ワールドトリガー・TheREDmanHERO   作:怪物怪人怪獣さん

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長らくお待たせしました。誠に申し訳ございません。
※今回の話から登場人物や登場怪獣が増えますけど、何となくで覚えておいて結構です。ウルトラシリーズの宇宙人達は特に覚えなくて良いです。キング・オブ・ザ・モンスターズやらウォー・オブ・ザ・モンスターズPSアジトシリーズに手を出したから登場人物や登場怪獣が多いのは仕方ないんですけど……
長く書いてて一つにまとめる事が出来ず前編中編後編に分ける必要がありました。申し訳ございません。
さて……平成ガメラ1作のギャオスの出現やら2作のレギオンやらウルトラマングレート第8話をベースに帰ってきたウルトラマンの第1話を混ぜ合わせたカオスな話
。農薬と人間を餌に繁殖する昆虫怪獣を主なベースにするお話だ。
にしても今回の話で漸くワールドトリガーの推奨BGMを使い出した俺って……聖闘士星矢とかの映画の推奨BGMとか使っているのに……三雲修よ許してくれ。
伴 秀樹と犬のゴウで大体察する人もいるだろうけど、
伴秀樹の名前は帰ってきたウルトラマンの初期案の主人公の名前だ。カドクラ牧場に働いてカオリさんと弟の正幸君に黙ってMATに入隊した設定から名前を貰った。
ついでに名前も(晩 日出輝)と名前だったらしい……
※鳴門海峡に現れたアーストロンにウルトラマンが一度敗れて再襲来の脅威を抱いて日々特訓しながら怪獣と戦うと言う初期ストーリーになる予定だったらしい。
本作のキング・オブ・ザ・モンスターズの主役怪獣『ジオン』をグラビティスがストロンガと名前をつけるのは、ストロンガが帰ってきたウルトラマンのアーストロンの初期の名前だから……その為、古代怪獣ゴメスと凶暴怪獣アーストロンの二つを合わせて古代凶暴怪獣ジオンと名前に決まりました。
レッドマンと昆虫怪獣(子ども)との戦闘シーンはウルトラマンパワードの第1話をモチーフにしています。首を斬り落とすのはレッドマンの最終回のエレキングのモチーフです。尚、ウォー・オブ・ザ・モンスターズの昆虫怪獣はゲームでは首を斬り落とせません。蟷螂の生態を調べて筆者が気にいって動かしただけです。途中に登場した昆虫人はPSアジト3の没キャラクターの第三勢力の昆虫人です。他にも宇宙人や地底人も没キャラクターで各3種類ずつ合計9種類いました。だからオリジナルではありません。
色々と話は進んでいないけど読んで下さい。
〔推奨OPウルトラマングレート字幕版〕


ファイル13姿なき捕食者-蟷螂の叫び-前編 昆虫怪獣プレイター サイボーグ怪獣サイボーグコンガー登場

 

〔推奨挿入歌 電光超人グリッドマン 夢のヒーロー〕

今から二十数年前の別次元の地球にて……日本、とある少年のコンピュータ・ワールドにて世界の命運を掛けた一大決戦に一つの決着が付こうとしていた。

グリッドマン『『グリッド~~ハイパー~~ヴィィィーーーム!!』』

目映い破壊プログラムを合わせた光の奔流が少年のコンピュータ・ワールドの空間を崩壊させ魔王の身体を消して行く。

魔王『『!!!!?』』

現実世界の支配を目論み、様々な怪獣や超獣をコンピュータ・ワールドを攻撃させ『桜が丘』を大混乱させた戦いは正義の電光超人と勇気ある少年少女達の大勝利で終わった………

魔王はとある少年の崩壊するコンピュータ・ワールドごと消滅した………筈だった……PCはデータが壊れても復元プログラムと時間を掛ければデータは復元する………魔王はもしもの時に備えて復活する手段を最終決戦の前に用意していた……しかしソレは一向に発動せず、只…時間のみが過ぎて行き戦いから二十数年前経過したのなら、PCも最新型に当然発展している為、古いPCは軒並み、お役御免に変わる………そして、とある大停電でデータが消えて人知れず、魔王は最後を迎える……訳もなく、停電が発生する前に桜が丘大学のスーパーコンピュータ「LAH-9000」に『卵』を移動してグリッドマン達に気付かれないレベルで『物質瞬間移動システム』を組み替え光線で座標を定めず別次元の空間に『卵』を転送する。

 

そして『卵』はこの次元の地球の日本……東京の一台のPCに入り込まれた……卵は二十数年の時の中未だに、殻の中で確かに脈動していた。

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〔推奨BGM -未知への挑戦-〕

レッドマンが地球に落下して、世界各地に緑色のオローラ。ゾークロン細菌が地球に降り注いだ……その数日後

とある国の一人の昆虫を専門とする男性科学者が、森の中で少量のゾークロン細菌を発見して独学で調査を開始、研究を重ねて光のレトロウィルスと知り人体にどんな影響があるか、その手始めに、昆虫を使った実験を始める。大学の研究に使われる実験室を借りて、未知の多い緑色に光る(放射能マーク付きの容器)に入ったソレを、スポイトで吸い"一匹の褐色の蟷螂"の口の中にスポイトの中に入った怪しい緑色のソレを注入する……それがどれだけ愚かな事とも知らずに……

年寄りの男性科学者『………っ!?』

【変化は瞬く間に起こった】

75㎜から95㎜の雌のカマキリは、体内組織を急速に変化させて褐色の身体の各所の隙間から緑色の光が浮かび上がり、両の複眼も褐色から緑色に変わり人の片手から手首、科学者は直ぐに、蟷螂を手から離すも、実験室の床に着地した蟷螂は人間の腕と同じ大きさを直ぐに越えて人よりも2㍍、4㍍となって実験室の机を片腕の鎌を振り上げてひっくり返し実験器具や薬品を粉々に割るが、そんな事はもう科学者には知った事ではない。蟷螂の影がどんどんと大きくなり、蟷螂の方が、人間のように科学者の方が昆虫のようにと、立場が入れ替わる……だが昆虫は人間を使った実験なんてしない。

「「キィイイイイイイイイイッ!!」」

実験室内に響き渡る甲高い鳴き声を上げて緑色と褐色の巨大な身体となった蟷螂は必死に実験室から逃げだそうとする小さくなった人間を両腕で無理やり捕まえて、巨大となった口を開き科学者を頭からバリバリと捕食する。だがまだ腹は満たされない。もっと餌を探して集めないと、蟷螂は生物としての本能に身を任せて行動を開始する。

「「キシャァァアアアアアアアアア!!」」

蟷螂の捕食者の全身が透けていきその姿を完全に消す。捕食者はその後も、餌を人知れず探して捕食を繰り返し、巨大化する……やがて産卵して繁殖しその数は人知れず増えて行った。

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肥料とは植物を生育させる為の栄養分として人間が施す

物である……土壌から栄養を吸って生育した植物を持ち去って利用する農業は植物の生育に伴い土壌から減少する窒素やリン等を補給しなければ持続困難である。そこで減少分を補給する為に用いるのが肥料であり、窒素、リン酸、カリウムは肥料の三要素と呼ばれる。

 

肥料を加えた植物や農作物は、栄養分を与えられや農業周りにいる昆虫や動物達にとっても貴重な栄養源であり、世界各地に農作物を食べる害獣や害虫達は後を経たず農業被害は馬鹿に出来ない問題で日本には鳥獣保護法に一般社団法人大日本猟友会の協力を持っても、年々高齢化が進み減少傾向にある為、農業被害は0にはならない。

特に獣害被害以上に、農業に付きまとうのは害虫達である。害虫駆除会社も存在するレベルで、世界各地に害虫被害は発生している。

その害虫からの農業被害を抑え農作物を守る為、農家が手に出すのは、農薬…殺虫剤である。

本来農薬とは、殺虫剤、殺菌剤、防黴剤(ぼうばいざい)、除草剤、殺鼠剤(さっそうざい)、植物成長調整剤らの総称である。

 

さて殺虫剤と聞くと大体皆が広くイメージするのは夏の季節の蚊やハエやゴキブリや百足と言った生き物に使用する虫ケア用品の名称だが、それは防疫用殺虫剤と言い

衛生害虫を駆除する防除用医薬部外品の分類、厚生労働省の管轄に入る。殺虫剤には、殺卵剤、殺幼虫剤、殺蛹剤、殺成虫剤と種類がありもっとも多く使用されているのは、殺幼虫剤と殺成虫剤の二種類……日本の農薬に分類する殺虫剤は農林水産省の管轄で、両方ともホームセンターで購入は可能。

日本の田舎の場所で農作物を食べる害虫達の姿に気付かずに農業用マスク、ゴーグル、、ゴム手袋に帽子に長袖長ズボンを着用した農家の人が農薬を撒く日常の様子を高い空から見える中で、

【人類は長い間、食料を得る為に大地に大量の農薬を撒き続けてた。しかし毒素が強い農薬を浴び続けた害虫達は、免疫を持つようになり、更に強力な農薬を撒かれる必要があったのだ。】

 

その農家の人間は高い空から複眼ごしに自分を見ている物に気付かずに農薬を農作物に向かって噴霧器を使い散布する。

作業を終えて道具を軽トラックに積み込み車庫に移動しようと軽トラックを動かす。

「「キィイイッ!?」」

移動する獲物に向かって空中から姿なきソレは、羽音と共に急降下して行き……

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ファイル13姿なき捕食者-蟷螂の叫び

昆虫怪獣プレイター

サイボーグ怪獣サイボーグコンガー

登場

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〔推奨BGM ミラーマン 暗黒(M9T2)(暗黒の世界)(モノラル音源)〕

??CV関俊彦「ここは……」

光は勿論、己の影すら見えない深い暗闇の空間に突然呼ばれた一体のバルタン星人。彼は母星を失い移住先の星に移住した難民出身のバルタン星人で、生きて行く為に戦いの道を歩んだ一人。

バルタン星人ザジCV関俊彦「異空間………ブラックフィールド……」

小さな光すら無いこの空間……生み出したのは、我らの主のブラックスター人でもあるブラックワンその人の能力だ。

光の無い何処までも深い漆黒の闇の空間………主はこの能力を必要はない。せいぜい日の光を浴び過ぎて、思考を冷静に身体を休める時以外は……怪獣の顔を模した仮面の目の部分から黄色く光るライトを出して周囲を見回すも仲間達の姿も気配も感じない。

ザジ「この空間に………アインへリアル5勇士がわざわざ呼び寄せられた……主が……何故、」

全てが闇に飲み込むこの空間に上下の感覚も左右の感覚も感じなくも、この空間は絶え間なく動いている。主の力で………

ザジは確かめる為に、前に歩む。その次の瞬間、浮遊する感覚を覚えて、ザジは落下する。何処までも………

ザジは落下する中で、知っている気配を感じて、暗く何も見えない黒い場所に両足を着地させる。

グラビティス「………」

ザジ「ゲッ、処刑人……」

仲間内に嫌われているロボット戦士と再会する。向かい合うも直ぐに視線を無視して背中合わせにして

グラビティス「……」

ザジ「………ちっ、ついてねぇな。おいっゴメル。ジェリコでも良い。とっとと瞬間移動の超能力で、俺様を主の所にお連れしろっ!?」

そう真っ黒の空間に叫ぶと、自分達が今いる足場が突然浮上を開始、真っ黒の空間その物にあちこち稼働する音を聞き、暫く無言で上を見上げる両者。

そして、ザジは自分が巨大化する高さを軽く超えた高さまで浮上した体感を覚えながら、

一つの空間に到着する。その空間には自分以外の気配を感じていた。

ザジ「……」

?????CV梁田清之「ガッハハハハハハハハハ。よう!?ザジ。久しぶり。元気にやっていたか?90年ぶりだな……」

豪快な笑い声のする方向に視線を向けると黄金の猿人ゴーロン星人のケスノーチが立っていた。

ザジ「ふん。貴様こそ。そのデカイ図体で、生きていたんだな……」

????CV森功至「相変わらず馬鹿なのは変わらないがな。ゴールデンスライサー!!」

声と共に漆黒の空間から光の速度で光る黄金の剣閃が、黒い闇の空間を斬り裂き、真っ直ぐに自分達に向かって来る。

ザジ「ちっ、人斬りがっ!?」

ケスノーチ「!!」

グラビティス「……」

グラビティスは素早くジェット推進で回避して、舌打ちをしつつザジは左腕の大盾で迫る黄金の斬撃を真っ正面に防ぎ、四肢を踏ん張り耐え巨大な火花が暗闇を一瞬で照らし出し相手の姿を見る。

ジェリコ「……よう。ザジ。」

ザジ「………久しぶりだな……人斬り。」

緑色のイカルス星人と互いに視線を交わし瞬間に光速に移動する両者は、漆黒の空間を無数の火花と光の速度で走る斬撃音と拳による打撃音が激しく鳴り響き飛び散り、元の立ち位置に着地する両者

緑色のイカルス星人のジェリコ……傭兵団の切り込み役にして狂人。

ジェリコ「ほうっ、反応が前よりも速くなっているな。それに中々一撃一撃の破壊力も増している。」追撃を辞めて剣を鞘に納めザジとの再会を喜ぶ。

ザジ「てめぇこそ!?また四肢が滅茶苦茶硬くなりやがって……」

ジェリコ「弱い奴がブラックワン様に仕える資格はない。この宇宙は喰うか喰われるかの二つのみ……」

ザジはムカつくも、コイツの言葉の通り最後は力のある者が生き残る意見に賛成している。死ぬ程ムカつくが…

ザジ「ケッ、」

ケスノーチCV梁田清之「よっ。ジェリコ。90年ぶりだな……」

ジェリコ「ケスノーチ。最後に我らアインへリアル5勇士が全員集結したのは、666年ぶりだ。」

ケスノーチ「えっ~~!!そうなの!?」露骨に驚いた表情をするケスノーチ。

ザジ「そうだよ。ケスノーチ。」

呆れを含めた返事をするザジ。ケスノーチの数の数え間違いに最早怒る気力すら消えた。このやり取りする666年ぶりだ。

ザジ「んでガバンの奴は何処だ?あの野郎。」

アインへリアル最強の戦士の姿を探すケスノーチとザジ。

???CV中尾隆聖「クカカカカ……ちょっとお待ち下さいよ……ザジ。私の心配はしてくれないのか?少し寂しいではないか。せっかく666年ぶりに顔を合わせるだ。色々と積もった話の一つくらいないか?私は沢山ありますぞ。」

人を小馬鹿にしたような笑い声が白い尖ったフード付きのローブで全身を隙間無く隠し黄金の仮面で素顔を隠した存在が空間を歪めさせて姿を表す。その姿の第一印象で熟練の魔術を使う得体の知れない老練の魔術師か……はたまた危険な実験ばかりをするマッドサイエンティストかそしてその存在はザジの両肩に馴れ馴れしく触れる。

ザジ「………てめぇのような、端から誰も信じない奴に掛ける言葉はねぇ。殺すぞ!?」吐き捨てるように言うザジ。

ゴメル「クカカカカ……酷いな……私は只、スマート効率を考えて行動しているだけだ。地球の連中、中々楽しい……玩具や実験が閃きそうだ。」

魔術師かマッドサイエンティストか……正解は両方を合わせた危険な非人道の人体実験が大好きな老練の魔術師。悪い知り合いも多いオマケ付きだ。最もこの面子の中で一番頭が良いのと言葉巧みに相手に偽情報を与える一面もある為、詐欺師の方が正しいかも知れない……

ザジ「ケッ、此処にはイカれた野郎か馬鹿か妙な奴しか居ねぇのか!!」

ゴメル「全員無事で私の身体は喜びに震えておりますよ。のぅ。ザジよ。」

ザジ「馴れ馴れしく触れるな!?」

両肩に勝手に触れるゴメルの顔目掛けて、激しく激昂し素早く拳を放つも、ゴメルは防ぐ事も避ける事をせずに敢えて食らいローブごしに衝撃が通り抜けるも並みの宇宙怪獣の身体を穿つその一撃をまともに食らったのに、当の本人は平気そうに笑い。地球で購入したらっきょうが入った瓶が割れてないか確認して"戯れにザジを煽る"

ザジ「ちっ!!」

ゴメル「う~~ん。少しは強くなっているな。義手の不備もなく君も健康で私は嬉しいよ。君は私達の大切な仲間だからねぇ。」

そして何よりメフィラス星人の為、普通に強い………だが基本は罠や策を使って相手を追い込む為、ある意味同族で最も悪質宇宙人メフィラスの肩書きを持つ存在である。

ザジ「くっ、全員って!?ガバンの野郎の姿が見えねぇじゃねいか!?」

ゴメルとの埋めようのない実力の差にザジは己の苛立ちの声を上げて暗闇の空間の空気が震える。荒くれ者で暴力的なエネルギーが周囲に爆発させながら叫ぶザジに対して

???CV神谷明「ザジ……私は此処にいる。」

ザジ「っ!?」

首筋に突然冷たい物を押し付けられた感覚を感じてザジは無言で感じた気配を辿り視線を向けると、遥か彼方の暗闇の空間に重力を無視して正装用の礼装を纏い一人逆さまの蝙蝠の要領で立っている男が、其処にいた。

「「!!!?」」

無意識にザジとジェリコとケスノーチの身体が強張る。

(馬鹿な……さっきは気配すら感じなかったのに………)

ガバンCV神谷明「………主がお見えだ……」

静かに……その一言でザジもジェリコもゴメルもケスノーチも姿勢を正してガバンと共に姿を消す。

 

アインへリアルが集合する少し前……

ゾークロンの母艦円盤の会議室にて、円卓の場に互いの立場を忘れ発言する一同。地球の各地に見える怪獣達の候補を見て

キリキリ「ドン・ゾークロン。この氷の中に冬眠している怪獣は使えないか?」

ドン「嫌ピラミッドの岩石に細菌をぶちこめば良いだろう……」

外様のブラックワンは会議に参加はするも、議長の役に徹しており、『打倒レッドマン!!打倒ボーダー!!』と書かれた議題を冷めた目で見る。

ブラックワン「こっちの手持ちの数が限られているゾークロン細菌。怪獣を作るなら、細心の選別してからにしろ。」

ドン「だったら!?そちらの保管している怪獣兵器達をもっと貸してくれても良いではないか!!」

ゾークロン達は、ブラックワンに怪獣を催促しようとするが、ブラックワンは首を左右に振り

ブラックワン「……あの怪獣兵器は、傭兵団体ブラック・ミストの所有物。使用するには、この私と……」

????「実質の組織のトップの私自身が使用許可を出して始めて使えるのさ。」

地球人の今流行りの服装を着て知的な眼鏡を掛けた女性が声と共にブラックワンの横の席に座り、ドンとキリキリにその姿を見せる。

ブラックワン「メルニア…。」

メルニア「ったくウチの稼ぎ頭が、後輩の言っていた星に興味を持つのは勝手だけどさ。色々と統治しないといけないだろ。伯爵。」

眼鏡をクイッと動かして古い付き合いのブラックワンに気さくに話し掛ける。

ブラックワン「見せる相手もいない癖に……」

メルニア「女は着飾る生き物なのさ。戦いばかりの戦いしかしない荒くれ者達を統率させるのは、本当に大変なんだよ!!あっ~~滅茶苦茶ムカつく!!!あの幸せ絶頂期のカップルども~~」

知的な言葉の返しをして直ぐに普段の仕事が大変さと部下達を教育の不満を口にして地球の服屋に服を購入するまでに通り過ぎた初々しいカップルや新婚夫婦を思い出して爆発して綺麗な長い髪を歌舞伎の『連獅子』を彷彿とさせるように首を荒々しく振るいその髪の毛はブラックワンに当たりまくる。

ブラックワン「わかったわかった。落ち着け。本当に落ち着け……お前の怒りの琴線の発動がランダム過ぎる………」

メルニア「だったら、少しはお見合いの場と男くらい紹介しなさいよ!!トレギアとかジャグラーとか、アレクシス・ケリブとか、あんた紹介する男共、何か男と因縁あって戦いばかりの奴ばかりじゃない!!ガルガロン星の女王なんか、"まだ独身なんですか?先輩"ってそっちも彼氏も男もいないでしょうがあああああああああ!!!!!煽るなっ!?あの顔がアイドル並みに綺麗な美人と可愛い美少女のバランスが良い小娘がっ!?」

年下の女友達の不満も口にしながら彼女の魂の叫びをあげてそれを隣の間近に聞くブラックワンはぐうの音も出ない。

メルニア「グスッ………私、頑張っているのに………グスッ……仕事も人間関係も気を付けているのに………」

ブラックワン「ほらっ泣くなよ。心配しなくてもきっと素敵な人と出会えるさ。」

メルニア「グスっ、私その為に宇宙制覇をしているんだもん。」

ブラックワン(領地の星で素敵な出会いを求めても領地の人間からしてみたら支配者の奴と結婚する事になるから………かなり難しいのは黙っておこう。)

ブラックワン「大変お見苦しい所を見せました。」

メルニア「はい。地球にいる怪獣達やこっちの刺客に使えそうな怪獣の候補をリストアップしたわよ。」

メルニアは知的に見せる眼鏡をクイっとさせて、地球の各地に生息する怪獣は勿論、動植物に地底や海底にある鉱物等をまとめたデータを三人に見せる。

ブラックワン「ありがとう。メル。お前にはいつも感謝しているよ。」

メルニア「………どうも。伯爵。さてキリキリ。あんたが言っていた氷に眠る怪獣。少し私に妙案があるんだけど……」

キリキリはメルニア達の方に向き

キリキリ「話を聞こう……」

それから時間が経過して宇宙……ゾークロンの母艦円盤の内部の一つの部屋に、複数の気配がする。

ブラックワン「………集結しているな………アインへリアル5勇士。」

黒髪の赤い両目の地球人に似たヒューマノイドタイプに変身魔法で変化したブラックワンが静かに言う。

「はっ。」

異空間ブラックフィールドからガバンを中心に左右に並ぶアインへリアル5勇士が瞬間移動して来てブラックの周りに頭を下げ膝を折り黒き勇者の近くに控える。

バルタン星人のザジ、イカルス星人のジェリコ、ゴーロン星人のケスノーチ、メフィラス星人のゴメル、バット星人のガバン。

ゴメル「貴方の忠実なる僕アインへリアル5勇士、只今推参いたしました。」

ブラックワン「……よくぞ集まってくれた。我が傭兵団最強のサイボーグ格闘士達よ。」

ガバン「宇宙最強の傭兵の貴方に仕える。それは我々の至高の喜び。」

ザジ「貴方の声が届く所、何処からでも我らは馳せ参じます。」

ジェリコ「貴方に害する全ての者を、我らは全て排除する。」

ケスノーチ「………」

ケスノーチ(皆、空気を吸うように良くそんな言葉が出るな。凄いや。)

仲間達の言葉に感心するケスノーチ。

ブラックワン「………お前達を集めたのは、キリキリが用意したとある装置の実験に立ち会って貰う為だ。」

ゴメル「実験?それはまた興味深い……」

ブラックワン「お前達が動けば、取るに足らない奴らに対しての実験だが試作品故に実験結果の報告に不備がないかの確認………そして……」

ガバン「その実験の邪魔をする奴らの排除ですか?」

5勇士の脳裏に過る銀河連邦の勇者達………そして、その気配をひしひしと感じている黒き勇者。

ブラックワン「……当然かと思うが、我々はこの星を支配しに来た為ではない。」

ガバン「主は宿敵である奴に会いに来たのですから。」

ブラックワンは静かに首を縦に下ろす。

ゴメル「星を支配しようとしているのは、ゾークロンの輩ですね。」

ブラックワン「……左様。とはいえ同じ星間連合のネクスト・シングのキリキリの頼み。無下にするつもりもない。」

ザジ「……あの連中も主の動きを読んでいるに違いありません。そしてあの男も」

忌々しい………自分の両腕と片足を切断して、顔を焼いた炎の超人の姿を思い出すザジ。幻痛を思い出して、右手の義手を握り締める。

ジェリコ「………奴も来ているようだ。」剣を握りしめ

嬉しそうな顔をする。

ガバン「抑えろ。ザジ。ジェリコ。因縁の奴が来ても無理に対峙する必要はない。」好戦的な仲間の二人を落ち着かせる。

ブラックワン「………ゴメル。地球で持ち帰った情報を共有しろ。」

ゴメル「クカカカカ………わかりました。では皆さん。我らの脅威になる可能性がある存在を説明します。」

ゴメルは各国の軍隊……そしてボーダーの姿を見せるも

ザジやジェリコにとっては弱くて大したことない防衛軍の様子を見て肩透かしを覚える。

そしてゴメルはレッドマンの姿を皆に見せて怪獣と対峙する様子を見せる。

ゴメル「皆さんのご存じ銀河連邦の勇者達に連なるレッドスターの勇者。現在は地球に滞在してゾークロンの野良怪獣兵器とネクスト・シングの合成怪獣達と熾烈な戦いをしているようですね。」

ケスノーチ(何時も思うがゴメルはどうやってこういう情報を地球から取ってくるのか?)再び仲間に感心を覚えるケスノーチ。

グラビティス「……」

5勇士を他所にグラビティスは、変わらない金属製の表情で映るレッドマンを腕を組みながら静かに見る。

グラビティス(あの黒い騎士に似た単眼の坊やは一体何者なのか……)

グラビティスの記録にインプットされた存在について考えていた。

グラビティス(銀河連邦に該当するデータはなかった。地球の自律型兵器?イヤっ余り技術レベル的にそれは無い……)

ザジ「俺達の主に身の程知らずに挑む奴じゃないか。俺一人で充分勝てますよ。」

ゴメル「……60年前そう言って、不覚を取ってケスノーチに助けられたのは、貴方だろ。」

ザジ「ちっ、その時とは俺はもう違う!!」

ゴメルの一言に怒りの声を上げるザジ。

ジェリコ「だが油断は一切出来ない。奴は……レッドマンは明確に我々の"敵"だ。」

幾度と刃を交えても仕留められなかった事実を思い出してジェリコはレッドマンに対して殺気を放つ。

ブラックワン「……お前達、奴を甘く見るな。奴は私達と幾度となく対峙して死ななかった男。幾度となく我らの連合の実力者が奴に挑んで骸に変えられたのを知っている筈だ。」

ガバン「………わかっております。その今回のキリキリの試作品の実験の立ち会い人と装置の防衛の任務。我らも参加します。」

ブラックワン「お前達の力……思う存分に振るうが良い………期待しているぞ。私のブラック・ミストの誇るサイボーグ格闘士達よ。」

「「「「「はっ、」」」」」

その言葉と共にブラックワンとグラビティスは姿を消して……5勇士達も、漆黒の闇の異空間ブラックフィールドに戻される。

〔推奨BGM 聖闘士星矢 アスガルドの兄妹〕

ブラックフィールドにて……5人は元に場所からそれぞれ従者の宇宙人達が迎えに来ており、ガバンは彼らを見据えて帰る準備をしようとする。

ガバン「………」静かに彫像のように漆黒の空間の中で己のエネルギーを高めてさせているガバンの前にゴメルが音もなく近づく。

ゴメル「クカカカカ…666年ぶりに皆元気な姿を見れて私は喜びに震えておりますぞ。」

ガバン「貴様こそ、戦いに効率を重視する余り、各地にて暗躍をしているようだが、"遊び"は程々にしろ……」

ゴメル「クカカカカ……ご忠告どうも………玩具が沢山あるからつい遊んでしまうのは私の悪い癖ですね。」

ゴメルと短い会話をするガバンは、ゴメルの方向を見ることはせずに、暗い異空間を静かに見詰めていた。

ガバン「………………」

【…………………………………………………………】

ガバン「…………」

何も無い暗い異空間を見ているようで、此処ではない何処か遠くの何かを思いながら見ているガバンに荒々しく声を掛ける者が現れる。

ザジ「ガバン!!」

荒々しいザジの声が聞こえガバンのいる所に歩み寄るも、ゴメルは一足速くに離れておりガバンは無言でザジに背を向けその場から離れるようとする足を止め話を聞く。

ガバン「ザジ。……相も変わらず荒れているな。」

ザジ「ガバン……いつまでも高い所から俺を見下すんじゃねぇ!!」

ゴメルはその二人を遠巻きに見て何時も奴が始まったと内心見物人に徹している。

両者はブラックワンに仕えているも仲は余り良くなく、

ザジは仮面越しにガバンを睨む。ザジは過去に数度、ガバンと本気で対峙して一度も勝った事がない。その実力差に、ザジは苛立ちとムカつきを募らせる。

フレイム仮面との戦闘でバルタン星人としての特技や能力を失っても、義手や義足の身体になっても、己を鍛え抜きバルタン星人達には会得出来なかった奥義を生み出して己を強くするも、暴力、強奪を基本とした極めて自己中心的な性格を持っている為、真面目で優等生のガバンの生き方その物が、気に入らないらしい……そして何よりも自分より強い存在を許せないタチの彼は、身の程知らずにこのゴメルは勿論、ガバンも主であるブラックワンすら越える腹積もりらしい………

だがその己の欲望を満たす為に戦うザジは、ある意味ストイックな実力主義者とも言える。そうゴメルは考える

ガバン「………」

加えてガバンは、最強の実力を持つリーダー格だが必要以外が仲間については干渉しない。

仕える主の命令で仲良くしろとも言われてはいないし、この5人は全員それぞれの得意な物を持つ実力者。主の命令で5人にしているだけ…………ガバン自体ザジに興味すらない……その事実がザジを余計に苛立たせるも、両者の間には、天と地程の実力がある……それをザジは知っている為、悔しさを覚えながらも、遥か高みに聳える『空の軍神』を目の敵にしている。自分は誰よりも強い……その揺るがぬ自信がザジを強くする。"この男"を絶対に越える……

ザジ「てめぇは俺が必ずぶちのめす!!!」攻撃的なエネルギーを全身に発するのをガバンは小さく笑みを作り

ガバン「……楽しみにしていよう……行くぞ。」

ガバンの左右にいるアインへリアル5勇士ではない宇宙人達がガバンの後を従者のように追う。

吸血宇宙星人ドラキュラス「はっ。」

分身宇宙人ガッツ星人「はっ。」

そう短く答えてそのまま4人の前から姿を消す。

ザジ「ちっ、俺なんか警戒する価値も無いってか!!」

ゴメル「そんな怖い顔をしなさんな。ザジよ。」

イカれた奴に話し掛けられて、ザジは不機嫌な顔を仮面の内側にする。

ザジ「失せろ!?」

右手の義手を鞭の如く伸ばしてゴメルに向かって放つも、

ゴメル「おうっ!?怖い怖い怖い。殺されてしまいマース。デスストリングス!?」

愉快そうなリアクションをして白いローブを揺らして両腕に仕込んだ切断糸を放ちザジの義手の動きを封じるも、封じられる前に既に走り出してゴメルに接近するザジ。

ザジ「っ!?」

ザジは素早く身体を回転させて蹴りの一撃をゴメルに横っ腹に叩きこみゴメルはその一撃で吹き飛ばされるも、ローブの内側に切断糸によるクサビカタビラを作り衝撃を減らして黒い空間に両足を引き摺りながらも着地する。その僅かな間でザジは右手の義手に鋭い金属製の爪を伸ばして必殺の貫通技のキラーキングファングスネークを放とうとするも、それ以上に速い黄金の剣閃がゴメルとザジの間を通り過ぎて

ジェリコ「度が過ぎるぞ…ザジ。」

ザジの喉元にジェリコの両手剣の刃が明確な殺意と共に突き付けられる。

ゴメル「クカカカカ…ジェリコよ。ザジを責めてやらないで置いてくれ、私は蹴られても気にして等いないさ。ちょっとした楽しい戯れさ……本気になる程ムキになってないさ。仲間内で喧嘩もするが仲を良くするのは、自分をさらけ出すのが一番さ。我々は仲間だからさ。」

ザジ(どの口が言う!!食わせ者がッ)

ジェリコ「貴様を助ける為に行動した訳じゃない………俺の獲物が勝手に減るのを止める為だ。」

ゴメル「クカカカカ……ジェリコ。心配しなくても、ザジはガバンは愚かこの私に勝つ事はもの凄く難しいですよ。所詮は噛み付く事しか知らない蛇……」一本の指を軽く動かして

ザジは睨み殺す勢いでゴメルを睨む。

ジェリコ「………確かにな。」

【ピンっ!!】

ザジ「っ!?」

ジェリコは自身の剣でザジの首に巻き付く一本の切断糸を斬って言う。

ジェリコ「……もし貫通技のキラーキングファングスネークを放っていたら、お前の首がお前の技の突進で首を締めていたぞ。」

ザジ「っ!!!?」

ジェリコ「自信家は結構……殺意を殺気を剣にのせて戦う人斬りの俺が言うのは何だが……戦うなら冷静に相手と自分の戦闘経験と能力を考慮した戦え……仲間に助言等俺がやる事ではない……強くなる為、励むがいい。行くぞ。ケスノーチ。」

ケスノーチ「おうよ!?またなザジ。ゴメル。」

吸血植物ケロニヤ「……」

銀河星人ミステラー星人(善)「……」

宇宙牛人ケンタウルス星人「……」

そう言い二人は従者を連れてブラックフィールドから姿を消す。

ザジ「ちっ、イライラするぜっ!?帰るぞ!?ササヒラー!!」

白いカラーコーンのような外見をした宇宙怪人がフレンドリーに片手を振りゴメル達に別れの言葉を言う。

宇宙怪人ササヒラー「それじゃあな。寝る前に歯は磨けよ~~」

ゴメル「ええ。また。」

ザジ「暢気に別れの挨拶なんかするな!?俺はコイツが嫌いなんだよ!?」

ザジは耐えようのない憤りを覚えながらもゴメルと会話する事なくその場から自分の意志でゴメルの元を去る。

ササヒラー「さような~~ら~~」

ふざけた感じに別れの言葉を言う白いカラーコーン星人のササヒラー。彼もそれ相応の実力を持っている。

ゴメル「やれやれ……ザジは若さと激しい熱意がある故に…どうも単純なんですから……だがそれもまた酔狂な物好きの私の楽しみ………クカカカカ………さて…地球にいた"彼"と少しお話をしようではありませんか?」

最後に残ったゴメルは愉快に黄金の仮面の内側で笑い暗闇の中にその姿を見せる一人の宇宙人。

反重力宇宙人ゴドラ星人「……」

ゴメルを含めて彼らも姿は瞬きの間にその姿は消す。

恐るべきアインへリアル5勇士と無数の宇宙人が集結し今、レッドマン達に牙を向く。

 

ドン「…………」

そして自分達より強い宇宙人達が現れこの所肩身が狭い気持ちが増えてきた知性があるゾークロン達。ベムが憑依した剣持に仮面の怪人とボーダー達によって地球にたどり着いた時よりも同胞達はかなり減り……難民認定同然の彼らは生き残っている同胞達で当初の目的の計画を遂行する為に動く。【ハローワーク全滅による文明自滅計画】を……その為には、メルニアが絞ったポイントにいるとされる怪獣達にゾークロン細菌を感染させようとする。

ドン「バラムキングと"ガロア星人"の奴を呼べ!?」

部下の一人にそう命じる。

暫くすると扉が開き、黒いサングラスを掛けた男達が姿を見せる。

ガロア星人「……」

バラキ「……ご用件は何でしょうか?ドン。」

ドンは太陽系第3惑星地球の青緑色のホログラムを展開して

ドン「今直ぐにバラムキングはこの国の地底と永久氷壁に眠っている恐竜を目覚めさせろ。ガロア星人は微弱だがゾークロン細菌の反応があるこの島へ迎え!?」

バラキ「仰せのままに……」

ガロア星人「……っ。」

バラキが向かう国とは"ロシア連邦"の山岳地帯の永久氷壁と地底の中間地点。ガロア星人と言う宇宙人が向かう島とは、アメリカのとある無人島。極秘の研究所がある島で外部からは立ち入りを禁じられた島だった。

 

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田舎の道に起きた交通事故現場に、警察の鑑識達に紛れて万能ヘルメットと万能ジャケットを装備した隊員と隊長。そしてトリオン体に換装していない私服姿のボーダーの二人の隊員達が事故現場の周辺の住民から聞き込みをして戻ってくる。

歌川「隊長。戻りました。」

風間「何かわかった事は?」

菊地原「ダメです。聞き込みをしましたけど収穫はゼロです。嘘もついてなかったみたいですし、」

風間「そうか。」

ボロボロになった軽トラックを見ながら一人の隊員がエドランド隊長に近づき

サンダース「やっぱり隊長。これは只の交通事故ですよ?」

付近の住民から警察に通報があって、その警察は事故と判断するも、トラックにあった農薬が空っぽに成っているという奇妙な事で『お化け屋敷』に出動要請があり、調査に動く。

風間「……普通の事故にしては、やはり妙だ。」

ボーダーの風間は自分達が歩く地面を見る。地面は舗装もされていない道で足跡も付く程の柔らかさだ。当然、トラックのタイヤの跡もある物なんだが、何より風間が気にするのは、トラックの大破の仕方である。

風間(車体の正面は申し訳程度で……上から下に反転して潰れている。スピードを上げていた訳でもなく、何かに車がひっくり返された跡もない。)

 

