ワールドトリガー・TheREDmanHERO   作:怪物怪人怪獣さん

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まず何故こんな本編と関係ない外伝を書く事になったのかの切欠を話します……PSアジトシリーズは2、3は版権ヒーロー達が登場しますが、1は全てパロディーキャラクターで構成されて唯一PSストアで遊べるんです。
そのアジト1にはこの話の登場ヒーローの【エレキトリガーマン】と【バトルファイター1】が登場して、多分エレキトリガーマンの方は大体前の話に登場したオリジナル形態【ケムシマン】の関係していると読んで気付きます。モチーフは勿論石ノ森章太郎が認めた改造人間より優れた機械より強い超能力者ヒーロー【イナズマン】
……最も……イナズマンに一番近い外見をしているのは、実は【セルザード】と呼ばれるヒーローとはアジト1をプレイした人しかわからないネタです……
さて……エレキトリガーマンの設定は、今回の話の紹介文に大体載せてるが、イナズマン、荒井誠、デスパーシティーを混ぜ混ぜした設定です。
今回の地底都市テスターシティーも、タイムリーにイナズマンFの12話を見て書こうと思いました。
話の題材はイナズマンF11話仮面ライダーV3のナイフアルマジロとノコギリトカゲの前後エピソードにイナズマンF12話にタガメ男登場。サボテンヘッドの奴は仮面ライダーの14話の魔人サボテグロンのエピソードと仮面ライダー(新)の21話のダムの戦いをイメージしてその他オリジナルキャラクター達で構成されています……にしてもサボテンなのに水場の多いダムで戦うって何か矛盾しているなぁ…サボテンの怪人の為歴代仮面ライダーのサボテンモチーフ怪人のごちゃ混ぜしてます。…謎の男とのバイクバトルは【マジンガーZ対デビルマン】のバイクバトルをオマージュしています……二人とも本当にバイクの腕だけは上手い。

エレキトリガーマンは本作では、超能力を使う生物的なバイオヒーロー。真仮面ライダーの真や仮面ライダーギルスや強殖装甲ガイバーをベースにバビル2世をイメージした方が分かりやすい。
ポケモンのキャタピーとケムッソがモチーフの(トラフアゲハの幼虫)グロテスクに醜い毛虫の怪物から繭に包まれた怪人で繭からオオシロオビアオシャクの蝶人が登場する設定……超能力もこの際x-menや僕ヒロの個性並みに詰め込みました……そんなに生かせていないけど……PSアジトの怪人のオペレンガーのイメージはバロム・1の悪のドルゲの人体魔人をイメージした方が分かりやすいです。ググると分かる最早気持ち悪いを超えたキモ過ぎ怪人集団。

オリジナルキャラクター紹介
黒田美紀 弓場隊の藤丸さんの大学友達。

川上博士とその息子のタダシ君 人工心臓研究の権威

コブテスター モチーフ コブバンバラ 1年前ボーダー本部を背中のプロペラ【コブ竜巻】で破壊しようとするも、エレキトリガーマンに敗れる。産まれつき醜い顔で友達もいない故に心まで醜い怪物に落ちたテスターシティーの住民。

デスマスクテスター モチーフ イツツバンバラと原作デビルマンのジンメン 黒田美紀の父親を殺して作品にした。実は……エレキトリガーマンの育ての親達ととても仲の良い三門市で知り合った小さな女の子も殺している為に、描写は無い物の藤丸達を眠らせた後、凄く重く暗い悲しい戦いが展開された……イツツバンバラが特殊過ぎるモチーフ故にデスマスクをベースにジンメンを混ぜたヤバい奴。芸術家らしいが、感性はイカレた狂人。

アームテスター モチーフ ウデスパーとライダーマン。両腕のアタッチメントをつけ替えて戦うロボット戦士。

ブラックマルステスター モチーフ 仮面ライダーXの没幹部 ブラックマルス。後多分ローマ神話の戦いの神をモチーフにしているから仮面ライダーV3のドクトルGみたいな幹部だったのでとイメージしている仮面ライダーBLACKの剣聖 ビルゲニア要素も少しある。

ボイラーテスター モチーフ ボイラーデスパー 多分モチーフ元より善戦したと思うけど、相手が悪かった……

鉄鬼と孔明……バトルファイター1に変身する少年サイボーグの二人組。ガイラットに【市立黒岩小学校のムカつく二人組】と呼ばれている。

パイロテスター フレイムファイター ガイラット秘密警察第一室長で、直情型 元コソ泥で部下がロクな性格してない奴らのトップ。そして部下にも好かれて居なかった……火炎能力のパイロキネシスが得意な超能力者だがその分 急な低温の水に弱い……故人……火の玉の怪人。

サディストテスター モチーフ サデスパー。地底都市の市長で基本は内政向きな能力だが、幹部だからパイロテスターより強い……

時系列 15歳でエレキトリガーマンは地底都市テスターシティーから三門市に来て藤丸さんに一目惚れしてガイラットを裏切り暫くは色々と有りながらも三門市で育ての親と幸せに暮らしていた物の……1年前デスマスクテスターの出現によって育ての親と仲の良い女の子、黒田美紀の父親が殺された事が切欠に、幸せと青春の日々を捨て埠信玄や鏡拓也と言ったガイラットと戦う仲間達と出会いボーダーの人達に極力関わらせないように戦っていて大学も休学して現在秘密の隠れ家でひっそりと暮らしている。
劇中「サンダーパピヨンマンZ!?」と呼ばれるのは、【イナズマン】の初期の仮名が【サンダーマン】と【パピヨンZ】をモチーフにしているから……
〔推奨OPフラッシュ!イナズマン(イナズマンF)〕


外伝 秘密結社ガイラットと戦う自由の戦士と超人

〔推奨BGM 正義の旋律〕

物語から約1年前 剣持夢想がまだ普通の人間だった頃……

その夜の三門市で記録的な豪雨の中、一人の"青緑色の蝶人"が屋根瓦のある民家の屋根の上に立ち……三門市の中心に建つ白い正方形のボーダー本部を無言で見ていた。

『……』

そして視線を別の所に向けると、秘密結社ガイラットの戦闘員だった物達が……緑色のゼリー状になって溶けて消えていく。

コブテスター『お許し下さい!!パイロ様~~』

頭から光の輪を激しく光らせ首謀者の名を叫びドロドロにその身を溶かす改造超能力者

ウズマキング『……』

『……くっ、』

青緑色の蝶人は、最後は溶けて消える黒いタイツに明るい色の渦巻きがペイントされた彼らの姿にかつては彼らも普通の人間だったんだと…世界征服の野望を持つガイラット達への怒りを露にする。

鏡『あんたは……あんたは……一体何者なんだ……』

さっきまで醜い怪物同然のコブテスターに襲われて

蝶人が助けた少年は……鏡 拓也は、傘も差す事なくその身を激しい雨に濡らすも、さっきまで人知れず起きた超能力者同士の戦いを見て言う。

『俺に関わるな……命が惜しかったらな……』

そう言う蝶人はその姿を消す。

鏡『……お断りだ!?』

それは運命の出会い……親の顔も名前も知らない正義感の強い15歳の少年がボーダーに入隊する未来を選ばず人知を越えた"未知"との遭遇と同時にまだ見ぬ世界を知り自分の使命を模索する切っ掛けが現れたのだった………掴まない訳がない……

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そして少年は蝶人の仲間になり、人知れず世界征服の野望を持つガイラットとの終わらない死闘の中に身を投じて……数ヵ月後

【ピー。ピー。ピー。】

2ヶ月前 東京都 川上研究所の手術室内部にて静かに聞こえる心電図と不気味に脈打つ培養カプセルに厳重に保管された紫色の心臓……

【ドクンドクン】

ゴム手袋を着けた白衣を着た研究者の助手がそのカプセルを開き心臓を取り出す。

この心臓は人工肉を培養して開発された人工心臓であった。

手術室にて物言わぬ人間を手術台に乗せて白衣の人達は手術を続ける

【……人工心臓学の権威 川上博士は4人の助手と共に2日前に死んだ人間に人工心臓の手術を施し……そして生き返らせる事に成功した。】

看護婦?「……」

助手「博士。生き返りました。成功です!!」

患者の蘇生を心電図で確認して助手の一人が喜びの声を上げる。

蘇生された患者はゆっくりと両の瞼を開きそれを確認した博士は白いマスクを取り周りに労いと感謝の言葉を口にする。

「ありがとう。皆のお蔭だよ……これで経過が良ければもう大丈夫だ……」

皆で実験の成功を喜び合う中……一人の看護婦?が手術室から離れて病院のブレーカーを見つけて周囲を確認してからブレーカーの電源を全て落とす。

 

真っ暗になる手術室。

助手「!?電気室を見てこい。」

助手の仲間が暗闇の手術室を急いで離れる

川上「このままではせっかくの蘇生手術が駄目になってしまう。」

「「ぎゃあああああああああああああ!?」」

手術室の外から突然聞こえた悲鳴に博士達は驚く。

異常事態を知り他の助手達も手術室を離れようと向かうと暗闇に紛れて謎の集団が手術室に入り込み、幾つ物の薬品棚から薬品が割れて落ちて液体が床に広がる

助手「ああああああ~~」

謎の集団は助手達の命を奪い白い白衣を赤く染めさせて

博士「なっ何だ!?何だコレは……」

首元に緑色の植物の蔦が絡まり博士の方に集まり博士を捕まえる。

暗闇の乱闘の中小さな灯りが手術室に向かって行く。

博士の息子「パパ。蝋燭持ってきたよ。」

蝋燭の灯りに照らされて謎の集団の姿が見えてくる。

ラフレシ男「フレフレフレ~小僧。俺の姿を見たな!?」

博士の息子「わああぁぁぁ!!」悲鳴の声を上げる少年

川上博士の身動きを封じているのは顔を巨大な花になっている緑色の怪人だ。花の中央の二本の蔦が自分の父の首に巻き付いている。

 

ラフレシ男

階級 下級怪人

出身地 南米

ラフレシアの能力を持った怪人。

「フレフレフレ~」と言いながら、頭から嫌な匂いを出してハエなどを呼び寄せ、相手に不快感を与え戦闘能力を奪う。

 

川上博士「タダシ。逃げろ!?」

蝋燭の火を落として薬品の液体がある床に火が引火してラフレシ男が怯む。

ラフレシ男「くそ。俺は火が嫌いなんだ!?」

川上博士「ふんっ」

ラフレシ男「あっ!?」

手術室が燃え広がる中博士は一瞬の隙をついて怪人から逃れ子供と一緒に手術室から脱出する……

ラフレシ男「博士達を追い掛けろ!?」

ウズマキング「イィー!?」

 

ラフレシ男も戦闘員達の後を追う。

患者「助けてくれ~~死にたくない~~」

燃え広がる手術室に只逃げ遅れた患者は苦しみの声を上げる。

研究所は爆発する。

 

 

 

 

 

舞台は東京都から三門市に移り

【研究所の焼け跡から4人の助手の死体が発見されたが川上博士とその息子タダシ君の遺体は見付からず2ヶ月が過ぎた。】

サングラスを着け黒い帽子に黒いコートを纏った男がある人物の元に向かって来る。

 

 

??「久しぶりだな。川上博士。」

川上「?」

その言葉と共に男はサングラスを外して素顔を見せその素顔を見た川上博士は驚きの表情をする。

川上「!?」

男「そう。2ヶ月前博士の研究所であなたに蘇生して貰った俺だよ。最もあの日せっかく蘇生して貰ったのに火の中に俺を見捨ててくれたお蔭様で、死にかけて俺の顔は治らない程の火傷を負ってしまったがね……」

皮肉声に怒りを混ぜた男を恐れて博士は逃げる……

その姿を見た男はほくそ笑み静かに黒いサングラスを掛けて追いかける。

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市街地から離れ雑木林がある場所まで走った博士は一休みする。

川上「あの日以降、私を付け狙うアイツは一体……」

男「あの日俺は再び死を覚悟したが、ガイラットのアフリカ支部の彼らに助けられた。そして俺は生まれ変わった……」

川上「!?」

川上博士は背後を振り向くと、男は博士の背後に立っていた。

川上「わあっ!?」

驚いて腰を抜かすも、男は帽子で顔を隠して新たな姿に変わる。

「怪人……トカゲ男としてな!?トカ~ゲ~」

緑色のトカゲの化け物にその姿を変える。

 

トカゲ男

アフリカの砂漠からやってきた怪人。乾燥に強く、素早く走り回り相手を襲って噛み付く。尻尾は切り取られてもすぐに生えてくる。

 

川上「化け物!?」

トカゲ男「来い!?川上博士。ガイラットで人工心臓を造るのだ!?来い!?」

逃げようとするがトカゲ男の俊敏な動きで先周りされて

トカゲ男「手間を掛けせるな。博士。俺は貴方の研究を高く買っているのだ。デススカル将軍も……」

するとランニング中の青いジャージを着たボクサーがトカゲ男と博士の所にエンカウントする。

川上「助けてくれ~~化け物がっ!!」

ボクサー「!!」

トカゲ男「五月蝿い。どけっ邪魔をするな!?」

ボクサー「俺の必殺パンチを受けて見ろ!?」

正義感でトカゲ男に向かって連続パンチを打ち込むも

怪人の固さに逆に拳を痛めてその反撃に鋭い爪を伸ばしてボクサーの腹に突き刺して、ボクサーは断末魔の悲鳴を上げて青いジャージは赤く染まる。

トカゲ男「馬鹿な奴だ。トカ~ゲ~~」

トカゲ男は人間以上の跳躍力で川上博士の元に着地して

博士の前に立つ。

トカゲ男「鬼ごっこはおしまいだ。ビュルビュルビュル」

博士が絶対絶命のその時、

??「待て!?」CV上田耕一

高らかに聞こえる声にトカゲ男の動きが止まる。

トカゲ男「誰だ!?俺の邪魔をするのは……」

声のする方向に視線を向けるトカゲ男。人がいない廃墟のビルの屋上にそのヒーローは立っていた。青いプロテクターに黄色いタイツと青い鳥を思わせるデザインを各部にした青い超人(鳥人とも見える)がトカゲ男を見据える。

トカゲ男「何者だ!?貴様は!?」

バトルファイター1「正義のエージェント。バトルファイター1!!」

〔推奨BGM 超人バロム・1ぼくらのバロム・1インストゥルメンタル 〈M40〉〕

 

名前 バトルファイター1

種別 サイボーグヒーロー

出身地 市立黒岩小学校

二人の精神をシンクロさせて操作するサイボーグヒーロー。友情パワーで百人力(死語)の力を出せる。しかし、二人が喧嘩をすると、操作不能となり暴走してしまう。

 

バトルファイター1「川上博士は私が守る!?バットール!!」

そう叫ぶとビルの屋上から高く跳躍して空中回転と共にトカゲ男と博士がいる場所に着地する。

 

素早く迫るトカゲ男に正義の拳を打ち放ち博士を守るように立ち回るバトルファイター1。

トカゲ男「我らガイラットの邪魔をするか!?現れよ!?ウズマキング達よ。」

ウズマキング「イーッ!」

だがバトルファイター1達の周りに黒いタイツに白い渦巻き模様のガイラットの戦闘員達が電磁ナイフを持って其処らかしこに現れる。

トカゲ男「博士は殺すなよ。やれっ!?」

怪人の号令で戦闘員達が切り掛かる。

だが、その戦闘員達の背後から突然無数の銃弾が放たれて、何人かの戦闘員達は倒れる。

ウズマキング「イィ~~!?」

バトルファイター1「っ!?埠さん!?」

サングラスを掛けた金髪の男性がライフルを片手に姿を見せその男性を見たバトルファイター1は、心強い仲間が来た事に喜ぶ。

埠「加勢するぞ!?バトルファイター1!!」

バトルファイター1「っ!?」

バトルファイター1は無言でファイティングポーズを構えて、電磁ナイフを振るうウズマキング達を相手に戦う。

数の多さを有利に動くウズマキング達に力強いパンチを次々とお見舞いし倒す。ボーダーのトリオン体以上の身体能力を持つウズマキング達を圧倒するバトルファイター1。

トカゲ男「トカ~ゲ~~俺が相手になろう……」

戦闘員では相手にならない事実にトカゲ男自らバトルファイター1に挑む。

飛び掛かるトカゲ男をバトルファイター1はエネルギッシュに顔面を殴り倒して、起き上がったトカゲ男に連続パンチを放ち右蹴りを怪人の胸に打ち込みトカゲ男は、地面に転がる。

バトルファイター1「さぁ、博士。逃げますから私の腕に掴まって下さい。」

川上「あぁ。」

川上博士は、バトルファイター1の二の腕に両手で掴み

バトルファイター1「バットール!?」

博士を連れて空中高く跳躍してトカゲ男達の追跡から逃れる……

トカゲ男「己~~川上博士……バトルファイター1!?」

戦闘員達と共に逃げる二人を見ているしか出来ない悔しいそうにするトカゲ男。

そしてバトルファイター1の仲間の男もいつの間にか姿を眩ませていた。

??「情けないわね……トカゲ男。」

トカゲ男「!?貴様は…」

その一言を言われて後ろを振り向くと一人のサングラスを着けた女が立っていた。トカゲ男はその正体を知っていた。

サングラスの女「やっと追い詰めたのに逃がしたのね……」

トカゲ男「!?くそっ邪魔しやがって!?」

トカゲ男は既に亡くなっているボクサーの死体を蹴り八つ当たりする。

サングラスの女「デススカル将軍からの新たな指令だ。ザイカーン地方のボンゴー砂漠で活動している『秘密結社サタンノヴァ』の諜報活動をしてこい。」

別の組織への諜報活動を命じられる。

トカゲ男「では川上博士の拉致はどうする!?博士の人工心臓の技術を使い怪人の蘇生を恒常化される任務は!?」

その言葉が終わると同時に地底から巨大なラフレシアの花が現れて地面から姿を現すもう一体の改造人間。

ラフレシ男「フレフレフレ~その任務は、元々はこのラフレシ男と」

サングラスの女「この私、蝶女(幼虫)が遂行する。何。幸い此方は既に博士の息子が生きている情報も入手している。」

女は幼虫の怪人の姿に変わる。

 

蝶女(幼虫)

階級 下級怪人

出身地 ブナ林

さなぎになると冬も越せる幼虫怪人。角から嫌な匂いを出し、ひるんだ敵を口から吐き出す糸で縛り上げる。

いつも「コロコロコロ…」と転がる。

 

蝶女はタダシ少年が写っている写真を見て答える

トカゲ男「わかった……将軍のご命令。必ずや果たして見せよう。」

そう言うのトカゲ男は人間の姿に戻り暗躍する。

さっきの戦いに生き延びたウズマキング達も姿を消す

 

 

剣持がパリにいる間の日本……バトルファイター1が博士を助けてから数日が経過してその日の三門市の天気は珍しく激しい雨のち雷の夜の空に無数の稲光りが空に走り大地に落ちる。大地に無数に落ちる黄色い雷は、特定の位置に向かって落雷して、ある戦いの終わりを教えてくれる……

無数の異形の集団が黒焦げとなり倒れ伏し、中心に仁王立つは青緑色の謎の蝶人は、水色のマントを雨風にはためかせ胸の中心にある赤い稲妻が光輝き、大きな雷と共に、存在の顔が照らされる。

???「…………」

絶え間なく振る雨に濡れる青緑色の外骨格状皮膚に普通の人間にはない赤い鋭利な刃のような鶏冠を中心に黄色い稲妻を彷彿される触角を頭から左右に鋭く伸ばし目に当たる部分もW状のギザギザの赤い稲妻の形した複眼ともバイザーとも見える為に明らかに普通の人間ではない。

人間が持っている当たり前の鼻と耳や口と言った部分は見えずシンプルにスマートなマスク状に変化していて両肩には青緑色の肩パッドのような物ありこの一連の姿は、彼が持つ全ての肉体細胞が、"変転"してなった姿だ。

人間の皮膚の外についている耳や鼻や口が見えなくても彼には遠くの雷の音も雨の匂いも分かるし会話も出来る……肩パッドやプロテクターのような生体装甲と外骨格状の皮膚が全身を覆った蝶人。

 

名前 エレキトリガーマン

種別 ミュータント刑事

出身地 地底都市テスターシティー

 

卵・幼虫・繭・成虫と、4回変身しないと強くなれないヒーロー。様々な超能力を使ったり、体の一部を変形させて武器にすることも出来る。

 

「…………」

だがまだ息絶えていない敵がいた。自身の口から限界まで出した蝋で固めたカマクラで飛来した無数の雷撃を守ったが既に虫の息であった。

キャンドルゾンビ(再生)「己~~サンダーパピヨンマンZ!?誇り高きガイラット親衛隊の貴様が……何故!?何故……旧き人類の味方をする!?我々こそ選ばれた存在なのだ。」

雨によって命の蝋燭の火が消えるのを必死に守りながら再生怪人キャンドルゾンビは叫ぶ。

エレキトリガーマン「……下らない…その名は既に捨てた名だ………地球に生まれた物に古いも新しいもない……罪の無い人達を蟲ケラように奪うガイラット!?…お前達は正に悪魔だ!!赦せん!?」

表情は変わらなくも怒りの声と共に両手から激しい黄色い電撃を集めて、音も無く空中高く浮遊して両手をクロスさせバチっとスパークさせて、両拳を握り締め音をギシギシ鳴らし静かに

エレキトリガーマン「……超馬力電撃落とし……」

次の瞬間、止まない雨が時間が止まったように全ての動きを止めて、雷の速さで黄金色となった蝶人は、キャンドルゾンビ(再生)に向かって両腕から絶え間なく電撃光線を連射しながら急降下して…

キャンドルゾンビ「裏切り者め!?死ね~~!?」

左腕のキャンドルハンドからロウを飛ばすも、凄まじい衝撃波の速さ故にロウが弾かれて吸い込まれるように怪人の胴体を雷鳴と雷光と共に穿つ。

キャンドルゾンビ(再生)「先に地獄で待っているぞ~~~~~!?」

そう叫ぶとドロドロの白い蝋燭の燃えカスとなり無くなる。

 

エレキトリガーマン「…………」

『お化け屋敷』も人知れず……一つの戦いが終わり証拠も残さず彼は姿を消す。

まるでそれが彼の日常のように……青緑の蝶人は元の姿

甲斐馬隼人の姿に戻り雨にひたすら打たれながら夜の三門市の道路を自身の赤いオフロードバイクで走る。

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甲斐馬(……目に見える物……手に触れられる物……形ある物しか人は信じようとしない……だがこの世界には目に見えない手に触れられない不思議な力が確かに存在する……不思議な力を持つ良くわからない未知の領域の世界……)

超能力 ミュータント エスパー サイキッカー

科学では今だ解明出来ない突然変異の超常の能力を持った存在……どうやって超能力を発現するかそれすらも未だに謎が多い現在……厳しい修行で会得したマスク・ザ・セブンのようなパターンも居れば、生まれついての超能力者達もこの世界で普通の人達に紛れて暮らしていた。彼らは自分達の能力が世間にバレないようにする為の努力を惜しまない。

 

 

甲斐馬「………」

自分の赤いオフロードバイクを駐車場に停めて彼は、カフェブラックスター2号店に入る。

 

甲斐馬 隼人19歳。三門市在住の大学生。現在は"家庭の事情"故に休学中…意外にも界境防衛機関ボーダーには入隊はしていないが、交流関係は広い方だった…………

しかし現在は、余り三門市にその姿を見ていない為にボーダーの友人達は心配をしていた。

 

此処までは表向きの理由で、彼は人知れず恐るべきガイラッドの改造人間達と死闘を繰り広げられていた。

 

彼は……実験地底都市で生まれた優れた能力を持った突然変異の超能力者であり、15歳になる前にケムシマンに変身してガイラットの魔王の親衛隊の一員として活動していた。都市の人間は全て15歳になるとサイボーグに改造されるように義務付けられており、その歳になる前に超能力を身に付け只の人間では無くなった彼は、唯一地底都市では、機械の身体ではない生身の身体を持っていた。都市にいた頃の彼の主な任務は魔王と女王の警護であり、都市の圧政に不満を持って立ち上がるレジスタンス達の抹殺である。

生身で超人となって自らその親衛隊の道に進んだのは、

愛する女性とその家族の生活を少しでも良くしたいという隼人なりの幸せにしたい気持ちがあっての行動だった……

しかし4年前、三門市を超能力で殲滅する計画を始める尖兵として秘密結社ガイラットのトップ直々の命令で隼人は選ばれ三門市に行くが、それが後にガイラット最大の裏切り者を作るはめになるとは、この時は、誰一人わからなかった…………

 

 

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カフェブラックスター2号店内

甲斐馬「あっ、」

二宮「うん?」

カフェでカウンター席を案内されると隣に座る顔見知りに再会する。

店員の自称看板娘にコーヒーを注文して暫く待っていると顔見知りの方から声を掛けられる。

二宮「…………久しぶりだな……」

甲斐馬「半年ぶりだな。二宮さん。」

互いに軽く目線を合わせるも顔は合わせない。別に疚しい事等している訳ではないが、それでもこの二宮さんとの会話は少し緊張感を覚える。

二宮「……まだオカルトの超能力について調べているのか?弓場達が心配していたぞ。」

甲斐馬「……趣味の延長線ですよ……トリックとか種や仕掛けとか分かるマジックと違って仕掛けがわからない謎を調べるのは暇を潰せますからね。……皆さんには悪いと思っていますよ……」

甲斐馬(特に藤丸さんにはね……)

姉御肌の笑顔が素敵で可愛い藤丸さんに申し訳ない気持ちでいっぱいになるも今している事を辞めるつもりもない。

二宮「……………本当に只の趣味の延長線なのか?」

まるで此方を疑うように聞く二宮。

甲斐馬「……真面目にオカルトに取り組み人間に真面目に対応する必要はないですよ……」

二宮「……数ヵ月前、ボーダーにお前に似たような少年が入隊した…」

甲斐馬「オカルトが趣味な人間なんて世界中探せば幾らでもいますよ。」

二宮「……"普通とは明らかに違う人間"って言うのなら話は変わるだろ。」

甲斐馬「…………」

会話の空気が静かに変わっていく。隼人は二宮に疑うような顔を向ける。二宮も隼人の雰囲気が真剣な物に変わったのを肌で感じながら話を続ける……

二宮「まだ確証は何もない……だが」

二宮("奴"もコイツもスイッチを切り替えられる人間だな……)

甲斐馬「だが?」

二宮「……"奴"にはお前に近い何かを感じる……」

甲斐馬「失礼な人だな。人を普通じゃない奴みたいな言い方をするなんて……」

二宮「……人としての色々と当たり前の常識が幾つも欠けていたお前を俺個人で正当に人物評価した結果だ。お前は普通と明らかに違う人間の分類だ。」

甲斐馬「俺の生まれ育った故郷がかなり歪な場所で……漸く普通に慣れたんですよ。」

二宮「…"コロニア・ディグニダ"のような場所かと弓場達は勝手にイメージしているが…」

甲斐馬「大昔の拷問収容施設じゃないですか……」

無言でコーヒーを飲みながら二宮は隼人を怪しい人間を見るような目で見るも、これでも出会った頃に比べて大分優しくなった方だ。

甲斐馬「ソイツは悪い奴ですか?」

少し興味を持ちソイツについて軽く訪ねて見る。勿論プライバシーに関連して拒否されたら別の話題に直ぐに変えるつもりだ。

二宮「……」

甲斐馬「……」

二宮「…………」

甲斐馬「うん?」

二宮「……………………」

おかしい。彼はコーヒーカップを静かに置きミルクと砂糖が混ざったコーヒーを無言で見詰め始める。

甲斐馬「あれっ?二宮さん。二宮さ~ん~」

珍しい……直ぐに答えを出す二宮さんが目を閉じて考えている。

二宮「…………………………」

万里子「お客様。ご注文のコーヒーです。」

甲斐馬「ありがとう。」

そうこうしてる内に注文のコーヒーが届き砂糖とミルクを入れて飲む。

甲斐馬「ここのコーヒーはやっぱり旨い。」

地上の食事は地底都市テスターシティーよりも旨いし、量も多い……

 

 

 

二宮は剣持夢想について静かに考えていた。

怪しい一面とかは見た事はあるが、彼が悪い奴かと断定するには、彼の行動はまだわからない事が多い…………しかし、知っている連中から聞けば返ってくる返事は良い言葉ばかりだ。

最後に模擬戦をした時なんか……偶然なのかどうなのかは判断が難しいが、互いにトリオン体で模擬戦で二宮が通常弾(アステロイド)を放った時、レイガストをシールドモードに変形させるより速く命中させたのに、数発のトリオンキューブの弾丸が剣持のトリオン体に直撃したのに"弾丸がトリオン体に弾かれる現象"が発生……しかし

それも一瞬で直ぐに剣持のトリオン体は穴だらけになり剣持は負けその時の模擬戦では二宮が勝利した。だがその現象を見ていた他の隊員達の報告で

直ぐに剣持の訓練用トリガーが没収されて開発室長直々に調査するも原因不明、トリガーに不正なシステムやら改造の後やらは見付からず彼の元に訓練用トリガーは返却された。

 

二宮(アイツのトリオン体は明らかに俺達とは違う………身体能力面でも、あの現象でもそうだ……)

ボーダーのトリオン体はトリオンの量に皆個人差はあるが基本は全員同じ、太刀川や風間達が話した近界民のトリオン体ですら、トリガーは違えど標準は同じ…………

二宮(トリガーに仕掛けがないのなら、やはり"剣持自身"に何かあるのか……)

模擬戦や個人ランク戦をすればするほど彼のトリオン体の妙な部分が見えてくる。

二宮(……トリオン体……個人のトリオンを使ってトリガーを媒体にして形成させる肉体……剣持と俺を含めた他の奴との違いは何だ?)

