ワールドトリガー・TheREDmanHERO   作:怪物怪人怪獣さん

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ポイゾンバットラーの後半編。文字数制限の為にカットした前のシークレットファイルに描写された『お化け屋敷』のヒーロー達とポイゾンバットラーとの戦闘の後の続きを書きました。
追加描写は以下の通り⋯⋯
ポイゾンバットラーの素材となったチスイコウモリの出処
イコさんに瀕死の重傷を負わせるまで警戒区域内で暗躍して吸血鬼事件をしていた描写
マスク・ザ・セブン対ガイラット幹部デススカルとの戦闘ヘリオン対ポイゾンバットラー&デススカル将軍との邂逅
刃が森高団地の情報を教えて貰う並びに各キャラの動向
黒野にメールを送りながら剣持が慌ててコセイダーに着替える描写
全体的に戦闘シーンの加筆
『お化け屋敷』で拘束された吸血鬼が人間に戻る描写。尚⋯⋯この実験用吸血鬼になった人の名前は山野美保と言う。
カットした描写⋯⋯スカイライダー対アブンガー戦の前に登場した釵を持ったアリコマンドとの戦闘シーンをオマージュする戦闘描写を書いていたのですが、自動保存に残らないくらい大分前にカットしまいました。普通にスカイライダーとスーパー1は大野剣友会の中屋敷さんのアクションが良い。蹴りのシーンとか中屋敷さん足長いから普通に映える。
秘密特訓場で鍛えた設定の琉球古武術に使われる釵を持つウズマキング三人とベルサードが団地の屋上で戦って倒してからポイゾンバットラーと再戦する流れでした。

最初に言うと当初は連続バラバラ殺人事件と吸血鬼事件の展開を交互に展開しそれぞれの事件の犯人のレッドバット戦とポイゾンバットラー戦を交互に描写を入れ替えながら展開する予定が描写に必要な文字数をオーバーしてしまい。後半戦を此方で投稿する事になりました。
〔推奨OP仮面ライダーOPレッツゴー!!ライダーキック(旧1号版)[仮面ライダー]〕


激斗!怪人ポイゾンバットラー対ヒーローズ

【今から200年前⋯⋯キリストのとある牧師が思想の違いにより地中海のある古い大寺院に幽閉されて秘密裏に口封じに処刑された⋯⋯飢えた蝙蝠達が新鮮な血を持つ牧師の身体中に剃刀状の切れ味鋭い牙で皮膚を切り裂き血を絶え間なく流し牧師はやがて失血と共に衰弱死した。それから200年の時を得て数多の人達を処刑した恐るべき吸血コウモリは、代を変えて地中海から日本の鍾乳洞に移り住んだ。殺された人達の数多の怨念を代を変えて受け続けた吸血コウモリの纏わりつく尋常ではない恨みの念を秘密基地から感じ取ったデススカル将軍はウズマキング達に命じて捕獲しこれまで分析した強敵ベルサードの戦闘能力を上回る強力な改造人間を作り出す。】

ウズマキング科学陣『将軍⋯⋯お喜び下さい⋯⋯兵器が完成しました。』

?????????『必ずお役に立ってみせます。』

それはヘリオン達によってサボテンヘッドが実行しようとしたダム爆破作戦が失敗して間もない頃であった⋯⋯そして数日後が経ち

 

【警戒区域⋯⋯ボーダーが三門市と交渉し指定したボーダー基地周辺の区域であり異次元からの侵略者⋯⋯近界民がボーダーが開発した門誘導装置で出現し防衛任務をする部隊が異次元から出現した存在と交戦する戦闘区域でもある。ボーダー隊員以外は当然、区域内は無人で放棄されており一般人にとって立ち入り禁止区域であり、仮に一般人が警戒区域内で近くの隊員達に保護を求めた場合⋯⋯記憶封印処置をされる。しかし⋯⋯厳密な関所や高い防壁で取り囲む訳ではなくバリケードはペンチで切断可能な有刺鉄線程度で侵入してやろうと思えば誰でも侵入できる。】

 

度胸試しに山を登るように世間から見て不良と呼ばれる人達は、明かりの無い真っ暗闇の警戒区域内を歩く。ボーダー以外立ち入り禁止故に警察関係もパトロールが出来ない暗黙の領域。危険な区域に違いないが、だからこそ心良いスリルの恐怖や刺激を求めた若者達は立ち入り禁止と分かっていてもいかずにはいられない。

不良『ぎゃあああ〜〜』

暗闇から突然姿を現した謎の黒い怪物が吐く紫色の毒液を浴びて身体が痺れて動けなくなった不良達は瞬く間に身体中の血を吸われて死亡する。天使騒ぎと同じ頃に発生したこの謎の失血死による殺人事件を皮切りに不審な失血死による殺人事件が三門市の各地に散発的に発生し人々は吸血鬼の仕業ではないかと有らぬ不安を募らせる。

 

 

 

忍者部署にて

久遠「生体改造ウィルス?」

ゴロモスの怪獣災害が会った日⋯忍者部署のヒーロー達が深夜の夜、ガイラットの新種のウィルス量産工場を破壊してそのウィルスはどんなウィルスだったのか科学センターにいる一の谷博士と烈破室長に説明して貰う『お化け屋敷』のヒーロー達。

一の谷《うむ。君たちが数日前破壊した工場にある資料を見て分かった事はこのウィルスは感染した人間を吸血蝙蝠人間に肉体組織を変化させる効果があるようだ。》

久遠「成る程、ガイラットの連中このウィルスを感染させてバイオハザードみたいに吸血蝙蝠人間⋯⋯吸血鬼達を増やして世界征服する算段だったんだな。」

杉田「なら量産工場を破壊したのは正解だったな。」

マスク・ザ・ビクトリーこと杉田勝利(かつよし)は安心するように言う。

桜井「⋯⋯。」

一の谷博士からの報告を聞いたベルサードこと桜井零次は浮かない顔をしていた。

シゲハル「どうした?零次。」

桜井「俺は結局参加出来なかったけど量産工場は確かに破壊してウィルスの量産は阻止した⋯⋯」

久遠「何か気になるのか?」

桜井「天使騒ぎの目立たないが、三門市の各地に吸血鬼を目撃したと言う妙な噂が出回っているのは皆、知っているだろう。」

一の谷《うむ。桜井君が危惧するように⋯⋯ここ数日、三門市の各地に血を抜かれて殺された殺人事件が多発している。》

 

ピジョンマンこと斑鳩(いかるが)「もしやガイラットの例の生体改造ウィルスに繋がりがあるのですか?一の谷博士。」

一の谷《確証はまだ無い⋯⋯だがウィルス量産工場を破壊した日ベルサードを不意打ちで倒したガイラットの怪人も見つかっていない。皆には暫く三門市の各地で警察署の警官達と共に夜間の巡回パトロールをすると同時に吸血鬼事件の事を調査して貰いたい。》