エドランド「…見ろ。サンダース。タイヤの後が途中で消えている。」

サンダース「……何ですか?隊長。軽トラックが空を飛んだとでも?」サンダースは冗談を口にするも、

エドランド「……強ち間違いでもないかもな……」

大破したトラックに真面目な視線を向け答えるエドランド隊長。

エドランド「使われていた農薬は?」

出動した理由の一つである農薬の空っぽの謎についても、農薬が入っていた道具とドラム缶は壊れているが、中身が事故現場付近にない為、おかしいと思い調べて貰っている。

サンダース「現在、鑑識が調べています。」

エドランド「……悪いが急がせてくれ。」

隊員達が常備している腕時計型通信機についている時計部分で現在の時間を見ながらエドランドはボーダーの風間達の所に歩き、何か目撃した人はいないか尋ねるも、

風間「付近に目撃者は無し、」

エドランド「通報も事故の際に発生した大破の衝撃音を住民が聞いて気付いたようだ。」

風間「だが、」

エドランド「普通の事故ではない……」

断言するエドランド隊長の発言に風間は無言で頷き風間達は車体の大破状況を確認して答える。

風間「運転手が何かを見たのなら是非とも何が会ったか聞きたい所だが、」

菊地原「亡くなってますからね。」

歌川「壊れたドライブレコーダーを調べて事故の原因を調査しているようですが、少し時間が掛かります。」

風間「何か掴めると良いが、」

エドランド「この事故を除いても似たような事故が今週で4件だ。」

事故に合った農家の軽トラック。運転手は事故死。不審な農薬の空っぽ……既にこの事故を合わせて5件目になる。

菊地原「うん?」

突然菊地原は農作物の方に視線を向ける。

歌川「菊地原?「歌川、静かに……」」

風間に注意されて……菊地原は集中する。

 

だが……

菊地原「駄目です。小さい虫が一斉に飛び上がる羽音しか聞こえません。」

風間「事故に関係有りそうか?」

菊地原「そこまではっきりした事実は掴めてません。」

風間「取り敢えず、本部に報告しよう。」

エドランド「我々も基地に一旦戻ろう。」

サンダース「了解っ!?」

乗って来たジェットホバー9に彼らは乗り込み基地に帰投する。

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エドランド隊長達が連続して発生する奇妙な交通事故について調べているのと同じ頃三門市警察署内にて数日前

悪の秘密結社ガイラットの襲撃で多数の死傷者が出て人員が減り地方から応援が来てあちこちに警察官が歩き回る中で

黒野「蟷螂?ソレって昆虫の?」

ホシノチーフ達と禁止された農薬の出所を警察と協力して調べている途中、知り合いの小金村巡査から妙な報告を貰う。

小金村「えぇ。しきりに虫だっ!?蟷螂だって……」

ベテラン刑事の河野「っで黒潮島のお巡りに詳しい事を聞こうとしたのに……誰も連絡もないんですよ。他の方面からも事情を聞いたんですが音信不通なんでよ。」

黒野「黒潮島?それって確か昆虫学者の小泉教授が調査に向かった島ですよね?」

河野「そうなのか?」

黒野「………」刑事からの報告に少し考え込む黒野。

東京や各市街地に少しずつ目撃されているお化けカマキリ……そして、この頃目撃され始めた謎の都市伝説の昆虫人の噂……

黒潮島には、古代遺跡の壁画に刻まれた蜂や蟻の頭をした人間が描かれてある壁画が幾つかあり、昆虫人の噂に関連するかも知れないと調査団を作り島に向かったんだ。

その時期はビルガメラーの出来事の後、しかし彼ら調査団からの連絡は途絶えていた。

黒野「……ホシノチーフ。」

ホシノ「どうした黒野?」

黒野「黒潮島への調査に行ってきて宜しいでしょうか?」

ホシノ「黒潮島?」

チャールズ「ソレってこの調べ物に関連しているのか?」

黒野「……まだ具体的には……何も。」

実際関係は無いのかも知れないが、お化けカマキリが目撃されているこの時期に島の人達の消息を絶つなんて、少し気になる……

ホシノ「………わかった。但し人員は此方が決めたメンバーでな。」

黒野「ありがとうございます。チーフ。」

黒野は礼の言葉を言い警察署から出る。

ホシノ「小金村巡査。すまないが、黒野隊員の調査に同行して貰えないか?」

小金村はびっくりした表情をする。

小金村「えっ!?自分でございますか?」

ホシノ「それと、東京の御手洗博士と一の谷博士に連絡と毎朝新聞社のカメラマンの"鏡京太郎"に連絡してくれ。」

 

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東京の毎朝新聞社では、最近騒がれているお化けカマキリについての話題で持ちきりで記者やカメラマン達はひっきりなしに取材に出掛けては、戻っていた。

鏡「デスク。どうしましたか?話って?」

報道カメラマンとして、働く彼の名前は、鏡京太郎。

"ここ数年の自分に関する記憶"を失ってしまった物も、何処にでもいる普通の好青年で、御手洗博士や一の谷博士経由で『お化け屋敷』にオカルト関連の情報写真を渡す手伝いをしている。

厚木デスク「鏡。お前2ヶ月前、昆虫学者の小泉教授に取材に参加した事あるよな?」

鏡「えぇ。巨大蟻に関する記事の事でデスクから言われて彼の大学で学者としての意見を貰いに、行きましたよ。昆虫が巨大になると昆虫の身体に負担が生まれて、本来なら自滅するって話を……どうかしたんですか?」

厚木デスク「実はその小泉教授が調査団を引き連れて黒潮島へある調査に向かったんだが、島に連絡しても誰も返事がこないらしい。」

鏡「……穏やかな話ではないようですね。」

厚木デスク「それで御手洗博士達が、教授達を探す為調査チームを作る際に、君も参加して欲しいらしい。」

鏡「僕がですか?でも僕はこの後、考古学の山本隆博士に取材する予定が……」

1年前にロシアの永久氷河で発見されたとされる恐竜について毎朝新聞は取材にする予定を口にする鏡京太郎。

更に言うと考古学の山本隆博士は、ポニー隊員の父親でもある。

厚木デスク「そっちは浅井の奴に任せる。船じゃなく飛行機で行く見たいだから、撮影用の機材の準備をしといとけ。場所は黒潮島。結構森の中を歩くからな。」

鏡「わかりました。少し準備して行きます。」

そう言い彼は自分の下宿している大川家の元に急いで戻る事にする専用の機材は主に自分の車のトランクにある物も、森の中の撮影だと、水筒やら双眼鏡やら調査に必要な道具はお世話になっている大川家の自分の部屋にあるから……

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……パリから日本に向かう飛行機内部の一般の客席にて

【ーーーーっ!?】

(起きろっ!?夢想。)

「うん?もう日本に着いた?」

眠気に襲われながらも赤いアイマスクを着けて染井華と仲直りしたあの日から少し眠れるようになった剣持は、ベムに叩き起こされる。

(違う!?ゾークロン細菌怪獣の気配だ……)

「えっ、何処!?」ベムの一言で寝ぼけが綺麗に消えてアイマスクごしに真剣な目付きになるも

(もう消えたよ……速いな……)

パリの復興の手伝いを無事に終えて日本に帰国する途中突然、探知能力が発動したが、相手はこっちの探知に気付いたのか、気配を消す。300㎞の物音も聞き分けられるレッドソナーイヤーの圏外に怪獣は移動したらしい。

怪獣の移動速度がこれまで剣持が知っている怪獣に比べて速い。

隣の人はイヤホンで音楽を聞いて寝ているのか剣持の挙動に気にする事はなかった……

アイマスクを外した剣持は日本行きの飛行機の窓から空の景色を決意に満ちた目で見ていた。

飛行機は無事滑走路に着陸、入国の手続きを終えて無事帰国完了し自分のキャリーケースを取り、空港を出る。

(ベム……)

(何だ?)

(………………ありがとう。)

今回のパリの復興は剣持に取っても、忘れられない経験になった。その今回の行動を許可してくれたベムに感謝の言葉を言う夢想。

(……あぁ。)

小さく返事が帰ってきて剣持は嬉しいそうにこの言葉を言う。

「…凄く疲れた……」

(明日から学校だぞ?)

ベムのその一言でげんなりする顔をする剣持。

「わかっているよ……」

(じゃあ、返せ。)

肉体の主導権をベムに強制的に戻されて剣持は意識の奥に眠る。

沢山の人達が歩く空港の中でキャリーケースを持って歩いていると、空港の出口に出る剣持。

そのまま、人のいない場所を探してワープで三門市に戻ろうとしていると………一台の黒いリムジンが剣持の前に停まる。

「?」

黒いリムジンの運転席の窓が開き。中から黒野先輩の所にいる執事のセバスが顔を出す。

「セバスさん。どうしてここに?」

セバス「剣持様。我が主から貴方様のお迎えに来るように仰せ付けられております。どうぞ、お乗り下さい。」

後部の扉が開き、周りがリムジンの出現に注目を集めている為、剣持は恐る恐るリムジンに乗り込む。

陽太郎「よっ。剣持。」

「陽太郎君。どうして此処に?」

まさかの玉狛支部の林藤陽太郎と雷神丸に再会する。

陽太郎「まっ、オレにそうだんもなく、パリにいくとはけしからんが、こうしてあえてよかった……」

カピバラの雷神丸が剣持に近づき剣持は頭を優しく撫でる。

セバス「剣持様を迎えに行くと言ったら、自分も行くと聞かなくて……」

「何か……先輩がすいません。」

セバス「いえいえ。此方こそ寧ろ楽しい会話をさせて貰いました。」

陽太郎「たがいにゆういぎなじかんをすごしたぞ。」

セバス「ええ。おおっと、では三門市に戻りましょう。」

セバス「三門市まで到着に少し時間が掛かりますから昼食は近くのハンバーガーショップを予定しておりますが、リクエストはございますか?回転寿司とかは?」

「えっと……」

突然言われて、剣持は考えてしまう。

陽太郎「むずかしくかんがえるなよ。こうはい。ぶなんにてりやきハンバーガーやちーずバーガーとかで良いだろう。」

「……そうですね。チーズバーガーが食べたいです。」

雷神丸のお腹に触れようとしたら、逃げられてしまう。

(残念……モフモフが行ってしまった……)

セバス「畏まりました。」

その言葉を聞いて剣持は車の窓の向こう景色を見る。

「何も聞かないんですか?俺について?」

セバス「主である賢人様と真琴お嬢様が貴方にとてもお世話して貰っております。」

「嫌、どちらかと言うと俺の方が助けられている気がするけど……」

雷神丸は陽太郎の傍に悠々自適に寛いでいる。

セバス「仕える主人とお嬢様が貴方に関係するととても良い笑顔が多くて、執事としては普通に嬉しい限りなんです。」

この執事も真琴先輩の傍に控えていたとは言え俺の正体を知っている人物なんだよな。

俺に関してちょっとは不思議に思えないのか?二人の近くにいる得体の知れない奴には変わらないのに……

「もう少し……あの二人に危機感を持ってくれた方が、俺個人としては助かるのに……」

セバス「貴方の人柄を知っての今の対応ならばそれは主もお嬢様も貴方の事を信頼している証ですよ。勿論、私も……貴方を信頼しているんですから、ご活躍期待していますよ。」

「………ありがとうございます。」

(一番凄いのは案外この人なのかも……)

運転手のセバスの方に視線をチラッと見るも直ぐに窓の方に視線を向け

陽太郎「どうした?剣持。おなかすいたのか?」

「いや、すいたのは確かだが違う……別の案件だ。」

セバス「と申しますと?」

「……皆、今は学校で授業を真面目に受けているのに、俺と来たら……」

やっぱり……国近さんの言う通り、纏まった夏休みに行動に移した方が良かったかな……と軽く後悔を覚えるも、もう全て後のお祭りだ。

セバス「気にやむ必要はありませんよ。あなたがしっかりと考えての決断をした結果です。」

「決断した事を気にする人間なんですよ俺は……過去に戻れないから尚更ね。」

リムジンは道路を走る。

セバス「それもまた」

陽太郎「じんせいのだいごみだな。」

二人の息の合った答え方に剣持の目を軽く見開き驚くも

「違うまい。」

とかすかに笑みを作り、陽太郎もセバスも笑うのだ。

「ところでセバスさん。黒野先輩は?てっきりあの人もリムジンに乗って居られると俺思ったんですけど……」

セバス「……主は"黒潮島"にて集団失踪した島民達について警察の方々と調査に出掛けております。」

「あっ、『お化け屋敷』の仕事ですか?それは仕方がありませんよね。」

セバス「……申し訳ありません。」

「いえいえ。」

 

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ジェットホバー9が『お化け屋敷』の武骨な小型格納庫に着陸し中にいたボーダーの風間隊と、エドランド隊長とサンダース隊員が基地に戻る。

整備士達が小型戦闘機に集まり整備と点検を開始、ジェットホバー9の小型格納庫を出て通路を歩き別の小型格納庫を通る時、風間達は見慣れたマッハビースト2号機の横に見たこともない三種類の個性的な外見の新型戦闘機が整備士達に整備されていた。その1機には真剣な表情で分厚いマニュアルを読むアラシ隊員とキム隊員の姿があった。

菊地原「……新型ですか?随分と(外見が)バラバラだな。」興味なさそうな視線を2つの戦闘機を一つにした新型の戦闘機に向けながら言う菊地原に、

サンダース「まぁな。他の連中は絶賛操縦法が載ったマニュアルで猛勉強中だ。」

歌川「あのマッハビーストに似た戦闘機は?」

歌川は気になった戦闘機に視線を向ける。外見はパッと

同じに見えるが、色が違うのを指摘する。

アラシ「兄弟機だって……」

風間「歌川、菊地原、皆さん仕事の邪魔をするな。……では、我々はボーダーに戻ります。」

エドランド「協力感謝します。」

菊地原「じゃあ、また。」

サンダース「おうよ。」

アラシ「また来いよ~~」

彼らとは此処で別れる。

エドランド「黒野達の調査結果を待ってみるか……」

サンダース「ですね。何か今回の関連した物を発見してくれると良いんですけど……」

 

 

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伊豆諸島の南端の島 黒潮島に一機のマッハビーストとセスナ機が滑走路に着陸する。

立花ナオキ「にしてもこの島、不気味な程、人の気配が無いや。」

この島に近づく際に窓から島の様子を見ていた航空会社の人間が疑問の声を出す。不気味な静けさが支配した雰囲気に航空会社のパイロットがそう呟く。

鏡「変だな……この時間は、漁をしているから漁船が動いてもおかしくないのに……」

小金村「あの我々はあんまりちゃんとした準備をしてないんですからね。」

恐る恐る小金村巡査を含めた5人の警官がマッハビーストから出て来て。調査を提案した黒野も後に続く。

ジャック「博士達。少し足元を気を付けて下さいね。」

一の谷「ありがとう。」

御手洗「諸君出来る限り固まって行動しよう。」

黒野「ロイド隊員とジーン隊員は装備をした状態で、待機をお願い出来ますか?」

ロイド「わかった。何か会ったら通信機で連絡してくれよ。」

ジーン「気を付けてね。ジャック。」

ジャック「あぁ。」

警官「集落はこの先を真っ直ぐ行ってあるようです。」

事前に持って来た島の地図を確認して看板も見つける。

小金村「とりあえず。軽く事情を聞いてみますか?」

黒野「そうですね。こんな大人数が突然来たから島の人達に変に騒がすのも忍びないし……何か知ってくれたら言いんですけど……」万能ヘルメットに万能ジャケットに電子レールガンとハイマンガンナイフを装備した黒野がそう言う。

一同は集落がある場所に向かう。小泉教授の調査隊も連絡が取れない状況になった為、何があったか聞き込みをしようと彼らは行動する。

黒野「潮風が少し心地良いな。」

鏡「そうですね。風が気持ち良い。」

軽く周囲の風景の写真を取る鏡に話掛ける黒野。

一の谷「調査ではなく観光として今度は行きたいですなぁ。」

御手洗「研究室ばかりに籠ってはいかんですね。」

一の谷「えぇ。人間は太陽がないと生きていけないですからねぇ。」

ジャック「所で黒野?」

黒野「どうしたジャック?」

ジャック「その虫編みと虫籠は役に立つのかい?」

そう。今回の調査に黒野は昆虫採取用の虫編みと虫籠を装備品として装備しているようだ。

黒野「何かの役には立つだろ?一応其処らの市販のと違って『お化け屋敷』の新素材で開発した優れ物なんだから…っで?」

????「何か不満か?」

右手にロープのような鞭を持ち視界を保護するゴーグルに黄色いスカーフで口元を隠したホシノチーフが紹介した忍者部署のヒーローを黒野はジト目で見る。

黒野「……本当にお前頼りになるのか?」

超空忍者シゲハル並みに只の一般人なんじゃないか?と疑いの目を目の前の男に向ける。

????「心配するな……行方不明の捜索任務はしっかりするさ。冒険王子サファリの名において……」

 

 

冒険王子サファリ

世界中の密林をひたすら探索する正義の冒険王子。自分の冒険を邪魔するものに対しては、容赦なく鞭を振りまわす。未知の遺跡や生物を発見すると自分の名前をつけたがる癖を持っている。

 

和気あいあいと会話する様子はまるでピクニックみたいな感じだ。

だが実際はこの島の駐在所の警官は必死な声で『虫だっ!?蟷螂だっ!?』と叫んでいた事実がある為、黒野や警官隊の人達や博士達は、無意識に警戒を強めていた。"何か"がこの島に起きた可能性は充分ある。

黒野「緑色の霧のような物が見えたら直ぐに知らせて下さい。」

一の谷「例のバラキが発生させた霧かね?」

黒野「マキシボーン山の機動隊を数分で全滅させた危険生物です。話し合いは考えない方向でお願いします。この人数で襲われたら、ひとたまりもありません。」

御手洗「わかった。我々も充分注意して行動しよう。」

小金村「はい。」

目に見えて怯える表情をする小金村巡査。

数分後、慣れない島の道を歩くと其処には壁や屋根が壊されて無残な姿と化した集落を発見する。

〔推奨BGM 姫神島の惨劇〕

全員は固まって周囲を見回しながら無人となった集落を歩く。

鏡「まるで竜巻や台風が直撃したようや有り様だ。」

カメラで写真を撮りながら鏡京太郎は自身の見解を言う。其ほどまでに酷い壊れ方なのだ。

ジャック「怪獣が現れたのか?」

黒野「なら、『お化け屋敷』にとっくに出動要請が来ても良い筈だ。例の虫の仕業か……」

周囲の民家の窓ガラスはあちこちに割れており、洗濯物は物干し竿から落ちているのに家主は拾いもせずに放置されている。物があちこち散乱しても誰も片付けもしない。

鏡「漁業をしていたのは、本当らしい。」

双眼鏡を使い海上と港方面を見る鏡京太郎は、そう独白する。

御手洗「京太郎君?」

鏡「御手洗博士。どうぞ見て下さい。」

双眼鏡を博士に貸して鏡はカメラを使い周囲の無残となった集落を写真を取る。

御手洗博士が見たのは、海上に漂流している無数の漁船だ。中には浅瀬で座礁して波によってひっくり返っているのもある。

御手洗「確かに、何かの異変が起きているようだ。」

ただ事ではない出来事に、彼らも警戒する。

黒野「すいません!!誰かいないかっ!?」

小金村は隣で大声を出す黒野にびっくりする!?

小金村「ちょっと黒野さん!?怪獣が出て来たらどうするんですか!?」

黒野「逃げる。」即決に答える黒野。

一の谷「小泉教授~~!!一の谷です!!居たら返事をして下さい~~」

警官「警察です!?少し尋ねたい事があります!!!」

警官隊も博士達も大声で周囲に呼び掛ける。だが誰一人大声を注意する人間の声すら出ない静寂が残るのみ……

黒野とジャックは互いに目線を合わせて電子レールガンの安全装置を外してホルダーから引き抜く。

ジャック「つかぬことを尋ねるが黒野隊員。」

黒野「どうした?ジャック隊員。」

ジャック「カマキリがベースの怪獣映画とかあるなら、参考までに教えてくれないか?」

黒野「………【怪獣島の決戦ゴジラの息子】に出てくる両刀怪獣カマキラスは出てくるけど………その前に蟷螂を題材にしたモンスターパニック映画が数えるくらいしかない。」

ジャック「そんなに少ないんだ。」

黒野とジャックは周囲を索敵しながら歩く。

黒野「蟷螂は動く獲物を生きたまま食べる。死骸は基本食べないよ。あくまで昆虫サイズの話だけど………」

鏡「噂のお化けカマキリは、3㍍とか聞いたけど………」

一の谷「蟷螂の食性は肉食性で、自分より小型の生き物は勿論、自分より大きい大型昆虫や小動物も食べる。」

黒野「獲物が少ないと共食いも辞さない連中だ。」

ジャック「余りお近づきになりたいとは思わない昆虫だな……」

黒野「その分、蟷螂には天敵も多い……」

ジャック「それは僕らが知っているサイズでの話でしょ。僕達と同じ大きさなら?」

黒野「滅茶苦茶厄介だな……【キングコング】シリーズの昆虫は大体俺らより大きい。す~い~ま~せ~ん!!誰か居ませんか!!」

声を出して呼び掛けを続けながら、島の各施設に足を運ぶ一同。診療所……駐在所……公民館…小さな学校と商店と民宿が並ぶ宿場を歩き回る。

【ピンホーン。】

小金村「すいませ~~ん。警察で~す!?少しお尋ねしたい事があります~」

黒野「………死体や遺体は勿論だが、生存者も見つからないな……」

鏡「……酷く不気味ですね。まるで神隠しだ………」

人の気配のない民宿の呼び鈴を鳴らして尋ねる小金村の後ろ姿を見ながら黒野と鏡は意見を交換する。

黒野「人の気配もしないしな。視線は?」

この人数がいて少し喧しいなら、島の人が注意するにしろ。応対してもおかしくないのに………

鏡「………森の奥の方に……異様な視線なら感じるが、」

サファリ「複数の足跡は……ないな。どうする黒野隊員?」

サファリは地面に足跡がない調べている間に言い難そうに京太郎は黒野にそう言い黒野は視線を生い茂る林の方面に向けて……

黒野「森の方に移動したと?」

鏡「だけど人間の視線じゃない………でも何かがずっとこっちを見てる。」

真剣な表情で答える鏡に黒野は、生い茂る島の林を見回して警戒する。

 

ジャック「皆さん。余り我々の近くに離れないようにして下さい。」

警官「わかりました。」

各自歩きながら付近を調べる警官隊。小さな食堂の窓ガラスが割れた引き戸を開き、内部を歩くジャック隊員と警官達。

ジャック「酷く荒らされているな。」

一の谷「怪獣の仕業ではなく人為的な仕業の可能性も出て来たのう。」

黒野「どうだった?」

黒野と京太郎の元に小金村は早足で戻って来て首を左右に振り、

小金村「駄目です。此処も居ません。」

 

生存者捜索を続ける調査隊一同は黒潮島の森の奥へ入る

森の木々を通りながら彼らは会話する。先頭は探索経験が豊富の冒険王子サファリで最後尾はジャックだ。

サファリ「この島には確か吸血植物スフランの生息地じゃないか?」

黒野「そうだな……」

小金村「スフランって何ですか?」

鏡「僕も詳しくないが、確か植物の一種だと聞いているよ。」

普通の警察官達は知らないのか、黒野に聞いてくる。黒野は木の上に視線を向けながら言う

黒野「其処らの木の上からデカいワカメみたいな感じでぶら下がっている吸血植物だよ。」

一の谷「捕まったら並みの人間では振りほどくのは不可能だ。皆、気を付けて進みたまえよ。」

小金村「ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!それって捕まったらおしまいじゃないですか!!」

怯える表情をする小金村巡査に対して、黒野は安心させるように言う。

サファリ「世界各地のジャングルや密林地帯には、必ずって程見掛けるよ。」

黒野「植物だから炎とレーザーに弱い。」

小金村「どっちも準備してないよ!?」

ジャック「スフランが生息しているのは、島の端だから大丈夫ですよ。」

黒野「稀に森の奥にもいるけどな。」しれっと言う黒野

小金村「ちょっと!?黒野さん。本官達を怖がらせて楽しいですか!!」

黒野「気を抜くと危ないって言っているんだ。」

舗装されてない慣れない森を歩き汗を掻く小金村。

小金村「なんて人だ。」

そう言いつつも彼らは生存者がいるかもしれない可能性がある森の奥を歩く。

黒野「小泉教授が発見したとされる古代遺跡も確か森の奥の開けた場所で見つけたらしい。」

ジャック「彼らが其処に居れば良いけど、」

御手洗「やはり歩くしか確かめるしかない。」

御手洗博士達は小泉教授の電話番号に電話しても返事はこない。

一同は森の奥を歩く。

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黒野達が進む黒潮島とは別の某国のとある大自然の山中の小さな小さな小動物サイズの『穴』………その穴の遥か地底深くにて…人間達が気付く事なく……古の歴史あるとある種族達の己の生存を掛けた壮絶な血と肉が飛び散る原始の戦争が人知れず終わりを告げようとした。

互いに数億年前は自らこそ地上の支配者を名乗り上げて

氷河期が訪れるまで、数億年の恐竜は勿論古代怪獣達すら己の僕にして果てしない覇権争いをしていた。謂わば彼らは人類の知らない悠久の刻の中で存在した過去の生き証人。

エジプトや古代中国のミイラすらも、此処まで生きては動き回らない。

剣持夢想の父親の剣持教授が偶然調べていた昆虫人……彼らは剣持教授の予想通り、人類が生まれる遥か数億年前に確かに存在していた……

アントル人「ギェェェ!!」

黒い蟻の姿をした昆虫人の群れが、威嚇の牙をカチカチと鳴らしては蟻酸を出して蜂の姿をした昆虫人の身体を溶かして自分達の縄張りを死に物の狂いで守る!!

己の強力な顎の挟みを使い接近して来た宿敵の昆虫人はもがき苦しみ持ち上げて身体を上半身と下半身に引き裂き、ある昆虫人は数十倍の重さのある大きな岩石を両手で掴んでは相手の群れに向かって投げる。

アントル人

4億年の年月を掛けて進化した昆虫人。

力が強く、自分の数十倍重い物でも軽々と持ち上げる。

また身体はダイヤモンドのように硬い。

主な武器は強力な顎と身体から噴き出す蟻酸。

 

アントル人「ギィィィギェェェ!!」

破壊力のある前脚で二匹の蜂型昆虫人の首を掴み大地に叩きつけては叩き潰しその体液が外殻から漏れて染みが広がる。片手で相手の昆虫人の頭を掴み握り潰す。

彼らは自分達以外の他の種族は全て餌か敵の二択………

他者との文明の交流も理解もない。文字通り原始の世界の食物連鎖の頂点………地上の真な支配者は我々と声高く叫び、侵略者達を葬る。

 

前線の同族が次々とアントル人の群れに殺される光景を離れて見る若き蜂型昆虫人の族長は、控えさせた親衛隊に向かってある合図を送る。

ネットホー族「カチカチカチカチカチカチ」

蜂の特有の威嚇の動きをしながら、敵対する彼らは、今回の侵攻で永年の宿敵を絶滅させる為に、冬眠から覚めて地上の様子を調べながら"黄金の仮面で素顔を隠し白いローブを全身を隠した謎の存在に貰った"秘密兵器を用意する。

白いローブ『クカカカカ…。どうぞお使い下さい。』

ネットホー族達は、その合図に一斉に全てネットホー族は空を飛ぶ……此れから戦場に投入されるのは、弱った同族達を餌にして使役した昆虫怪獣だからだ地鳴りが鳴り響き共にアントル人達の前に巨大なその姿を見せる。

その姿は蜂であった………それも80㍍の巨大な……

黄色と黒の虎模様で血のような赤い複眼でアントル人達を見て涎を垂らす。

巨大蜂ビグバチ「「キイィィィイイイイイイ!!!!」」

アントル人達を見て高らかに吼える巨大蜂。そしてアントル人達に向かって巨大蜂は涎を垂らして襲い掛かる。

巨大蜂の前脚はダイヤモンド並みの硬いアントル人の身体を簡単にバラバラにして、四足の後脚は自分に乗り移ろうとするアントル人達を踏み潰し太い腕は大地を凪ぎ払い、アントル人を吹き飛ばし、岩盤に叩きつけて潰す。

巨大蜂ビグバチ「「キイイイイイイイ!!!!」」

そして巨大な口が開きダイヤモンド並みの硬さを誇るアントル人達を捕まえては生きたまま噛み砕き食べる。アントル人の体液が巨大蜂の口に垂れる。

ネットホー族長「………」

無機質な複眼が只その大虐殺を捉えていた。今回の侵攻に備えて、巨大蜂の餌を意図的少なくして、ギリギリまで飢えさせ…相手のアントル人達に大打撃を与える事に成功する。

 

ネットホー族

3億年に地上を支配した蜂型昆虫人。

アントル人と地上の覇権を掛けて2億年も戦い続けていた。氷河期に入り、一時冬眠してきた間にいつの間にか誕生していた人類が地上の支配者になっていたことに腹を立って宣戦布告してくる。

武器は鋭利な羽と尾から飛び出す毒針。その毒針の毒は、1滴で1万人を殺す事が出来る。

 

アントル人の巣の中とは言えその巨体を思う存分に振るい暴れる昆虫怪獣。

迫るアントル人達を叩き潰し、まさに蟻の子を散らすを有言実行する巨大蜂。

 

そしてその昆虫怪獣の気配は……

 

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ハンバーガーショップにて

【ーーーーッ】

昼食をテーブル席でチーズバーガーを食べていた剣持にゾークロン細菌怪獣の気配を微弱に感じ取る剣持。

「!?」

(………怪獣!?それに何だ……人間と昆虫に似ているがどちらとも違うこの妙な気配は……)ベムの探知能力に引っかかった謎の生物達の気配に

陽太郎「どうした?剣持?」

真剣な目付きになる剣持に疑問の声を出す陽太郎はフライドポテトを食べる。

「………セバスさん。」

セバス「何でしょうか?」

「少し此処で陽太郎と待ってくれませんか?」

セバス「………わかりました。………お気をつけて……」何かを察してセバスはそう答えてくれる。

「……ありがとう。」

チーズバーガーを急いで食べ終えて剣持は席を立ち上げて

陽太郎「ドコにいくんだ?こうはい?」

「……少しそこまで……」

(………!?人間に似た気配の数が凄い速さで減ってる……)

そう言い剣持は一人走る。

 

近くの路地裏に移動した剣持は

(夢想、飛ぶぞ……レッドマン超能力ワープ!?)

己の身体を赤く発光させて、怪獣の気配が感じた場所にワープで一瞬で飛ぶ。

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アントル人の巣にて、ワープで到着した剣持が目撃したのは無数の蟻と人間の特徴を合わせた昆虫人達の無残な死体の山だった。

「何だ………コイツらは……」

驚愕な表情で歩きながら人間とは違う気配を感じてはいたが、実際に見るとやはり違う………夢想自身は少し吐き気を我慢しながら疼くまるも、ベムが肉体の主導権を持っている為、平気そうに死体の山を歩く。

「コイツらチルソニア遊星人やバルタン星人のように虫から進化した人間……昆虫人……この星にも実在したのか……」

(うぷっ、志岐さんが教えてくれた情報は正しかったんだ。)

「無理するな。夢想。少し呼吸を整えて落ち着いておけ、現場検証は俺がしておく。」

(そうさせて貰うよ。うぷっ)

コセイダーとして国近さんをスカルズから助けたあの日。剣持夢想は屋上で志岐さんと話し合った昆虫人の目撃情報のやり取りを思い出す。

あの時は、確証のなかったが、いざ実際に"彼ら"の存在を見ると素直にビックリする。

あの脳ミソが肥大化した宇宙人のゾークロンもそうだが

人間は頭の中にイメージした物に近い物が現実に見つかると、軽く思考が混乱する。イメージとはあくまでも大雑把で具体的な質感も形も色も考えられるけど、全て妄想でしかない……都市伝説の噂と同じ、沢山の噂はあるがその噂は、所詮は噂程度で、決定的な記録映像や資料

はあっても、現物を見つけてその都市伝説は本物ですっ

と世間に証明した人間は少ない。代表になるかはわからないが、1890年に死んだドイツの考古学者ハインリヒ・シュリーマンは、やり方は良くなく強引だがトロイア戦争で"トロイの木馬"が舞台となったトロイア(イリオスと呼ぶ場合あり)の遺跡発掘発見を世界中に報告。古代ギリシャの先史時代の研究を大いに進める結果となった。

剣持は目の前で死んでいる昆虫人の殻を軽く叩く。感じた手応えに

「ダイヤモンド並みの硬さ、どんな身体をしているんだ。コイツら………それに……さっき死んだばかりみたいだ。」

怪獣の気配を探知して来てみた剣持だが、怪獣の姿は其処にはなく、既に此処を離れた後だ。

この虐殺をした怪獣は巨大な身体に似合わず素早いようだ。

(ベム……本当にこれは怪獣だけの仕業かな……)

何とか落ち着きを取り戻した夢想もこの虐殺現場にまだ少し吐き気を覚えながら、疑問を覚える。そしてベムも無数の足跡を見つけて言う。足跡の形から人間や獣の類いではなく昆虫タイプと仮定して見る

(……沢山いた……何か、コイツらに似て否なる奴らが……この虐殺……傭兵として参加した局地戦の敗北した国の連中に似ている。勝利した連中がいる……怪獣を利用してコイツらを絶滅させた連中が………)

怪獣の気配を探知しワープして此処に到着した為、ここが何処の地底の場所なのか……ベムも夢想も皆目検討もつかない。

ベムはスマホでアントル人達の死体の様子を様々な角度で写真を取り、夢想は彼らの亡骸を一つの場所にまとめて土に埋葬しそして静かに黙祷する。

(生存競争に敗れた者に言うのは変な言い方だけど、迷わず成仏してくれ……)

(大学の学会に提出すれば学会の連中は驚くだろうが……)

ベムは亀裂が走った岩盤に叩き潰された死骸の跡を見て………

(間違いなく無数の奴らと怪獣もいた………恐らくコイツらを皆殺しにしたのは怪獣の仕業だろう。しかも相当凶暴な個体………奴らも同じ昆虫人なら縄張りか領土争いか……)

勝利した連中が何故この場を統治してない理由も気になる……敵は全滅して戦後処理をしている様子もない……

「自分達の縄張りに帰還したのか?どうして……」

【ーーーーッ!?】

「!?」真後ろから凄まじく恐ろしい気配を感じて慌てて振り替える剣持。

しかし其処には誰もいない。

(どうしたの?)

「静かにしろ……」

姿は見えないが気配は感じる……つまり、姿を消している。そして何処からともかく嫌な視線を感じながら、剣持はすかさずファイティングポーズを構える。すると何処ともなく笑い声が響いてくる。

「クカカカカ……現れましたか。レッドマン………」

〔推奨BGM 伝説の神闘士〕

「誰だっ!?姿を見せろっ!?」

地底世界に聞こえるその声に……剣持は聞き覚えのない嗤い声だ。人を煽るのとバカにしたような声が地底世界に響く。

「その食わせ者の声………ゴメルかっ!?」

姿が見えない相手に対して剣持はすかさず名前を言い当てると、熱線の矢が何処からともかく飛来する。

剣持は素早く身体を回転して飛来するレーザーボルトアローを回避する。素早く回避した為、ダメージはない物のアローが突き刺さったアントル人の縄張りだった場は熱線矢の着弾と共に小さく爆発する。石の破片が周囲に飛び散る。

「クカカカカ……久しぶりですね。レッドマン。おや………初めての方もいますね。お初にお目に掛かります。地球人の少年。私はブラックワンの仕えるアインへリアル5勇士の一人。悪質宇宙人のメフィラス星人のゴメル。クカカカカ…短いでしょうが……どうぞお見知りおきを………」

(メフィラス星人………ゴメル?アインへリアル5勇士って?)

次々と新しい単語を貰い軽く夢想は混乱するもその暇もなくレーザーボルトアローが次々と迫る。

「夢想!?余計な事は考えるな!?光学迷彩か………」

「クカカカカ……左様。貴方がここの蟻人達を襲撃した怪獣の気配を探知して此処にくる事は分かっておりました………さぁ、私を楽しませて下さい。」

言葉使いは丁寧な物腰だが、その言葉の裏にあるのは、獲物を玩具としてどう有意義に遊ぶか、壊すかの残虐な本性が垣間見た剣持は、肉眼には頼らずに聴覚を頼りにゴメルを探す。

絶え間無く飛来するレーザーボルトアローを身体を反らして回避しながら空に向かって剣持はスピンキックを放つも、手応えの無さを感じて地面に素早く転がりながら姿勢を整えて相手の現在位置を探す。

(……瞬間移動か……厄介な!?)

再び剣持は素早く走り出して何処からともなく感知した場所に向かってターンキックを放つも、直撃する直前に相手の気配が別の場に現れる。

ゴメル「クカカカっハズレです。何処を攻撃しているのですか?」

愉快な嗤い声が地底世界に響きすかさず飛来するレーザーボルトアローを身を限界まで低くして回避する剣持。

(ベム!?あの宇宙人も瞬間移動が出来るの!?)

(………俺と違い奴のはインターバルはゼロで何処からでも攻撃出来るし、移動も出来る……)

(何て厄介なっ!?)