始めて個人ランク戦をして最後に見たあの速さとパワー……辻や犬飼達に同じ条件で真似させても出来なかった……仮にするならトリオン数値が俺の数万倍が必要だとの事だが……剣持のトリオン数値の検査では入隊時と同じで変化等は一斉に見付からなかった。

(……前提をそもそもトリオンに繋げる事が間違いなのか?あのパワーやスピードを予め別に持っている場合は……まだ空論の段階だな……)

 

二宮は勿論、ボーダーの誰も気付いてはいない。

剣持夢想……レッドマンのトリオン器官は80㍍サイズを剣持のサイズに圧縮してトリオンとは"別に"レッドマン自身のエネルギーがトリガーとトリオン体に作用している事実に…………

必要な為に何気なく無断でトリガーを使用を続け宇宙人のエネルギーをひたすら注入され続けている訓練隊員が持つ訓練用トリガーがブラックトリガーを余裕で越える"化け物"に進化し始めている事実を……只のトリガーに意思が生まれ脈動して、適応して進化する事実を……

今はまだ蛹(サナギ)の状態で、孵化する時が来るのをひたすら待つ。全てのボーダーを欺き、気付かれないように普通の何処にでもある訓練用トリガーに擬態してあるのを……只の戦う為の道具が宇宙人の持つエネルギーで突然変異を起こした等ボーダーの誰一人想像出来る訳がなかった……

 

甲斐馬「二宮さん?早く飲まないとコーヒーが冷めてしまうよ。」

二宮「っ…」

隼人の一言で思考を一旦休ませてコーヒーを飲む二宮。隼人の言葉通りすっかりコーヒー冷めてしまい美味しくない。

甲斐馬「…………随分悩んでいましたね。奴が悪いか聞いたのは不味かったですか?」

二宮「…………謎が多い奴だ。お前と同じでな。」

甲斐馬「随分考えて悪いって言わない辺り……良く分からない人物なんですね。」

二宮「……本人に直接聞いてもはぐらかされる可能性もある……だから、俺個人から見て奴はまだ謎が多い……今はそれが答えだ。」

甲斐馬「……コーヒー代。立て替えておくよ。」

中々興味深い人物がボーダーにいるらしい……

二宮「必要ない……」

そう言うと二宮は立ち上がりお会計に向かう。お会計を

終わらせ店の出入り口の前に立ち扉を開けようとすると……後ろから隼人の何時もの言葉が返ってくる。

甲斐馬「あっ、二宮さん。俺と会って会話した事はボーダーの知り合いには秘密にしておいてくれ……」

二宮「……良いだろう。だがいつまでも先延ばしをしていたらいつか痛い目を見るぞ……」

甲斐馬「ご忠告痛み入るぜ。」

二宮「お前が人知れず何をしているかは知らないが、ボーダーにいるお前の友達を悲しませるな。」

そう言って二宮はブラックスター2号店から出ていった。

 

 

甲斐馬「…………俺に関わると関係の無い人達も危険に合わせるから、のの達に事情は告げれないんだよな…」

独り寂しそうにコーヒーを飲む。旨いコーヒーなのに、三門市に出来たボーダー友達達とこのコーヒーの味について感想を言い合えないのが酷く寂しくなって、最初の美味しい味も何とも味気ない味に思えて来た……

甲斐馬「……」

隼人は味気ない味のコーヒーを飲み直す。

甲斐馬「うん?」

そんな時、店員の万里子が空いた時間に霧吹きを持ち店内ある観賞用のサボテンに水を入れようとするが、隼人は透視能力でサボテンの内部を見て

甲斐馬「すいません。店員さん。そのサボテン。水やりをするならもう数日たってからしないと根っこが悪くなりますよ。」

万里子「そんなんですか?」

甲斐馬「サボテンは枯れにくい植物で乾燥した砂漠などにある植物ですから土の中まで渇いていない限り頻繁に水やりをする必要はないんですよ。」

※諸説あります。

そういうと店員は霧吹きをしまい。サボテンから離れて行く。

甲斐馬(これ飲んだら公園辺りをパトロールするか……)

隼人は残ったコーヒーを一気に飲むのだ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

同時刻 喫茶マドモァゼル……三門市の市民に愛される古き良き喫茶店。

その喫茶店に一人の赤いセミロングの女性が入店してくる。

【チリン。チリン。】

女性はテーブル席の方に視線を向けると、友達が座って黙々と一冊のノートを静かに読んでいた。女性の視線に

気付いたのかノートから目を離したショートカットの友達は嬉しそうな笑顔を見せる。

「あっ、のの。」

藤丸「おっ、ミーコ。こっちこっち……」

ボーダー本部B級部隊弓場隊のオペレーター藤丸のの。

本人は自覚はなくてもひょんな事が切っ掛けで、甲斐馬隼人の人生を大きく変えた女性である。

テーブル席に向かい合いながら、ミーコ事、黒田美紀は、今日は待ち合わせのこの喫茶店で同じ大学の友人である藤丸ののと大学の勉強をしていた。

黒田「……のの。またそのノートを読んでいるの?」

藤丸「へへ。ついな……話は全然面白くはないんだが……空いた時間、何か読みたくなるんだよ……」

表は何て事はないノートだが、書いてあるのは、お話だ。勿論内容はフィクションの創作物だが……書いた人間の……甲斐馬隼人の並々ならぬ"何か"が宿っていると錯覚してしまうくらい……リアル差が強い……

黒田「……私もその話を読んだけど……まるで実際に見たとか会ったように感じで少し怖かったわ……」

藤丸「本家の作家に勝ててないとか書いた隼人の奴も言っていただろう……興味で書いてみただけって奴だよ…

ノートの最初のページにタイトルが書かれていた。

【超能力少年の故郷】

藤丸「……まっ、隼人の奴大学を休学しているし、行方がわからないから、どうしてこんなハードな内容の話を書いたのか聞きそびれているんだがな……」

黒田「……」

この二人は、定期的に会って行方がわからない甲斐馬隼人の目撃情報を交換していた。

藤丸「悪い!?ミーコのお父さんの件では、「いいの。…甲斐馬さんが、無実だってのは、分かっているから……」……そうか……」

 

藤丸ののと甲斐馬隼人の最初出会いは、意外な出会いだった……4年前、黒田美紀と一緒に買い物の最中、質の悪い男達に絡まれている時だ。

甲斐馬『けったいな連中に女二人が狙われている。漢なら逃げる訳にはいかん!?』

素人のミーコで分かる勇敢な心を持った男はあっという間悪い男達を倒して私達を逃がしてくれた。

ミーコは勇敢と言っていたが、藤丸には、何か辛い出来事を忘れようと暴れていたように見える。

それから三門市でちょくちょく出会う機会はあり、助けた人間、助けられた人間から私達と甲斐馬隼人は仲良くなって行く。意外と思うのは、私達と同年代の友達……もといボーダー隊員もしている人達とも出会い友達になっている事、交流関係なら私以上に浅く広く作っていた

……

その関係に転機が来たのは、1年前……テーブルに向き合うミーコの父親が亡くなった日から前日に起きた猟奇的な『顔の無い連続殺人事件』だ………三門市の1日で20人の性別…職場…年齢の関係ない人達が一度に『顔の部分』を失って殺されていた事件……その日ボーダーの夜の防衛任務を終えて私は自宅に帰る途中、近くの公園で男の悲鳴が聞こえて……何か人間みたいな物が公園の上空を跳び去ったの目撃して公園の方に行くと怒りの表情で公園を走り去る甲斐馬隼人の姿を見つけた。その時は隼人に声を掛けなかった藤丸だったが……

その翌日……公園で『顔』を失って死んだ警察官……黒田美紀の父親が謎の死を遂げているのを警察の通報があり、

私は無意識に隼人がミーコの父親を殺したのではないかと疑う。

驚いたのは、あの夜の公園にはミーコも近くに居て警察官の父親と揉み合う隼人の姿を目撃したらしい。

ミーコは私を連れて警察署に行きミーコの父親の同僚の警察官に甲斐馬隼人を容疑者として身柄を拘束するように言うが、私達が警察署を離れてその数分後、警察署にいた警察官達は、全て顔を失って謎の死を遂げていた…

私達は恐怖した……得体の知れない"何か"が私達の周りに起きているのを……

そんな時、ミーコのスマホから亡くなった筈の父親から電話が来た。

黒田『もしもし……お父さん!?今何処なの!?無事なの!?』

ミーコの父親『美紀~~来るんじゃない~~』

苦しそうに呻くが間違いなくミーコの父親の声だ。

???『娘よ。父親に会いたいか?会いたければ……言われた場所に来るが良い……』

電話が切れて一つのメールが届く。そのメールには場所と地図が書かれていた。

藤丸『!?』

私は視線を感じてその方向を見ると電柱の影に甲斐馬隼人の姿が会った。

藤丸『おいっ!?』

だが声を掛けるより早くに甲斐馬隼人はその場から姿を消し、私は何とも言えないやきもきした気持ちを我慢しながらミーコと共にその場所に向かう。

その日は酷い曇り空でいつ雨が降っておかしくない天気だった……私達はタクシーを使いその目的地に向かっていた。

指定された場所は三門市の市外の廃墟の屋内型のコンサートホール。かつて有名画家の絵のオークション会場に使われた施設だが、今はあちこち老朽化し無数の蔦に覆われた不気味な廃墟に姿を変え時の流れの変化を教えている。

コンサートホールにゆっくりと足を進める。私とミーコ

は会場の扉をゆっくりと同時に開き会場の中に入る。

老朽化の為、電気も付けられず真っ暗闇の中、私とミーコはスマホのライトを付けようとするが、

ミーコの父親『美紀~~!?』

闇の中から知っている声が聞こえて私達はその声のする方向に視線を向ける。

ミーコ『お父さん!?無事だったのね!?』

父親の声を聞き嬉しそうに答えるミーコ。声はホールの舞台の中心から聞こえて、ゆっくりと誰もいないのに…舞台のボロボロの幕が上がる……この状況以前から私は違和感を既に覚えていた……死体が発見され亡くなった筈の父親からの電話。ミーコは公園で亡くなったのは父親の持ち物を持った背格好が良く似た別の人間と思っていたが、何か盛大な勘違いをしている気がする。

そして恐怖の幕が開く……

真っ暗闇の中にポツンと一人の顔が見えた……そしてそれは電気も付いていない暗闇のコンサートホール会場で恐ろしく良く見え、私達の知っている顔だった……

ミーコ『お父さん!?』

無事の姿を見て喜びの声を上げるミーコ。だが……

藤丸(あんな……あんなに色白だったか……あれじゃまるで……死人…)

ミーコの父親『私はもう死んでいるんだよ。私は死人……もうお前を抱き締める事も愛する家族の元に帰る事も出来ない死人……死人なんだよ!?』

ミーコ『死 、何を言っているの!?お父さん!?死んだって!?お父さん!?嘘だよね!?お父さん!?』

父親の言葉に混乱しながら取り乱すミーコ。

藤丸『!?』

【あ~~ お~~ん うおお~~おおん あああああ~~ ほおおおお~~ う~~うううう あは~~あああ~~】

藤丸(何だ!?この無数の怨念が籠った声は!?)

そしてミーコの父親を中心に周りから似たような青白い死人の顔が次々と浮かび上がる……

藤丸『!?』

ミーコ『!?』

デスマスクテスター『……顔が欲しい……顔を寄越せ……顔をくれ……顔を……』

暗闇の中に無数の光る人間の顔が浮かび上がる……殺された人間達の怨みの声が、慟哭の叫びがコンサートホールに響き渡る。

【ぎゃああああああ~~ うううう~~ ああああ~~ イタい~~ かえせ~~おれの体を~~返してくれ~~】

藤丸「!!?」

私は醜い怪物が姿を見せその全身に浮かび上がる死んだ人間の顔に恐怖の余りに吐き気をこらえ、ミーコは涙を流す。

デスマスクテスター『お嬢さん方……お気に召しましたか?この俺のデスマスクのこの世でもっとも美しい"芸術"を……タイトルはズバリ【感動】……』

無数の顔を無理やり組み合わせた不気味な怪物が笑う。

デスマスクテスター『当たり前の死への恐怖を"感"じると同時に生への極みにうち震え激しく"動"き……其処らの無能の旧人類すら、新人類の私の芸術で美しくなる。彼らも私の作品の一部となって本望でしょう……』

コイツは何を言っている……芸術?作品?人の命を奪って何とも思わないのか?

藤丸『イカれてやがる……』

デスマスクテスター『やれやれ、芸術を理解出来ない旧人類はやはり無能しかいない……だが、あなた方も私の幸せの一部になれば、理解出来るでしょう……』

そう怪物は言うとホールの扉を全て触れずに閉める。

藤丸『!?ミーコ逃げるぞ!?』

ミーコの片手を掴み急いでこの場から離れるも、

藤丸『くそっ!?何で開かない!?』

さっきまで開いた扉は何か見えない力で開かずに、怪物は此方に向かって両腕を伸ばして……

藤丸(もう駄目だ……殺される……)姉御肌が強い私ですらどうにも出来ずに完全に諦めて思わず友達を抱き締めて目を閉じる。

【ゴロゴロゴロゴロ!!ドォカァーーーーーン!!!】

コンサートホールの全体に鳴り響く雷の音……そして、

物理的にコンサートホールの天井を破壊して彼は現れた……私はその音に思わず目を見開き……目撃した

私達に迫る怪物の両腕が、落下と共に彼の肘の突起を伸長させ前腕部から鋭く生やし形成された刃に両断されて、怪物は切断された部分から黄色い色の血と赤いオイルを撒き散らす。

デスマスクテスター『貴様は裏切り者

!?サンダーパピヨンマン!?』

無数の雷の音がホールの外に聞こえ、雨がホール内を濡らす中ミーコも目を開き、彼の姿を見る……昔漫画で読んだ事がある【イナズマン】に良く似た外見をしており、彼は一度、私達の方を見て……それから私達の意識は麻酔を打たれたかのように意識を失う。

藤丸『!?』

気がついた時には、私達は弓場隊の皆に囲まれて、公衆電話で私達が倒れている人がいると連絡があって皆が急いで集まったらしい……

一応、私達は警察や弓場達に自分達が覚えている限りの事を話したが、警察は信じて貰えず、帯島から廃墟のコンサートホールは雷で全焼しており、結局事件は迷宮入りになる。

 

甲斐馬隼人はそれから大学を休学し始めた……ミーコは隼人を暫く怪物の関係者か仲間と見ていたが、私の知らない間に誤解が解けたらしい……少しムカつくがな……

あれから私は隼人の目撃情報を何気なく集めている。

人間誰しも人に触れられたくない所はソレはある。本人が話すのを待つのも友達としては大事なのだが、時には悩み事があるなら相談して欲しいと思うのは、私のワガママだ。

甲斐馬隼人は、普通とはかなり色々と知らない事が多い奴だった……どういう家庭環境で育ったのか知らないがアニメや漫画と言う概念や概要すら知らないって言うのは流石におかしい……スマホもネットもコンビニもこの日常で当たり前にある物を知らない事実に、私は彼を近界民だと考えたが、何気なく近界民(トリオン兵)関連で訪ねて見ると、ボーダーや近界民すら知らないと言う答えが出た……ボーダーも隼人の友達の嵐山隊の嵐山隊長がテレビで出て始めて知ったらしいし、本当に存在すら知らなかったんだと驚いた。テレビドラマやテレビゲームもゲームセンターと言った物も知らなかったり、映画館やデパートやテーマパークやカラオケ屋や娯楽関連も知らない、彼が驚いたのはボーダー隊員も良く訪れる図書館に八百屋や肉屋と言った専門店が並ぶ商店街だ。

飲食店やファーストフード関連の店が沢山種類がある事にも驚いていたし、

藤丸『コイツ何処の田舎に住んでいたんだ?』文化の違いに驚き過ぎるのが、兎に角多かった………だから機会があったら良く一緒に出掛けていた。

 

結構楽しい時間だったのは知ってるんだが……今は、

ミーコ「のの?」

藤丸「おっと悪い!?どうだ?今日はこの後、カラオケでも…」

私の日常に変化は起きたがそれも時間が経てば、薄れていく。その前に……隼人に色々と聞いて置かないと……

あの日ミーコの父親が死んだ夜の公園に何をしていたのか……あの【イナズマン】に似た奴とお前は関係あるのか…私はお前の事が知りたいんだ。

藤丸(私はアイツと同じ大学だから大学教授にアイツについて聞いたら隼人は大学に通っていた時、超能力について色々と調べていたらしい……)

主に大学や高校で調べていたのは、『人間の脳』についてと『生物の進化』について二つらしい。どっちも難しいテーマで私には専門外な学科だ。

ミーコ「カラオケか……賛成。」

藤丸「よし。行こう。」

藤丸(……隼人。お前は何が知りたかったんだ……)

今、何処で何をしているのか藤丸は……隼人の事ばかり考えていた。

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4年間……世界征服を目指す秘密結社ガイラットは『お化け屋敷』の忍者部署のヒーロー達や仮面の怪人と言った連中に邪魔ばかりされていたが一番に世界征服と人類皆殺しを邪魔していたのは、他でもない親衛隊の一員であった"電光の勇者"の異名を持つサンダーパピヨンマンZに妨害され続けているからだ。

本人は自らをエレキトリガーマンと名乗らせて貰うと言っているが、ガイラットの連中にとっては忌々しく憎き敵!?

更に『お化け屋敷』と敵対しつつも世界の悪のガイラットの邪魔をする『埠 信玄』が率いる謎の組織もいる…

奴らは『お化け屋敷』と違って神出鬼没でゲリラ戦を仕掛けている。

デススカル将軍もこの敵を倒す為に強力な改造人間を用意する事に動き始め同時に日本征服計画を進める為の作戦と作戦を実行する為にメキシコ支部から強力な強化怪人を招聘する。

三門市と晴れた天気の静岡県伊豆シャボテン公園 2016年(平和28年)名前を改めて伊豆シャボテン動物公園になった動植物園にて、

シャボテン動物公園にはサボテンの温室があり南アメリカ館、アフリカ館、マダガスカル館、メキシコ館、森林性シャボテン館の5種類の温室がある。

その一つメキシコ館にて、観光客がサボテンを見ている

と大量のサボテンがメキシコ館から運ばれているの様子を見るのだ。

作業員「………」

作業員は大量のサボテンをトラックの荷台に黙々と詰めていた。

観光客「??」

何処か別のサボテンと入れ替えているのは珍しい……

実は秘密裏にガイラットの秘密爆弾工場であり『お化け屋敷』達にもバレていない場所の一つだ。

 

大量のサボテンを詰めたトラックに輸送されて、人知れず地下トンネルでダミーのトラックと入れ替わり、大量

のサボテンを詰めたトラックは別の地下ルートを走っていると……トラックの進む先の地面が盛り上がり土を一人サイズに砕き割り。身体を回転させながら一体の改造人間が姿がみせる。サボテンを人型になったような怪人だ。

 

サボテンヘッド

階級 強化怪人 出身地 メキシコ

サボテンと合成された、決して仕事をサボらない真面目で狂暴な怪人。

体に生えているトゲを飛ばしたり、「サボってんじゃねー!」と言って相手を驚かしたりする。

 

サボテンヘッド「キヒヒヒヒヒ……跡はつけられていないか?」

作業服を着た人間がトラックから降りてきて、目の前の異形の怪物に驚きもせずに所定のポーズと掛け声と共に

ウズマキング「イーッ!!」

作業員からウズマキングの姿に戻り、

サボテンヘッド「爆弾を見せて見ろ。」

ウズマキング「イーッ!!」

上司の怪人に荷台の荷物を見せて、怪人は確認して

サボテンヘッド「よし!?爆弾を保管所に保管しろ……」

ウズマキング「イーッ!!」

ウズマキングはトラックに乗りトラックを秘密のアジトへ移動させる。

 

同時刻 ガイラット日本支部作戦指令室内にて……

一つの足音が赤く塗られた通路に響き渡り作戦指令室の自動ドアが開く。

サボテンヘッド「メキシコ支部よりサボテンヘッド只今馳せ参じました。」

ガイラットのエンブレムから首領の声が聞こえてくる

ガイラットの首領《来たな……サボテンヘッド。》

デススカル将軍「はるばる日本へようこそ、サボテンヘッド……招聘された目的はわかっておろうな?」

骨で作られた椅子に座る幹部と対面するサボテンの怪人

サボテンヘッド「勿論、その為にこの俺は来たんです。」

サボテンヘッドはメキシコから持参した

データーディスクから、爆弾工場で爆弾を生産している様子を幹部と首領に見せる。

サボテンヘッド「俺が日本に来日するまでに必要な数の爆弾は無事に生産し終わった……後は、目的の場所に爆弾を運び爆破させれば完了です。」

ガイラットの首領《よし、裏切り者のサンダーパピヨンマン一味に邪魔されぬ内に動くのだ。》

デススカル将軍「宜しい……お前は今すぐ、作戦行動に移れ。」

サボテンヘッド「分かりました……」

怪人は将軍との謁見を終えて、作戦指令室を後にする。

その入れ違いに白い白衣を着用したウズマキング科学陣達が入室する。

ウズマキング科学陣「デススカル将軍。お喜び下さい……兵器が完成しました。」

ガイラットの首領《遂に完成したか……最強の改造人間が……》

司令室の正面の壁の上側に赤く点滅する黄金の生物の形をエンブレムが不気味に喋る

 

デススカル将軍「よし。見せて見ろ。」

モニターの電源が付き、訓練室の内部の映像が映し出される。

????「……」

暗い教室位の広さの部屋の中心に静かに佇む茶褐色の昆虫と人間を混ぜた存在が静かに両手を開き握り締める

ガイラッド科学陣「これより『タガメ男』の身体能力テストを開始する……」

 

タガメ……水生昆虫の一種でカメムシの仲間で日本ではメジャーな水生昆虫に当たるも、現在は絶滅危惧種に認定されている昆虫。特徴的な名前の語源は『田にいる亀』か『田にいるカメムシ』で地方によっては『ミズカッパ』『カッパムシ』『ドンガメムシ』『ドジョウトリムシ』『シリヌキ』『シリハサミ』『ガタロ』と色々な呼び名がある。

 

メスの個体の方がオスより大きい個体が多く前脚は一本の鎌状で極めて太い捕獲脚になっており、その前脚の先端には一本の爪が生えており、強靭な前脚の力と鋭い一本の爪を使いクワガタの顎の要領で獲物を捕獲してその力と爪の前に生きた獲物は逃げるのは困難を極める。

 

水生昆虫故に中脚と後脚は遊泳脚になっており、水中移動はオールの要領で移動する。

 

上記の捕獲の仕方と生き餌を獰猛に襲う姿から『水中のギャング』の渾名を持ち幼虫、成虫共に肉食性が強い個体でドジョウやフナやカブトエビや小魚のカワムツすら自分より大きいマムシの成体やトノサマカエルすら獲物である。

 

 

タガメ男CV藤岡弘「……」

 

タガメ男

兵器レベル1

出身地 東京都

優秀な大学生を素材にした改造人間で、最強怪人になることをめざして開発されたため、他の怪人より強力に作られている。

背中のはねはダイヤモンドより硬く、1024万馬力の力で締め上げる。

ちなみにIQは800

 

【ウィーン】

無数の自動ドアが開閉して中から無数のウズマキング戦闘員が薙刀を持って姿を現す。

ウズマキング「「「イーッ!」」」

薙刀を持ったウズマキング達がタガメ男を囲むように立ち回り、包囲網を作るタガメ男は無言で拳を握り、周りを見渡し

ウズマキング「イーーッ!」

一斉に全方位から迫る薙刀の斬撃を放つも、其れよりも早くにタガメ男は両足に力を入れて

タガメ男「トォウ!?」

脅威の跳躍力で包囲網を脱出して、素早い連続蹴り技を

放ちその一撃の余りウズマキング戦闘員達は訓練室の壁

に叩き付けて、何体か白い泡に溶ける。

タガメ男「フンっ!?」

両拳を振るいウズマキングの身体を文字通りバラバラにして赤い鮮血がタガメ男に降り掛かる。

その身を真っ赤に染めたタガメ男は、尚も迫る薙刀の持ち手を片手で掴み戦闘員の武器を奪い取り、タガメ男は薙刀を使いこなし、次々と迫る戦闘員達を薙刀の刃をぶつけ合い、その腹に斬撃を入れて大立ち回りをする。

ウズマキング「イーーッ!!」

最後に一人に薙刀を投擲して相手の腹に突き刺して、ウズマキングは壁に凭れかかり倒れ白い泡に変わる。

タガメ男「……」

タガメ男は泡になる戦闘員を静かに見る……

すると自動ドアが開きデススカル将軍とウオ男が入ってくる。

デススカル将軍「素晴らしいぞ。タガメ男。まさにお前は改造人間の希望だ!?」

嬉しそうにタガメ男を褒めるデススカル将軍。

タガメ男「……将軍。お褒めの言葉……大変ありがたいですが、その言葉は今暫く待ってくれませんか?」

ウオ男「ウオっ!?貴様っ!?仮にもガイラッドの大幹部デススカル将軍様の前で何様のつもりだ!?」

ウオ男はタガメ男の事が気に入らないのか突っ掛かる。

デススカル将軍「落ち着けウオ男よ。してタガメ男よ待ってくれとはどういう事だ?」

タガメ男「我々の世界征服の野望を邪魔している存在…サンダーパピヨンマンの抹殺。それを成功させてこそ、俺はガイラット最強の怪人の称号を手に入れられる。……将軍。どうかこのタガメ男に、奴の討伐任務を与え下さいませ……」

将軍の前に片手片膝を下げて懇願するタガメ男。

デススカル将軍「面白い……やって見せろ。我々は現在2つの作戦を同時進行している……だがその前に我らがガイラットの大首領にご報告だ……」

 

場面は部屋全体に怪しげな組織のエンブレムが描かれた作戦指令室内部に移動して。タガメ男に作戦の説明と大首領への報告会をしていた。

少数精鋭のデススカル将軍親衛隊達が、門番のように立っており、中心にいたタガメ男はウズマキング達白いマントを着けられる。

タガメ男「これは?」

デススカル将軍「ガイラットの改造人間としての忠誠を大首領に誓う……宣誓式だ。」

タガメ男「宣誓式……しかし大首領の姿が見えないが……」

すると怪しげな組織のエンブレムの赤いランプが点滅し光輝く。

デススカル将軍「首領魔王ドグーと女帝クィーンリリアは極力姿を我々にお見せしない……」

タガメ男はエンブレムに向けて片方の膝をつき頭を下げる……

ガイラット首領《タガメ男よ。天地の悪霊、万物の悪魔に誓え。ガイラットの命令はいかなる理由が有ろうとも全力を持って実行する事を誓え!?タガメ男……宣誓を……》

タガメ男「誓っ(本当にソレはお前の意志か?親にもらった身体を切り刻まれ望まぬ身体に)!!?……誓います……」

一瞬、自分が喋っていないのに自分自身に妙な事を言われた……何だ……俺の意志……俺の心は……

ガイラット首領《宜しい。デススカル将軍。作戦の概要説明を……》

デススカル将軍「はい。首領。一つはメキシコから来日したダム破壊のプロフェッショナルの強化怪人サボテンヘッドがしているダム爆破作戦。」

 

【ダム爆破作戦とは、首都圏の上流にあるダムを爆破して大洪水を起こし、下流にある都市部を水没させてヒーローを倒そうとする恐ろしい作戦である】CV永井一郎

 

デススカル将軍「もう一つは、ラフレシ男と蝶女が現在三門市に逃げ込んだとされる人工心臓学の権威を拉致して怪人の蘇生の恒常化の計画。」

タガメ男「では俺はどっちの作戦に参加すれば?」

どっちかに裏切り者のサンダーパピヨンマンが現れるかわからない……

デススカル将軍「おい。テスターシティーでの奴の番号情報データを持って来い。」

ウズマキング「イーッ!」

タガメ男「将軍。テスターシティーとは?」

タガメ男が疑問の声を上げる。

デススカル「我らの首領が造った5万人が住む実験地底都市。住民は全て世界各地から拉致した人間でサイボーグであり市民の中で優秀な改造人間候補が生まれて、このガイラッドの誇り高き一員になる。」

そして自動ドアが開き一人のガイラット親衛隊が入室する。一般戦闘工作員ウズマキング達比べてしっかりした幾つ物の金属を使った鎧の軍服を着用して軍の帽子を被った彼らは、かつてエレキトリガーマンの同僚達である。

ガイラット親衛隊「どうぞ。登録番号7278番。我々と違い生身で親衛隊の一員のメンバーに上り詰めた市民です。」

デススカル将軍「ほぅ。三等市民から二等市民に昇格するとは……」

デススカル自身も甲斐馬隼人の番号情報データに目を通して感心した様子を見せる。

怪人達にも階級があるように地底都市の市民達にも階級がある。

だが市民達で階級を上げるには余程のガイラットへの貢献が合ってなれる物で、二等市民は限定的だが都市の外に出る事が許可される。

デススカル将軍はタガメ男にデータを渡してそれを目に通すタガメ男。

タガメ男「……」

タガメ男(父親は三等市民で都市の脱走を図り射殺。母親は現在、収容施設にて収容中……)

