この時、剣持の身体が赤く発光し初めて
一気に高く跳躍して蹴りのモーションを
するが、再びタイミングが悪く地面に
落下する。
上に乗った岩を素手で粉々に砕き、
小さな岩の破片の山から起き上がり、
(回転を合わせるか、溜め蹴りの勢いを
少しでも伸ばす為……)
その場で身体を宙に回転させて、着地して
はまた回転する、空中回転は怪獣の攻撃を
回避する為に他、急降下キックの練習に
何度もやった基本だ。山岳地帯から三門市
に帰っても剣持は日常の合間に
空中前転を何度もやる。
黒の学ランに袖を通して、三門市立第一
高等学校に通う。クラスは1-D
このクラスはボーダー隊員が俺の他に
茶野隊の藤沢樹以外いない。
俺が普通に授業を受けている間は分身が
人知れず青木ヶ原樹海で、蹴りの練習を
している。
「…………」
放課後
廊下を歩いていると視線を所々に感じる
視線を向けているのは、ボーダーに所属
している人達だ。
だが剣持はそんな無数の視線は無視して、
人が余り通らない通路の道で助走を付けて
空中前転をして着地する。
生身でそれを人がいない場所で特訓する
元々身軽な戦いをするレッドマンは
基本ゴリアテのような硬い装甲を砕く
手段は少ない。
(足にレッドサンダーの光線のエネルギー
を溜めて、威力を上げる。溜め過ぎて
足その物を破壊するかしないかの
バランスも意識しないと……)
助走しながら溜めたエネルギーを
空中前転は相手との距離伸ばし、
最高飛行速度マッハ5の加速力を+に
エネルギーを効率良く足に流す
通常のレッドキック以上に破壊力を
生み出しこの先、硬い装甲の怪獣や宇宙
人を穿つには現在一番必要な事だ。
(そして狙う部分は一番分厚い装甲で
身を守る胴体。)
(……その事何だけど、べム。一つ提案
があるんだ。)
空中前転の特訓を辞めて、校舎の窓の
方に視線を向けながら
(どうした?)
(一朝一夕で新技が出来ないもん
だな。)
特訓は基本的毎日何かしらしているから
総合的間違いなく鍛えられてはいる。
身を結ぶかはさておき、
(そろそろチャイムが鳴るから戻ろう
か……)
(そうだな。+アルファが足りないん
だ。こうしている間に、ゴリアテや
クローヘッドに何かしら変化がないと
良いけどな。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━
グランドキャニオン地下にて
剣持やべムの言う通り、
怪獣クローヘッド改めてヤムァモードン
はウルトラーVのエネルギーソードに
切断された右腕を完全に自己修復で
生やして全身の細胞を活性化させていた
巨大な生物はその巨大故に負担がある。
何千万種類細胞の密度が破壊と再生を
繰り返し、キリキリの指令を待つ。
対レッドマン用の試作合成怪獣で、
レッドマンの戦闘パターンを学習する
為、休眠状態になる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
同時刻 第51軍事貯蔵庫でも異変が起き
始めていた。
予めゴリアテの見学にアメリカ支部の
支部長とシャイダーは、訪れていたが、
シャイダー「どういう事だ?こちら
ちゃんと正規の手続きをしてゴリアテ
・プライムの視察に来たんだ。」
広い敷地が見えて無数の輸送用ヘリを
見ながら、営門に立ち往生していた。
見張りの兵士曰く、誰も外部の人間は
立ち入り禁止らしい……
歩哨「どうぞ。お引き取りを……」
相手より上に掛け合わせたいが、この
マシーンみたいな受け答えしかしない
歩哨の塩対応に嫌な気持ち覚えて、
何とか感情を抑えるシャイダー。
アメリカ支部長「わかった。戻ろう。
シャイダー。」
シャイダーの肩を優しく叩き。
シャイダー「ですが、支部長。」
アメリカ支部長「良いから、」
オフロード車の4WDに乗り込み
不満を表情に出すシャイダーだが、
【ティキーン!】
突然シャイダーの頭に閃きが走る!?
シャイダー「うん?」
アメリカ支部長「どうした?」
シャイダー「いえ、」
不満な顔は消えて冷静な表情に
なり車のエンジンをかけ、アクセルを
踏む。
軍事貯蔵庫から離れる二人。
貯蔵庫から暫く離れ走行している。
雄大な大渓谷を景色に車を走らせる
シャイダー「…おかしいですね。」
左運転席で運転するシャイダーは
特徴的なアイマスクを外して、素顔を
晒しながら口を開く。
アメリカ支部長「………だな。彼らの
上司と事前に許可を貰ったのに……」
シャイダー「……整備班からガイストと
ヘビーキャノンの整備状況は?」
アメリカ支部長「もう直ぐ終わる。……
何か見えたのか?」
シャイダーは愛用のサングラスを着用
して、
シャイダー「断片的ですけど、機械の
ゴリアテに何か細菌のような物が
……まったまに、頭に変なビジョンが
見えますが、」
シャイダーは時々、人間離れした洞察力
と直感を持つ。
本人曰く、昔死にそうな目にあった為、
生きたい余り、脳が通常より活性化する
……らしい。
しょっちゅう妙な物が見える訳でも、
狙って見える訳でもない。
気まぐれに危機を知らせるレベルだ。
シャイダー「ここグランドキャニオンの
周辺に怪獣反応がないか調べる必要が
あるな?」
後部座席の調査道具に視線を向けて
言う。
アメリカ支部長「グランドキャニオンは
広いぞ。調査衛星からも調べて見るか?」
スマートフォンに電源を付けて基地の留守
番を任せた通信オペレーターに連絡しよう
とすると軽くグランドキャニオンの道なき
道を眺めていると、
シャイダー「!!」
突然シャイダーが車を止めて、支部長は
軽く車内が揺れてビックリする
アメリカ支部長「ってどうした!?
シャイダー。」
シャイダー「……誰か倒れている……」
雄大な渓谷の道の途中で、うつ伏せに
倒れている男に、シャイダーは怪しさを
感じながら近づく……
男は小さくブツブツと何か言っている。
???「…………ょく」
男の近くに耳を寄らせるシャイダー
シャイダー「?」
アメリカ支部長「気を付けろっ!?」
軍の過激派の仲間かも知れないと
警戒する支部長。
阿修羅 直樹「……就職するまで死ねるか
……」
シャイダー「……(゜ロ゜)はっ?」
剣持達がUFOにいた時に、救助しなかった
?只知らないフリをした
飽くなき求職者が、何故だかこのアメリカ
の雄大なグランドキャニオンのど真ん中
に倒れていた。
迫る強敵との再戦が迫っていた……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
阿修羅 直樹 誇り高き求職者。
ゾークロンのUFOに捕まり、咄嗟に隙を
見てUFOを奪い脱出……そしてガイラット
の秘密基地に捕まり、デボンゲーにタガメ
男と改造される直前、再び自力で拘束具を
破壊して戦闘員ウズマキング達を凪ぎ払い
グランドキャニオンに命からがら脱出。
しかし空腹で気を失う。
その説明を聞いたシャイダーは、
(゜ロ゜)?の表情で、怪しいを通り越した
話を聞いて……
シャイダー「もっと詳しい話を聞きたい
。私達の基地にご同行願う……」
阿修羅「わかった。俺も日本に帰国したい
し、付いて行くよ。」
再び車を動かして、基地に待機させた
仲間達に連絡する支部長。
支部長「私だ。大至急グランド
キャニオンの地下の温度変化を
調べてくれ。」
怪獣とて基本生物なら周囲が火山地帯でも
ない限り、サーモグラフィーで熱分布で
探知出来る。
通信オペレーター《了解!?………それと
例の毛利博士が精密検査した脳死した男性
を調べて見て5年前に似たとある事件の
犯行と似たファイルを発見しました。》
アメリカ支部長「その事件は?」
オペレーターの教えてくれた情報に、
シャイダーは心当たりが合った。
シャイダー「精神科医のデボンゲー……
奴なら、人を生きた死体にして手駒に
操る事が出来る……」
アメリカ支部長「あの、学会に追放
させられた人体改造学の権威の男か!?」
デボンゲーとアメリカ支部は結構因縁が
ある。精神病院に来た患者を無断に人間
爆弾に改造して、世界中の科学特別機動
捜査隊の施設に自爆テロをキメたマッド
サイエンティスト。
洗脳した罪のない人間を使い学会を追放
した科学者達を次々と殺害して、
殺人のした手駒を自爆させて、自分の
手掛かりを残さないやり方を好む。
だが、シャイダーの直感と洞察力に
追い詰められて、
アメリカ支部長「だが奴は、逃走中の最中、
大型トラックと激突して。車は炎上。
焼けた死体が発見された筈だ。」
シャイダー「……恐らくソイツは別の
人間を洗脳と整形手術で用意した
影武者だ。…………問題は再び何故、
軍の施設に、」
通信オペレーター《そう思って独自の
人脈で調べてもらったよ。その脳死した
男の足取りをグレーゾーンの探偵に
調べてもらったら、何と、例のゴリアテ
が格納された第51軍事貯蔵庫に不法侵入
した形跡を発見してくれたぜ。》
自分の事のように陽気に話すオペレーター
に、シャイダーと支部長は互いに顔を
見合わせて、
シャイダー「点と点が繋ぎそうだ。」
アメリカ支部長「ガイラットがゴリアテを
狙っているのか?」
車を走行させると反対側の車道から
ゴミ収集車と通り過ぎる
シャイダー「(゜ロ゜)?」
その車は至って普通の年季を感じさせる
ゴミ収集車だ。
だが運転していたシャイダーは何故か、
気になってしまったんだ。
しかし、今は、近くのシークレット
ルートまで車を走らせて怪獣出現に
備えなければならない。
シャイダーは運転を再開する。
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夕方の時刻……
マドンナ「退院したばかりなのに勉強を
ちゃんとしていてえらいわね。」
「……風邪を引いて1週間以上も学校に
来てないから皆に追い付かないと。」
今日の授業は全て終わったが、
授業中の間、遅れた分を取り戻すのに
集中していた為、次の中間テストが
心配だったが、今日は久しぶりマドンナ
先生と補習授業をしている。
マドンナ「このペースなら、中間テスト
範囲は問題ないわ…………ところで、
剣持君。一つ質問していい?」
「どうぞ……」
机にあるノートに日本史の授業内容を
復習しながら、剣持は先生の質問を待つ
……
マドンナ「誰かと喧嘩した?」
剣持は両目を見開き、驚く。この先生は
無表情を基本とした俺の心境の変化に、
ちゃんと見てくれている事に嬉しい気持ち
と寂しそうな表情がごちゃ混ぜになるも
剣持は胸の内を自然と口に出す。
「友達と……少し……でも悪いの全部俺
であの子は何も悪くないんです。只、
こうなると結果がわかっていたのに……
あの子を泣かせてしまった自分が
許せないんです。」
マドンナ「……それは、仲直り出来る事?
」
剣持は首を左右に振り、泣きそうな表情で
「……大切な人に嫌われるって思った
以上に堪えますね……ハハハ……」
渇いた声が教室に響き
マドンナ先生はこんな剣持の一面を見て
素直に驚く。
自分が知っている彼は正義感とは別の
言葉に説明するのが難しい好戦的な一面
を何気なく持っている。勿論周りに優しい
性格の持ち主だが、状況に応じた切り替え
の上手い人って印象だ。
無表情の基本の彼が、ここまで露骨に
泣きそうな表情を見せるなんて、
よっぽど辛い出来事だったのだろう……
マドンナ「……ごめんなさい……」
先生は素直に謝る。
「……先ずは目の前の問題を終わらせる
のが先です。」
そうだ……くよくよしたって前には進ま
ない。
諦めない奴が、答えに辿り付ける事が
出来る……
特訓の成果とか、勝てるかのどうかの
不安とか、香取さんの事とか……
色々な物は……今は後回しだ……
大事な事は、自分の心の声をしっかり
と聞いて……自分の世界を……否この
日常を守る……
出来る限り明るい表情をして剣持は
勉強をする。
そんな剣持をマドンナ先生は、
マドンナ「……何か悩みあったらいつでも
先生に相談しなさいよ。先生は生徒の
味方なんだから……」
そう言い先生は優しく微笑む
「…………分かりました。その時が
来たら……」
剣持は、そう返すしか出来なかった……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真夜中 アスレチック特訓場
短く呼吸をして、相手との距離を計算
して
「ふぅっ……はぁあ……ふん!!」
右足に意識を集中して、地面を走り
宙を飛び、空中前転、目標に向かって
飛び蹴りを放つ……
心を平静に……自宅の鏡をアスレチック
特訓場に用意して、鏡に写る己と向き合
う。
鏡は己の姿だけを写す物ではない。
自分の中の意識一つで嘘まみれの自分と
本当の自分を魅せてくれる。
「はぁあっ!?はっはっ!!」
大事な事は、嘘まみれの自分も本当の
自分も……自分には違いないと言う事…
……片方を偽物と思ってはいけない。
「ていっ!せいやー!!チェストー!」
今の自分は隠し事だらけ嘘だらけの
存在でも、その奥底には有りのままの
自分がいる……それを忘れてはいけない
……
心に刻み込め、自分は無敵の存在では
ない。
だけど……今度は勝つっ!?他の誰でも
ない自分の為にっ!!