ゴメル「クカカカっもっと逃げ惑え……」

「悪趣味な……」

声はするが姿のまるで見えない相手が距離を関係なく何処からでも自分を狙っている……一方的に俺を狩る為に……次々とランダムに飛来するレーザーボルトアローを危機探知能力をフルに活用してギリギリで回避し、相手の有利な距離を維持される。相手が何処から自分を射っているのか考えながら剣持は迎え撃つつもりで、レーザーボルトアローの雨をスライディングでくぐり抜け、レッドソナーイヤーを使い。相手のいる位置を見つけ反撃する。

「ナメるな!?レッドパンチ!?」

剣持はすかさず、力を込めた両の拳を赤く発光させ聴覚で相手の位置を見つけて、何も無い所に殴り掛かる。剣持鋭い拳は確実な手応えを覚え相手の位置を見つけさせる。

ゴメル「クカカカッ今度はちゃんと私に届きましたよ。しかし………余り私めを嘗めない方が良いですよ。」

全身から圧倒的な威圧感を出すゴメル。その威圧感に冷や汗を掻く剣持。

(化け物め!?)

光学迷彩をしたゴメルは己の左腕の籠手でその一撃を防ぎ、次の瞬間両者同時に並みの肉眼で捕捉出来ない速さの無数の拳の応酬をする。両者、一方も退かない打撃戦を制するのは、レッドマンすら回避する暇もない無数の光の速度で軌跡を作るゴメルの拳が剣持の全身に隙間無く直撃する。

「ぐあああああああああああああ!!」

放たれた相手の拳の一撃が腹に直撃して口から吐血する剣持はそのまま吹き飛ばされて地面に叩きつけれる。

メフィラス星人のゴメル「………驚くぐらい弱いですね………貴方ごときがこの私に勝てるとでも?獲物は獲物らしく心と精神が壊れるまで私に狩り尽くされるがいい……」

(コイツ……強い!?………否、それ以上に……嫌に悪質な性格だ!?)

威圧感で怯えているのもあるが、相手は単に自分の実力に自信があるだけではない……そして卑怯な搦め手の幾つ物の策と罠を用意して剣持を追い込むだけじゃない、

只ひたすらに……純粋に……剣持よりも強いのだ。レッドマンの能力込みでも余裕で勝てる程………そして弱い者虐めが好きな残忍な性格らしい……

夢想は相手の実力に驚愕し圧倒されてベムは直ぐに起き上がろうとするが、ゴメルは光学迷彩をやめて、白いローブの姿を剣持に見せて攻撃をしようする剣持の顎を容赦なく蹴り上げて、想像以上の蹴りの一撃の重さに剣持は起き上がる前に再びゴメルに横っ腹を蹴り飛ばされ何も出来ずに地面に無様に倒れ込む。

(アインへリアル5勇士………ここまでの強さなのか……強い……格が違う)

目の前の宇宙人は相手を徹底的にいたぶるのに余念はないらしい。

ゴメルはレッドマンの地球での行動パターンを分析して自分の知っているレッドマンと違い戦い方や立ち回りに変化が生まれているのを知り、誰にも言わずに単独でレッドマンを狩りに動いた。怪獣の気配にまんまと釣られて、私の前で無様に倒れている。

ゴメルは剣持にマウントポジションを取りグラウンドパンチの連打をする。

ゴメル「てぇいっ!?」

剣持は迫る無数の拳を両腕でガードするもゴメルは直ぐに地面に倒れている剣持に迫り剣持の首を両腕で掴んで締め落とそうとする。

「ぐぐぐっ………レッドキック」

凄まじい握力に苦戦しながらも相手の腹に向かって剣持はレッドキックを放ち、相手の身体を浮かしてその隙に身体を転がして、脱出するも直ぐに無防備の背中をゴメルの拳に殴られ腹に膝蹴りをくらい、大地に転がる。

接近する相手に向かって剣持は連続に前蹴りを放つも、

数歩ずつ間合いを取られてゴメルにはまるで掠りもしない。ゴメルの片腕を掴み剣持は相手の腹目掛けて連続パンチを放つも、ゴメルは空いた片手で剣持の拳による攻撃を全て簡単に往なし続け

「ぐっ!?レッドパンチ!?」

渾身のエネルギーを込めた赤く光る鋭い一撃を放つも、

ゴメル「……」

簡単に真正面から掴まれて受け止められる。

「ちっ!?」

ゴメル「エネルギーの濃縮から練り上げによる精練や錬成は超一流……だが…私にはとても届かない……」

剣持は掴まれたまま力比べをする。暫くの膠着状態が続くも力でもゴメルの方が上なのか徐々に…徐々に……押されていく剣持。

ゴメル「!?」

次の瞬間、ゴメルの姿が消えて、剣持は周囲を見渡して相手を探していると、離れた所からゴメルが現れてレーザーボルトアローを発射する。剣持は素早く横転してその熱線矢を回避してゴメルの方を見るも既に姿が無く

更に瞬間移動して剣持の背後に回り込み、剣持を後ろから鋭いチョップ攻撃してダメージを与える。

「ぐおっ!?」

直ぐに相手の方向に向かって蹴りを放つも瞬間移動で回避されて、続けて別の方向から相手の蹴りの一撃を貰い地面に倒れる剣持。ボロボロに倒れ傷ついても、闘志は消えていない。

(まだだ……まだ倒れる訳にはいかない……)

ゴメル「ほぅ……活きは良いようですな……そうこなくては…」

瞬間移動で距離を詰めゆっくりと立ち上がる剣持を只見ている。

「……」

ゴメル「……」

両者身長差など関係無く至近距離から睨み合う。その間剣持は右の拳にエネルギーをとにかく貯める。

ゴメル「!?」

「!?」

沈黙は終わり突然剣持はゴメルに背を向けて走り出しゴメルは再び無数の光の軌跡を作る拳を放つ。全ての攻撃は回避は出来なくても、剣持は近くの地底の硬い壁まで素早く走り勢い良く片足を置きバネの要領壁を蹴り、グラスホッパーを踏んだように跳ぶ。剣持は右拳を握り締めて

「レッドパンチ!」

ゴメル「甘い。」

剣持の拳が直撃する直前にゴメルは瞬間移動して剣持の真上から姿を現して真下にいる剣持の背中に向かってレーザーボルトアローを発射しようとする。

ゴメル「終わりだ。」

レーザーボルトアローが発射されて吸い込まれるように剣持に向かって行く。

「甘いぞ……ゴメル」

次の瞬間、剣持の姿はゴメルの前から忽然と消えてアローは何も無い地底の地面に刺さる。

ゴメル「っ!?」

そしてゴメルが瞬きした瞬間、至近距離から突然姿を見せた剣持の渾身の拳による一撃がゴメルの仮面に直撃する……筈だった……

ゴメル「……浅知恵や戯れでこの私は倒せると……甘く見られた物ですね……」

「ぐっ、」

剣持の右拳いや右腕その物にゴメルの張り巡らした無数の強力な糸が絶えず巻きつき拳の攻撃その物が止められてゴメルにその一撃が遂に直撃する事がなかった。拘束されたまま剣持を自分の同じ目線に合わせてゴメルは言う。

ゴメル「貴方ごときが私を出し抜けるとでも……………貴方のような連中が沢山我々に挑んできましたがその全てを我々は倒して来たんですよ。」

ゴメルは糸を操作して剣持を床に叩き付ける。叩き付けた際に右腕の拘束が解かれゴメルは全身からとてつもない威圧感をエネルギーと共に放出して地面に倒れた剣持

に格の違いを教える……

ゴメル「私の糸を食らうが良い」

「不味いっ!?」

無表情で切羽詰まった声を上げる剣持に向かってこの地底空間に張り巡らした糸が一斉に剣持に向かって迫る。

回避しようと剣持は動くが、それよりも早くゴメルは両腕の籠手から別の強力な糸を出して剣持の動きを完全に拘束して、防御も回避も出来ない無防備の剣持の腹目掛て連続膝蹴りを放ち剣持の顔を鋭い蹴りを放ち剣持を蹴り飛ばす。蹴り飛ばされる衝撃で糸が全身に食い込み剣持の身体を傷つける。

「ゴハッ!?」

(指先すら動かせない………手も足も出ない………)

一方的で圧倒的なゴメルの拘束術と能力に剣持は大敗を帰す。

身体の動きを完全に封じられボロボロの剣持の首を掴み、トドメを刺そうと切断糸を剣持の首に巻き付かせて

ゴメル「短い時間ですがお別れの時間のようですね。では……安らかに……眠りたまえ。デスストリングス。」

その時、何処からともなく炎と風が、剣持とゴメルの間を通り過ぎ、強力な複数のエネルギーをゴメルは感知する。

ゴメル「この気配はっ!?」

地の底を灼熱の炎の壁が波打ち地底の空間を照らしファイアウォールの内側から三人の男のシルエットが見える。その姿を見て剣持は小さく言う。

「先…輩……」

言い終えると意識を失う。

剣持の全身に巻き付いた地底空間の全て切断糸が結晶と化して脆く崩れる。糸が結晶と化して崩れた為、剣持は地面に倒れる。

太刀風「ゴメル。幾ら悪知恵を働かせる貴様でも、俺達三人相手で無傷はあるまい。俺達に殺されたくないなら、後輩を置いてとっとと失せろ!?それとも………此処で俺達と闘うのを臨むか?」

両腰の黒い裂刀を既に抜刀してゴメルに対して何時でも斬れるように動く皇虎。

ゴメル「クカカカッ……良いでしょう。」

ゴメル(生きたまま結晶化させられるのは、私もゴメンですからね。)

黄金の仮面ごしに、プリズムファイターの成川ジョージを見据えながら撤退する事を決意する。

狩人は引き際も肝心と決めて片手で掴んでいた剣持を解放してゴメルは瞬間移動で姿を消す。

ゴメル「次は少し手の込んだ場所で遊戯をしましょう………銀河連邦の勇者達よ………クカカカカ……」

特徴的な嗤い声と共に彼の気配は消えて行く。

春日「先輩。奴は?」

三門市の市外の山にて少し弱まった知り合いの気配と恐ろしい敵の気配を感じて急いで急行した春日達は、無事剣持を助け出す事に成功する

成川「……もう地球から離れている。搦め手と姑息な罠や策を多様する奴の事だ。今回は、奴の挨拶代わりだろう……」

春日「嫌な挨拶……」

太刀風「同感だ。土の精霊達が、教えてくれたからギリギリ間に合ったから良い物も………」

春日は意識を失った剣持を連れて成川達も地上に戻ろうと瞬間移動をする。その時、太刀風は視線を感じてある方向に視線を向ける。

太刀風「……」

海の生物のヒトデに近い五角形の奇妙な生き物達が……自分達を警戒心を持ちながら見ていた。

春日「先輩?」

太刀風「………今行く。」

成川「………」

地底の穴ぐらから彼らをひっそりと盗み見る存在達いた事を彼らも気付くも、剣持を優先して地上に急ぐ。

地底人「………」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ロイド「スリーカード。」

立花ナオキ「あ、クソっ全然良いカードが揃わない。」

黒潮島の滑走路に待機させてある二機の飛行機のパイロットはポーカーを興じていた。

ジーン「皆は、大丈夫かしら?」

マッハビースト内部の通信機の近くにいたジーンがそう呟くその心は心配一色だ。

ロイド「心配するな。君のジャックが付いているんだ。危ない目に会う前に連絡は入れるさ。」

ジーン「もう。茶化さないで、島の住民の人も一向に姿を現さないんだからかえって心配なのよ。」

立花ナオキ「……確かにかなり不気味な雰囲気があるもんな。」

ロイド「勝負を降りるか?」

立花ナオキ「ばっきゃらろう。まだまだ勝負は終わってないぜ。」

この青年、立花ナオキは直情的な熱血漢な性格の持ち主で特技はトランペットとキックボクシングらしい。

ロイド「……念のため何時でも出せるようにしとくか。ポーカーは中止だよ。ナオキ。」

立花ナオキ「ちぇっわかったや。俺らがポーカーに夢中で大変な事になったらヤバいもんな。」

ロイド「そういう事だ。」

危険かも知れない場所で捜索している博士達の姿を思い出してナオキはトランプを片付けて愛機ジャンセスナの方に向かう。

黒潮島の森の奥地にて……舗装等されてない森の中を一歩ずつ進みながら黒野達は進んでいたが、現在は足を止めて持参した水分補給をしていた

黒野「………」

サファリ「探索する探検家の基本は、自分の状態は常にベストの状態にする事……水分補給や休憩は勿論だし緊急時に常に対応出来るように警戒心も維持する……」

鏡「成る程、勉強になるよ。」

黒野「ホシノチーフがあんたをメンバーに入れた理由が良くわかったよ……」

人の手の行き届かない森で森を探索する

小金村「黒野隊員。一の谷博士。ここらでもう引き返しませんか?」

慣れない森の中を歩き体力が減る中で汗だくの小金村はペースが落ちつつ近くの木の根に座り持参した水筒の飲み水を飲んで言う。

黒野「せめて遠くでも良いから小泉教授が用意した仮説キャンプ地を見つけられたら……」

同じく木の根に座り持ってきた地図を開きそろそろ目的地の調査隊が設営した仮説キャンプ地がある開けた場所に到着するのを確かめる黒野。

ジャック「後、どのくらいですか?教授達が設営した仮説キャンプ地は?」

黒野「………この距離なら到着までは夕方前には到着出来ますよ。」

小金村や京太郎に地図を見せて現在位置と目的地の場所の距離を教える。

鏡「こりゃ出直すも考えた方が良いかも知れない。

ジャック「博士達は大丈夫ですか?」

ジャックは博士達に駆け寄り様子を確認する。

御手洗「あぁ。心配しなくても大丈夫だ。ジャック君。」

鏡「少し休みませんか?皆さんここまで歩きぱっなしなんですから。」

 

鏡達は年配の博士達の方を見てそう言う。

黒野「わかった……少し休憩しよう。」

ジャック達は黒野にそう言われて持ってきた今回の調査の為に持参した携帯食糧を食べ始める。

黒野は博士達の方に向かい

一の谷「何か分かれば良いのだが……」

御手洗「この調査で、噂のお化けカマキリに関する事が分かれば良いのだが、」

黒野「すいません。御手洗博士。俺が黒潮島の調査隊に関するに同行させて貰って…」

御手洗「嫌たまには君達と同じように現場の外で地に足を着けて調べないとわからない事もある。」

持参したハンカチで汗を拭きながら博士達はこの島の植生についてのレポートを見ている。

ジャック「それはこの島の植生の生態系についての報告書ですか?」

御手洗「あぁ。最新のではないが、今回の調査の役に立つと思ってね。ここまで森の中を歩き周囲確認した所、植生については急激な変化は見られない。」

一の谷「では別の要因の可能性もあるかも知れないね。」

鏡「仮に生物ならやはり巨大昆虫?」

ジャック「夜行性とかは?」

小金村「尚更出直した方が良いですよ。ロクな準備も無いのに暗闇にソレに襲われたら……本官達の拳銃が通用するかもわからないのに……」

それぞれの意見を口にする中、博士達はこれまで報告されたお化けカマキリの報告書の内容を思い出して言う。

御手洗「いや、これまでの報告書の内容と今回の事件で現れるかもしれない生物は、夜行性ではない。」

黒野「そうですか。じゃあ……」

何気なく黒野は上を見上げる。生い茂る木々の隙間に木漏れ日が漏れていた。

「「キィイイイイイイイイイッ!!!?」」

〔推奨BGM 怪鳥出現・追跡〕

「!?」

突然前触れもなく森の奥から聞こえた謎の巨大な鳴き声……そして高速で森の上空を何かが飛ぶ音が聞こえて来て"何かが自分達の真上を通り過ぎる"しかし真上を見上げていた黒野には"何も"見えなかった。そして直ぐに

同じようにさっきと似た音はどんどん自分達がいる場所に接近している。

「「キィィィイイイイイイイイイッ!!!?」」

その鳴き声と巨大な羽音に黒野とジャックはすかさず電子レールガンをランチャーモードにして、守るように小金村達の前に立ち、

サファリ「全員警戒体制!!」

鞭を地面に打ち鳴らして黒野達の前に立つ冒険王子

黒野「一ヶ所に皆集まってくれ!?」

黒野はすかさず休んでいる皆を一ヶ所に集合するように声を掛ける。

ジャック「ジーン。ロイド。聞こえるか?」

ジャックは直ぐに腕時計型通信機を使い連絡をする。

ジーン《どうしたのジャック?教授達について何か見つけたの?》

ジャック「マッハビーストを発進準備をしていてくれ"巨大な何か"がこの島にいる!?」

その連絡にジーン察したのか、

ジーン《わかったわ。何時でも出れるように準備をするわ。》

ジャック「近付いてくる。」

黒野「上と目の前の正面の2ヶ所から……」

小金村「逃げよう!?急いで走れば。」

小金村は叫ぶも、サファリはゴーグルごしの視線を正面を見据えたまま言う

サファリ「否、……間に合わない」

そして……その言葉を言い終えると同時に無数の羽音と共に森の中を大量の蟷螂の大群の群れが黒野達がいる所の通り道として通り過ぎる。

小金村「うにゃあ!?蟷螂っ!?あぼっ」

黒野「巡査。危ない!?」

黒野はビビる小金村に持ってきた特殊素材の虫編みを被せて引っ張り大木の後ろに隠す。

褐色と緑色の蟷螂の群れが接近する。

黒野「巡査はそこの木に隠れていてくれ。皆そこ大木に隠れてくれ!?」

小金村「助かりました。田舎の島の蟷螂って本官の想像よりずっと大きいですな。」

黒野「関心するな!?どうみても、自然の摂理から反している突然変異だろ!?」

サファリ「あんな大きさのが居てたまるか!?カメラマン!?お前も前に出過ぎだ。危ないぞ。」

冒険王子は前に出過ぎようとする京太郎の腰に鞭を巻き付けて引き寄せる。

鏡は大量の蟷螂の群れをいち早くカメラで写真を撮り続けて、蟷螂達が通りすぎるのをやり過ごす一同。

一の谷「約30センチ。甲状腺のホルモンのバランスが崩れているのか?」

御手洗「イーリアン島の大猿ゴローの前例もある。」

黒野「……シュッ!?」

黒野は飛来する30センチの蟷螂の一匹の羽の部分を素手で捕まえて虫編みを蟷螂に被せる。

黒野「……取り敢えず検体ゲット。」

まさか持ってきた虫編みが本当に役に立つとは黒野も思わなかった。

鏡「蟷螂ってこんなに群れる生き物だったでしょうか?」

御手洗「その前に、蟷螂にこのような長距離飛行は出来ない。彼らはゴキブリの親戚なのだから………しかしこれではまるで……イナゴの群れのような物だ。」

蝗害と言うイナゴが農作物を襲う記録は世界中にある。既存の蟷螂がする行動とは余りに目の前の蟷螂達は違う。

大量が蟷螂の群れが自分達の頭上を通り過ぎたの確認して一同は、周囲を見渡して安堵する

御手洗「京太郎君。蟷螂の写真は撮ったかい?」

鏡「ええバッチリ撮りました。」

黒野「博士。この検体。これまでのお化けカマキリに関連しているかも知れません。」

ジャック「まだ巨大な何かがこっちに迫っているよ。」

黒野「やれやれ。忙しいよ。」

一陣の風と共に森にある幾つ物の木に生い茂る葉っぱが激しく揺らいで真上の空を見る。巨大な羽音は高速で自分達に接近する

鏡「上だ!?」

すると一同は羽音と共に巨大な影に足元を覆われるも全員は一斉に空を見上げるも

黒野「なっ、いない。」

影の元になる巨大な何かは何も無かった………影は直ぐに消えて羽音は自分達から通り過ぎる。

黒野「……!?」

只真上の空模様の景色が一瞬ズレた感覚を覚える一同。

ジャック「今のは?」

ジャックも何かの違和感に気付く。

黒野「……そう言う事か!?」

黒野は直ぐにジャック隊員達がいる方向に振り向いて言う。

「ジャック!?君達はジーン達がいるマッハビーストに急いで戻ってくれ。さっきのカマキリの大群は、餌を取りに移動したんだ。」

ジャック「わかった!?黒野隊員はどうする?」

黒野「俺はこれから単独で小泉教授達がいる仮説キャンプがある場所に向かう。」

御手洗「危険だ。さっきの蟷螂の大群の方向には、小泉教授達の調査隊が仮説したキャンプ地がある方角だぞ。」

その言葉の意味は何を意味を表すのか黒野は知っているも、黒野はそれでも其処に向かう事にする

鏡「先生。彼だけで不安なら僕も同行します。」

御手洗「京太郎君。」

鏡も黒野に同行する事を決める。

鏡「先生。僕のカメラを……」

持参したカメラを御手洗博士に手渡しして、

御手洗「二人共に気を付けてくれたまえ。」

黒野、鏡「「はい。」」

事態の急変に急ぎそれぞれの優先事項に分かれる。

黒野「一の谷博士。コレを『お化け屋敷』の分析に回して下さい。」

捕獲した30センチの蟷螂を一の谷博士に渡す。

一の谷「何かあったら直ぐに連絡してくれ。」

黒野「了解!?ジャック。皆を頼む!?」

ジャック「そっちも何があるかわからないから気を付けてくれ。」

「「キィイイイイイイイイイッ!!!?」」

「「!?」」

そして遂に全員の真上を3度目の鳴き声と共に"はっきりとした姿"を晒しながら飛んでいた。ざっと40㍍程の大きさだ。その姿は余り自分達の知っているカマキリの外見からかけ離れていたが間違いなく昆虫の蟷螂が怪獣化した物と一同は悟る。

小金村「………あれが、犯人なら………もう俺らの警官の仕事じゃない………」

ジャック「追わないと!?」

小金村「何言っているんですか!?」

ジャック「餌を取る為に飛んだんだ。」

小金村「うんな事言ったら、俺達が怪獣の餌にされてしまう!?」

ジャック「さっきの鳴き声が三回、不自然に何かが二回も僕達の真上を通り過ぎた。さっきの肉眼で見えた個体を含めて先に2匹。あの大きさの昆虫が3匹も存在していたんだ。」

一の谷「恐らく既に犠牲者も出ているだろう。」

御手洗「アレが海を越えて繁殖したら被害はまだまだ広がります。」

黒野「ジャック頼んだ!?鏡君行こう!?」

鏡「おう!?」

サファリ「おいっ!?お前ら……ったく仕方ない。」

黒野と鏡京太郎は小泉教授達がいるかも知れない森の奥に……ジャックと博士達と警官隊達は、マッハビーストがある飛行場に急いで引き返す為、それぞれが逆方向に走り出す。冒険王子は別方向に分かれた2つチームの内黒野と鏡京太郎の方に加勢しにターザンの要領で自前の鞭を木々に引っ掛けて声高らかに追い掛ける。

サファリ「アア~~アア~~」

 

黒潮島の滑走路に置かれたマッハビーストと大利根航空会社のセスナで発進準備をしていたロイドとナオキの二人にも巨大な蟷螂の姿を目撃する。

ロイド「出やがった!?」

ジーン「ジャック達が戻ってくるから、何時でも動かせるようにして!?」

ロイド「了解。」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(またか……)

三門市の六頴館高等学校の1-Aクラスにて授業の最中……俺は………"鏡拓也"は慣例の"妙な胸騒ぎ"を覚えていた。四塚市でレッドマンの姿と巨大宇宙人の戦闘を見た頃から度々この妙な謎の感覚に襲われる。気圧の変化で頭痛を覚えて雨が降るのを天気予報より正確に感じとれるように……問題は、その感覚が何を示すのかだ……

そして"彼"が胸騒ぎを覚える存在は既に動いていた。

〔推奨BGM 島上空〕

夕方の時刻、羽田空港の管制塔にて三門市警の警察巡査からある報告を貰って管制塔の管制官の女性はレーダーを見ながらその警察巡査が乗っている大利根航空会社のセスナに連絡を取り合っていた。

「蟷螂?コレがですか?」

アンノウンを表すマーカーを航空レーダーで見ながら彼女は警察巡査に尋ねる。

 

小金村「只のお化けカマキリじゃない!?体長約40㍍

しかも、巨大昆虫は人を襲う可能性がある!?」

「……信じられません?この大きさなら科学特別機動捜査隊の基地と空自の横田基地のモニターして警戒する筈ですが?」

小金村は後ろにいる一の谷博士や御手洗博士の方を見ながら言う。

小金村「空自って……自衛隊?」

最早そんなレベルなのか………驚愕な表情をする巡査。

一の谷「間に合わない。」

小金村「とにかく!?関係各方面に警戒を促して下さい!?」

御手洗「追い付けられるかい?」

小金村はビックリした表情で博士達を見る。

小金村「危険ですよ!?この飛行機は武装なんてない普通のセスナなんですよ。」

御手洗「今危険なのは、我々よりあの島の住民だ。」

立花ナオキ「行きます。」

御手洗「お願いします。」

立花ナオキ「行くぞ。ジャン!?」

パイロットの立花ナオキの掛け声と共にセスナのスピードが上がる。

一の谷博士達は直ぐに『お化け屋敷』に連絡する。

イデ《こちらは科学特別機動捜査隊極東支部。ご用件はなんでしょう?》

一の谷「黒潮島の調査をしていた一の谷だ。対怪獣用レーダーに変化はないか?」

イデ《あっ、博士。対怪獣用レーダーに有害巨大生物の反応が1つ。》

立花「1つ?3つじゃねぇのか?」

セスナを動かしているパイロットから見ても、肉眼で見える1匹と夕日の光でうっすらと見える他2匹の姿を確認出来るも、管制塔や『お化け屋敷』のレーダーからは一匹しか確認されていないのにパイロットの立花ナオキは疑問を覚える。

イデ《でも現にレーダーには反応は1つしか………》

一の谷「恐らくあの昆虫怪獣は保護色由来のレーダーに反応しない光学迷彩を持っているのだろう。」

立花ナオキ「……人を喰らうステルス戦闘機かよ。」

一の谷博士の見解に驚愕するパイロット。

イデ《状況はどうなっていますか?》

一の谷「イデ隊員。直ぐにロールアウトされた例の新型戦闘機の発進準備を頼む!?」

イデ《例の新型戦闘機って………わかりました!?直ぐに……》

そう言いイデ隊員からの連絡は終わる。

 

〔推奨BGM 空中戦〕

オレンジの夕陽に照らされた美しい青い海の上を無数の空を飛ぶ物達の追跡劇が繰り広げられる。羽音と共に島に向かう怪獣達を追う『お化け屋敷』一同。

赤と白の立花ナオキの愛機ジャンセスナが昆虫怪獣を追跡するも、民間のセスナ機を余裕で追い付かせないスピードで飛ぶ蟷螂達は海面の上をスレスレに飛行、餌を求めて黒潮島から近い島に、向かっていた。

ロイド「奴さん。予想以上に速いぞ。」

そしてその様子は、『お化け屋敷』の主力戦闘機のマッハビーストを操縦するロイドとジーンに警官隊の5人とジャック・シンドーにも見えていた。

ジャック「推定マッハは約0.5あの巨大な身体をした昆虫の出せる速さじゃないな……」

ロイド「でも現に俺達の前に飛んでいるぜ。しかも沢山……」

40㍍のは報告によると3匹、それより小さな30センチのカマキリの大群は姿が見える個体の後をイナゴの大群のように追い掛けている。

被った万能ヘルメットに内蔵した通信機が鳴り応答する

ロイド「はい此方ロイド。」

アーサー《此方アーサーだ。たった今、政府の方々に連絡してマッハビーストに攻撃許可が降りた。》

ロイド「待ってました!?その命令…」

ジーン「捕獲とかじゃなくて安心したわ。」

ロイド「あのサイズの捕獲する檻なんてせいぜい三門市のあの動物園の檻くらいじゃないか?」

黒野財閥が関わった巨大な檻を思い出してジョークの声を上げるロイド。

マッハビーストの最高速度はマッハ1.8であの昆虫怪獣との距離を縮められ射程距離の範囲内に入る。

肉眼で見える個体に狙いを定めて操縦レバーに付いた発射ボタンのロックを解除。

ジャック「外すなよ。ロイド。」

ロイド「誰が外すかよ。ジャック。」

ターゲットに向かってマッハビーストの機首に内蔵されたレーザー光線砲を発射。

「「キィッ!?」」

昆虫怪獣は頭を下げて後ろから来たレーザー光線を避ける。

ジャック「大丈夫か?」

ロイド「…心配するな。次だ。次。」

軽口を叩き其れからマッハビーストは遠距離で攻撃するも怪獣はすんでの所で回避して、怪獣は敵対心を露にして、身体を空中旋回して攻撃を仕掛ける。

ロイド「一匹、こっちに来るぞ。」

怪獣はマッハビーストに向かって口を開き何かの黄緑色の体液を吐き出す。幸い発射する動作が大きいお陰で、マッハビーストは直ぐに発射された体液を避ける。

ジャック「明らかに普通の蟷螂が出す物じゃないな。」

ロイド「上を取られると厄介だ。」

怪獣は戦闘機に接近し真上から鋭く伸びた両腕の鎌を振り下ろされるも、素早く機体を傾けて怪獣の一撃を回避して怪獣の背後に回り込み怪獣を後ろから攻撃をしようとするが、それよりも速く怪獣は身体を向き直り前肢の鎌を振る。

ジーン「回避して!?」

ロイド「この昆虫怪獣。動きその物が速い。」

寸での所で怪獣の攻撃を回避するも怪獣はマッハビーストを追いかける。

ジャック「後ろを取られたぞ。」

無機質な緑色の蟷螂の複眼が相手を見据えている中、怪獣は口から謎の黄緑色の体液を連射する。

ロイド「汚い物を吐き出すな!?」

迫る体液を避けながら空中で翻して相手の背中に回り込んで機首のレーザー光線砲を発射する。怪獣は再び身体をマッハビーストの方向に向きを変えて前肢の鋭い鎌を素早く振り飛来したレーザーを何と弾く。明後日の方向に飛ぶレーザー光線。

ロイド「嘘だろ!?レーザーを弾くか普通っ!?何て奴だっ!?」

最高速度は此方が上でも相手の方が外甲殻が硬いのか…

空中で向き直りながら空中戦を続ける。

正面にレーザー砲を連射するが、怪獣の甲殻によって、次々と弾かれる。距離を詰められて、至近距離からの両腕の鎌が振るわれるも、ギリギリで昆虫怪獣の攻撃を回避して両者交差し相手の動きを注意しながら原因を口にする。

ロイド「レーザーの出力が足りないのか?」

驚愕な表情をするロイド。仮にもカテゴリー4のクロウヘッドにダメージを与えられたレーザー光線砲を弾くとは、

ジャック「単に怪獣の外骨格と外甲殻が硬いだけだよ。」

空中旋回しながら再びレーザーを連射するも、怪獣は器用に飛びレーザー光線を回避してマッハビーストを狙うも、ロイドは真正面から迫る昆虫怪獣の両腕の一撃を紙一重に回避してすれ違う。

ジャックは怪獣の身体の外骨格の硬さを考えてロイドに妙案を言う。

ジャック「ロイド。怪獣が体液を吐くタイミングで口の中を狙うんだ!?」

ロイド「っ!?そうかっ……了解っ!?」

外甲殻が異常に固くても、内部の内臓器官は怪獣サイズでも内臓自体を外と同じように固くするば、生命活動自体に影響が生まれる。その生物の延長線なら今のマッハビーストの武装でもあの怪獣を倒せる。

接近すれば鎌を使って攻撃する為、機体の速度を更に上げて距離を離す必要がある。マッハビーストは華麗に空中旋回して昆虫怪獣から距離を素早く離した………

ジーン「残りの二匹は?」

ロイド「そっちはもう確認も出来ないよ。」

対怪獣用レーダーにも目視で自分達を狙う個体しか反応しない。他の二匹は博士達がセスナ機で追跡しているらしい。

ジャック「来るぞ!?」

蟷螂特有の口を開き口から体液を吐き出す昆虫怪獣に向かって。

ロイド「ふんっ!?」

レーザー砲を発射。飛来するレーザーは吸い込まれるように真っ直ぐに怪獣の口の中に入り怪獣は内部から一気に燃え上がる。背中から外骨格を吹き飛ばして炎が漏れ上がり、

「「!?」」

怪獣から見たら自分の身に何が起きたのかわからないまま焼け焦げた昆虫怪獣は海に力無く墜落する。

ジャック「お見事。」

ロイド「まずは一匹っ!?」

マッハビーストは黒潮島から最寄りの島……『青ヶ島』に急いで向かう。

【ビッビッビッ……】

そんな時、高速攻撃機のマッハビーストに通信が入る。

ロイド「誰だっ!?ジャック頼む。」

操縦に集中しているロイドの代わりにジャックが通信機器にでる。

ジャック「此方ジャック。」

彼らに通信して来たのは……

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伊豆諸島の一つ青ヶ島……総人口約150人前後の日本で最も人口の少ない市町村である。

全身を空の風景に合わせたステルス巨大カマキリが餌を求めて島の人間が集まっている場所に滑空して行く。

青ヶ島の民家が集まる場所では……

「ワンワンワンワンワンワン。」

人間より感覚が鋭い犬は得体の知れない物が空から来ると感じ取り犬小屋から空に向かって吠える。

無数の複眼が吠える生きた犬に狙い定めて急降下していき掠め取るように巨大カマキリの口が開き。

「キャン!?」

一陣の風と共に犬小屋はバラバラに壊れて幾つ物の民家の窓ガラスが割れる。

民家の周りにあった物の怪獣の急降下に発生した突風で吹き飛び、その民家の家主達は、突然発生した突風にビックリしながらも、火事を見る野次馬のように、民家から姿を現す。

「何なのよ。もう……」

白い割烹着を着た食堂のおばちゃんが、何気なく姿を食堂の外に出すと道に物が散乱していて驚き。

ふと視線を感じて夕方の空の方向を見ると……光学迷彩

を辞めた巨大なカマキリが口を大きく開き食堂のおばちゃんに狙いを定めて急降下してくる。

おばちゃんは悲鳴を上げて恐怖に染まりながらも急いでに食堂の中に戻る。

寸前の所で怪獣に捕食されるずに店に戻ったおばちゃんは、怪獣の出現に驚愕するも、さっきの行動で腰が抜けてしまったようだ。

「「キィィイイイイイイイイイイッ!!」」

カマキリは複眼を食堂の中にいるおばちゃんに向けて食堂の屋根を壊そうと動くが、

その前に、『お化け屋敷』新型小型戦闘機達が、青ヶ島に到着する。

 

ジェニミフライヤー

あらゆる任務に対応できるように開発された万能戦闘機で、特に空中戦を得意とする。緊急時には左右に分かれて攻撃することもできる。最高速度はマッハ2.2

 

ガスファイター1号

民間のガス会社が恐るべき科学技術を持って作り上げた戦闘機。天然ガスを燃料に地球にもやさしい戦闘機になっているほかにもプロパンガスやブタンガスを燃料にすることができる。最高速度はマッハ1.4。

 

そしてマッハビーストと同じ外見でも機体の色が赤いマッハビーストと違い青いカラーの高速戦闘機が、昆虫怪獣に向かって攻撃を仕掛ける。

 

名前アタックシューター

種別 高速戦闘機

開発 株式会社マキビシ

対空・対地攻撃を任務とする戦闘機。あらゆる任務に対応できるように作られた万能型で、特に空中戦を得意とする。マッハビーストと兄弟機。最高速度はマッハ2.2

 

アラシ「待たせたな。巨大昆虫」

意気揚々にアタックシューターの機首からレーザー砲を発射して真横から昆虫怪獣の右腕に直撃されてカマキリの腕を焼き切る。

 

「「キィイイイイイイイイイイイイッ!?」」

突然の乱入して来た存在に片腕を奪われて警戒して青ヶ島上空に向かって飛んで逃げる褐色と緑色を合わせた昆虫怪獣。

アラシ「逃がすかよっ!?」

その後を追尾するアタックシューターは怪獣の後ろからレーザーを発射するも昆虫怪獣は器用にその攻撃を回避する。

レーザー砲の威力はマッハビーストよりも上昇しており、イポポの戦いから始まり戦闘データを蓄積されたお蔭で、強力な怪獣相手に負けない戦闘機を完成させた。

株式会社マキビシの技術の粋を込めた対怪獣戦闘機の完成品だ。

尚、コレ以上の戦闘機開発は、本社の技術では難しいと答えている為、マキビシは今後この二機を主体の設備や部品量産の方向にシフトチェンジするらしい。

 

だがアタックシューターから逃げようとした個体には別の『お化け屋敷』の戦闘機が接近して片腕を失った昆虫怪獣の頭部に目掛けてガスファイター1号とジェニミフライヤーの赤い光弾が次々と直撃してマッハビーストのレーザーで傷付かなかった外骨格を易々と貫き怪獣の身体は一瞬で燃え上がり空中で爆発する。

 

ジェニミフライヤー内部

チャールズ《よっしゃ。》

キム《駆除完了。》

ガスファイター1号内部

ホシノ《気を付けろ。まだ同じサイズの個体がいる可能性がある。そのまま周囲を警戒。》

 

アタックシューター内部

アラシ《アラシ了解。》

 

マッハビースト内部

ジャック「此方も了解。」

ロイド「何か………寂しいな………」

頼もしい戦力(仲間)が増えて被害を抑えられるのは、大変素晴らしく良い事なのだが、恐ろしい怪獣を倒す為、より強力な武装や兵器が開発させられるのは、危険な香りをさせてしまう。実際マッハビースト一機だけだと怪獣を倒すのに時間がかかり本当に青ヶ島に犠牲者が出ていたのかも知れない………それでも思い入れが無い訳ではない。

【ビッビッビッ】

そんな時、通信機器から音声が鳴る。

一の谷《此方、一の谷。残りの個体を発見。現在、セスナ機を使って青ヶ島から引き離して貰っている最中だ。》

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〔推奨BGM 誘導〕

御手洗「このままカマキリ怪獣の注意を島から引き離してくれ。」

小金村「博士ねぇ…」

御手洗博士の指示に不安な声を上げる小金村

一の谷「君がやる訳じゃないから安心してくれたまえ。」

小金村「否、安心って……こんな状況で出来る訳ないじゃないですかっ!?」

ジャック《大丈夫なんですか?博士。》

一の谷「大丈……」

残りの昆虫怪獣が光学迷彩を解いて、高度を更に揚げる。

立花ナオキ「これ以上は限界だ。あの巨大カマキリ大気圏を超えようとしているぞ。」

ロイド《おいっ嘘だろ……!?》

驚くロイドの言う通り巨大カマキリは、突然変異とはいえ元は地球の昆虫なのに大気圏を生身で突破して、姿を消すのだ。

更に……

ジーン《皆、黒潮島の方法を見てっ!?》

ジーンから通信で何人かセスナの窓から島の方を見ると、40㍍サイズの巨大カマキリが3匹の姿が確認されて…それぞれも別方向に姿を消して散開する。

小金村「ひゃっ!」

ジーン《一匹とは思っても見なかったけどあんなに居たのね。》

ロイド《マジかよ。》

通信機からロイドの驚きの声が漏れて巨大カマキリ達を見ていた『お化け屋敷』達は、気付かなかった……"目撃した個体は全て子供と言う事を"……

親の二匹を確認していない事を……

 

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黒いリムジンが移動する合間

「……っ……」

うっ、身体のあちこちが痛い……

陽太郎「おっ、おきたか。剣持。」

目を見開くと陽太郎とカピバラの雷神丸の顔面がドアップする。

「わっ。」

陽太郎「げんきそうだな……」

「えっと……ここは?…………」

陽太郎「リムジンのなかだ。いまみかどしにかえるとちゅうのみちだ。」

陽太郎と雷神丸から視線を外して運転しているセバスの後ろ姿を見る。

どうやらここはセバスさんが運転するリムジンの中で俺は陽太郎先輩達と一緒に三門市の帰る途中の時で目を覚ましたらしい……

「セバスさんが、車に乗せてくれたんですか?」

セバス「いえ、私でなく貴方の先輩と名乗った人達が、貴方を私の元に運んでくれたのですよ。」

「俺の先輩?」

(誰っ?生駒先輩?)