タガメ男は見たデータを親衛隊に手渡して

デススカル将軍「奴について何か掴めたか?」

タガメ男「……奴が何故ガイラットを裏切ったのかはわかりませんが……どんな理由があろうと俺は奴と戦うつもりです。」

デススカル将軍「宜しい……奴を誘き寄せる手筈は既に整えてある。」

タガメ男「……お言葉ですが将軍。今回は俺だけで奴に挑みたい。卑怯な手段や姑息なやり方は俺は好ましくありません。」

ウオ男「貴様!?」

ウオ男はタガメ男に向かって攻撃するも、タガメ男はその攻撃をあっさりと避けてウオ男の首を片腕で壁に押さえつける。

タガメ男「……辞めておけ、お前では俺には勝てない…」

ウオ男「ウオウオウオ!?」

もがくウオ男。

デススカル将軍「良かろう。タガメ男。サンダーパピヨンマンの討伐はお前に任せる。」

その幹部の一言でタガメ男はウオ男から離れて

タガメ男「では、タガメ男。サンダーパピヨンマン討伐に出動します。」

一人作戦指令室を後にする。

 

ウオ男「将軍!?奴にサンダーパピヨンマンを倒せるとお思いなんですか!?」

デススカル将軍「落ち着け。ウオ男。裏切り者を野放ししておれないのは我々の利害で一致している。問題はどう倒すかだ。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雨が止み晴れた空の下の三門市市民公園では子供達が遊んでいる様子を甲斐馬隼人は見ていた。ガイラットの刺客を倒した隼人は、こうしてクライムパトロールの真似事をしている。

甲斐馬「おっと、」

勢い良く飛来する野球ボールを片手で掴みキャッチボールしている子供達に返す。

甲斐馬「うん?」

そんな様子を軽く見ていると自分と同じように一人の少年が車椅子に座りながら遊んでいる少年達を見ているのを見つける。

少年はどうやら片足を大きな怪我をしているのか。包帯が巻かれていてゆっくり車椅子から離れて歩こうとするが、

タダシ「痛っ」

地面に倒れてしまう。

タダシ「やっぱり駄目だ……」

諦めの気持ちを含めた言葉を口に出す少年に隼人は放っておけなくなり彼に近づく。

甲斐馬「駄目じゃないよ。よっと。」

そう言い隼人は少年をゆっくりと両手で抱き上げて車椅子に座らせて

甲斐馬「どれ?」

少年の怪我の具合を見る。そして笑顔で少年に目線を合わせて言う。

甲斐馬「大丈夫。これなら直ぐに歩けるようになる。」

タダシ「ホント!?」

甲斐馬「あぁ。ホントだとも。君の足は心配しなくても直ぐに治る。後は自分との戦いだけだ。」

タダシ「自分との戦い?」

甲斐馬「そう。自分に勝つ!?……人間って言うのはね……負けると思ったら本当に負けちゃうんだ。なぁ、自分と戦うんだよ。何度でも倒れても良いから歩いてみるんだ。いいね。」

タダシ「うん!?」

甲斐馬「よし。じゃあっ歩いてみよ。」

隼人は少年の片手を掴んでリハビリを手伝う。

少年はゆっくりとした足取りで歩く。

甲斐馬「そうだ……上手いぞ……よーし…そう…その調子。男の子だもんな……頑張れよ。」

ゆっくりとした足取りで公園のジャングルジムまで歩いた少年を隼人は優しく頭を撫でて褒める。

甲斐馬「あー良く頑張ったな。強いぞ。」

タダシ「早く歩けるようになってパパと会いたいな。」

甲斐馬「?パパどっか言っているのかい?」

単身赴任の子どもなのかと考えた隼人だが次の少年の発言にその考えは間違いなのを知る。

タダシ「パパ行方不明なんだ。」

甲斐馬「行方不明……っでパパの名前は?」

少年は自分の親の名を口にする。

タダシ「川上五朗。」

甲斐馬「えっ?川上五朗……」

隼人の表情から笑顔が消えて真剣な表情をする

甲斐馬(川上五朗といえば2ヶ月前の謎の研究所爆発で行方不明事件になったって言うあの……)

??「タダシ君。」

少年の名前が聞こえて隼人とタダシは声の元に視線を向ける。

そこには一人の女性が立っていて母親が迎え来たと隼人は考えたが…

タダシ「あっ叔母さん。」

甲斐馬(あっそっちね。)

勝手に母親だと思ったのが恥ずかしい気持ちになった隼人

隼人はタダシを叔母の元に連れて行く。

タダシと叔母が公園から離れようとした時、隼人はさっきの行方不明の川上五朗博士の事が気になり、

甲斐馬「すいません。もし良かったら、タダシ君のお父さんの事について何か教えくれませんか?」

タダシの叔母の家まで一緒に行動する事にする。

 

隼人達が離れたのとすれ違い様に別の道から1台のホットドッグの移動販売車が公園の前に止まる。

ホットドッグ屋の店員1「さぁ、さぁ、良い子の皆さん。本日開店の美味しいホットドッグ屋だよ。今日は特別大サービスのタダだ。さぁ、早くおいで。」

メガホンから聞こえたその内容に公園で遊ぶ子供達は遊びの手を止めてホットドッグ屋移動販売車に群がる。

ホットドッグ屋の店員2「さぁ、よしよし。順番だ。」

もう一人の店員が子供達にホットドッグを手渡して、公園に来ていた子供達の殆どがホットドッグを手にして食べて美味しそうに頬張る。

ホットドッグの屋の店員1「どうだ?美味しいか?」

子供「うん。美味しいよ!?明日も来てくれよ。」

ホットドッグ屋の店員1「よしよし。ところで君たち。この子知らないか?」

子供達は写真に写っている子供……タダシの姿を見て正直に答える。

子供「知っているよ。タダシ君でしょ。そこの住宅街に住んでいる叔母さんと一緒に暮らしているって前にタダシの奴が言っていたよ。」

ホットドッグ屋の店員1「そうかそうか…………そこにいたか……」

 

子供達「「また来てね~~」」

ホットドッグ移動販売車が公園から去り暫く車を走らせてあるトンネルに車を停車させると、

二人のホットドッグ屋の店員がガイラッドのウズマキング戦闘員に姿に変える。

ウズマキング1「早速。ラフレシ男と蝶女に報告だ。」

車に置いてある通信機器の電源を入れようとした瞬間、

車の窓ガラスを何かの腕が割り込みウズマキングの片手を止める。

ウズマキング2「なっ貴様は!?」

その姿を見て戦闘員達は驚く。

タガメ男「……フンっ!?」

車の通信機器を1024万馬力の握力で破壊して、

タガメ男「少し……大人しくしていろ。」

そう言い捨て黒い専用マシン『シュトルム』に乗りタガメ男は移動する。

 

ウズマキング1「どうする?」

ウズマキング2「通信機は使えない。スマホは?」

ウズマキング1「……持っていると思っているのか?」

ウズマキング達にはスマホは支給されていない。

ウズマキング2「チキショー!!兎に角電話を探すぞ!?」

ホットドッグ移動販売車は走る。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

隼人はタダシの叔母の家から川上博士の事情を聞いていた。

タダシの叔母「えぇ。兄は研究所が焼けてからずっと誰かに狙われているらしいんです。」

甲斐馬「狙われている?すると研究所が焼けているのは事故ではなかったと言う事ですか?」

タダシの叔母「えぇ。万が一。タダシに危険が及んではと……」

甲斐馬「そうですか?」

隼人はタダシの頭を優しく撫でて

【デデデン♪デデデン♪】

この家の電話の音が鳴り叔母は電話を取りに向かう。

タダシの叔母「もしもし…もしもし……あっお兄さん!?」

タダシ「パパ!?」

甲斐馬「!?」

話題の人物からの電話に甲斐馬も視線を電話の方向に向ける。

川上《タダシは?タダシは無事か?》

タダシの叔母「えぇ。大丈夫よ。どうしたの兄さん。様子がおかしいわよ。」

川上《タダシの写真を落としてしまった…奴らはきっとタダシの方にも手を回す。》

叔母「えっ?タダシが…」

川上《私は今、寺にいる。二人の少年が匿ってくれているんだ。寺の場所は……》

【ピンポーン♪】

甲斐馬「「!?」」

隼人は視線を二人に合わせながら電話を息子のタダシに手渡して、

叔母はゆっくりとドアの前に立ちドア越しに尋ねる

タダシの叔母「どちら様ですか?」

謎の男「そちらにいらっしゃる甲斐馬隼人に用が会って来ました。お宅にいらっしゃいますよね?」

甲斐馬「……」

隼人はタダシの叔母に視線を合わせ静かに首を縦に振りゆっくりとタダシの叔母は玄関の扉を開ける。

謎の男「……」

扉の向こうにいた人物は初対面の青年だった。

黒い革のライダースーツを身に着けレース用のゴーグルを付け赤いマフラーを着けた青年は、甲斐馬隼人を頭から足の先まで見て……

甲斐馬「貴方は?」

謎の男「俺が何者か?俺はお前に勝負を挑みに来た男だ……着いてこい。」

自分の黒いバイク……『ホンダ・ドリームSL350』に跨がりエンジンを噴かせ男のライダースーツの後ろに絵描かれたエンブレムを見て隼人は驚く

甲斐馬「!?」

そう隼人が良く知っているガイラッドのエンブレムが男のスーツの後ろに描かれていた。

謎の男「俺と勝負する気は起きたか甲斐馬隼人?よし!?来い!?」

男のバイク噴かせて走る。

甲斐馬「よーし。」

甲斐馬(……博士が言っていた奴らとはガイラッドの事か!?)

甲斐馬「すいません。お邪魔しました!?」

タダシ達にそう短く言い隼人も自分のバイクに跨がり男の後を急いで追う。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ウズマキング達はあれから公衆電話を無事に見つけてガイラット日本支部に博士の息子がいる家を見つけた事を報告する。余談だがその公衆電話の地下には隼人達の隠れ家があった事実をウズマキング達は知らない……

デススカル将軍「聞こえたか!?ラフレシ男。お前は博士の息子を拐え!?」

ウズマキング「イーッ!」

ラフレシ男「フレフレフレ~」

指令室の扉が開き白いスーツを来た青年紳士が部屋に入ると出るラフレシ男がすれ違う。

青年紳士「……」

デススカル将軍「来たか……秘密警察第二室長。」

青年紳士「……ウズマキング達から報告を貰いわざわざ秘密警察署から来た。怪人タガメ男が、独断で車両部の用意したカモフラージュ用車両の通信機を破壊して報告を遅らせたと……」

デススカル将軍「その報告が本当なら……少し厄介だな……」

青年紳士「だからこそ秘密警察の我々が動く必要がある……」

紳士の後ろから一体のロボット戦士が姿を見せる。

青年紳士「元より、元ガイラット親衛隊の裏切り者の抹殺は、我々の仕事だ。」

アームテスター「ブラックマルステスター室長。タガメ男とサンダーパピヨンマンの現在位置を捉えました。」

青年紳士「良かろう。ガイラットポリスオートバイ部隊を出動だ。……タガメ男。余りにスタンドプレーが目立ち過ぎるなら、我々の秘密警察の懲罰対象に入れる必要があるな……」

アームテスター「まぁ、お手並み拝見としましょう。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM デスパー軍団の猛攻〕

【ブゥーーーン!!】

人がそこらにいる都会の景色とアスファルトの舗装された道路から2台のバイクは移動して映る視界は市街地を離れ人のいない森の景色が変わり荒れた土の道に2台が走る。

甲斐馬「……」

サイドミラー越しから自分の後ろを走る謎のライダーの姿を見る隼人。バイクのタイヤが土を蹴散らし2台のマシンは走る。

互いに距離を維持しつつも男は、隼人の右隣に並ぶ。

【…………】

互いに言葉を交わさず走るバイクの音が森に響き渡る中、バイクヘルメット越しに互いの視線と視線がぶつかりそれが合図だ。

???「行くぞ!?」

男の黒いバイクが先に隼人の前を勢い良く走りバイクごと一気に跳躍される。

甲斐馬「なっ!?」

隼人のバイクは上に跳んだ男のバイクが走った道を通過し男より前に出る事になるが、その跳躍が終わり着地するタイミングを利用して、隼人のバイクを後ろから自分のバイクを当てる。

甲斐馬「うわっ!?」

後ろからきた衝撃で倒れるのを踏ん張る隼人。

???「そらっ!?」

再び男はバイクで隼人のバイクを後ろから体当たりする

再び踏ん張り倒れるのを阻止する中、先の道を見る。

甲斐馬「!?」

崖だ。しかも道が途中で途切れている。

(普通のジャンプじゃ半分しか飛べない。ならば……)

目の前の道が途中までしかなく先に突破するには、崖を飛び越える必要がある。

隼人「たあああああぁぁぁ!?」

???「あああぁぁぁ!!」

勢い良くバイクを跳躍させて崖を飛び越える隼人。続く男もバイクを使い飛び越えようとするが、隼人は空中でバイクを逆さまにして飛び越えてきた男のバイクのタイヤと自分のタイヤをピッタリと合わせて相手のタイヤを利用して空中で逆さまを直して再ジャンプして崖を飛び越える事に成功する。

一方男は、崖にバイクごと落下するも、急な斜面を優れたバイクテクニックで走り抜けて崖の下の道を無傷で走り去る。

その優れたバイクテクニックを見終えて合流する為に移動する隼人。

甲斐馬「凄いライダーだ……」

甲斐馬(あの男、何て上手いバイクのテクニックを持っているんだ。其処らの暴走族の奴らでも此処までの運転は出来ない……)

ここまで長く一緒にレースのように互いに走っていれば、相手のバイクの実力の腕が良く分かる。

謎の男「成る程……今日までガイラットの怪人達が敗れる訳だ……」

変転する事なく此方も変身していない物も遅れを取ってはいない……

謎の男「尚の事、倒しがいのある敵だ……」

男は嬉しそうに笑うのだ。

二人は同じ森の道に合流してバイクを並び走らせる。

隼人は男の右側に走りながら男を警戒しつつも、男は気さくに声をかける「へぇ……中々の良い腕じゃないか……」

男は隼人の隣に並び隼人のバイクの実力を素直に褒める

甲斐馬「君だって……」

謎の男「これでも俺もバイクの腕には自信があってな。」

【ブゥーーン!!】

「「!?」」

森に響き渡る複数のバイクのエンジンに意識を向ける両者。

だがその二人の周りを複数の秘密警察の警官服を着用したウズマキングが乗る黄色いバイクが集まる。このガイラット達にはヘルメットが被っておりGP(ガイラットポリス)のマークが刻まれており。バイクに乗ったままハンドガンを発砲してきた。

甲斐馬「けっ、出たな!!ガイラット!?」飛来する弾丸を回避しながら隼人は悪態をつく。

???「……アイツらだな……余計な事を……」

良い所を邪魔されて不満な顔をする男。

甲斐馬「答えろ!?お前達が川上博士を狙っているのか!?」

???「……」

男は何も言わずにバイクの方向を隼人のとは別の方向に変え姿を消す。

ウズマキング戦闘員オートバイ部隊「「イーッ!」」

バイク対決が始まる。

 

甲斐馬「丁度良いや!?腕がムズムズして居ていたんだ!?相手になるぜ!?」

バイクのスピードを上げて近づく戦闘員のオートバイに蹴りを入れて戦闘員は木にバイクごとぶつかり爆発。

甲斐馬「よし!?」

複数のバイクが隼人の周りに集まり転倒させようとバイクをぶつけるも、咄嗟にバイク停車させて戦闘員同士のバイクがぶつかり爆発!?

隼人は片腕を振るい乗っている戦闘員の顔面を殴りバイクから落とす。

甲斐馬「お次はどいつだ?」

ウズマキングのバイクに向かって体当たりして転倒される。

ウズマキング「イィー!!」

転倒したバイクがウズマキングごと爆発して、既所でバイクから離れる隼人。

残りの2台は隼人のバイクに蹴りを入れようとするが、

隼人はわざとバイクを右側に傾けさせて右側のバイクにぶつけてバイクは倒れ爆発して、

【ブゥーーン!!】

甲斐馬「……」

残りの1台のウズマキングが乗るバイクはサイコキネシスで触れずに持ち上げて

ウズマキング「イ~~!!」

高所から地面に勢い良く叩き落としてバイクは爆発し自分を狙ったオートバイ部隊を見事に一掃した隼人。

甲斐馬「うん!?奴は……」

そんな隼人の前に一体の怪人が姿を現して、隼人はバイクを停め相手を見据える。

タガメ男「甲斐馬隼人!?否、サンダーパピヨンマン!?タガメ男の威力を見せてやる!?トォウ!!」

一体の怪人が森の中から甲斐馬隼人の前に立ち塞がり隼人はファイティングポーズを構える。

タガメ男は空中高く跳躍回転して隼人の前に立ち鋭い拳を連続で放つ。必死に鋭い拳を視界の悪い森の中で避けその拳の威力で木を真っ二つに割る。

甲斐馬「トォゥ!!」

甲斐馬「幼力招来!!」

両腕を交差して自身の姿を昆虫の卵の殻のように粉々に砕き割り緑色の毛虫の怪物に変身した隼人。

ケムシマン「待てタガメ男!?」何故自分がいる場所に先周りしているのか訪ねようとするケムシマン。だが彼はそんな話を聞かない。

「行くぞ!?ケムシマン。」

空中回転してケムシマンの前に立ち塞がり打撃戦を開始する。素早く動くタガメ男に対してケムシマンの動きは全体的に遅くその分一撃の威力は高い。タガメ男はスピーディーに動き回りケムシマンの身体に連続に膝蹴りを打ち込むも、ケムシマンは両手でタガメ男を軽々と持ち上げて次々と近くの木々に叩き付け身動きが出来ないタガメ男に体当たりをする。木々がへし折れ倒れる中、

タガメ男「これでも喰らえ!?タガメシザース」

タガメ男は自身の背中に生えたタガメの前脚にあたる部分を使い、ケムシマンの両腰を挟み鋭い爪でケムシマンの両腰にダメージを与えつつ持ち上げタガメ男は空いた両拳でケムシマンの分厚いボディーを集中攻撃する。

ケムシマン「ぐおおお……チェース!!」

同じ場所を何度も正確に殴られ腰を締められてもがき苦しむケムシマンは至近距離でタガメ男に向かって頭部に肘打ちと顎に膝蹴りを叩き付けて前脚の拘束から逃れる。

タガメ男「やったな!?」

ケムシマンの膝蹴りを受けて倒れ込むも持ち前の蹴り技でタガメ男は有利に戦う。攻守を交互に変えてタガメ男は連続パンチ放ちケムシマンを殴り飛ばす。だがケムシマンは片腕でタガメ男を掴まえて持ち上げジャイアントスウィングの要領でタガメ男を振り回す。

そして勢い良く投げてタガメ男は放り投げられるも、空中で体勢を整えて大きな岩に両足を着けた反動を利用して鋭い矢の如く弾丸の如く正確に砲弾のごとき威力の蹴り技を回避する暇もないケムシマンに向かってドロップキックを放ちその桁外れの破壊力にケムシマンを吹き飛ばされる。

ケムシマン「!!!!?」

幾つ物の木々を薙ぎ倒し起き上がれないケムシマンにタガメ男は近づくも

ケムシマン「!?」

ケムシマンは左右の口を開閉して白い糸を吐き出す。

 

タガメ男「ぐっ!?」タガメ男は糸で何重に縛り動きを封じる。

ケムシマン(何て破壊力だ……身体がバラバラになったかと錯覚するとは……)

ケムシマン「このままでは殺られる!?チェース!!」

痛む身体を引き摺りバイクに跨がり逃走するケムシマン

タガメ男「逃がさんぞ!?」

無理やり糸を引き裂き拘束から脱出してタガメ男はケムシマンの後を追うが、

ケムシマン「念力~~」

バイクに乗りながら念力を使いへし折れた木々を持ち上げてタガメ男に向かって放つ。

タガメ男「!!」

次々と飛来する大木達をタガメ男は拳で破壊しながら進むも、ケムシマンはその隙に逃げるのであった……

タガメ男「しまった!?逃がしたか……だがサンダーパピヨンマン言えど俺の敵ではない!?」

 

青年紳士「ふん。笑わせるなよ。タガメ男。」

その声が聞こえてタガメ男は振り向くと白いスーツに黒いサングラスを着けた若い紳士が森の中から姿を現す。

タガメ男「お前は何者だ!?」

青年紳士「奴と同じ地底都市テスターシティー出身のサイボーグ……そして……その正体は……」

サングラスを外すと同時に、本当の姿に変身する。

人の頭で思い描く禍々しく凶悪な悪魔とローマの戦いの神マルスを合わせた怪人が姿を現し、所々内部機械のメカが見える。赤いマントを靡かせローマ兵が着るような黒い板札鎧(ローリーカ・セリメンタータ)赤い羽根飾り

を鶏冠のように付けた黒い悪魔の装飾を付けたスパルタ重装歩兵の兜を被り兜の隙間から赤い悪魔の目を細めタガメ男を見据えて名乗る……

ブラックマルステスター「ガイラッドの秘密警察第二室長であるブラックマルステスター。」

赤いマントを靡かせた黒い軍神が背中のホルダーから

専用破壊銃マルスマグナムショット抜きタガメ男に向ける。

タガメ男「秘密警察!?地底国家保安局の!?」

地底都市テスターシティーの治安維持を目的とした組織であり、任務の為には市民への暴行、盗聴、恐喝、拷問、作戦行動中の怪人達の監視、スパイ狩りと言った多岐に渡りテスターシティーの人間達やガイラッドの改造人間に恐れられていた……

ブラックマルステスター「デススカル将軍の予想通りに、貴様がサンダーパピヨンマンを倒せない可能性を考えて事前に俺達を出動させておいたのだ。……将軍の考えは間違っていなかったようだな。アームテスター。」

ブラックマルステスターが呼ぶと右腕に鞭のような義手を装備した一体のロボット戦士が姿を現す。

アームテスター「ふん。功を焦る余りの独断先行………

だが弱ったパピヨンマンを倒すのは今がチャンス。」

タガメ男「奴は俺の獲物だ!?」

ブラックマルステスター「正式に将軍からの命令だ……タガメ男。貴様は、ラフレシ男と共に人工心臓の権威 川上五朗博士の拉致の任務を遂行せよ。」

アームテスターはタガメ男を軽く小突き、タガメ男を馬鹿にするように言う。

アームテスター「元より、パピヨンマンの討伐任務はテスターシティーの人間である俺達の任務だ。新参者には荷が重すぎだったな。」

二人はそう言いタガメ男から離れて行く。

タガメ男「……!!」

悔しげに拳を握り締め二人の背中を睨むタガメ男……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バトルファイター1は川上博士をお寺に連れて行き匿っていた。

埠「隼人君!?隼人君!?」

サングラスの掛けた金髪の男性こと埠信玄は、仲間である甲斐馬隼人にガイラットが人工心臓の権威の川上博士を狙っている事を教えようと連絡するが、返事がない。

埠「彼の方にも何か会ったのか?」

??「俺が隠れ家に戻って来てないか見てくるよ。」

『番長』の渾名を持つガキ大将が埠達が用意した隠れ家に戻っていないか確認に動く。

埠「頼む!?」

川上「……」

??「どうぞ……お寺だから贅沢な高級品は無いけどお茶とお菓子です。」

川上「あぁ。ありがとう……」

鏡「お~~い。孔明。色々とコンビニで買ってきたぞ。」

孔明「遅いですよ。拓也さん。」

寺の玄関から広間の此処まで走ってくる足音に川上は少しビックリするも、

孔明「大丈夫。彼は味方です。」

鏡「どうも、川上博士。会えて光栄です。俺は鏡拓也って言います。」

川上「あぁ。こちらこそ宜しく……」

明るい少年が顔を出して川上博士は挨拶する。

孔明「急な買い出しすいませんね。」

鏡「気にするなよ。こんな事くらいしか出来ないからな……ほい。惣菜パンだ。これでも食べて体力温存しようぜ。」

川上博士と孔明少年にコンビニで購入した惣菜パンを手渡しする拓也。

孔明「頂きます。」

川上「ありがとう………」

川上博士はお寺の境内の外へふと視線を向けて見ると沢山の子ども達が遊んでいる様子が見える。

川上「……」

博士の隣に拓也が座りコンビニおにぎりを口にしながら言う。

鏡「………皆、孤児なんだ……4年前の三門市に異次元から来た近界民達が起こした大規模侵攻で親や親戚を失った子ども達です。三門市ではわりと良くある話ですよ。」

川上「……君もか?」

博士は隣に座る拓也に訪ねると彼は少し恥ずかしそうに話し始める

鏡「まぁ、俺は気の良いタクシー運転手のおじさんに引き取られて下町の皆と仲良く暮らしていますよ。」

川上「そうか……」

博士は離れている息子を思い表情が暗くなるが、拓也は明るく振る舞う。

鏡「大丈夫。俺の場合は、近界民とか関係無くて、赤ん坊の頃に此処の寺の入り口前、名前付きで置いてあったらしいってここの和尚さん達が言っていたんだ。」

《鏡拓也》という名前はその見つけた時に一緒に書いてあったらしい。

 

すると、外の子ども達から大きく嬉しそうな声が聞こえてきて拓也達は境内に視線を向ける。

孤児「拓也兄さん。ボーダーの人達が差し入れしてきたよ!?」顔見知りの孤児の一人がボーダーの人達が来た事を知らせて来た。

鏡「わかった。直ぐに行く。」

拓也は川上博士と孔明の方に向き直り、

鏡「孔明。ちょっと、ここお願い出来るか?」

孔明「任せて下さい。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

仁礼「良い子のガキ共~ボーダーからの差し入れた!?集まれ~~」

真琴「良い子の皆~~お菓子や玩具の詰め合わせだよ~~」

黒野「和尚さん。これは少ないですが、ボーダーからの寄付をどうぞ。」

北添「わーい。皆~~ゾエさんのお腹を太鼓みたい叩かないで……お腹引っ張るのもやめて痛い痛い……」

寺の前に幾つ物のトラックが並び、黒服のボディーガードマン達も囲まれながらボーダーの影浦隊のメンバーが

私服姿で孤児達にお菓子や玩具や本をプレゼントする。

黒野「悪いな…光。ゾエ。」

和尚さん達に寄付のやり取りを無事完了して黒野も子供達にお菓子を配りながら手伝ってくれたボーダーの二人に礼の言葉を言う。

北添「いやいや、こういうのは寧ろ大事でしょ。」

仁礼「にしても、お前、こんな事もしていたなんて、知らなかったぞ。」

孤児「お菓子頂戴。」

真琴「はいはい。押さないで。順番順番……」

子供達に囲まれながら真琴は笑顔でお菓子を手渡しする様子を眺めながら

黒野「………………金持ちの道楽とか俺らしくないか?」

仁礼「バカ。誰もそんな事は言ってねぇよ。あたしを見損なうなよ。……ちょっと、カッコいいと思っただけだよ。」

黒野「…そいつはどうも……」

仁礼「カゲとユズルの奴も誘えば良かった……」

黒野「二人は前の別の児童養護施設の援助の時に、俺の代わりに子供達と遊んでくれたからね。特に児童養護施設は、親から虐待を受けた子供達もいるから影浦隊長は、僕らにも絶対にしないような優しい笑顔の対応をして子供達と接してくれたから助かったよ。」

仁礼「えっ!?カゲが?」

驚きの表情をする光。

黒野「あの時、影浦隊長はボーダーの誰も知らない悪意無き純粋な笑顔だったよ。」

影浦『キラッ☆』サムズアップ&片目ウィンク。

北添と仁礼は春風のような爽やかな笑顔の影浦をイメージして

仁礼、北添「イヤっ誰!?自分らが知ってるカゲと全然違い過ぎるんだけど!?」

黒野「人間色々な姿を人知れず皆持っているんだよ。」

仁礼「そういうレベルじゃないだろ。王子の奴かよ!?」

鏡「すいません。ボーダーの皆さん。手伝います。」

鏡拓也がボーダー隊員達の前に姿を現して手伝いを買って出る。

仁礼「じゃあ、この段ボール運ぶの手伝ってくれ。中身は子供達の服だからさ。」

鏡「はい。」

鏡はトラックの荷台に積まれているここの寺の名前が書かれた服の段ボールを持ち上げて境内に運ぶ。

黒野「すまないね。」

鏡「いえ、大丈夫です。あの沢山の荷物は他の施設にも寄付を?」

黒野「勿論。この後、後数件は行く予定だ。」

鏡「わかりました。」

 

寺の広間では埠さんと孔明少年が博士の事情を聞いていた。

川上「……それから私は息子のタダシを妹の家に預けて2ヶ月の間、ガイラットという恐ろしい組織に追われているんです。」

孔明「事情はわかりました。僕らが博士とタダシ君達を必ず守ります。」

埠「うん?」

その時、寺の広間にある仏像が目を光せるのに気付く。

埠「うん?すいません。」

 

埠は仏像の向きを変えると広間の壁の一部が開き出して中に隠れて高性能通信機が姿を表す。

埠「私だ。何が用か?」

 

埠信玄 42歳 地底基地へリオンの総司令官。かつては

科学特別機動捜査隊の前組織『国際防衛組織HUMA』と敵対しつつも世界の平和の守る為悪と戦う。

だが、真の目的はHUMAを作り上げた謎の宇宙人が持つ無限の力を手に入れる事にある。

 