「てぃいやあああーー!!!!」
両方の足に精神集中をして全力で
大地を走り踏み込み跳躍と共に空中回転、
空中で雄々しく蹴りを構え、両足が深紅
の稲妻が放電し全身を赤く輝き始めて
(…いつも(レッドキック)と違うっ!!)
確かな変化と確信のような物を感じながら
格闘訓練用ロボットの胴体に直撃して
(あっ!?)
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黒野の屋敷にて
自分の部屋ですやすやと怪獣達の楽しい
夢と共に寝ている黒野真琴。
その彼女の耳に巨大な雷が落ちる音が
聞こえて、
真琴「何っ!!また科学者達の変な実験
っ!!」
慌ててベッドから飛び起きる。
カーテンを開けて外を見ると、
アスレチック特訓場がある場所に、
煙が上がり、
真琴は慌てて近くある双眼鏡でその場所
を覗く。
後にこの騒ぎを調べて見るも、
わかった事は、煙の原因は胴体を始め
バラバラになった熱で融解した格闘
訓練用ロボット。
ブラックボックスもドロドロ融けて、
原因も解析不能、
気象庁からのデータで三門市の夜は、
雲一つもない為、自然現象ではないと
全員は考えるが、この後『お化け屋敷』
の科学者の面々は人知れず、原因究明を
する。
上から雷が降ったのではなく下から上に
空中放電した可能性がある……
問題がどうしてロボットから雷が登った
か……
その理由を……彼らは違う形で知る。
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朝7時……
志岐の自宅にて……
志岐「漸く完成した……剣持君へのお弁当
……」嬉しさを全身を震わせて達成感を
表す彼女は……
志岐「後はこれを手渡しするだけだ……」
志岐「にしても、………後片付けが先
だね。」
慣れない事をして随分と時間がかかった
が、ここまで来たら後は出たとこ勝負。
志岐「ファイトっ!?私っ!?」
いつもの安物のサングラスとマスクを
装備して、剣持の自宅に向かう……
ダッシュで……
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剣持の自宅の自室にて
学生服を着用して、学生鞄を片手に
剣持は自室を出る……
「……行こう。」
仏壇にいる家族にご挨拶をして、
家の玄関のドアに手を掛けて外に
出る
志岐「剣持君~~~~。」
激しく息を切らす音と共に聞き慣れた
声に剣持は視線を前に向く
「志岐さん……」
まるで24時間テレビのマラソンを走った
ように汗だくで彼女は朝早くここに
来た
志岐「…サライの歌が聞こえて
…インドアの引きこもりに外は
普通に地獄……ガクっ……」
……そして力尽きる
「!!?」
慌てて駆け寄る剣持に志岐さんは、嬉しそうな
顔をして言う
志岐「私は……どうやらここまでみたいだ。
これ(愛情こもった手作り弁当)を持って……
お前の道に行け……」
「わかったっ!?」
弁当を受け取り、学校を目指……
志岐「いやっ普通に放置するなっ!?何で、
朝早くせっかくお弁当と作って届けたら、放って
置かれるなんて、何の罰ゲーム!!」
…そうとしたら必死に剣持の右足に
しがみつく志岐の言葉に、
「抱っこ?おんぶ?」
と返す剣持に……
志岐「抱っこが良いですっ!?」
朝早く志岐さんを抱っこしながら急いで
志岐さん自宅に本人を送り届ける
その途中
志岐「……特訓は成果あった?」
「……勝率が1割くらい上がった程度。
漫画みたいに……都合良く絶対勝つなんてない
……だから、俺達が持つ全てをヤツにGIGIまで
ぶつける…………それだけだ。」
志岐「……うん。お弁当の感想待っているよ。」
「あぁ。ありがとう。」
抱っこのまま互いの顔は今は見ない。
只、この時間は、胸をドキドキさせる
と同時に心に覚悟を決める。
そんな時間だった……
剣持は学校に急ぐ。……遅刻はギリギリ
避けれたが、疲れた様子に先生に
心配された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
アメリカ アリゾナ州、グランドキャニオン…
…第51軍事貯蔵庫の営門前にて武装した軍人
が見張りをするこの場所に一台のゴミ収集車が
止まる。
歩哨1「ここは立ち入り禁止だ。」
突撃銃を見せながら運転席に近付く
ゴミ収集車の作業服を着用した老人が
言う。
「道に迷ってしまってな。近くのゴミの収集
場所は知らんかね?」
歩哨2「知らん!とっとと撃たれたくない
なら、ここを離れろっ!!」
ここの軍事貯蔵庫にいる連中は第3次世界
大戦を起こす過激派の連中で、戦争で利益
を得る為に軍のお偉方や政治家を始め、
兵器製造企業や銀行家が集まった軍産複合
体の手駒。
ゴリアテは重要なきっかけに過ぎない。
老人「年寄りを大切しない害虫め……」
歩哨「何か言ったか?」
銃を向けて、老人は慌てて弁明をする
老人「いえっ滅相もありません。」
デボンゲー「……殺れ。軍産複合体の
利益なぞ下らない事をほざく小僧共を
始末しろキャンドルゾンビ……」
【ウィ~~ウィウィ~ン】
怪しいカラフルな光が老人の影の形を
変えて老人の身体中の穴から白い蝋が
溢れ出てグロテスクな蝋のゾンビが
姿を表す。
キャンドルゾンビ「……ああぁ……」
キャンドルゾンビ
出身地 ロウソク工場
ロウソクの燃えカスをあつめて作られた
改造人間。
武器はじまんの怪力で、戦車を軽くなげ
飛ばしてしまう。
また左手のキャンドルハンドからロウを
飛ばして、人間をロウ人形にしてしまう
。ハゼの実が大好物。
歩哨「こいつら、人間じゃねぇ!!」
突然現れた怪人に驚いた歩哨は突撃銃を
連射するが、全く止まる事はなく進み
改造人間の腕の一振りで歩哨達は肉塊
に姿を変えて……
一蹴りで営門を破壊してキャンドルゾンビ
は進む。
デボンゲー「さて……ゴリアテを手に
入れるぞ。お前ら……」
火炎放射器やレーザー銃を装備した
ガイラット拳法の使い手達が姿を表す
ウズマキング達「イィッー!!!!」
ゴミ収集車から次々と出てくる戦闘破壊
工作員達と洗脳した手駒達を引き連れて
デボンゲーは進む。
デボンゲー「……覚悟しろシャイダー」
異常事態に貯蔵庫にいる兵士達は重火器
を持ち、キャンドルゾンビ達を狙うが、
キャンドルゾンビ「アアァ~~!!」
左手のキャンドルハンドでロウを
飛ばし重火器に詰めて、銃撃を封じ、
常人の15倍の身体能力を持った改造人間
のウズマキング達が高性能レーザー銃で
兵士達を始末する。
軍は緊急警報を発令しようとするが、
事前に忍び込ませた工作員達によって
孤立させられて、応戦するも改造人間
達には敵わず騒ぎが起きる前に、
デボンゲー達にあっさりと占拠される
デボンゲー「所詮は、金と権力に眩んだ
連中……片付けろ。」
軍事貯蔵庫の責任者達をゴリアテ
の格納庫に集めて
怪人の姿に怯える軍のお偉方に怪人は
自分の能力を使う。
キャンドルゾンビ「オエ~~~~」
蝋とは植物性、動物性問わず油を
固めた物で、だいたい70℃で溶け始め
る代物だ。
溶け始める温度が70℃ならそれ以上の
温度で温められた蝋は固まる以前に
グラグラに煮えたぎった油だ。
過激派閥の人間達「ぎゃああああああ
あっ!!!!」
キャンドルゾンビの口から吐き出した
高温の蝋を噴射して軍の過激派主要
人物達の全身に高温の蝋を浴びさせて
彼らは蝋まみれに焼き爛れてやがて
力尽きる
デボンゲー「これが噂のゴリアテか…」
邪魔者をあっさりと始末して、
格納庫のゴリアテを眺めるデボンゲー博士
の元に戦闘工作員の一人が分厚い操縦
マニュアルを持って手渡す。
デボンゲー「お前達は、外側を見張れ。」
ウズマキング達「イィッー!」
ウズマキング達はここの死んだ軍人の姿
に変装して格納庫からそれぞれの持ち場
に移動する。
仲間「……」
友達「…………」
リーダー「面倒な事になった……」
整備士「言ってる場合か!?あの軍の過激
派閥の連中が死んじまったぞ!!」
占拠の一部始終を目撃して怪人の身体能力
にビビり叫び声上げる前に二人の口を
押さえて静かにさせて
整備士「どうする?絶対絶命だぞ。」
リーダー「否チャンスだ。これは怪奇案件
……つまり科学特別機動捜査隊の
アメリカ支部に連絡出来るぞ。」
リーダーは仲間達を引き連れて
作業員用の通信室に入り、
蝋で身動き封じられ射殺された
死体達を見て、嫌な気分になるが、
近くの電話を持ち
リーダー「緊急連絡番号は確か……」
友達「999……」
リーダー「それだ……」
繋がるのに暫く待ち……苛立ちを我慢する
リーダー「まだか……」
通信オペレーター《はい。こちら科学特別
機動捜査隊。アメリカ支部。事故ですか?
事件ですか?》
リーダー「怪奇案件だっ!?第51軍事
貯蔵庫がガイラットの改造人間達に占拠
されてがゴリアテが奪われた。軍のお偉方
は全員死亡を確認。出動要請を求むっ!」
電話ごしに驚愕の声が広がり……
リーダー「どうしたっ!!」
通信オペレーター《…怪獣用レーダーが
グランドキャニオンに複数反応。こりゃ
どないしましょう!!》
何とグランドキャニオンに複数の怪獣が
集まり出した。
リーダー「……マジかよっ!!」
第51軍事貯蔵庫がその時激しく揺れる
仲間「地震!!」
皆揺れに振り回されながらも踏ん張り。
しかしそのせいで電話を離してしまい
リーダー「お前ら大丈夫かっ!!」
怯えながら友達は電話口に叫び
友達「ロボットでも戦闘機でも構わない
から助けに来てくれ~~」
通信オペレーター《わかったっ!!
直ぐに貯蔵庫にブレイブアーマーを
出動させる!!
あんた達は、安全な所に避っ!!」
【プープープー】
その時、電話がぶちっと切れる
整備士「……電話線が切れたな。」
地震の揺れが断片的に続く中、
友達「……安全な場所なんて、」
仲間「……何処にあるんだよ。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夕方の時刻。日本はまだ朝の時間に
アメリカ支部の格納庫から輸送機で
グランドキャニオンに出動した。
大型機動兵器のガイストと
ヘビーキャノン。
カイ「こちら、ヘビーキャノン。
シャイダー隊長。情報を送ります。」
シャイダー《了解。情報を受信した。
作戦区域に現在急行中。5時間後、
テロリストを制圧する。敵はガイラット
と怪獣達だ。油断するな。》
「了解っ!?」
アメリカ支部長《関係各所には、私が
掛け合う。軍の連中が動けない今、
我々しかこの事態を止める者はいない。》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ウィ・アー・ザ・
レジスタンス〕
グランドキャニオンに巨大蟻が集結しよ
うしていると同時に、
歴代アメリカ大統領の顔岩がある
夜のサウスダコダ州 ブラックヒルズの
標高1745㍍岩山『ラシュモア山』内部にも
異常な地震が発生して
ラシュモア山の国立記念公園を訪れた
観光客達は目撃する。
顔岩を内部から崩れ出し姿を現し咆哮を
高らかに上げる怪獣クローヘッドを
キリキリ(暴れろ!!ヤムァモードン!)