セバス「心当たりはありませんか?黒スーツを着た青年達でしたよ。」

「っ!?…………あります。」

脳裏に銀河連邦の先輩の台風超人と宇宙公務員に同期の炎の超人の後ろ姿が過った……

セバス「そうですか。あっ、もしもと思ってハンバーガーをドライブスルーで購入しておきましたよ。」

「ありがとうございます。」

剣持は礼の言葉を言いリムジンの窓の向こうの景色を見る。

三門市に帰る中、剣持の脳裏にフラッシュバックするのは、アインへリアル5勇士と呼ばれる存在の一人。メフィラス星人のゴメルの姿だ。

無意識に拳を握り締め歯を喰い縛る

(手も足も出なかった……)

その事実が酷く今の自分の実力の無さを教えられているようで夢想は悔しさを覚える。

その悔しそうにしている表情を陽太郎とセバスは気付かないフリをしながら心配していた。

リムジンは三門市に戻る。

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地球の外の宇宙 銀色のゾークロンの母艦円盤にて

ゾークロンの研究室にて……宙に浮く脳ミソと白いローブと黄金の仮面で己の姿を完全に隠した宇宙人達が会話する。

キリキリ「超獣???あの異次元人の怪獣兵器の?」

ゴメル「クカカカカ……私、これでもヤプール人とそれなりに良好な関係を築いておりまして……色々と超獣開発のノウハウを教えて貰っているのです。ですが、私はまだ超獣開発では初心者同然……是非、キリキリとあの地球人の科学者、竹中博士の知恵をお貸し下さい……」

キリキリは暫し考える動きをするが、直ぐにゴメルに向き合い答える。

キリキリ「……ついてこい。少し見せたい物がある、」

キリキリがワープしてメフィラスも後を追う。

到着したのは、実験室のようだ。複数のゾークロンの科学者達が忙しなく動きまくっており、それも人体改造系統の……中央には特徴的な六角形の投与カプセルが設置されており、地球人が用意した物と、ゴメルは考える。

ゴメル「ここは?」

キリキリ「……見て見ろ。」

バリア付きのガラス張りに投与装置にある人物が開発した肉体増強剤をセットする様子が映っていた。

身体を金属の固定台に拘束された人物の名前は竹中博士……博士は自ら開発した夢の放射能に耐えられる肉体を手に入れる為肉体増強CX.00009を使った最終人体実験を自らの肉体に使用しようとしていた。

投与カプセルは植物園の温室をイメージした特殊なガラス張りで密室、出入り口は検体を入れる門に研究員用の出入り口に、空調用の換気扇に気体排気口と限定されていた。

竹中「いよいよ手に入れられる。究極の肉体を……烈破!?俺はあんたを越える……スイッチを入れろ~~」

ゾークロンの科学者が投与装置の起動スイッチを入れる。

ゴメルは近くにあった竹中博士の研究レポートの肉体増強剤のデータを見て……呆れた口調で実験の様子を見て

ゴメル「…失敗しますな。」

キリキリ「…だな。」

ゴメル「なら何故止めない?…………奴が目障りだったのか?」

キリキリ「……科学者としての性かな……」

緑色のガスがガラス張りの密室の覆い隠し紫色の電流が密室の投与装置に走り……

ゴメル「超獣の件はどうする?白紙に戻しますか?」

キリキリ「共同研究と行こう。こっちも合成生物に色々とソチラのノウハウを聴きたいのでね。」

ゴメル「クカカカカ……」

密談をする余所で事態は変化する。

「「ウガァアアアアアアアアアアアアアアアア」」

内側から何が起きているのかも窺えない緑色のガスが充満した密室の中から激しく痙攣する音と竹中博士の悲鳴が聞こえて……ガスの隙間から肉体組織を目に見えて造り変えられる場面に実験室はパニックになる。

ソイツは放射能を耐えるどころか餌にして肉体は超人並みに強化されていった代わり知性と理性を失ったモンスターが誕生する。密室の投与装置を拘束具ごと破壊してゾークロンの科学者も、研究室も無差別に破壊する。ソイツはバリアが起動する自分達に接近しようとする動きを見て

その名は"アストロガイ"知性と理性を捨てた巨人。

ゴメル「……クカカカカ……止めますか。」

反重力宇宙人ゴドラ星人「御意。」

キリキリ「……勿論。」

三人は瞬間移動して醜い姿となった巨人に相対する。

アストロガイ「「ウがぁあアアアアアア」」

肥大した拳を三人に振り降ろすも、三人は再び瞬間移動して攻撃回避して三方向に分かれて姿を見せて消してアストロガイを翻弄する。

アストロガイは偶然とは言えゴメルに巨拳をぶつけ煙と衝撃音が研究室が広がるも煙を左手で晴らし無傷の姿を見せる。

ゴメル「図体ばかりデカイ怪物め。メフィラス星人を馬鹿にしているのか?」

指一本でその一撃を止めて仮面の奥の目を光らせ瞬間移動でアストロガイの顔の真横に一気に飛び。右足を使い

ゴメル「ふん!?」

鋭く重い蹴りの一撃を叩き付けてアストロガイを昏倒させ壁に叩き付ける。

アストロガイ「「ウガァアアアアアアアアアアアアアアアア!!?」」

アストロガイはゆっくりと起き上がり咆哮を上げる。

ゴメル「ゴドラ星人。」

そしてゴメルの側近の宇宙忍法を使う"忍者"の異名を持つ宇宙人が目に止まらぬ速さで印を結び

ゴドラ星人「御意。【忍法宇宙縛り】!!」

アストロガイの動きを金縛りで封じ込めて、

ゴドラ星人が動きを止めている間に、ゴメルは両腕で十字を組み合わせて、光波十字斬波を放つ。

ゴメル「殺しはしないから安心してくれたまえ……メフィラスグランドクロスブレイカー!!」」

光速の青い十字の光の斬撃波が巨人の右肩を通り抜けて

アストロガイ「「ガァアアアアアアアアアアアアアア!!?」」

アストロガイは痛みにのたうち回るも金縛りで動けない

ゴメル「クカカカカッ……心地良い悲鳴だ。もっと聞きたい……」

キリキリ「遊ぶな。ゴメル」

ゴメル「おっと、失敬!?」

身体の各部位に剣持を拘束した強力な糸を食い込ませてアストロガイの動きを完封する

ゴメル「後は任せたキリキリ。」

キリキリ「ふん!?」

瞬間移動してアストロガイの目の前に己の一つ眼を合わせて

キリキリ「眠れ。」

紫色の催眠光線を至近距離に浴びせて……

アストロガイ「ガァアア……」

目の焦点が合わなくなり口元に汚い吐息が出てきてアストロガイは力無くぶっ倒れる。

キリキリ「さて……この怪物をどうしたものか……にしてもコイツ凄い口臭だ……」

ゴメル「クカカカカッ……貴方、鼻ないでしょう。」

知性のある宇宙人ら巨人を見ながら今後の事を考える……しかし確かなのはレッドマンに新たな敵が誕生するその事実は避けられないという事だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

時刻は夕方になり学生達が帰る時間の中

「とうちゃく~~」

三門市の黒野の館に無事に着いた剣持達……屋敷の車庫にリムジンは停まり陽太郎はマイペースにセバスが乗ったリムジンから雷神丸と共に降りる。

「ちょっと、先輩。」

慌てて剣持もリムジンから降りる。

玉狛支部の迅さんが待っていたのか、車庫から姿を見せる。

迅「お帰り、陽太郎。剣持君。」

気さくに声を掛けてくれた迅さんは剣持の方を"何故"かジーっと見る。

「どうかしましたか?」

迅「……いや、何でもない。」

「あっ、すいません。俺はこの後、帰宅して宜しいでしょうか?」

迅「珍しいね。何時もなら、『お化け屋敷』の方に行くのに……」

「今日は、色々と準備する予定があって……では、」

セバス「自宅にお送りしましょうか?」

「大丈夫です。セバスさん。陽太郎先輩。今日はありがとうございます。」

そう剣持はお礼を言い、キャリーケース片手に黒野邸を後にする。

迅「じゃあ、本部でな……」

陽太郎「げんきでな~~」

二人は手を振り剣持も無表情ながらも手を振り此処で彼らと別れる。

そして人気の無い場所に何食わぬ顔で移動して、

「ぐっ!?」

苦しそう激痛がある身体を抑え倒れる。

ゴメルによって強かに傷付けられて先輩達に助けられた事実を知るも、剣持の肉体は傷付いていた。

(レッドマン超能力……ワープ。)路地裏にて全身を赤く発光させて急いで自宅近くにワープして自宅の前に立ち自室に休もうする剣持。

(……あっ、開いてる?)

「っ!?」

苦痛に苦しみながら玄関の扉を開けよう鍵を差し込むも

既にドアのロックが解除されていた事実に、警戒心を上げる剣持。痛みに集中していた余り気配を読む事を疎かにしていた。

それでもブラックワンの連中がいるかも知れないと警戒してそーっと玄関の扉を開けると、

染井「あっ、お邪魔してます。」

「!!」

ピンクの花柄の可愛いらしいエプロン姿の合鍵を持っている染井華と遭遇して、完全に思考が銀河の彼方に向かった剣持は玄関で無表情の顔と目をギョット見開き……そのまま意識を失った……

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

剣持が自宅に帰ったとのと同じ頃、黒潮島では……の蟷螂怪獣が黒潮島を三方向に逃走する様子を見て京太郎と黒野は気配を消しながら移動を続ける。

肉眼で見えていた空を飛ぶ個体達が透明に姿を消して島を離れる一部始終を見て、黒野達は怪獣の生態を少しずつ知る。

巨大カマキリより小さいカマキリに警戒しつつ俺達は変わり果てた調査団の設営キャンプ地に到着する。

サファリ「ジャングルの探索者、冒険王子サファリ登場!」

黒野「お前、無事だったのか?」

サファリ「勝手に俺を置いていったのは、俺は許していないからな……」

黒野、鏡「それはすまない……」

鏡「……間違いない。前の取材の時に見せて貰った教授の物だ……」

黒野「……これはひでぇ……」

結論から言うと俺達二人は教授達の調査団の設営キャンプ地を無事見つけた。巨大カマキリの餌場に発見された昆虫学者の小泉教授の愛用のペンと…この島の人間達がいたとされる血塗れの私物の数々……。死体発見出来てはいない物の…………餌場に乾いた大量の血痕の量で、島の人間達と教授達の生存は絶望的と判断した……

鏡「教授……」

黒野は項垂れる鏡京太郎の肩を優しく叩き、

黒野「…………このままそっとしてやりたい気持ちは分かるが、事態が事態だ……許してくれ……」

黒野は万能ヘルメットに内蔵された通信機を起動して仲間達に島の人達と調査団の結末を本部に報告する。

そして報告しながらサファリが先頭に巨大なカマキリの巣がないか捜索するも、

サファリ「……おかしい……あの巨大サイズなら巣も限定されるのに、何故見つからない……」

目撃した昆虫怪獣は約40㍍で地底に巣を作るタイプではない。陽の目に堂々と縄張りを持つタイプだ。

しかし此れだけ探しても見付からないなんて……

黒野「もしかして……此方黒野聞こえるか?アラシ。チャールズ。」

アラシ《聞こえるぞ。今そっちに垂直着陸して迎えに…黒野「迎えに来てくれたのはすまないが、先に黒潮島上空をぐるっと一周してくれないか?」……どうした?》

陸路では捜索に時間が掛かるから空路から島の地形の変化を調べて貰うつもりだ。燃料も勿論減るが、それが一番手っ取り早い。

ホシノ《……アラシ。チャールズ。ロイド。島を空から捜索。怪獣の巣が無いか確かめよう。》

チーフも今回の怪獣の餌を取る行動には疑問を覚えたのか怪獣の巣について捜索を許可する

アラシ《了解っ。》

いの一番に返事をするアラシ。

ロイド《了解っ!?》

チャールズ《了解っ》

四機の戦闘機が黒潮島の上空を旋回して、島の航空写真を複数枚撮る。

 

撮られた写真データは『お化け屋敷』の地下中央にあるSFチックなスーパーコンピューター改め高性能電子頭脳で直ぐに現像され解析される黒潮島の航空写真をイデとベックチーフとムラマツキャップの三人で確認する。

イデ「昆虫怪獣の巣が写っていない!」

巨大な生き物が生息する巣は当然巨大であり、真上から島を撮るなら拡大しても写る筈なのに写っていない事実に驚いたのだ。

ベック「隊長。この黒潮島の様子から見て此処の島は餌を取る為に襲撃したと考えられませんか。報告によると怪獣は姿を透明にして移動していたらしく、エドランド隊長達が追っていた例の農家の軽トラックの交通事故を起こしたのは?」

ムラマツ「……まだ確定は出来ないが可能性は充分有りそうだ。」

交通事故の後に失われた農薬とドライブレコーダーに写っている映像を調べたら原因が解るかも知れない………

怪獣の姿が……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM ワールドトリガー 平和な時間 〕

「うっ~~ん……ここは…」

目を覚ますと視界は知っている天井……自分の部屋の天井が見つめてゆっくりと起き上がる。

「全身痛い……あの忌々しいメフィラスめ。」

鋼鉄以上の硬さの金属を切断は勿論獰猛な怪獣すら拘束出来る糸に拘束術と捕縛術をまともに直撃して全身の内臓と関節が痛む。ゆっくりと肉体のダメージを回復させる事に集中する剣持。両腕の無数の食い込んだ糸の傷を目に見えて瞬く間に再生させる。

「よし。」

軽く両手を何度か握っては開きを繰り返しパフォーマンスに問題無いか確認する。

「大丈夫?」

「あぁ~~聞いてくれ。星間連合のお抱えの傭兵団ブラック・ミストのアインヘリアル5勇士のメフィラス星人相手に手も足も出ずに、ボロ負けしてさ。痛む身体を周りに気付かれずに……自宅に帰ってきたら、知り合いの染井さんが……家の中に居……」

頭を片手で抑えて自分の身に何が会ったかを説明していると、

途中から自分は誰に「大丈夫?」と言われたのか漸く気付き無表情が徐々に驚愕した表情に変わって行く。

染井(そんな驚く事かしら……)

染井「ココア飲む?」

ピンクの花柄の可愛いエプロンを着た彼女は両手にそれぞれのココアが入ったマグカップを持って剣持に片方のマグカップを渡す。

「何でいるの?」

(何か想像した以上に自分の部屋みたいに寛いでいる……)

取り敢えずマグカップを受け取り目の前にいる彼女に質問する剣持。あっ甘いココアが美味しい……

「心配しなくても深い意味は無いわよ。……玄関で倒れっぱなしなのには身体に良くないから……」

その彼女の言葉であの激しい雨の日を思い出す剣持。

香取と最後に出掛けて笑って、そして……彼女を泣かせてしまった日を、あの日も、僕はどう帰ったのかもわからないまま力無く玄関に倒れていたな…

「別に…………………慣れているから平気ですよ。」

そう自嘲気味に答える。そんな剣持の表情を見た染井は自分のココアを一口飲んで。

染井「……嘘ね。」

「えっ?」

剣持の机の椅子に座りゆっくりココアを飲みながら彼女は無表情の剣持を見ながら剣持の心の殻を突っつく。

染井「私でも余裕でソレが嘘と分かるわ。……前例はあるようだけど、貴方は好きで玄関で寝る人じゃない。」

「良く見てるな……」

染井「これでも一応貴方の友達で貴方に詳しいつもりよ。……っで?言えない事?」

「…………宇宙からとんでもない奴らが集まって来た…その内の一人に手も足も出ずにやられたんだよ。」

染井「それボーダーの誰に近い?」

その質問に剣持は真剣に考え染井に向かってこう答える。

「該当する戦い方を持つ人達はそれぞれいますけど、結局……性格を含ませると一人もいないですね。」

搦め手の罠と遊撃が得意でオプショントリガーのカメレオンとバックワームを愛用しスパイダーで相手の動きを制限して確実に相手を仕留める銃手。しかも意外に接近戦も強い。

万能手をイメージさせるも、やはり実際は銃手で策略や計略や戦略を使う。

「……人の心を土足で踏み荒らす悪質なボーダー隊員がいないので近いボーダー隊員はいませんね。」

鈴鳴第一の狙撃手ですら狙ってやっていない。皆人間的には心の根は良い人達なのだ。

染井「そんなトリックスターの相手と戦ったの?」

「戦った……いえ、あれは戦いですらなかったです……一方的に……こっちが奴の臨機応変の変幻自在の能力と武器に翻弄されていただけです……」

染井「…………レッドマンの貴方でも?」

「俺を無敵のヒーローかと勝手に思っているなら誤解だ。余裕で勝てる戦いなんて地球じゃあボーダーの連中や三門市に現れる悪党くらい……怪獣や宇宙人は自分の生命が脅かされるから必死に抵抗もするし、何時もギリギリだよ。」

染井は表情に出さずに驚いた……

「それでこんなもう夜になる時間まで俺の家で何していたんだ?」

染井「今日は自分の部屋で集中出来ないからせっかく仲直りしたんだからこの家で一人勉強と授業の復習を少しね。」

「俺の家で?」

染井は剣持に幾つかの授業内容が書かれたノートを手渡す。

染井「……そうよ。葉子にそれとなく協力させて作ったから、空いた時間に復習しておくといいわ。」

「あっ、ありがとう……」

「……心配しなくても時間になったら帰るわよ。」

「いや迷惑とかは思ってないから…どうぞ、ご自由に……俺は………勉強しよう。」

パリの復興の間進んだ授業内容に少しでも追い付く為剣持はベッドから起き上がりミカン箱を用意して、筆記用具と教科書とノートを持って勉強しようと動く。

染井「もう動いて大丈夫なの?」

「そんな訳ないでしょ。人を不死身か何かと誤解しないでくれ。」

染井「でも、あなた怪我を…」

「地球を守る事と学業で勉学を学ぶ事……どっちも大事だろ?三門市を守るボーダーの人間なら尚更分かる筈だ。」

けだるさはある物の自習学習に支障はない。

剣持はこれからの補習も覚悟して自習勉強に励み初める。

染井「……そうね…」

一応の納得はしたのか、彼女は予習をしながら俺の机の本棚に並べてある幾つかの機械工学の本に目を向ける。思えば染井が最後に自分の部屋を来たのは大分昔で、家に来たのは怪獣ポイズン・ゴーストと呼ばれる怪獣騒ぎの時、那須隊と香取隊で勉強会に来たのが最後だった……染井は本棚の並べられている本の種類の変化に自分が知らない間の時間が経過した事実をひしひしと実感していた。

染井「…………高校生が学ぶには難しい本が幾つか増えて見慣れない本もあるわね……」

「まぁね。色々と学校以外で勉強する事が多くてな。」

 

染井「所で久しぶりに貴方の部屋に来てから気になったのだけどあの妙な見たことないごちゃごちゃした機械の山は何?」

染井は部屋2割を占領するSFチックなパーツの山に視線を向ける。

「……まぁ、染井さんなら言っても良いか……マキシボーン山に居た時、西洋のドラゴンの姿をした超機獣が複数したのは見たことあるから知っているよね……」

染井「ええ。赤い機械のドラゴンと銀の機械のドラゴン……良く覚えているわ。」

彼女も同じ場所から見ていたから答える。もっとも簡単に頭の片隅に置いておくには濃密過ぎる経験だから当然といえば当然だろう。

「山で現れる数日前……ロボット工学研究所のロボットが暴走した事件の日でも南極にも同型のメタルダイナスが十数機と交戦して全滅させたんだ……」

真琴『うわっ、エルヴィル星人のメタルダイナスとバトルダイナスだ。またマイナーなウルトラ怪獣が現れたなぁ』染井の脳裏を過る真琴の言葉。

染井「その超機獣、黒野さんの妹は知っていたの?」

「??確かに……言われてみたら、先輩は俺の話に違和感無しに受け入れていたな……」

染井「…………」

染井(ロボット怪獣の名称に開発した星の名称、何よりマイナーと呼んでいるからメジャーな物もあるって事?

何より……"ウルトラ怪獣"と言う聞き覚えのない言葉の数々……)

染井「真琴さんって謎が多いわね……」

「………………確かに……色々と謎がある人だな……」

染井(ウルトラ怪獣……)

(でも性根その物は悪い人ではないな……ややオタク寄り良い人だな。)

「でっそのパーツの類は全て南極の十数のメタルダイナスの残骸から使えそうな部品とか回収したんだ。『お化け屋敷』"以外の奴ら"も既に回収しているんだ……」

染井「盗難や横領とかにならない?」

「軍事機密情報の塊のメタルダイナスの所有権は本来はエルヴィル星の連中。だから盗難に横領や墓荒らしなら地球の連中も一緒だからな……エルヴィル星周辺の星々のジャンク屋でも取り扱っているよ…………それこそ、どの部品が何処にあるか……何に使われるのか……」

染井「詳しいのね……」

「2万年は軽く生きているからな……メタルダイナスの構造なら手に取るようにわかる……」

勉強しながら視線を機械のガラクタ部品の山を見て話す剣持。

染井「……」

ガラクタの山に紛れて何やら金属の骨組みだけだが無数の薄く光る配線が繋がった籠手や足甲のような形の防具が見えた。

染井(何かしら?あれ……)

「まぁ、それに……今はそんな事よりも明日か明後日まで外出用の服を購入する必要があるしね。」

染井「そうなの?」

少し染井さんが綺麗に書き写した授業内容のノートを見ながら剣持は黙々と勉強していて、隣で予習をする染井に出掛ける用事の話をし始める。染井もさっき見えた金属の籠手らより剣持の服の購入の話に耳を傾ける。

3日後には、志岐さんと一緒に東京の墨田区の映画館で映画を見る日なのだ。志岐さんに恥を欠かせない為にしっかりとした服装にしないと……

染井「……何処か出掛ける用事でも?」

心無しか染井さんの声がさっきに比べて低い、まるで問い詰められている気分に錯覚する。

「友達が俺の気分転換の為に一緒に東京の映画を観に行く予定なんだ。だから外出用の服を……」

染井「……………………」

彼女の眼鏡が反射して彼女の顔が良く見えないのが何だか怖い……何も悪い事をしていないのにこの尋問される感覚は一体……

染井「ねぇ…もし……もし貴方が良かったら…………」

「!!」

染井「……明日その外出用の服を買いに一緒にお出かけしない?」

彼女は少し頬を赤くして提案を出す。

「……へっ?」

無表情ではなく鳩が豆鉄砲を食らった顔をする剣持。

俺は勉強する手が止まるのは仕方ない事だ。

夜の時間、染井さんは家を出てボーダーの寮に帰ろうとしていたが、流石に心配になり分身能力でベムを自宅に残して染井さんを寮の近くまで送る事にした。

染井「……二人にこうして分身するのを直に見ると、やっぱり不思議な光景ね……」

と何とも言えない感想を口にしていて大して驚かない辺りこの人は肝が据わっていると感じてしまうのは、知らず知らずに不思議な出来事の場数を踏んでいるせいなのか?

対応が普通なのが妙に印象に残った……

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同時刻

一人暮らしの志岐の自宅並びに志岐の部屋にて…

志岐「この服も駄目だぁ~~」

情けない声と共に普段は開けないクローゼットを開き剣持君と東京の映画館で映画を見る日に着る服の準備をしているも、子供の頃に親が買ってくれた服ばかりで、滅茶苦茶切羽詰まっていた。

これまでオシャレとは無縁の服ばかりネット通販で購入した自分のせいでもある。無数の服が小さな山となって重ねており後で後片付けしないいけないとわかっているも、今は只……クローゼットの前に両手と両膝を床に置き己の不甲斐なさにうなだれる志岐。

志岐「あっ…新しい服がいる……オシャレで可愛い服が……しっかりした服を選ばないと剣持君が恥かいちゃう……」

普通のお出かけなら地味な普段着で問題ない。しかし今回は違う!?

「……私が剣持君を誘ったんだから……これって"デート"に近いよね。……アレ?デートってお付き合いする前に使う言葉じゃないよね…………那須えもん~~熊えもん~~茜~~真琴パイセン~~ヘルプミ~~~!?」

最早自分の手に負えないこの案件を兎に角、事情をかいつまんで先輩やら後輩やらに援護要請する志岐。陰キャラの自分の精一杯の努力の限界だ。

【翌日の夕方、那須隊。ゲンブ百貨店で集合】事情を察してくれた那須達は一発OK。

【面白そう……私も了解っ!?】真琴先輩からもOKの返事を貰った。

【隊長。パイセン。援護。誠に感謝します。】

脳内イメージでミリタリーなアーミーな格好をした志岐は自分の部屋で敬礼のポーズをする。

志岐の母「小夜子。晩御飯が出来たわよ。」扉の前から普段一人暮らしをしている娘に久しぶりに訪ねてきたお母さんの声が聞こえて

志岐「あっ、はい。お母さん。ちょっと待ってて直ぐに行くから。」

せっかく訪ねてきた家族と一緒の食事をしようと小夜子

は慌てて服を畳みクローゼットの中に急いでしまい彼女の中の一大決戦が始まるようで始まらない………

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〔推奨BGM ワールドトリガー オフタイム〕

翌日 三門市第一高等学校

俺は今日から進んだ授業に追い付こう必死に頑張った。

教室の昼休みの時間でも進んだ授業内容をどうにか理解する為に染井さんが渡してくれたノートを片手で勉強していると

真琴「剣持君~~」

国近「お邪魔するよ~~」

三年生の先輩達が顔を出して来た。先輩達は俺に手招きして俺も気付く。

「あっ、先輩達。」

一旦勉強するのを止めて先輩達がいる廊下に向かう剣持。

「十数日ぶりですね。真琴先輩。国近先輩。」

真琴「結構長く感じたよ。」

国近「私もだよ~~」

二人は頼んでくれた過去の授業内容のノートを剣持に手渡す。

国近「ほいよ。押し入れしまった過去問題集をどうぞ♪」

「……本当にありがとうございます。」俺は素直にお礼の言葉を言う。

真琴「イヤイヤ…気にしなさんな。」

国近「良かったら学校が終わったら真琴ちゃんの屋敷で勉強会でも…」

国近先輩が珍しく率先的に勉強会の提案をするも、何かを思い出したかのように真琴は手を叩く。

真琴「あっゴメン。柚宇。私学校が終わったら友達と出掛ける用事があるんだ。」

「実は俺も、学校が終わったら買い物に行く予定が……」

国近「二人とも予定があるなんてオヨヨヨ……」

「国近先輩……」

露骨にしょんぼりする国近さんに罪悪感を覚える二人。

しかし……

国近「あっ、私も今日は防衛任務に参加する予定だったんだ。ゴメンゴメン……結局勉強会は出来ないや~~」

しょんぼりから罰が悪そうな顔をするも何時もの笑顔に魔法のように早変わりして、俺は…僕はふと小さく笑うの………

真琴「……」

何気なく笑う僕の笑う姿を真琴先輩は珍しそうな顔で見るが、少し不機嫌な顔に変わった。

真琴(何か良い事でも会ったのかな……)

再び会った時、心無しか剣持君は少し明るい雰囲気になっていた……まるで、友達と楽しい会話をしているみたいに……剣持君にも当然友達はいるんだけどパリに行く前と後じゃ目に見えて雰囲気が変わった気がする。

何故か真琴はソレが少し気に入らなかった……どうしてそんな当たり前の事が気に入らなかったのか、私はこの時分からなかった。

真琴(っといけない。私も今日は、志岐ちゃんのお買い物が付き合わないといけないんだ。)

志岐ちゃんが、外出用のオシャレな可愛い服を購入する手伝いの為に、真琴は切り替える。

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友人の農家に作って貰った強力な農薬を畑にバラ撒き、

その農家は友達に世間話をしに向かう為軽トラで移動の途中、巨大な羽音と共に緑色と褐色の昆虫…巨大カマキリが、空の景色を歪めさせてその姿を見せる。

農家「っ!?」

慌てて軽トラのスピードを上げるも、それよりも巨大カマキリの動きは早く"餌である農薬と肉"を食べる為に、

獲物を追い詰める。

捕食者は鎌の前肢を振り下ろし、農家の軽トラは、地面に勢い良く突き刺さった衝撃で、軽トラは横転して、横転した勢いで運転手は運転席から投げ出されるが、

巨大カマキリは餌の姿を見て嬉しそうに口を開き…巨大な前肢で人間を器用に捕まえ口元に運ぶ。

 

運命の悪戯かその農家の友人達は近くにいたが、警察を始め『お化け屋敷』に助けを求めるような動きはしていなかった。

イヤっ一人は必死に友人の元に向かおうとしていたのだがもう一人の年配の男が、一人の腕を掴み助けに行くのを止めるのだ。

年配の男「諦めろ。手遅れだ。」

もう一人の男は年配の男の方に向き直り何かを言おうとするも、

「ぎゃあああああああ……」

年配の男の方を見ている内に友達が巨大カマキリに生きたまま食べられる音が聞こえて、直ぐにその方向を見ると、カマキリの姿は消えていた。

 

年配の男は自分が造った農薬の出所が警察達にバレるのを恐れたのだ。

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剣持達が学校の授業を受けているその頃『お化け屋敷』にて……再び農薬が無くなり運転手も行方不明の農家の軽トラによる謎の交通事故が発生し、事故現場に出動するエドランド隊長とジャック、ジーン、ロイド、サンダースの5人。

 

サンダース「今度はサトウキビ畑ですか……」

今回発生したケースも過去5件と同じような内容で流石のサンダースも、ここ短期間に似た事故の発生に口を閉ざす。

サンダース「?」

サンダースはふと農場の名前が記載されている看板に眼を通すと、妙な既視感を覚える。只その既視感の正体が分からなかったが……

エドランド隊長とジャックは周囲の農家へ聴き込みに動くも農家の家主は、「既に警察に事情は伝えた」と話をするつもりもない態度だ。

事故現場の詳しい調査をしていたロイドとジーンの元に一人の太った男が近づく。

ジーン「貴方は?」

事故現場に変な事を言おうとするなら注意しようと思ったが、

???「彼は……とても良い友人だったんだ……」そう独り呟き事故現場を見る

ジーン「……」

???「コレ……」

太った男はジーンにある1枚の小さく折り畳まれたメモ用紙を手渡す。

ジーン「これは?」

突然だから受け取ってしまったが、何についての内容のメモなんだかジーンは尋ねようとすると、

年配の男「佐原っ!?早く仕事に戻れっ!?」

怒鳴る大きな声が聞こえて、怯えた表情をした佐原と呼ばれる男性は、佐原さんを連れ戻しにきた年配の男に腕を掴まれて無理やりその事故現場から連れ去られる。

ジャック「……」

佐原と言う人物は何かを訴えるような目を僕らに見せるも、年配の男はそうさせないように引っ張って行く。

ジーンはメモの事も含め渡してくれた佐原について年配の男に尋ねて見る。

ジーン「すいません。彼について幾つか尋ねても?」

年配の男「あん?佐原の奴の頭の中は空っぽだから何を聞いても無駄だ。」と吐き捨てるように言いこれには、『お化け屋敷』の連中も良い顔をしていない。

ジーンは彼が事故について何か知ってると考えるも目の前の年配の男は、取り付く島もないように動く。

ロイド「事故について何か目撃していないか?些細な事でも良い。」

年配の男「儂達は"何も見ていない"事情は全部警察に話した……儂達は仕事があるから早く帰ってくれ。」

まるで汚い物を見るような目でそう言い男はその事故現場から離れて行く。

 

現場検証を終わらせて一旦帰還するジャック達。

日本上空マッハビースト内

エドランド「あの男、怪しいな。」

サンダース「隊長もやっぱりそう思いますか?交通事故を目撃していないって言っているのを俺は嘘だと思いますよ。」

ジャック「まるで何かを隠そうと動いているみたいだ。」

ロイド「そうか?確かに少し自己中心的な性格だったが隠蔽するような事があの男にあるとは俺は思えないな。」

エドランド「それは、あの農場を詳しく調べて見れば良いだけだ。」

ロイド「おい?さっきからどうした?サンダース?」

サンダース「否、何かあの農場名ここ最近見覚えがあるんだよな……いつ何で見たのか思い出せない。チラッと見た何かで……」

だがサンダースがそれを思い出すより早く事態は変化してしまう。

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大量の緑色の粒がマッハビーストに接近していく。粒が肉眼で見える時には、それは"蟷螂"と分かるもそれ以上に数がイナゴ並みに多い

ロイド「何だよコイツら!?」

驚くロイドに他のメンバーも驚愕した表情で言う。

マッハビーストに何処からか大量の蟷螂の群れが、大量に石礫のようにぶつかり直撃し行く。戦闘機が飛行している為、高度は高い筈なのに蟷螂達とぶつかるのだ。

ジーン「エンジンに蟷螂が入り込んだこのまま停止します。」

エドランド「緊急着陸!?」

墜落の危険を考えて直ぐに緊急着陸を指示してマッハビーストは、ゆっくりと地面に垂直着陸をする。

 

近くのキャベツ畑に着陸して畑の持ち主に少し滞在許可を貰い。

ジーン達は、エンジンが吸い込んだ蟷螂を取る作業をしていた。

ロイド「そう言えば、剣持の奴戻ってきているんだよな。」

ジャック「十数日間学校で授業を受けてないから自習学習で詰め込み復習している最中らしい。それをムラマツ隊長達は知っているから、極力必要以外は僕らで事件解決に動かないと……」

内二人は楽しそうにポーカーをしていた。

サンダース「良いんですか?サボらせて?」

剣持についてでは無くポーカーをしている二人の方に視線を向けながら言うサンダース。

ジーン「……次、サボらせて分働かせれば良いだけの話よ。」不満を顔に出す物のきっちりと元は取るつもりの発言をするジーン

サンダース「おう怖い。」

エドランド「お前達、少し休憩にしようか?」

エドランド隊長がキャベツ畑の持ち主の人から気遣いで緑茶とお茶請けを貰ってきた。

サンダースとジーンは作業の手を止めて貰った緑茶で喉を潤す。

ジーン「すいません。隊長。」

エドランド「何、気にするな。」

サンダース「これ何ですか?」

観たことないお菓子に疑問を覚えるサンダース。

エドランド「クルミ餅と言う物で緑茶に合うらしい。」

サンダース「へぇ……頂きます。」

サンダースはお茶請けのお菓子を口にして、

サンダース「隊長。コレ中々イケますよ。」

 