甲斐馬隼人を仲間に迎え入れたのも、最初は彼の超能力を欲しての事……隼人もその事実を知っているが、今は互いに信頼関係を持っている。

ヘリオンの諜報員「昨日メキシコから来日したガイラットの怪人を尾行していた諜報員が死体となって警察に見つかりました。」

埠「っ!?詳しく話せ。」

ヘリオンのメンバーは『お化け屋敷』とは別口の情報でメキシコ支部からガイラットの怪人が来ると事前に知っていた物の途中で怪人に見つかり殺されたらしい………

埠(奴ら海外の支部から怪人を招聘したならば、必ずや大規模な作戦をしようとしているに違いない。)

そして、信玄の予想通りガイラットは作戦行動を着々と進めていた。

 

 

川上博士の息子タダシ君は、叔母と共に再び公園でリハビリをしていた。その公園の草むらに巨大なラフレシアの花が人知れず出現し、ラフレシアから強力な香りが公園全体に漂い始める……

タダシ「うっ……」

タダシの叔母「タダシ君!?うっ……」

二人はその香りを嗅いで意識を失い。

ラフレシ男「フレフレフレ~~よし。人質はアジトに連れてけぇ。」

ウズマキング「イーッ!」

ラフレシ男は、川上博士がいる場所に向かう。

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鏡「鉄鬼……またどこかの店で道草食っているのか?」

孔明「う~~ん。有り得ない事ないな……」

本屋やとかで漫画とか立ち読みしているのを知っているから孔明も心配する。

鏡「俺、ちょっとその辺にいないか見て来るよ。」

孔明「お願いします。ここは埠さんと僕が見ているから……」

鏡「あぁ。」

拓也は寺を出る。そしてその入れ違いに博士がいる寺にも突然強力な眠り香が漂い始める。

孤児「うっ!?」

子ども達は突然倒れ始め……

仁礼「おいっ!?どうした、お前ら!?」

黒野「ゾエ、光。受け取れ!?」

ミリタリーなガスマスクを装備した黒野が二人に向かってガスマスクを投げる。

仁礼「サンキュー!?」

急いで二人はガスマスクを着ける。

北添「でも何でガス何かが……」

「フレフレフレ~~」

謎の声と共に巨大なラフレシアの花弁を持つ緑色の怪物が川上博士を米俵を担ぐように捕まえて、三人の頭上を飛び越える。

仁礼「うぎゃあ~~花の超人だ~~」

突然現れた怪物を見てキン肉マンの顔芸をする光。

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一方埠信玄が用意した三門市の隠れ家の一つにて

暗闇の中タガメ男の強力な蹴りが隼人の顎を蹴り飛ばし両手で首を締め上げられもがく隼人。

「……うぅ……ぐっ!?……がぁ……」

意識が遠退いてくか錯覚する悪夢……

 

甲斐馬「ぐっ!?……ああぁ……」

??「隼人さん。隼人さん!!隼人さん!?」

魘される隼人の身体を一人の少年が揺する。

甲斐馬「はぁっ!?」両の目を見開き『番長』の渾名を持つガキ大将の少年と目が合い続いて周りを見渡して自分の隠れ家に自力で帰ってきた事を思い出す。

??「相当手強い奴だったんですか?だいぶ魘されていたよ。埠さんの通信にも出ないなんて…」

甲斐馬「鉄鬼君……」

自分を揺すってくれた少年の名前を呼ぶ。

甲斐馬「……まさに危機一髪だったよ。でもどうして鉄鬼君が此処に?」

少年は事情を隼人に説明する。

鉄鬼「拓也の奴がたまたま行方不明になっている川…「もしかして川上博士?」そうそう。その何とか博士の顔と同じ人が怪しい奴から逃げているのを俺と孔明に教えてくれて、現場に向かったら、ガイラッドの怪人が博士を捕まえようとしたから、バトルファイタークロスして、埠さんの援護もあって博士を取り敢えずウチの寺に匿ったんです。」

甲斐馬「わかった……教えてくれてありがとう。なら、君は今直ぐ寺に戻って博士を頼む。」

鉄鬼「良いですけど……隼人さんは?」

甲斐馬「俺は、奴らが何を企んでいるか調べてくる。」

鉄鬼「でも……」

隼人は鉄鬼少年の頭を優しく撫でて

甲斐馬「大丈夫。無茶はしないさ。それに気になっている事もあるしね。」

鉄鬼「わかりました。」

少年は秘密の出入り口に向かう。

甲斐馬「……」

甲斐馬(奴らは、裏切り者の俺を倒すのと世界征服を両方進めている筈だ……動くか……)

隼人は敢えて相手の出方を知る為に市街地に向かう。

向かう準備の途中、隼人は考える。

(タガメ男……奴は間違いなく強敵だ……だが、鉄鬼君の言う通り、タダシ君の父親の川上博士はガイラットが狙っていた……その事実から考えて奴ら死んだ怪人達を蘇生させるのが目的なのか?)

甲斐馬「どちらにしろ動くしか……ぐっ!?」

身体に激痛を覚えてソファーに座り込む隼人。

甲斐馬(タガメ男にやられた傷が!?)

甲斐馬「………………」

隼人は痛みに耐えながらソファーから立ち上がり隠れ家を出る……

 

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鉄鬼「なっ、皆っ!?」

鉄鬼少年は隼人に言われた通り、寺に戻る……だが既に博士はガイラットの怪人に捕まってしまったのだ。

鉄鬼「あっ、孔明。埠さん。」

ボーダーの人達以外は眠らされていて、そのボーダーの人達も、眠っていた子ども達を起こしていた。

鉄鬼は倒れた二人を揺すり二人はゆっくりと気が付く。

孔明「うっ……ここは……そうだ!?博士!?」

埠「くっ、やられた!?」

不意討ちに寺の中に現れたウズマキング達と互角に戦っていたが、ラフレシ男の痺れ香で身動きを封じられて、その隙にラフレシ男が博士を連れさってしまう。

孔明「僕と鉄鬼が博士を追い掛けます。」

使命感に燃える孔明が起き上がり走る。

埠「わかった……諜報員達から奴らの目撃情報があったら直ぐに報告しよう!!」

孔明「行くぞ。鉄鬼!?」

鉄鬼「応よ!?」

二人はタクシー券を持ち寺を出てスマホで同級生達に片っ端から連絡して目撃情報を集める。

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ウズマキング戦闘員達がライフルを持って走る。その視線の先には、一人の女性が走っていた。

女性「助けて!?」

三門市警察暑に駆け込むが、戦闘員達がライフルを暑内で警察官も民間人も関係なく連射する。

【ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ】

警察官「ぎゃあああ……」

逮捕も持っている拳銃で発砲もする暇もなく次々と倒れる警察官達、その光景を見た女性は、悲鳴を上げて警察暑から出て必死に逃げる……

【ブゥーーーン!!】

風を切りバイクを走る隼人。

甲斐馬「うん?おいおい……ここは車道だぞ……って聞いてくれそうもないな……」

バイクで移動していた隼人に無数の警察暑から逃げてきた市民達が車道も関係無く走る。全員恐怖に染まった表情をしており、バイクが目の前に走っているのに止まってくれない。

甲斐馬「おっと、ったく。バカ野郎!?危ねぇじゃねえか!?気を付けろぉ!?」

悪態をつきながら持ち前のバイクテクニックを利用してバイクごと空中高く飛び上がり市民達の上空を通り過ぎて轢くのを回避する。

バイクを歩道近く停車させて異常事態が起きた事を知る

ウズマキング「イーッ!!」

短槍を持った戦闘員達が出現。

甲斐馬「出たな!?ガイラッド。」

迫る槍の一撃を受け流して隼人は蹴りを入れて、殴り飛ばし、別方向からライフルで攻撃しようとするウズマキングに向かって、倒した敵の槍を持ち投擲する。

ウズマキング「イィ~~」

胸に突き刺さりウズマキングの絶命を確認してから、

女性「きゃああああ!?」

甲斐馬「!?」

追われていた女性の悲鳴を聞くと直ぐにそっちに移動する。

三人の戦闘員が女性の周りにいて逃がさないように包囲している。

鏡「おらっよっと!!」

真横から勢い良く走り出してから突然放たれた飛び蹴りでウズマキングの一人が倒れる。

鏡「せいっ!?」

倒れた戦闘員に追い打ちの正拳突きを叩き込む男を見て

甲斐馬「拓也!?」

鏡「隼人さん。」

甲斐馬「!?」

口より先に残りの戦闘員を別々に殴り飛ばして倒す。

甲斐馬「どうして此処に?」

鏡「そっちこそ、怪我してるって聞いているから、俺が頑張らないといけないと思っていたのに……っとそれよか彼女を…」

隼人と拓也は、戦闘員に追われていた女性に近づくも女性は恐怖の余りずっと泣いていた。

甲斐馬「大丈夫か?」

女性「!?」

助けられて安心したのか突然隼人に抱き付く女性。

女性「怖い……うぅ……」

甲斐馬「泣いていてわからない……一体何が起こったんだ……何故君が狙われるんだ?」

彼女は落ち着いたのか……顔を見せてくれる。

鏡「???」

鏡拓也は、その女性の顔に見覚えは無いが、何か違和感を覚える。

甲斐馬「話してくれないか?」

女性は恐る恐る首を縦に振り事情を説明する。

女性「数日前、その日の夜は急に降り出した雨の為、私は帰りを急いでました。」

 

 

━━━女性の回想━━━━━━━━━━━━━━

雨が降る夜の住宅街で傘も無く急いで自宅に帰る途中、一人の男性とぶつかり、謝りの言葉を言おうとしたら、

男性は悲鳴を上げて走り出し……その男性の後を追うように得体の知れない集団が男性の跡を追いかけていった……

女性はぶつかった時に落ちた自分のカバンと男性が落としたかも知れない"銀の小型ライター"を拾う。

回想終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「その日から私はずっと得体の知らないあの人達に追われているんです。」

女性はポケットから件のライターを隼人と拓也に見せる。

拓也は何気無くライターを受け取り、

鏡「このライターはガイラッドにとって余程重要な物に違いない。」

何気無くライターのある箇所を隼人は見て

甲斐馬「……?拓也。ちょっと。それ貸して」

鏡「ほい。」

最初は光の角度でわかり難いかったが、ガイラッドのエンブレムを見つける。

 

秘密の隠れ家にて

隼人はライターの底を外しピンセットを使い中にあるライター本体を外に出して空っぽになったライターを軽く逆さまで振り、一枚の小さな小さな正方形の透明な紙が出てくる。透明の紙には何か書いてありピンセットでその紙を隠れ家の白いテーブルクロスの上に置き

【xy307】と書いていた

鏡「これは?」

甲斐馬「……ガイラットの奴らが使う暗号の一種だよ……xyとは確か……」

鏡「知っているんですか?」

甲斐馬「これでも"かつて"はガイラット親衛隊の一員をしていたからな。警護以外に諜報とかもしていたんだよ。」

甲斐馬「xyとはガイラットの緊急幹部会議……」

鏡「すると……307は……会議と場所と時間!!」

甲斐馬「そうだ……確か……ガイラットの3は三門市の警戒区域に指定された廃墟の工場。07は午後の4時……」

 

鏡「行こう。隼人さん。連中の作戦が何か分かる筈だ……」

甲斐馬「あぁ。」

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〔推奨BGM 危険な香り〕

一般人の立ち入り禁止である警戒区域の廃墟の工場。

甲斐馬「暗号通りなら場所はここの筈だ……」

鏡「言われた通りに孔明達に連絡して寺に待機するようにお願いしましたよ。」

甲斐馬「あぁ。……二人には博士の護衛を任せておいた。さぁ、行くぞ!?」

見張りの二人を見つけて拓也がわざと見張りの前に姿を見せて

ウズマキング「イィー!!」

拓也が道端に拾ったら石を投げる。

鏡「おりゃっ!?せいっ!?」

素早く戦闘員の腹を連続で殴り倒し残りの一人も勢いよく手刀を叩き付けてアッパーを決めて倒す。

鏡「c(>_<。)シ*痛てぇ……手が…」思い切り痛がる

甲斐馬「……!」

隼人も背後から迫る戦闘員を振り向かずに音よりも速く蹴りを顔面に入れて、拓也を連れてそのまま進み…

ウズマキング「……」

無言で崩れ倒れる。

 

鏡(おかしい……緊急幹部会議って言うから警備の多さを考えていたのに……施設内には一人もいない……)

蝶女《では我々の新しい対サンダーパピヨンマン作戦を説明する……》

「「!?」」

声の方向に二人は気配を消して近づき会議の様子を盗み見る。

会議室には複数の顔の見えない黒いフードとローブ姿の連中が会議室の椅子に座っていて彼らの目の前には一体幼虫の改造人間の姿が見える

鏡「あれは?」小声で聞く。

甲斐馬「蝶女(幼虫)。ガイラットの下級怪人だ。」

蝶女《奴の最大の武器は、恐るべき超能力だ。しかし我がガイラット科学陣はあの超能力に対抗しうる超能力消滅リングを完成させた。》

会議室の机に蝶女が超能力消滅リングらしき物を置く。

蝶女《……これがその試作品だ。うん!?誰だ!?》

怪人の視線と自分達の視線が合い俺達は慌てる

鏡「やべっ!?気付かれたぞ!?」

直ぐに移動しとうとするが、左右からヌンチャクを持ったウズマキング戦闘員が出現する。

甲斐馬「!?チェース!!」

甲斐馬(さっきの幹部達がいる会議室に親衛隊の姿は一人もいなかった……まさか……)

それぞれ別々の戦闘員を壁側に追い詰めてパンチで倒して、一旦施設の外に出る二人。

無数のウズマキング達が現れて背中合わせになる二人。

甲斐馬「遅れるなよ。拓也。」

鏡「わかっているよ!?」

迫る戦闘員のナイフを持った腕を掴み裏拳を連続で打ち込みながら拓也は次の戦闘員の攻撃を素早く避けて蹴る

甲斐馬「チェース!!」

相手を持ち上げて投げて追い打ちフライングドロップをする。

蝶女「ガォーー!?」

甲斐馬「!?」

廃墟の工場の壁を破壊して姿を見せた蝶女は隼人に向かって体当たりを仕掛けて迫り隼人はその体当たりを空中に跳び回避しその身を廃墟の工場の屋根に着地する。

蝶女「サンダーパピヨンマン!!秘密を聞かれたからにはこのまま帰す訳にはいかない……」

甲斐馬「幼虫招来!!」

隼人は両手を交差してケムシマンに変転する。

蝶女「死ぬのだ!?」

ケムシマンと蝶女(幼虫)の戦闘を展開される。

蝶女「ウズマキング共。奴を仕留めろ!?」

ウズマキング「「イィー!!」」

ウズマキング達がケムシマンに集中攻撃する。

ケムシマンは防御せずにベルトのエネルギーをひたすら

貯める防御態勢をして戦闘員達は、そんなケムシマンを執拗に攻撃する。

【ケムシマンはコクーンマンに変転する為のエネルギーを貯める為、防御に徹する。】

蝶女「えぇい!?どけっ!?私がやる!?ケムシマン覚悟しろっ!?」

蝶女の拳がケムシマンの顔を執拗に殴り続ける

サンダーパピヨンマンになるエネルギーはケムシマンからコクーンマンと段階を踏まない変転出来ない……

先のタガメ男との戦いで貯まったエネルギーに怪人や戦闘員達に殴り続けられエネルギーが合わさり、

ケムシマン「よし!?繭力(まゆりき)招来!!」

緑色の毛虫の怪人の口から大量の青い糸を吐き出して全身を包み込み身体の形を創り変える。分厚い毛虫幼虫の肉体が糸で引き締められ硬い鎧のような青い繭の怪人が、姿を現す。

コクーンマン「ボルトコクーンマン!?」

次の"変転"するエネルギーを貯める為に、蝶女から逃げる……

鏡「あっ、(゜ロ゜;ボルトコクーンマン。俺を置いてかないでくれ。おいっ邪魔!?」

ウズマキング「イィー!!」

短槍を振るうウズマキング達を次々と蹴りを入れながら拓也は移動するボルトコクーンマンを追う。

【ボルトコクーンマンは待つ。エレキトリガーマンに成長するのをひたすら待ち続けるのだ。】

マンホールを開き下水道に一旦退避する二人。

蝶女「追えっ!?」

ウズマキング「イィー!!」

 

地下下水道にて

付近に敵が来てないか見張りの役割をしながら後ろにいるボルトコクーンマンに聞く。

鏡「後どのくらいで羽化する?」

ボルトコクーンマン「今のエネルギー量を考えて、今暫く掛かる。夏の時季なら早く変転出来るんだがな……」

鏡「難儀な身体だな……真の力を発揮するのに4回変身しないといけないなんて、」

ボルトコクーンマン「君出会う3年前はタマゴマンと言うまん丸タマゴに手足が生えた形態があったんだぞ。これでも成長しているんだ……電気エネルギーか熱か火のエネルギーがあればより早く変転可能だが……」

鏡「ここにそんな物はないですよ。にしても聞いてて割れそうな名前だな。……その形態であの怪人は倒せますか?」

ボルトコクーンマン「可能だ。だが、お前も薄々おかしいと感じているんだろ……」

鏡「さっきの会議の場所にあの怪人しかいない奴ですか?」

ボルトコクーンマン「まぁな……そうだ!?拓也。お前、俺を攻撃してくれ。」

鏡「えっ?……もしかして打撃による熱エネルギーと運動エネルギーで変転を早めるつもりですか……」

「そういう奴だ。頼む。」

鏡「人類の自由と平和と正義の為とは言え気は乗らないな……」

ドン引きの表情で拓也はボルトコクーンマンのボディを兎に角ボコボコと殴る蹴るの打撃を加える。

ベルトの方に視線を向けると確かにベルトのゲージが貯まっている…

ボルトコクーンマン「よし。もう良いぞ!?」

両腕に電撃が走り交差する。

【超馬力招来!!】

【ボルトコクーンマンのベルトのゲージが頂点に達するとエレキトリガーマンに変身するのだ!!】

青い繭の鎧が持ち通り粉々に爆発して中から青緑の超人が姿を現す。人間、怪物、怪人、蝶人に変転する

鏡「俺の良心の呵責に耐えた甲斐は会ったな……やっぱりその姿格好良いですね……」

エレキトリガーマン「……行くか。瞬間移動」

鏡「おう。」

エレキトリガーマンは全身の稲妻模様を黄色く光らせ拓也を掴み超能力を使いテレポートする。

 

蝶女の背後からエレキトリガーマンが出現して、

蝶女の背中からヤクザ蹴りを入れる。

「サンダーパピヨンマン!!」

その蹴りの一撃で地面に転がる蝶女に更に不意討ちモツ抜き攻撃をして、左手で蝶女の右腕を掴み、

エレキトリガーマン「雷走り!!」

超能力の一つ"エレキキネシス"を使い改造人間の体内メカを狂わせ感電させる。

蝶女「ぎゃあああああああ!!!」

更に容赦無く電撃を込めたチョップを連続で叩き付ける。蝶女(幼虫)は吐血する。

エレキトリガーマン(利き腕を攻めるんだ!?)

相手の利き腕を集中攻撃して壁に叩き付け蝶女の顔を集中攻撃するエレキトリガーマン。

蝶女は咄嗟に口から白い糸を吐いてエレキトリガーマンの動きを封じようとするも、エレキトリガーマンは逆に相手の口の中に自分の拳を突っ込んで糸が口の中に詰まらせる。蹴りを入れられた地面に転がる。

蝶女「覚えてろ!?」

地面から起き上がった蝶女はボロボロになりながらエレキトリガーマンの前から姿を消す。

エレキトリガーマン「うん?」

 

鏡「エレキトリガーマン。幹部達がいる会議室に行こう。」

エレキトリガーマン「あぁ。」

二人は会議室に乗り込むも……

エレキトリガーマン「おかしい……」

黒いフードで顔を隠した幹部達は椅子にずっと座っていたのだ。

拓也が中央の椅子に座る幹部に触れると幹部が倒れて、

拓也はフードを取る。

鏡「あなたは!?」

フードを取って素顔を見ると自分達にライターを渡した女性だった。

エレキトリガーマン「!!」

エレキトリガーマンも何かに気付き、左の幹部のフードを取ると……

エレキトリガーマン「マネキン!?」

その事実に拓也は残りの幹部のフードを取る。

鏡「人形!?」

エレキトリガーマン「……」

中央の机に置かれた超能力消滅リングも銀色に塗っただけのホースだと知る。

すると部屋全体から蝶女の声が聞こえるのだ。

蝶女《ご苦労だったな。サンダーパピヨンマン。暗号を解読したお前達が来ると思って会議の場所を変えたのさ。その生意気な娘と共に死んで貰おう!!》

エレキトリガーマン「拓也!?時限爆弾だ!?」

鏡「急ぐんだ!?」

 

急いで施設を離れようとすると、会議室から一人の男が姿を現した。

エレキトリガーマン「お前は!?」

自分にバイク勝負を挑んだ男だ。

???「!?」

男はエレキトリガーマンが持っている時限爆弾を何も言わずに奪い取り、会議室を後にする。

 

男は自分のバイクに跨がり時限爆弾ごと移動する。

 

エレキトリガーマン「……」

暫くしたら遠く方から爆発が発生。その光景を見て……

鏡「己れ……ガイラッドめ。」

女性はその光景を見て気絶する

鏡「お嬢さん。」

エレキトリガーマン「彼は俺達を助けてくれたのか…」

【ブゥーン!!】

黒い専用マシン『シュトルム』に乗ったタガメ男が反対方向から姿を現す。

エレキトリガーマン「タガメ男!?」

強敵の出現に構える。

タガメ男「聞け!?エレキトリガーマン!?ガイラットはダム爆破作戦を進行している。」

エレキトリガーマン「何!?ダム爆破作戦だと……」

タガメ男「首都圏の上流にあるダムを爆破して大洪水を引き起こし下流の都市部を水没させる恐ろしい計画だ!?」

エレキトリガーマン「何故、お前がその計画を俺達に教える!?お前もガイラットの改造人間だろ……」

タガメ男「……俺はガイラットに忠誠を誓っている……だが、」

エレキトリガーマン「だが…」

タガメ男「……俺では無い懐かしい何か……誰かが俺にこう言うのだ……【お前は何の為にその力を振るう】…

俺は……俺の意志で俺の身体で、俺のやるべき事をする!?その意志の前に強制された忠誠心など」

病院内

女性の入院している病室内にて

鏡「隼人さん。どう思いますか?」

甲斐馬「アイツの言っていた言葉を全て簡単に信じるつもりはない……けど…」

鏡「けど?」

甲斐馬「あの言葉とタガメ男の目には不思議と嘘はなかった……それに……俺にはあの時の彼はタガメ男じゃない……別の誰かの目に見えた……」

鏡「別の誰か……」

甲斐馬「タガメ男になる前の……別の誰かに……」

 

 

気絶した女性を病院に入院させる二人。

その女性の病室で隼人と拓也がいると……

???「よう。甲斐馬隼人。」

白い花束を持って謎の男が病室に入ってきた。

甲斐馬「君は!?無事だったのか?」

???「落ち着け、ここは病室だ。それに俺は彼女の見舞いに来たんだよ。」

鏡「彼女のって……お前この人知っているのか?」

???「彼女は川上研究所の研究員の一人で、川上研究所爆発の実行犯さんさ。そしてその正体は……ふんっ!?」

花束に紛れた投げナイフを彼女の喉元に投げ彼女の喉元に突き刺さる。

鏡、甲斐馬「!?貴様っ!?」

男の行動に怒りを覚えた隼人は男の胸ぐらを掴むも、

???「良く彼女の姿を見ろ!?」

力強くはっきりと叫ぶ男の声に隼人と拓也は視線を彼女の方に向けると……

「「!?」」

蝶女(幼虫)「ぐぅ……」

喉から止めと無く白い血を流して白いベッドを染める怪人は静かに息絶え白い泡となり最後は死体すら残らない……

???「女に甘いと言う情報は本当みたいだな……7278番。」

甲斐馬「っ!?お前は一体……」

???「見舞いは終わった……さっきの改造人間は、お前らを一網打尽にする為にわざわざ一般人のフリをしてお前達の命を狙っていたんだよ。」

???「ここにいる事が、お前達のやるべき事なのか?」

鏡「そうだ。奴らのダム爆破作戦を止めないと……」

甲斐馬「君は一体何者なんだ……時限爆弾から俺達を助けてくれたり、この怪人の件についても……」

???「……俺なんかの事よりガイラットの作戦を阻止する事に全力を尽くす事にしろ。」

そう言い男は、病室を出る……

 

鏡「行こう。隼人さん。」

甲斐馬「あぁ。」

男の事が気になるも、今はタガメ男が言っていたガイラットの作戦を阻止する事が優先だ。

その時、拓也のスマホが鳴る。

鏡「誰だよ……孔明。もしもし…」

孔明《拓也さん。大変です!?博士と息子のタダシ君がガイラットの怪人に拐われてしまった。》

鏡「何!?」

鉄鬼《僕らは、今追跡してる最中だ。》

甲斐馬「拓也。お前は、博士達の救出を頼む。」

鏡「わかった。隼人さんも気を付けろよ。」

だがふらつき倒れる隼人。

鏡「隼人さん!?」

甲斐馬「クソッ、タガメ男との戦いで負った傷が……」

鏡「喋るな!?今のあんたの体力はとっくに限界を越えている!?」

甲斐馬「だが……既に川上親子はガイラットの手の中に……こうなったら……最後の手を使うしか…」

鏡「最後の手とは?」

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タクシー運転手……そう数日前、染井華をマキシボーン山に連れて行った彼は、実は鏡拓也と一緒に暮らしている同居人で、甲斐馬隼人の育ての親が住んでいた鮮魚屋のご近所さんだった人だ。

タクシー運転手「俺あの車を追ってくれって言う目的地を言うドラマみたい事言う客を初めて見たよ。」

鉄鬼「タクシー券は複数あるから問題ないだろ。おじさん。」

孔明「良いからしっかりと尾行して下さいね。」

小学生二人のお客が電話をしながら会話する。

孔明「えっ、隼人さんが組織に!?でっ容態はどうなんですか?」

鏡《あぁ、完全に打ちのめされてな。少なくとも動けるまで3日は掛かる……》

鉄鬼「3日も、それじゃもう駄目じゃん。」

鏡《コラッ諦めは、俺達にとって最大の恥だぞ!?》

孔明「拓也さんの言う通り、隼人さんに代わって僕達組織のアジトを探すんだ!?」

鏡《そうだ。そうだ。その意気だ。良いか二人共、小学生仲間と連携して怪しいと思われるビルや建物を探しだすんだ。隼人さんが怪我してる間、俺達で組織の奴らの計画を阻止するんだ。》

孔明、鉄鬼「わかった。」

 

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〔推奨曲 少年同盟隊歌(イナズマン)インストゥルメンタル〕

今の状況は……川上博士タダシ君もガイラットに捕っているんだ今頃奴らは博士の人工心臓を利用して他の怪人を生き返らせようとしているに違いない。それをさせない為にも、ガイラットの連中に餌を撒く必要がある。

『ガイラットの計画をことごとく阻止した憎き裏切り者甲斐馬隼人』と言う甘い餌をな。

拓也は仲間に電話とは別にメールを送る。

【甲斐馬隼人さんは無事だ。だが組織の奴らに気付かれないように…怪我をして動けないと思ってくれ。】

場所は変わり、

花屋ウツボカヅラで拓也や隼人達をまとめる男

埠(はとば)信玄は、花屋でお見舞い用の花を購入する。

花屋の美人店主「奥さんへのプレゼントですか?」

埠「いいえ。病院に入院した友人への見舞いですよ。大きな怪我をして3日は動けないって聞いてビックリしました。」

花屋の美人店主「それは大変ですね…どうぞ……」

埠「ありがとう……」

男は花束を持って花屋は後にする。

 

 

三門市総合病院にて蝶女がいた隣の病室にて……

甲斐馬(肉体の自己再生回復力がこんなに速いとは、つくづく普通の人間じゃないってのを実感するぜ。)

(もうすっかり大丈夫だ……ガイラットの野望を打ち砕いてやる。)

病室の扉が叩かれて慌ててベッドに寝たフリをして

甲斐馬「どうぞ。」

埠「大丈夫か?隼人。」

甲斐馬「埠さん。まぁな……ガイラットが餌に食い付いてくれると良いが……」

埠「孔明君達の同級生達も力になってくれるから心配するな……」

 

同級生1「どうだった?」

同級生2「全然手掛かりがないよ。」

同級生1「なら今度は向こうを調べよう……」

 

ガイラット基地では

アームテスター「だらしがない!?任務を遂行せずにおめおめと帰ってくるとは……」

科学員「早くしないと死んでしまいます。」

ガイラットの首領《丁度良いではないか……川上博士の人工心臓でこの怪人をもう一度生き返らせるのだ。》

川上「誰がお前達に協力なんかするものか!?」

「何だと!?……貴様の首を切ってやろうか?この切れ味を見ろ!?どうだ博士!?」

川上「お前達の脅しなんかに乗るものか……」

「人質を連れて来い!?」

タダシの叔母「兄さん……」

川上「恭子!?」

アームテスター「子供も見せてやれ!?」

「パパ。」

「タダシ!?」

アームテスター「博士。子供の命がなくなっても良いのか?」

「パパ!?」

タダシの叔母「兄さん!?タダシが死んでも良いの!?タダシを助けて!?手術して上げて……」

「パパ!?怖いよ!?」

「博士。子供が死んでも良いんだな……」

タダシの叔母「兄さん。タダシを助けて!?手術をして上げて!?」

苦悶の表情で悩む川上博士。

「やっやめてくれ!?やめてくれ!?」

「協力をしてくれるな。博士。」

「あぁ。協力する……」

「よし。博士と怪人を手術室に連れた行け!?」

川上博士を連れて行くウズマキングと入れ替わりで別のウズマキングが作戦指令室に入って来た。

ウズマキング「イィー!!」

アームテスター「どうした?」

ウズマキング「報告します。あの『市立黒岩小学校のムカつく二人組の小学生とその仲間』がアジトの周りを彷徨いています。」

アームテスター「何っ!?アジトの居場所を知られるのは不味い。アイツらが現れるとロクな事はない。妨害電波を出せ!?」

 

タクシー運転手「本当にここで良いのか?」

タクシー券を貰い。

孔明「じゃあ、帰りも宜しくね。」

鉄鬼「またな。おじさん。」

タクシー運転手「気を付けろよ……」

タクシーは走り去り、

二人は付近の同級生と合流する。

孔明「この建物怪しいな。どう見る?鉄鬼。」

鉄鬼「怪しい匂いがプンプンするぜ。」

同級生1「おっ、二人も此処に来たのか。」

孔明「そっちこそ。」

???「ねぇ君たち、そこで何をしているんだ。」

【ブゥーーン!!】

バイクの音と共に黒いバイクに乗った男が少年達の前に姿を現した。

少年達は黒いバイクを見て目をキラキラさせて喜ぶ。

同級生1「凄っえぇ!?凄く速いね!?」

鉄鬼「カッコいい!?」

謎の男「おっ………………」

男は……沢山の少年達の太陽や夜の星々に負けていない眩しい純真な目に圧倒されていた。

【ズキッ!?】

謎の男「!?」

謎の男(俺は……何をしている。)

頭に頭痛を覚える男。

孔明「大丈夫ですか?」

謎の男「大丈夫だ……ありがとう。」

鉄鬼「実は俺達……」

謎の男「隼人の友人なんだろ。知ってるよ。何か事件か?」

孔明「実は友達が植物のラフレシアの怪人に拐われたんです、」

謎の男「へぇ。植物の怪人にね。恐ろしいなぁ、隼人の奴は今頃大変だな……」

孔明「隼人さんは今入院しているんです。」

謎の男「!!……入院……それでどうなんだ。容態は……」男は一瞬動揺してしまうも直ぐ平静を装い

同級生1「3日は動けないんです。だから僕達が友達を探しているんです。じゃぁ他の場所に行こう。」

謎の男「待ってくれ。見舞いに行きたい。病院の名前は?」

鉄鬼「三門市総合病院です。」

そう言い終えて彼らはこの場所から離れる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アームテスター「ウズボカヅラ女から報告が来た。埠信玄が甲斐馬隼人の入院している病院に見舞いにいったらしい……」

謎の男「そうか…」

ウオ男「今こそ、裏切り者の息の根を止める絶好の機会だ。」

男の隣にウオ男が姿を見せる。

 

病院の隼人が入院している病室にてウズマキング達と怪人ラフレシ男とウオ男とタガメ男とアームテスターの軍団が、侵入する。

「!?」

甲斐馬(餌が来た!?)