宇宙からの命令を貰い怪獣は進む!!
「「ビャアアアアアアアアア!!!!」」
怪獣は記念公園を進み、上路式アーチを
破壊して南下する。
この怪獣出現は、直ぐにアメリカ支部に
通報された。
通信オペレーター《隊長。不味い事に
なったぜっ!?ダブルイベントだ!》
シャイダー《こちらもラジオで確認した
……カイ。聞こえているか?》
カイ「はいっ!?隊長。」
シャイダーは別々に現れた怪獣の対処方法
を考えて、
シャイダー《グランドキャニオンの指定
したポイントにガイストだけを輸送して
くれれば良い。》
カイ「えっ!?ヘビーキャノンは?」
カイは軽く質問すると
通信オペレーター《そのままサウスダコダ
のラシュモア山を現在南下している怪獣を
頼む。コードネームはクローヘッド!!》
カイ「Σ(Д゚;/)/俺単機でですか!?」
シャイダー《日本のガーディアンAを
返り討ちにした怪獣だ。気を付けろっ!》
カイ「隊員3は?」
隊員3《今、ヒューマファイター1号で、
出動したよ。どっちに向かうべきだ。》
通信オペレーターはヘッドディスプレイ
をスワイプ操作して、
通信オペレーター《現在怪獣は宿場町の
キーストーンを破壊した後、地中に移動、
輸送ルートからヘビーキャノンと怪獣が
戦闘する防衛線はラピッドシティだ。
。》
隊員3《了解。市民を公共の避難
シェルターに避難が完了した後に攻撃を
開始する。》
シャイダー《マッハ0.9のファイター1号
は、ヘビーキャノンの援護。全員正念場
だぞ。気合いを入れろ!!!!》
全員「「了解っ!?」」
それぞれがそれぞれ出来る事をする。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 2500㌧の威容 〕
アメリカ真夜中の4時
ラピッドシティ……
道路が亀裂を走りながらあちこちに鳴る
怪獣警報と避難警報に人々は必死に走る
【ウゥーンウゥーンウゥーン】
地底を掘り進むヤムァモードンは、
周辺の建物の窓ガラスを砕き、建物に亀裂
を走らせ土砂にまみれながら地上に姿を
現し咆哮を上げる!!
恐怖の悲鳴が市街地のあちこちに響き
渡り、
我先に逃げる市民達は公共の避難所に
逃げ込む。
キリキリ(レッドマンを誘き出せ!!)
「「ビャアアアアアアアアア!!!!」」
頭頂部分の角を伸ばしてビルを穿つ。
下部の宇宙生物の舌を鞭のように振り
建物を壊し進む。
怪獣は前脚で車を踏み潰して爆発させて
上部を激しく揺らしてシティを破壊する
通信オペレーター《全市民の避難は完了。
全武装の使用を許可する。》
カイ「了解。輸送機から離脱します。」
ヘビーキャノンはサウスダコダ州の防衛
線に到着して輸送機から離脱。
緑色の中距離の大型兵器は市街地の場所
に両足を置く。
上空から着地したヘビーキャノンを
敵として睨み唸り声を上げる怪獣。
機動音を鳴らし怪獣と向き合うヘビー
キャノン。
両者対峙する
怪獣は咆哮を上げて突進!!先制攻撃を
仕掛ける。ヘビーキャノンは迎撃をする!
怪獣の上部の伸ばした2本角をヘビー
キャノンは両手で掴み抑える。
カイ「ぐっ!?」
角を離してヘビーキャノンは怪獣に接近!
鈍重な兵器が、取っ組み合い!
ぶつかり合い、周辺の車がクラクションを
鳴らしながら舞い上がる。
怪獣と力比べを開始、両者一歩も
引かない!!
片腕で相手を押さえ付けて残った右手で
真下から怪獣の上部の人面にアッパー
カットを決めて猛攻するヘビーキャノン
鈍重の拳が怪獣を追い詰めようと連続で
とにかく殴る
右肘を振り下ろして怪獣に鈍い音を鳴ら
せて何とか戦いを優位にさせるが……
カイ「人の顔を殴って気分悪いな……」
通信オペレーター《日本支部の調査で
クローヘッドの人面は過去凶悪国際
テロリストのゴメスブラザーズの二人と
判明した。遠慮するな!!》
カイ「あの、刑務所爆破の常習犯罪コンビ
の!!うわあああっ!?」
怪獣の全身をうねらせた上部の尻尾に、
ヘビーキャノンは損傷する。
本来ガイストの支援を前提にした為、
単機戦闘はレンジャーパイロットの腕に
勝敗が求められる。
怪獣は上部の人面をヘビーキャノンの
右腕に噛み付き、下部の鋭い牙が並ぶ口
は右膝を噛み付く。
カイ「離れろっ!?この!!」
信じられない顎の力で引き剥がせない
ヘビーキャノン。
逆に怪獣に引っ張られてヘビーキャノンを
持ち上げられる。ガイストより重量のある
ヘビーキャノンを圧倒する怪獣はそのまま
投げ飛ばされたヘビーキャノンは建物に
激突する。衝撃でコックピットが激しく
揺れて建物は半壊し、破片の雨がヘビー
キャノンに振り掛かりながら勢いが止まる
……倒れた機体を何とか起き上がらせ
モニターに映る損傷具合を見て相手と自分
との実力差を噛み締めながら言う。
カイ「強い……!流石カテゴリー4
右腕と右足が損傷し激しく火花を見せる。
距離を離れた事に、カイは即座にキャノン
の両肩にある主要装備を起動させる
怪獣はヘビーキャノンに目掛けて突進する
カイ「プラズマダブルキャノン発射っ!?」
両方の砲門から青いプラズマエネルギー
のキャノン砲が発射される。
「「ビャア!?」」
突進を二つの手足で無理やり止めて方向
転換して二つのプラズマキャノン回避する
カイ「何っ!?」
怪獣は身体を海老のようにしなやかに動き
足の役割の両腕で勢いを付けて跳躍して
全体重を込めたヘビープレスをキャノン
に叩き付ける。
カイ「うわあああっ!?」
ヘビーキャノンに馬乗りした怪獣は頭頂部
の双角を伸ばして、
ヘビーキャノンを狙う。
カイ「このっ!?」
ロボットの左拳で下部の大きな顔を
何度も殴り、無理やり怪獣を払いのけて、
態勢を立て直して、両者、ゆっくりと
互いに離して、
怪獣の全身をしならせた尻尾を
キャノンの左肩を中心にしてガードした
左肩、左肘、左拳で三角形の形を作り
デルタダイナマイトの構えをする
後で、カイ「カルロスっ!?」
仲間に援護要請をする。
隊員3《任せな!?オラオラ!?》
銀色の戦闘機ヒューマファイター1号が、
レーザー光線を怪獣に連射して、
ヘビーキャノンは同時に背中の
バーニアを吹かせてショルダータックル
をして怪獣の胴体を捉えて破壊力抜群の
大打撃を与える事に成功する。
倒れ必死に起き上がろうとする怪獣に
追い打ちを掛けるヘビーキャノン。
隊員3《気を付けろっ!?カイ》
追撃しようと拳を振り上げようとした
瞬間。
ヤムァモードンは、体内から緑色の強力な
酸を噴射。
カイ「不味いっ!?」
左腕を上げた状態で、損傷した右腕と右膝
で機体のコックピットを咄嗟に覆う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
合成怪獣ヤムァモードン
対レッドマン対策で誕生した合成怪獣
第1号。
地球人の科学者竹中凱博士とネクスト
シングの幹部キリキリの共同怪獣。
長靴や鯱に似た怪獣で、上部に二つの
人面、下部に宇宙生物の顔を持つ。
鋭い牙と怪力のある足の役割の両手
で相手の動きを封じ頭頂部の2本角
で相手を串刺しにする。また金属を
溶かす唾を吐く。
ヤムァモードンの上部の二つの人面と
下部の宇宙生物がそれぞれに3つ脳を
有し、視覚を共有して、下部の宇宙生物
が思考。上部の人面の二つが行動と記憶
する。
前回、ウルトラーVに同胞を殺した戦法
や武装を学習して、ヘビーキャノンの
主要装備が両肩の砲門とウルトラーVの
赤い連射可能のレーザービームに
対応する。
【ジュワジュワジュワジュワ……】
ヤムァモードンにとっては、ヘビー
キャノンは既に敵に有らず、
強力な酸を咄嗟に腕と膝でコックピット
を守る事に成功したが、左の砲門を始め
各部分、酸で装甲が液状に溶けて
フレームを初め各部分が丸見えだ。
隊員3《これでも喰らえっ!!》
ヘビーキャノンのピンチに隊員3は
上空からヒューマファイターが怪獣を
遠距離攻撃をするが、
怪獣は、鬱陶そうに酸を飛ばして
カイ「逃げろっ!?隊員3!?」
駆動系統がイカれてる中、カイ隊員が
必死に叫ぶ。
隊員3《オラオラ!!》
酸を回避して怪獣を翻弄するが、
怪獣は戦闘機を無視してヘビーキャノン
をトドメを刺そうと頭頂部のスパイクを
伸ばして突進してヘビーキャノンに迫る
隊員3《カイ!?》
カイ「ここまでか……」
カイ隊員。絶対絶命。
「「イヤッ!?」」
ラピッドシティに響く掛け声。
恐怖で一旦視界を閉じたカイは恐る恐る
目を開き驚愕する。
怪獣の後ろから銀色の手袋と赤い腕掴み
突進を力付くで、怪獣を食い止める存在を
見る。
カイ「レッドマン……」
赤い仮面に黄色い丸い両目の巨人は、
左腕で上部の首を締め上げて、
下部の怪獣の頭を片足で、踏み付ける
(簡単に諦めるなっ!?最後の最後の
最後まで足掻けっ!?)
カイ「!!」
カイの頭に直接語り掛けた聞き覚えの
ない声に一瞬、驚くが、カイは目の前で
必死に戦うレッドマンを見て、
カイ「……君が俺に語り掛けたのか……」
「「イヤッ!!!!」」
返事とも聞こえるその掛け声と共に、
レッドマンは怪獣をヘビーキャノンから
引き離す。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ウルトラマン対ガルバラード 〕
怪獣は鞭のように上部の尻尾を振り回して
レッドマンは宇宙空手を構えながら、
尻尾攻撃を何度も紙一重に避けながら
相手の間合いに近付き振り下ろす尻尾攻撃
を素早く両腕で怪獣の突進を受け止め、
そのまま首や体を強く締め付ける防御技
でヤムァモードンを苦しめるが、
「「ビャアアア!?」」
「「イヤッ!?」」
真下から尻尾を振り上げられて、顎に
直撃してそのまま近くの建物に倒れ
込む。建物は半壊してレッドマンは
直ぐに立ち上がり、間合いを詰める
隊員3《出たな!?レッドマン。》
威勢良く叫びレーザー光線のスイッチを
押す
真正面に飛ぶヒューマファイターの
レーザー光線がレッドマンの左肩に直撃
する!?
「「イヤッ!?」」
怯むレッドマンの首に下部の怪獣の口から
伸びた舌が巻き付き。
そのままビルの一つに叩きつける。
カイは直ぐ様、腕時計型の通信機器の
電源を付けて、
カイ「カルロス!?攻撃をやめろっ!?」
隊員3ことカルロスは怒鳴る。
隊員3「まさか、自分を助けてくれた恩人
だから攻撃するなってか……」
カイ「そうだ。」
カイははっきりと返事を返す。
隊員3「コイツがパリを初めあちこちに
どれだけ被害を出した有害巨大生物か
わかっているのか!?」
カイ「俺は彼を有害巨大生物から外した
かった……」
レッドマンに迫る怪獣。
だがレッドマンはゆっくりと立ち上がり
怪獣の頭頂部の角と下部の口の舌を
避けて、片腕で怪獣の角を掴み
「「レッドパンチっ!!!」」
赤く発光した右の拳で一気に貯めて放つ
正拳突きで怪獣を吹き飛ばす!?
更にレッドマンは勢い良く身体を回し
裏拳を怪獣の顔面に叩き込む!!
しかし殴られた怪獣は下部の口から
再び舌を伸ばして殴られた勢いを利用して
レッドマンの首をさっき以上に締め上げ
て建物にレッドマンを何度も叩きつけ、
更に締める力を上げる。
「「イヤッ!?」」
両手で必死に怪獣の舌を引き離そうと
もがくレッドマンだが、怪獣は油断せず
に縛る力を上げて続行する。
やがてレッドマンの両腕はだらりと下がり
刻一刻とふらつき弱っていく
キリキリ(ふふふ。苦しめ、苦しめ、
レッドマン。そのまま首を引き千切って
仕舞え!?)