ジーン「……」

二人が休憩している間、ジーンはジャックとロイド達の方を見て無言でずかずかとマッハビーストのエンジンの中にいた蟷螂の死骸を引っ張り出して二人がいる場所に投げ付ける。

突然、飛来したソレを見てビビる二人。

ロイド「コイツはまたバカデカイ蟷螂だな……」

ジャック「島で目撃した群れの奴のより大きい……」

大きい蟷螂の死骸を見て二人は感想を口にする。

ジーン「エンジンの調子も戻ったし、帰れるわよ。」

その発言でエドランド隊長は、湯飲みとお盆を畑の持ち主に急いで返す為に走る。

ジャック「怒ってる?」

ジーン「怒ってないわよ。」

二人はそれから基地に帰投するまで無言であり、

サンダースとロイドが気まずい感じで待つ羽目になるのだがそれは仕方ないと諦める事にした。

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ゲンブ百貨店の入り口の一つにて、剣持はスマートフォンを片手にメールをしていた。相手は染井さんだ。

《今何処だ?迎えに行く……》

染井《心配してくれるのは、嬉しいけど……少し時間は掛かるから先に買い物していってね。》

「?」

時間が掛かる……何か用事でもあったのかな……

しかし只一人百貨店でブラブラするのも何だから………

数分間出入り口の前で立って百貨店の周りの景色を見ていると……近く同じ高校の制服を着ていた女子学生達が世間話をしていた。

女子学生1「この付近にその凶悪犯が潜伏しているらしいわよ。」

女子学生2「怖い!?早く捕まってくれないかな……」

物騒な話を聞いて……ふと別の方に視線を向ける。

三門市の警察官達が近くの住民達に何かの事件についての聴き込みをしている様子が遠目で見える……

「………」

【ピーポーピーポーピーポー】

何処かの救急車が道路を走って行くのが見えて行き……

(……………)

無言で染井さんのメールに視線を向け近くの時計の時刻を見る……

脳裏に通り魔に襲われて命を失った染井華の姿を幻視して

「……っ!?」

少し焦りを覚えた剣持は、やっぱり染井さんを迎えに動く為にゲンブ百貨店を離れる。

久しぶりに"友達"と買い物出来るから嬉しい…………だが…………一度感じた危機感は時間と共に膨れ上がる。

既に無表情を捨て真剣な目と焦った表情に変わった剣持は走る。

(染井さん……)

染井の気配を意識しながら……染井の安否を気にして剣持は自分の用事等どうでも良くなる程全速力で走る。

 

 

剣持が染井がいる場所に移動するのと入れ違いに、1台の黒いリムジンが百貨店の地下駐車場に停まる。黒いリムジンの後部の扉が開き中に乗っていた人達が続々と降りていく。

志岐「ななな何か……すいいいませぇぇん。」年上男性相手に緊張して声を震えさせながら答える志岐。

真琴「志岐ちゃん。緊張し過ぎて可愛い~♪」

セバス「いえいえ、では志岐様。お嬢様。お友達達とのお買い物をお楽しみにして下さい……」

那須「本当にありがとうございます。」

熊谷「さぁ、行こうか。」

日浦「はい。」

那須隊の面々もゲンブ百貨店に到着したのだ。

 

そしてボーダーの寮 染井の部屋にて

染井「余り待たせるのも申し訳ないし、……こんな感じで良いかしら……」

クローゼットの中にある数少ない私服を出して姿鏡の前に立ち精一杯のおめかしをする染井華。

染井(剣持君は……多分……学生服よね。………………私は一体何に気合いを入れているのかしら……)

本人の外出用の服購入の為に、百貨店に行くだけだからおめかしなんてせずに学生服で一緒に買い物をすれば良いのに……途中で恥ずかしい気持ちがこみ上げて来て独り頬を赤く染める…

染井(そこまで気合いを入れる必要はないわよ……こんなに気合いを入れるなんてまるでデートを期待しているみたいじゃない……)

そう。今回は剣持君がメイン。私はその買い物のお手伝いだから……そうこれは決してデートなんかじゃないんだから……友達同士の買い物なんだから……

そう自分に言い聞かせても……それでも普段着ないようなオシャレな服を嬉しそうに着る染井はまんざらでもなさそうだ。

染井「あっ、」

ふと自分の部屋の時計を見て急いで出掛ける準備をする。

染井「よし。」

鏡の前で身だしなみを整えて彼女は自分の部屋を出る。

 

百貨店近くに停車するバスがあるバス停に向かおうと寮を出ると、

「………あっ、良かった………」

汗を額に流しながらぜぇぜぇと息を切らした剣持が染井の姿を見て小さく何かを呟く……

染井「///////ひゃあっ!?///////」

いざ会ったらどんな掛け合いをするか心の準備をする前にもう既に彼が来ててビックリした可愛い声を上げる華。

染井「どど、どうして此所に……」

本人はてっきり百貨店の洋服店で店員からお出かけに着るお勧めの服を聞いているかと思っていたのに……

染井の無事の姿を見てから安堵の表情をする剣持はポツリポツリと言う……

「………店の出入り口の近くでたまたま救急車がサイレンを鳴らしながら走っているのを見てさ。俺の用事のせいで何か事件や事故に巻き込まれたんじゃないか……つい焦ったんだ……只の早とちりやら空回りなら良いけど、何か合って取り返しのつかない事になったら、自分が許せなくて……だから迎えに来たんだ。それにパリにいた時に友達が眼を離した間に、事故で亡くなった哀しい話とか聞いたから……焦っちゃって。勝手に心配してさ。…………本当に…良かった…………」

染井は剣持君のこっちに来た理由を聞き心がポカポカと暖かい気持ちになる

「じゃあ、ワープで行こう。」

息を整えて剣持は言うと染井は照れた表情で意見を言う。

染井「普通にバスで移動しない?……剣持君も少し疲れているみたいだし…」

「……そうか……染井さんがそう言うなら……そうします。」

実際少し全速力で走ったワープで行けば良かったのに、何かあっても良いようにワープを取って置いたのが、裏目に出たが……まっ、染井さんが無事なら安い物だ。

俺と彼女はバスでゲンブ百貨店近くまで移動した。

染井「/////」

少しだけ彼女の頬が赤いのは、気になったけど……今はこの後の買い物の事を考える事に意識を切り替える。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

無数に歩く人混みの中に一人の私服姿の少年が歩く。片手にスマホを持ち背にはリュックを背負って

鏡「……」

時折、景色にスマホに撮りながら彼は歩き

自分の周りを良く確認して"尾行"されてないか警戒しながらも拓也はゲンブ百貨店近くのとある誰も使わない公衆電話ボックスの中に入る携帯電話が生まれスマートフォンが普及しているこのご時世……公衆電話ボックスは災害時の非常インフラ以外は無用の長物と変わり日本の都会から撤去されている日常の中、この公衆電話ボックスは自分が所属する組織ヘリオンのダミー会社の所有物の為、撤去はされていない。

鏡「……」

昭和の外観の公衆電話ボックスに入り、特定のパスワードを入力すると、足元のエレベーターが稼働して地下へ下がる。

 

地下50㍍までの目的地まで暗闇の中に下がり続けると

ある場所に到着する。

鏡「……アイツら来てるよな。」

途中独り呟いているとエレベーターが止まり特殊金属の扉を拓也は開け中に入る……きちんとした設備が整った無機質な煉瓦部屋にあるソファーに彼らは座っていた。

 

ここは俺らの【三門市防衛隊】(命名飯塚鉄鬼)の隠れ家……メンバーは"俺"以外全員只の人間じゃない……

甲斐馬「来たか……拓也。」

 

甲斐馬隼人 19歳の現在休学中の大学生 超能力者 出身は東京の地下5万㍍にある地底都市テスターシティー。秘密結社ガイラットの元親衛隊の一員だったが、三門市で出会った普通の人達と過ごして………ガイラットを裏切って裏切り者の名と全てを捨てて彼らと戦う"自由の戦士"の道を選んだ青年。叔母夫婦を戦いに巻き込み死なせてしまった経験があるらしく極力、三門市で出会った人達の為に、隠れ家にいる事が多い物の…………強い。

 

鏡「どうも隼人さん。………何時も通り一般人に紛れてガイラットのサイボーグ兵士達が隼人さんを探していますよ。これがその写真。」

スマートフォンに撮った写真を甲斐馬隼人に見せる。

甲斐馬「……」

鏡「……それより前にマキシボーン山で見たって言うロボット戦士はやっぱりの地底王国ガイラットのロボット戦士でしたか?」

甲斐馬「いや、ガイラットの連中達とは関係無い奴らだった……だが互いに敵対していたのは、確かだ。」

鏡「また新しい悪の組織の連中でしょうか?」

甲斐馬「否、片方の身元はわかった……近々会いに行くつもりだ。」

鏡「誰です?俺の知っている人?」

甲斐馬「まっ、根が悪人ではないと言っておこうか……」

鏡「ところで、隼人さん。この人は?」

別のソファーに座りゴーグルを着けぼんち揚を食べる青い服を着た見知らぬ茶髪の若者の方に視線を移す鏡拓也。

拓也のその言葉にソファーから立ち上がり人当たりの良い顔で自己紹介する。

迅「どうもどうも……界境防衛機関ボーダーの実力派エリート……迅 悠一です。宜しく……拓也君。うわっ鏡に写る自分が見える……」

迅は拓也の姿を見ようとしたら巨大な鏡が自分の前にあり自分の未来が見える事実にビックリする。

迅(……この子も、"隼人の奴"と同じく俺のサイドエフェクトが効かないのか……否、効かないと言うより巨大な姿鏡で反射させて自分のは見えないように防いでいるのか?…………へぇ……)

迅は自分にこれから起きる出来事を偶然知る

鏡「ぼ、ボーダー!?どういう事ですか?隼人さん!?」

迅「おっと、大丈夫……俺は敵じゃないよ。ちょっと話し合いに来たんだ……」

鏡「話し合い?」

警戒して構える拓也を落ち着かせる迅。

彼も手元からある写真が写ったスマートフォンをテーブルに置く

甲斐馬「それは?近界民か?」

迅「まぁ……そんな感じな物だな……」

迅のスマートフォンに写った写真には"結晶と化したバムスター"の姿を見せる。

迅「ボーダーの人達が色々とコイツについて調べたけど専門家の人達も初めての現象でホトホト困っているんだ。…………何かわからないかい?」

甲斐馬と拓也は迅の写真を暫く見ると……

甲斐馬「人間の仕業じゃないな……」

鏡「とすると……特殊能力を持つ存在の仕業でしょう…」

迅「あれ?そんな感じなのコレ?」

甲斐馬と拓也は迅を呆れた目で見る。未来予知が目の前の二人に通じない為、スマホの写真と二人を交互に見る迅に隼人は疑問を口に出す。

甲斐馬「ボーダーに超能力者とかいないのか?瞬間移動するとか念力を使うとか透明になるとか……」

迅「否、ボーダーは"普通の人間"しかいないよ。」

鏡「…………物質を完全に異なる物質に変化させる能力を持つ存在……凄い能力だ。」

迅「やっぱりコレって怪奇案件?特撮研究会……『お化け屋敷』の案件かい?」

甲斐馬「逆に発想を変えろ……」

鏡「発想?」

甲斐馬「この近界民がこんな目にされる理由……」

鏡「そりゃあ、…………攻撃したから自分の身を守る為にか仲間か誰かの為に迎撃してこうなった……」

甲斐馬「つまりコレをした存在はまだ三門市に潜伏している。……それにコレは近界民とは直接関係ないのかも知れないな……」

鏡「どういう事?」

甲斐馬「近界民関係者なら、三門市の人間やボーダーの人間を結晶に変えれば良い……でもそんなのニュースにもなってないし、ボーダーで報告されているか?」

迅「いいや。市民とかボーダーでそんな被害報告は出ていないさ。これでも実力派エリートだからね。何かあったら俺の耳にも直ぐに入ってくるからさ。」

甲斐馬「結論を言うと……全くの第3者が自衛の為に近界民を倒した可能性が高い……」

迅「へぇ……そういう見方もあるのか……」

二人に言っていない物のその日は他のトリオン兵達もおかしな倒され方をしていた……

鏡「って!?何ぬらりひょんみたくこの隠れ家にボーダーの人間が侵入されたのを思い出した。」

この秘密の隠れ家は地下50㍍で迷路になっているから絶対に見つからないって言われていたのに見つかった事実を拓也は指摘する。

迅「ぬらりひょんってあっ、それは……」

迅は=З=の変顔をしてからこの隠れ家に来れた理由を説明しようとする

??「僕らが彼を案内したんです。」

小学5年生の小柄の少年とその親友のガキ大将が隠れ家から姿を見せる。

鏡「孔明(こうめい)。鉄鬼(てっき)。お前らが胡散臭いコイツを案内したのか?」

迅「胡散臭いって酷いな……」

年下に言いたい放題言われて苦笑いする実力派エリート

孔明「ええ。下校途中に話し掛けられて、三門市に起きてる怪しい案件でミュータント刑事の隼人さんの元にお連れしたんです。」

甲斐馬「否、実際は警察の人間じゃないからな。大学生だからな……休学してるけど」

ガキ大将みたいな外見をしている小学生は飯塚鉄鬼。

実家がお寺の子で、運動神経抜群の力自慢の熱血漢。同級生での渾名は『番長』

小柄の小学生は高野孔明。渾名は『チビ』だが頭脳明晰の冷静な性格の子で秀才少年として有名で実家はそこそこ良い家に住んでいる。

鏡(二人とも普通の子どもじゃない。二人の友情の心を一つにすると特殊なサイボーグヒーローに変身出来るのだ……つまりそれって二人とも些細な切欠で仲悪くなっているといざというとき変身出来ないって事だな……片方が親戚の田舎に行っているともう片方は普通の小学生として活動しないといけないんだな。)

甲斐馬「後、コイツとは一応は知り合いなんだ……」

迅「いや~~~4年前から君の顔を見ているのに霞みがかかって何も見えないよ。」

苦笑いしながら知人の隼人の顔を見ていう迅。

甲斐馬「それは眼科に相談しろ……」

迅「"日本で一番の東京の私立探偵"に依頼して漸く探したんだから……」

甲斐馬「……………………成る程、日本一の私立探偵は確かにそこらの並みの男ではないようだな…………」

甲斐馬(超能力者の俺が、普通の私立探偵の身辺調査に気付けなかった……あり得ない……何者だ……"奴は")

迅の記憶から見えた白いギターを持った非常にクールにキザそうな黒髪の男の姿。

甲斐馬(否、今は三門市にいる謎の奴らについて考えろ……)

迅「まっ、せっかく数年ぶりの再会なんだ……互いの事についてもっと色々と話そうよ……」

暫く隼人は考えて迅の方に鋭い目付きで睨み

甲斐馬「……迅、此処に来た用事に俺からの意見は既に言った…お前はもう帰れ……そして二度と此処に来るな……ついでに言うなら俺達の事をボーダーの奴らに話したら…………記憶を消すぞ……」

厳しい目付きで冗談のない言葉を友達に言い。

迅「わかったよ……俺達は会わなかった……それで良いな……」

そう言い迅は両手を諦めるように上げて立ち上がり隠れ家の扉のドアノブに触れると隼人は迅に言う。

甲斐馬「……普通の人間じゃない奴らが……この三門市にいる……ボーダーですら感知出来ない得体の知れない存在が……何が目的じゃないが警戒しろよ……」

迅は笑みを浮かべて隼人達の方に振り返る

迅「素直じゃないなぁ~~あっコーヒーありがとう。凄く旨かったよ。」

甲斐馬「……旨いコーヒーを作る人の味を目指して修行中なんだ……お口にあって良かったよ。」

互いに喧嘩している仲ではない……だが互いに踏み込んでいけない心の領域や境界線があるから少しギクシャクしているだけ……

迅「……じゃあ、またな。困った事が合ったら相談しに会いにこいよ。」

甲斐馬「……考えておくよ。」

互いに色々と事情があるから余り細かく積もる話は出来ないが、迅は知っている1年前以前は、隼人はボーダーの皆ともっと仲良かったし、隼人も良く明るく笑っていた事を……

迅(霞みで隼人の未来は何も見えないが、でも俺達は昔みたいに笑い会えるのを待っているよ……)

三輪のように、甲斐馬も今は自分の事で精一杯のようだから……そっとしておこう。

こうして迅は隠れ家から出ていく。

 

鏡「ボーダーの連中ってあんな変な隊員もいるんですか?」

迅の姿が見えなくなってから拓也は迅の第一印象を言う

見た目に似合わず技巧や暗躍に強い搦め手が得意そうな奴だ……

甲斐馬「…………要注意人物の一人だよ……それより拓也。…………もしもの時に言った妄想状態には?」

鏡「……自分の周りに鏡を置くイメージですよね……一応妄想ってかイメージしましたけど……何の意味が?」

甲斐馬「……出来ているなら問題ない……さっき迅にも言った得体の知れない奴が、相手の姿を見た瞬間即死させる能力や透視能力を持った対策だ。ボーダーの人間に俺達の秘密を掴ませるな……」

そう言うと隼人は立ち上がり、

甲斐馬「孔明、鉄鬼。埠さんが戻ってくるまでここの留守番を少し頼む。」

孔明「隼人さんは?」

甲斐馬「迅に言った得体の知れない奴らを少し見てくる。」

超能力の一つ他人の姿に変える変身能力を使い別人の姿に変わり隼人は隠れ家を後にする。

鏡「ちょっと隼人さん!?俺もついてくよ!?」

鏡拓也も急ぎ隼人の後を追う……

孔明「気を付けて下さい~~~~」

二人が居なくなった後に……

鉄鬼「……念のために埠さんに報告しようぜ。」

孔明「そうだね。」

壁に備え付けられたテレビのスイッチ特定に操作して近くの本棚の分厚い二冊の本をクイっと動かして何もない壁が横に開閉して最新通信機とボーダーすらない最先端のスーパーコンピューターが姿を現す。

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カタカナの『ゲンブ』が特徴のゲンブ百貨店に無事到着した染井と剣持。バスを降りて沢山の人が行き交う中で

「行くぞ。」

「…えぇ…」

特に意識した訳ではないが剣持の方から何気なく手を伸ばして染井は優しい顔で頷き繋ぎ百貨店に入る。

【ーーーーッ!!】

だが悲しいかな……頭の中の超感覚に敵意と危険を知らせるシグナルが感じた。

(おい。マジかよ……勘弁してくれ…………もうなるようになれだ……)

せっかくの友達との買い物が台無しだ……

染井(怪獣の時みたく"何か"を感じているのかしら?)

無表情でありながら、悲しげな雰囲気を出して諦めに近い雰囲気を全身に発しながら剣持は染井と共に百貨店を歩いていく……

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同時刻アメリカが所有するとある無人島、外部から立ち入り禁止されたその島にはある研究施設が合った。

カイ「これが情報にあった……」

巨大な空間に鎮座する魔神……パッと見ると左側はチンパンジーと同じ茶色の毛並みをしている物の力強いゴリラ……哺乳類の外見をしているがその大きさは動物園にいるゴリラ達は愚かクジラに匹敵する80㍍の怪獣だ。更に注目すべきは寧ろ右側で左側が生身ゆえに右側は一見普通に見えるもその眼球部分は尚も際立つ赤いカメラアイが内蔵されており首から下は全て金属と無数機械回路を使用のサイボーグ化がされている。生身の頃のレッドマンを苦しめた力強い両腕は冷たい機械の両腕に換えられており、怪獣の死体を利用した兵器として転用したとわかる。

カイ「施設の電源が落ちている為、コイツも機能停止はしているようですが生命バイタルは低いですが怪獣反応はあります。」

シャイダー「……あの胴体のほとんどが、奴の生命維持装置の役割をしている……施設の主電源が無くても恐らく内部に予備電源で必要以外動かさず生命活動を守っているのだろう……」

アメリカ支部長「アメリカ大統領を初めお偉方から許可が降りるのは、ずいぶんと時間がかかったな……」

シャイダー「普通に隠したい事ですからね。」

カイ「シャイダー隊長……コイツが、レッドマンと対峙した……」

シャイダー「そう。ニューヨークのセントラルパークで暴れた怪獣……コードネームはコンガーだ。」

『お化け屋敷』アメリカ支部の面々はロサンゼルスの郊外からこの無人島に来たのは、この兵器を開発した人物に関する情報の手掛かりを入手する為。

シャイダー「この怪獣兵器を開発した"彼"は基本ヨーロッパを中心に活動しているが……まさかマッド=デボンゲーと同様"彼"も偽の身分を用意してアメリカに活動していたとは。」

シャイダー達が"彼"を追跡していたのは、例の軍の暴走したゴリアテ・プライムの開発メンバーに唯一生き残っているのは、その"彼"だけだからだ……そしてその彼の正体は……

カイ「"ゾオ博士"本当にこの人物がゴリアテ・プライムと目の前の改造コンガーの開発者なのですか?」

シャイダー「残念だが私も、ゾオ博士に直接会った事はない。私より上の立場の組織の人間も約20年前の宇宙怪獣との激闘で大半が還らなかった……」

美しい月面を戦いの舞台として当時の持てる世界中の技術力を駆使して組織が殆ど機能せず解体状態になる程の犠牲を出した『月面大決戦』で宇宙怪獣も数え切れない犠牲を出しながら何とか倒せたは良い物を……

アメリカ支部長「だがやはり半分信じられないね……」

機能停止しているコンガーを見上げながら感慨深く支部長は言う。

アメリカ支部長は『お化け屋敷』が前組織『国際防衛組織HUMA』の頃から地球の平和の為に戦って生き延びた数少ない生き残りだ。

シャイダー「何か気になる事でも?」

施設内部に人の出入りは少なく資料も殆ど持ち出されているようだ。

アメリカ支部長「"ゾオ博士は少なくても20年前の時点で79歳。そして20年経った現在で生きているのなら99歳の老人だ……」

カイ「そんな高齢者なんですか!?」

その年齢で研究者を続けている可能性は限りなく低い良くて老人ホーム。悪くても病院のどちらかにいるのだろう。

アメリカ支部長「血縁関係や肉親はいなく。だからこそ今回のこの施設に入ってこの兵器を目撃したからこそ、"ゾオ博士の意思を受け継いだ後継者"の可能性も出てきたかも知れない……」

カイ「後継者ですか?」

アメリカ支部長「現にかつて人類を憎み滅亡を企み世界中を恐怖のどん底に叩き落とそうとした危険な思想を持った狂人の恐怖の遺産の一つがヨーロッパの"オカリナ島"に放置されているからな……」

【パシパシパシ】

三人で会話していると仲間のカルロス隊員が両手を軽く叩いて会話を中断させる

カルロス「皆ここで色々と積る話も良いけど取り敢えずこのデカブツを解析する為にアメリカ支部の大型格納庫に輸送する仕事が残っている事を忘れないでくれよ。」

カイ「悪い。直ぐに手伝うよ。」

〔推奨BGM ミラーマン 闇に潜む影(M18T2)(侵略者は隣にいる)(モノラル音源)〕

アメリカ支部の隊員達が忙しなく動く中……黒いスーツを着て眼鏡を掛けた怪しげな男がその様子を見ていた……

?????「……」

男は科学特別機動捜査隊員達とサイボーグ怪獣を暫く見て一人人気の無い所に向かう。

【ティキーーン!】

シャイダー「っ!?少し離れるぞ!?」

カイ「あっ、隊長!?」

突然頭に感じた閃きにシャイダーは男がいた場所に走り出す。

シャイダーは閃きに導かれるまま、無人の暗い無機質の部屋に到着する。

シャイダー「……」

誰もいない無機質の部屋で不気味に電灯が寿命なのか点いては消えて点滅を繰り返し自分の足音のみが響く部屋で無言でハイマンガンスチール製の特殊ナイフを抜き、周囲を警戒する。

シャイダー「……」

明かりは点いては消えて安定しない部屋に、黄金のアイマスクごしに周りを見るシャイダー。

【……………………………………】

シャイダー「……」

音も無く気配も無く"全身に生えた青い鋭いトゲトゲの触手に6つの赤い目を持つ黄色い星人"がシャイダーを背後から接近しようとする。

「「シャイダー隊長!?」」

だが無数の足音が聞こえた為、星人は急いでこの島から姿を消す事を優先するが、

シャイダー「っ!?」

シャイダーは姿を消す直前持っていたナイフを投擲して

ナイフは何も無い壁に突き刺さるも、星人は無事に脱出する……

カルロス「隊長。どうしたんですか?まだまだ調査の途中ですよ。」

シャイダー「見ろ…カルロス。」

カルロスにナイフが刺さった壁の方向に視線を向けさせるシャイダー。

カルロス「なんですか?って何だよありゃあ!?」

カルロスや隊員達は驚く。ハイマンガンスチール特殊ナイフが刺さった壁から少量だが"不気味な緑色の血"が流れ漏れていた。

シャイダー「……私達以外の存在が何かの目的かはわからないが居たらしい。しかも人間では無い……」

カルロス「この色の血……パリ本部を襲撃しようとした連中のと同じ奴です……」

シャイダー「………例のデカブツの解析と輸送を急ぐぞ。」

シャイダーは急ぎサイボーグ怪獣がある格納庫に戻る。

例の連中がニューヨークを襲った怪獣本体がサイボーグとなって生きている事を知ったのならば、連中が取る手段は……

シャイダー「……嫌な予感がする……」

焦った目元マスクで隠しながら、シャイダーは走る。

その予感は遠からず的中するのだから……

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【この地球に、地球人ではない"彼ら"達がいる事は地球人の殆どは何も知らない……道行く人々の中に普通の人とは違う存在は何食わぬ顔で三門市を歩く……】

 

 

夕方の時間に関わらず二人の黒いスーツを来た二人はゲンブ百貨店の家電コーナーを見て回る。

太刀風「こんなカラクリ家電が売れるとは……ここは良くわからない星だな……」

春日「まっ、文明レベルを知るには良い見本だよ……」

サングラスを掛けた二人の黒スーツは通行人が二度見するレベルで、家電コーナーで目立っていた。

春日「成川先輩は?」

太刀風「既に動いているよ……」

【チリンチリンチリン】

皇虎が持つ鈴から危険を知らせる音が鳴る……一般人が多いこの店に既に"奴ら"が歩いている事を、皇虎と炎太郎は視線を別の方に向ける。

黒いスーツを着て黒いサングラスを掛けた自分達と殆ど変わらない出で立ちをする"怪しい集団"が周りに注目を集めながら百貨店を出ようとしている。

太刀風「惑星Xに住むインベーダーの残党……ガロア星人だな……」

【惑星Xとは影の星でかつて地球に移住しようと地球を異次元怪獣達を手先として侵略しようした集団。だが御手洗博士の反重力装置によって惑星Xその物は粉々に破壊されインベーダーの地球侵略の野望も潰えたのだ……】

あの惑星は、多種多様の宇宙人が暮らしていたが、彼らは一部の除く個人名も無く数字に寄る個体名を示し総背番号制の社会だったらしく母星が滅んだ事も知らず今だに宇宙各銀河の星々に理由を失った侵略行為を続けているらしい……銀河連邦は彼らの一部でも亡命を望むなら受け入れるつもりだが……残党の把握も難しく実質的に宇宙の流浪の難民となった侵略者だった者達だ……

その星の残党が地球にいるのを見て二人は警戒を覚える

さっきの鈴が音を鳴らすのは、怪獣の気配や身の危険を知らせるだけで無く強力が敵意や悪意にも反応する……

鈴があの怪しい集団に反応すると言う事は、静かに地球に暮らす平和的な集団じゃないと言う意味だ。

春日「成川先輩も言っていましたけど、向こうから動かない限りこっちも何もしないようにって言われているんですからね」

太刀風「……今日は動きはしないがそろそろ、ゴメルを除いた連中も動きに来るな……」

春日「先輩はヒーロースーツ持ってますか?」

太刀風「無論……」

アインへリアル達にはブラックワンから装甲鋼(メタルブレスト)の鎧を貰っているように、銀河連邦所属の巨大ヒーローには、それぞれ専用の"シェルター"と呼ばれる特殊万能戦闘服を貰っている。ハリケーンマスクは修行地の惑星サイ・クローン。フレイム仮面はこの太陽系とは全く違う太陽の中心からプリズムファイターは惑星レンボー。イノセンスマンはヘラクレス座第6星雲。

しかしヒーロースーツのサイズはあくまで巨大ヒーローが地球人サイズ限定に縮小できる事が基本の為、用途は巨大ヒーローの基本の対怪獣戦闘よりも対宇宙人対策特化の面が強い……

春日「さて、俺達もここでの活動に備えて幾つか服やら下着やら購入しますよ。奴らも此処で暴れるつもりはないようですし……」

太刀風「……そうだな……」

彼らは本来の目的のある服屋を目指す。

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ゲンブ百貨店内の花屋にて

「……」

色々な観葉植物や花を剣持が真剣な目で眺めてその後ろ姿を染井は微笑みを隠しながら眺めていた。

染井「珍しいね?貴方が花を眺めるなんて……」

「厳しい現実に心の安らぎをっと……ヤバいヤバい……本来の目的を忘れていたよ。えーと服屋は2階か……」

染井「……花か…」

何気なく染井華は、店を離れる前に花を見る……成る程確かに、心に安らぎを感じない訳ではない……

「……」

染井「……」

エスカレーターを使い二人は上のフロアへ向かう中で染井は剣持の後ろ姿を眺めながらふと口に出す事なく考える……

染井(私は何を期待しているの?)

普段は着ない春物のオシャレなカーディガンの服を着て清楚な感じな水色のスカートを履いて小物にも色々と意識したのに……でも剣持君はいつも通りに接してくれる……それはそれでありがたい事だが……気の利いた何か感想の一言くらい言っても良いのに……

染井(否、さっきも言ったけど……今回は剣持君の買い物が基本……華 早とちりはしないの。)

頭ではわかっているが少し……ほんの小さな不満の気持ちがあるから我ながら勝手な女だと……ついつい自虐的になる。

到着した洋服店の前で冷静に私は聞く。

染井「予算はどのくらい?」

「5万。」

間髪入れずに剣持君は答えた。

染井「…………気合いが入っているわね……」

我ながら呆れに近い返事をしてしまう。

「地味な服が基本の僕だからね……相手に恥をかかせるのは嫌なんだよ。」

染井「……私も何か新しい服を探そうかな……」

せっかく洋服店に来た事だし自分の私服も新調して見ると考える染井

「何か言ったか?」

染井「いいえ。取り敢えず無難にカジュアルな服のコーナーから見て見ましょう。」

「わかった……」

染井は何気なく剣持の手を繋ぎ上着のコーナーへと移動する……

 

那須「小夜ちゃん。着替えた?」

志岐「着替えはしましたけど……ええぇ……ちょっとオシャレが強過ぎない……」

真琴「私達に見せて~♪」

志岐「皆~~この服……オシャレ過ぎてちょっと私には似合わないんじゃないですか?私はもう少し抑え目の色合いが……」

試着室からひょっこりと顔だけ出す那須隊のオペレーター黒髪の根暗キャラの志岐。

熊谷「いや、小夜子。あんたの選ぶ服のレパートリーが外出からそもそも掛け離れているからさ。これくらいこ服は全然皆着てるレベルよ。」

日浦「大丈夫です。腕にシルバー巻く訳では無いんですから……志岐先輩は断然可愛いですから絶対似合います。」

鼻息を荒らして力説する日浦茜。

志岐「じゃあ……開けるよ……」

那須、日浦、真琴「ワクワクワクワクワクワク」

皆ワクワクの気持ちとキラキラした目をして嬉しそうに志岐の姿を見たそうに試着室の前に待つ真琴と那須隊の皆。

志岐「……じゃあ、今度こそ開けるよ……」

熊谷「ゆっくりでいいわよ。」

志岐「うん……本当に……今度こそ開けるからね……」

【そーと……】

彼女は、試着室のカーテンを掴みどんどん顔が赤く染まっていき。

志岐「3、2、……」

那須隊「ワクワクワクワクワクワク」

志岐「……3、2……」

那須「あれ?」

志岐「……3、2……」

彼女は無言にカーテンを閉める。

真琴「志岐ちゃん?」

志岐「ちょっと待って!?心の準備をするから……」

無言で那須隊の三人は顔を見合せて、音もなくカーテンに近づき無言で再度三人は顔を合わせカーテンを開かさせる。

志岐「なっ!?」

心の準備をする暇もなく驚愕の表情をする小夜子

そして数秒後黄色い声が試着室の前に聞こえて店員に注意される那須隊と真琴だった

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「?」

(近くに那須隊長達の声が……まさかな……)

剣持は軽く聞こえた女性達黄色い声に耳を傾けるが、直ぐに意識を違う事に向ける。

染井「これ何かどう?鮮やかな緑色のジャケットにワインレッドのシャツ。色合わせはベストマッチにならない?」

「ありがとう。取り敢えず試着室に試着して見るよ……」

染井「ええ。」【ニコニコ】

染井は普段しなさそうなニコニコした微笑みをしてシャツとジャケットを剣持に渡す。

「??」

剣持は渡されたシャツとジャケットを持って試着室に向かう。但し彼が向かうのは、那須隊達がいる試着室から正反対側の試着室だ……

剣持が入った試着室のカーテンが閉まり。染井はその前で待つ訳で……はなくさっきの黄色い声達の方に意識して一人周囲を見回す。

剣持と一緒に外出用の服を選んでいた時に聞こえてきた声に剣持と一緒に一瞬動きを止めたが、

染井(……今の声って那須隊の……それに黒野真琴さんの声も……来ているの?)

染井は剣持と違いさっきの声を気のせいではなく確信していた。

染井(どこ?どこに……)

洋服店内に無数に行き交う店員やお客達を見て探す。

染井「っ!?」

染井(いたんかい。)

そして染井は距離のある正反対側の試着室にいる那須隊の4人と黒野真琴の姿を見つける。ちょうど向こうからこの位置は店の柱で簡単に見えないようだ。だが意識して視線を向けていたのだろう那須隊の那須隊長と黒野真琴は染井の視線に気付き互いに視線を向き合う。

真琴(あれって確か染井さんだっけ?)

真琴は剣持の友達の染井さんの方を見て思い出す。

那須(……彼女もお買い物かしら?それとも只の付き添い?)

すると剣持が入ったカーテンが開き。

「……どうですか?」

西部劇のカウボーイが被るカーキ色のウエスタンハットに赤いシャツに緑色のジャケットを着た剣持の姿が現れて

染井は剣持の方を見る。そして店の柱で剣持は気付かないが、那須隊達と真琴には剣持の姿が見えていた。

那須隊、真琴((いや、あんたかい!?あんたもかい!?))

心の中で思わずツッコミを言う那須隊と黒野真琴。まさかと剣持君が小夜子と絶対外出用の服と言う同じ理由と同じ日に同じ百貨店の同じ洋服店にいるなんて思う方がおかしいじゃない……てっきり既に着る物は決めていると此方側は思っていたのに……

真琴(不味い……剣持君は恐らく気配の察知能力を弱めているが油断出来ない……レッドマンの怪獣遭遇能力は絶対に馬鹿に出来ない……レッドファイトされちゃう。)

那須「ちょっと!?」

真琴は咄嗟に那須隊4人を試着室に無理やり押し込みカーテンで隠す。

真琴(否その前に、何で…友達と買い物するって言ってたけどその友達って染井さん!!…しかも私の知らない所で染井さんと仲良くしているし!!)