「「分かりました。/了解です!」」

烈破《私達はこのウィルスの構造や弱点について調べる。皆、くれぐれも気を付けてくれ。》

 

 

同じ頃⋯⋯殺人事件があったとされるカトリック三門教会にはパトカーのサイレン音が鳴り響き無数の野次馬が出来ており、三門警察の警官達が殺人事件の現場へ来ていた。そしてその現場に『お化け屋敷』が所有するローバーも到着して

河野「おっ、来てくれたか。」

ベック「どうも河野刑事。」

知り合い三門警察署の河野刑事と合流するアラシとムラマツにベックの三人。

アラシ「これって猟奇的ですけど殺人事件でしょ。どうして殺しの現場に俺達が?」

ムラマツ「亡くなった人の傷に不審な点があると連絡を貰っただろ。」

河野「凶器はまだ不明だけどバラバラにする前に首筋に何かに噛まれたような小さな穴が2つ。死亡解剖の結果は待たないといけないけど⋯⋯致命傷は他には無い。」

アラシ「⋯⋯つまり犯人は血を抜いて殺害してから遺体の身体をバラバラにしているのか?」もしそうなら随分と無駄な事をしているな。

河野「あぁ。しかもこの現場を加えて一晩で13人が同様の殺され方をしている。犯人は同一とみて間違いないと上は考えているらしい。」

ベック「怪奇案件を担当する私達も調べて欲しいって本庁を通じて捜査が困難になると考えて前から三門警察署から協力するように本庁から連絡があったのよ。」

ムラマツ「⋯⋯我々も詳しく調査する必要があるんだ。何か手掛かりが無いか我々も捜査に参加するぞ。」

アラシ「分かりました。」

そう言いアラシはローバーから降りて現場の方へ足を運ぶ。その時⋯⋯野次馬に紛れていたボーダーのある人物を見掛ける。

アラシ(あれ?生駒じゃないか。)

アラシはデンジャラスファイターDD暴走の時一緒に共闘したボーダーの隊長の姿に気付く。互いに悪態をつきながらも、戦闘サイボーグを追い詰めた仲である。

アラシ(にしても、やけに顔色が真っ青だな⋯⋯何かあったのか?)

彼に声を掛けたい衝動を抑えて仕事の方に優先するアラシ。気がつくと最初から居なかったように野次馬から生駒の姿は居なくなっていた。

 

 

 

刃「⋯⋯。」

市街地のビルの屋上にてサムライヒーローの青年、刃も皇虎同様に空気の中に微かだが嗅ぎ慣れた血の臭いが混ざっているのを気付く。

刃(ガイラットでは無い得体の知れない奴が潜んでいるな。)

刃は姿の知らない奴を警戒し刃はパトロールを続ける。

 

〔推奨BGM 迫りくる恐怖[仮面ライダー]〕

夜の三門市の市街地

三門市のある公園前派出所に配属した警官は連続バラバラ殺人事件が噂させる中で同僚と共に怪しい物はないかパトカーを使い周辺のパトロールをしていた。

そんなパトロール最中、警察の無線でギャング同士の抗争があると言われて至急現場へ向かう警察官達。

警官の同僚「何処にもギャングなんていないじゃないか。念の為に調べるか⋯⋯」

警官「気を付けろよ。」

警察署から連絡があった現場にはギャングの1人の姿もなく同僚の1人がパトカーから降りて懐中電灯を片手に周囲を照らしながら何かあったのか念入りに調べる。

怪人「キイエェェェェェェ!!」

【ブーーーーーーン】

警官の同僚「わあああああああ!!」

だが高い所から奇妙な叫び声と共に黒紫の何かが飛び去ったと共にパトカーに乗っていた警官の目の前で懐中電灯を持っていた同僚の姿は何処になかった。

警官「っ!?」

同僚が何かに連れさられたと理解してパトカーの中にいた事で無事だった警官は急ぎ起きた事実を他の警官達に連絡する為に無線機のマイクを持つ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM 魔性の軍団[仮面ライダー]〕

《県警より各局。連続殺人鬼と思われる犯人を発見。直ちに急行⋯⋯》

三門市の市街地にパトカーのサイレンが鳴り響き

アラシ「出やがったようだ!?」

世間を騒がせているバラバラ殺人事件の犯人が遂に警察に発見されたらしい。

「行きましょう!?」

ローバーでパトロールをしていたアラシと剣持も直ぐ様、現場へ急行する。

ヘリオンの隠れ家にて

埠「隼人君が見たと言う飛行能力を持った改造人間が現れた!?」ヘリオンの情報部から通信を貰い

甲斐馬「何処ですか?」

埠「三門市の市街地だ。」

鏡「何だって!?」

信玄の言葉を聞いて驚きの余り立ち上がり拓也。

甲斐馬「拓也。装備を装着して俺達も現場に向かうぞ!?」

鏡「はい!?」

地底基地ヘリオンも剣持達同様に動き出す。

 

そして市街地の現場では

軽々と空中から放り投げられた三門警察の警官を仲間の警官が急いで受け止める。

警官「大丈夫か?しっかりしろ!?」

しかし、受け止められた警官は既に全身の血を抜かれて失血死しておりその瞳孔は恐ろしい物を見た恐怖に染まっていた。

ビルの屋上から悠々自適にその警官達を見下ろすのは、吸血コウモリの特性を持つ改造人間。

 

ポイゾンバットラー 階級 新型怪人 出身地 鍾乳洞

吸血コウモリの能力を持った怪人。口から超音波光線を吐いて相手を切り刻んだり、毒液を出して相手を痺れさせたりする。

 

ポイゾンバットラー「⋯⋯。」

右手に持った人の生き血が並々と注がれたビールジョッキを目の前で一気に飲み干して笑う。

 

獲物である警官達がどんどん集まっていく様子をビルの屋上から眺めていた。

パトカーがどんどん自分が立つビルの前に集まっている。そしてその中にはアラシ隊員が運転するローバーも現場に到着しており

「アレが⋯⋯連続バラバラ殺人事件の一連の主犯⋯⋯」

剣持は無表情ながら戸惑いの気持ちを含めた声を出して下から警官達が包囲した犯人が立つビルの屋上を見上げる。

スルメイカ男やグランド・キャニオンで見た蝋燭腐敗死体の怪物同様そのまんまな蝙蝠の頭部に左右非対称の外見で蝙蝠の内側に赤い飛膜のある大きな翼の左腕に対して左側の発達した蝙蝠の翼と反対に小型の蝙蝠の二翼の右翼を生やした人間と同じ構造の右腕を持ち⋯⋯知り合いのM78星雲人から聞いた亡霊怪獣シーボーズや傭兵として対峙したデスレ星雲人のように骨と筋肉が逆転したような筋肉のように発達した肋骨が特徴的な上半身をしている。

アラシ「やっぱり今回の事件はガイラットの仕業か⋯⋯」

「俺達だけで何とか出来ますか?」

アラシ「臆するな!?剣持。」

姿を現した怪人にやる気満々な表情を見せて意気揚々にホルスターから電磁レールガンを引き抜き怪人に挑むかと1人前を数歩進んで行くアラシ。

(度胸あるな⋯⋯僕と大違いだ⋯⋯)