「イーッ!?」

現れた戦闘員達に応戦する隼人だが、身体が弱ったフリをする隼人。

アームテスター「裏切り者の身体は弱っている。捕まえろ!?」

ウオ男「ウオウオウオウオ。」

口から鉄砲水を吐き、ふらつく隼人を吹き飛ばしラフレシ男が連続膝蹴りをタガメ男が無防備の隼人の腹を殴る。

甲斐馬「ぐっ!?」

隼人は意識を失う。

アームテスター「だらしがない奴だ。連れて行け!?」

連れてかれる隼人。

アームテスター「後で真っ二つにしてやる!?」

 

 

病室の扉が開き、中から信玄が姿をみせて言う。

埠「隼人……上手くやれよ。川上親子を助けられるのはお前だけなんだ。」

埠はスマホから孔明達に連絡する。

埠「私だ。埠信玄だ。孔明君。鉄鬼君。準備を頼むぞ。私は拓也と共にダム爆破作戦を阻止する。」

孔明《了解!?》

 

鏡《でも作戦を阻止するって言っても何処のダムに?》

埠「心配するな……隼人のテレパシー能力でガイラットから思考を読んで情報を盗んでくれる。さぁ、俺達も準備しよう。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ガイラット アジトの処刑場

甲斐馬「うぅ……ここは…」

意識を回復させて周りを見る隼人。

アームテスター「気が付いたか?裏切り者よ、」

甲斐馬「アームテスター!!……ここは、お前達のアジトか……」

アームテスター「ふん。両手が使えないと変転も出来んだろう……」

甲斐馬「くっ、俺をどうするつもりだ!?」

両腕を縄で縛られて吊り上げている隼人。

アームテスター「教えてやろうか?良く下を見るのだ。」

隼人は真下を見るとある液体のプールがあるのを気付く

甲斐馬(硫酸!?)

「お前は間もなく足元の硫酸の中に落ちて跡形も無く溶けてしまうのだ。このようにな。」

アームテスターは金属の棒を硫酸プールに入れて、ボロボロになった金属の棒を見せる。

アームテスター「見よ。お前の末路は骨も肉も全て溶ける。やれ!?」

戦闘員が装置を操作したロープを下げて硫酸のプールに入れようとするが、

アームテスター「簡単に殺しては面白くない。おい。火の点いた蝋燭を持って来い。」

ウズマキング「イーッ!」

戦闘員が蝋燭を持ってきてロープの所に置く。

ロープが蝋燭の火で焼け始める。

アームテスター「後何分でロープが焼き切れるかゆっくりと死の恐怖を味わうがいい。」

そう言い見張りも置かずにアームテスター達は部屋から出る。

「よし。やるか!?」

ロープが炙られる音が聞こえる中、必死に隼人は身体全体を揺らしてロープを振り子のように揺らして蝋燭がロープを焼き切るタイミングを合わせて、硫酸のプールから落ちる事なく脱出成功する。

そして両腕をきつく縛るロープ蝋燭の火で焼いて、

「熱っ!?」

【ブチブチブチブチ!!】

ロープを焼き切って両腕の自由を取り戻す。自動ドアが開かれず隼人は扉や壁をバンバンと叩く反応が無い為、

「幼力招来!!」

両手を交差して己の姿をケムシマンに変転させて。

腕部分から毒針を生やして扉を突き刺して毒の分解能力で金属の扉を発泡スチロールのようにドロドロに溶かして秘密基地内を暴れる。

ウズマキング「イーッ!!」

怪力で戦闘員を叩き潰し、投げ飛ばし、アームテスターとラフレシ男に遭遇する。

アームテスター「己!?ケムシマン!?」

ウズマキング達が連携してケムシマンの動きを封じ込め

アームテスター「ケムシマン!?死ねぇ!?」

ケムシマン「!?」

咄嗟に近く戦闘員を自分の前につきだしてアームテスターのチェーンソーアームによって真っ二つになる。

【ポヨヨン。】

物理的に左右文字通りな真っ二つされた戦闘員。

ケムシマンは尚も迫るチェーンソーを別のウズマキングを盾にして、アームテスターを殴り飛ばし鋭い蹴りを入れる。ついでに盾にされた戦闘員はチェーンソーで首を見事に切断された。

後ろ回し蹴りから連続パンチのコンボ技を叩き付けて、アームテスターは一度ケムシマンから離れる。

 

更にアジトの外では、

孔明「行くぞ。鉄鬼。」

鉄鬼「おうよ。孔明。」

「「バトルファイタークロス!!」」

二人の少年が腕を組み合わせ掛け声と精神をシンクロさせて

〔推奨挿入歌 超人バロム・1ぼくらのバロム・1〕

超人バトルファイター1が姿を現して、強固な金属扉を鋭い蹴りで蹴り破り中に待機していたウズマキングごと吹き飛ばす。

バトルファイター1「行くぞ!?ガイラット!?バトルファイター1が相手だ!?」

近付くウズマキング達を縦横無尽に相手しながら、バトルファイター1は進む。裏拳でウズマキングを壁ごと壊して叩きつけて、連続パンチから飛び蹴りに水平蹴りで現れる戦闘員達を薙ぎ倒す。

アジトの扉を体当たりで破壊してケムシマンと合流する。

ケムシマン「バトルファイター1!!」

バトルファイター1「ケムシマン!?」

ケムシマンは近くの戦闘員を巴投げして、バトルファイター1は背負い投げをする。両者背中合わせをして、

ケムシマン「そうだ!?川上博士とタダシ君を……」

バトルファイター1「博士!?川上博士!?タダシ君!?」

二人のヒーローは人工心臓関連に手術室を目指すも、既にものけの殻だった。

バトルファイター1「くそ。表に逃げたのか……」

ケムシマン「繭力招来!!」

ケムシマンはボルトコクーンマン変転して、

「逃がしはせん!?」

二人はアジトの外に出て

ボルトコクーンマン「来い!?ライデンゴー!!」

雷と共に1台のバイクマシンが現れて……ボルトコクーンマンは跨がり走らせる。

バトルファイター1「ボルトコクーンマン!?私も乗せてくれ!?」

ボルトコクーンマン「よし乗れ!?」

エアバイクに変形して後ろに乗るバトルファイター1。

 

ボルトコクーンマン「行くぞ!?」

ライデンゴーが走り出し勢いを利用してマシンが空に飛ぶ。

 

 

人質達を乗せた1台の黒い軽自動車が走りその軽自動車の前をエアバイクのライデンゴーが、空中から着地する

ラフレシ男「フレフレフレ~~」

バトルファイター1「ガイラット!!人質を返して貰うぞ!?」

二人のヒーローがウズマキング達を蹴散らす。

ラフレシ男「バトルファイター1!?邪魔はさせん!?」

バトルファイター1「ボルトコクーンマン。皆を向こうへ。」

ボルトコクーンマン「わかった!?」

バトルファイター1「バットール!?」

空中回転してラフレシ男と向き合うバトルファイター1。

バトルファイター1「この世に悪の栄えた試しなし!?行くぞ!?」

ラフレシ男「来い!?バトルファイター1!?」

素早く飛び蹴りを放つもラフレシ男は回避して、不快な香りを放つ。

バトルファイター1「ぐっ!?何て臭いだ!?鼻がモゲて取れそうだ!?」

そして余りの臭いに悶え苦しむバトルファイター1に連続パンチを叩き込み地面に倒す。だが起き上がりの蹴りの一撃を放ち追撃するラフレシ男の腹を蹴りを入れてラフレシ男を崖に投げる。

崖を滑り落ちるも踏ん張り、バトルファイター1と取っ組み合い腹部を連続パンチを貰い顔面を殴り飛ばされるラフレシ男。

ラフレシ男「フレフレフレ~~」

怪人も負けておらずにバトルファイター1を巴投げをして、地面に転がるヒーローに追撃をしようと迫るが、ラフレシ男の攻撃をすかさずに避けて顔面に連続パンチを集中攻撃して、相手の身体を両腕で持ち上げ、頭上で激しく回転させながら、空中に放り投げる。

ラフレシ男「フレフレフレ~~」

そしてバトルファイター1は空中回転して両拳を握り締め

バトルファイター1「バトルファイターボンバーフィスト!?」

空中落下するラフレシ男に必殺の拳で殴り付けて、ラフレシ男は空中で燃え上がる。

ラフレシ男「フレフレフレ~~俺を倒してダム爆破作戦は阻止出来まい!?フレフレフレ~~」

この時、ラフレシ男の脳裏には八ッ場ダムが爆破するイメージが映し出されており、

ボルトコクーンマン(爆破するのは八ッ場ダムか!?)

燃え上がったまま地表に落下して爆発する。

 

謎の男「…………」

ラフレシ男の最後を無言で見届けた謎の男はマシンを走らせる八ッ場ダムに向かう。

【ブゥーーン!!】

ボルトコクーンマン「っ!?奴は……」

バトルファイター1「どうしたコクーンマン。」

ボルトコクーンマン「悪いが、私は埠さん達と合流する。」

バトルファイター1「わかった。博士達は、私達に任せてくれ。」

ボルトコクーンマン「あぁ。」

ライデンゴーに跨がり謎の男を追うと同時に、

ボルトコクーンマン((聞こえるか拓也!?))

テレパシー能力を使い拓也と連絡する。

鏡((聞こえます!?隼人さん。))

ボルトコクーンマン((奴らが爆破させるダムは八ッ場ダムだ!?))

鏡((分かりました……))

マシンのスピードを上げるボルトコクーンマン。

 

鏡「埠さん奴らの作戦目標地点は八ッ場ダムです!?」

埠「行くぞ!?拓也!?」

黄色いジープのエンジンを掛けて走る。

鏡「了解っ!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM 新人類帝国の挑戦〕

群馬県八ッ場ダム 雄大な大自然にある重力式コンクリートダムに向かって

数台の悪輸送トラックが門を破壊して侵入する。

 

悪輸送トラック

悪の組織が必ず使用するといわれる輸送トラック。

秘密の筈なのに、荷台やドアのところに組織のマークが堂々と描かれている。

そのため、ヒーロー達に発見されやすく消耗率も激しい。

 

助手席からまん丸のトゲトゲサボテンの改造人間が顔を出して言う。

サボテンヘッド「これよりダム爆破作戦を決行する。邪魔する奴らは皆殺しにしろ!?」

ウズマキング「イーッ!?」

ダム破壊のプロフェッショナルのサボテンヘッドは、自前のメキシコから持ってくるきたサボテン棍棒(メイス)を指揮棒代わりに振るう。

秘密警察からはアームテスターとウズマキングGP部隊もジープで出動して、八ッ場ダムの作業員達を襲う。

アームテスター「邪魔だ!?」

鋼鉄以上の硬さを持つアームテスターに向かって警備員がアサルトライフルを発砲するが、ダメージには成らず、アームテスターは金属製の左右のロボットアームで警備員を殴りつけて、左手をパワーアームに変えて警備員の首を掴み苦しませてから首を一気にへし折る。

アームテスター「サンダーパピヨンマン達が来る前にダムを爆破しろ!?」

サボテンヘッド「言われなくても……壊しがいのあるダムだぜ!?爆弾を配置しろ!?」

ウズマキング1(何でこの爆弾はサボテンの形をしているんだ?)

ウズマキング2(伊豆シャボテン動物公園のメキシコ館から持ってからだろう……)動物公園の地下の爆弾工場で製作された爆弾の形状は……まんまサボテンだった。

サボテンヘッド「この素晴らしい爆弾、【メキシコの…】」

ウズマキング3(どうせ花だろ……サボテグロンのオマージュし過ぎだよ。ウチの上司は……)

サボテンヘッド「サボテン】!!」

サボテンヘッドは自信満々に言う

ウズマキング2(捻りも何もない名前だった!?)

サボテンヘッド「コラっそこ!?サボってんじゃねぇ!?」

サボテンヘッドは小声で会話していた奴らに近づき、サボテン棍棒を、小声で会話してない真面目に動いていたウズマキングの後頭部を叩きつける。

ウズマキング「イ~~!?」

理不尽な暴力が戦闘員を襲う。叩きつけられた戦闘員はそのまま緑色のゼリー状に溶けて亡くなる。

戦闘員は怪人より階級は下の為、こういう事も良くある事だ。

サボテンヘッド「セットした爆弾を爆破させてダムの中央にヒビを入れて……」

サボテンヘッド「ヒビが入った中央にこの俺の力でぶち破る!?」

 

1台のジープが八ッ場ダムに向かう。

川上博士を隼人達に任せた分、埠信玄と鏡拓也の二人が作戦を阻止する為に動く。彼らはジープに乗りウズマキング達が作った検問から隠れながらチャンスを伺っていた。

 

鏡「くそっ!?ウズマキングの秘密警察の奴らが、検問なんか作ってやがる!?」

双眼鏡を片手に遠方から様子を見る拓也。

埠「爆破されるまで残り時間は少ない。奴らを蹴散らすぞ!?」

持ってきた大量の銃火器を持って……ゲリラ戦でウズマキングGP達を蹴散らそうとしたら、

【ブゥーーーン!!】

1台のバイク音が風と共に聞こえて信玄達は動きを止める。

拓也はそのバイク音に安堵を覚えて振り返る。

鏡「エレキトリ……」

???「……」

だが現れたのは、エレキトリガーマンではなく、自分達の周りに現れ謎のライダーだった……

バイクは高く跳躍して、一瞬だがライダーと信玄達と目が交差し、男は風と共に己の姿を変える。

???「…タガメ……変…身!?」

【改造人間である男は黒いバイクのスイッチを押しバイクは専用マシン『シュトルム』に変形してベルトのシャッターが左右に開閉してベルトの風圧を受け風車が回り男はタガメ男に変身するのだ!!】

男の姿が疾風と共にタガメ男の姿に変わる

鏡「アイツは!?」

鏡(…あの男がタガメ男だったのか……)

驚愕な表情で拓也はタガメ男を見る。時限爆弾の時も蝶女の時も俺達を倒すチャンスがあったのに助けてくれた……その男の正体は、自分達の敵である存在に拓也は複雑な心境になる。

茶褐色のタガメの改造人間は検問前に止まる所が、スピードを一気に上げてあろうことか検問を無理やり突破する。

埠「今だ!?」

検問を突破されたウズマキングポリス達は、タガメ男の方に意識が向かれている隙に信玄と拓也が戦闘員達に奇襲を仕掛ける。

ウズマキング「イーッ!?」

信玄は持参したライフルで巧み遠方からウズマキング達を銃撃して拓也は、飛び蹴りを相手の後ろから叩き込み

ウズマキング達相手に一歩引かずに殴り倒す。

鏡「てぇいや!?」

素早く動き相手を背負い投げて、追い打ちの正拳突きを打ち込み。

鏡「埠さん、行こうぜ!?」

埠「拓也君。乗りたまえ。」

埠が運転し走ってくるジープに拓也はすかさず乗り込み八ッ場ダムに向かう二人。

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日本の伝説の秘境の長野と群馬の群馬県の方の八ッ場ダムにて

爆弾設置作業を急いでいたサボテンヘッド達の前に『シュトルム』に乗ったタガメ男が姿を見せる。

タガメ男「サンダーパピヨンマンの一味の奴らが検問を突破して来ているぞ。」

サボテンヘッド「何!?」

サボテンヘッドはその場から地面に回転しながら潜りタガメ男の真横の地面を盛り砕き姿を見せる。

サボテンヘッド「確かか?」

タガメ男「このままだとダム爆破作戦を阻止される可能性があるぞ。」

サボテンヘッド「己!?作戦の邪魔はさせないぞ!?爆破の最終準備を急げ!?」

ウズマキング「イーッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

八ッ場ダムに1台のジープが停まり信玄と拓也達が到着した。作業員達の死屍累々を見て拓也は怒る。

鏡「奴らなんて惨い事……」

埠「タガメ男の奴がいない。」

【キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!?】

突然聞こえてきた謎の声に動きを止める信玄と拓也の二人。

ジープの真横の地面が盛り上がり地底から回転しながらサボテンの改造人間が二人の前で姿を現す。

鏡「出たな!?化け物め!?」

二人は直ぐにジープから降りて怪人と対峙する。

サボテンヘッド「一歩遅かったな。爆破まで後僅か……だがその前に貴様達は、ここで死ぬのだ。」

サボテン棍棒を振るい二人に襲いかかる怪人。二人は左右に避けて、すかさずライフルを射つ信玄。

サボテンヘッド「うおっ!?やれ~~ウズマキング達よ!」

サボテン棍棒を持ったウズマキング達があちこちから姿を見せて

ウズマキング「イーッ!!」

慌てて集団攻撃を避ける信玄と拓也。

ライフルを使い距離を取りながら発砲する信玄。

持参した木刀を使いサボテンヘッドに向かって叩きつける拓也だが、硬い音と共に弾かれて

鏡「うわっカテっ!?こいつサボテンの癖に硬いぞ!?」

サボテンヘッド「そんなヘボい攻撃が俺に効くか!?喰らえ!?」

サボテンヘッドは拓也に向かって身体に生えたトゲを飛ばす。

鏡「ヤベッ!?」

急いで回避してウズマキング達の何人かにトゲが刺さる光景を見る拓也は顔を真っ青にする。

ウズマキング「イ~~ッ」

トゲが突き刺さったウズマキング達はそのまま力尽きて倒れる。

鏡「……何て恐ろしいトゲだ。」

サボテンヘッド「クソッ!?死にぞこないめ!?」

サボテン棍棒を力強く振るい上げ二人に襲いかかるが、

??「待てえぇぇ!!?」

〔推奨BGM チェスト!チェスト!イナズマン(イナズマン)インストゥルメンタル〕

高い所から聞こえて来た声にウズマキング達とサボテンヘッドは動きを止め声の方向を見る!?

エレキトリガーマン「ガイラット!?川上博士達は俺達が取り戻した!?」

サボテンヘッド「サンダーパピヨンマン!?」

八ッ場ダムの高い所からサボテンヘッド達を見ていたのはエレキトリガーマンだ。

 

エレキトリガーマン「俺が瞬間移動が使える事を忘れたか!?チェース!!」

サボテンヘッド達の元へ空中回転ジャンプして敵を見据え構えるエレキトリガーマン。

サボテンヘッド「やれっ!?」

次々と迫る戦闘員達を蹴りの一撃を入れて、連続パンチをぶちこみ蹴散らす。一斉にウズマキング達がヒーローを囲み攻撃を仕掛けるが、全身を青い稲妻に迸らせ迫るウズマキング達に向けて

エレキトリガーマン「エネルギー衝撃電撃波!!」

両腕から強力な破壊力のある電撃を混ぜた広範囲の衝撃波を一斉に放つ。その広範囲攻撃でウズマキング達は感電し内部の機械回路は破壊され衝撃波によって身体の内部の生身の部分は全てズタズタに引き裂かれる。

鏡「危なっ!?気を付けろ!?」

拓也と信玄は紙一重に溝にその身を投げて近く通り過ぎたエネルギー衝撃電撃波をやり過ごす。

戦闘員が全滅して飛来するサボテンヘッドのトゲを回避してエレキトリガーマンは相手を迎撃する

サボテンヘッド「行くぞ!?エレキトリガーマン!!」

サボテンヘッドの連続パンチを往なし、相手の片腕を掴んだまま走り連続膝蹴りを叩き込むが、

【バコン。ボコン。バコン。】

エレキトリガーマン「ぐっ!?」

エレキトリガーマン(何て固さだ!?)

サボテンヘッド「どうした?そんな物か?」

相手の身体が固く打撃や蹴りが通じ難いのに関わらず腕を捻らせて相手を片手投げをするエレキトリガーマン。

起き上がりサボテンヘッドの顔を水平蹴りで蹴り上げるも、大したダメージを与えられずサボテン棍棒を振るうが、その攻撃を弾き蹴りを入れるも

サボテンヘッド「キヒヒヒヒヒヒヒヒ……死ねっ!?」

サボテンヘッドは棍棒を持つ腕の力を溜めて一気に振るいエレキトリガーマンを叩き打ち上げる。

 

エレキトリガーマン「ぐおっ!?」

勢い良く吹き飛び壁に叩きつけられてその壁を壊し倒れるエレキトリガーマン。

サボテンヘッド「キヒヒヒヒヒ……」

棍棒を振るい下段から打ち上げようとする攻撃を軽く跳躍して回避して向き合う両者……何度も棍棒を振り下ろす攻撃を地面を転がりながら避けるエレキトリガーマン。

直ぐに起き上がり怪人の棍棒を持つ腕を掴み別の壁に叩きつけるヒーロー。

サボテンヘッド「やるな!?だが俺とて負けはしない!!」

左拳でアッパーカットを打ち込みエレキトリガーマンを殴り飛ばす。

サボテンヘッド「やれ~~ウオ男。スルメイカ男(再生)。」

エレキトリガーマン「!!」

サボテンヘッドの掛け声と共に

ウオ男「ウオウオウオォォ~~」

二体の改造人間がエレキトリガーマンを掴みダム湖の中に引き摺り込む。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM 迫り来るミュータンロボ〕

八ッ場ダムのダム湖の水中にて

エレキトリガーマン「!?」

ウオ男「ウオウオウオォォ~~」

視界が悪いダムの水中で突然引き摺り込まれたエレキトリガーマンは、ウオ男の凄まじいスピードから放たれた突進連続攻撃に翻弄されていた。

更に水中からウオ男の鋭い牙がエレキトリガーマンの左足首に噛み付き水中で放り投げられる。水中で受け身を取り高速に接近するウオ男の突進を何とか回避するも、

突進を囮にした拳の一撃がエレキトリガーマンを襲う。

ウオ男「貴様の電撃を出す暇も与えずに殺してやるわ!?」水を切り裂き再び突き進むウオ男の鋭い拳と蹴りがヒーローの腹に入る。

エレキトリガーマン「ぐっ!?雷放電!!」

ウオ男「甘いわ!?ウオウオウオォォ~~」

ダム湖の水中で全身から放電現象を起こすも、それより速くにウオ男は水中から脱出してダム湖の放電攻撃が止むと

ウオ男「俺の本当の恐ろしさを見せてやる!?ウオウオウオォォ~~」

同時に腹に力を込めて体内で圧縮した弐千気圧の水鉄砲を発射。

コンクリートも破壊する水鉄砲が水面を切り裂き水中にいるエレキトリガーマンの身体を掠らせ

エレキトリガーマン「アガッ!?」

圧縮された水鉄砲で生体装甲が次々と傷つけられて。赤い血が流れダムの水に混ざる……

傷口を押さえながらエレキトリガーマンは水面の外に映るウオ男とサボテンヘッドを睨む。

サボテンヘッド「キヒヒヒヒヒヒヒヒ……八ッ場ダムは只の作戦をする地点ではない。黒潮暖流出身地の鉄砲魚のウオ男の能力を最も得意な水中戦闘能力引き出す為の

フィールドでもあるのだ!?」

サボテンヘッドは全身からトゲを飛ばして、エレキトリガーマンの身体の各部に突き刺さる。

再び赤い血が流れる。

エレキトリガーマン「っ!?」

片手から高圧電流を放射するも、ウオ男とサボテンヘッドは直ぐに別の位置に移動して再びコンクリートを破壊する水鉄砲と無数のサボテンヘッドのトゲがダム湖にいるヒーローに放たれて、避ける事も出来ずに、身体を傷付ける。

エレキトリガーマン(くっ、負ける訳にいかない!!)

片手から雷の球体を次々と作り二体の怪人に向かって高速連続発射する。

アームテスター「サンダーシールドアーム!!」

二体の前にガイラット秘密警察のアームテスターが耐電製の大盾を装備して、連続発射された電撃球を全て防ぎ二体の怪人を守る。

エレキトリガーマン「くっ!!」

エレキトリガーマン(やはり対策されているか!?)

【エレキトリガーマンは電気を放出する攻撃も勿論だが電気エネルギーを何でも吸収可能為、水中で放電攻撃をしても自身は無効に出来る体質を持っている】

アームテスター「ふんっ!?貴様の電気攻撃などでこの俺の盾は砕く事は出来ん。」

アームテスターは自分の能力を調べて対策をきちんと用意していた事実にヒーローは苦戦する。

ウオ男「クタバレ!?サンダーパピヨンマン!?」

口から水鉄砲を発射して、追い詰めるガイラット怪人達……

埠「エレキトリガーマン!?」

ヒーローが怪人と戦っている間にウズマキング達を蹴散らした信玄と拓也がダム湖に落ちたエレキトリガーマンを救出しよう動こうとするが、アームテスターが二人の前に立ち塞がる。

アームテスター「むっ、助けに行かせぬぞ。埠信玄!?パワーアーム!!」

耐電の大盾から万力状のアームを装備して右手を振るい二人に襲い掛かる万力状のアームがコンクリートを砕き、二人は左右に分かれる。

埠「拓也!?エレキトリガーマンを頼む!?」

自分のライフルの弾丸を特殊な弾丸に入れ替えてアームテスターに挑む埠信玄。

鏡「わかったよ!チキショー!!待ってろ!?エレキトリガーマン。今助ける!?」

スルメイカ男(再生)「邪魔するな!?」

ヒーローを助けよう走る拓也の前にスルメイカ男(再生)がダムから姿を現して自身の触手を鞭のように振り回し、拓也に直撃する。

鏡「うわあああ~~」

拓也はそのまま壁に身体を背中からぶつけて気絶する。

サボテンヘッド「スルメイカ男よ。貴様の毒墨液でダムの水に毒を流し込み首都圏の人間達を皆殺しにしてしまえ!?」

スルメイカ男(再生)「イーッ!」

エレキトリガーマン(不味い!?このままでは、)

スルメイカ男(再生)は毒墨液を放とうと動くと、

【ミラー!!】

エレキトリガーマン(誰だ!?今の声は!?)

【テーーーン……デテテーーン♪~~デデテーーン♪テレレン~~テレレレン♪】

ダムの水面から一瞬 "鏡面体"のように反射して、水面その物から"黄色い光の矢印のナイフ"状の物が突然前触れもなく飛来して、真っ直ぐに目標に向かって吸い込まれるように

スルメイカ男(再生)「!?」

【ヒューーー!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!ザシュ!】

気が付く時にはスルメイカ男(再生)の身体に無数の光のナイフが全て命中して、スルメイカ男(再生)は毒墨液を放とうと動くも、ダムの水とは関係の無い床に吐き床は煙を上げるがスルメイカ男がそれを気にする暇はなかった…

スルメイカ男(再生)「………………」

既に息の根が切れていたのだ。

サボテンヘッド「なっ、どうしたスルメイカ男!?何が会った!?」

仲間の怪人の突然の死亡に驚愕するサボテンヘッド。

エレキトリガーマン(奴らに効果的にダメージを与えるにはこのダム湖の湖その物を利用するしかない!?)