自分が知らない所で人間関係に変化が生まれた事実に釈然とせずに真琴は両頬を膨らませて真琴は精一杯の睨み付けた目を向けるも他の人からみたら可愛い物だ。

 

染井「う~ん。悪くはないんだけどこれで買い物を済ますのは、少し早計よね……少し待ってて……幾つか、貴方に合いそうな服を持ってくるから……」

「いや速い!!残像出る程速いよ染井さん!?」

霞みのように剣持の目前に姿を消し【シュタッタッタッタッ……】とはや歩きで残像を残しつつ彼女は忍者のように移動する。

染井さんの離脱を見て剣持は視線を軽く動かすと、口は笑みを浮かべながら目は一切笑っていない黒野真琴と遭遇する。

口で何も語らずとも彼女 黒野真琴は怒っていると目に見えてわかっており、剣持は無言でドンよりした気持ちになり、彼女は口パクでこう言う。

〈ちょ・っ・と・こ・っ・ち・に・面・貸・せ・や!!〉

「…………」

無言で剣持は試着室のカーテンを閉じ今日着てきた学生服に着替えてカーテンを開き黒野真琴がいる試着室前に近づき、試着室の前で微笑みながら剣持に壁ドンする真琴。

真琴「知らなかったわ…………友達と仲直りしていたなんて……しかも前より距離が近くなった感じみたいだし……」

「いえあの……「はっ?誰が喋って良いっていった?」………………」

那須隊(怖い……)

カーテンの向こう側から冷えた感覚すら覚える会話が聞こえてきて那須隊は背筋がゾクゾクし恐怖を覚える。

真琴「私と志岐ちゃんはね~~君を本当に心配していたんだよ……」

「すいませんでし「へぇ~~謝るんだ……まぁまぁ、それよりも何か言う事あるんじゃない?もしかして、疚しい隠し事でもあるの♪」………ないです。」

真琴「うん。…信じるよ………でっ何でよりによって彼女と買い物しているの?君の周りに彼女が動き回っているのは、知ってるよね。君の秘密は周りが知っていると周りが危ないって……」

(怖い……)

笑顔の本来の恐ろしさを今間違いなく味わっている剣持と笑顔の本来の使い方をしている真琴。

壁ドンされ至近距離から眼孔を見開き

真琴「染井さんと何が合ったのか色々と教えてくれるよね……私達……友達でしょ?」

真正面から笑みを浮かべつつ真琴の光のない青い瞳が僕を突き刺すように見詰める。その目に見詰められて僕は真琴先輩に逆らえなかった……

「はい……」

【ニコニコ】

真琴「じゃあちょっと向こうで詳しく聞こうか?あっその前に……」

彼女はリュックから珍しく紫色に赤いラインがある長袖と黒い野球帽子を出して帽子を頭に被り普段着の上から長袖を重ね着る。

真琴「ゴメン。直ぐに終わるから……試着室の中に待っていてね。」

彼女は近くの試着室にいる"友達"に一言言い剣持を連れて移動する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

それぞれの試着室からそれ程離れていない近くの店の柱に背中合わせに立つ二人。互いの姿は近くある鏡から見えており光のない瞳で剣持を凝視する黒野真琴。

真琴「君に色々あって君の隠し事に関しては私は何も聞かないよ……でもまさか志岐ちゃんとのお出かけの前に別の女性と買い物するとはね……少し君を軽蔑しそうだよ。」じぃ~~っとジト目を店の鏡越しで器用に剣持を見る真琴はそう答える。

「………そんなに不味い事ですか?"友達"との買い物は?」

真琴「う~~ん。果たして彼女の方は、貴方を友達として見ているかな?」

「………………例え、そう見てなくても、僕には………いいえ……何でもありません。とにかく軽率な行動でした……気を付けます。」

真琴「…………」

不機嫌さは成りを潜めて何時もの感じになる真琴。

真琴「まっ、わかったならよろしい♪」

染井「剣持君?」

声が聞こえて視線を前に向けると幾つ物服とジーパンを持った染井華が立っていた。

「あ、染井さん!?」

染井「試着室から離れてこんな所で何しているの?」

「あっ、……色々と考えていました……」

染井「へぇ……色々と……詳しく聞きたいわね……」

「勘弁して下さい。」

(僕と貴女の関係について色々と考えていたなんて答えたら自意識過剰って思われてしまうわ。)

染井「まぁ、いいわ。所でこのシャツはどう?このお店の店員さんに聞いた流行りのデザインみたいなの。」

「あっ、確かにこのデザイン結構良いかも。」

染井が持ってきてくれた服は確かにさっき緑色のジャケットとは違い青と水色の2色を使いクールな感じが出ている格好良い……パーカーだ。シャツは緑色……

(赤いジャケットとかはどうだ?青が寄り引き立つぞ。)

(赤い色は極力避けるに限る……)

ベムと下らない会話をしつつも、剣持は染井さんと一緒に試着室の方に向かう。

伴「おっ、剣持じゃないか?」

その時、背後から知ってる声を掛けられ剣持は軽く後ろを振り向く。

「あっ、伴さん。」

近藤班長の整備班とこの伴 秀樹さんと……どちらさんだろう……綺麗な女性と小さな子供がいた。

門倉「あっ、この子がゴウを届けてくれた?」

伴「あぁ。この子が前に話した剣持君で……」

門倉「じゃあ、そっちの隣にいるのが香取葉子ちゃん?」

染井「えっ?違います。私の名前は染井です。」

知らない人から親友の葉子の名前が出てきて一瞬、軽く驚くも自分と葉子を勘違いしている為、直ぐに名前を名乗る。

門倉「あら?ごめんなさい。私の名前は門倉香…宜しくね。」

「剣持夢想です。宜しく。」

目の前の彼女は以前香取さんと一緒にゴウを交番に連れていった時にお巡りさんが話していた犬のゴウの飼い主の人みたいだ

門倉「所で今日はお二人で買い物デート?」

「違います。僕の外出用の服の購入に忙しい中彼女が付き合ってくれたんです。そちらもお買い物ですか?」

??「まぁまぁ、そう言う事にしておきましょうよ。お二人さん。」

伴「まぁね。」

「君は?」

伴さんと門倉香さんと親しく話している少年に剣持は話し掛ける。

正幸「へい。お控えなすって、俺は門倉正幸。小学5年生。宜しくです!?」

「宜しく正幸君。僕は剣持夢想。」

染井「宜しくね。正幸君。」

好奇心旺盛な少年だ。それに面白い…門倉と名乗っているから………香さんの弟さんなのだろうと。僕ら互いに握手を交わして、

伴「さて、僕らは僕らの買い物に行こうか。」

門倉「えぇ。ではお二人さん。またね。」

そう言い香さんは伴の右腕に寄りかかり二人は僕らから離れて行く。

正幸「じゃあね、お二人さんも買い物デートを楽しんでって下さいよ。」

「「///////なっ、///////」」

互いにビックリした表情をして同時に赤く頬を染めて

「「違う!?(うわよ!?)」」

正幸「必死になる辺り怪しい~~あっ痛てc(>_<。)シ*」

からかう正幸の頭を姉の香がげんこつを落として正幸は頭を両手で抑える。

門倉「もうっ!?正幸。二人をからかわないの!?ご免なさいね。」

「いえ。大丈夫です。気にしないで下さい。本当に……………………」

染井「……剣持君?」

その光景は何処にでもあった家族の日常の光景で、目の前の姉弟仲はそんなに悪くないのを見て分かり、同時に仲の良いその姉弟の日常のやり取りを見ていると、自分のもうこの世にはいない兄とのやり取りを思い出して……過去と現実の間に何とも言えない気持ちが去来する。

「あれ?」

いつの間にか伴さんら三人は僕らの前にいなくなっており僕はその事に気がつけなかった……

「あはははは……じゃあ僕らも買い物を済ませましょうか…」

らしくなく笑い染井さんの方に向き合おうとすると、

染井「……何処かで少し休憩しない?」

そう言うと彼女は剣持に優しく微笑むのだ。

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〔推奨BGM 愛すべきもの 〕

百貨店の中にあるドーナツ屋に二人の男女が訪れて

「じゃあ、染井さんは座る席の確保を「席の方は任せたわ。私がドーナツを選んでくるから。お願いね。」……あぁっはい…………」

彼女は店のトレーを持ってドーナツのコーナーに勝手に向かう。残された剣持は言われた通り二人が座る席の確保に動く。

暫くすると幾つ物の種類のドーナツをトレーに載せた染井が剣持がいる所に戻ってくる。心なしか染井さんの口元は笑みを浮かべて楽しそうだ。

「あっ支払いの金額を教えて下さい。出しますから……」

染井「そんな申し訳ない表情しないでよ。私はしたいからしてるだけなんだから……頂きます。」

「頂きます。」

(気を遣わせてしまったな……何してるんだよ。僕は……)

二人は向かい合いながらドーナツを食べる。

「美味しい……」

染井「でしょう。前に、ポニーさんと屋上で話した後に連れてきてくれたんだ。色々と種類も沢山あって前の時は王道のメニューしか頼んでいないからさ。元々興味はあったんだ……」

彼女はそう言いドーナツを頬張る。

染井「やっぱり美味しい……」

暫く二人で百貨店を行き交う人々の姿を見ながら食事をしていると剣持は染井に気を遣わせた事を謝る。

「……色々今日はすいません……」

行き交う人々に視線を向けながら彼女は確信めいた事を言う。

染井「……お兄さんの事を思い出していたんでしょ?」

「あっ、」

染井「私にも兄さんがいたから分かるのよ……もう手に入らない懐かしい……幸せな家族との時間……」

あの門倉姉弟の日常のやり取りを見て剣持が兄との日常のやり取りを思い出したように、染井華にも色々と家族との日常を思い出していたのだ。

「…………染井さんは、今でも近界民が憎いですか?」

彼女は食べるのを一旦やめてゆっくりと剣持と向き合い答える。

染井「えぇ……祖父も父も母も兄の命を奪った近界民が何より憎いわ………とてもじゃないけど簡単に赦せる事じゃない……ボーダーに城戸派がある理由はある意味当然なのよ……」

普段の染井さんを知ってる人は先ず聞かない彼女の内に秘めた怒りの口調に剣持は何も言えなくなる。

香取さんが剣持を拒絶したのも、友達の染井さんを始め自分の大事な物を守る為……その行動は、誰が見ても、悪いのは…………ボーダーに何も言わないし報告もせず隠し事を持っている自分にある……

 

染井さんは、きっと戦闘員になれるなら、なるタイプの人間だ。そんな彼女が戦闘員ではなくオペレーターの道を進んだのは、仇の近界民と戦う最低限の力すらボーダー基準でなかったと言う現実に誰よりも、向き合わされて幾つ物の葛藤も有りながら……違うポジションでも親友と一緒に戦う道を選んだのだろう。

(……夢想。少し代われ……)

(ベム!?うおっ!?)

ベムは剣持の肉体の支配権を無理やり奪い取る。

「染井華。」

目の前の剣持君の雰囲気が変わり無表情のベムが表に出る。

染井「っ!?剣持X……」

「お前の目の前にいる凄い力を持つ俺ですら、お前と同じで、自分の現状に満足なんかしていない……寧ろ不平不満の雨霰だ。」

染井「…………」

「それでも、何処かで格好つけてクールぶるより、もしもに備えて色々と技術を学び努力を怠るような事をしない……それを積み重ねて今の自分があるからさ。」

染井「何が言いたいの?」

「お前の目の中に書いてあるよ…お前の望み……強くなりたいんだろう……俺が空いた時間にお前を鍛え上げるのは、どうだ?」

染井「っ!?」

目の前の剣持Xの言葉に染井は驚く。確かにオペレーター達の中には、戦闘員志望の人達も幾らか存在している……人を傷付けるのを恐れてオペレーターやエンジニアに転向する事を悪い事とは言わない……でも私は、無意識に戦闘員として戦いたい願望も確かに持っていて……最初の段階から戦闘員の基準に満たっていなかったから余計に現場の戦闘員を憧れていたのもある………

「あくまでもこれは提案だ。応じるなら、俺は女相手にも容赦しないぞ。その分、今よりはマシになると言っておく。」

染井「…………何が目的なの?」

染井(普通なら葉子達も無理やり誘ってでも応じたいのに……)

「前の山の時やマンションみたく、都合良く俺がいるから絶対に何とか助かるなんて事はない。……肝心な時に、俺がいないから死んでたんじゃいけないからな……お前の大切な奴ら達が傷付かない方法を教えるんだ……」

染井「………それは確かに覚えていて…損はないわね……」

染井は剣持Xの言葉に思う所はある……

マンションの時、剣持君をフォローしていたのは、志岐ちゃんだったし、マキシボーン山の時は、本当に色々な偶然が重なって無傷で生還出来たからに過ぎない……染井のせいで剣持君が大怪我をした事を思い出す。それに黒いローブの時は、目の前の彼に守って貰った。

染井(守られてばっかりだ……私)

「勿論、学生の本分は勉学だから……それを疎かにしちゃいけない……あくまでもこれは提案だ。直ぐに答えを出さなくていい……じゃあ、後はお二人に任せる……」

そう言うと剣持君の雰囲気は元に戻り、剣持Xは引っ込んだようだ。

「!?ベムの奴。ゴメンね。染井さん。」

染井は首を左右に振り剣持に向き合う。

染井「……彼の言う通り、あの2つの事件は偶然が重なって何とか私は無事に助かったけど、剣持君は私のせいで負う必要のない大怪我を沢山負ってしまった……普通の人なら疫病神と思われても仕方がないわ……」

「僕はそんな事を思っていないよ!?」

染井は真剣な剣持君の表情を見る……

染井(優しいな~~それに温かい……そんな彼を怪我させる原因を作ったのは、私……)

染井『言っておくけど、やるからには1番を目指すよ。わたしは……』

昔、親友と同じ河川敷の道を歩きながら言った自分の言葉がふと思い出す。

染井(……あれから私達は私達なりに前に進んで、行き詰まっている……上にいる人達は何も悪くないし、才能のせいとか、誰かのせいにしたくない……努力が足りないとか、根性とか、良くわからないのを理由にしたくない……)

染井「剣持君。」

「はい。」

染井「……これ食べたら、買い物の続きしましょう。」

「えっ、はい。」

二人はドーナツを食べる。

染井(……難しくても私もゆっくりで良いから変わらないと……私自身が、"変化"を望まなくなったら、私も、香取隊も本当に終わってしまう。)

自分の持論『変化を望んでいない人間を変えようとすることは難しい』は親友の葉子だけでなく、染井華自身にも通じており自分が無意識に停滞しているのは、不味いと感じて変化を求めるのだ。

染井(私の日常は、小さくても確かに変わり始めている……信じよう。剣持君と剣持君の身体を憑依しているレッドマンを……)

不安はあるが、不安以上に期待が沸々とあるのは、この選択肢が、間違えじゃないと何だかんだ二人を信頼しているからだ。

染井「あっ。」

ふと染井は近くのヘアアクセサリーショップの店頭に視線に向けると販売していた可愛いピンクのお花ヘアピンを見掛ける。

染井「……」

「染井さん?」

(一体何を……)

剣持は染井が見ていた視線の先にあるヘアアクセサリーショップに気付く。そして店頭にあるヘアピンにも気付くのだ。

染井「なっ、何でもないわ!?それより気になる服とかはある?」

「はい。まずは……」

何やら慌てて彼女はドーナツを食べる。

染井(らしくないわね……)

「……………………」

剣持はもう一度チラっと視線をヘアアクセサリーショップの店頭に販売しているピンクのお花のヘアピンを見る。

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〔推奨BGM 若人たち(M45)(陽光の下で)モノラル音源)〕

染井「ふぅ。我ながら無難な感じになったわね……………………………………( ´,_ゝ`)ふふ……」

一仕事を終えた感じに額の汗をハンカチで拭き彼女は言い目の前の僕の格好を見て言う。

アロハシャツにウクレレに麦わら帽子に星型のサングラスを掛けた剣持を見て彼女は……思い切り震え笑うのを必死に堪えていた。

「おいコラ。何いつもの皆には絶対しないようないたずらっ子みたいな一面を出しているの?何一仕事終えた感じで僕を使って着せ替え人形宜しく遊んでいるの?」

染井「……( ´,_ゝ`)何の事よ……ぷっ( ´,_ゝ`)ゴメンゴメン。こっちが本命よ……」

「しっかりしてよ。」

【数分後】

染井「……よし……完璧( ´,_ゝ`)」

しかし徐々に堪えられなかったのか彼女は表情に笑みを浮かび始めて無言で震えながら僕から目を反らす。

アメリカンカジュアルの代表、黒いマックレガーのジャケットに黒いシャツに黒いベルトに黒いジーパン特徴的なのは赤い凶悪そうなサングラスでそれを着けた剣持を見てそう軽く震えながら答える。右の上腕部に妙なエンブレムのオマケ付きだ。

「おいコラ。何処がよしっだ。何処で見つけたこんな邪悪なサングラス。何処で見つけたの?まるっきり邪悪な魔王のエンブレムが目立つわ。何処で見つけた欲張り黒い三連星顔負けの黒セット……」

染井「とっ、とても似合ってブっ( ´,_ゝ`)いるわよ……本当よ……ブっ( ´,_ゝ`)本当にぷっ( ´,_ゝ`)似合って……( ´,_ゝ`)ゴメンね。ちょっとアハハハハハ……」

当の本人は俺の服装を見て勝手に笑いのツボが入ったのか必死に褒めてくれようとこちらを見る度に笑う彼女に怒る気も失せる……

(クールでドライな達観した性格の染井さんも、こういう時には年相応な笑顔を見せる……)

「たく……」

優しく剣持は悪態の言葉を言い、近くに歩いている店員に訪ねる。

「すいません。」

店員「何でしょう?」

「このシャツの青色とこのマックレガーのジャケットに赤か黄色の奴はありますか?もしくはそれに近い暖色系の色合いのジャケット……」

やっぱり困った時は店員さんに聞くのが良い買い物の方法だ………

(うん……この気配は……)

店員と会話している中で、地球人達に紛れて見知った連中の気配を感じた……"地球人ではない連中"の"ディクトル星瞬殺部隊"の気配を

(宇宙一の戦闘能力を持つ遊撃隊の連中がどうして地球に……それに何だ?この妙な気配は?)宇宙人の連中とは違う別の人間達の気配がゲンブ百貨店に近付いてくるのを感じる

染井「剣持君?」

「あっ、何でもないよ……染井さん……」

黄色に近いオレンジ色のマックレガーのジャケットに青いシャツ絵柄にネクタイのイラストがポイントにカーキ色のジーパン。只……さっきの黒いジャケットと違いコレは色はオレンジ色だが店員曰くボーダーの広報部隊である嵐山隊の隊服をイメージしたマックレガーのジャケットらしい……

「まっ、これなら大丈夫だな……」

鏡を見て確認する剣持。

染井「柿崎隊と嵐山隊の隊服の合わせね?もしかして結構気にいっている?」

後ろから嬉しそうにニマニマした顔でこちらを見る染井さんに、素直に答える。

「……ちょっとだけ…」

染井「素直で宜しい……」

「あっそうだ!染井さんも何か欲しい服装や物とかある?」

何か恥ずかしくなったのか露骨に剣持は話題を変えるようにテンパりながら言いさっきとは、別の意味で彼女は微笑み……

染井「そうね……じゃあお礼の買い物選びに付き合ってくれないかな?」

「勿論!?」

間髪入れずに剣持は答えて剣持は幾つかの服装を購入して二人は洋服コーナーを後にする……

 

試着室のカーテンの隙間から【だんご三兄弟】の如く那須隊の四人はビックリした表情を出す……

那須(えっ何?あの二人の関係って何?)

日浦(友達?本当に只の友達なんですか?あの二人?)

熊谷「小夜子。平気なの?」

志岐「いや、充分過ぎる程いっぱいですよ。何すか?何なんすか?あの二人の距離……遠慮がちの二人が、はめを外して距離感をぶち壊した友達以上恋人未満の………ヒィっ!?」

自分から見た二人の関係を口にしようとした瞬間、目の前に黒い嫉妬の炎が激しく燃え上がり那須隊の四人はビビる。

真琴「…じぇら……処すか。」

黒い嫉妬の炎をメラメラと燃やして黒野真琴は二人の後ろ姿を凝視する。

那須「ちょっと落ち着いて真琴さん。」

熊谷「あなたが一番嫉妬しているんですか?」

真琴「わかっているわよ!?焼きもちを妬いているって!?そりゃ……志岐ちゃんは明後日剣持君と東京デートするけどさ。剣持君も染井さんと仲直りしたは良いけど………剣持君がこの所滅茶苦茶思い詰めてたから良い気分転換は必要なのは知ってるけど……」

志岐「……真琴さん。」

真琴「本当に悔しくてムカつくのは、肝心な時に剣持君を笑顔にして明るくさせれなかった自分自身だもん。」

染井華は、剣持と付き合いが長い……だから剣持君の事を昔から色々と知っている。しかし自分は最近交流し始めて剣持君の事をまだ色々と知らない……………………だからこそ、剣持君の今の秘密を知り共有して優越感もあった……その輪に染井華が入ってきて、何だか自分の居場所を奪われたと勝手に思った自分がいる

真琴(勿論、染井さんは良い人だって知っている………でもやっぱり……悔しいよ……)

志岐「…………真琴先輩。」

真琴が剣持君と染井さんの事で何かを察した志岐は真琴に声を掛ける。

真琴「うん?」

志岐は真琴先輩の手を繋ぎぎこちない笑顔で言う。

志岐「剣持君が褒めてくれるような服を一緒に選んでくれませんか?」

真琴「……うん。……うん!?剣持君を真っ赤にしてギャフンと言わせよう。」

志岐「その域です!?茜隊員。着いてきて。あなたの意見も欲しいから……」

日浦「はい。わかりました!?志岐隊員」

三人でオシャレ服のコーナーに向かう後ろ姿を見る。

那須「……本当に小夜ちゃん。変わったわね。」

自分の知っている小夜子のイメージは誰かの手を繋ぎ引っ張るイメージよりも誰かに引っ張られるイメージだったのに……

熊谷「その切欠はあの剣持らしいわね……」

那須「小夜ちゃん。まだ年上の男性は苦手らしいけど……」

熊谷「……それは時間が掛かる物でしょう?」

那須「でも本当に少しずつだけど進んでいる……何だかそれがとても嬉しいわ。」

志岐「熊先輩。那須先輩。早く来てください。我々の力を合わせて剣持君をギャフンとしましょう。」鼻息をフンっ鳴らして興奮の様子を見せる。

那須「行こうか。」

熊谷「えぇ。……あれ?小夜子目的変わってない?……」

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「本当にそんなので良かったの?」

染井「うん。でもこれが今の私が欲しい物だから何だか悪いわね。」

彼女の手元には剣持君が購入した剣持の知り合いの考古学者の西川さんがかけていたのと同じタイプの瓶底メガネである。後、黒いオサゲのカツラ……一体何に使う所があるのか剣持は良くわからないが染井さんが喜んでいるからまぁ、よしとしよう。

 

【ーーーーッ!!】

「……楽しい買い物の時間も終わりか……」

(さっきの気配が店に入る前よりもこっちに近付いてくる……)

染井「……そう。」

二人の楽しい時間が終わり迫る脅威に……剣持の気配が変わる。

それを静かに見た染井は残念そうな表情を見せその表情を見た剣持はある事を思い付く。

「染井さん……」

染井「……何?」

「ちょっと此処で待っててくれませんか?直ぐに戻りますから……」

染井「?……わかったわ。」

 

 

剣持は一人単独で行動して数分間だけ染井は一人待っていると、特徴的なソンブレロの帽子を被るメキシカンの格好した一団が染井の近くを通り過ぎる。

染井「……」

染井(メキシカンだ……三門市で珍しい。)

日本に外国人の観光旅行者が母国の服装をしている事は別に珍しい事でもないが、やっぱり目立つのか百貨店にいるお客や店員達も彼らの姿を見ている。

染井華は当然ご存知ないが…………彼らの正体は、メキシコから日本に観光旅行してきた人達ではない…………

剣持が警戒した"ディクトル星瞬殺部隊"の連中であった

 

サイクリード「…………」

肌色のヒューマノイドタイプの宇宙人達の先頭に立ち進むのは頭皮に似合わない金髪サラサラヘアーなカツラを被りその上にソンブレロを被るメキシカンの格好をした瞳無き白眼の男その役職はディクトル瞬殺部隊作戦参謀。そして又の名前はサイクリード。レッドマンと激闘を繰り広げた宇宙人部隊である。年齢は今年で149

彼らサービスカウンターに向かう。……推しのアイドルのライブチケットを購入する為に親衛隊隊長の義務

 

サイクリード 年齢149 勤務地ディクトル星瞬殺部隊。

宇宙一の戦闘能力を有する遊撃隊の作戦参謀で、冷酷な思考を持ち、常に正確な判断をする。また、宇宙アイドルの親衛隊隊長で部隊全員で追っかけをしている。

 

 

「……今日は本当にありがとう。」

染井「あんなに笑ったの私久しぶりよ……笑い過ぎてお腹が痛い……」

「………………そんなに面白かった?」

染井「うん。かなり………うん?…あれは……」

楽しそうに剣持と会話していた彼女は視線を剣持から離れて剣持の先にいたある少年に視線を向ける。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

二人はゲンブ百貨店の出入り口に向かう。

互いに昔のような楽しい時間を過ごした二人は道に行き交う人々の群れの合間に歩き抜けて出入り口を進む……そんな中二人は反対側に来る沢山の人達をふと視線を向けて見ると染井は知ってる同級生の姿を気付いたのだ。

「……」

剣持も染井の見ている視線の方向に視線を向け……気付く。

(あの二人がさっき感じた妙な気配の正体か……見た目は普通の人間だが身に纏う気配は普通の人間のソレとは明らかに違う……)

鏡「うん?おや?」

鏡 拓也と甲斐馬隼人の二人は、迅に話した普通とは違う妙な奴らの足取りを掴む為にクライムパトロールでゲンブ百貨店に訪れていた。そんな中、拓也は同級生の姿を見掛ける。

甲斐馬「どうした?」

 

 

「……目の前の男性の二人。普通の人間じゃない……」

信頼している友達の一言に横にいる染井は小さくも驚く。

鏡(あっ、染井さんだ……)

甲斐馬「知り合いか?」

鏡「同級生だよ……横の男子と買い物かな?」とマイペースに答える拓也。

染井(えっ?目の前の……鏡君?)

「……染井さん?」

そして自分達が相手を見るように相手も自分達の視線に気付く。

甲斐馬「……」

「……」

互いに歩きその距離は徐々に近づき両者は……別々にすれ違う。

ゲンブ百貨店を出た二人はバス停まで歩く。

「知り合いか?」

染井の様子を見て剣持は目の前の二人のどちらかが彼女の知り合いかと考え口に出す。

染井「二枚目半の方……学校の同じクラスの私の同級生よ。」

「そうか……」

染井「本当なの?」

「本当だ……半分は地球人の気配だがもう半分は別の星の人間の気配がする……問題は隣の奴、外見を変身能力で姿を変えている。」

染井「変身能力?あなたのような……」

「……只のそこらの変身能力だけじゃなく、見た人間の認識も阻害出来る珍しい能力だ……」

宇宙でも変身能力を持つ宇宙人は沢山いるが、他人の認識を阻害も出来る奴は宇宙でもそうもいない。

染井「宇宙人?」

染井さんの疑問を剣持は答える。

「…………あの男は体質は宇宙人のそうかも知れないが、どうやら奴自身は地球人……宇宙人が地球人との間に産まれた混血の子孫が永い刻を得て先祖還りしたタイプらしい……」

染井「地球人と宇宙人で?そう言う事は可能なの?」

染井が知ってる異星人はそんなに多くはないが、外見が皆人間からかけ離れたのが殆どだ。それの混血とは……

「……ヒューマノイド…つまりに地球人近い宇宙人に変身する能力を持つタイプは原理的に身体能力や超能力や再生能力はともかく地球人と同じ又は近い身体構造に肉体組織を変えているからな……可能か不可能なら可能だ……現に剣持夢想の姿に俺がなっているだろ……」

染井「……確かに」

目の前に宇宙人が私の友達と同じ姿をしている決定的な証拠を見て染井は納得する。

染井(…あれ?………それってもしかして、剣持君が誰かと結婚して子供を持ったのなら……その子供もレッドマンの能力や力や近い姿を持った子供になるって事よね……)眼鏡を光らせある事実に気付く染井 華

【ーーーーッ!!】

染井は何気なしに剣持の後ろ姿を見る……

何人か既にバスを待つバス停に到着して互いに無言でバスを待つ。数分経ち帰りのバスが来て剣持は染井を先に乗せる。

染井「あれ?剣持君は?」

「……ごめん。俺は歩いて帰るよ……今日は楽しい1日でした……あっこれ。」

申し訳ない顔をして剣持は購入した白い紙袋を染井さんに手渡す。

染井「これは?」

「今日の買い物を付き合ってくれたお礼……中身はバスの途中で開けて……じゃあ、またね。」

剣持はそう言いバスから背中を向けてそうこうしてる内にバスの扉は閉まり始めて剣持は閉まる直前にお礼の言葉を言う。

「今日は本当にありがとう。染井さん。」

染井「私も…」

【プゥー】

染井さんが乗ったバスが発車して行くのを静かに見詰める剣持……彼は一度、自分の背後を振り返り何も無い景色を静かにボーダーは愚か誰もまだ見た事のない程の鋭い刃の目付きで見詰める

【…………】

「…………」

そして剣持は優しさが成りを潜めて真剣な表情である場所に一人向かう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「……」

ゲンブ百貨店の屋上にある観覧車やメリーゴーランドに乗れるチケット売り場に剣持は一人観覧車に乗るチケットを購入していた。

店員「次の方……あれ?君一人だけかい?」

観覧車の受付をする男性店員が観覧車に乗ろうと列にいた剣持に疑問を向ける……普通の観覧車は恋人達や夫婦または親子や友達と言った人達が並ぶ物だから……

「……店員さん。……男には一人っきりで観覧車で三門市の景色を眺めたい……そんな時もあるもん何です……」何かを悟ったような歳不相応な返事が返ってきて戸惑いを覚える店員。

店員「えっ?あっそう……楽しんできてね。」

 

 

無言で夜の観覧車に乗り窓から三門市の景色を眺め剣持……

「…………僕はこの星を守れているだろうか……」

ボーダーの皆に高校の皆、『お化け屋敷』の博士達と人達……敵は更に強くなって地球を狙っている……

「戦術や技を増やす必要があるな…………ところで、何の用だ?サイクリード。」

向かい側にある空席から音も気配もない席に一人のソンブレロの帽子を被ったメキシカン……サイクリードが剣持夢想の目の前に姿を現す。

サイクリード「流石だな。赤い通り魔のレッドマン。」

「なんつぅ~格好してるんだよ。てめぇは。」

呆れた声で無表情の剣持はメキシカンな格好した知り合いの宇宙人と地球で再会する。

 

 

真琴「( ゚д゚)ハッ!剣持君が知らない男の人と観覧車で熱く見詰め合っている!!」

志岐「嘘っ!?剣持君に限ってそんな腐った思考なんて持っていないわよ!?」

那須「剣持君って変わった知り合いが多いわよね……」

熊谷「男同士で観覧車って……」

日浦「真琴さん。きっと何かの間違いですよ。ほら良く見て下さい。」

メキシカンは無言で両の拳を握り締めて、剣持は何処から金属製の手甲を装着して無言で構える。

真琴、那須隊「へっ?」

観覧車の外側から知っている人が乗っているのを気付いてあれやこれやしている内に、何故か両者は激しい打撃戦を展開する。拳の速度が那須隊達には全然見えない速さで殴っていた。

日浦「何か激しくバトってますよ!?」

熊谷「狭い場所で何やっているのよあの二人」

観覧車はされど騒ぎなる事なくゆっくりと回って行く。

真琴と志岐は死んだ魚の目になって瞬時に気付く……あっ、あの人は剣持君の知り合いじゃなくて、レッドマンの知り合いなんだと…

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM 光の戦士(M34)〕

少し前……

「何の用だ?嫌、待てそもそもどうやって俺の気配を探知に今日まで引っかからなかった?」

サイクリード「愚問だな。レッドマン。我々はディクトル星の瞬殺部隊……敵に気配を探られるような奴は我々の部隊には一人も居やしない」

「俺の目の前にいるだろ……似合わない洒落た物等被ってやがって……」

自分より地球の服装を着こなしている相手を無表情で不満たらたらな声を口にする剣持。

サイクリード「見ない間に妙な人の姿を手に入れたんだな……」

「放っておけ……何故俺が原生人類(※染井さん)と一緒にいる時に狙わない……」

サイクリード「貴様を殺す任務は受けていないし………不意討ちは効かないだろ……」

「……この惑星の酸素は、お前には有毒のようだな……」

視線をサイクリードの口元と鼻を覆う黒い呼吸用マスクを見ながら答える剣持。

サイクリード「酸素濃度が母星と同じ濃度レベルならマスクは必要ないのだがな……」

(サイクリードの故郷は一般の星に比べて空気の成分が異なり酸素が薄い星で、そこで進化した生物は当然酸素をあまり必要せず、むしろ酸素の濃いとその毒素に殺られてしまう。)

「こういう星で活動する先人の知識と技術に不満は辞めとけ……」

サイクリード「まぁな……その技術と知識でこのような原始的な惑星で活動出来るのだから……偉大なる御先祖達に感謝を……」

「宇宙アイドルの追っかけはどうした?親衛隊隊長さん。」

サイクリード「追っかけていた宇宙アイドルなら結婚して妊娠が発表されて地球のアイドルを追っかけているよ。」

「妥協したんだな……まっ、お前の追っかけのアイドルも全身から致死成分の猛毒の汗を持ち角が9本目が八つに手が20本ある足3つに心を読む種族だったらしいし……相手の男性は素敵な人だったんだな……」

(何そのクリーチャー染みたアイドル。顔魚だし……)

(宇宙は広いんだよ……みんな地球人に似てるなんて夢はみない事だな……)

サイクリード「そんな哀れむ声と視線はやめろ。戦いだけが人生じゃないんだよ……別の宇宙アイドルも結構可愛いぞ。見るか?選り取りみどりだぜ。」

まるで男子校のやり取りのようにフレンドリーに話し掛ける遊撃隊の参謀。文字はわからないが布教用のアイドル雑誌を見せてくる。

「結構だよ。話しが脱線しまっくったが、わざわざ俺に何の用だ……」

サイクリード「用は簡単だ。昨日の特撮研究会が逃がした40㍍サイズの昆虫怪獣の一匹が後10分で三門市に空から襲来してくる話だ。」

「…………やはりか……………………」

剣持はゲンブ百貨店に入る前に既に怪獣の気配を感じていた……この怪獣はどうやら人が多い場所を狙う傾向があるらしい……

サイクリード「それにインベーダーの残党達を率いた暗黒軍曹のガロア星人のギガトロンの姿を見た……」

サイクリードのマスクごしの口から宇宙人の侵略者の残党達が三門市に彷徨いているようだ。

「何?ガロア星人が……」

(何故奴らが地球に……)

サイクリード「見た所、奴はお前を狙いにしているようではなかったが、気をつけろよ……」

「……その前に、一度ぶっ飛ばして良いか?」

サイクリード「やっぱり怒ってる?」

「…………レッドファイトするぞ。」

サイクリードは無言で拳を握り締め構える。剣持も学生服のポケットから金属製の手甲を取り出して装着。

両者座ったまま遠慮なく拳を高速に振るい打撃戦を展開する。

【ガン!!ガン!!ガン!!】

拳を両方紙一重に避けて直ぐに次の一撃を放つ。

【ーーーーッ!!】

絶えず危険を知らせる感覚が鐘の如く鳴る……サイクリードの手刀が横薙ぎから縦割りのチョップを繰り出される剣持は両の腕で高速の重いチョップの一撃を受け止め腕が軽く痺れる。

「ぐっ、マキシ斬りか……」

金属の手甲を装着していなかったら、強烈な一撃を諸に食らう羽目になったぞ。

サイクリード「……サイクリード流マキシ斬り。」

打撃に混じってマキシ斬りが剣持の頬を軽く斬る。

サイクリード「どうした?俺をぶっ飛ばすんじゃなかったのか?ぼんやりしていると怪獣退治より先に貴様の命が無くなるぞ……」

"宇宙陰陽の構え"をして剣持に怒涛の追撃をするサイクリード。

自分の頬から流れた血を軽くすくい。舐める剣持。そして悪魔のような凶悪な笑みを浮かべる。

「やっぱり、こうでないとなぁ。」

 

 

 

剣持はサイクリードの拳を片手で受け止めて無表情から好戦的な表情に変わり構えを解く……

サイクリード「ほぅ……」

互いの心臓の音のみが観覧車の中に響き渡り相手の動きを注意深く見る

(来る……)

サイクリードは剣持に向かって鋭いチョップを放つも、剣持はノーモーションから打撃を相手の手首と肘に打ち込み相手の腕その物を使えないように片手で動きを封じてブラックワンが多様する掌打の一撃をサイクリードの胸にぶち込み、踏ん張る相手の顔にショートブロウの一撃を叩き付ける。普通の人間なら顔面が陥没しグロテスクにぐちゃぐちゃになる威力の一撃サイクリードは軽く頭を振って目眩を起こす程度にコイツの皮膚は全身硬い。手甲を付けた俺に劣らない威力の打撃をするから柔じゃない……

サイクリード「ストップ。降参。」両の手を上げて降参をするサイクリード。

「もう少し続けても良いだろう……仕込みの暗器や可変光線銃も未使用だし」

サイクリード「気持ちは分かるが、このままだと打撃戦から武器ありの激闘に変わっちまうからさ。せっかくの再会を今生の別れにするつもりじゃない……」

 

サイクリードは、遊撃隊の参謀の為に多種多様な銃火器や近接武器を扱える。ついでに得意な武器は二本の光る棒を部隊一斉に演舞のように振るう事らしい……恐るべしディクトル星瞬殺部隊。

【ーーーーッ!!】

同時に夜の市街地の空を見る両者。

「来たな……ゾークロン細菌怪獣だ……」

サイクリード「時間切れだな……後は頼むぞ……レッドマン。」

「おいコラ。何仲間みたいな発言しているんだよ。マカロニメキシカン星人。お前も少しは怪獣退治を手伝……」

相手の方向を見ると相手は既に光学迷彩で姿を消していた。

そうこうしている内に観覧車は一周して剣持は"一人"降りるのであった。

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移動中のバスの中で座席に座りながら窓の向こうの景色

を見る私はふと持っている紙袋に視線を向けて

染井「あっ。」

剣持に渡された白い紙袋を丁寧に開き中身を見ると一つのピンクの可愛い花のヘアピンが入っていた。それを見て私は軽く驚き暫し無言でそのヘアピンを見て私は顔を赤くして優しく笑みを浮かべながら今日の友達の姿を思い出す。

染井(剣持君たら……)