(いや、アレは絶対に引き返してくるぞ。)

アラシの行動に素直に感心する剣持と呆れ見るベム。

ポイゾンバットラー「キイエェェーー!?」

ビルの屋上から鳴り響くバットラーの鳴き声に無表情ながらビックリする剣持。そして⋯⋯

アラシ「⋯⋯⋯いや、蛇口を簡単に引き千切る握力を持った怪人相手に普通の人間で挑むとは流石に無謀過ぎるだろ⋯⋯忍者部署に出動要請しよう。」

凄い速さでアッサリと剣持の元に引き返して万能ヘルメットの通信機を起動してヒーロー達に連絡を取るアラシ。

(本当に引き返してきた⋯⋯)

(うん。まぁ、知ってた。)

「⋯⋯そうですよね。それが普通ですよね。」

アラシ「本部。此方、アラシ!?現在○○ビル前にて犯人と向かい合ってます!?至急忍者部署による出動を要請します!!」

 

 

 

【アラシの通信連絡は忍者部署や寮に待機していたヒーロー。並びに外出していたり自主的なパトロールをしていたヒーロー達に届いて彼らはバットラーがいるビルを目指す。】

 

左右非対称の翼を大きく広げてバットラーは獲物である人間達に向けて急降下する。

桜井「っ!?」

バイクに跨る変身ヒーローベルサードこと桜井零次もアラシ達を驚かす際に発したバットラーの鳴き声を改造人間の優れた聴覚で聞いて

桜井(さっきの鳴き声は滅死山でタガメの改造人間とのバイクチェイス時に聞いた鳴き声!!)

バイクをクルッと方向転換させて車道を変えて急ぎ鳴き声がした方向へ走り出す零次。

シゲハル《此方、超空忍者シゲハル。ピジョンマンを合流した現場へ急行する!?》

ピジョンマンをサイドカー側車に乗せてシゲハルは速度を上げて向かう。

ゼブラマン《此方、ゼブラマン。現在向かっています!?》

建物の屋上から屋上へ跳躍を繰り返し目的地へ走る縞馬ヒーロー。

『お化け屋敷』の忍者部署では出動要請を聞いた愛の戦士が出動しようしていた。

マスク・ザ・セブン「イシュタールマンとベータマンは留守を任せた。」

ベータマン「待て!例のベルサードを一撃で気絶に追い込んだ飛行能力を持った改造人間ならどうするつもりだ?」

マスク・ザ・セブン「だからって危険な目に晒されている警官達や市民達を放っておく訳にはいかないだろ!?」

そう言いセブンはテレポートする。

自分達目掛けて急降下してきたバットラーは警官達に襲いかかり

警官達も恐怖に駆られながら拳銃をバットラーに向かって何度も発砲する。

バットラーは避けずに無数の銃弾が撃ち込まれるも撃たれた箇所には血の一滴も出ずに肉が盛り上がり逆に銃弾を弾き出し蝙蝠の顔はニヤリと笑う。

アラシ「あの怪人。拳銃の弾を肉で弾き出しやがった!」

「どうするアラシ。忍者部署のヒーロー達が到着するまでまだ時間が掛かりそうだよ!?」

アラシ「剣持。警官達を助けるぞ!」

「分かった!」

警官達から犠牲者を出させない為にアラシと剣持はホルスターから電磁レールガンを引き抜きバットラーに向けて発砲する。

ポイゾンバットラー「ぬっ!」

レールガンから放たれた青い光弾が肋骨の奥にある筋肉に直撃し軽く驚くバットラー。

アラシ「皆、早く退避してくれ!?」

射撃をしながら警官達に逃げるように言うアラシ。警官達は自分達の拳銃が効果が無い為に急いで下がる。

剣持とアラシは距離を取りつつ電磁レールガンで射撃してヒーロー達が到着するまで時間を稼ぐ。次々と放たれる青い光弾をバットラーは大きな左翼を盾のように使い光弾を弾き返す。

【ーーーーッ!?】

「避けてアラシ!?」

弾き返された光弾の数発をアラシの方に向かっていた為に剣持は急ぎアラシの片腕を引っ張って反射した光弾からアラシを助けて二人は乗車したローバーの後ろ側に回り込み

アラシ「すまん。助かった!?」

「気を付けて下さい!?」

無事を確認してからバットラーに向けて射撃を再会しようと考えた時に

ポイゾンバットラー「キイエェェェーイ!!」

ポイゾンバットラー(丁度良い⋯⋯実験用吸血鬼の戦闘能力テストをしよう!?)

空に向かってバットラーは一度、口から特殊な超音波を発してその後、攻撃用の超音波光線を剣持達が隠れたローバーに向けて口から放つ。

【ーーーーッ!?】

「ローバーから離れて!?」

アラシ「えっ?「早く!!」」

【キーーーーーーン!!】

耳の痛い音が聴こえながら二人は急ぎ行動するも周辺のパトカーやビルの窓に次々とヒビが走り目に視えない超音波光線が二人が隠れたローバーに直撃し車体がまるで鋭利な刃物で切り刻まれたかのように一瞬で切り刻まれて爆発炎上する。

炎が激しく燃え上がるローバーを見て満足そうに笑うポイゾンバットラー。

その炎の中からハイマンガンスチール製ナイフが炎を貫きバットラーに向けて投擲される。

ポイゾンバットラー「っ!?」

すかさず左翼を振るい迫るナイフを叩き落としたバットラーは投擲された方向に視線を向ける。しかしその方向には既に誰の姿も無く

ポイゾンバットラー(逃がすものか!?俺の姿を見た人間は必ず殺す!)

バットラーは反響定位用の超音波を口から発して姿を消した剣持達を探す。

 

「アラシの言う通り⋯⋯怪人に挑むのは流石に無謀過ぎたかも⋯」

アラシ「お前が先に敵の超音波攻撃に気付いてくれなければどのみち車体諸共切り裂かれていたよ。」

「また始末書書くのは確定だけどね⋯⋯」

アラシ「⋯⋯そうだな。」

備品の自動車を怪人の攻撃で破壊された事実に頭が痛い剣持もアラシ。

【ーーーーッ!?】

そんな中、危機察知能力が突然発動して剣持はレールガンを片手に電磁警棒をトンファーモードに展開させて周囲を警戒する。

??「キキー!?」

アラシ「どうした?剣持!!」

「どうやらさっきの蝙蝠の怪人に見つかったようです。」

すると夜の上空から茶褐色の蝙蝠と人間を合わせたような怪物が降りてくる。

アラシ「何だ!?さっきの蝙蝠の怪人とは違うぞ!?」

実験用吸血鬼「キキー!!」

剣持達に突然襲い掛かる蝙蝠の怪物は森高団地の人体実験によって吸血鬼ウィルスに感染した元人間でポイゾンバットラーの超音波の指令を貰い剣持達に攻撃を仕掛けていた。

吸血鬼は悪鬼の如き凶悪な表情でアラシに迫り掴み掛かる吸血鬼。

アラシ「ちょっ!凄い力だ!!」

「このっ!アラシ隊員から離れろ!?」

吸血鬼の常人以上の力に掴みかけられたアラシは身動きを封じられて首筋に執拗に白い牙を突き立てようとする口を近づける実験用吸血鬼に剣持は接近しレッドマンの力で吸血鬼をアラシから突き放して近くの壁に押しつけて大人しくさせるも吸血鬼は暴れて今度は剣持に狙いを定めて白い牙を近づける。