【エレキトリガーマンは痛む身体の中、自身の意識をより集中させ念力の力を念動力に一時的に上げてダム湖を操作して敵全体に強力な電水竜巻を起こそうとする。】

ウオ男「己!?ウオウオウオォォ~~」

再びヒーローに向かって水鉄砲を放つもダム湖にいたヒーローは超能力の念動力でダム湖の湖その物を操る。

エレキトリガーマンを中心に水がゆっくりと回転し始めそのスピードは激しくになり巨大な竜巻を作り出す

エレキトリガーマン「雷水竜巻!?」

ダム湖から巨大な電気を帯びた水竜巻が発生して、

信玄は気絶した拓也を抱えて急いでダムから離れる。

ウオ男「ぎゃあああ!!」

アームテスター「ぐおおおお!!」

サボテンヘッド「不味い!?」

サボテンヘッドは直ぐにその場から離脱する。サボテンヘッドはサボテン故に水を積極的に浴びる訳にはいかないのだ。そして……

???「奴は俺の獲物だ……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨挿入歌 戦えイナズマン〕

ダム湖をエレキトリガーマン以外に潜伏していたタガメの能力を持った改造人間が、水中で高速移動して感電しているウオ男の真横から水を切り裂きタガメ男は出現して、背中にはえたタガメの前脚に当たる部分を使いウオ男の横腹を掴まえダム湖に引き摺り込み……

ウオ男「きっ貴様!?」

タガメ男「タガメシザース!!」

ダム湖の中でウオ男の身体を一気に挟み上半身と下半身を両断する。

タガメ男(くっ、流石に電撃を喰らい過ぎたか……)

無論、無傷ではなく……この行動を起こす為にタガメ男は、エレキトリガーマンが発生させる二度の電撃攻撃をじっと水中の中で耐え続けて潜伏していたのだ。

エレキトリガーマン「よし!?瞬間移動!!」

そして、水竜巻を利用して相手の視界を封じてダム湖からダムに瞬間移動するヒーロー。

サボテンヘッド「己!?サンダーパピヨンマン」

エレキトリガーマン「行くぞ!?ガイラットの改造人間!!」

サボテンヘッドの前に姿を現して両者構える。

サボテンヘッド「ふん!?だがもう遅い!!」

エレキトリガーマン「何!?」

その時、両者が立つダムが激しく揺れて

【ドカーン!ドカーン!ドカァーーーーーン!!】

爆発音が複数ダムの内側から聞こえてきて二人の足場は激しく揺れる……

エレキトリガーマン「この揺れは……まさか!?」

サボテンヘッド「キヒヒヒヒヒヒ……既にダムの中央は爆発させた。首都圏の都市はこの大洪水で水没するだろう……アームテスター!!破壊のトリを任せた。」

アームテスター「バズーカアーム!!」

感電から復活したアームテスターが右手にバズーカを装備してヒビが入った中央に向かって発射。

【ドカーーーーン!!!!】

重力式コンクリートダムの中央に亀裂が走り中にある大量の水が一気に亀裂を破壊して膨大な水が流れてくる。

サボテンヘッド「我々の作戦勝ちだ!?」

エレキトリガーマン「ぬっ、甘いぞ!?俺にはこの能力があった事を忘れていたか!!復元雷返し!!戻れ~~」

片手をダム決壊部分の方向に向けると激しく流れ膨大な水の動きが止まりそのまま巻き戻しの映像のように戻って行く……そしてダムの中に飛び出た全ての水がダムの中に入ると、亀裂だらけのダムから亀裂が消え行き元の爆破される前のダムに戻る。

アームテスター「っ!?ならば再び爆破させれば良い事!!」

エレキトリガーマン「そうはさせない!!念力~~乱れ打ち!!」

サボテンヘッドの攻撃を回避しながら透視能力でダムに配置させられた全ての【メキシコのサボテン】達の位置を把握して念力(サイコキネシス)で全ての爆弾サボテンを距離を関係なく全て念力で浮遊させて、

エレキトリガーマン「これでも喰らえ!?」

全ての爆弾サボテンをアームテスターに向かって放つ。

アームテスター「ぐおおおおおおおお!!ファイヤーシールドアーム!!」

【ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!ドカーン!】

アームテスターは爆弾サボテンの爆発にその姿を消す。

サボテンヘッド「己!?サンダーパピヨンマン!!よくも俺の計画を~~貴様だけは必ず仕留める!!」

ダム爆破作戦は失敗して怒りに燃える強化怪人は

身体からトゲを次々と発射して、その攻撃を走って避けるヒーロー。

その勢いを利用してエレキトリガーマンは空中高く跳躍して飛び蹴りを放つも、サボテン棍棒を野球選手のバッターのように持って振りかぶり一気にエレキトリガーマンの蹴りを打ち落とす。

エレキトリガーマンは倒れても直ぐに起き上がり、

右拳で殴りかかるも、サボテンヘッドは左拳で弾き返し逆に左裏拳で胸、腹、頭部と次々に打ち込む。

互いにジリジリと間合いを取りながら、タイミングを見てサボテン棍棒を連続で振るいその全てを距離を離して避けるヒーロー。だが距離を離した分サボテンヘッドは距離を詰めてヒーローの頭部に棍棒を何度も振るう。

その連続攻撃で膝を折るエレキトリガーマン。そのヒーローの顎を蹴り上げる怪人。地面に倒れたヒーローの背中を踏み、

サボテンヘッド「トドメだ!?」

渾身の力を込めたサボテン棍棒を一気に振り下ろす。

エレキトリガーマン「瞬間移動!?」

その場から姿を消して、敵の攻撃を回避して……

エレキトリガーマン「念力パンチ!?念力チョップ!?念力キック!!」

遥か遠方から無数の念力による連続打撃がサボテンヘッドの全身に襲いかかる。

エレキトリガーマン「サボテンヘッド!?貴様の弱点はサボテン故に許容範囲を越えた水分を吸収すると身体を維持出来なくなる事だ!?そしてここは八ッ場ダム!?お前が苦手な水が大量にある場所でもある!?」

サボテンヘッド「ちっ!?」

エレキトリガーマン「行くぞ!?チェース!?」

エレキトリガーマンは空中回転してサボテンヘッドに飛び蹴りを叩き込もうとする。

サボテンヘッド「また同じ飛び蹴りか?バカにするな!?」

サボテンヘッドは再びサボテン棍棒を構え相手を打ち落とそうとする。

ヒーローの蹴りと怪人の棍棒が接触する直前

エレキトリガーマン(今だ!?)

エレキトリガーマン「瞬間移動!?」

再び姿を消すエレキトリガーマン。

サボテンヘッド「何っ!?」

怪人の死角から姿を現し飛び蹴りはサボテンヘッドに直撃してダムからダム湖を落ちる。

【ザボン!?】

サボテンヘッド「不味い!?ぐおおおお!?」

湖に落ちたサボテンヘッドは全身に過剰な水を吸ってしまい肉体組織が急激にぶよぶよになって衰弱していく。

エレキトリガーマン「超馬力電撃落とし……」

ヒーローは走り出して一気に両手に黄色い電撃を纏わせダム湖に苦しんでいる怪人目掛けて黄金色になった蝶人の雷光と雷鳴を合わせた急降下パンチがサボテンヘッドの身体を穿つ!!

サボテンヘッド「ガイラット万歳~~!!」

ぶよぶよになった身体がバラバラに弾け飛ぶ。

 

エレキトリガーマン「チェース!?」

空中高くに反転ジャンプして八ッ場ダムの高所に着地して

エレキトリガーマン「これで奴らの計画は無事に阻止出来た……だが、あの時スルメイカ男を倒したのは一体誰が……」

バトルファイター1は三門市に残して現地に来た拓也はスルメイカ男の攻撃で気絶して埠さんはアームテスターを相手にしていたから、

エレキトリガーマン「ミラー……鏡……」

水中の中でスルメイカ男が毒墨液を放つ直前、エレキトリガーマンの思考に【ミラー!!】と一言だけテレパシーが聞こえた。エレキトリガーマンは信玄の傍で気を失っている拓也を見る……

エレキトリガーマン(私達が知らない拓也に関係している"何"かがあるのか……)

その時、敵意を感じてその方向を見て見ると

タガメ男「今度は前のようには逃がさんぞ。一対一で勝負だ!!?トオゥ!?」

タガメ男は空中回転してエレキトリガーマンがいる場所に着地して互いにファイティングポーズを取りジリジリと間合いを詰め、

 

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〔推奨挿入歌 レッツゴー仮面ライダー〕

エレキトリガーマン「既に二つの計画は全て失敗した!!どうあっても私と戦うつもりか!?」

 

タガメ男「当然だ!?トォウ!?フンっ!?」

瞬きする間に疾風の速さで殴り掛かるタガメ男の鋭いワンツーパンチを身体を反らし避けすかさず反撃の後ろ回し蹴りを放ち、タガメ男の腹部に蹴りを打ち込み追い込むも、負けじとタガメ男もハイキックをエレキトリガーマンの顔面に放ち、その一撃の強さに思わず怯み驚愕する。

エレキトリガーマン(なんてキックの力だ。これまで戦って来たどのガイラット怪人よりもこのタガメ男は強い……)

互いに拳を放ち拳と拳がぶつかり合い音と衝撃が響き渡る。

タガメ男(流石ガイラットの雷光の勇者の名を持ったサンダーパピヨンマン。否な……エレキトリガーマン!?)

狭い場所でお互い攻撃の立ち回りを交互に代えながら、

タガメ男はエレキトリガーマンの両腕を両手で掴み連続ニードロップをエレキトリガーマンの腹に打ち込みながら、鋭いチョップを連続でエレキトリガーマンに身体に

直撃させて

タガメ男「トォウ!?」

ダムの下に着地する。

エレキトリガーマン「ぐっ!?チェース!?」

エレキトリガーマンはタガメ男がいる場所に空中前転で着地して向かい合う。

互いにファイティングポーズで向かい合いながら走り、

タガメ男は連続回し蹴りを放つ。その連続攻撃を後退して回避するエレキトリガーマンは、反撃の三点中心点強打の打撃攻撃をお見舞いする。

互いに跳躍して同時に飛び蹴りを放ち同時に直撃して倒れる。

エレキトリガーマンは倒れて起き上がる間にタガメ男は片膝を着くも直ぐに態勢を立て直して、起き上がり始めたエレキトリガーマンに回し蹴りを放ち追撃する。

エレキトリガーマン「強い!?」

モロに直撃した顔面を抑えながらも追撃するタガメ男に連続パンチの放ち蹴り上げて相手から距離を取る。

タガメ男「己!?」

互いに走りタガメ男はエレキトリガーマンに向かって連続三点蹴りを放ち右肩を重点的に狙う。

エレキトリガーマン「ああぁ……」

肩を抑えて倒れそうになるも必死にこらえて迫るタガメ男に向かって渾身の力を込めた右蹴りを放ち吸い込まれるようにタガメ男の腹部に直撃して、だがタガメ男も全力の拳を連続で放ち、全力の戦いをする。

エレキトリガーマンは拳と蹴りを合わせた連続攻撃をするが、タガメ男は両腕を素早く振るいその全ての連続攻撃を弾く。

再びエレキトリガーマンの渾身の力を込めた飛び蹴りが来るがタガメ男は姿勢を低くして身体を転がしその一撃を避け、エレキトリガーマンに向かって連続パンチを放つ。

 

アームテスター「加勢しよう。タガメ男。マシンガンアーム!!」

エレキトリガーマン、タガメ男「!?」

右腕をマシンガンアームにしてエレキトリガーマンを狙うアームテスターが姿を表す。

タガメ男「卑怯者!?邪魔をするな!?」

タガメ男はエレキトリガーマンを守るように立ち塞がりアームテスターのマシンガン攻撃を全て食らう。

エレキトリガーマン「!?」

エレキトリガーマンはタガメ男の突然の行動に素直に驚く。

アームテスター「何のつもりだ!?タガメ男!?」

タガメ男はエレキトリガーマンから離れてアームテスターの元に向かい言う。

タガメ男「エレキトリガーマン抹殺は俺の任務だ!?貴様はそこで黙って見ていろ!?」

アームテスター「ふん!?礼儀を知らぬ奴め!?キツイ鞭のお仕置きが望みか?ウィップアーム!!」

左の裏拳でタガメ男を殴りつけて右腕を金属製の鞭のアームに代えてタガメ男に向かって放つ。

タガメ男はその鞭の一撃を回避して、

タガメ男「来いっ!?卑怯者!?」

アームテスター「行くぞ!?」

互いに跳躍して飛び蹴り交差しながら着地して向かい合うアームテスターとタガメ男。

強力なウィップアームが何度も振るわれてタガメ男の各部を痛めつける。顎を、腹を、二の腕を、膝を、胸を、腹を、顔を、

タガメ男「くっ……」

アームテスター「どうした?もうおしまいか?口だけは一人前か?所詮は獲物を弱らせる猟犬風情が……」

タガメ男は殴り掛かるも、あっさりと避けられて左拳で殴られて鞭で打たれる。片膝を着くタガメ男に執拗にウィップアームを振るうアームテスター。

だがボロボロのタガメ男は、アームテスターの右腕を右手で掴み抉り込むように左拳を放つ。

アームテスター「!!」

その拳の一撃で一瞬怯み倒れ掛かった隙を逃さず両足を器用に使い左足でウィップアームの真ん中を踏み右足で蹴り上げてウィップアームを強制的に外させて、アームテスターの顎を蹴り上げる。

アームテスター「己っ!?」

蹴り上げられて倒れそうになるも、タガメ男の両腕を掴み一緒に落下してゴロゴロと転がる。

エレキトリガーマン「エルボークローブレード!?」

両の二の腕の肘から鋭い鈎爪状の刃が伸長して、二人の間に立ち左右の相手を睨み見る。

アームテスター「そうだ!?我々の相手はサンダーパピヨンマンだ!?ナイフアーム!!」

タガメ男「手を出すな!?」

死んだ戦闘員が持っているサボテン棍棒を持って構える。

エレキトリガーマン「電光放射。」

両手を黄色い電撃を纏わせてタガメ男の頭部に電撃を叩き付ける。

タガメ男「ぐあああああぁぁぁああああ……」

アームテスターはその技を素早く避けて逆にまとも喰らったタガメ男。

タガメ男「ぐっ!?俺は……俺は…………」

タガメ男の脳裏に過るのは、手術室に無理やり拘束された自分と無数の白衣を着たウズマキング科学陣達、

眩しく輝く大きな無影灯(手術室のアノ照明器具)の光。

タガメ男「!!?」

両手で頭を苦しそうに押さえるタガメ男。そんな時、

【ブオオオォォォォン!!】

その時、1台のサイドカーが停まる。

ブラックマルステスター「アームテスター。タガメ男。作戦は失敗した!!退くぞ!?」

赤いマントを靡かせた軍神マルスと西洋の悪魔を混ぜ合わせた改造人間がヒーローの前に姿を見せる。

エレキトリガーマン「逃がさんぞ!?ガイラット!!」

一気に跳躍してエルボークローブレードを生やしたエレキトリガーマンが三人に切り掛かる

ブラックマルステスター「!?」

ブラックマルスはすかさず左腕に装備した軍神マルスの聖なる獣 狼の紋章が刻まれた漆黒の片手盾で鋭い斬撃を防ぎ。

エレキトリガーマン「!!?」

ヒーローは鶏冠から電撃光線を発射するも、ブラックマルスは軍神マルスの聖なる鳥 啄木鳥の紋章が刻まれた赤茶色の鞘から引き抜いた刀剣グラディウスでその光線を弾き、ヒーローは素早く右蹴りを放つも、

【ボギィン!!】

再び漆黒の片手盾でその蹴りを弾き返して、ゆっくりと

ヒーローに歩み、エレキトリガーマンは連続ラッシュパンチを放つも、数発軽々と避けて残りは全て片手盾で防ぎ逆にシールドバッシュに連続にヒーローに浴びせる。

 

ブラックマルステスター「どうした?サンダーパピヨンマン?」

エレキトリガーマン「くっ、超馬力電撃落とし!!」

空中高く跳躍して回転すると共に黄色い電撃を纏わせた必殺技の両拳をブラックマルスに打ち込むも、

エレキトリガーマン「馬鹿な!?」

ブラックマルステスター「ふん!?」

片手盾で受け止めて逆に弾き返される。弾き返された勢いてコンクリートを壊し床に倒れ込むヒーロー。

ブラックマルステスター「貴様の技は俺には通用しない……」

ブラックマルスはすかさずグラディウスを振るい、必死

に避けるエレキトリガーマン。だが次第にその攻撃を避けられなくなり、遂に……身体を何度も斬られて

ブラックマルステスター「!?」

ヒーローを下段から一気に斬り上げて宙に飛ばされて

エレキトリガーマン「ぐわああああぁぁぁ!!」

そして背中のホルダーから専用破壊銃マルスマグナムショットを引き抜きエレキトリガーマンを至近距離から発砲。

エレキトリガーマン「うわあああああああああああぁぁぁ!!」

エレキトリガーマンは爆炎に包まれる。静かに背中を向けたガイラット秘密警察第二室長。

ブラックマルステスター「…………俺は第一室長パイロテスター……フレイムファイターとは違う……」

静かにそう呟きアームテスター達の方に歩む。

アームテスター「ブラックマルス。サンダーパピヨンマンを今なら、殺せ…」

ブラックマルステスター「作戦は失敗したと言った筈だ。こちらも被害も犠牲は多い……戻るぞ。アームテスター。」

アームテスターにそう言い両手で頭を押さえて苦しむタガメ男を無理やりサイドカーに乗せブラックマルス達は、圧倒的な実力でエレキトリガーマンに勝利し八ッ場ダムから退散するガイラット。

 

激しい炎が消えボロボロの姿でも生きていたヒーローは

倒れる……

甲斐馬(……全身の力が抜けて行く……意識が……)

ヒーローの姿が解けてしまい、傷だらけで気を失っていく隼人……彼の視界は真っ暗になっていった。最後に脳裏に過るのは、もう会いたくても会えない"彼女"の何気ない微笑む姿……

甲斐馬(……美樹…)

隼人の意識は闇に消える。

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3年間 組織を裏切り者として孤独な戦いをして

いた超能力を使う少年 明。たった一人で数多く組織の恐るべき作戦を阻止続けて、彼は埠信玄と言う同じ組織

を相手にする仲間と出会い、今日も組織の恐るべ

作戦を阻止するべく動き出す。これは3年ぶりに明少年が故郷を訪れた物語……

【超能力少年の故郷】

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ライフルから人の命を簡単に奪う無数の弾丸が発

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射される。二人の男はその弾丸の雨に晒されて地

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面に倒れてライフルを持った兵士は、仲間の兵士

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向かってこう言う。「やったぞ!?」兵士は仲間

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達を連れて倒れた二人の元に駆け寄り至近距離か

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らライフルを向けて引き金を引き「トドメだ…」

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「!?」だが瞬時に二人の男達は死んだフリをや

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めて起き上がりライフルを持った相手に向かって

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鋭い蹴りと拳を打ち込み、迫る相手の顔を何度も

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金属音を鳴らしながら殴り倒しもう一人の男は身

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体を転がしながら自前のショットガンを持ち相手

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の腹に向かって躊躇なく発射。銃声が鳴り銃弾が

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飛び相手を撃ち殺して。打撃で戦う青年は、兵隊

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の腹に何度も膝蹴りを叩き込みライフルを奪い取

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り残り兵士達に向かって掃射する。

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「「ディー!?」」身体中を穴だらけにされて赤

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い血を見間違う程のオイルを身体から流し倒れる

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……彼ら人間ではなくサイボーグ……機械を身体

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に組み込んだ兵隊だった………

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「埠さん!?」

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若い青年は、敵のライフルを投げ捨てて連れの男

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の名前を呼び互いに顔を見合せて、兵士達が運搬

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していた悪輸送トラックに急いで向かう。

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二人はとある匿名の情報で弾薬が積まれていると

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言う連絡を貰い現場に急行したのだ。

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青年に埠さんと呼ばれた男は、トラックの荷台の

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中に大量に積まれていた大きな麻袋の一つを軽く

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破き中の弾薬を確かめようとするが、中に入って

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いたのは、無機質な弾薬等ではなく穀物や小麦で

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あった……

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「あっ、」

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麻袋から漏れて出て来た穀物を見て驚く表情の青

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年。

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「くそっ!?……弾薬の運搬と言のは嘘だったのか……」

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手に取った穀物の一部を怒りの声と共に投げ捨て

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る埠信玄。

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「!?」

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青年は荷台の奥から気配を感じて構える。奥から

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姿を見せたのは、茶髪のショートカットの一人の

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女性だ……そして青年はその女性の顔を見て更に

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驚く……彼女は青年の知り合いだった……だが、

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自分の知っている彼女はこんな冷たい印象を持つ

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女性ではなかった……

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「連絡したのは、私です……」

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女性は荷台から降りて二人に積み荷の中身につい

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て説明する。

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「これはテスターシティー市民への食糧です。」

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青年は女性の顔を見て驚愕の表情で恐る恐る聞く

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「君は……もしかして……美樹なのか……」

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「…………3年ぶりだね……明君。」

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彼女……美樹は明青年に少し憂いを覚えた表情を

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見せ青年、明と美樹は4年ぶりに再会する……だ

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が彼らの再会は喜びに満ちた物ではない……

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(俺が会わない間に……美樹は此処まで変わる程の経験をしたのか……)

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「何……うっ!?」

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信玄が彼女に何か言おうとするが突然胸元を苦し

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そうに抑える埠。

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「埠さん!?」(さっきライフルの攻撃を受けた時に怪我を!?)

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明と美樹が胸元を抑える信玄を左右で支えて美樹

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は信玄の"秘密"に気付く。

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「貴方はサイボーグですね。」

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彼女は周囲を見回して近くの廃墟の倉庫を見つけ

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る。

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「さぁ、あそこに……」

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倉庫内にて埠の機械部分を調べる美樹……そこで

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彼女は信玄の身体から破損した小さな部品を外し

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て二人に見せる。

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「明君。彼のダイオードVS3が破壊されているわ。」

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「ダイオードVS3……美樹。それを手に入れるにはどうしたら良いんだ?」

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「この部分は人間がサイボーグ化に改造される時に同時に作られるんだよ。テスターシティーの部分工場にもストックは無いこれ一品物よ。」

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「じゃあ、埠さんはこのまま……」

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「大丈夫……あれから3年が経ってサイボーグの改造技術も上昇して後期サイボーグなら動力回路と直結すれば、24時間は生き延びられるわ。」

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「24時間……たったのそれだけ……」

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信玄は明を安心させるように言う。

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「サイボーグだから24時間も生き延びる事が出来るんだ…そうだろ……」

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埠は美樹の方を見て訪ねる。

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「君はさっき、テスターシティー市民の食糧だと言っていたね……」

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「俺の本当の………………故郷でもある……」

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「テスターシティーには5万人の人間が住んでいるんです。」

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「5万人……テスターシティー……明君の故郷。」

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驚きの表情をする信玄。

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「私も市民の一人です。」

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「彼女も俺も市民の一人だよ……否、俺はもう裏切り者か……」

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「テスターシティー。いつか明君が言っていた地底都市の名だ。」

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「魔王ドグーが管理する恐ろしい実験地底都市なんです。」

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「恐るべき実験都市……君も奴らの幹部じゃないか……それに勲章まで着けている……」

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「埠さん……テスターシティーの市民が外に出るには…」

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「いいの。明君。これが今の私……」

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そう答え彼女は自分の上着を脱ぎ、その身を見せ

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普通の人間の女性にはない。冷たい無機質な金属

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と機械部品まみれの身体を……

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「私と同じなのか……君も……」

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「……えぇ。幹部になって、明君が外世界で組織の行動隊長達と熾烈な戦いをしている事を知り力になりたい…」

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「……」

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「…テスターシティーの事、地底基地ヘリオンを預かる埠さん達に知らせたい。その為には組織に信用されるしか他に方法はなかったの……」

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「だからって……俺には君がそんな行動を取るなんてとても信じられない事だ……」

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「貴方が外の世界に行き組織を裏切り者になって、もう4年の刻が経ったの……歳月は人を変えてしまうのよ。」

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「君、こんな親子を見掛けなかったのかね?」

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「仲間に聞けば居るか居ないか分かるかもしれません。」

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埠は苦しさに耐えながら起き上がり美樹に懇願す

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る……

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「頼む、動力回路と直結してくれ。」

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「埠さん。俺が行ってくる!?だから…埠さんは此処で……」

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「いや、私が行きたいんだ!?頼む!!」

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夕方の時間、1台のトラックがテスターシティー

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へ道に只ひたすらに走る。

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【テスターシティーには5万人もの人間が魔王ドグーの実験材料にされているのだ。その事実に明の血は怒りに滾った……また埠 信玄も残された24時間しか生き残れない命を妻と子の……そして、テスターシティーの5万の市民の解放に懸けようとした……】

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時間は夕方から夜に変わり、トラックはテスター

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シティーへの地下トンネルへ続く道に管理する検

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問に停まる。

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美樹はトラックの運転席から降りて、積み荷が記

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載されているリストと外出証明許可書を見張りの

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兵士に見せる。

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「ディー!?」

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渡されたリストに見張りの一人が目を通して言う

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「…食糧ですね。念のため中を調べさせて貰います。」

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二人の兵士はトラックの荷台に向かう。荷台の奥

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には積み荷に紛れて明青年と埠 信玄の二人が隠

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れていた。

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「待ちなさい。これを疑うのですか?」

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彼女は自身の勲章を兵士に見せる。

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「いいや!?そんなつもりじゃ……」

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その勲章を見せられてたじろぐ兵士達……兵士達

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にとってその勲章を着けた人間の階級が自分達よ

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り上の立場の人間の為、何かあったなら責任に問

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われるのは自分達になるのを恐れていた。

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「いいわ……荷物を全部降ろして調べてみなさい……その代わり…」

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『もしもの時、積み荷の中を調べられる事があったら俺の瞬間移動を使い埠さんと一旦トラックから姿を消す』

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…と事前に対策は決めていたが、念の為に兵士達

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に圧を掛けておく美樹。

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「わ、分かりました!?お通り下さい!!」

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彼女は無言でトラックの運転席に戻り検問を無事

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に通過する。

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地底へのトンネルをトラックが通り荷台から外の

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世界から数年ぶりに地底都市の地底世界に戻った

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明。

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埠は荷台の隙間から見えた日の光に疑問を覚えて

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明が答えを教える為荷台のシートから外を見せる。

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「夜なのに何故明るいんだ。まるで昼間の時間帯じゃないか……」

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「埠さん……あれは人工太陽ですよ。組織の技術力は外の世界の優秀な科学者達を洗脳したり拉致をしたりしてあの太陽すら人工で開発されているんですよ。」

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明は太陽の光が入らない地底都市を照らす人工太

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陽の話をする……

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「二人とも……」

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1台の黒い軽自動車の前にトラックは途中で停車

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して、美樹は荷台の方に来る。周囲を見回してか

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ら荷台の中にいる二人をトラックから出す。

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「ここで降りて下さい。こっから先は佳祐じいさんが案内します。」

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するとトラックの後ろの黒い軽自動車の運転席の

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窓が開きアロハシャツを着た白髪の褐色の老人が

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明に声を掛けてきた

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「明君。久しぶりじゃな。」

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「っ!?佳祐じいさん。無事で良かった……」

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1台の黒い軽自動車から顔を出すお年寄りは知っ

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ている顔だった。

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「君も元気で良かったよ。ご苦労様です。さぁ、ご案内しましょう。」

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佳祐じいさんが運転する車の中で明は色々と訪ね

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る。

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「皆は元気ですか?乱暴な事を嫌う温厚な貴方がレジスタンスに入るなんて……」

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「…………君がここを出て2年後、家内と娘夫婦が組織の奴らが脱走しようとした連中を抹殺する為に出動した秘密警察との市街地の銃撃戦に巻き込まれて殺されてなぁ……まだ1歳になったばかりの孫も……」

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明は悲しい顔で申し訳ない気持ちになった……組

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織に反乱を企てる一員になったと言う事は、組織

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のやり方に怒りや不満と言った理由があるからだ

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。それも気がつかないなんて……俺はどうしよう

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もない奴だ……悲しい顔になりながら明は自分を

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恥じた

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「……そんな悲しい顔をせんでくれ……こうして今日、君達が来てくれると知って儂らは楽しみにしていたんだ。……色々と外の話をしてくれんかのぅ。」

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佳祐じいさんは、皆を一度は見捨て一人外の地上

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に出た明を憎みもせずに昔のように明に優しく接

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してくれる……一度は彼らを裏切ったのに………

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「そうですね……外では……」

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埠 信玄が、佳祐じいさんに外について色々と話す

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……明は、物思いに窓ガラス越しからテスターシ

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ティーを眺めていた。何気ない地底の街並みを見

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てその去来する気持ちは明にしかわからない……

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暫く車を走らせやがて車は明が昔住んでいた街区

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に入り見慣れた通りや住宅地を通り過ぎて

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明達は佳祐じいさんの車であるダイナーの店の近

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くに停まる。

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「……ここは?」

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信玄は明に聞く。

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「佳祐じいさん達を始め組織の反乱分子が集まるアジトの一つ……美樹の両親が経営しているレストランだ。美樹のおじさんおばさんは元気にしてるかな……」