染井「フフっやっぱり……あのハワイの格好面白かった……」

 

「「キィィイイイイイイイイイイイイッ!!」」

突如巨大な生物の咆哮が移動するバスの外から聞こえて

染井華が乗っていたバスは安全を考えて急停止する。

染井「っ!?」

付近の移動する何事かと自動車も一斉に止まり自分達の真上を通過する電車の一つの車両と巨大な影が通り過ぎるのを見る。

染井「……」

本来ならあり得ない……電車が空に浮かんでいる光景に人々は驚き電車の上にいるであろう怪獣の姿はまるで見えない……

染井(透明な能力を持った……怪獣……)

姿無き巨影は電車を持って真っ直ぐにゲンブ百貨店の方向に向かう。

その光景を染井は只見ているしか出来なかった…………

染井(剣持君……皆を守って……)

さっきの百貨店で見た同級生や那須隊や黒野さんの妹さんの姿を思い出して何も出来ずに剣持君に任せるしかない事を染井は不安そうな目で見るのだ……

 

 

基地に戻ったジャック達は作戦指令室に向かう前に、生物区画に手に入れた蟷螂の死骸を研究物として渡して解析作業が開始された生物区画の原田真博士の元に二人の生物学者が来た。

一人は科学センターから来た女性科学者で年齢は瑠璃岸博士と同じと言う天才の一人で、赤いショートカットが目印の女性だ。実験室の台に上に乗せた黒野が昨日掴まえた30㌢の蟷螂をキラキラした目で見る女性。

火獅野「博士。この昆虫滅茶苦茶カッコいいわね。こう俺はそこらの奴とは違うぞって自己主張が激しいのが全身から溢れ出している。」

 

火獅野 光 年齢 18 専攻 生物

何時もはつらつしている元気な科学者で、よく3人一緒になって行動する。開発や実験、秘境へ冒険、巨大生物との格闘など忙しい毎日を送る。

 

ついでに残りの二人の専攻は別で竜水 瑠魅、鳳凰院 優と言う名前で別名"仲良し3人組"と呼ばれているらしい

 

もう一人は茶髪の20代後半の男性でチャールズ隊員と共に原田博士達とは別に30㌢以上の蟷螂の死骸の分析を手伝っている。

 

篠原 健也 年齢27 専攻 生物

バイクを操らせると基地内で右に出る者がいないといわれているライダー科学者。研究をするかたわら、恋愛・冒険物の小説も書いている売れっ子ライター科学者でもある。

 

篠原「やはり身体全体が変化した模様です。それとアリシア博士の方からこのデータを……」

チャールズ「ありがとう。ふむ……微量だが……体内にある例の農薬の成分が検出させてるから……やっぱり関係あるみたいだ……」

篠原「では、後は例の農薬の大元と一致すれば……」

チャールズ「確定だけど、肝心の大元が慎重に隠蔽されているから情報部や隊員達も嘆いているよ。あっ、次はこれの検査をお願い。」

篠原「分かりました。それと昨日の報告書通り」

チャールズ「コイツはやっぱり人食いの肉食~?このまま人口密集している場所に出現する可能性は高いな。」

ジャックやジーンの報告書のコピーに視線を向けてそう呟くチャールズ。

その時、実験室に備えてあるスピーカーから出動準備の連絡が来る。

《各員に連絡!!三門市市街地上空に電車の先頭車両が空を飛んでいる通報があり戦闘隊員は直ちに指令室に集結して出動準備を完了するように……》

篠原「電車が空を飛ぶ?」

チャールズ「おいおい。捜査・研究・対策が仕事とは言え、まだこの生物には核心的な情報不足なんだよな……とはいえ、市民が犠牲になるそっちのけで研究してたら流石に駄目だよな……」

分析不足の途中に不満を口にしながらチャールズは立ち上がりミックスサンドを食べながら、

チャールズ「データ保存完了。ちょっと行ってくるよ。」

篠原「分かりました。気を付けて下さい。」

火獅野「また怪獣の検体が手に入れたらこっちに回して下さいね。」

チャールズ「検体が回収出来る大きさならね……」

白衣を脱ぎ自分の趣味の色のフライトスーツの万能ジャケットに袖を通して実験室を後にするチャールズ。

 

『お化け屋敷』の対怪獣レーダーには怪獣反応は確認されてない物を、三門市警察署からの出動要請と昨日の黒潮島の出来事から、昆虫怪獣は自身の姿を光学迷彩の保護色由来の皮膚で姿を隠しながらも、三門市市街地上空を飛行する。横浜の鉄道会社から運行中の先頭車両が突然空を飛んだ連絡も貰い。昆虫怪獣の仕業と読む『お化け屋敷』達は直ぐに出動準備に動く。

『お化け屋敷』作戦指令室にて既に基地に来ていない戦闘隊員以外は全員集合しており、

イデ「キャップ。三門市市街地上空に空を飛ぶ行方不明の電車の先頭車両について多数目撃情報が届いております。」

黒野「それは、姿無き昆虫怪獣が電車を掴んでいるんだ。」

ムラマツ「例の昆虫怪獣の1匹が、三門市上空に出現した模様だ。ジュリー隊員とサンダース隊員はマッハビースト。アラシ隊員とロイド隊員はアタックシューターで空から怪獣を市外に誘導。私とホシノチーフと黒野隊員はローバーで地上の市民の避難誘導をした際に、地上から怪獣の攻撃を敢行する。」

「「了解っ!?」」

チャールズ「隊長。俺は?」

ムラマツ「君は此処でベックチーフと共に分析を頼む。」

チャールズ「分かりました。」危険な現場に出ると思ったら安全な基地で分析の続きを任されて嬉しそうに答えるチャールズ。

チャールズ「皆、分析不足だけど相手の怪獣の生態は既存の蟷螂とは欠け離れているから準備を万全にしてくれよ。虫だからって見た目に騙されるなよ!?」

ロイド「わかったわかった。行こう。」

チャールズ「そこは敢えてラジャーとか軍事訓練経験者の返事でイイんじゃない?」

アーサー「我々は軍隊ではなく警察組織と言うのを忘れるなよ。チャールズ君。」

チャールズ「そうですね。隊長。巨大蟷螂とか出現するなんて、その内下水道から巨大鼠の怪獣でも出てきそうです。巨大昆虫なんて自衛隊やら軍隊の案件だと思うのは変じゃないかな?」

ロイド「チャールズにして的を得た意見だ。巨大昆虫なんてSF小説や映画の中だけの存在だと俺も思ったよ。」

チャールズ「こんなのなら今度は巨大なカブトムシとか現れてもおかしくないな。」

ロイド「昆虫怪獣用殺虫剤は何処に売ってるんだか……」

チャールズ「どっちにしろホームセンターか薬局には売ってないさ。」

サンダース「皆、SF映画の意見は今は置いといて仕事と洒落込もうか。」

「「ラジャー。」」

なんだかんだ皆、ノリが良い。

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〔推奨BGM 永遠なる勇者 〕

指令室を後にして万能ヘルメットをロッカールームから出して被り続いて武器保管庫から必要な銃火器と弾薬を取り全員は小型格納庫に格納されているそれぞれの戦闘機に乗り込む。

 

ロイドはアタックシューターのコックピットを見て、

ロイド「マッハビーストと殆ど変わらないな……」

アラシ「そりゃ同じ会社で開発された兄弟機だからな……」

ロイド「でも色々と見馴れないボタンや計器も増えているな。」

アラシが操縦席に座り計器の動作チェックを素早く確認する。

ロイドも自分で分かる所は自分で確認してシートベルトを締める。その片手にはこの機体について分厚い操縦用マニュアルを持っていて彼はページをめくりながら頭に操縦方法を叩き込む。

ロイド「こっちの動作に問題は無い。そっちは?」

アラシ「……同じく問題無い。何時でも出れる。」

アラシも最終確認を完了する。

イデ《アタックシューター。使用可能なのはシークレットルート83。其処から移動して出撃して下さい。》

ロイド「こちらロイド。了解。」

イデ《ハッチ開きます!?発進して下さい。》

アラシ「こちらアラシ。了解。アタックシューター発進!!」

指定されたルートに向かう戦闘機を載せた発進台は専用小型格納庫に到着して真上のハッチが開閉してジェット噴射と共に垂直上昇するアタックシューター。マッハビーストの兄弟機の為、この機体も垂直離着陸可能のようだ。

小型格納庫から発進して空高く舞う青と銀の2色の高速戦闘機は、夜の三門市市街地を飛ぶのだった……

その様子を黒いローブで顔を隠したダークナイザーとドン・ゾークロンの刺客の黒いサングラスの男が見ていた。サングラスの男は勿論地球人ではなく宇宙人で地球を侵略しようとした連中の仲間である。

ガロア星人「……」

ダークナイザー「どうなっている……」

ダークナイザーは空を飛ぶアタックシューターの姿を見て驚愕な表情をする。自分の知っている記憶には、あんな昭和のSFアニメや漫画の戦闘機が飛んではいなかった。

 

その二人の様子を異次元から覗くのは……黒いスーツとサングラスを掛けシンプルな黒いソフト帽を頭に被った宇宙公務員。持参したゴルフバックに自前の銀河連邦の高性能狙撃銃を解体しながらプリズムファイターはぼやく。

成川ジョージ「ガロア星人の連中が何故動いた?…………流れも何か変わったな……」

誰にも干渉させられず一方的に狙撃が可能な異次元空間を形成してブラックワン達が再び剣持に接触するタイミングを狙って張り込んでいたが、どうも状況が変わったらしい。仲間の二人に合流する必要がある……

成川(ミラーマンに敗れた侵略者の残党が、性懲りもなく再び集まるなんて……)

成川「上の人達に色々と聞く必要があるな……」

【ピカーン!!】

成川「っ!?」

その時、成川はある気配を感じ取る。その気配は………

地球人の気配では無く……自分達が知っている気配に似た気配だ。

成川「……どうした?」

太刀風《此方、皇虎。光学迷彩能力を持つ怪獣がゲンブ百貨店に急速に接近中……》

成川「良いか?此処は迎撃せずに大人しく避難する市民に紛れて合流しよう。気になる連中の姿と気配を捉えた。」

太刀風《……ガロア星人と二次元人の気配か?俺と炎太郎も奴らの感じ取ったぞ。》

百貨店の洋服店の隣の着物や和服を扱うお店にて

試着室のカーテンを開きその姿は黒いスーツでなく、背中に銀の猛々しく力強い虎の水墨画の刺繍が施された水色の和を重んじる和服と黒い袴と言う侍1000%の姿を見せる。

皇虎も百貨店の外にいる宇宙人ら気配を既に捉えていた。

成川「色々と状況が変化しているから暴れるなよ。」

太刀風《わかっている……俺達はまだ誰一人としてベムと会えていないのだから……》

皇虎は今後の活動に備えて私服の和服を見繕う。

太刀風「支配人。」

※店長の事である。

支配人「はい何でしょう……」

太刀風「これに似た和服と着物幾つか見たい……」

支配人「では……古き良き戦国時代や江戸文化の意匠を採り入れたこれ何かどうでしょうか?」

 

春日「皇虎先輩は遅いなぁ~~」

青いチェック柄に茶色の革ジャケットを着こなした春日炎太郎は、既に百貨店の外に移動していた。

 

空高く飛ぶ自分が操縦する戦闘機の窓から右を見ると、マッハビーストが飛んでいてサンダースがハンドサインをアタックシューターにいる二人に見せる。

尚意味は「先行して様子を見る。」である。

 

ロイド「こちらロイド。マッハビースト。通信機を使え。」

見かねたロイドがアタックシューターの通信機を操作してマッハビーストに連絡する。暫くすると……

サンダース《あっ、すっかり忘れていたよ……》

ロイド「とりあえず、サンダースの案を採用する。」

サンダース《ありがとう。今度飯奢るよ。》

 

志岐「………………」

観覧車から降りた剣持君の無表情とは違う険しい顔を見た、志岐小夜子はすぐさま剣持君に会いに行かず、剣持君が見ている視線の方向に視線を動かす。

那須「どうしたの?小夜ちゃん?」

那須隊長達は剣持君に色々と今日の事で話をしたいのであろう。どうして染井さんと一緒に買い物していたとか……本音を言うなら私がいの一番に問いたい事だ……しかし、あの険しい顔の意味を知っている私は三門市が後数分と経たない内に"騒動"が始まる……

カップル男「おい。見ろ!?電車がこっちに向かって飛んでいるぞ!?」

デートの最中でスマートフォンで彼女との思い出の写真を撮っている最中に、三門市市街地上空を飛ぶ電車の先頭車両。明らかにアンバランスゾーンの怪奇現象だ。

野次馬達が面白半分でスマホで撮影しているが、

真琴「電車から上の空の景色が"ズレてる"……」

真琴先輩のその一言で私を除いた那須隊に緊張が走る。

異常事態と真琴先輩も気付いたのか剣持と空飛ぶ電車を何度も見比べて……

真琴「…………あっ、」

熊谷「黒野さん!?」

真琴は咄嗟に近くにある非常警報用のベルのスイッチを見つけて彼女は意を決してスイッチのボタンを押す。

日浦「志岐先輩。黒野さんは一体何を?」

志岐「真琴先輩は百貨店にいる人達をスムーズに避難させるつもり何です!?あれはオプショントリガーのカメレオンと同じく自身の姿を風景に同化する能力を持った怪獣なんだよ!!」

その言葉に警戒していた那須隊長は熊谷と日浦は互いに顔を見合せトリガーを取り出す。

真琴「っ!?」

百貨店の屋上に非常ベルの音が鳴り響く……その音に屋上にいる人々は驚きの表情をするがその音に反応したのは"人間"以外の生き物も同じ……

「「キィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!」」

咆哮と共に電車を掴んでいた昆虫怪獣は非常ベルの音に驚き光学迷彩を解きその姿を三門市市街地の市民達に露にする。

〔推奨BGM M-9 怪獣のテーマ/襲撃 (第1回録音)〕

巨大な大きさをした凶悪な緑色と褐色の蟷螂の口を開き

屋上にいる人達を美味しそうに見る……

その姿を見た屋上の人達は、直ぐに思い出す……自分達の身の危険がもう間近に迫っている事に……

カップル女「キャアアアアアアア!?」

カップル男「怪獣だぁ~~!!?」

屋上にいたカップルの叫びに屋上にいた市民達はパニックを起こして全員下の階を目指しに階段やエレベーターの方向に大慌てて走り出す。

市民を避難させる為に那須隊の彼女らトリガーは押す。

那須隊「トリガー・起動」

三人の姿は急ぎ志岐小夜子がデザインした白い部隊員服のトリオン体に変わる。

那須「本部、此方那須隊の那須。現在ゲンブ百貨店に怪獣が接近しています。」

本部《さっき『お化け屋敷』から対怪獣用レーダーが反応があったと報告があった。どうやら今回の怪獣はバックワームとカメレオンの特性を持った厄介な怪獣のようだ。》

那須「私達那須隊は今、ゲンブ百貨店の屋上にいます。」

忍田《本部長の忍田だ。その区域に今は柿崎隊と東隊が向かっている。攻撃するのは『お化け屋敷』の彼らがする。君たちはまず屋上にいる市民を避難させるのに全力を尽くしてくれ。》

那須「分かりました。」

ボーダー本部から連絡を終えて那須隊は動き出す。

那須「私達はボーダーです!?怪獣が接近して来ますからここから慌てずに避難して下さい!?」

熊谷「小夜子もこっち!?」

志岐「デュワッ!?」

日浦「真琴先輩も!?」

真琴「ちょっと待っ…力強っヘアッ!?」

小夜子と真琴の二人は熊谷と日浦に引っ張られる

五人は屋上のテーマパークの係員や店員達の近くに駆け寄り怪獣を見て呆然としている係員に言う。

那須「急いでここにいるお客さん達を全員避難させて下さい!!」

店員「あっはい!?」

店員や係員達は那須の一言にはっとなり急いで拡声器を持って付近の逃げお客に避難を呼び掛ける。

店員《怪獣が現れました!?落ち着いて避難して下さい!!私達が避難誘導します!!》

パニックを起こし我先に逃げようするお客達を何とか引き止めて安全な避難誘導をする店員達、那須隊達もそれを手伝う。

日浦「落ち着いて下さい!?大丈夫ですから……」

熊谷「あっ、そう言えば剣持は!?」

那須「っ!?」

那須は熊谷の一言で剣持がいた方向に視線を向けるも、其処に剣持の姿は何処にも無く怪獣騒ぎで辺りは騒然としている……

真琴「剣持君なら階段近くの逃げるの人の波に押されて下の方に姿を消したよ。」

志岐「そんな事より怪獣がこっちに来ます!?剣持君なら大丈夫ですよ!?」

那須「……そうね。今は私達が出来る事をしないと……」

真琴と小夜子の一言で直ぐにいなくなった剣持から意識を切り替えて避難誘導を優先する那須。

……実際には真琴と小夜子は、剣持が一目散にレッドマンに変身する為に人の波に自分から紛れて那須の前から姿を消した理由を察してもっともらしい理由で注意を反らす必要があった……そして、当の剣持本人は、男子トイレに駆け込み。個室トイレに入り扉を締め鍵を掛ける

(レッドマン超能力ワープ!?)

赤く発光させて市街地の監視カメラの無い路地裏にワープして、路地裏の隙間からレッドマンに変身する。

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〔推奨BGM 戦闘母艦スカイハンター〕

この昆虫怪獣はまだ子どもで成長途中……大量のたんぱく質を必要とする為に、生き餌になる人間が大勢いる場所を重点的に狙った。(基本蟷螂は動く生き物を食べる。死骸や動かない食べ物は食べない。)

 

黒潮島の住民を短期間に全て捕食して小泉教授の調査団達すら捕食して餌が来るのを待っていたが餌が来ない事に気付き次の繁殖をする為の営巣の候補を探しながら、バラバラに移動しつつ動く生き物が大量に乗っている物を見つけゲンブ百貨店を足休めの場所がわりにしていた。

 

それはさながら、海を渡る海鳥が魚を咥えたまま船を足休めにするのと同じでこの昆虫怪獣が普通ではない事を表していた。

 

 

 

昆虫怪獣は、人がいなくなった屋上に電車を無理やり載せて屋根を喰い千切り其処ら辺に車両の屋根を投げ捨てる

 

乗客「イヤぁぁぁぁああああああああああああ!?」

乗客「ぎゃあああぁぁぁ来るなぁぁぁぁぁ!!」

乗客「助けてえええぇぇぇ!?」

至近距離から怪獣が見えて恐怖の表情に恐怖の叫び声を上げる乗客達。

屋上にいた人間は皆蟷螂の餌にならない為に屋上から避難して電車の乗客からすれば自分達を助けず逃げた薄情者と勝手に思うも逆の立場になるなら自分達も助けずに逃げると言い切る。

怪獣は遠慮せずに中にいる乗客達を食べようと巨大な口を開ける。

乗客「もう駄目だああああああああ!?」

だがその怪獣の緑色の複眼に一発の銃弾が吸い込まれるように正確無比に命中する。

突然片方の目を傷付けられて叫ぶ昆虫怪獣。食事も中断されて怒りを露にしながら自分を撃った存在を探すも、その姿は何処にも見当たらない。

東「此方東。目標に命中した。電車には乗客が十数人いる模様、奥寺、小荒井お前達二人は柿崎隊の皆と一緒に車両にいる乗客の救出に当たれ。」

奥寺《奥寺了解。》

小荒井《小荒井了解ッス!?》

柿崎《東さんは?》

東「怪獣が乗客を食べないようにちょっかいを掛け続けて見るよ。」嬉しそうに答えて百貨店に近いビルの階段を掛け降りながら狙撃用トリガー"アイビス"を窓を開けてから構える東。

昆虫怪獣は再び乗客を食べようする為、アイビスをすかさず発砲。

「「キィィイイイイイイイイッ!!」」

東「的がバムスターより大きくて大分助かる……」

続けてもう一発アイビスで狙撃して直ぐに移動する。

昆虫怪獣は一旦電車がある屋上から離れて近くを走る軽自動車を両の鎌で器用に挟み捕まえて中の運転手がいる状態から東がいるビルに向かって自動車を投擲する。

東「!?」

直感的にトリオンのシールドを使ったフルガードで激突してひしゃげて爆発した自動車の衝撃を止める。

衝撃が収まり軽く煤で汚れるも無傷で姿を見せる東。その時、飛行機音が聞こえて来て……

東「来たか……」

開けた場所から夜の空を飛ぶ戦闘機の姿を見る…………

 

 

ホシノ《百貨店周辺の避難、並びに市街地作戦区域に屋上の車両の乗客の救出がまず最優先だ。攻撃せずに怪獣の注意を引け。ミサイルは注意を引くの意識して攻撃しろ。》

マッハビーストが昆虫怪獣に接近してレーザーではなく対怪獣用ミサイルを連射する。怪獣の左側に数発命中し爆発する。

「「キィィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!」」

次から次へと邪魔が入る状況に怪獣は怒る!?

サンダース「やる気だな巨大蟷螂め!?ミサイル発射!?」

ジュリー「待って!?まだ避難は終わっていないわ!?」

市街地に出現した怪獣に逃げ惑う市民達を守る為、攻撃しようとするも、一般人が逃げてる為攻撃をストップさせジュリー。迂闊な攻撃も難しい……余計に相手を刺激するだけだ。

ムラマツ《此方ムラマツ。過度な攻撃は市街地の被害を増やす危険がある市民の避難が完了するまでストップだ!?》

サンダース「分かりましたキャップ!?」

ジュリー「武装を激しい音が鳴る閃光弾に切り替えるわ。」

サンダース「おうよ。」

怪獣の目の前に向かって、

サンダース「中々良いサングラスだな。はいチーズ!!」

至近距離から閃光弾を撃ち、激しい光に怪獣の目を眩ませる。昆虫怪獣は、一時的に視界が光に潰れて、近くのビルに凭れかかる。失神している最中だ。

 

アラシ達が乗るアタックシューターも作戦区域に入り、怪獣の頭上を華麗に舞う二機の万能戦闘機。

ロイド「カマキリの野郎は閃光弾で軽く失神している模様だ。攻撃し放題だな。」

アラシ「屋上に残された人達の救出が先だ。ロイド。」

 

アラシ「柿崎隊長。怪獣は我々が引き受けますから屋上にある電車の車両にいる乗客の救出をお願いします。」

柿崎《柿崎了解。》

サンダース「怪獣が目を覚ますのはそんなに遅くないから急いでくれよ。柿崎隊。東隊」

照屋《こちら照屋了解。》

巴《こちら巴了解!?》

各部隊のオペレーターから屋上までのルートを教えられて走る東隊の二人に、柿崎隊の三人。

小荒井「うへぇ。凄い人……」

奥寺「避難完了まで時間がかかりそうですね。」

走りながら大きな通路から客の人達の避難行列を見る奥寺と小荒井。

那須隊らしい人達も避難誘導に参加している。

小荒井「俺達も遠距離の銃型か射手用トリガーを持っていたら、東さんと一緒に怪獣の注意を向けさせれるのにな……」

奥寺「今更言っても後の祭りだろ。」

小荒井「違えねぇ!?」二人はトリオン体の身体能力をフルに使いこなし屋上を目指す。

先に屋上に到着したのは柿崎隊だ。

車両の出入り口を巴隊員と柿崎隊長が別々から左右に開かせる。

柿崎「虎太郎。タイミングは合わせろよ。」

巴「了解っ!?いっせーのー!?」

一気に出入り口を無理やり開く

照屋「私達はボーダーです。皆さんの救出にきました。」

柿崎「避難シェルターまで避難誘導します!?」

乗客「助けが来たああああ!?」

乗客は自分達が助けに来た人達に安心する中、東隊の攻撃手二人も到着する。

奥寺「作戦区域に到着しました。」

小荒井「手伝いますよ。柿崎隊長!?」

柿崎は優先席に座っていた杖を持ったお年寄りをおんぶして、

柿崎「助かる。じゃあ、あの妊婦さんに照屋と一緒に連れてってくれないか?」

妊婦「ごめんなさい。」

照屋「大丈夫です。私達が必ず皆さんを安全な場所まで誘導します。」安心させるように照屋は妊婦さんに笑顔を見せる。

小荒井「了解ッス。手伝いますよ。照屋隊員。」

照屋「じゃあ、彼女の反対側を支えてくれない?」

奥寺「歩ける人は歩けない人に手を貸して下さい。慌てないで下さい。皆さん。」

移動途中で拾ったもとい拝借した拡声器を片手に奥寺は

乗客達を非常用階段へ誘導する。

東《こちら、東。怪獣が失神から回復したぞ。》

昆虫怪獣は、軽く頭を左右に振り失神から回復すると、

餌があるゲンブ百貨店に向かう。

巴「隊長。怪獣がこっちに向かっています。」

柿崎はその報告に悔しげに怪獣を睨み、

柿崎「もう少しで避難が終わるのに!?」

その時、市街地の一部から目映い赤い光と共に40㍍サイズのレッドマンが姿を現す。目映い光に怪獣は首を180度動かして確認する。

「「レッドファイトッ!!」」

〔推奨挿入歌レッドマンOP〕

昆虫怪獣は、両の前脚の鎌を使い突然前触れ無しに現れた自分と同じ大きさの巨人に驚きレッドマンに威嚇のポーズを激しく行う。レッドマンは怪獣の元に走り出し激闘を始める。

「「イヤッ!!」」

「「キィィイイイイイイイイイイイイイイッ!!」」

両者取っ組み合い力比べをしてレッドマンが百貨店から踏ん張る昆虫怪獣を少しずつ引き離して、右手を赤く発光させて

「「レッドチョップ!!」」

伝家の手刀を怪獣の頭部に叩きつけて、巨大な打撃音が夜の三門市の市街地に響き渡る。

 

 

正幸「本物の怪獣だぁ!?」

百貨店の店内は避難する人達でごった返しになっていた。その中には、門倉香とその弟の正幸少年に伴秀樹も居て

正幸「あっ、レッドマンだ!?」

百貨店の窓からレッドマンと怪獣が激闘を繰り広げていた。

突然、百貨店が激しく揺れる……人々が我先に出入り口に向かう

門倉「あっ、正幸!?」

正幸「姉ちゃん!?うわぁ~~」

人混みに巻き込まれ正幸と伴達が別々に離れ離れにされて伴は正幸を連れ戻そうと動く。

伴「よし、香ちゃんは先に避難所に行ってくれ。正幸は俺が連れ帰る!?」

伴は正幸が行ってしまった方向に急ぎ走り出す!?

伴「待ってろ!?正幸!?」

門倉「伴さん!?」

人混みに消える愛する人の後ろ姿を香は見ているしか出来ない……

 

正幸は次々と来る人々の人混みに押されて苦しんでいた。

正幸「苦しい……助けて……」

鏡「おいっ坊や大丈夫か?」

小学生の少年の手を咄嗟に掴み肩車して助けられる正幸

正幸「あっ、ありがとうございます。」

鏡「気にするな……」

伴「正幸っ~~」

拓也と正幸の目の前に人混みを掻き分けて来た伴が来る

鏡「この子の知り合いかい?」

肩車を辞めて正幸を伴の元に返す。

伴「あぁ。正幸を助けてくれてありがとう。」

伴は拓也にお礼の言葉を言う。

正幸「伴さん。怪獣…。」

伴「あぁ。さぁ、香ちゃんの元に帰るぞ。あなたも」

鏡「応よ!」

係員《お近くの地下避難シェルターは……》拡声器で避難を促す声が聞こえて来て

正幸「お兄さん。伴さん。係員達の方はあっちだよ。」

鏡「俺の名前は鏡 拓也。宜しく。」

伴「伴 秀樹です。宜しく。」

三人は急ぎ百貨店を出ようとする為出入り口を急ぐ。

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〔推奨BGM W.l.N.R.出撃せよ 〕

夜の三門市市街地を舞台に展開する激闘。

「「レッドパンチ!!」」

大きく振りかぶった右ストレートパンチが勢い良く昆虫怪獣の頭部に直撃して、叩きのめされる怪獣。だが四肢を踏ん張りその一撃に耐えて怪獣は得意の両前脚の鎌でレッドマンを斬りつける。レッドマンは距離を取りつつ両腕の鎌に意識を向け過ぎて怪獣の頭突きが直撃して軽く怯むレッドマン。

「「イヤッ!!」」

素早く次々と迫る鋭い怪獣の左前脚の鎌を頭と姿勢を低くしてその攻撃を回避するレッドマン。再び自身の首を狙う怪獣の左前脚を右腕で動き止めて左拳を赤く発光させて怪獣の胸を勢いつけて殴り飛ばす。

「「イヤッ!!」」

力強く声を出して怪獣を大きな打撃音と共に殴り飛ばすも、空中にぶっ飛ばされたりしている時に怪獣は体を直立させ羽根を展開して"エアーリカバリー"をして受身を取り、逆に空中からレッドマンに素早く斬り掛かる。両前肢の鎌が間近に迫るも、両腕で迫る前脚による攻撃を弾き返し、一歩退いては、踏み込んでレッドエネルギーを両拳に集中させ、

「「イヤッ!?」」

赤く発光させた両の拳による得意の諸手突きを打ち込み怪獣の身体を再度衝撃と共に吹き飛ばす。怪獣は吹き飛ばされながらも、再度受身を取り着地する。

「「イヤッ!!」」

レッドマンは空中前転して怪獣に接近するも、レッドマンが攻撃するより怪獣の鋭い左前脚の鎌が迫り

「「イヤッ~~!?」」

慌てて首を仰け反り回避する。

だが回避した矢先に怪獣の勢い良く放たれた右前脚の鎌で殴り飛ばされてレッドマンの身体が勢い良く吹き飛び、人の避難していないビルに叩き付けられる。当然ビルは40㍍の巨人に激突して半壊する。

(あぁ~~名も知らない会社のビルが~~)剣持の声無き悲鳴が上がる

 

阿修羅 直樹 誇り高き求職者 知らない人は始めまして知ってる人は久しぶり……俺は、今日ある会社に就職する為に面接したんだ……今回はなかなか手応えあると思う……面接結果が楽しみだな……今日はコンビニで少し贅沢な弁当でも購入するか。会社の近くコンビニから会社を一目見る直樹……

直樹が就職しようとした会社だった物……不安定の半壊から完全瓦礫となり倒壊する光景を目撃する求職者……

阿修羅「バカァァ野郎オオオオ~~~~」

レッドマンと怪獣に向かって力の限り叫ぶ直樹。

ついでにいえば彼の面接結果は『不採用』である。その数時間後不採用通知の書類が彼のマンションの部屋に届く事を直樹はまだ知らない……

 

怪獣は空中を飛び、レッドマンも後ろビルを滅茶苦茶気にするも飛ぶ。

「「イヤッ!!」」

空中で昆虫怪獣と激突してレッドマンは怪獣を警戒区域の所まで連れて行こうするも、黒潮島の調査に同行していない為、昆虫怪獣の口から吐き出された異様な黄緑色の体液にレッドマンは浴びて嫌悪感を覚える。

「「イヤッ~~」」

(何じゃこりゃあ~~気持ち悪い!?汚っ!?)

良くわからない体液が嫌になって怪獣から離れてしまうレッドマン。

夜の三門市の空中で繰り広げる追跡戦闘。

アラシ《今回のレッドマンは何時もの半分くらいのサイズだな?》

ロイド《どっちを攻撃する?》

アラシ《記録を取るのが先だよ。》

アタックシューターが夜の空を舞う。

サンダース《喧嘩なら三門市の外でやって欲しいよ。》

ジュリー《私は人のいない場所なら何処でも良いわ。》

2種類の有害巨大生物を追跡するマッハビーストとアタックシューター。

レッドマンは百貨店から離れた警戒区域と市街地の境目の着地して道路に亀裂が走り砕ける。昆虫怪獣も着地する。

三門市市街地で光線技のレッドサンダーを放つ訳には行かないと考えたレッドマンは怪獣の方向に直ぐに向き合い

「「レッドナイフ!?」」

レッドマンは利き手に得意の得物を出現させ怪獣を見据えて勢い良く走り出して、飛び上がり空中から急降下で昆虫怪獣をナイフの刃で一閃。怪獣の後ろに道路をめり込ませながら着地して時間差で怪獣の巨大な首が音を立てて市街地に落ちる。

(求職者の聖地ハローワークを狙う怪獣は許さない……絶対にだ……)

(……ハローワーク狙ってなくない?そして交通道路が~~!?)

【ーーーーッ!!】

「「!?」」

レッドマンは勝ったと思っていたが超感覚が危険を知らせて、素早く振り変えると、夢想は驚愕する、

(なっ、)

首無しの昆虫怪獣が両前肢を必死に動かしレッドマンに斬りかかる。

レッドナイフでその鋭い一撃を防ぎつばぜり合いをしつつ応戦するレッドマン。

(どうしてまだ動けるんだよ!?)