アラシ「離れてろ!?剣持。」

吸血鬼に向けてアラシはトンファーモードの電磁警棒を叩きつけ軽く実験用吸血鬼に電撃を浴びせて痺れさせる。

実験用吸血鬼「キキッ〜!?」

電撃を貰い力無く倒れる茶色の蝙蝠の怪物を見て怪物の顔を良く見る。

アラシ「この怪物⋯⋯さっきのガイラットの怪人の仲間か?」

どう見ても人間には見えない外見にアラシは剣持と意見を交わしていると

ポイゾンバットラー「そう通り⋯⋯ただの人間で俺の下僕である実験用吸血鬼を倒した事は褒めてやろう。」

「「っ!!」」

何処からか声が聞こえて二人は声のした方向に急いで振り返る。

蝙蝠のように逆さまの状態⋯⋯懸垂姿勢でアラシ達に話し掛けるバットラー。

アラシ「実験用吸血鬼だって!?」怪人から新しい単語を聞くアラシ。

「お前が吸血鬼達を使って連続バラバラ殺人事件を起こしたのか!?」

剣持は無謀にも殺人犯の怪人に向けて問い詰める。

ポイゾンバットラー「⋯⋯何の話だ?俺は体内の吸血鬼ウィルスを生かす為に人間達の血を吸って殺しているだけだ⋯⋯」

だが返ってきた返事は剣持の想定していたのと違いバットラー自身始めて聞く話で驚きと戸惑いの声を出していた。

「えっ!」

(どういう事?)

アラシ「⋯⋯おい!?昨日の深夜、カトリック三門教会前の駐車場で若い女性を吸血した後、遺体をバラバラに切断したのはお前じゃないのか!!」今日の朝、ムラマツキャップ達と共に現場に言ったアラシが更に怪人に追及する。

ポイゾンバットラー「昨日の深夜は、俺は実験場にいる実験用吸血鬼達の感染データを調査していた。教会などには行っていない!?第一意味も無く死体を損壊させる理由が俺には無い!!」

「どうなっているんだ!?」

嘘か事実か分からないが一連の事件の犯人かと思われた怪人はバラバラ殺人をやっていないと言う。

????「そこまでだ!?」

【ブゥオオオォォォォン!!】

その時、力強い声と共に近くからバイクのエンジン音が聞こえ剣持達はその方向に思わず視線を向ける。

シゲハル「この世の悪は決して許しはしない!超空忍者シゲハル参上!」

アラシ「シゲハルのオッサン!?」

シゲハル「アラシ隊員。剣持隊員。無事か!?

サイドカーのヘッドライトの光が颯爽と夜の路地裏を照らし出し

怪人を含め剣持達は咄嗟に片手で光を遮る。

ピジョンマン「ピジョンマン並びに超空忍者シゲハル現着した!!」

停車したサイドカーの側車から勇ましく降りるピジョンマン。

ぶら下がる懸垂姿勢をやめてヒーローや剣持達と向き合う怪人。

怪人が床に着地した瞬間を狙うようにピジョンマン達の上を跳び越えて怪人に不意打ちの一撃を叩き込もうと空中からクルッと横回転して放つ回し蹴りがバットラーの顔の側面に直撃し衝撃音が反対側を突き抜ける。

シゲハル「ゼブラマン!?」

ポイゾンバットラー「⋯⋯。」

確かな手応えを感じるも、怪人は殴られた状態でニヤリと笑い蹴ったヒーロー⋯⋯ゼブラマンを驚愕させる。

ゼブラマン「なっ、効いていないのか!?」

ポイゾンバットラー「お返しだ!」

素早く怪人から放たれた右ストレートパンチを咄嗟に両腕で防御するもその一撃の重さに腕の中から鈍い音を鳴らしながらゼブラマンは剣持達の前に着地し両腕を痛めつつ相手のパンチの一撃の威力に驚異を覚える。

ゼブラマン「この怪人⋯強い⋯⋯」

そして杉田勝利と桜井零次も次々と現場に到着する。

桜井「ガイラットの新怪人!?」

零次と勝利は懸垂体勢のバットラーを見上げる。

ポイゾンバットラー「待っていたぞ!?桜井零次!!」

バットラーはベルサードに変身する零次の声を聞いて名指しする。

桜井「俺を待っていた⋯⋯どういう事だ!?」

零次がそう言うとバットラーは驚異の跳躍力で跳躍し左右非対称の飛膜付きの翼を羽ばたかせて何処かへ飛行するバットラー。

アラシ「あの蝙蝠は吸血鬼事件の主犯だ!?逃がしちゃ不味い!!」

ゼブラマン「シゲハルさんはアラシ隊員達と一緒に居て下さい!?」

シゲハル「分かった!?」

「皆、気を付けて!?」

ヒーロー達はシゲハルを除いて飛び上がったバットラーの後を急いで追いかける。

〔推奨BGM 孤高の魂[仮面ライダー]〕

深夜のビル屋上にバットラーは着地しそのビルの前へ集結するピジョンマンこと斑鳩、マスク・ザ・ビクトリーこと勝利、ベルサードこと零次、ゼブラマン。

ポイゾンバットラー「俺はガイラットの科学陣が貴様の戦闘能力を研究して開発された最新兵器ポイゾンバットラーだ!?」

ホルモンハート人工心臓に手術が何よりの生き甲斐の怪人オペレンガーがマッドブレーンと協力して開発した新怪人ポイゾンバットラーが高らかに左右の大きさが違う翼を拡げて名乗り上げる。

桜井「俺の戦闘能力を研究して開発された改造人間!?」

ポイゾンバットラー「ヒーロー等、俺の敵では無い!?覚悟しろ!?」

そう叫ぶとバットラーは下にいるヒーロー達に向けて急降下し更に滑空しながら口から超音波光線を放つ。

ゼブラマン「全員変身だ!」

「「応よ!?」」

それぞれキレのある動きで変身ポーズを構え超音波光線が直撃するより速くポーズを終えて一斉に高く跳躍しヒーロー達が空中で姿を変えて地上へ先に着地したバットラーに続いて一斉に着地してファイティングポーズを構える。

ピジョンマン「覚悟するのは、お前の方だ!?ポイゾンバットラー!?」ピジョンマンの勇ましい声と共にベルサードの赤い複眼とマスク・ザ・ビクトリーの黄色い楕円形の目が夜の闇を照らす。