その様子を離れた所から見ていたヘビー
キャノンは射線を確保と同時に目標を
定めて手動で各システムを補正する。
カイ「俺達は彼の事を何も知らない…
…只、今は街に現れたこの怪獣から
確かに俺を助けてくれた。俺達の本分は
……調査と研究!!俺達は軍隊じゃない
んだっ!?」
手足のダメージが深刻で各モニターから
危険なマークが点滅する中で、
カイは只、自分を助けてくれた人を
助ける。それが有害巨大生物と指定され
た宇宙人でも、俺は……彼を只の敵と
思いたくないんだ。
カイ「プラズマキャノン発射!?」
無傷の右の砲門から青いプラズマキャノン
を発射して怪獣の無防備の背中に直撃
「「ビャアアアアアアア!!!!」」
肉が弾け飛び悲鳴を上げてヘビーキャノン
の方を睨むヤムァモードン!!
だがその隙に、舌を緩めてしまい
キリキリ(馬鹿もん!?)
「「イヤッ!!!!」」
拘束から脱出と同時に両拳を二つの人面
にアッパーカットして更に両拳の突き出し
攻撃で怪獣を吹き飛ばし、尻尾を両腕で
掴み逆にレッドマンが力の限り締め上げる
各口から泡が出て悲鳴を上げる怪獣
「「ビャアアア~~~~」」
火事場の馬鹿力か、レッドマンの拘束から
脱出して、地底に潜る。
レッドマンは怪獣を追いかけようとするが
、
巨大蟻達がグランドキャニオンに続々
と集まる気配を探知して、
ヘビーキャノンを助けようと駆け寄るが
オープン回線で……
カイ《ここは、大丈夫だ。それより、
シャイダー隊長が向かっている第51軍事
貯蔵庫にも怪獣が集まっている。君がもし
……友好的な存在ならこの事態を鎮静化
するのに協力してくれないか……》
するとレッドマンはカイ隊員の頭に直接
語り掛ける……
(俺は、只、俺の為に戦う……俺は正義
の味方じゃない……それを忘れるな。)
そしてレッドマンはカイ隊員に一言を
言った後に全身を赤く発光して、
瞬く間にラピッドシティから
姿を消した……
度々彼が使うテレポーテーションと学者
達は考察するが……
カイ「にしても彼は、相当ひねくれて
いるな。まっ根が悪人かどうかわからない
けど……親の教育は真面目に受けてそう
だ……」
(…さっきは、本当に助かった……助けて
くれてありがとう……)
カイ「助けてもらったのはこっちだよ……
……」
通信オペレーター《カイ!?大丈夫か?》
近くの通信システムから仲間の声が聞こえ
カイ「こちらヘビーキャノン。輸送機の
準備を頼む。両腕が酷い状態だが、まだ
戦える。グランドキャニオンの隊長の
元まで輸送してくれ。」
アメリカ支部長《私が許可する。準備
しろ。》
カイ「支部長ありがとうございます。
カルロス。レッドマンは……俺達の……
味方だ。」
隊員3《…………》
信じる方がどうかしてるとは、わかって
いる…でも彼は……ヘビーキャノンが大破
してからでも、俺が死んでからでも、
怪獣と戦えたはずなのに、俺にトドメを
させたのに、怪獣だけを狙い、俺から怪獣
を離して戦った……
諦めていた俺を発破を掛けてまで、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヘビーキャノンが怪獣と戦闘開始した
同じ頃、グランドキャニオン
シャイダーは第51軍事貯蔵庫にローバー
を走らせていた。
通信オペレーター《ガイストは輸送機で
順調に移動中……にしてもゴリアテが
奪われるなんて……》
シャイダー《軍のタカ派の奴ら、どうやら
ウチと違ってサイボーグ対策を疎かに
したらしいな……》
通信オペレーター《ウチらが、対策して
いるのは基本は人間以上の連中だからな
……》
通信オペレーター《ガイストは盾なしだけど
大丈夫か……》
シャイダー《機体が修理完了したなら上々
だ……》
武装は減ったが、贅沢を言う暇はない。
オペレーターとの通信を切った後に、
シャイダー「彼を見くびっていた報い
かもしれんな。奴はゴリアテを手に
入れて、アメリカ支部に攻めてくるはず
だ。」
自分とデボンゲーの因縁を思い出して
シャイダー「私が止める!!!!」
車の時速を更に上げる。
同時刻
第51軍事貯蔵庫の作業員の仮説休憩所
リーダーはパソコンで、一人卓球ゲーム
をしていた……
仲間「地上にはガイラットのゾンビ達、
地底から巨大蟻達が来ます。」
友達「リーダー?」
リーダー「焦るな。ヘリを奪取する予定
も崩れた。助けが来るのを待つのも仕事
だ。」
至って冷静に状況を理解する。
既に只の一般人達が出る幕はない。
専門家の科学特別機動捜査隊員に任せよう
……
アメリカ支部では、
隊長、並びに支部長が不在の為に
シュワルコフが支部長命令で一時的に
指揮をするが、初心者故にぎこちない。
シュワルコフ《ジェットモンガーを発進
自動操縦で出動。念のため防衛態勢だ。》
通信オペレーター《カルロス。怪獣は?》
隊員3《真下にいるよ。》
シュワルコフ《カイ。状況は?》
カイ《攻撃が始まっている。》
シュワルコフ《単機で大丈夫か?》
カイ《……それでもやるしかない!!》
気合いをこもった言葉が返ってきて、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ウルトラマン対キングマイラ〕
1時間後……グランドキャニオン
真夜中の5時……
シャイダー《こちらシャイダー。
ガイストに到着。これから搭乗する。》
渓谷の一つの指定ポイントに投下された
ガイストの腹部の操縦席のドアを腕時計
型通信機でパスコードを入力してドアを
開閉。操縦席にある穴杯無製の折り畳み
アタッシュケース型の特殊強化装甲服に
両手を差し込むとケースが変形して特殊
強化装甲服を展開しシャイダーの全身を
包み込み
シャイダー《装着完了。戦闘準備完了。》
操縦席の各計器を素早くチェックして、
モニターで機体のシステムを確認し、
中央のゲームコントローラーを握り、
3つペダルの内2つを両足で踏み、
ブレイブアーマーガイストが起動する。
周辺に聞こえた爆発音にコックピット
が軽く揺れて、
シャイダー《よし、デボンゲー。
相手になるぞ。》
プラズマライフル1丁と頭部に内蔵された
バルカンに背中のランドセルにある2本の
エネルギーソード。
デボンゲー《ウヒャハハハハハハ!?》
デボンゲーの笑い声が格納庫から響き渡り
渓谷の岩山に隠された秘密の出撃口から
白い超大型機動兵器が、真夜中の渓谷に
姿を現す。
一方仮説休憩所では、
卓球ゲームをやめて、怒ったリーダーは
リーダー「もう待てん。脱出するぞ。」
整備士「貯蔵庫の損傷、多し、」
軍の兵士が持っていたライフルを持ち
ながら、洗脳された人々と激しい銃撃戦
を開始。
リーダー「軍用のヘリは?」
仲間「全て軍の連中と一緒に火の中さ、
怪獣相手にヘリでどうにかなるか?」
【ダダダダダダダダダダダダ。】
友達「徒歩でここから逃げるかない!」
遮蔽物や壁に身を寄せて銃撃に応戦する
彼らは……リーダーを先陣に、
リーダー「ついてこい。お前らっ!?」
「「応。」」
その時、貯蔵庫周辺に聞こえる老人の
声が聞こえてきた。
デボンゲー《アルベルト!!》
デボンゲー《シャイダー・アルベルト》
そして聞こえてくる巨大な駆動音。
仲間「……やっと助けが来た。」
窓から青いガイストが、仮説休憩所まで
到着して、
シャイダー《こちらは科学特別機動捜査隊
アメリカ支部。通報したのは君達で間違い
ないか?》
若い男性の声がオープン回線で、こちらに
話かけてくる。
リーダー「間違いないよ。」
デボンゲー《こらっ無視するな!!》
別方向から老人の癇癪が聞こえて、
シャイダー《焦るな。デボンゲー。
勝敗を決するなら、彼らを救助してから
だ……こちらシャイダー。輸送隊員に
連絡。民間人4名の収容を頼む。収容後は
そのまま民間の病院へ連絡を……》
輸送隊員《了解。しかしそうすると、
シャイダー隊長は歩いて帰るはめになり
ますよ。》
ロサンゼルスの郊外からアリゾナ州の
グランドキャニオンまでロボットの輸送
は往復を前提にする。燃料の残りも計算
すると、一旦基地に補給する必要がある
のだ。
シャイダー《……だが人の命には代えら
れない移動基地や空中要塞がない現状
致し方あるまい。どうしたデボンゲー?
そんな凄い物があるのにガイストに怯え
ているのか?》
オープン回線でゴリアテと向き合い
ながら言うシャイダーに、デボンゲーは
優しい口調になり、
デボンゲー《シャイダー。……今日は
運が良いな……何故か寛大な気分だ。
5分やる。そのロボットから降りろ。》
シャイダー(相も変わらず、自分を有利
にする癖があるな。)
デボンゲー《勿論。防戦装置を使えば、
それを破壊する。》
シャイダー《私に復讐したいんだろ。》
なるべく相手と長い話をさせる為、
挑発的に答えるシャイダー。
秘匿通信で、輸送機に搭乗している
警備隊員達が、既に仮説休憩所に
向かっている。
デボンゲー《この兵器に比べれば、
ガイストなどもう古い時代遅れの代物だ
》自信たっぷりと答えるマッドに対して
シャイダー《では何故ここに来た?》
デボンゲー《お前が降参すれば、誰も
私に逆らわなくなるからだ。》
シャイダー《それはない!!》
自分は仕事を全力に取り組んでいるだけ
使命や正義感で怪獣や悪の組織と戦って
いる連中達は、絶対に降参しないぞ。
全力で逆らって来る姿がありありと想像
できる。
デボンゲーの中で私が一番厄介者扱い
されているのを視野の狭い一言で済ます
べきかいなか。
秘匿通信で警備隊員が連絡する。
リーダーや整備士達を救助して
警備隊員《そのまま話を続けて……》
シャイダー《了解。》
と返事を返し
デボンゲー《強い者が生き残る
お前は進化の落伍者だ。》
シャイダー《勘違いするな。人体改造
学のマッドがっ!?》
シャイダー《進化は力でなく調和の産物
だ。人の身体に異なる動植物や機械を混ぜ
新人類を作ろうとした》
シャイダー《お前には分かるまい。科学の
発展を理由に人を騙して改造人間を商品と
して軍事復合産業に戦争の兵器として
世界に混乱を招こうとした人の道徳を
忘れた悪の科学者よ。》
デボンゲー《憎まれ口も今の内だ。》
シャイダー《人間は1人では生きられん
。》
シャイダー《人類が滅びればお前も
助からない……死ぬ事になるぞ。》
その時、
秘匿通信から輸送機のパイロットから
連絡がくる。
輸送隊員《収容完了。病院に連絡が取れ
て搬送可能。幸運を……》
警備隊員1《仲間が敵を止めてます。
とっとと乗れ。》
仲間の警備隊員2を輸送機に何とか乗せ
警備隊員2《待ってなくても……》
助からないと本人は思っていたらしい
それを補助隊員と輸送隊員2が足止めを
して
輸送隊員2《お陰様で、》
友達「イカれゾンビ達が来るぞ。」
シャイダー《君達もな。》
秘匿通信を切り、
ガイスト達から離れた場所で輸送機が
上昇して軍事貯蔵庫から離れて行く。
ガイストは右手に装備したプラズマ
ライフルを両手で構えて戦闘を開始
する。
デボンゲー《今こそ復讐の時、死ねっ!