【蟷螂の身体は、魚や鳥に哺乳類の動物や人間を始め他の昆虫達と違い脳のような機能がそれぞれの節にある……故に、節ごとに個々の神経がある蟷螂は身体の一部が切断されても残っている身体の一部に神経を動かす機能が残っているから活動可能なのだ。】

流れるように連続に迫る怪獣の鎌をレッドナイフで次々と弾き、レッドマン怪獣から一旦、距離を離して助走をつけて怪獣の胴体を狙い接近、すれ違い様に袈裟斬りと逆さ袈裟斬りで、怪獣をバラバラに見事に切断するのだ。

(うへっバラバラだぁ。)

それでも怪獣の身体の節々がまだ動く物の……やがてその動きは鈍くなり、最後は動かなくなる。

剣持のツッコミ等無視して怪獣を仕留めたレッドマンは後片付けをせずその身を赤く発光させて三門市の市街地から姿を消すのだ。

【…………………………………………】

時間を少し戻して見よう。場面はレッドマンが直樹が就職する為の面接にいった会社のビルに激突する前の状況に移る。

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〔推奨BGM怪獣総進撃〕

鏡 拓也と伴 秀樹と門倉正幸少年は、無事に百貨店から出てこれて同じように避難する人達の列の中にいて公共の避難シェルターがある場所に向かっていった。付近にはホシノチーフや黒野隊員達が必死に逃げる市民達の避難誘導をしていた。

そんな中、拓也は視線をある方向に移す。それは少し遠くで激突する怪獣とレッドマンの熾烈な戦う様子を見る

拓也。

鏡『……』

『『キィィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!』』

鏡(あの声はやはり怪獣の咆哮だったのか……)

ホシノ『おいっ君!?危ないぞ!?』

巨大な打撃音と共に自分達がいる方向に殴り飛ばされるレッドマン。その様子を見て慌てる避難する人達。

その人混みに押され一人の子供が転び逃げ遅れる。

正幸『あっ、』

その逃げ遅れた子供に直ぐに気付き避難の列から離れて駆け寄る正幸と伴

伴『大丈夫か!?』

鏡『バカっ伏せるんだ!?』

伴秀樹は咄嗟に正幸と子供を自分の身を使い庇おうとするも、間近のビルにレッドマンが激突してその衝撃でビルが半壊する……その時の瓦礫の雨が伴達に振り注ごうとしたが、拓也が自分から伴の背中を守るように庇う。

鏡『うわぁああああああああああああああああああっ!?』

情け容赦無く拓也の背中に振り注ぐ瓦礫の雨……

『『イヤッ!!』』

レッドマンはビルから離れて勢い良く飛び上がり昆虫怪獣と空中に追跡戦闘を行う間……瓦礫の雨が止み

正幸『伴さん。大丈夫?』

伴『……俺よりも、俺の代わりに庇った拓也君を……』

頭が軽く怪我したのか血を流している伴は身体のあちこち痛むも意識ははっきりしていた。

鏡『うぅっ……』

伴『しっかりしろ。拓也君。君のおかげで俺達は助かったぞ……』必死に拓也を呼び掛ける伴。

鏡『皆……大…丈夫か…………怪我は……あるな……悪い……』

伴以上に血を流していた拓也は傷だらけの状態で下の三人の安否を確認する。

伴『っ!?』

正幸『うん。拓也さん。ありがとう……』

鏡『正幸君……悪いが……その子を連れて大人の人達に助けを呼んで来てくれないか……』

正幸『わかった!?直ぐ助けを呼んでくるよ!?待ってて!?』

子供『お兄さん。ありがとう。』

二人の子供を瓦礫の隙間から出して……

鏡『よ……良かった……本当に……良かっ…………た……』ガクッ

離れて行く子供達に生きた人間が動かなくなる所を見せる訳にはいかない……鏡 拓也は薄れゆく意識の中

伴『おいっ!?しっかりしろ!?拓也君!?…拓也君!?』

正幸『こっちです!?急いで下さい!!』

ホシノ『要救助者を発見!?急いで救命救急センターに搬送してくれ!?』

ムラマツ『ホシノ!?黒野と一緒にそっちの瓦礫を持ち上げてくれ!?』

ホシノ『了解っ!?』

救急車と救急隊員達が担架を持って鏡拓也を救命救急センターに運ぶ様子を成川ジョージは只静かに見ているのだ……

 

成川(………………やはりあの少年……)

成川ジョージは人知れず人混みに紛れてその場を後にする。自分の想像通りなら……彼は……普通の人間ではない。

成川は独り銀河連邦にいるある人物に連絡する…………

太刀風「……さっきの瀕死の少年か……」

春日「確かに……私達が良く知る気配と似ているな……」

成川「……………………………………何だ、その格好は?」

さも当然のように合流した二人の服装が黒いスーツではなくそれぞれの服屋で購入した服装姿に成川は呆れた顔を見せる。

春日「………インベーダーの連中と同じ服装だと後々此処にいる人達に怪しまれる可能性が高いからな……」

太刀風「遅かれ早かれこの町の町人の目を誤魔化す必要があった……」

春日、太刀風「「この星の人間達に取って我々は所詮は"余所者"……"招かれざる者"でしかない……」」

成川「……そうだな……我々は所詮、"部外者"だ……」

二人の行動と発言に一応の納得をするプリズムファイターは、沢山の原生人類をサングラスごしの遠目で見詰めて連絡用通信機から通信が来る。

成川「……私です。ブラックワン追跡部隊のプリズムファイターです。」

《どうした!?ブラックワンに関する事で何かわかったのか?》

成川「いえ、それはまだ……しかし司令官のミラーマンにお伝えしたい事が……」

司令ミラーマン「司令のミラーマンだ。どうしたのかね?」

成川は静かに深呼吸をして三人は拓也が運ばれた救命救急センターがある方向に視線を向けて……

成川「…………………行方不明になっていたご子息かも知れない少年を見つけました……貴方の気配と貴方の使命を引き継ぎ2代目ミラーマンになった地球人と二次元人のハーフの京太郎青年ととても似た気配を…………」

通信機の向こう側で息を飲む音が聞こえる。動揺もしているようだ……

成川は通信機からの返事を待っていた。

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「…………」

(どうした?夢想。)

元の百貨店内の男子トイレに個室を出た剣持は近くの姿鏡が一瞬光を放ち"何か"を自分に伝えようとしていた……この時、剣持は何も分からなかった……だがその"何か"が何なのか……それを知るのはもう少し先になるのだった……

 

〔推奨BGM 郷秀樹〕

夜の救命救急センターの手術室に運ばれる一人の少年。その頭には真新しい包帯が巻かれており、生死をさまよっていた……

門倉「先生。輸血なら幾らでもします。この子を助けて下さい!?弟と伴さんの命の恩人なんです!?」

先生「静かに……」

ムラマツ「どうですか?」

先生「今の所何とも……」

ムラマツ「この少年を死なせてはなりません。二人の子供……いや青年も含め三人の命まで助けたんです。死なせてはいけません。」

先生「我々も全力を尽くしてみます。」

子供「お兄ちゃん!?」

子供の母親「大丈夫……大丈夫よ!?きっと……」

正幸「……拓也さんが死ぬもんか……」

拓也達は手術室に入り扉が閉まる。

先生達が懸命に拓也の命を救おうとする中、伴 秀樹が拓也がいる手術室前に姿を見せる。

ムラマツ「伴君。怪我は大丈夫なのか?」

伴「ムラマツさん。俺は大丈夫です。それよりも拓也君は?」

ムラマツ「今緊急手術している最中だ……」

【子供を愛し、生き物の全ての命を愛し……人を助けるには自分の命をも投げ出した少年鏡 拓也……今、拓也少年の命は風に揺れる蝋燭の火のように消え去ろうとしている……拓也頑張れ。死ぬな拓也よ……】

タクシー運転手「拓也っ!?」

鏡の里親のタクシー運転手を連れて来た甲斐馬隼人達が手術室の前にくる……

黒野「っ!?」

甲斐馬「っ!?」

互いの姿を覚えていて向き合う両者……一触即発する雰囲気だ……

埠「よせ、今はそんな事をしている時ではない……」

サングラスを掛けた埠 信玄は一触即発する二人を止める。

先生「手を尽くしましたが……申し訳ありません……」

医師の言葉に茫然自失に立ち尽くすタクシー運転手と伴秀樹……

伴「そんな……」

正幸「拓也さん!死んじゃやだよ拓也さーん!」

門倉「そんなっ!?」

タクシー運転手「嘘だろ……拓也~~嘘だと言ってくれよ!?」

埠「……」

甲斐馬「……っ!?」

悲しみの声を上げる伴さん達、信玄は里親の右肩に静かに手を置く。隼人は皆から背を向けて震えながら無言で拳に握り締める……

ムラマツ「………………」

ホシノ「………………」

ムラマツやホシノ達は沈痛な面構えで黙祷をして、拓也少年の顔に白い布を掛けるのだ……

 

人々の寝静まった深夜の時間……

ベッドに横たわる拓也の遺体の前に扉が開く事なく、何も無い空間が突然変化させて成川ジョージ達三人が姿を現す。

太刀風「田舎の星地球の医学もこんな物だな……」

成川「……少なくともこの星の医学的には確実に死んでいる程の瀕死の重傷者だ……」

春日「……蘇生させますか……」さも当然のような事を口にする炎太郎。

成川「無意識なのだろう…………二次元人の力が死の寸前の出来事で覚醒している……仮死状態で心臓も停止しているし、呼吸や脈も止まっている…………地球人からみたら死体同然だ……」

太刀風「だが、我々目線ならまだかろうじて生きている……」

春日「……今の彼を治せるのは…………彼のもう一つの故郷しかない。」

成川は片手を開き光を圧縮させた結晶物質……プリズムクリスタルを無から生成して仮死状態の少年の目の前に姿見鏡の要領で向き合わせ、"鏡面体"から光が反射して

ゆっくりと少年を鏡の中に……吸い込まれていき二次元人の世界に……少年は入って行く。

〔推奨BGM 鏡の世界(M38)(次元の彼方に)(モノラル音源)〕

銀河連邦の加盟する星の一つ"鏡の星"

無数の万華鏡のように複数の景色が変わる変わる美しい二次元の世界……鏡の星が認めた物以外何物も侵入する事が不可能な世界……

拓也少年の周りには、地球人とは全く違う姿をした無数の銀の硬質感のある人間味が少ない二次元人達(ミラーマン没デザインがモチーフ)が物珍しく拓也少年を見ていて……目も鼻も口も見えない彼らの中から拓也の実の父親が姿を見せる。二十数年前、鏡の世界に閉じ込められて肉体を失った物の意思は残っており最近漸く自前の肉体を復元した父。

司令ミラーマンの父「……間違いない……彼は私の実の二人目の息子だ。」

二次元人達はミラーマンのその言葉に驚きながらも、瀕死の重傷である事には変わらないから二次元人の医療技術で彼を治療しようとする……

司令ミラーマン「頑張れ……我が息子よ!?」

 

 

そして暫しの刻が過ぎ

万華鏡のような幾つも景色が変わる変わる二次元の世界無数の鏡から光は反射して遺体となった拓也を優しく照らし出す。瞼が開かない拓也には不思議とその幻想的な世界が見えていた……その景色は自分を拾ってくれた寺の中に飾られた"極楽浄土図"に似ていた

鏡「ここは……」

極楽……この世あらゆる苦しみやしがらみ、痛みから解放させる場所……そして人はそれに崇高で神秘的なイメージを持つ。

鏡(心無しか……仏様に近い妙に奴らの視線を感じる……)普通なら得体の知れない者に恐怖を覚える物を…拓也は、不思議と不安も恐怖は感じなかった。

鏡(極楽は退屈で陳腐な場所と寺の和尚さんが言っていたが……坊さんの癖に……)

 

「鏡 拓也……ここは鏡の世界……二次元の世界だ。」

鏡「鏡の……世界…………あんたは誰だ!?何処にいる!?姿を見せろ!?」

「君の目の前にいる。」

すると小さな光と共に40㍍の身体に青いラインを持つ銀の西洋の騎士のような外見の巨人が姿を見せる………

鏡「デケェ!?」突然目の前に現れたレッドマンに匹敵する大きさの巨人にビックリする声を出す拓也。

「驚いているのは申し訳ないが……落ち着いて話を聞いて欲しい……」

鼻も口も無い黄色いゴーグルの銀色の巨人は、どうやってかわからないが目の前の自分に話しかけている。

「私は君の父親だ……」

鏡「えっ?ウソ?冗談だろ……」

目の前の誰がどう見ても地球人からかけ離れた姿をした巨人はそう言い拓也は、唐突にどう言い返せば良いか思考停止する。

ミラーマンの父も二人目の子供……京太郎と血の繋がった兄弟がこうして生きていた事実に戸惑っていた。

だが心の底から出会えた事実に素直に嬉しい……

拓也の目の前で一瞬輝き出して瞼を閉じると目の前の巨人は普通の人と同じ大きさになった。

「嘘ではない。お前は私の(二人目の)息子だ。ミラーマンの息子だ。その身体に流れる血の半分は地球人だが、もう一方は我々二次元人血が流れている……現に君は生身でこの二次元の世界にたどり着けた……それは君の中に流れる二次元人の血のおかげだ……普通の三次元世界の人間はこの世界にたどり着けない……」

鏡「……だったらっ!!……だったら……どうして今まで会いに来なかったのさ!?あんただけじゃない!?俺のお袋だって一度も俺に会いに来てくれなかったじゃないさ!?」

怒る少年は心の奥底に秘めた不満を口を使わずに叫ぶ!?自分の周りには当たり前に両親がいて自分の両親は自分を捨てたんだと思っていたのに……その上俺は普通の人間じゃない……訳わからないよ。

「………………すまない。だが私も私の妻も君に会えない事情が会ったんだ。」

鏡「何だよ!?それ!?」

ミラーマンの父はとても申し訳なさそう声で拓也に言う。

「私は一度敵の罠にかかり命を落としている……肉体はこの二次元世界で無事に復元出来たが、私は復元した代償として三次元世界……外界で活動する際に光エネルギーを大量に消費する肉体になってしまった。」

鏡「……もっと分かりやすく説明してくれ……」

「…………私は地球上では"3分間"しか居られない。もしそれ以上の時間、外界に活動していると、私は死んでしまう。だから私は直ぐにでも二次元のこの世界に帰らないと行けない……普通の何処にでもいる親子の時間すら私達は過ごせないのだ……」

※ミラーマンの父はヒューマノイドタイプの人間に変身可能だがその人間態であろうと今本来の姿であろうと、外界では光エネルギーを大量に消費する為、彼の活動する"境界線の領域"は宇宙中の鏡の世界のみ……助言と言った事は可能だが、現実の三次元世界にはおいそれと出る訳には行かないのだ……

 

こうして目の前にいるのも拓也の身体に流れる二次元人血で拓也の方から行き来が可能なだけで、本来なら境界に遮られて会う事すら出来ない難しい関係だった。

 

鏡「……それでも……生きて会えた……話したい事が沢山あるんだ……」

紆余曲折が会ったし、死にそうな……実際に自分が一度死んだ事を知らない拓也。例え父親が人間じゃないのもあるし、その人間じゃない血が身体に流れている事実なんて拓也にとってはどうでも良かった……夢にまで見た家族に会えたんだ。こんなに喜ぶ気持ちはない……

「……積もる話があるんだろう……だが今地球に恐ろしい危機が迫っている……世界各地に怪獣が尋常じゃないレベルで多発しているのは知っているのだろう……」

鏡「確かに……日本とか世界とかで怪獣がおかしいくらい出てやがるが……」

「もし…今回のように怪獣が市街地に襲いに来て自身の命や大切な知り合い達が再び危機になるような状況になったら、君は……」

鏡「……どうしたんだよ?」

ミラーマンの父は少し言い難いそうに悩む。母星を失い侵略者の残党は宇宙の各地に散り散りとなり、地球の平和はアイアングリーンと共に息子同然に面倒を見たレッドスター出身のレッドマンのベムが守ってくれている物の実の息子達は普通の地球人として人生を生きる。

「拓也。再び同じ危機が起きたら君は危険を省みず人を救うだろう……」

鏡「それは……あの時は、俺も全力全身だったからな……でも」

「…でも?」

鏡「自分が出来る事があるのに見て見ぬフリをしたら………それはとても嫌な気持ちになるって俺は知っているから……」

「……わかった。お前の人生だ。お前の好きなようにしなさい。」

鏡「ありがとう。」

「もし、君が二次元人としての力を望むなら鏡を見ろ。」

鏡「二次元人……」

目の前のミラーマンの父は、再び巨大化する。

「そう。拓也の身体には私達と同じ血が流れている……

巨大にもなれるし、ミラーナイフ!!」

ミラーマンの父はすかさず両腕を力強く組み構え片手から鋭いナイフ状の光を放つ。

「こんな物も出せる。」

白く眩き光輝く半透明な硬質なガラス素材に似た光エネルギーを物質レベルまで圧縮して生成した左右一対の半円剣を手持ち武器として両手で持ちすかさず振る。

「ミラーソード!!」

先ほどとは別の光の両刃片手剣すら造り上げる。

「…………我々二次元人は宇宙の平和を愛する為に、宇宙の侵略者と日々戦っている……」

鏡「……」

「……だが戦いだけが人生ではない……かつて苦悩する一人の若者に無理やり私の使命を押し付けて……彼の日常を変えてしまった経験がある。」

鏡「"彼"?それって誰だ?」

「…………拓也……君は地球人として生きなさい。私はお前"達"を見守っている……」

鏡(達……)

「困った事があるなら、君の先輩になる"剣持夢想"に相談しなさい。」

鏡「いや、名前だけ言われてもわかんねぇよ!?」

「これが、剣持夢想で地球で活動しているレッドマンだ…」

モニターのような鏡から剣持夢想の姿が映し出される。

何気なく瞼は開かずともその顔を見ようとすると……

鏡「なっ!?」

驚愕の声を出す拓也。その理由は他でもなく、今日百貨店の出入り口付近で買い物帰りか知らないが同級生の染井華と歩いていた男だ。

鏡「コイツが剣持夢想?」

「っ?知っているのか?」

鏡「今日俺の高校の同級生と一緒に買い物帰りなのか歩いていたのを見た……」

鏡(さっき言っていた"彼"とか"達"って剣持夢想を表していた言葉だったのか……)

【鏡 拓也は知らない。実の兄である鏡 京太郎の存在を…そして京太郎も自身からミラーマンとしての記憶も全て無くしている為、普通の地球人として生きている事を…】

「では拓也。さようならだ。」

拓也の身体に暖かい生命の光が包まれて行く。

鏡「待ってくれ!?俺が親父みたいになるには、鏡を見てどうしたら良い!?」

「二次元人の血がお前に自ずと導き教えてくれる。」

鏡「そんな雑な説明で分かるかああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?具体的な事をおおおおぉぉぉぉっ!?」

拓也のはっきりした意識が遠退いて行く……

 

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病院の病室にて目を覚ます鏡 拓也。

鏡「ここは、一体……俺はどうしたんだろう」

すると病院の看護婦が花を生けて入って来たので拓也は普段通りの笑顔で明るい声で声を掛ける。

鏡「やあ!」

自分に何があったのかこの少年は深く特に気にしていなかった。

看護婦「キャアアアっ」

亡くなった患者の復活に悲鳴を上げる看護婦。

拓也は文字通り"不死鳥の男"の如くこの世から復活したのだ

 

黒野の屋敷地下にある『お化け屋敷』秘密基地の地下作戦指令室内では、例の昆虫怪獣について徹底的に調査をしていた。

ジーン「これが昨日、昼間の交通事故現場で佐原と呼ばれる男性からもらったメモに伝えてある内容です。」

一同はモニターに映るメモの描いてある物を見る。

そのメモには、絵が描いてありその内容は"巨大蟷螂が横転した軽トラックの運転手を生きたまま食べようとしている"絵だ。

農家の服装をした運転手は巨大蟷螂の口から上半身のみ出して手を空に虚しく伸ばしている。

その時、指令室の扉が左右に開かれて金属のトレー片手に白衣を着用したチャールズが入ってくる。

チャールズ「ハイハイ。皆さん。待ちに待った夜食のデザートを持ってきましたよ?」

トレーを中央のテーブルに置き皆トレーを見る。

ベック「分析結果が出たのね?」

アーサー「またグルメスト岡崎が調理したのか?食欲をそそるな……」

基地にいるゲテモノ料理が得意な怪人研究家の名前を口にする。

チャールズ「ええ。蟷螂のローストモーガニア風です。」

アーサー「本当に調理したのか!?」

驚愕した表情をするアーサーを余所にチャールズは皆に聞く。

チャールズ「誰か食べる?」

黒野「お前は食べるのか?」

チャールズ「まさか、怪しい宇宙細菌が沢山あるかも知れないから、食べないよ。」

彼が持ってきたトレーの上には、生物区画の研究室で分析されていた黒潮島に見つかった突然変異の蟷螂と今日のジャック達が乗ったマッハビーストのエンジンに詰まった蟷螂の蒸された死骸が並べてある。

チャールズ「所でそれが昼にジーンが貰ったメモのイラストかい?」

ジャック「絵は拙いけど何があったかは明白な内容だね。」

ジーン「彼、人と話すのが苦手そうだったから、農場の出来事を絵で伝えてくれたのよ。」

ジャック「きっとそうさ。」

アーサー「鍵を握るのは、その佐原と言う男性がいた農場だ。」

キム「なら私とジャックとハンサム隊員が明日例の農場へ向かうわ。」

怪獣騒ぎの後始末で今は関係各所忙しい為、目星を付けた例の農場は翌日調査する事に……

チャールズ「そしてこの蟷螂の体内を解剖して調べたらやっぱり例の農薬成分が検出されたよ。やっぱこの成分は30年前に使用禁止になった農薬と似た成分だったよ。」

農薬の成分をモニターに映して、

チャールズ「後は中和剤を開発する為に農薬その物のサンプルデータがあれば、中和剤は開発可能かな……三人とも頼んだよ。」

ハンサム「任せてくれ。他に何か忠告はあるかい?」

チャールズ「そうだな~~ジーン達の話を聞く限り例の農場のオーナーはヤバい人の可能性が高いから自衛手段の装備はしっかり装備する事だ。」

ハンサム「全く出来れば事態解決に穏便にしたいのに難しい物だよ。」

キム「違いないわ。人間同士でいざこざする場合じゃないのに……」

チャールズ「それともう1つ。コイツらは肉食だと思われる。気を付けろ~~」

チャールズの能天気に当たり前の情報を貰い三人は言い知れぬ不安を覚えるのだ。

イデ「隊長。」

ムラマツ、アーサー、エドランド「「「何だ?」」」

イデはムラマツキャップに声を掛けようとしたら、隊長と言う単語に他の隊長達も反応する。その様子を見て黒野は小さくプッと笑う。

イデ「あっ、ムラマツキャップに三門市総合病院から連絡がありました。何でも、今夜死亡が確認された例の少年が生き返ったそうです。」

ムラマツ「っ!!?何だって!」

黒野、ホシノ「っ!?」

イデ隊員の報告にムラマツキャップは信じられない程驚きの表情をして、その場にいた黒野とホシノも口には出さないが驚く。

黒野(死んだ人間が甦るなんて……)

黒野は特に険しい表情でその報告を考える……瓦礫から彼を助けた状況から彼は殆ど瀕死の状態で、病院側も厳しいと言っていた。

黒野(まるで……3年前に、謎の飛行機墜落炎上の事故でカスリ傷一つ無しに生還したパリ本部に勤めているサコミズ隊員みたいだ……)

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深夜サトウキビ畑の農場では

違法の農薬の密造の発覚を恐れた農場の主である年配の男は逃走する準備と男達が知っている巨大蟷螂の番の巣を始末する準備を同時にしていた。

佐原「彼らに真実を公表して自首すべきだよ。」

年配の男「黙れウスノロ!?」

どんどん事態が大きくなり悪化しているのに年配の男は、悪あがきをする。

 

その二人の様子を黄金の仮面で素顔を隠し白いローブで全身を覆い隠した悪質宇宙人が愉快そうに見ていた。

ゴメル「クカカカカッ……」

サトウキビ畑から其なりの距離がある場所では深夜の闇の中では三門市に現れた個体の倍のある大きさの巨大蟷螂が、大量の違法農薬を食べていた。その場所はオルガノ・クロラインPCBSが高濃度に散布された場所だった。

雄の蟷螂が雌の蟷螂に近づき互いに仲睦まじく身体を寄せ合う。

昆虫怪獣達は自分の種を繁栄させる為に更なる餌と巣を求める

 

翌日

ムラマツ「気分はどうかね?」

鏡「バッチリですよ……絶好調って感じです。」

初対面のオッカナイ顔をしたホシノチーフと厳格そうなムラマツ隊長のお見舞いにビックリする拓也。

鏡「所であなた方は?」

ムラマツ「我々は『特撮研究会』の者だ。私の名前はムラマツです。」

鏡「っ!?」その単語を聞き拓也は一瞬ビックリしそうになる

ホシノ「どうしたのかね?」

鏡「い、いえ別に…俺は鏡 拓也と……申します」

鏡(『特撮研究会』……『お化け屋敷』のダミーネーム。コイツら埠さんが言っていた科学特別機動捜査隊の人間か。)

ホシノ「鏡?」

鏡「どうかしましたか?珍しい名字なのは自覚していますけど……」

ホシノ「いや、我々の知り合いにも鏡と言う名字を持つ

青年がいるからな。私の名前はホシノだ。」

取り敢えず自己紹介をする三人。

ムラマツ「君のおかげで尊い子供二人と私達の職場の整備士の命が救われた……ありがとう。」

鏡「あっ、どうも……」

緊迫感が滅茶苦茶生まれる拓也。

鏡「あの、怪獣はどうなりましたか?」

ホシノ「怪獣はレッドマンが仕留めたよ。」笑顔無きオッカナイ顔で答えてくれるホシノさんは、昨日の怪獣災害が無事に終わった事を教える。

鏡「そいつは取り敢えず良かった……」安心した表情をする拓也。

話を聞く限り被害が全くのゼロではないが、被害の拡大は阻止されたみたいだ。

鏡「所で、俺に何の用ですか?事情聴取?」

怪獣災害があった時軽く周辺にいた市民に怪獣についてや災害状況について『お化け屋敷』の人達は聴き込み調査するって埠さんと隼人さんは言っていたな……勿論、この事情聴取は決められた災害による範囲内限定で……

俺の場合は、怪獣が着地した百貨店から伴さんらと避難しようと移動していたからだろう。怪獣災害範囲内なら俺は中心点に該当するのだろう……

鏡(まぁ……実際に被害に会っているのは本当だしな……)

ムラマツ「まぁ、簡単に言うならそれもある。」

鏡「それも?」

鏡(どういう事だ?俺の秘密がもうバレたのか?)

変に拗れるよりマシかと聴取は受けようしていたら、ムラマツさんは別件を口にする。

ホシノ「私達は君をスカウトしに来たんだ。」

鏡「(;゚Д゚)ええっ!?」

突然前触れもなくそう言われて驚く拓也。

ムラマツ「君は灰の中から不死鳥のように甦った、君のその不屈の精神力、強靭な肉体は我が『お化け屋敷』にふさわしい。来てくれるな。」

鏡「突然そんな事言われても……すいません。俺、退院したら会いにいかない人がいるんです。」

今日は平日で染井さんは恐らく六頴館高等学校にいる筈だ。只今の俺は、甦った事で1日だけ検査入院をしなくちゃならない……本当なら今直ぐでも病院を抜け出して染井さんに剣持夢想の居場所について訪ねたいのに……

ホシノ「キャップ。やはり突然過ぎですよ。入隊テストも無しに……」

笑顔無きオッカナイないの男性が、ムラマツキャップの行動を諌める。

ムラマツ「そうか……私の目が狂っていたならそう思うだろうが、鏡君。このスカウトの話は一旦保留として今回の怪獣災害の事情聴取をお願い出来るかな?」

鏡「分かりました。」

鏡(この人、諦めていないな……後で埠さんや隼人さん達にも報告しておくか。)

自分は既にガイラットと戦う秘密の組織に所属しているのにその上別の組織に入隊する訳にはいかないよ。

鏡(とイカンイカン。ととっと気持ちを切り替えないと……)

鏡 拓也は色々と尋ねたい為に剣持夢想を知っているであろうと同級生の染井華に彼の事を聞かないとでいっぱいいっぱいだった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本で昆虫怪獣の騒ぎが大きくなる中、ユーラシア大陸の国にあるロシア連邦 白い雲に日の光が遮られた山岳地帯でも異常事態が発生しようとしていた。世界各地に異常気象が発生して永久氷河の一部が溶け始めていた。

 

バラキ「……」

科学特別機動捜査隊ロシア支部とモスクワ支部の隊員と考古学者達が現在調査しているのは永久氷河に発見された1頭の怪獣の厳重な警戒網と監視も兼ねていた。

2つの支部の上層部も怪獣が復活する危険で退治するか歴史的にも学術的にも保護や捕獲にするかで意見が分かれていて山岳地帯周辺の住民を一時的に立ち入り禁止。あるいは安全な場所への警戒避難警報を出している。

その為、この氷河のある山岳地帯周辺の町や村は無人のゴーストタウンに成り果てていた。

 

 

氷壁の奥に見えるその姿はまさに怪獣で全身がケロイド状の無数の畝が走る(※【ゴジラ】の皮膚と同じ)ゴツゴツした青い皮膚を持ち頭頂部の前方に傾き曲がった白い一本角が生えていて(※帰ってきたウルトラマンのブラックキングやウルトラマンタロウのアストロモンスの角の奴である)背中にはオレンジ色の背鰭が薄く光らせながら氷河の奥に冬眠していた恐竜型の怪獣。その怪獣は長い刻の間氷の中にいながらも未だに心臓を活動させ、筋肉質な身体は今にも動き始めるかと錯覚させる様子を見せる。しかし氷河に見えているのは上半身のみで、下半身は永久氷河の近くの地底に埋まっている様子だ。

 

2つの支部の調査隊と怪獣を遠くから見ていたバラキはゾークロン細菌を片手に相手の細かい動きを冷静に観察していた。そんな時……

バラキ「何のようだ?ブラック・ミストの処刑人。」

グラビティス「ふぅ……身体が滅茶苦茶冷えちまう。」

黒スーツを身に付けた自分の背後に黒いロングコートを着た金属の異形のロボット戦士が着地して氷河の奥に冬眠している怪獣を見る。

グラビティス「いや別に…………イイね♪中々の良い正統派の恐竜が眠っているな……名前をつけるなら"ストロンガ"はどうだ?力強く外見にこれぞまさに怪獣らしい怪獣だしな。」

知的なロボットの癖に、未知の怪獣を見ると子どものように喜びの声を上げる変わった好みを持つグラビティスは、自分が何故怪獣を見ると喜ぶのか良くわかっていない。

グラビティス「特にティラノサウルスのような獣脚類が持つ頭から尻尾まで水平に保ったタイプでは無く直立した二足歩行の恐竜ってのが怪獣の王道をわかっている。」

バラキ「俺の邪魔はするなよ。」

グラビティス「邪魔なんかしないさ。見学だよ。見学。

俺は怪獣が大好きなんだから……」

そう言うと彼は楽な姿勢で地面に座り込みマイペースで寛ぎ始める。

バラキ「……」

関わると面倒なロボット戦士を無視して、バラキは全身から緑色の霧を出して動き出す。

ロシア支部隊員「!?」

モスクワ支部隊員「!?」

突然の緑色の霧に科学特別機動捜査隊員達は武装を引き抜き周囲を警戒する。

バラキ「………………」自身が出した霧の中で人間以上の身体能力でアクロバットに移動して怪獣が眠る永久氷河に接近するバラキ。

いつもならドン・ゾークロン達の為に皆殺しも辞さないが、前回のマキシボーン山での黒いスーツの二人組と日本の『お化け屋敷』の連携に、レッドマンとの戦いで軽くない程の怪我も完治していない為、本来の姿になっても遅れを取る危険がある。巨大化して蹴散らす方法もあるが……その役割は……

バラキ「……貴様にやらせよう。」

永久氷河の一部に己の拳を赤い爬虫類の拳に変えて氷河を砕き突っ込み。

バラキ「目覚めよ!?ストロンガ!!」

バラキは緑色に怪しく光るゾークロン細菌を恐竜に注入する。

【ドクン!!】

だがこの時、ゾークロン達もブラック・ミスト達も見誤っていた……このロシアの永久氷河に眠っている恐竜が

トゲラ以上にゾークロン細菌の浸食さえはね除ける凄まじい生命力を持っていた事を……冷たい氷の河の中で悠久の刻を過ごして死ぬ事なく生きていた事実を……そしてバラキが手を加える前に環境破壊の異常気象で永久氷河が想定より早く溶け出している事を……

【ピキ、ピキピキピキピキ…………………………】

美しい大自然の氷の河にヒビが断片的に広がり始めて奥に眠る怪獣が激しく地響きを立てて…………辺りは一度静かになり暫く音がしなくなると

「「ギャオオオオオオオオオオオオンッ!!!?」」

巨大な咆哮と共に分厚い永久氷河の氷を勢い良く粉々に砕き割られて地底に埋まっている下半身もロシアの木々を薙ぎ倒しながら崩れて、白い一本角を持つ青い怪獣は

氷河を砕き出現して緑色の霧の中でバラキと目が合う。

「「……」」

バラキ「あっ、」

【………………………………】

怪獣の目付きは目に分かる程不機嫌な物になり怪獣は巨大な口から炎を洩らし一気に口を開き高熱の火球『フレイム・クラッシャー』を連続発射。炎が高く燃え上がる。

怪獣は科学特別機動捜査隊員達もバラキも所構わずも関係無く八つ当たりで襲い始める。

「「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」」

怪獣は低血圧の為に目覚めはとにかくイライラしていて最悪なのだ。

後にこの怪獣のコードネームは『ジオン』と呼ばれる。

 

古代凶暴怪獣ジオン

身長45㍍ 体重4万㌧ 出身地ロシア地底

大地が怒りに震える。低血圧のため目覚めの気分は最悪だ!大地の逆襲か!不機嫌の八つ当たりか!

爬虫類の姿をしたモンスター。白亜紀の恐竜の生き残りがモンスター化した物。

ロシアの山岳地帯の永久氷河と地底深くに上半身と下半身を別々に埋まり眠りついたが氷河が環境破壊の異常気象で溶け出して目覚めた。

低血圧らしく目覚めたてで機嫌が悪く数ヶ月経ってもイライラして八つ当たりに都市を襲っているらしい。

鋭い牙や爪と長い尻尾を武器とし口から火炎弾も吐く。

 

 

グラビティス「目覚めは最悪みたいだな……ストロンガ。」

霧が消えて、科学特別機動捜査隊の隊員達は現状を把握して怪獣に牽制攻撃をしつつ撤退を選択した模様だ。

【シュタ!】

異形のロボット戦士の真横に黒いスーツを失い煙を上げるバラキが着地する。

グラビティス「目論見は外れた感じかい?」

バラキ「……想定以上に凶暴な怪獣だ。レッドマンへの対抗馬は多い方がこちらは目標達成に近付ける……」

グラビティス「まっ、一応ゾークロン細菌には感染しているみたいだから……目標の怪獣を誕生させるのは成功したようだね。」

レッドマンへの対抗馬は現在、ウルトラーVとバラムキング。あの青い怪獣に2日前に誕生したイカレた科学者の成れ果てヒーロー型モンスターの四体。

グラビティス(日本にいる昆虫怪獣をカウントしても5種類の怪獣……だが銀河連邦の連中が動くならこの対抗馬の数の多さの有利など関係無い。)

ブラック・ミストの傭兵団で噂に聞く太陽のごとき黄金のエネルギーを身に纏わせた異次元の強さを持つ銀河連邦のヒーロー達の巨影の姿を…

グラビティス「帰るぞ。今は…!?」

【ヘラクレス座第6星雲人接近警報】

バラキ「っ!?」

〔推奨BGM 一輝登場〕

高高度からロシアの白い大きな雲を光の速度で周囲の雲を吹き飛ばして紫の不死鳥を表す攻撃的なエネルギーが怪獣の腹部に直撃して怪獣は4万㌧の巨体でありながら長距離まで吹き飛ばされる。怪獣はダランと舌を出して白目を晒しながら気絶する

グラビティス「来るぞ!?」

紫の炎の竜巻がその場から立ち上がり周辺の永久氷河が高温で溶け出して水蒸気が立ち込める中……炎の壁の中に包まれた銀髪の男が片腕で自身の炎状のエネルギーを振り払い、ゆっくりと周囲を軽く見渡しその黄色い両瞳でバラキとグラビティスを見る。

間 罪無「気配は感じたが……奴はいなかったか……」

そう罪無は短く呟き敵を睨みつける。

グラビティスは全身に内蔵した兵装を稼働させ構えて用心棒怪獣バラキは四肢を赤い爬虫類の四肢に変化させて尋常を超えたエネルギーに警戒する。

攻撃的なエネルギーを全身の鱗の肌で感じるバラキ。

無言で瞼を閉じて地球の古武術に似た構えを取る罪無。

間 罪無「……戦う前に問おう……悪逆無道の有象無象共……」

バラキ「貴様はっ!?」

【…………………………………………………………】

目を見開き全身のエネルギーを身体から出しながら言う

間 罪無「…どちらから、俺に倒されたい……それとも……同時に殺されたいか……星間連合!!」

 

銀河連邦と星間連合が激突する中で、空に再び雲が立ち込め吹雪が発生して、"溶け出した氷河が冷えて凍り始める中で"銀のマントを背中に着け青色と黄色の超古代竜を模した装甲鋼"を身に付けたヘルメット状の兜に付いた黒いバイザーで素顔が見え難いサイボーグ格闘士が両者の戦いを影から一人見ていた。

??・??「…………」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三門市 三門市立第一高等学校

昼休みの時間、剣持はボーダーの先輩達と一緒にパリの復興の事や昨日の騒ぎの事で会話している中……昆虫怪獣の事を考えていた。

烏丸「パリの復興はどうだった?」

「世界各地の怪獣被災地と同様に時間が掛かる案件ですよ。」

烏丸「そうか……」

烏丸は何気なく剣持の顔をじーっと見る。

「どうしましたか?俺の顔に何か付いていますか?」

烏丸「いや、表情はいつもと変わらないんだが……」

南沢「あっ、分かりました。剣持。何かパリで良い事でも会っただろう!?」

「いいえ、そんな事は無いですよ。」

佐鳥(ピキーーン!!女の気配……いや其れは流石ないか……剣持だし……)頭に閃きが走りゴルゴ13のデューク東郷の顔芸をする佐鳥。だが直ぐにいつもの表情に戻る。

時枝(何で佐鳥さんは、劇画チックな顔になっているんだ?)

北添「本当に?僕らに話して良いんだよ。」

宇井「ちょっと、北添先輩。被災地関連の話はデリケートなんですから……剣持君。無理して話さないで良いからね。」

「あっ、すいません。」

小荒井「にして昨日の怪獣にはビックリしたな。姿はカメレオンみたいに消すし」

話題はパリの復興の様子から昨日の怪獣騒ぎに変わり、

奥寺「あぁ。首が無いのに暫くレッドマンとバトっていたから人見さんと東さんも驚いていたよ。」

宇井「私も柿崎隊長達がビックリしていたのをインカムで聞いてあっ、蟷螂って頭が無くてもほんの少しだけ動く生き物だって知っていたから例のカマキリ怪獣もおんなじだと私感心しちゃってたな……」

別役「でも最後はレッドマンが怪獣の身体ごとバラバラに切断して倒しましたね。」

宇井「情け容赦ないオーバーキル。」

時枝「でも優しくするとその怪獣は人を食べてしまうんですよ。」

「きっと、彼の判断でそうする必要があったんです。」

烏丸「……そうだな。あっ、そろそろお昼休みが終わるから自分達の教室に戻ろう。」

烏丸先輩から解散の言葉で皆別れの言葉を言いながら各自の教室に戻る。

「…………」

一人自分の教室に戻る中、脳裏を過るのは、昨日の昆虫怪獣との戦い。

(あの昆虫怪獣は確かに仕留めた……だが、俺にはまだこの事件は終わっていない……まるで嵐の前の静けさのように……)

東京に目撃されたお化けカマキリに昨日の怪獣……ゾークロン細菌怪獣にしては、反応がやや薄く大元の反応とは別だった

(この世界の何処に……否、この日本の何処かにあの怪獣が誕生した切っ掛けの発生源がある……)

言い知れぬ不気味さを覚える剣持夢想とベム。

 

 

同じ頃……日本の首都東京……赤く聳える東京タワーを緑色の複眼をした透明の怪獣"達"が静かに見詰めていた……

 

 

後編に続く。




頑張って後編は書きます!!所でこんな小説に目を通してくれる皆様……何人かお気に入りに登録してくれて誠に感謝の気持ちでいっぱいいっぱいなんですが、この小説にお気に入りを登録する価値があるのだろうか……甚だ疑問が生まれる作者です。(-ω- ?)でも自慢じゃないが巨大怪獣と闘うボーダーやら円盤の中で暴れるボーダーやら見られるワールドトリガーの小説ってコレくらいしかないと思う……否、構想の一つに主人公と『お化け屋敷』の一部の人達で並行世界に飛ばされてしまい。空閑と三雲と出会い帰る間に、オリジナル近界国家やらランク戦やら、実は敵側だった東さんや二宮さんや風間さんや雨取千佳と激しい死闘やらと色々と書きたいんですけど……先に書きたい怪獣との話がまだまだ多いです。
すいません。続き書きます。
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