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何気ない……たった3年ぽっちの再会だが懐かし

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い気持ちが込み上げてくる。美樹の両親とは家族

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ぐるみで本当に仲が良く家族同然の関係だった…

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「死んだよ……」

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「……えっ?」

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佳祐じいさんのその一言に明の目は運転席の方に

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集中する……

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「明君。二人は死んだんだよ……」

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「嘘ですよね……嘘だ……嘘だ……嘘だっ……」

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明は涙を流しながら否定の声を押し殺すように出

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す……

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「………本当に…君にとってとても苦しくて残念な知らせじゃが………本当なんじゃよ…美樹さんの両親もこのアジトを一度疑われた時、組織の秘密警察の拷問に……それはそれは……惨い最後じゃった……」

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佳祐じいさんもその時を思い出したのか目から涙

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を流し、明に残酷な真実を伝えてくれる。それを

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見て明は美樹の別人のような変わりように気付く

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「っ!!?……美樹のおじさんとおばさん………………は………………本当に……死んだのか…………」

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その事実を聞き目を見開き茫然自失になる明……

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あの優しい美樹の両親が……俺を叱り褒めてくれ

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た……俺にとって本当の家族同然だった二人が…

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「そうじゃ、疑われた儂らと娘達を守る為に…」

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明と信玄は組織への怒りの炎を燃やし、明は信玄

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の家族との再会を果たせる為に自身の流す涙を乱

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暴に拭い己を鼓舞して茫然自失から立ち上がり

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「行こう。埠さん。佳祐じいさん。皆が待っている……」

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「あぁ……明君。大丈夫か?」

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信玄は明を心配するように訪ねる。知り合いの家

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族の死を聞いてショックが大きいのに気丈に振る

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舞う明を素直に心配する。

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「……大丈夫。さぁ……埠さんの家族の情報を知っている人達がいるかもしれませんよ。」

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車から佳祐じいさんと共に降りて店に向かう。

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(組織の連中め!?絶対にお前達は必ず俺達が倒してやる……だが今は俺の気持ちなんかよりも埠さん達の方が大事だ……)

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明は哀しみを隠し気丈に振る舞うも心と身体に流

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れる血はマグマに負けないくらい滾った……だが

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残り24時間しか生きられない埠さんを思うと家

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族と再会させたいと言う気持ちと今も地底都市の

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圧政に苦しむ5万人の市民を助けたいという気持

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ちが強くなり……平常心で物事に当たるのだ。

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「明兄ちゃん!?」

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「健作君。此方だ。」

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「タレちゃんじゃないか……大きくなったな。」

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「明兄ちゃん。無事で良かった……貴方が埠さんですねようこそ。」

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明は健作と再会の抱擁をかわす二人。

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すると店の中から数人の人達が顔を見せて来た。

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皆明のご近所さんで知り合いだ。

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「健作君。明君だって……」

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「うん。僕らを助ける為に帰ってきたんだよ。」

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「私達を早く自由にして下さい。」

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「組織の奴らを倒してくれ……」

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「明君。お願いします!!」

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「……うん。約束する。」

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すると店の裏口から私服姿の美樹が姿を現す。

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「美樹姉さん。上手くいったね。」

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「えぇ。」

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家族……そして親しい近所さん達の前で彼女は年

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相応の笑顔を見せる。

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「あっ、」

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美樹の私服姿とその笑顔に思わず見惚れる明……

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「…その服………凄く似合っているよ。」

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(あの頃と変わらずに君はとても綺麗だ……美樹)

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恥ずかしそうに明はそう褒めて

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「ありがとう……」

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(明君……あの頃と違ってすっかり男らしくなったな……でもそれだけ組織と)

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互いに顔を赤くしてそっぽを向きそれを見た近所

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の人達は微笑ましくみている。二人の子供の頃の

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懐かしいやり取りだ。

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「そうだ!?明君。久しぶりに私のコーヒーでもどう?私あれから沢山練習して美味しいコーヒー作れるようになったんだよ。埠さんも如何?」

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彼女はそう言い明は懐かしそうな顔で彼女に向き

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合い。

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「美樹が入れてくれたコーヒーか……懐かしいなぁ……頂くよ。」

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そう明が答えると、彼女は嬉しそうにコーヒーの

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準備をする。

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「でもどういう風の吹き回しだ?美樹が俺にコーヒー何か…」

「……私だってたまに珍しく貴方にコーヒーを作りたくなっただけよ。」

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「4年前、此処を離れる前もお前は俺にコーヒーを作ってくれたよな。ありゃ世界一旨かったぜ…」

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「……嘘つき、私がその時作ったコーヒー滅茶苦茶美味しくなかったの知ってるんだから……」

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「でもあの時お前が淹れたコーヒーは俺にとっては、世界一だったんだよ……外の世界で旨い物は沢山食べれたが……コーヒーだけはお前のコーヒーが飲みたかったんだよ……」

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「明君……」

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「はい。コーヒーをどうぞ。」

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彼女は優しくコーヒーカップを置き、それをゆっ

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くりと明は薫りを楽しんでから口につける。

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「……とても良い薫りだ……それに旨い……本当に練習したんだな……」

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そのたった一言で彼女は儚さすら感じるも、優し

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い笑顔を見せ、その笑顔に明も小さく笑みを見せ

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る……

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(……実の両親を組織に殺され……己の家族に貰った人の身体すら5万人の苦しむ人達と外にいる俺達の為に彼女は捨ててしまったんだ………普通の何処にでもいる少女と変わらないのに……)

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互いに優しい笑顔をするも、心の中で彼女は俺の

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事を怨み憎んでいるだろう……俺は君たちを一度

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見捨てた最低な人間何だから……

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(テレパシーを使えば、彼女の思考も心の中にある本心は分かる……でも相手にとってもそれは人の道に外れたやり方だ……何より……俺は人を疑いたくない……)

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【人より遥かに優れた超能力を持つ明は、その力に普通の人生を失い己の超能力を狙う者達に振り回された……それでも彼が今日まで生きてこれたのは超能力が無くても努力して幸せを掴む人達を沢山見てきたからだ。何の為にその力を使うのか……それが重要なんだと気付いたからだ……】

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「ねぇ。明君………」

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ふと優しくそして寂しそうな顔で彼女は俺に訪ね

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てくる

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「うん?どうした?」

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「…もし組織との戦いが終わって……私達皆が自由に外の世界に暮らせる時がきたら……私の夢を一緒に叶えてくれない?」

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「美樹の夢?初耳だな……」

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「簡単でもないけどそんなに難しい夢じゃないわ…私さ………移動販売車に乗って世界中を自由に旅をするの……見てみたい景色が沢山あるし、その各地に生きている人達と話もしたい……」

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「世界中を旅か……素敵な夢じゃないか…」

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「本当にそう思っているの?」

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「勿論。ずっと地底都市にいたんだ……此処にいる皆外の世界に憧れているのは知ってるよ……」

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「そりゃそうさ……こんな独裁政治の実験都市……」

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タレちゃん……健作少年は相づちを打つ何人かも

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そうだそうだと言う。

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「皆、少し静かにしてやれ。今は二人が話している最中なんだ……」

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「最初は手始めに…そうね……何処か美しい景色の見える場所で……明君と二人っきりで行ってみたいなぁ……」

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「なら約束するか?一緒にその夢を叶える……」

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「うん。約束よ……」

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「なおのこと、組織の野望を砕く理由が出来たな……」

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明は美樹の寂しそうな横顔を真剣な表情で見る

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信玄も健作少年も佳祐じいさん達も今だけは二人

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の時間を邪魔しないようにする。

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暫くして彼女は気持ちを切り替えて俺達に言う

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「組織の人達は貴方達の侵入に気付いてないようです。」

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「そうか…」

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「埠さん。写真を……」

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信玄は大事な家族の写真を彼女に手渡す。

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「皆、この写真の人達を知らない?」

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するとタレちゃん……健作君は、写真を見て表情

を変える。

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「あっ、75号と76号だ。」

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「知ってるのか二人の事…」

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「待て、何の数字を指すんだ?」

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信玄は疑問を彼女に訪ねる。

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「ここでは名前を呼ばないんです。皆、左腕の番号で登録されているんです。」

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「場所は何処ですか?」

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「35街区ですよ。」

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「間違いないわね。」

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「あぁ。アルバイトで荷物届けた時、見たことあるよ。」

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「助けてくれ~~」

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突然聞こえて悲鳴に明達は視線を向ける。二人の

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少年が此方に走ってくる。

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「!?」

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美樹は素早く信玄と明を店の中に隠れさせて、店

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の外にいた佳祐じいさん達が対応する。

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「助けてくれ~~!?」

======================

「助けてくれ~~!!」

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「嫌だ!?サイボーグなんかになりたくない!?」

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【ガシン。ガシン。ガシン。】

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異様の金属の足音が聞こえてその足音に明と信玄

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は足音の正体を見て一体のロボットが姿を現す。

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「……あれは?」

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その様子を信玄と明の二人は隠れながら様子を見

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るて信玄が明に聞く。

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「……奴は……サディストテスター……」

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明にとって因縁のあるロボットが姿を見せた。

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兵士達を引き連れたロボットはこう言う。

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「大丈夫……何にも怖い事はないんだよ……フフフ」

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ロボットは自分の赤い目を光らせてその光を見た

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少年達から恐怖が表情から消えて無気力な表情に

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なり佳祐じいさん達から自ら離れて

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「行きますよ。サディストテスター市長……」

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「いい子だ。さぁ!?」

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さっきまで必死に逃げていたのが嘘のように彼ら

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は自らの意志で兵士達に同行していった。

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「サディストテスター市長……組織の新しい幹部か?」

======================

「サイボーグは嫌だと言っていたが、」

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信玄は美樹達に訪ねる。

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「ここでは15歳になると皆、サイボーグにされてしまうんです。唯一例外なのは、突然変異の超能力を持った明君だけです。」

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「あの少年達、急に大人しくなったぞ?」

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「催眠光線を発したんですよ。……俺にはその光線は効かないんですが、やはり恐ろしい奴だ……」

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「明君。私は例の35街区に行ってくる。」

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「明君。埠さんと一緒に35街区に向かって下さい……」

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「わかった……またな。美樹。」

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「ええ。明君も気を付けてね。」

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「行きましょう。」

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二人は彼女達と一旦分かれる。

※※※

埠信玄は登録された市民の番号と同じ登録番号の

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住居がその市民の住んでいる住居と聞き、75号

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の住居を見つける。

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扉の前に立ちいざ覚悟を決めてチャイムを鳴らそ

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うとしたら…

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「パパ助けて~~」

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「貴方~~」

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「パパ~~助けて~~」

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「「!?」」

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突然別方向から聞こえた声に明と信玄は声の方向

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に振り向くと兵士達に連れてかれる親子を見つけ

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急いで走り出す二人。

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「ルミ!?待て!?」

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娘達の顔を見て急ぎ階段を降りて逃走する車を

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追う二人。

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悲鳴を上げながら後部座席の窓ガラスを必死に叩

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く親子。

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「埠さん!?」

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近くまで乗ってきた車に急いで乗り込み……二人

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が乗っている黒い車を追う。

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前を走る車を追跡する埠達は、2台の車は住宅街

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から場所を倉庫街に移動して追跡劇を激しく繰り

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広げる。

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「助けてやる!?必ず!?」

※※※

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(思い出したぞ!?何年か前からだ。幸せと平和な生活を突然奪われて、俺は家族を連れてこのテスターシティーから脱出を図ったんだ。)

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『止まれ!?止まれ!?』

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組織のトラックを利用して検問を無理やり突破して

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『えぇい!?追え!?』

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激しい銃撃音が後ろから聞こえて兵士達が複数の

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ジープに乗りながら信玄が運転するトラックを追

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跡する……幾つもの銃弾が車体を掠る音が聞こえ

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『大丈夫よ……』

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助手席に座る妻が娘を安心させようとするも……

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(テスターシティーからの脱出は不可能だった……脱出用のトラックに追跡装置が付けられていたのだ……)

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何とか隙を見て一度は追跡して来る車から逃れる

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も再び見つかるのは時間の問題と分かり。

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脱出が不可能と悟った私は、妻と娘を車から降り

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るように言う。

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『さぁ、降りるんだ。』

======================

『えっ?』

======================

『このままじゃ脱出は無理だ。さぁ降りて隠れろ!?』

======================

『貴方は?』

======================

『俺は奴らの目を誤魔化す……さぁ、降りるんだ!?』

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『貴方、そんな事言われても……』

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信玄は妻達を無理やり車から降ろして真剣な表情

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で妻と娘の姿を目に焼き付けて

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『ルミを頼む!?』

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そう言い家族と今生の別れを覚悟に信玄は一人ト

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ラックを走らせる。

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※※※

「気が付いた時、私はテスターシティーではない外の街の病院のベッドの上だった……脱出した時の記憶すら失っていたのだ……それをやっと思い出した……やっと会えた……」

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「貴方助けて!?」

======================

「パパ助けて~~」

======================

前を走る車の横を走り抜けて先回りして車を無理

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やり停車させ、中にいた兵士達が武器を持って車

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から降りてきて信玄と明がそれぞれ相手にする。

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信玄のショットガンが火を噴き、明は超能力のテ

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レパシーで相手の動きを先読みして火炎能力のパ

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イロキネシスで兵士を黒焦げにして倒して………

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信玄と明は急いで親子がいる後部座席の扉を開き

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「!!?」

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二人の顔は驚愕する……中に乗っていたのは埠の

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親子ではなくマネキンで騙された事実に信玄は

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失意の余り己の膝を崩し、明は拳を握り締める。

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「埠さん……」

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「……」

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その時、何処から狙撃音と共に信玄の左肩を撃ち

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抜かれる。

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「埠さん!?」

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(狙撃!?急いで射程外に隠れないと……)

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隼人は撃たれた信玄に駆け寄り車の角に身を隠し

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二人は上を見て倉庫の上から狙撃銃を持った兵士

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とスチームパンクのロボット戦士が姿を見せる。

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「騙されて悔しいか!?裏切り者、埠信玄!!」

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「お前はボイラーテスター!?」

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「久しぶりだな裏切り者よ。ここがお前達の死に場所だ!?」

======================

「普段の時なら大丈夫なんだがな……」

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信玄は左肩を抑えながら苦しそうに答える。

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「ここは俺に任せてくれ。」

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次々と迫る狙撃を走って避けて信玄も明も別々に

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敵の射線から逃れる。明は信玄が逃げる時間を稼

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ぐ為に敵の背後に回る

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「逃がすな!?」

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相手の視界から姿を消した明は狙撃手を背後に着

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地して狙撃銃を奪い取り、兵士の身体に連続の打

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撃を叩き込み怯ませてから、相手の狙撃銃で兵士

======================

の眉間を撃ち抜く。

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「ファイヤーアロー!?」

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聞こえてきた掛け声と共に高熱で燃える矢が風を

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焼き切り明目掛けて次々と迫り来る。

======================

「!?」

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明は飛来するボイラーで熱された矢の雨をすかさ

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ず回避して姿を現した相手と向き合う。

======================

「我らは裏切り者をけして許しはしない……我々を裏切った事、地獄で後悔するがよい……死ねぇ!?」

======================

ボイラーテスターの素早く放たれた金属の拳を

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まともに喰らい倒れるも、視線を別方向に向ける

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埠さんと美樹に気付き、態勢を整える為に一旦敵

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から離れる事に明は決めて、

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「死ねぇ!?ファイヤーアロー!?」

======================

ボイラーテスターの左腕のボイラーの火で熱した

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金属の矢をアスファルトに素早く転がりながら避

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ける明は、相手の左腕を蹴りで弾き、無防備の胴

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体を抉る拳で殴り鋭い蹴りで転倒させて、相手か

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ら離れる。相手が起き上がる頃には明の姿は何処

======================

にもいなかった…

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「己!?裏切り者め!?」

======================

「埠さん。大丈夫ですか?」

======================

「さぁ、二人共此方へ……」

======================

明は追手から一人逃げて埠さん達と合流して美樹

======================

が隠れ家の倉庫の一つに案内する。

======================

「暫く此処に隠れて下さい……二人の事、お願いね。」

======================

「任せてよ。」

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仲間の一人にお願いして彼女は倉庫から離れよう

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とする。

======================

「それよりも、どうして……奴らは俺や埠さんが

35街区にいた事を知っていたんだ……」

======================

「……」

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明の小さな疑問を口にして美樹の足は一度止まる

======================

も直ぐに移動する。

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※※※

美樹の両親が経営していたダイナーの店にて……

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秘密警察の第二室長の青年とボイラーテスターが

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店の中入って来た。勿論、客としてではない。

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「9039号。8021号。9511号。こっち

へ来い。」

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店に客としていた佳祐じいさん達は顔を見合せて

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ゆっくりと席を立ちロボット達の元へ移動する。

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「言え!?埠信玄と裏切り者を何処へ隠した!?」

======================

「さぁ?何の話かね?儂達は、せっかくの休日を思い思いに過ごしていただけでシティーの法律を破ってはおりませんのぅ……」

======================

その答えにボイラーテスターは怒り、佳祐じいさ

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ん達を金属の左腕殴り倒し、無理やり店の外に三

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人を連れ出す。

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「…………」

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美樹の弟の健作君はその様子を見て何処かに行く

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店の外では秘密警察に三人を囲んだ中、秘密警察

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の第二室長が口を出す。

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「お前達が反乱分子である事はわかっている……良いか?お前達……正直に言えば、死なずに済む。組織の裏切り者達を何処へ隠した……」

======================

「俺ら知らないよ!?」

======================

「誤解だよ!?」

======================

その時、健作君が第二室長の元へ走り出して、

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「待ってくれ!?彼らは潔白だ!?俺が証言する!?」

======================

ボイラーテスターは突然現れた健作少年を殴り、

======================

「煩い!?三等市民が風情が我ら秘密警察の捜査を馬鹿にするのか!?」

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ボイラーテスターは右手で佳祐じいさんの首を掴

======================

み締めあげ無理やり持ち上げる。

======================

「最後のチャンスだ。裏切り者の隠れている場所を教えた者は許す。」

======================

だが佳祐じいさんは秘密警察の第二室長の顔を殴

======================

り飛ばし、ボイラーテスターから離れる。

======================

「馬鹿言わんでくだせい!?彼らは我々の救世主なんだ……」

======================

「貴様っ!?」

======================

怒りに燃えるボイラーテスター!?

======================

「公務執行妨害……残念だ……撃て。」

======================

第二室長の青年紳士の一言で兵士達はライフルを

======================

佳祐じいさん達容疑者に向けて一斉掃射。

======================

「「「ぎゃあああああああああああああああ!!」」」

======================

無数の機関銃の発砲音が鳴り佳祐じいさん達の断

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末魔の悲鳴と共にサイボーグの身体すら破壊す

======================

る弾丸が、明のご近所さんの命を奪う……

======================

「馬鹿な奴らだ……」

======================

ボイラーテスターは死んだ彼らにそう言い捨て走

======================

り去る。

======================

「……彼らの家族に罪状の報告と訃報の報告を頼む……」

======================

秘密警察の第二室長は数人の兵士にそう言い、

======================

秘密警察達はその場を後にする……

======================

「ひぐ……ううぅ……ううぅ……あああぁぁぁ……」

======================

健作は目の前で亡くなった佳祐じいさん達の遺体

======================

にすがりつき涙流し泣き大きく声を上げた叫ぶ!

======================

「…………………………」

======================

その様子を姉の美樹は、静かに遠くから見ていた。

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『どうして……奴らは俺や埠さんが35街区にいた事を知っていたんだ……』

======================

(密告したんだ。私達の誰かが……)

======================

※※※

「……」

======================

明はご近所の人達に地上の世界の生活や流行りの

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話をしていた。特に後から隠れ家の倉庫に来てく

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れたススム青年はタレちゃんの親友で外への憧れ

======================

も強く明は自分が知った外の出来事を沢山話す。

======================

「へぇ……外の世界では今、そんな流行りが流行しているんだ。」

======================

「このテスターシティーじゃ読者も禁止されてるからな。漫画って奴を読んでみたいな……」

======================

ススム青年はこのシティーの独裁的な法律の不満

======================

を口して一緒にいる女性も激しく首を縦に振る。

======================

「地上の知識を覚えて反乱分子を増やさない政策なんだろうが……窮屈だよ……」

======================

すると足音が聞こえて全員身構える。扉が開き中

======================

からこっちに入ってきたのは……

======================

「美樹。タレちゃん。」

======================

倉庫に入ってきたのは、美樹達で安心する明達、

======================

「後2時間で組織の幹部会が開かれます。魔王ドグーも出席します。」

======================

「魔王ドグーも、」

======================

「幹部会議とは…敵を一気に潰すには丁度良いですよ。」

======================

「メンバーは、サディストテスター、ボイラーテスター。魔王ドグー。ブラックマルステスター。幾ら明君の超能力でも多勢に無勢。」

======================

「だから………………………ブラックマルステスターとサディストテスターを私が引き離すわ。」

======================

暫しの間を終えて彼女は目を開き自分から危険な

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分断作戦を提案する……

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「危険だ。美樹!?」

======================

明は自ら危険な役割をしようする美樹を止めよう

======================

とする……それだけ、ブラックマルス達の恐ろし

======================

さを知っているからだ。

======================

「明君。心配しないで、私もこの3年間で私なりに戦おうと決めたから……外の世界で明君達が組織の計画を次々と止めているのを知った時から、私達も貴方の力になりたいの……」

======================

「美樹……」

======================

「大丈夫……敵の幹部二人を引き離すだけだよ。」

======================

「そんな事ができるのか……」

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信玄も訪ねる。万全の状態なら自分も力になりた

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いのに信玄は自分の不甲斐なさに歯痒い気持ちに

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なる。

======================

「やってみます……」

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彼女は真剣な声と表情で覚悟を表す。明はその真

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剣な彼女の表情を見て決心の固さを知り彼女の提

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案を認める……止められる物ではないから………

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「本当に……見ない間に勇敢な女性になったな……」

======================

励ますように優しくも明るい表情で明は美樹に言

======================

う。昔の頃の何気ない平和な日常の頃のように…

======================

(美樹、本当は君をこんな危険な目にも会わせた

======================

くないし…巻き込みたくなんかなかったよ……)

======================

明は己の心からの叫びを口に出すのを必死に耐え

======================

明るく振る舞う……

======================

「そうと決まれば、出発だ!?」

======================

弟、健作の声で明達は移動しようとするが、

======================

「待って…」

======================

美樹の一言で仲間達の動きは一度止まる。

======================

「出発の前に片付ける物があるわ……」

======================

「片付ける物?」

======================

仲間の女性が訪ねる。美樹は静かに頷き皆の顔を

======================

ゆっくりと見渡して口を開き言う。

======================

「……この中に裏切り者がいる……明君と埠さんを組織に売り佳祐じいさん達を密告した。」

======================

「そんな馬鹿な!?」

======================

ススム青年も目を見開き驚き表情を周りに見せる

======================

「まさか……此処にいる者は皆信用出来るよ!?」

======================

健作は彼らが信用できる人物だと口を大きくして

======================

言い自分達の中に裏切り者はいないと姉に言う。

======================

「…………」

======================

美樹は声を大きくした実の弟をじっと疑うように

======================

冷たく氷のような目で見る……とてもさっきのよ

======================

うな家族を見る目ではない……

======================

「なっ、何だ!?俺を疑っているのかよ!?美樹姉さん!?」

======================

「……佳祐じいさんが密告された時、何故私は助

かったの……まず一番に密告されても良い筈よ。」

======================

「だから俺だって言うのか!?」

======================

「35街区の75号、76号の情報は出鱈目だった……」

======================

美樹は確定的な事を言う。秘密警察所属のボイラ

======================

ーテスターは狙撃手共に35街区に現れた事実と

======================

食糧を輸送する為に外に出入りした自分が明達を

======================

都市侵入に手引きした可能性が最も高いのに秘密

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警察達は、いの一番に佳祐じいさん達を疑った。

======================

誰かが佳祐じいさん達が明達を都市侵入に手引き

======================

したと言った人間がいる……そしてそれが出来る

======================

のはあの場で出鱈目の偽情報を言った私の弟の健

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作しかいない……

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その事実を言われて健作君……タレちゃんは皆か

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ら顔を背ける。その背けた行動が、彼は犯人だと

======================

言う事実を物語っていた……

======================

「何故……何故、明君と埠さんを組織に売ったの……明君は私達を救世主なのよ。健作。」

======================

「お、俺はこのテスターシティーの外に行って見たかったんだ。その為にも俺も美樹姉さんみたいな勲章が貰いたかったんだ!?」

======================

「………………」

======================

彼は姉と同じ勲章を貰い外の世界に出る為に組織

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への貢献と功績欲しさに子供の頃から仲の良かっ

======================

た人達を騙し利用したんだ

======================

明と信玄はその二人のやり取りを見てショックを

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覚える。特に明にとって、ショックの大きさは想

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像つかない程に大きく家族同然の付き合いをして

======================

いた健作の裏切りに心が張り裂けそうになった。

======================

(……タレちゃん……どうして……どうしてなんだよ……)

======================

明は自分は密告したタレちゃんにとやかく言う資

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格なんてない………

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自分は一度彼らを解放せずに見捨てて、外の世界

======================

の人間達の世界を守る為に、この故郷の事を頭か

======================

ら全て忘れようとしたんだ。

======================

「……も、モルモットみたいな生活は嫌だ!!!?俺だって……俺だって……人間なんだ!!?」

======================

健作少年の心からの……魂の叫びを口にする。魔

======================

王の支配する実験地底都市の生活に彼は既に限界

======================

だったのだ……彼だけではない、5万人全ての市

======================

民が望まぬ生活に追いやられて……望まぬサイボ

======================

ーグに肉のある人間の身体から機械を組み込まれ

======================

改造されて自由を奪われ監視と管理される生活…

======================

健作少年の心は耐えられず当の昔に限界を迎えて

======================

折れてしまったのだ……それを明は責める事は出

======================

来ない……出来る筈がない……

======================

「自分だけが良ければ皆はどうなったても良いの?」

======================

「…………」

======================

美樹は既に家族の暖かさもなく仲の良い姉として

======================

の目を弟には向けていない……冷たい裏切り者を

======================

見る目を実の弟に向ける。明は嫌な予感を覚え

======================

「どうしろって言うんだ姉さん!?俺にどうしろって!?」

======================

「…………」

======================

彼らの視線に耐えられず懐から拳銃を取り出して

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皆に向けながら健作少年は倉庫から出ていく。

======================

「嫌だ……俺は嫌だ……嫌だ!?死にたくない!?」

======================

「!?」

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他の誰よりも早くに美樹はススム青年が持ってい

======================

る狙撃用ライフルをすかさず奪い取り弟の後を追

======================

い掛ける。

======================

「待つんだ!?美樹!?」

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美樹は明達を倉庫に閉じ込めて一人、弟の元へ急

======================

ぎ走る。

======================

「美樹!?やめるんだ!?」

======================

「開けるんだ!?くそっ!?念力!!」

======================

超能力で鋼鉄以上の強度を誇る扉を破壊しよう念

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力を念じるも……何かの力で扉に念力が通り難い

======================

のか明は苦戦する。

======================

「無駄よ。明君……テスターシティーの建物は、特殊素材で造られているから外の世界に比べて超能力が通し難いの………あなたの強力な超能力でも簡単に開けないわ……」

======================

「美樹!?君はタレちゃんを……」

======================

走りながら美樹は明に言う

======================

「弟は自分の命が助かるなら、残りの私達の情報を必ず秘密警察に全て報告する……そうされたら私達は一人残らず全滅よ…一人も助からない…だからその前に終わらせるわ……」

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狙撃銃を持った美樹は弟を探し見つける。

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健作は必死の表情で走り、美樹は静かに実の弟に

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向けて眉一つ動揺せずに狙撃銃を構える。

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「よせ!!?やめろ!!?撃つな!!?」

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声を上げて実の姉に向かって躊躇なく拳銃を発砲

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し続けるが弟の拳銃は弾が切れて、

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「……」

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無言で美樹は実の弟に向けて狙撃銃の引き金を引

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く直前に扉を壊して外に出てきた明が止めようと

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するが、既に引き金は引かれた後。渇いた銃声と

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共に……

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『明兄ちゃ~ん!?』

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脳裏を過るのは、昔の何気ない日常の思い先の一

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場面……管理され監視されたこの都市のささやか

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な……幸せの光景……

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「!?」

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健作君は左胸を赤く染めて静かに倒れる……その

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光景を見て何も止められなかった明は茫然自失に

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両膝を付き実の弟の命を奪った美樹に悔し涙を流

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しながら悔しげにそして哀しげな表情で睨む明。

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「何で……何で……タレちゃんを殺した…………美樹!!」

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「……………………………………………………」

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彼女は静かに弟の物言わぬ亡骸を見詰めていた

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「答えろ!?美樹っ!?」

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「………………私達の為よ……私達は"超能力"を持った"特別な貴方"と違う……人間の正義と自由と平和を守る為に超能力を使う貴方とは…違い………望まぬサイボーグにされた弱い人間達なのよ……弱い人間がこのテスターシティーで生き残るには、健作のように誰かの仲間になり組織に貢献させる為に弱い人間達を裏切るか……私達のように犠牲を出してでも戦い抜くかのどちらしかないのよ……」

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美樹の言い分も分かる……だが……タレちゃんの

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言い分だって……姉の君なら分かる筈だ……

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「美樹…!!お前には…………お前には……人の暖かい心はないのか!!それじゃあ、お前の嫌う組織の奴らと変わらない!!」