シャイダー。》
青いプラズマ弾が、ゴリアテに直撃する
が、特殊合金の装甲の為大したダメージを
負おう事なく、両腕から重機関砲を放つ。
シャイダー《ちっ!?》
岩場を遮蔽物に、両者射撃戦に移行して、
撃ち合いを続ける。
シャイダー(遠距離戦闘だと、あの装甲
の硬さは厄介だ。スピードはガイストが
上だが、)
ゴリアテの周囲を素早く移動しながら
射撃を続けるガイスト。
対したゴリアテはその場を動かず、
自慢の装甲で攻撃を弾かせながら、
機関砲を撃ちまくる。
岩を砕きながら、ある程度遮蔽物が減った
デボンゲー《命知らずの男だな。》
この時、デボンゲーは、知らなかった
自分が搭乗した兵器が既に只の兵器では
なくなっている事を……
【ズル…ズル……ズル……ズルズル】
ゾークロン細菌によってゴリアテの構造
は生物的なグロテスクに変化している事
に……サイボーグ怪獣になろうとしている
事を……
シャイダー《口が減らないお年寄りだ。》
デボンゲーはそんなに脅威ではない。
だがゴリアテは脅威だ。
プラズマライフルを右手に持ちながら
左手を背中のランドセルに収納された
エネルギーソードの柄を掴み無言で
抜刀する。
シャイダーはタイミングを見つけて
ガイストを走らせる。
ゴリアテの3時の方向から接近!
すれ違い様にエネルギーソードで
横っ腹を斬り付けて、熱剣によって
ゴリアテの特殊装甲が熱で変形して、
装甲の中にある内燃機関を破壊するつもり
が、まるで生物のように、肉を焼ける音
と手応えに青いガイストの内部モニター
映った赤い肉の塊を見て
シャイダー「なっ!?」
流石に普通に驚くシャイダー。
それもそのはずだ。今自分が戦っている
のは、ロボットであり怪獣ではない。
しかし意識をそっちに集中した為、
動きが遅れる。
デボンゲー《やったな!?こなクソ!》
ゴリアテの装甲を傷を付けて怒る
デボンゲーは、ゴリアテを操縦して
巨大な両手でガイストを捕まえて、
ハンマー投げの容量で機体を投げ
飛ばす。塗装が剥げ、装甲を削られ
岩を激しく削りながらも受け身を取り
ガイストは次に来る攻撃に備える
激しく大地を走らせ殴り掛かるゴリアテ
のラッシュ攻撃を掻い潜り、取り組み
合いを開始。両者殴り合いになり、
ガイストの装甲が損傷しながら、
ゴリアテの胸部を殴り付ける。
デボンゲー《どうした!?そんな物
か!?》
シャイダー「こんなにスペック差があるの
か……」
ゴリアテはガイストの頭部を掴みに貯蔵庫
の壁や渓谷の岩肌に何度も叩き付けて
ゴリアテは両手を組んで一気に振る
シャイダー「ああああああああああ!」
機体の胸部装甲にまともに直撃して宙に
舞い上がり大地に倒れる。
【警告!!機体の限界値を超えて
います。】
シャイダー「……システムの80%が
オフラインか……まだ戦えるな。」
あちこちに火花を飛び散らせる
ガイストにトドメを刺そうと近づく
ゴリアテ……
デボンゲー《終わりだ。シャイダー。》
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
異常はだいぶ前から起きていた……
しかしデボンゲーはシャイダーに集中して
いた余り、背後から、隙間から迫る
ゾークロン細菌に気付いてなかった……
デボンゲー《うん!?》
緑色の布のような物に突然背後から覆い被
さられ、
デボンゲー《何じゃ、こりゃあっ!?》
気付いた時には遅すぎた。
既にゴリアテの内部は細菌が変質させた
怪獣の細胞と神経で埋め尽くしており、
デボンゲーは緑色の布に全身を包まれて
全身を生きたまま、細菌に喰われ始める
デボンゲー《うぎゃああああああああああ
ああああああ!!!!》
第51軍事貯蔵庫に響き渡るデボンゲーの
断末魔の叫びにゴリアテは、ガイストを
無視して貯蔵庫の外に倒れ
シャイダーは悪い事を想像する。
シャイダー(さっきのゴリアテの内部も
そうだが、コイツもサイボーグ怪獣に
なっているのか……)
ラスベガスのギャンブラーの渓谷で暴走
したロボー47の残骸を調べた結果。
内部に光のレトロウイルスが変質した
怪獣の細胞とかが、見つかっている。
【キシャー!キシャー!】
巨大蟻が3匹。ロスデールキャニオン
の地底から出現する。
通信オペレーター《隊長。複数の怪獣反応
が集まっています。》
通信機から聞こえた焦った声に、
焦る事なくシャイダーは言う。
シャイダー(考えるのは生き残ってから
にしよう。)
シャイダー《見えているよ。やれるだけ
足掻いてみる。》
無理やり機体をゆっくりと起き上がら
せる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
シャイダー「怪獣共、相手になるぞ。」
エネルギーソードを抜刀して、
ガイストは巨大蟻達と向き合い
いざ機体を走らせようとしたら、
【ピカッ!?】
前方に小さな赤い光が一瞬煌めき出して
シャイダー「!?」
咄嗟に機体を急停止させて事態が急展開
に驚く
シャイダー「何だ!?」
ガイストの目の前に、まるで最初から
いたように、彼はこの大地に立っていた。
『レッドマン』
彼はこちらを軽く振り返りガイストを見て
何かを確認した雰囲気を見せ、やがて
怪獣達がいる方向を向きレッドマンは
「「イヤッ!!」」
空手の型を構えて勇ましく掛け声を上げ
ガイストを他所に怪獣達と対峙する。
シャイダー「こちら、ガイスト。敵の
データは少しは得られたか?レッドマン
じゃなくゴリアテの方だ。」
アメリカ支部では生物学の博士達が司令
室に集まり、分析班と共に分析を急いで
いた。
通信オペレーター《今、分析に回している
……》
支部長《直ぐにデータ変換している。》
シャイダー《急いでくれ。敵の構造は
どうなっている!?》
情報データを立体化させて、
指揮権を一時的に預かったシュワルコフ
が要点を説明する。
シュワルコフ《特殊合金の装甲に怪獣の
筋肉組織や神経組織が、密度も質量も
恐ろしいくらい木の根の如く
張り巡らせている。エネルギーソード
で装甲を破壊しない限り、攻撃しても
無駄です。隊長。》
通信オペレーター《情報を送信。》
シャイダー《ガイスト。敵の情報を受信
を確認。》
モニターに映るゴリアテの仮想データ
構造を確認して、自分の次の策を練る
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「「イヤッ!!」」
素早く空手の型を構えながら巨大蟻の1匹
にハイキックを放ち、怪獣を岩肌まで吹き
飛ばし後頭部を踏み付けて叩き潰す。
前とは違う『中途半端はしない』覚悟を
完了して、怪獣達に立ち向かうレッドマン
2匹前肢での同時攻撃を両腕で弾かせ、
相手を1匹に絞りアッパーから肘打ちに
攻撃を正拳突きから両手の突き出しで、
巨大蟻の強靭な胸部を貫通させ、黄色い
体液が飛び散る。
3匹めは岩肌を走らせながら鋭く強力な
大顎でレッドマンの喉を狙おう
ヒット&ウェイで攻撃を繰り返し、地面を
横転して連続攻撃を回避してチャンスを
見つけて両手を赤く発光させて巨大蟻の
大顎を掴み力比べをしながらレッドマン
は怪獣の顎を無理やり左右に引き裂く。
黄色い体液が、赤い身体に降りかかり、
【キシャー!キシャーキシャー!】
同族の死に巨大蟻の群れがレッドマン
に迫る。
3匹に取り囲まれて袋叩きにあうレッド
マン。
「「レッドナイフ!!!!」」
両手から赤い持ち手をそれぞれ出現させ
一閃!?
巨大蟻達をバラバラに切断する。
【キシャー!キシャー!キシャー!】
蟻達は故郷に最早帰る事は出来ず、
仲間を失うばかり……
自分達が何をしたっ!!何故こんな
目に会う。
巨大蟻達は残りの群れを集めて、
散々自分達の邪魔をした存在に最後の
血戦に挑む!!
無謀にも仲間達が挑んでいる間にレッド
マンの動きを観察した個体がいた。
サンフランシスコで仕留め損った巨大蟻
だ。
もう1匹は、アメリカ支部のロボー47の
パイロットを噛み殺した個体だ。
両者獲物を決めて行動する。
「「イヤッ!!」」
両手にレッドナイフを持ちながら
巨大蟻の1匹に接近して、顎を蹴り上げる
「「キシャー!」」
地面に仰向けに倒した個体にナイフを
使い滅多刺しに動くレッドマンだが、
残りの2匹が蟻酸を飛ばして倒れた個体
を守る。
両手のナイフを回避の為に落とすも
直ぐ様バク転で距離を取り
「「レッドサンダー!!!!」」
両手から光線を発射するが、
巨大蟻達は後ろから4つの羽を出して
空を飛びレッドサンダーを避ける。
「「イヤッ!?」」
空中からレッドマン達に向かって蟻酸
を次々と飛ばして、レッドマンとガイスト
は別々の渓谷の巨大な岩の柱に姿を隠す。
蟻酸は人間サイズの岩を始め、洗脳された
生けるゾンビ達や大地に生えている
サボテンを氷のように溶かして、
ブレイブアーマーの装甲でも耐えられる
物じゃない事を物がたる。
シャイダー「ずっと隠れている訳にも
いかん!!」
ガイストは素早く機体を横転して射線を
確保して、操縦席に備え付けられた
引き出しターゲットスコープを使用する。
ガイストはプラズマライフルで、空を飛び
回りこちらの出方を伺う1匹を狙いすまして
射撃。青いプラズマ弾は空を切り、
真っ直ぐに巨大蟻の胴体に直撃。オレンジ
色の甲殻に風穴を空き、炎上して落下する
だがその1匹に集中していた為、
もう1匹がガイストに突進して、ガイスト
は追い込まれていた。
馬乗りからガイストを攻撃する巨大蟻。
プラズマライフルを手から離されて、
巨大蟻に機体の両足を掴まれ、
ジャイアントスウィングの要領で、
ガイストは投げ飛ばされる。地面に倒れ
た衝撃でV型のデュアルアンテナがへし
折れて、せっかく修理が完了した機体を
傷だらけになったが、ガイストは素早く
起き上がり後ろから、
追撃して来た巨大蟻の首を両腕で掴み
背負い投げを見事に決めて、両手で怪獣
を持ち上げて、機体の両肩、腰、両膝に
負担を与えながら、巨大蟻を柱に向かって
投げ飛ばし、その衝撃で柱の上にある巨大
な丸い岩が落下、巨大蟻を体液まみれに潰れ
させて仕留める。
シャイダー「ふぅ~~。」
もう一方でもレッドマンの戦いは続いて
いた。正拳突きやハイキックを防がれ
逆に前肢に殴られてダメージを負おう
レッドマン。動きを先に予測され、
鋭く蟻の前肢がレッドマンの両腕を攻撃
してレッドマンを後退させて岩肌に
追い込む。
(コイツ他のより動きが良いぞ。俺達の
格闘の動きが全部読まれてる!!)
この個体は、サンフランシスコ、
ベイタウンと、レッドマンの戦い方を
観察して必ずレッドマンがする動きを
学習したのだ。
(あんまり使いたくないが、
しょうがない!?レッドマン超能力。
念動力!!サイコキネシス)
流石に危機感を覚えたレッドマンは
両腕を×印に組んで一気に両腕を離して
念動力の波を巨大蟻に向かって放射して
突然、巨大蟻の身体を宙に浮かばせ、
必死にバタバタしている巨大蟻をその場で
ひっくり返して反対側まで一気に投げ
飛ばし、岩肌に叩きつける!
「「イヤッ!!!」」
(ストレートファイターのベガ様から
もらった技。サイコブラスト!!!!)
更に追撃の
両手から念動力を砲弾のイメージのまま
放出して、起き上がる
途中の巨大蟻を穿ち穴だらけにする。
黄色い体液が地面を染める。
「「キシャー……キシャー……」」
(…………そんな便利な牽制技があるなら
次からはそれを最初に使ってくれよ!?)
(あのな~~俺は必要以外にコレを使う
気はないの……付け焼き刃や生兵法は、
ハッタリレベルなんだぞ。)
レッドマン本人はアースキネシスやエレキ
キネシス、エアロキネシスやパイロ
キネシスも使えるが、いちいち精神集中や
統一の前提が必要の為、基本は格闘技で、
どうにかなる。
キャンドルゾンビ「あぁあ~~」
レッドマンの足元にガイラットの怪人と
戦闘員のウズマキング達が、唐突に攻撃
をし始めるが、これは……デボンゲーの
貯蔵庫の守りを任された為……だが、
身長80㍍の巨人と大型機動兵器相手に、
それは……愚策であった……
(レッドストンピング!!)