ベルサード「行くぞ!?」

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!?」

鳴き声を上げると共にバットラーの右腕から鋭利な爪が伸びて左側の大きな左翼の縁の部分は鋭利な刃物に変化してその状態で左翼を薙ぎ払うように翼を振るう。

マスク・ザ・ビクトリー「皆、躱せ!?」

風を斬る音と常人では捉えられないスピードと共に四人は薙ぎ払られた左翼のポイゾンウイングカッターの一閃をギリギリ躱してやり過ごすも近くのパトカーが横一文字に簡単に切り裂かれて爆発する。

ピジョンマン「ひぇ~当たれば、タダじゃすまないな⋯⋯」

激しく燃えるパトカーの残骸を見て冷や汗を掻きつつヒーロー達は怪人の左翼に注意する。

ベルサード「奴の翼に警戒して戦うんだ!?」

ベルサード(ただ翼の縁の部分を鋭利な刃物にしただけではない⋯⋯明らかに飛膜全体をゴムの要領に伸縮させてリーチを此処まで伸ばした⋯⋯)超音波光線ほどの長距離リーチは無いが中距離近距離戦には厄介な武器だ。

ポイゾンバットラー「死ねぇぇえええ!!」

左翼の翼を変形自在に伸縮させて加速したスピードで周囲の物を次々と切断しながらヒーロー達に迫るバットラー。

左翼の一閃に警戒しながら四人のヒーロー達はバットラー相手に接近し嵐の如く放たれた翼の一閃それぞれ紙一重に躱して打撃を叩き込むもバットラーは余裕の声を上げる。

ポイゾンバットラー「ハハハハハハ⋯⋯どうした?そんな物か!?」

バットラーは反撃の右拳を振るいヒーロー達はその攻撃を回避しようと動くも回避行動よりも速く動いたバットラーはヒーロー達を次々と殴り倒しては鋭い爪を生やした足で蹴り上げて逆に追い詰める。

ピジョンマン「トォイヤっ!?」

ピジョンマンはバットラーに向けて飛び蹴りを放つも、怪人はクルッと身体を回転させてその一撃を躱し躱したバットラーにピジョンマンは急接近して掴みかかり顔面に向けて連続パンチを放とうとするもバットラーは右手で放たれたピジョンマンの拳を掴みそのまま捻り上げる。

ピジョンマン「ぐっ!!」

バットラーはピジョンマンの片腕を捻るのを辞めてピジョンマンを逆に裏拳で殴り飛ばす。

その一撃で身体をクルクルと回転させながら倒れるピジョンマン。

ベルサード「トォッ!?」

ポイゾンバットラー「その首貰った!?」

ベルサードはハイキックを放つもバットラーの右の二の腕で受け止められてカウンターの左翼がベルサードの首目掛けて振り放つ。

マスク・ザ・ビクトリー「させるか!?」

ベルサードに迫る左翼の一閃を素早くフォローしに動くビクトリーは胸に輝くVのマークから愛用武器のブーメランに変形させて火花を散らしてベルサードを左翼の一閃から守る。

ポイゾンバットラー「ちっ、邪魔をするな!?」

恐るべき左翼の一閃を防ぐ事は出来てもベルサードとビクトリーはバットラーの別の攻撃を貰い床に転がって入れ替わるように接近してきたゼブラマンには垂直蹴りを叩き込む。

蹴りの一撃で怯むゼブラマン。倒れたピジョンマンは起き上がり、ビクトリーとベルサードの四人に向けてバットラーは周囲を薙ぎ払うように翼を振るうも、バク転や跳躍に低姿勢で躱してから四方からバットラーに向けてパンチやキックを放つヒーロー達だが

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!!」

【ブゥーーーーン】

バットラーは左右非対称の翼を使い夜空へ高く飛翔して四方からの同時攻撃を回避してから急降下体当たり技スカイクラッシャーをヒーロー達に叩きつけて四人をビルの壁まで勢い良く吹き飛ばす。

ポイゾンバットラー「キエイェェェーーイ!!」

〔推奨BGM あやかしの改造人間[仮面ライダー]〕

更に壁に叩きつけられたヒーロー達に向けてバットラーは上空から追い打ちの超音波光線を放つ。

マスク・ザ・ビクトリー「ブーメラン・スパーク!!」

一瞬で迫る超音波の光線に対してビクトリーは立ち上がり自身の武器で緑色の電撃を帯びた二つのブーメランをX状に交差して緑色の電撃光線を放ち威力を少しでも相殺させるビクトリー。途中超音波光線が上回るも威力を落とす事には成功しヒーロー達は身体を軽く超音波に切り刻まれ傷付くも怪人を倒す為に動くヒーロー。

地上に着地した怪人はエネルギッシュに殴り掛かるゼブラマンとベルサードにピジョンマンの複数人を相手にしても苦戦せずにピジョンマンとベルサードに左右の足を交互に変えて放つ連続蹴りを浴びせ二人のヒーロー達を追い詰める。逆にゼブラマンには右腕で連続パンチでゼブラマンで相手するもゼブラマンはバットラーの身体を両腕で掴みビルの壁目掛けて一気に投げ飛ばすもバットラーはビルの壁に体勢を反転させて壁を蹴り反発力でゼブラマンの顎に向け逆に飛行蹴りを放つ。

ゼブラマン「ぐっ!ゼブラパンチ!?」

強烈な蹴りで顎を蹴り上げられて床に転がったゼブラマンは怪人に向けて空中跳躍すると共に急降下で必殺のゼブラパンチを放つ。

ポイゾンバットラー「ゼブラパンチ敗れたり!?」

バットラーは左翼を前面に展開しその一撃を左翼の大きな翼で防ぎその翼の硬さに勢い良く弾かれてゼブラマンは後方のビルの壁に全身を打ち付けて壁に亀裂を作ると共に落ちて倒れてしまう。

ゼブラマン(なんて頑丈な翼だ⋯⋯拳が!?)