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明は叫ぶ!?幾ら実の姉だからって弟を家族を殺

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して良い理由にはならない。

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だが彼女は弟の死に一筋の涙も流さずに淡々とし

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ていた。

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「明君……普通の人はこうやって戦うしかないのよ……」

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「4年前より君は確かに綺麗になったが……心は冷たく醜い機械のようになってしまったんだな………………」

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明はそれから暫く無言になり、彼女は後から来た

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信玄と仲間達の方に近づき、ススム青年に言う。

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「………皆、後の事はお願いするわ……店のカウンターの裏にもしもの時のマニュアルが幾つかあるから覚えて置いて……」

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「??わかった……気を付けて……」

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美樹の仲間達は美樹の代わりに健作少年の亡骸を

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運び美樹は残った信玄に近づき

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「埠さん……ダイオードVS3が手に入りました。」

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彼女は……美樹は淡々と懐から一つの部品を取り

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出してそれを俺たちに見せそして美樹はそれを信

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玄に一度"手渡す"

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「一体、何処で此れを……テスターシティーの何処にもストックはないと君は言っていたじゃないか……」

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「先ほどサディストテスターに逃げた少年達の為に組織が用意した物です。もしやと思い先に組織の方に向かったのは正解でした」

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信玄はそれ美樹に返すと何事もなかったかのよう

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に美樹は信玄の装甲板を開き内部回路にある場所

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にダイオードVS3をセットする

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「時間がありません……もうすぐ幹部会議が始まります。」

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彼女は二人から一旦離れて私服姿から組織の幹部

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の黒い正装に着替える。

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「行きましょう。」

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彼らは美樹と共に会議場所がギリギリ近くまで

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案内する……

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「ここに居てください。私が幹部二人を予定したある地点まで引き離したらその隙に二人は会議室にいる魔王ドグーを討ってください。」

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「大丈夫かね?」

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「頑張って下さい……成功を祈ります……」

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一度美樹は目を合わせない明の顔を見てまるで神

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風特攻隊のような覚悟を口にして彼女は会議場所

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に向かう……

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「待て美樹……」

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「っ!?」

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歩む彼女の足は一度止まり明は彼女の後ろ姿から

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静かに思った言葉を伝える。

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「……さっきは、きつい言葉を言って…………本当にすまなかった……誰よりも本当に辛いのは君なのに……」

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頭が冷えた明は彼女の方が本当は辛い決断をした

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のを知っているからこそ、謝罪する……

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「私を許すの?」

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「……俺には君もタレちゃんを責める資格なんてない……己の都合で一度全てを捨てた男なんだから…」

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「………それに…皆は羨むけど………俺は"特別な超能力"なんて本当はこんな普通の人とは違う力は欲しくなんかなかった……」

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「明君……」

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「私は、貴方に……ほんの短い時間だけどまた会えて本当に良かった……」

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「美樹?」

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「頑張ってね。明君……」

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そう言い彼女は振り向く事なく歩き出す。会議場

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所の出入り口には短い赤いマントを背中に付けて

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黒い色の軍服に赤いグローブとブーツ。首元に赤

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いスカーフ、口元以外を隠す赤い騎士風のマスク

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を付け素顔を隠し、腰に電磁サーベルを携えアサ

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ルトライフルを両手に持ったガイラット親衛隊は

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幹部の美樹の姿を見て

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「止まれ。………………よし通れ……」

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「…………」

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傍にいた親衛隊の一人が美樹に話し掛けて美樹は

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一度足を止め親衛隊は出席するメンバーを確認を

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して美樹を静かに会議場所の中に通す。

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「…………」

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親衛隊がいない短い通路で一人黙々会議室に歩く

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中……彼女は静かにふと立ち止まり……脳裏に過

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るのは……昨日再会した明と信玄の姿……そして

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……今日秘密警察達に殺された佳祐じいさん達と

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自らの手で殺めた健作の姿が瞼の裏に描き

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「…………っ。」

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無言で一筋の涙を滲ませる……

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「……っ!!」

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だが直ぐに袖で涙を拭いて颯爽と会議室は向かい

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会議室の自動ドアが横に開き美樹は姿を見せる

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部屋の奥に白いカーテンの奥に明らか人間ではな

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い禍々しい異形の悪魔の姿をした黒いシルエット

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が浮かび上がる。

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(女帝クィーンリリアは欠席しているけど………………いる……あの奥に……魔王ドグーが……)

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会議室にいた幹部達は美樹の姿を確認して幹部会

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議を始めようとした時、

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「会議を始める前に報告が一つ……」

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サディストテスター達は私の声に耳を傾ける。

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「話してみよ……」

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魔王ドグーは凄く低い声をカーテン越しにそう言

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い私はブラックマルスとサディストテスターに接

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近して

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「弟、健作が組織の裏切り者とその仲間が潜伏している居場所を突き止めました。」

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「何っ!?」

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「しかし弟は、それを私に伝える前に裏切り者に重傷を負わされて……殺されました。私は今からその潜伏している居場所に向かうつもりです。……サディストテスター。ブラックマルステスター。組織の裏切り者の抹殺の協力を要請します」

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「良いだろう。サディストテスター。地底都市テスターシティーの市長として裏切り者を片付け参ります。」

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サディストテスターは同行するようだ。ブラック

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マルスは暫し考えてからボイラーテスターの方を

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見て言う。

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「……ボイラーテスター。親衛隊の奴らと魔王ドグー様を守れ。俺もその場所に向かう……」

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「その情報を信用するんですか!?その女はさっきの反乱分子に交流関係があるんですよ。」

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ボイラーテスターは不満を口にするも、

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「ガイラット秘密警察第二室長ブラックマルスの命令だ。何より……8001番は既に貴様と同じ立場だ。案内しろ……」

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ブラックマルスも同行し美樹は二人の幹部を連れ

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て会議室を後にする。

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二人の幹部を後ろに乗せ美樹が運転する1台のジ

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ープがある地点まで進み。有無を云わさずに予め

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ジープに仕掛けた時限爆弾を起動させ

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「私と一緒に死んでっ!?」

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(さよならっ明君!!)

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初恋でずっと好きな愛する人の笑顔と愛する家族

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達の姿と自分が過ごした短くても美しく幸せな様

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々な思い出が脳裏に激しく現れては過ぎ去ってい

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く……目眩く過去が去来し走馬灯が浮かぶ中……

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(あなたがいつか沢山の仲間達と愛する人と出会い幸せになる未来を心から願っているわ……明君……)

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例え彼の傍に私がいなくても必ず立ち上がれると

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信じているわ……私達のような愛する人の"愛"を

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守って………

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「貴様っ!?」

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サディストテスターは直ぐに気付き金属の拳の一

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撃で美樹の頭を殴り飛ばし撲殺させるもブラック

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マルスは直ぐ来るであろう事に備えてすかさず

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片手盾を出現させてその直後……視界が真っ白に

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……………………そしてもう一方……自ら進んで

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危険な役割を選んだ美樹を心配した明と信玄は魔

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王達がいる会議室に向かわず美樹が教えてくれた

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地点に先回りして草むら中でその様子を見ていた

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明達の目の前で紅蓮の炎と爆音共にジープは大き

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く爆発するのを二人は目撃する。

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「美樹っ!!」

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『明君!!』

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「うううううう…………うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!?」

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明の中にある"何か"が焼き切れた……

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そして彼の元に……一つの物が落ちて来る………

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それは首だ。……美樹の生首だ……至近距離の爆

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発の衝撃で引きちぎれた、見るもボロボロに焼け

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たずっと好きだった彼女の生首だ……両の瞳孔を

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見開いたボロボロの彼女の首を明は割れ物を触る

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ように持ち静かに両の目に赤い血の涙を流す……

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「どうしてだよ美樹……何でだよ美樹……美樹っ!!美樹………美樹!!」

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彼女の耳はもう俺の声を聞いてはくれない……彼

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女の目はもう俺の顔も見てくれない……彼女の口

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はもう俺に語り掛けてもくれない……己の半身を

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生きたまま無理やり引きちぎれられた感覚だ……

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血の涙を流した茫然自失になった明は身体の感覚

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を感じずに力無く両膝をつき何もかも考えたくな

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いと思考を捨てようとするが……

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「っ!?」

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彼女の生首から彼女の想いが明の中に流れてくる

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彼女の気持ちと願いが明の超能力のテレパシーに

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見えて静かに彼女の想いを知る……

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「……」

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この時、信玄は自分が渡された部品が、実は美樹

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の自らの身体から抜き取られた物と悟る……その

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部品の登録番号には8001と刻印されていた…

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「これは……このダイオードVS3は、美樹さんのだ!?自分の命をくれたのか……」

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「…………埠さん。ここは……ここは俺にやらせてくれ……」

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明の両の瞳の色は優しい茶色から覚悟を決めた赤

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く変わり全身から青い稲妻がエネルギーとして迸

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りながら彼女の首を信玄に渡し、騒ぎにこの場所

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に現れた

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ボイラーテスターと兵士達の姿を見て……

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「埠さん。俺は戦う……自分の大切な人達へ復讐ためじゃなくて、これ以上俺達のような境遇の人達を哀しませないように……彼らの自由を守る為に……俺は組織と戦う!?」

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此方に気付いた兵士達は一斉射撃するも、明と信

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玄は別々に分かれて戦闘開始する。

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「っ!?」

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明は両手の平を力強く開き機関銃を持った兵士達

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に向かって伸ばして触れずに兵士達が持つ機関銃

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を全てへし折り、素早く片方の青い稲妻が迸る念

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力を込めた手で拳を握り締め同時に周囲の大気を

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操り地面に向かって打ち込み、地面を波打ちさせ

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て兵士達を一斉に宙に浮かべさせ自分の周りに高

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速竜巻回転させて兵士達の身体をバラバラにする

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「……念力波動竜巻……」

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竜巻が止むと同時に兵士達だった物が全てバラバ

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ラの機械部品と共に地面に落ちて行く……

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「ファイヤーアロー!!」

======================

「ちっ!?」

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次々と飛来する加熱させられた三本の金属の矢の

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雨を避けて構える明……姿を現す敵に叫ぶ!!

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「……来い!?ボイラーテスター!?」

======================

「裏切り者!?ここが貴様の墓場だ!?」

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両者素早く人間以上の跳躍力と影すら踏ませない

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速度で走り場所を幹部会議場所の建物の周りに両

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者跳び交う。数回交差して建物の壁を勢い良く蹴

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り迫る相手の矢を避けて後ろから爆発が起きる中

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「念力キック!!」

======================

高層ビル並みの高さに跳躍して矢を放つボイラー

======================

テスターに向かって飛び蹴りを打ち込み金属の装

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甲も物ともせずに蹴りの一撃でめり込ませボイラ

======================

ーテスターを蹴り飛ばす。更に勢い良く殴り飛ば

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し明の殴ると同時にボイラーテスターから激しい

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火花が走り追撃をしようとするも、加熱した矢が

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明の頬を掠り軽く火傷し意識が相手から外れた隙

======================

にボイラーテスターは明に向かって突進する……

======================

「これでも喰らえ!?」

======================

「ガっ!?」

======================

明は金属のショルダータックルをまともに直撃し

======================

吐血と共に壁側に叩きつけられる。

======================

「死ねぇ!?ファイヤーアロー!!」

======================

工業用重機と同等の破壊力を持つショルダータッ

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クルを貰い壁側に追い込まれて瞬間移動で相手か

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ら距離を取る明に向かってボイラーテスターは胴

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体のボイラーで加熱させた矢を明に向け左腕の部

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分から発射された無数の加熱する金属の矢の雨を

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放ち

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「くっ!?」

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次々に迫る加熱された鋭い矢の雨を明は忍者のよ

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うに走りながら避けつつボイラーテスターに接近

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しようとするも……絶え間ない矢の雨は着弾する

======================

と爆発する仕掛け故に身体に刺さるのは確実に避

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けようと明は全身から青い稲妻のエネルギーを迸

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らせ超能力の念力で目前に迫る燃える矢の全ての

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「はぁ~~!?」

======================

動きを片手でピタリと完全に静止させて全ての矢

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の向き逆に相手の方向に向かせて念力で全て返す。

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「ふんっ!?」

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全てのファイヤーアローがボイラーテスターに帰

======================

って行くが、命中する前に回避行動をするボイラ

======================

ーテスター。

======================

「逃がしはしないぞ!!」

======================

全てのファイヤーアローを己の周りに展開させて

======================

追尾させ操作する明。

======================

「これが奴の本気の超能力……」

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魔王ドグーですら奴の深層心理すら読めなかった

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男の力はガイラットの改造人間を超える超能力…

======================

…5万人もいるテスターシティーで我々のような

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機械の力を借りて誕生させた人工超能力者と違い

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奴は…

======================

(……どうやって異常な程のその力を発現させたのか未だに謎が多い…………っと余計な思考は後にしろ。)

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自分が放つ矢すら奴は武器にする。素早く避け続

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けたボイラーテスターは明に向かって突進する。

======================

ショルダータックルも再び直撃して壁側に叩きら

======================

れる明。

======================

常人以上の身体能力で耐えて再び突進し迫るボイ

======================

ラーテスターに向かって両手を素早く向けて

======================

「はぁっ!?」

======================

強力な念力(サイコキネシス)を使いボイラーテス

======================

ターの身体を無理やり浮かび上がらせて吹き飛ば

======================

し、全身から青い稲妻のエネルギーを迸らせなが

======================

ら両手から激しい放電能力(エレキネシス)を放つ

======================

「うぎゃああああああああああ!!」

======================

ボイラーテスターの内部回路が激しく感電して超

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能力で瞬間移動してボイラーテスターの背後に回

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り込むも、ボイラーテスターの連続肘打ちを貰い

======================

金属の拳が更に迫るも、紙一重に避け続け逆に明

======================

は相手に鋭い蹴りを打ち込み相手の顎を蹴りと同

======================

時に電撃が走る。

======================

「己小癪なっ!?」

======================

明を壁側に追い込み頭突きをぶつけて金属の拳を

======================

明の身体に何度も殴られるも、逆に相手の金属の

======================

拳を掴み勢い良く蹴りを叩き込むもボイラーテス

======================

ターに明は頭部を掴まれて無理やり押さえつけら

======================

れる。苦悶の表情で明は青い稲妻のエネルギーを

======================

両手に集中して

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「エネルギーカッター!!」

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明は無理やりボイラーテスターに向かって両手を

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腹の上に重ねてさっと手を広げると光のカッター

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状の手裏剣を次々と発射して、至近距離から次々

======================

とボイラーテスターの金属の装甲を切り裂く。

======================

相手の拘束から脱出して瞬間移動能力で距離を取

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り全身にサイキックエネルギーを両手に集中させ

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「オパールビーム!!」

======================

更に空に向かって両手を上げて熱エネルギーを呼

======================

び寄せて、額から数万度の七色の虹色強力熱線を

======================

発射する。

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「不味い!?」

======================

高熱の熱線をまとも浴びてボイラーテスターの金

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属の装甲がメタリックから赤熱し始めドロドロに

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溶け胴体のボイラー機関が熱線で引火する。

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「ギャアアアアアアアアアアア!!」

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自分の熱で自分の身体が破壊され苦しみもがくボ

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イラーテスターに明は自動車以上の高速に接近し

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て相手の赤熱した右腕を掴み触れて、青い稲妻の

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エネルギーを両腕に集中してトドメの必殺技を相

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手の内部に無理やり流し込む

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「エネルギー衝撃電撃波!?」

======================

無機物と有機物に不定形の生物にも効果のあるそ

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の必殺技がボイラーテスターの内部をズタズタに

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破壊する。

======================

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア先に地獄で待っているぞ!?」

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断末魔の叫びと共にボイラーテスターの身体から

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幾つ物火花が血の噴水の如く噴き出し。ボイラー

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テスターは黒い煙を上げて身体は力無くダラッと

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して倒れ生命機能を完全に停止する……

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「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……勝った……」

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ボロボロの鉄のガラクタと化した敵の目の前で荒

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い息を必死に整えつつ赤い瞳を茶色に戻り右膝を

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着く明……

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「っ!?」

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だが背後から禍々しい気配を感じて振り返る明。

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幹部会議場所に組織の戦車部隊が集まり指揮官車

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両にサディストテスターとブラックマルスが無傷

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の姿を現す。

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「ふんっ!?裏切り者よ。我々組織を甘く見るでない……」

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美樹の己の命を捨てた命がけの犠牲は空しく、幹

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部達は生きていたのだ。これでは犬死にだ……

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「サディストテスターっ!!!?俺達の怒りの炎を受けてみろ!?」

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赤い瞳になりサディストテスターの姿を見た明は

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自分の周りの酸素を燃やし怒りのパイロキネシス

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を放つ。

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高熱火炎の塊をサディストテスター達に向かって

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放ち奴らがいる場所は巨大な火柱が激しい空高く

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昇るも……

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「っ!!?」

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感じた手応えがまるで無い事に気付き火柱の隙間

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から二人の幹部が姿を見せる。

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「…………テスターの名を持つ俺達もまた……超能力者。」

======================

「全てを超越した能力を持つ貴様には劣るが…………我々とて……このテスターシティーで勝ち上がった元人間だ……そらっ受け取れ!!」

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サディストテスターの黒く光る強力なサイコキネ

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シスで明のパイロキネシスを全て受け止めて、威

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力を倍にして明に向かって御返しする。

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「ぐあああああああああああああああっ!!?」

======================

複数炎の塊が明を襲う。炎の塊によって身体焼か

======================

れ膝を着く。

======================

「…………」

======================

(明君……負けないで……負けないで……明君……)

======================

「……っ!?」

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脳に直接聴こえた美樹の声に闘志を奮い立たせる

======================

(美樹……お前の夢……俺がお前の夢を代わりに叶える……それまでは俺は戦う……君のような哀しい人達をこれ以上涙を流させない……俺は自由の戦士だ!!)

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「エネルギー衝撃電撃波!!」

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明は美樹への想いで立ち上がり内側からエネルギ

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ー衝撃電撃波を自分の周りに発生させて炎の塊を

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打ち消す。

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青い稲妻のエネルギーが明から激しく迸る中……

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「ぬっ!?」

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明のその超能力で地底都市テスターシティーその

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物が激しく揺れる……

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「このテスターシティーに貴様らは邪魔だ!?消えて貰おう!!ふんっ!?」

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ブラックマルスの専用破壊銃マルスマグナムショ

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ットが火を噴き明の身体に直撃するも紙一重に肉

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体を金属の合金並みに硬くして衝撃を減らすも吹

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き飛ぶ。

======================

(!!身体を金属並みにしてこの衝撃って……ブラックマルス……)

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防御力と攻撃力が上がる分動きが鈍くなる欠点が

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上がる能力を使いそうこうしている内にニ撃目が

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迫る中、別方向から来た銃撃をブラックマルスは

======================

すかさず片手盾でガードする。

======================

「明君!?」

======================

「埠さん!?」

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素早く瞬間移動し合流して背中合わせになる二人

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に向かってサディストテスターは赤い十字状の目

======================

から催眠光線が放たれて信玄に直撃する

======================

「しまった!?」

======================

「埠さん!?くっ!!」

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サディストテスターは強力なサイコキネシスを使

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い二人を無理やり弾き飛ばす。

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「……………………っ!?」

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眩しい太陽の光が閉じた瞼の奥に見え耳に聞こえ

======================

るのは波の音で意識が覚醒して俺達は急いで起き

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上がる。場所は何処かの砂浜で空に見えた夕陽の

======================

太陽が本物と知りここがテスターシティーではな

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い地上だと知る明と信玄。

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「ここは……何処だ!?」

======================

「テスターシティーから弾き出されたようにですね。」

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「テスターシティーが存在することは確かだ……」

======================

「……出入り口がコロコロと変わりますから再侵入は難しいですよ。」

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「明君……」

======================

明は静かに拳を握り締め信玄は美樹の生首を優し

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く手渡す。

======================

「っ!?………ありがとうございます…………埠さん………………」

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信玄に感謝の言葉を言い……無言に両の目を閉じ

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両膝を着き彼女の生首を優しく抱き締める………

======================

「……千津子とルミは絶対に生きている……俺は命の続く限り何度でも魔王ドグーに挑戦するぞ……それにダイオードをくれて死んでいった美樹さんの為にも!!」

======================

「…………あぁ。……美樹……君に見せたかった地上だよ……美樹……美樹……美樹……」

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夕陽の砂浜に膝を着く少年は信玄と共に改めて戦

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う決意を口にするも……今は只……喪ってしまっ

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た愛した人の為に静かに涙を流すのだ。

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【完】

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三門市界境防衛機関ボーダー本部B級弓場隊の隊室にて

藤丸「……」

無言で甲斐馬隼人から貰った話を読む藤丸のの。

既に何回も読んで内容も覚えているのに、ふと目を通したくなる話だ。『面白い話じゃないよ……』っと書いた隼人は言っていたが、確かに面白くない……寧ろハードな内容だなっと思う。サイボーグになった初恋の人との3年ぶりの再会に仲間の失った記憶と家族、知り合い達の密告と死。地底実験都市を支配する組織……超能力者、改造人間、裏切り者……それに初恋の人の死……色々と突っ込みがあるも続きがあるなら読みたい話だ……

帯島「藤丸さん。ご飯食べに行くっス!!」

藤丸「うん?そういや今日は飯食う日だったな……」

藤丸は隊室の用意されたカレンダーを見て椅子から離れる。

藤丸「直ぐ準備するよ。」

今日は弓場や外岡が忙しい神田の気分転換に食事に誘う日だ。

隼人の話が書いてあるノートを閉じて藤丸は外出する準備をする。

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同時刻八ッ場ダムにて

甲斐馬「ぐっ……」

常人を遥かに超えた自己再生能力でブラックマルステスターの受けた攻撃の傷が塞がり起き上がる甲斐馬隼人。

鏡「無事ですか?隼人さん。」

信玄に肩を借りた拓也が姿を見せる。

「俺も普通の身体とは違うからな……そっちは?」

鏡「大丈夫です……」

埠「隼人君。敵の計画は無事に阻止出来た……ありがとう。」

 

甲斐馬「どういたしまして…………」

「………………」

ダムの破壊は阻止出来たが、戦いの跡を静かに見る三人……所々破壊の跡を見て無言で念力を使い復元出来る事は復元する隼人。

(……ブラックマルステスター。ガイラットの強敵の一人。)

 

甲斐馬「やはりガイラットの大幹部は伊達じゃないな……」

埠「隼人君……」

甲斐馬「三門市に戻りますよ。瞬間移動。」

八ッ場ダムを復元させて彼らは仲間のバトルファイター1が待つ三門市に戻る。

 

 

孔明「おい。鉄鬼!?」

鉄鬼「あっ、皆!?奴らの計画は?」

二人はあのラフレシ男と激闘を繰り広げた場所にいた

埠「君たちの連携もあって無事に阻止出来た。」

 

孔明「いえいえ。僕らは僕らが出来る事をやっただけです……」

 

甲斐馬「皆、先に三門市で戻ってくれ、埠さんは秘密の隠れ家に少し待ってくれないか?」

甲斐馬隼人の視線の先には川上博士達がいた。

鏡「……はい。二人とも帰るぞ。」

拓也は隼人の何かを察し少年達を連れて先に帰る。

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〔推奨BGM 五郎の歌(イナズマン)インストゥルメンタル〕

甲斐馬「お~~い!?」

エレキトリガーマンの帰りを待つタダシに隼人が駆け寄る。

タダシ「あっありがとうお兄ちゃん。」

タダシの叔母「お陰様で…」

甲斐馬「良かったなパパに会えて。」

タダシ「うん!?」

2ヶ月と言う長い間漸く父親と再会出来た少年は隼人に笑顔を見せて隼人も笑顔で頭を撫でる。

川上「何とお礼を言った方が良いのか……」

甲斐馬「いや~~。どうです?もう一度人工心臓に研究を続けになったら?それが亡くなった4人の助手のせめても餞だと思いますがね。」

川上「はい。」

タダシの叔母「良かったわね。お兄さん。」

甲斐馬「それじゃあな……」

隼人は言うべき言葉を言い静かに彼らから去る。

タダシ「"あれっ?どうして僕達にここにいるんだっけ?"」

川上「"うん?何で私はこんな所に?……こうしておれない……急いで戻って人工心臓の研究を続けないと……"」

 

【川上親子達の記憶からバトルファイター1とガイラットの事……寺の人達の事……甲斐馬隼人達についての記憶は綺麗さっぱりと消えていた……】

 

 

甲斐馬「……」

川上博士達が帰る姿を見て隼人は無言で赤いオフロードバイクに乗りその場から去る。

【ブオオオォォォォォォン!!】

その時の彼の表情は酷く寂しい表情をしていた。

 

 

秘密の隠れ家に自分のバイクを戻して信玄の目の前で超能力の変身能力を使い別人に姿を変えて三門市の駅前広場を歩き先に戻った拓也達に合流する為に信玄と共に歩く。

甲斐馬「あっ、」

目の前に弓場隊の皆の姿が見えて、隼人は一度足を止めゆっくりと近づくも両者は……すれ違う…………………

互いに背中を向け静かに隼人は立ち止まる事なく歩む。

埠「……知り合いか……」

甲斐馬「…………違う……」

埠「忠告するが、いらん情は持つと後が辛くなるだけだ……彼らの命が惜しかったなら……なおのこと……」

甲斐馬「そんなんじゃない……俺達は全てを終えて人知れず人混みに姿を消す……まるで最初から其処にそいつなんていなかったようにな……それで世界は回るし、それで……多くの人達が幸せになるならなおのことだ。」

甲斐馬「俺達みたい人間は……そうやって生きて行くしかないんだ……アイツら、俺から見て"太陽"みたいに眩しすぎる…………俺は日陰でいる方が楽だ……」

そう隼人は言い弓場隊の皆の後ろ姿を見て……静かに彼らとは逆の道を歩く……互いに交わらない道を……別々の道を……

 

藤丸「っ?」

帯島「どうしたッスか藤丸さん?」

軽く視線を感じて藤丸は後ろに振り向くも、其処には只の人混みのしか映っておらず、直ぐに向き直り、

藤丸「…気のせいか……」

帯島「藤丸さん?」

藤丸「おうっ!?何でもねぇ!!」

彼らには夕陽の光が眩しく照らし……俺達には建物の影で自身の影すら隠す。影が多い暗がりの路地裏に入り、

影の中に己の"幾つも姿"を思いながら歩く……

甲斐馬(…………この超能力は俺から普通の幸せと平穏な人生を奪った…………それでもこの力を正しい事の為に……大切な人達のいる世界を守る為に俺は使いたい……二度と美樹達のような人達が悲しい目にあわない…俺の名前は甲斐馬隼人。テスターシティー登録市民番号7278番……ガイラット親衛隊サンダーパピヨンマン。そして…………エレキトリガーマン……)

 

暗がり路地裏に"今の俺の仲間達"が待っていた。

埠「……今回のガイラットの作戦阻止……皆感謝する。」

 

甲斐馬「その前に今日の報告会と反省会も兼ねて皆せっかくだし旨い飯でも食べるか?」

拓也と鉄鬼と孔明は顔を見合わせ嬉しそうに笑顔になり

「「食べる!!」」

埠「ではまずは買い出しからだな……」

鏡「えぇー。焼き肉食い放題は?"寿寿苑"の焼き肉食いたいぞぉ!?」

甲斐馬「ボーダーの連中が常連客で出入りするから却下だ。俺達一応、秘密裏に活動するんだからな……」

川上親子から俺達に関する"記憶"を超能力で消したように地底基地ヘリオンは無闇に証拠を残していけない。

 

【甲斐馬隼人 エレキトリガーマン。19歳。暗躍するガイラットがいる限り彼に青春の日々は遠い……】

 

甲斐馬「まっ、旨い飯食うには違わないんだ……行こう。」

「はーい。」

俺達はこの道を歩き続ける。

〔推奨ED真仮面ライダー序章 FOREVER〕

 

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ここはガイラット秘密研究所……かつてマッド=デボンゲーがいた怪人開発部の怪人研究室にて

ガイラット首領《ダム爆破作戦と蘇生の恒常計画は確かに失敗した……だが川上博士が開発した人工心臓の研究データから我々ガイラットは独自の人工心臓を開発に成功した。良くやった。マッドブレーン。オペレンガー》

オペレンガー「オペオペ~~」

マッドブレーン「ははぁ!!このマッドブレーン。マッド=デボンゲー様の意志を受け継ぎ強力な怪人研究開発に更なる尽力します。」

 

マッドブレーンと名乗る複数の脳ミソが合体した不気味な外見をした怪人と、人間の内臓のパーツを無理やり合わせた更に気持ち悪い……否、余りにキモ過ぎて全国の親御さんから苦情が殺到した外見をしたオペレンガーが姿をみせる。

 

オペレンガー

階級 強化怪人 出身地 某大学病院

手術が生きがいで、腕前は日本では一番目の怪人。しかし、狂暴。手術道具を武器にしたり、「オペオペオッペ

ケペー」と言って人を笑わせたりする。

 

【ドクンドクンドクンドクン】

彼らの背後には不気味に脈うつ無数の赤い人工心臓があった……

 

ホルモンハート人工心臓

怪人ホルモンハートの強靭な心細胞を培養して作られた人工心臓。動力機関が無いロボットやサイボーグに取り付けるとたちまち動き出し、永久に動きつづけるようになる。

 

ガイラット首領《ハハハハハハ!!》

ガイラット首領の声が研究室に高らか響き渡る……




何かすいません。怪獣もレッドマンも出てない話書いて……次はちゃんとレッドマンの本編出しますから
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