(勝手に、変な技をつけないでくれ、)
レッドマンは虫を踏みつける要領で、
キャンドルゾンビを瞬殺。
ガイストにレーザー銃を浴びせるウズマ
キング達は、
シャイダー「大人しく退いておけば良い物
を!!」
ガイストの頭部と胸部の左右にそれぞれ
内蔵された対怪獣用120㎜の60発のビーム
バルカンを連射。
ロボー47の軟鉄装甲を穴だらけに出来る
コレに常人の15倍のウズマキング達は、
数秒後とてもとても可哀想な最後となる。
裏コンセプトの地域制圧用の面目躍如だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「「……タオス……レッドマンヲタオス!
」」
後ろから聞こえた巨大なプロペラの音に
レッドマンとガイストは振り返る。
白い独特なアメフトフォルムのボディに
赤いモノアイが明確な敵意と意志を持ち
レッドマンとガイストを凝視する。
2つのプロペラを回転させ
第51軍事貯蔵庫の高い位置に着地して、
ゴリアテ「「オールハイル、
ゾークロオオオオン」」
全身の駆動音を使い機械の音で雄叫びを
表現する。
サンフランシスコで使用したゴリアテボム
を片手に二人の方に向かって投擲する。
レッドマンは空手の構えをして、腕で
弾こう振るが、ボムと接触した瞬間。
爆発。レッドマンの巨大な身体を宙に
舞い上がらせて、地面に叩きつける。
(前のより殺傷力が上がったな……)
地面をめり込ませながら、対怪獣用爆弾
ゴリアテボムの破壊力に、レッドマンは
警戒レベルを上げる。ゴリアテは、
再び白い球体爆弾を投擲する。
「「イヤッ!!」」
その場から直ぐに移動するレッドマン。
さっきいた場所に投擲された爆弾が
落ちるが、直ぐに爆発しない事に
ガイストは知る。その隙に、高い場所に
立っているゴリアテに向かって
右手に持ったプラズマライフルと頭部の
ビームバルカンを連射するが、
直撃する直前に、見えないバリアの壁
がゴリアテの周りに現れて、ガイストの
遠距離攻撃を悉く防がれる……
シャイダー「効いていない。馬鹿な!?」
シャイダーは驚愕の表情を表す。
通信オペレーター《どうしたっ!?隊長っ
!?》
司令本部からこちらを心配する声が聞こえ
てきて、シャイダーは報告する
シャイダー「敵に見えないバリアのような
物が現れて、こっちの攻撃が全然通じない
!?どうするっ!?」
ゴリアテはこっちの攻撃をバリアで防ぎ、
逆にゴリアテはこっちを自由に攻撃できる
ガイストは再び岩の柱に身を潜めて、
相手の出方を冷静に見る
シャイダー(あのバリアのエネルギーは
謎だが、このままじゃ、……いずれこっち
のライフルやバルカンの残弾が切れる
埒があかない……さぁ、どうこの状況を
打開する。シャイダー・アルベルト……)
小型モニター画面のプラズマライフルの
残りとビームバルカンの弾を確認して、
ヘッドディスプレイに映るゴリアテボム
を見て
シャイダー(奴は、爆弾を投擲する際に
いちいちバリアをONOFFを切り替えて
いるのか?)
近くに転がる黄色く点滅するそれを
ガイストは手元に掴み上げ良く構造を見る
……
シャイダー《こちら、シャイダー。これ
からゴリアテのバリアと爆弾の情報を送信
する。解析頼む。》
通信オペレーター《了解!?直ぐに情報を
解析させる!?》
オペレーターからの良い返事を貰い
シャイダー《頼む。ってこりゃヤバい!》
話をしている内に時限爆弾が爆発。
爆破からガイストは
何とか避ける事に成功したが、直ぐに
次々と投擲され、
シャイダー「いつまでも高い所にふんずり
返るのは、良くないぞット!!!!」
器用に投げられた爆弾を掴みゴリアテに
向かって投げ返す!!
ゴリアテ「「!!!!」」
どうせバリアに弾き返されると考えていた
が、何と爆弾はバリアをあっさり通り
抜けてゴリアテの無防備のボディーに直撃
しそのまま爆破。
(ベム!?)
(わかってる!?)
それを見たレッドマンも素早く大地を
走り赤く点滅する爆弾を掴みゴリアテに
向かって投擲。
ゴリアテに再び爆弾が直撃して爆破する
光景を見たシャイダーはゴリアテの攻略の
糸口を見つけた。
通信オペレーター《隊長。ゴリアテボム
とバリアの情報の解析が完了した。今、
データを送るぜ。》
シャイダー《情報を受信、ありがとう。》
ディスプレイから見る情報によると、
バリアと爆弾のエネルギーは同じで、
投擲された爆弾をバリアはバリアの仲間と
して認識する為、爆弾はバリアをすり抜け
られるらしい。
ゴリアテは苛立ちながら爆弾を次々と投擲
ガイストとレッドマンは今度は明確に投げ
られたゴリアテボムを拾い上げゴリアテに
向かって投げ返す!!
ゴリアテの自慢の装甲が自前の爆弾に
よって削られる。そして遂に、
シャイダー「倒れろっ!?」
「「イヤッ!?」」
ガイストとレッドマンが同時に爆弾を投げ
返し爆弾ゴリアテの胴体に直撃と同時に、
爆発!!ゴリアテは貯蔵庫の屋根に倒れる
機体の重量に耐えられず屋根が沈み、機体
は貯蔵庫内部に落下。
暫くすると…
【ドンドンドン!!ドゴン!バゴン!
ドゴン!バゴン!】
内部に聞こえてくる音に剣持は驚く。
(!!!!)
(落ち着け……あれでくたばるなら、
俺達は苦労しない……)
冷静にベムはゴリアテの性能を見て、
剣持を落ち着かせる。
『banker51-A』の中に待機している
ウズマキング達を踏み潰し機材を破壊して
ゴリアテは金属の隔壁を次々と壊し暴れる
その様は、まさに怪獣……
【ドゴン!バゴン!バゴン!ドゴン!】
(音が段々と近づいて来る……)
(……そろそろ来るな……ここからが
……本当の勝負所だ)
激しく貯蔵庫内部に聞こえるゴリアテの
駆動音が、外側にいるガイストとレッド
マンの耳に聞こえて、臨戦態勢を整える
両者……
駆動音が一旦止まり静かになる
シャイダー「……?」
ガイストとレッドマンの間に静寂が訪れる
……
【…………………………】
緊張を解く事なく貯蔵庫の扉を凝視する
二人。
【ドッボゴッバッカアアアン】
分厚い鋼鉄の巨大な扉を粉々に粉砕して
扉の破片の雨がゴリアテのボディーに
降り注ぐが、びくともしない。
ゴリアテは苛立ちを駆動音で表し
獲物を睨む。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その時間。あちこちに原因不明の謎の
怪電波が、世界中に流れ、テレビに、
パソコン画面に、モニターに、
レッドマンとガイストと
ゴリアテが戦闘している様子が流れ始め
た。パリ本部も『お化け屋敷』も勿論。
ボーダー全支部にも、突然映し出された
そのリアルタイムの映像にびっくりする
が、チャンネルを幾ら替えようとも
変わらない映像にボーダーの職員や隊員
そして世界中の人達は食い入るように
ソレを見る
これは、ディアヴォロスの小飼のトリオン
兵を異次元から盗み見ているのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
巨腕から放たれたダブルラリアットを
まともにガイストとレッドマンは直撃
して岩の柱に叩きつけられる。
ゴリアテはガイストを無視してレッド
マンを狙い攻撃する。
「「イヤッ!?」」
ゴリアテの巨拳の連続攻撃コンボを
空手の型で防ぎ、反撃の正拳突きや蹴り
を放つが、強硬な装甲に威力を殺され
逆に殴り返される
(……やはり、奴の鎧を崩さない限り、
まともにダメージを与えられない。)
両腕でハンマーのように叩き潰そうと
拳を地面に振り下ろすのを身体を転がし
て避ける。
新技も、状況的にまだ温存したい……
剣持はこの時、妙案を閃く
(ベムっ!?両拳を限界までエネルギーを
貯めれないか?)
(無理を言うな!?今でさえ両足に
エネルギーを貯める最中なのに。)
(そうか……)一瞬残念な声になる剣持
だが、この案は、ダメだと何となく
わかっていた……
(引き剥がそう。アイツの鎧を!?…)
大振りの攻撃を避けてレッドマンは
ゴリアテのど真ん中まで接近する。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
ボーダー本部
突然映り出された映像に、関係者達は
コンセントを抜いても、一度停電させ
ても消えずに流れている映像に、
次第に見始める人達が一人。また一人。
原因不明でどうしようもない為、
諦めて上層部達はアナウンスで、安全
が確認出来るまで、トリオン体に成れる
人はトリオン体に換装するように
通達する……
ラウンジにあるテレビに大勢のボーダー
隊員も職員も流れるテレビを見ている
……その中には、風間隊や太刀川隊も
いた……
風間「レッドマンが倒される様子を
世界中に流しているのか?」
歌川「有害巨大生物に登録されたようで
すし、そうかも知れません。」
菊地原「うん?」
じっくりとテレビ画面を見ている
菊地原が、妙にゴリアテの方を見る。
菊地原「あれ?」
歌川「どうした?菊地原。」
菊地原「少し集中させて下さい……」
力比べでレッドマンを岩肌に追い込み
両手でレッドマンを投げ飛ばす様子を
見て訓練隊員達は、ゴリアテの強さに
喜ぶ。
彼らから見たらレッドマンは勝手に
市街地に現れた敵と戦い街を滅茶苦茶
にして敵を倒す。そんな存在だ。
「「イヤッ!!!!」」
両腕で防御を構えるがゴリアテはレッド
マンの無防備な顎を殴り上げる。
街を守りたい忍田派と近界民を敵として
排除する城戸派の2つにレッドマンは
嫌われている。
何度も岩肌や地面に倒されても何度も
両手に力を込めてレッドマンは立ち上がる
。そして心ない訓練隊員達はそれを見て
笑う!
那須(……笑う事ないじゃない。)
那須隊の皆はその様子を遠くラウンジ
テーブル席から眺めていた。
怪獣イポポの時、ボーダー本部を破壊さ
れないようレッドマンともう一人の巨人
が必死に街を守っていたのを知っている
から……
それよりも志岐の怒りを露にした状態を
日浦 茜と熊谷 友子は放っておけ
なかった……仲間がレッドマンが戦う
映像を見て驚く表情を見せて、最初は祈る
ように映像を見ていたが、劣勢になる様子
を馬鹿にする発言を聞いた瞬間。那須が
恐怖を覚える程、志岐が怒りの表情を
見せている。
那須「私達の部屋に戻ろうか。」
日浦「賛成です!?隊長。」
ここに長居すると志岐がどう動くか、
わからない。「「イヤッ!?」」
訓練隊員「大人しく殺されてろ!?