倒れた体勢で相手の翼の硬さに拳を痛めて呻くゼブラマン。その隙を逃さないバットラーは至近距離から超音波光線を放ちゼブラマンの肉体を切り刻み戦闘不能にする。

 

ベルサード「トォゥッ!」

素早くチョップや蹴りを放つも怪人は体勢を低くしてチョップや蹴りをやり過ごしてからベルサードを薙ぎ払うように連続足払いしてその一撃でベルサードは転倒してしまう。

 

バットラーは左右の翼を広げて空中高く飛翔して転倒したベルサードに向けて空中回転から放つ鈍器顔負けの踵落としを叩き落とそうとする。

ピジョンマン「危ない!?ごはっ!!」

ピジョンマンは転倒したベルサードを前に立ち怪人の踵落としを庇いその一撃の重さに勢い良く倒れる。

マスク・ザ・ビクトリー「ピジョンマン!?」

ビクトリーはバットラーに向けてブーメランを振るうも、相手は左翼のその一撃を受け止めて弾き返し一度ビクトリーから距離を取るバットラー。

マスク・ザ・ビクトリー「っ!?」

全身に緑色の電撃を迸らせて雷の匹敵する高速移動をしてバットラーに急接近しバットラーは素早く左翼を振るうも、左翼が直撃するより速くビクトリーはバットラーの背後に回り込み背後からローリングソバットを放つ。

ポイゾンバットラー「っ!?」

蹴りはバットラーの側頭部に直撃してその一撃で怯むバットラーにビクトリーは畳み掛けるような追撃を放つも

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!!」

バットラーはビクトリーの方向へ振り返り口から超音波光線を放つも紙一重でその一撃を躱すビクトリーに対して左右の翼を一度閉じて開くと体から吸血蝙蝠の群れを呼び出してビクトリーに向けて放つ。

マスク・ザ・ビクトリー「ぐっ!?」

無数に迫る小型改造吸血蝙蝠の群れをブーメランで次々と切り裂くビクトリー。

仲間のピンチにベルサードは形勢逆転の必殺技を放つ為に急いで起き上がろうとする。

ベルサード「仲間は殺させん!?ルサードパンチ!」

ベルサードは強敵のバットラーに向けて跳び掛かり空中回転から放つパンチ技を怪人の顔に叩き込んでから仲間達から怪人を離す為に走り出して怪人も追い掛ける。

ポイゾンバットラー「くらえっ!」

ベルサード「うわっ!?」

バットラーのジャンプして放つドロップキックを受けて転倒するベルサード。

薙ぎ払う左翼の連続攻撃を後方でバックステップして避けつつ距離を詰められて跳躍力で空中高く跳んで躱して空中回転し

ベルサード「トォッ!?ルサードキック!?」

怪人に向けて急降下して放つ必殺技の蹴り技ルサードキックをバットラーの胴体に向けて放つ。

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!!ルサードキックは俺には通用せん!!」

矢の如く正確に弾より速く砲弾より高い威力を誇るルサードキックは盾の如く折り曲げられたバットラーの左翼で防がれてゼブラマン同様勢い良く弾き返される。ゼブラマンと違う点はビルの壁では無く道路に倒れて直ぐに違う技を放とうと動くベルサードに向けて

ポイゾンバットラー「俺の毒液を食らえ!?」

口から紫色の毒液を吐き出してその液体を頭から浴びてしまうベルサード。

ベルサード「くっ!⋯うっ、何だ⋯⋯身体が⋯⋯痺れて⋯」

ポイゾンバットラー「どうだ〜〜俺の毒液は改造人間のお前の身体の機能を麻痺させる効果がある。」

ベルサード「こんな物⋯うぅ⋯」

ベルサード(奴の兵器名にあるポイゾンは⋯毒の意味を持つポイズン⋯⋯相手の命を奪う毒と考えていたが、痺れさせる麻痺毒に由来していたのか⋯)

名前の由来の意味が嫌と言う程理解して目の前の相手と戦う為に起き上がろうと四肢に力を入れるも身体が痺れて起き上がる事が出来ずに無様に地に伏せるベルサード。

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!!」

動けないベルサードに馬乗りになったポイゾンバットラーは執拗に右腕でベルサードの顔や胴体や腹部を殴り飛ばしてダメージを蓄積させてから片腕でベルサードの首を掴みその状態で左右非対称の翼を拡げて高く飛翔して両足の鋭利な爪を使い動けないベルサードに迫り両肩を掴み一気に空中高くベルサードを持ち上げる。

ポイゾンバットラー「コレが俺の高速回転の必殺技ヒーローキラーだ!?」

ベルサード「がぁあああああああああああああ!!」

ロクに動けない状態で衝撃を貰い悲鳴を上げるベルサード。

夜空に浮かぶ満月をバックにバットラーの翼手目の赤い目が眩く輝き衝撃波と共に飛び上がり三門市で最も高く飛び上がると共に身体を遠心力をフルに使った垂直方向による高速回転でベルサードを一気に地面に叩き付ける。

ベルサード「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

落下した箇所に立ち昇る土煙が晴れると小さな大の字型のクレーターの真下で赤い複眼の光が消えて力無く倒れたベルサードの姿を見て空を自由に舞うバットラーは笑う。

ポイゾンバットラー「ベルサードは殺った!?このポイゾンバットラーが殺ったぞ!?」

怪人は倒れたヒーロー達を見下ろして高らかにそう叫び何処かへ飛び去る。

マスク・ザ・ビクトリー「皆!?くっ、邪魔だ!!」

ベルサードが怪人に敗れた所を目撃し吸血蝙蝠達の群れを緑色の電流を自分の周囲に放電させて蝙蝠達を全て消し炭にして走るビクトリー。

倒れたピジョンマン、ゼブラマン、ベルサードを助ける為にビクトリーとシゲハルに同行した剣持達が急いで駆け寄る。

「しっかりして下さい!?」

アラシ「こりゃ酷い怪我だ!?急いで基地の中央病院に連れて行くぞ。」

マスク・ザ・ビクトリー「セブンの奴に連絡しよう。彼の瞬間移動で怪我人を運ぶんだ。」

「はい!?」

シゲハル(奴は一体何処へ⋯)

ヒーロー達の応急処置をしながらバットラーが飛んだ方向に視線を向けるシゲハル。本音を言うと相手の計画について知る為に追跡したいが今はヒーロー達の安否を優先する為に視線を戻す。

 

そしてビクトリーが連絡しようしたマスク・ザ・セブンは⋯⋯

マスク・ザ・セブン「ぐっ!」

バットラーがいるヒーロー達の現場へ急ぎ駆け付けようとする矢先、遭遇した恐るべきガイラットの幹部と厳しい戦いを展開した。致命的な攻撃を一撃も受けた訳ではなく躱し続けているが、

マスク・ザ・セブン(一瞬でも気が抜けない⋯⋯おいおい⋯此方は鍛え上げた超能力しか使えない只の人間だぜ⋯)

幹部から距離を取り荒い息を整え自分を無理矢理にでも落ち着かせるセブン。幾多の刃物を向けられたような感覚が全身を支配する。

マスク・ザ・セブン(ヤバい⋯⋯)

マスク・ザ・セブン「遠当ての術!!」

自分と相手との間の実力差があり過ぎて持ち前の超能力と培った戦闘経験で何とか戦いらしい戦いをしている始末。放った技も向こうは避ける事なく直撃するも傷一つも殆どつかない。相手は一気に距離を詰めて先端が髑髏が付いた鈍器のような杖を振り下ろしセブンは迫る一撃を瞬間移動でギリギリ躱す。自分がさっき立っいた床が一撃で粉々に砕け散る様を見せられて

マスク・ザ・セブン(このまま戦っていたら⋯⋯確実に負けるな⋯⋯)

幹部に接近し念力を込めた拳や蹴りを連続で振るうも杖でそれらの攻撃を捌かれて反撃の杖での殴打を上空へ跳躍して躱し相手から距離を取り追撃の杖から放たれた怪光線を念力バリヤーで防御するも直ぐに射線から逃れて幹部に向けて反撃の技の構えをする。

マスク・ザ・セブン「サンライトランプ!!」

額の金色のランプから太陽エネルギーを使った強力な熱線を放つ。熱線は一直線状に幹部に向かうも幹部は片手でその一撃を受け止めた状態でセブンの元へゆっくりと前進する。

マスク・ザ・セブン(馬鹿な!?最新型のハイテク戦車を一瞬でドロドロに融かす威力があるんだぞ!!片手なんかで受け止めるなよ!?)