宇宙人!?」
志岐は怒りに任せて立ち上がろうとする
が、隣に座っている熊谷が彼女の行動を
止める。
志岐「離してください!?熊谷さん。」
熊谷「落ち着いて。小夜子。言いたい奴
に勝手に言わせておけば良いの!?」
影浦「てめぇら、少し黙ってろっ!?」
ドスが聞いた影浦の大声で、訓練隊員達
はビビり辺りは静かになる。
鈴鳴第1と荒船隊の元に影浦も座り、
影浦「気付いたか?レッドマンの戦い方
……」
村上「巨大ロボットの装甲の繋ぎ目を
さっきから破壊しようとしている事か?」
冷静にテレビに映るソレを見て感想を
言う。
影浦「それもある。だが妙なロボットだ
……どう考える荒船。」
荒船「あのロボット、動きが機械の稼働
というより、まるで……」
北添「……怪獣みたいだよね」
柿崎隊と東隊もロボットの動きに
違和感を覚える。
柿崎「レッドマンは、どうして逃げない
んだ?」明らかにレッドマンが劣勢なの
に……
東「何か勝てる策があるようだ……」
東から見たレッドマンの感想は何故、
宇宙人のレッドマンは日本の空手の
動きを知っているのかだ……
小荒井「ならその隙を伺っているのかも
知れません。」
何度彼が怪獣と戦っている映像記録を
A級B級合同で見た限り彼の戦い方が、
地球の格闘技にほとんど同じで、日本
の空手の型を良く使用する傾向がある。
それが酷く気になっていた……
生駒隊の部屋では、
南沢と生駒が何処から用意したのか
阪神タイガースの法被を着て、
生駒「フレー!フレー!頑張れ~~
レッドマン!!」
南沢「かっ飛ばせ!!レッドマン!!」
……普通に応援していた……
隠岐「あっ、レッドマンがかっ飛ばされ
た……」
生駒「あぁあーー!!」
まるで野球試合で自分が応援するチーム
がピンチの局面を見る様子だ。
水上「イコさん。あれ、『お化け屋敷』
が有害巨大生物に登録されているんです
よ。」
生駒「嫌、俺には分かる!?レッドマン
は色々言われてるけどアイツは良い奴だ
っ!?」堂々と宣言するイコさんに
細井「その根拠のない自信は何処から
くるんや。」
オペレーターにジト目で見られているのに
二人はパソコン画面に向かってエールを
送る。
生駒「後、このロボット一目で如何にも
悪のロボットって外見しとるわ。
絶対こっちが世界征服を目的とした侵略
兵器や。」
隠岐「まぁ、一つ目ロボットが敵って
ロボットアニメの常識ですけど、」
生駒「だろっ!」
水上「でも映画パシフィックリムの
クリムゾン・タイフーンはモノアイで
すけど味方側でしたよ。」
生駒「えっ?そうなの?(・_・)」
目を鳩の豆のような顔をしてキョトン
する中、レッドマンの戦いは続く。
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若村「……」
三浦「…………」
香取隊の部屋でもレッドマンの映像が
パソコン画面やタブレット画面に流れ
ており、若村は自分達の隊長を助けて
くれたレッドマンは、本当に悪い奴か
考えていた。ランク戦の今度の相手チーム
の対戦ログを見ている最中に、突然、流れ
始めた映像を若村と三浦は何とも言えない
表情で見ていた。
香取「(´ω` )zzZ」
当の助けられた香取葉子は人をダメにする
ソファーで気持ち良さそうに寝ている。
染井「………………」
オペレーターの染井はその映像をどういう
気持ちで見ているのか。彼女のレンズが
光の具合で光っており、いつも以上に
彼女が何を考えているかわからない
……
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風間隊の部屋
菊地原は部隊の部屋のパソコンに
イヤホンをして戦闘映像を聞いていた。
【ドクン……ドクン……ドクン……】
菊地原のサイドエフェクトの強化聴覚に
は確かに聞こえいた。
ロボットから聞こえて来る稼働音に混じっ
た生物の鼓動音を……
菊地原「……風間さん。」
風間「どうした?」
菊地原「このロボット、…機械だけじゃ
ない……生物の鼓動音のような物が
聞こえます。」
イヤホンを取り風間隊は気付く
三上「えっ?ロボットじゃないなら、
これって……」
風間「例の光のレトロウイルスに感染
しているのか……」
その事実を世界中は知る……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一体どのくらい地面に倒れている?
何度岩の柱や渓谷の岩肌叩き付けられて
いる…
ゴリアテは両肩のプロペラを正面に向けて
高速で移動。突進態勢を完了して突進!!
レッドマンはもたれ掛かっていた岩の柱
に身を隠して真っ直ぐに柱に突進した
ゴリアテの攻撃を避ける。
プロペラが岩を削り、太い岩の柱が
痩せ細る。削られた岩の破片が、辺りに
飛び散る。
敵の突進の威力の恐ろしさを物語る……
レッドマンは数えるのも嫌になる
装甲の繋ぎ目を破壊しても再生させて
やがる。
超能力で両手にレッドナイフを手元に持ち
ゴリアテと向き合い睨む!?
(もうキレても良いか……)
(ベム。俺もキレそうだ……)
ギリギリの境界線で状況を見て、
(アイツの攻撃タイミングはもう
わかった……行くぞ……!)
(あぁ、いい加減決めよう……)
「「イヤッ!!!!」」
両手にレッドナイフを持ち、レッドマン
は地面を踏みしめて一気に走り出す。
ゴリアテは巨拳を勢い良く放ち、
「「イヤッ!!」」
ナイフを使い流れるように攻撃を受け
流しゴリアテに急接近!!
2本のレッドナイフの刃を無理やり
ゴリアテの胴体の装甲の繋ぎ目に同時に
左右から突き刺し、蛍光色の緑色の血が
レッドマンの顔に降り掛かり両腕の力を
込めて必死に引き剥がす
ゴリアテ「「!!!!」」
ゴリアテはレッドマンを引き剥がそうと
無防備な背中を何度も攻撃をするが、
レッドマンはとにかく耐えて全身の力を
使い一気に装甲を引き剥がす!!
「「イヤアアアッ!!!!」」
全身全霊の声を腹から出す!!!!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ダブル・イベント〕
【グシャグシャ…ブシャッガシャン!!】
気持ち悪い音と共に白い装甲が地面に
落ちて、中身を世界中の人達は見る……
真ん中の赤い爬虫類の特徴を持った大きな
一つ目を中心に小さな目が左右に3つずつ
計7つの目に蟹のような口を上下左右に
牙を開き、
ゴリアテ「「GYAOOOOOO!!!!」」
「「イヤッ!!」」
グロテスクな外見をした蛍光色の緑色の
血を流し肉むき出しの怪獣の素顔に
向かってレッドマンは瞬時に相手に後ろを
向けて両手を地面に置き後ろ両足を
ゴリアテの顔に叩き込む!
ゴリアテ「「GYAOOOOOO!!」」
ゴリアテの口から緑色の血が飛び、
「「イヤッアアア!?」」
更に渾身の力を込めたパンチで殴り飛ばし
その威力の余りゴリアテの顔面が波打つ
(逃がすなっ!?畳み掛けろっ!?)
(奴を立ち直らせる暇を与えるなっ!!)
鈍い感触が拳に伝わる……皮膚が無い
状態でこの堅さ……怪獣の顔面に勢いを
付けて一気に膝蹴りを放ち!!
のたうつゴリアテに向かって
手刀の連続攻撃を顔面に叩き込む!
「「イヤッアアア!!!!」」
チョップの猛攻にゴリアテのダメージは
確実蓄積している。
「「イヤッ!!!!」」
レッドマンはゴリアテの巨体を掴み
勢いを付けて巴投げをして、更に背負い
投げをする。
ゴリアテの顔面を何度もレッドマンは
攻撃してゴリアテの額から緑色の血が
吹き出る。レッドマンの両腕もゴリアテ
の緑色の血に染まり、
血みどろ戦いはレッドマンが有利となる。
(敵が後ろ来るぞ!?)
地面が軽く揺れて、探知能力で後ろ
振り返ると巨大蟻が出現した穴から黄色い
口付きの舌が伸びて来てレッドマンの首に
巻き付き締め上げて引っ張る。
凄まじい力で穴の方に引きずられる。
(コレは……クローヘッドの…)
地底の穴を破壊して打倒レッドマン
の怪獣が再び出現した。
「「ビャアアアアアアアアアア!!」」
伸びる舌から脱出して、
レッドマンは空手の型をして怪獣に
挑む。
「「レッドチョップ!!!!」」
手刀を繰り出すが、怪獣は2本の白い角を
伸ばして攻撃を弾き返す!!
叩いた手首が痛い!!
(コイツ意外に強い!?)
(ゴリアテを倒したいのに!?)
文句を言いながらもラピッドシティの
怪獣は身体をしならせて強力な尻尾を
レッドマンに向けて迫る。
「「イヤッ!?」」
レッドマンは近付き下部の頭部と上部の
顔をそれぞれチョップを放ち、
両手で上部を抑えるが、
その間に、怪獣の下部の口がレッドマン
左足首を噛み付き!
レッドマンは怯み2本の角がレッドマン
首を挟む。
「「イヤッ!?」」
上部と下部の別々の攻撃にレッドマンは
苦しめられる。
下部の怪獣の鋭い牙がレッドマンの足に
食い込み、
激痛がレッドマンを襲う!!
(レッドマン超能力!!エレキキネシス
!!)全身の身体を一時的に体内電気を
発生させてクローヘッド事ヤムァモードン
を感電させる!!
レッドマンは怪獣の拘束から脱出して、
タックルをかまそうとするが、怪獣は
上部を限界まで下げてタックルを回避。
直ぐに起き上がり近付こうするが、
怪獣は上部の角を何度も伸び縮みさせて
レッドマンの接近を許さない。
レッドマンはわざと跳躍して怪獣の後ろ
に回り込み怪獣の背中ヘビーキャノンの
砲撃を受けた傷口を蹴り上げる。
「「ビャアアアアアアアアアア!!!」」
完治してない傷口を攻撃されのたうち回る
怪獣。
勝負を決めようしたレッドマンに、
装甲を再び嵌めたゴリアテの巨拳が、
レッドマンに直撃して吹き飛ばされ、
右のヤムァモードン。左にゴリアテ。
真ん中に着地したレッドマン。
左右の相手にレッドマンは、交互に挟撃
される状況に立たされる。
強敵2大怪獣の挟撃にレッドマンはどう
戦う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM ウルトラマンパワード メイン
テーマ〕
「「イヤッ!!!!」」
元々孤立無援の状況で、勇ましく声を
出してゴリアテに空中へ跳躍した後に素早
く回転し、その勢いでゴリアテの顔面に
強烈な蹴りを打ち込み後方に吹き飛ばす。
追撃しようとゴリアテに接近しようとした
ら真後ろのヤムァモードンに再び角で挟
まれてレッドマンの身動きを封じられる。
ゴリアテはレッドマンに迫るが、
レッドマンは両足を無理やり上げて迫る
ゴリアテを蹴り上げる。
(ゴリアテから殺るぞ!?)
レッドマンはゴリアテに向かって前蹴り
横蹴り回し蹴りの始め連続の蹴り技を
ゴリアテに直撃させて追い込む。
追撃をしようとレッドマンが動こうと
したら、もう1匹の怪獣の不意討ち尻尾
攻撃が、レッドマンにまともに直撃して、
地面に倒れる。相手を交互に見て
直ぐに立ち上がり、ゴリアテとヤムァ
モードンの同時攻撃を身体を低く転がり
これを回避。別々の相手の攻撃を、避け
て、レッドマンは、貯蔵庫の外を走る。
1匹を相手するともう1匹が、レッドマン
を狙う。2匹同時に相手に出来る程、
今のレッドマンには余裕がない。
連戦は勿論。
ゴリアテの装甲を引き剥がすのに、
かなり体力を使ったから、
やがて後ろを岩肌に追い込まれ、
ゴリアテ「「!!!!」」
ゴリアテは怒りレッドマンの首を掴み
岩肌に叩き付けてレッドマンの身動きを
封じられ怪獣クローヘッドが2本角を鋭く
伸ばして突進態勢をして一気に突進!!
「「イヤッ!?」」
必死に足掻くが、ゴリアテの力が強力で
動けない……
まさに絶対絶命……
シャイダー「カイっ!狙う相手を間違えて
外すなよ!」
カイ「隊長こそ、プラズマキャノン
発射!!」
【プラズマキャノン起動。】
遠方からの射撃と砲撃が放たれ、
目標に真っ直ぐに直撃する……
ゴリアテとヤムァモードンの2体に……
「「ビャアアアア!!!!」」
シャイダー「カルロス。クローヘッドの
目を狙え!?」
通信機に指示を出す。
隊員3《どの目だよ!?》
カイ「とにかく全部だ!?」
隊員3《了解っ!?》
カイ「隊長…すいません。機体のシステム
が全部停止しました。」
ヘビーキャノンの各部に光るビーコンから
明かりが消える。
シャイダー「了解。そのまま、脱出して
安全な場所にいろ……」
【プラズマライフル残弾ゼロ】
カイ「隊長は?」
ガイストは無言でプラズマライフルを
投げ落とし背中の2本の熱線剣の柄に
持ち手を伸ばし
【ブォン!!】
抜刀……
シャイダー「……勿論、怪獣退治だ。」
ガイストは両手にエネルギーソードを持ち
ヒューマファイター1号と共にレッドマン
を助けに駆け出す。
隊員3《……良いんですか?有害巨大生物
に肩入れして……始末書を支部長に提出す
れば、良いって訳じゃありませんよ。》
シャイダー「……ここで彼を見殺しにした
ら、もっとヤバい奴相手に彼無しで、戦わ
ないといけないからな……それに現実問題
……」
隊員3《なんすか?》
シャイダー「彼が殺されたらあの2匹の次
の獲物は、間違いなく我々だ。機体は既に
ボロボロ。2匹に脱出する暇も無く破壊さ
れ仲良く彼の後を追う嵌めになるぞ。」
隊員3《今助けるぞっ!?レッドマン!》
手のひらをあっさり返して戦闘機は飛ぶ
シャイダー「良い部下を持って私は
嬉しいよ。……再就職先……探さない
とな……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〔推奨BGM 絶滅するか、戦うか 〕
ガイストは剣を持ったまま怪獣に殴る
掛かり、上部の尻尾を背後のバックパック
のジェットで跳躍して怪獣の後ろに回る。
レッドマンを守るように立ち回る……
怪獣の連続攻撃がガイストを襲う!!