自分の能力が通用しない悔しさを口元のマスクで隠しながら次の行動を急いで考えるセブン。

?????「⋯⋯⋯。」

だがガイラット幹部は追撃を突然辞めてセブンとは関係ない方向へ視線を向けてセブンから離れていく。

マスク・ザ・セブン「⋯⋯見逃されたか。⋯⋯⋯クソッタレ!?」

幹部の姿が見えなくなったセブンは片膝をついて安堵感に包まれるもそれと同じくらいの悔しい気持ちで悪態をつく。

 

『お化け屋敷』のヒーロー達を撃退したバットラーは実験場へ戻ろうと夜の空を羽ばたく。

ポイゾンバットラー「っ!?」

その途中、蝙蝠の特性の聴覚で聞き慣れない機械音を拾い真上から自分目掛けて急降下してくる影に向けて居合いのようにポイゾンウイングカッターを振るう。

?「っ!?」

目視出来ない速さの攻撃を装着した特殊ゴーグル内に見える危険アラートで反応し機械仕掛けの両翼を使いこなし全身を空中で横転させて斬撃と変わらない翼の一閃を躱し両手に装備したSPPサブマシンガンの銃口をガイラットの怪人に向けるのは、黄色いレンズに銀のフレームゴーグル型バイザーを装着した鏡拓也の姿があった。その姿はとても六頴館に在籍する2枚目半の同一人物と思わない雰囲気を纏っていた。世界征服を企むガイラットと対峙するヘリオンの戦士。

鏡「対象を発見。蝙蝠の特性を持った飛行型。滅死山で隼人さんが見た怪人だと思われます。」

拓也はバイザーに内蔵された赤外線レンズ機能の一つ暗視を起動して夜間飛行を可能としてバイザー越しにバットラーの姿を拡大ズームしてターゲットマーカーを付ける。

埠《此方もガイラット怪人の姿を確認した。気を付けろ。》

鏡「了解。交戦します。」

耳に装備した小型通信機にヘリオンの仲間達に連絡して終えるとバットラーに向けSPPサブマシンガンの引き金を引く。

ポイゾンバットラー「貴様はヘリオンのっ!!」

悪態の言葉を拓也に向けて発しながら飛行状態の為に左翼で防御が出来ないバットラーはスピードを加速させて区域から離脱を試み拓也は追跡する。

戦闘機のドッグファイトと同様にバットラーは後ろを取られて拓也は背後から銃撃をする。縦横無尽に市街地の空を飛翔する拓也とバットラー。バットラーも背後に振り返り拓也に接近しSPPサブマシンガンの引き撃ちを辞めて拓也はSPPサブマシンガンを専用ホルスターにしまいナイフホルスターからサバイバルナイフ型の高周波ナイフを抜きバットラーの左翼とナイフが火花と共に交差して直ぐに両者己の両翼を羽ばたかせて何度も空中で火花と作りながら交差する。バットラーは接近した瞬間拓也の顔に向けて鋭利な爪を生やした足で蹴り上げるも拓也は冷静に相手の行動を予測してナイフで爪の一撃を受け止めてからすかさず喉笛目掛けてナイフを振るい空中で爪とナイフによる剣戟を激しく繰り広げるもバットラーは拓也のナイフから距離を取り口から反撃の超音波光線を放ち

鏡「っ!?」

切り刻もうと迫る光線を拓也は機械仕掛けの両翼を羽ばたかせアクロバットな3次元移動をして躱す。

鏡「空中がお前だけの独壇場だと思ったら大間違いだ⋯⋯ガイラット⋯⋯」

遠距離攻撃を放った相手に対して再接近して羽ばたく機械仕掛けの両翼そのものを鈍器のように振るいバットラーの顔を水平に殴打し追撃のナイフを顔目掛けて振るうも、殴打されたバットラーは迫る高振動ナイフから顔を守る為に右手を前に出して手の平をナイフで貫通させながらナイフを受け止めダメージを負うも拓也の追撃の回し蹴りを距離を取り躱し逆に鋭く蹴り返すも拓也はナイフをバットラーの右手の平から急いで引き抜きバットラーの飛行蹴りをやり過ごし追撃の居合いのように振るわれたポイゾンウイングカッターを急旋回して紙一重に躱す。バットラーは距離を離し拓也から振り切ろうとする。

鏡(逃さん!)

振り切ろうとするバットラーを追跡しながら拓也はナイフはホルスターに素早くしまい再びSPPサブマシンガンを引き抜き銃撃を振るう拓也。銃弾の嵐がバットラーの全身に次々と命中する。

ポイゾンバットラー「俺は貴様の相手をする暇は無い!!」

バットラーも拓也に負けずにアクロバティックに飛翔して超音波光線を連射する。

鏡「ちっ!」

鏡(目に見える骨の部分は勿論だが⋯⋯怪人の蝙蝠特有の皮膚や肋骨の隙間から見える筋肉に対して⋯⋯弾の通りが悪い⋯⋯またガイラットの連中、人体改造技術を上げたな⋯⋯)舌打ちしつつ相手の身体の固さに脅威度を上げつつ敵の技術力に感心を覚えながら相手の眼球や舌と言った重要な部位に狙いを定めながら銃撃を続行する拓也。

両者遠距離の射撃戦を繰り広げる中で拓也の仲間が飛行する怪人に急接近する。

インセクトF「そっちには無くても此方はあるんだよ。」

ポイゾンバットラー「っ!?」

昆虫の翅を高速で羽ばたかせ空を飛び橙色の両手首から生やした鋭い切れ味を持つ鎌をバットラーに向けて振るうヘリオン所属の平和の戦士インセクトFと刃をぶつけ合い一瞬で両者目に止まらない速さで連続攻撃を放ち火花が次々と両者の間に舞い散る。

ポイゾンバットラー「ぐっ!邪魔だ!」

回し蹴りを放ちインセクトFは左腕で右から来た蹴りの一撃防ぎながら距離を離しバットラーはすかさず超音波光線を放つ。

鏡「左に散開!」

インセクトF「ラジャー!」

二人は左右の方向に飛び直線状に放たれた超音波光線を躱し左右からバットラーに攻撃を仕掛ける。バットラーはすかさず高く飛翔しブレイク・ターンして二人を振り切ろうとするが二人は相手の進行方向を予測して追跡する。バットラーは左翼を高速で振るい三日月状のカマイタチの刃を放つ。