シャイダー「くっ!?」
地面に倒れて無防備のガイストに、
ヤムァモードンは両手足を使いジャンプ。
14万㌧の巨体が跳躍して回転してガイスト
を押し潰そうとする……
シャイダー「動けっ!?ガイストっ」
「「イヤッアアア!!」」
怪獣がボディプレスを決める直前、
真横からゴリアテをはね除けて、
レッドマンが両手でガイストを引っ張り、
怪獣の攻撃から助け出す。
攻撃を回避された怪獣は再度ボディプレス
を二人を狙う。
機体をゆっくり起き上がらせ、レッドマン
と顔を見合せ、直ぐに迫る敵の方を見て
別々に素早く地面を横転、怪獣の
ボディプレスを回避!
動作速いヤムァモードンに向かって
ガイストとレッドマンは同時に連続後ろ
回し蹴りをヤムァモードンの顔面に叩き
付けて怪獣を吹き飛ばす。
岩肌に倒れ込みグロッキー状態になる怪獣
をガイストに任せ、
レッドマンは下半身を収納して両腕を
水平にしたコマのように回転するゴリアテ
を相手に走り出す!!!!
ヤムァモードンはエネルギーソードの脅威
を知っていた。
だが、シャイダー・アルベルトの実力は、
知らなかった……
起き上がった怪獣は正面に迫るガイスト
を迎撃する。
ガイストは2本のエネルギーソードを怪獣
の意識を向けさせ、
隊員3《レーザー発射!!》
ヒューマファイター1号が怪獣の下部の口
が開いた際に見える下部の両紫の眼球を
レーザーで消し飛ばす!!
下部は視覚を失った痛みのたうち回る。
隊員3《隊長!!》
シャイダー「上出来だ!?」
ガイストの頭部と胸部から発射される
ビームバルカンの雨が、ヤムァモードンの
上部にある2つの人面の両目を弾き飛ばし、
想像以上の痛みで悲鳴を上げ
完全に視覚を失いレッドマンの居場所も
分からず暴れる。
次々岩の柱を削り砕きレッドマンに
近付く……
(その対策は既に出来ているよ!!)
自分自身を殺人コマに変形したゴリアテ
に向かってレッドマンは近くの巨岩を持ち
投げて、ゴリアテに向かって投擲!!
回転を無理やり止める
巨大岩は弾き返される事なくゴリアテの
顔面にピンポイント
に直撃して、人型に戻り素早くレッド
マンは低姿勢からゴリアテを足払い!
ゴリアテダウンを取る。
ゴリアテの背後に回り横の装甲を
先ガイストが付けた剣のダメージ箇所
に両手を入れて装甲を引き剥がす!
一方……
盲目の状態で暴れ、
下部の口からもう一つの口がある舌を伸ばし
て偶然にもレッドマンの胴体に巻き付く!!
「「イヤッ!?」」
ゴリアテに意識し過ぎた為、レッドマン
が倒され
手応えを覚えた怪獣は頭頂部の角を
伸ばしてレッドマンを狙う!!
シャイダー「カルロス!?2分で構わない
ゴリアテの注意を引け!!」
隊員3《チッキショー!?》
ゴリアテは戦闘機が注意を引いてくれて
いる間に……
「「イヤッアアアアアア!!!!」」
レッドマンの全身が赤く発光し始め、
怪獣の強力な力を持つ舌を縛られた両腕の
力が、拳を握り締めてで引き千切り、
迫る2本角を掴みそのまま勢いを利用した
ハイキックでへし折る!?
「「レッドナイフ!!!!」」
レッドマンはナイフ2本を両手に怪獣に
向かって斬り掛かる
その隙を逃がさずガイストは2本の
エネルギーソードをレッドマンと
同時に交互にX状に振り下ろし
【ガシャン!!】
ガイストは
怪獣の背後に膝を地面に付き着地……
レッドマンは怪獣の正面に着地して
レッドナイフに斬られた箇所から、
紫色の血が噴水の如く吹き出して、
レッドマンに降り掛かるが、その直前に
怪獣の血が霧となる……
ヤムァモードンの身体はバラバラに
焼き斬られた。
ガイストのエネルギーソードの熱の影響
だ。
ゴリアテ「「レッドマン!!タオス!!
」」
ゴリアテは両腕の内蔵された重機関砲を
抜き!!二人に向けて発砲!!
【ダダダダダダダダダダダダダダダダ!】
岩肌や渓谷、岩の柱を削りレッドマン達
を狙う!!
レッドマンは時計回りに走り機関砲の弾の
雨を掻い潜る!!地面や岩が砕け、
焼けた薬莢がゴリアテの足元に落ちて行き
貯まる。
ゴリアテは機体をレッドマンの方に意識
させて、
シャイダー「……油断は死を招くぞ。」
レッドマンがゴリアテの注意を引いている
間に岩の柱からガイストが、エネルギー
ソードを2本を持ったまま背後から飛び、
ゴリアテの正面に着地と同時に振り向き様
に機関砲の砲身を焼き斬り、追撃に
ゴリアテの装甲に斬り掛かろうとするが、
怒るゴリアテの放った裏拳を直撃して、
宙を舞うガイスト!!
短くも長くも感じる浮遊感を味わい
重力に従い落下、機体は何度もバウンド
地面に機体の部品を落としながら
岩肌に激突!!
【全システム停止……】
コックピットのモニター
ヘッドディスプレイも消えて
ヘルメットを脱いで、
通信オペレーター《隊長!!返事をして
下さいっ!?》
シャイダー「……至急救援を要請する」
シャイダーはあちこち痛む身体で
シートベルトを外し手動ハッチを開き、
ロスデールキャニオンの空気を肌で感じ
ながら外に出る。
バラバラになった巨大蟻の死体の山を始め
怪獣クローヘッドの死体。プラズマライフル
で炎上した巨大蟻は火薬庫に落ちたのか
火の手が上がる……
ふと視線を向けるとレッドマンと
ゴリアテが激しく殴り合っていた
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〔推奨BGM 永遠なる勇者〕
防御無し殴り合いを両者激しく展開して
ゴリアテに両手を押さえ付けられて、
追い込まれるレッドマン。
剛力で劣勢に成りながらも、レッドマン
は全身を赤く発光させゴリアテの剛力に
徐々に……徐々に迫る!!
「「イヤッアアアアアア!!!!」」
ゴリアテ「「!!!!
ゴリアテは自分の力を更に上げるが、
押さえられず逆にレッドマンが迫る
そして遂に、ゴリアテの関節が限界を覚え
る……
拮抗状態が終わり
レッドマンはゴリアテの装甲をめり込ませ
る程の連続パンチを放つ!! 更に肘打ち
!そして……
「「レッドパンチ!!!!」」
赤く発光させた右の拳で、ゴリアテの巨体
を吹き飛ばす。
レッドマンは自分から数歩下がり……
勢いを付け走り出す!!
ゴリアテは、自慢の装甲が限界に成ろう
ともレッドマンを倒す為、両肩のプロペラ
をレッドマンに向けて突進する。
走り出しながら両足に赤い発光と同時に
今まで貯めた光線エネルギーを集中させ
両足が赤く激しく発電!!
途中、距離を伸ばす為、高く跳躍、空中
回転して両足を突進するゴリアテに
伸ばして、
「「(強化)レッドキック!!!!」」
突進したゴリアテを大きく吹き飛ばし
着地!
破壊力を増したキックが対象と接着と同時
に光線エネルギーを放出、
運動エネルギーで貯めた電撃がゴリアテの
内部に流し込む事で電子レンジ状態に
変えて、外部破壊より内部破壊に
特化した蹴り技が決まる。
余剰エネルギーが空中放電で赤い雷が
空に上がる!!
内部破壊されたゴリアテの身体中から、
火花が咲き!!ボトッとゴリアテの
右腕が落ちる……
左手でそれを拾い上げるが、
今度は胴体の内部から炎が吹き上がり!!
ゴリアテは両膝を付いてうつ伏せに
倒れ機能を停止する……
レッドマンはガイストの方に振り向き
シャイダーを見る……
そして全身を赤く光らせ……
その場から姿を眩ます……
こうしてゴリアテとの激闘は終わった
数多の考えが複雑に交差した……
軍の過激派、デボンゲーの復讐、
ゾークロンのレッドマン抹殺を阻止
ボーダーもロボットが怪獣だった事に、
驚愕してレッドマンの逆転勝利に、
馬鹿にしていた訓練隊員達は肩身の狭い
思いをするが、剣持にとってどうでも
良い事だ……
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〔推奨BGM ジャック・シンドーと
ウルトラマングレート〕
剣持がレッドマンが変身する少し前……
「はぁ~~」
学校を帰り、そのまま『お化け屋敷』にも
ボーダー本部にも行かず自然と足が公園に
向かう……
前に香取さんと訪れた公園だ。
移動販売車のクレープ屋さんが、カップル
にクレープを渡している。
近くベンチに座り志岐さんが作ってくれた
弁当箱の包み布を開き蓋を開ける
だ。唐揚げ弁当だ。
「……いただきます。」
箸を使いご飯を口に運び味わう。
卵焼きを食べ、ウインナーも口に入れて
「……美味しい…」
温かい気持ちで剣持は唐揚げやポテト
サラダを口に入れる……
暫く弁当を静かに食べて……
「ご馳走さま……ありがとう志岐さん。」
感謝の気持ちを口にした……
??「剣持?」
知り合いの声にふと視線を向けると、
「ジャクソン先輩!?ジャクソン先輩
じゃないですか……」
ベンチの隣に座るのは香取隊の銃手の
若村「その渾名、王子さん以外で呼んで
いるのお前くらいなモンだよ。」
若村さん。
若村さんは俺の隣で少し考えて……
意を決して言う
若村「なぁ、剣持。」
「どうしましたか?」
若村「……最近の葉子の話は聞いているか
?」
「何か不満があるんですか?香取さん、
ジャクソン先輩の指示に従って戦って
いるらしいじゃないですか……」
若村「それは……正直助かっている……
でも、何か葉子らしさがなくなって、
何か……苦しんでいる気がしてな……」
自然と剣持の握り拳は小さく震え、
夕焼け空を見て我に帰る……
若村「今度、香取隊の皆で、葉子のご機嫌
取りにご飯食べに行くんだ。もし良かった
ら剣持も来て「すいません。香取さんは俺
に会わない方が本人は安心しますから……
」
どの面下げて彼女に会う資格がある!!
若村「そうか……俺、これからボーダー
に行くんだ。じゃあな。」
彼はそう言いベンチから立ち上がり、
「じゃあ、」
若村「なぁ、最後に……」
「何ですか?」
若村「剣持、レッドマンは……良い奴か?」
「!!難しい質問ですね……」
剣持は少し考え、
「人が良いか悪いかは決めるのは…
…結局その人が信じる気持ち次第ですよ。
若村さん。レッドマンが本当に悪い奴なら
……必ず倒せば良いだけです……」
若村さんは静かに俺の方を見て、
若村「俺も正直、良く分からない
存在だ。テレパシーで対話できるのに……
でも、葉子を2度も助けてくれた……
それは、あの時アイツが葉子の命を守った
……だから俺は信じて見るよ……」
「先輩……」
若村「じゃあな!?」
そう言い彼は公園を去る……
(!!!!来たか……)
探知に怪獣出現を検知して
(行こう……)
工業廃液で突然変異した怪物が石油コンビナートを襲う!!石油を吸収し成長するプランクトン。
しかし体内に石油を溜め込んだ怪物に、『お化け屋敷』
もボーダーもうかつに攻撃出来ない……、レッドマンは
怪物を倒す事が出来るのか……次回『Oil S.O.S 』