鏡「っ!?」

目前に迫るカマイタチの刃を鳥のように機械仕掛けの両翼を使いこなし躱すも、躱す事に意識を向けた事にバットラーを一度見失う。

鏡「何処いった!」

周囲を見渡しながら相手の姿を探す拓也

ポイゾンバットラー「貴様の後ろだ!?」

鏡「なっ、があっ!」

拓也は急いで背後に振り返ると空中から急加速を利用した急降下キックを繰り出すバットラーに防御も間に合わずに激突しバットラーの足に押し込まれる。

ポイゾンバットラー「このまま地上に堕ちろ!?」

鏡「野郎!?」

押し込まれながら拓也はバットラーに向けてSPPサブマシンガンを向けるも其れより早くバットラーは口から超音波光線を放つ。

鏡「くっ!」

攻撃を辞めて放たれた超音波光線を躱しながらバットラーから距離を急いで取る拓也。

鏡「やっぱりヒーローがいないと怪人には勝てないか⋯⋯」

改造された改造人間の相手と厳しい訓練をして専用装備を身に着けた自分との能力の差に歯痒さを感じながらも相手と自分の力量を見誤らない拓也。

ポイゾンバットラー「数多の人を血を吸った俺の蝙蝠達よ!?奴を殺せ!?」

ビクトリーに放ったように、バットラーは左右の翼を閉じて開き体から小型吸血蝙蝠達が飛び出て拓也に襲いかかる。

鏡「畜生!?」

両手に持つサブマシンガンの弾を急ぎ入れ替えながら追撃する吸血蝙蝠達に向けてサブマシンガンを向けて撃ちまくる拓也。その隙にバットラーは拓也から離れて逃げる。

鏡「あっ、待てコラ!?」

ポイゾンバットラー(奴らが来ていると言う事は⋯⋯裏切り者のサンダーパピヨンマンも来ている筈だ。)

バットラーの予想は当たっていた。

インセクトFがバットラーの横に並び両者空中で攻撃を繰り出しながら急降下して市街地のビル群の間をバレルロールする。

小型吸血蝙蝠達を片付けた拓也もバットラー達の後を追いかける。

鏡(俺も皆も⋯⋯余り三門市で目立ちたくないんだよな⋯⋯隼人さん。ちゃんと変転の完了出来てますか?)

脳内でそう思考していると。

エレキトリガーマン(⋯⋯あぁ。)

鏡「⋯⋯。」

まさかの脳内にエレキトリガーマンの返事が帰ってきて呆れ顔になる拓也。仕事中は変な事や馬鹿な事は考えないように気を付ける。

エレキトリガーマン「念力パンチ!?」

ビルの屋上から念力を使い距離を無視した敵に対して打撃を叩き込む。

ポイゾンバットラー「ぐげっ!」

インセクトFの両手の鎌の一閃を確実に躱した直後に次々とエレキトリガーマンの打撃攻撃を貰い一瞬、頭が真っ白になる怪人。

ポイゾンバットラー(な、何だ!?衝撃波!?)

エレキトリガーマン「雷拳法⋯⋯」

エレキトリガーマンは追撃の為に両腕から電撃を纏わせ雷のような動きを主体とした拳法の構えをする。

インセクトF「貰った!!」

しかしそれより早く空中で体勢を崩した相手に対してインセクトFは一気に間合いを詰め両手首から生やした鎌を怪人に向けて振り下ろす。

ポイゾンバットラー「冗談では無い!!」

怪人は体勢が崩れた状態で口から紫色の痺れ毒液をインセクトFに向けて放ちそれをまともに浴びるインセクトF。

インセクトF「のわっ!身体がっ!痺れる⋯」

ポイゾンバットラー「落ちろ!?虫けら!?」

怪人は動き痺れたインセクトFの腹部を膝蹴りを入れて更に右拳で顔を強く殴り飛ばしその攻撃を貰ったインセクトFは飛行も出来ない状態で墜落する。

鏡「インセクトF!!」

拓也は急いで痺れて落下する仲間を救出しようと怪人に攻撃するのを辞めて機械仕掛けの翼を使い急降下する。

動けないインセクトFの片手を拓也は掴み安堵の笑みを浮かべ

鏡「よし!?⋯⋯なっ!?」

そのまま上に持ち上げようとするが⋯⋯持ち上がらない。

鏡(想像した以上に重い!?この重装甲のせいか!?)

見た目よりも体重のあると同時にインセクトFの各部に装着された橙色の装甲の総重量もあって必死に持ち上げようとするめそのまま自慢の飛行能力が下がる拓也に対してバットラーは背後から超音波光線を放とうとする溜めていた⋯⋯しかし⋯

デススカル将軍(退けい!!?ポイゾンバットラー!?)

ポイゾンバットラー(将軍っ!!)

バットラーの脳内にデススカル将軍の思念波が届き超音波光線を放つのを辞めてこの作戦区域から離脱を優先する。

 

エレキトリガーマン「待ってろ!?瞬間移動!!」

エレキトリガーマンは、飛行能力が下がる拓也と痺れて動けないインセクトFを救出する為に追撃を辞めて超能力の一つ瞬間移動して二人の前に飛び両腕で抱えて近くのビルの屋上に着地する。

エレキトリガーマン「もう大丈夫だ!?」

鏡「⋯⋯助かった。」

しかし安心するのも束の間、背後にブラックマルステスターに匹敵する強大な気配がした為にエレキトリガーマンは急いで振り返る。

此方を睨み付ける恐ろしいドクロの顔をした存在がエレキトリガーマンの前に立っている。

エレキトリガーマン「お前は!?」

鏡、インセクトF「っ!?」

デススカル将軍「サンダーパピヨンマン。⋯⋯こうして直接、会うのは始めてだな。俺の名はデススカル。ガイラットでは将軍の地位にいる地獄から来た地獄超人。」

エレキトリガーマン「デススカル!?」

鏡「ガイラットの幹部の1人か!?」

すかさず拓也は持っていたSPPサブマシンガンをデススカルに向けて発砲するが、デススカルは飛来するマシンガンの弾を全て片手で掴みヘリオンの面々の前に投げ捨てる。

デススカル将軍「さて⋯⋯散々我らガイラットの作戦を阻止した忌まわしき鼠の貴様達とこうして会えた。挨拶はこれぐらいにして⋯⋯死んで貰おうか!!」

今回の作戦の鍵となるバットラーの離脱を援護する為にわざわざ秘密基地から前線に他の怪人を同行させずに自ら姿を見せたデススカルは、バットラーの離脱を確認して追跡されないようにこの場でヘリオンのヒーロー達を片付けようとする。

インセクトF「不味い!?」

デススカル将軍は持っている杖を変形させ杖の先端の頭蓋骨に収納された三叉の穂が姿を現しリーチを伸ばし長槍に形を変えた三叉槍をヘリオンの面々に向けその穂先から強力な怪光線が放たれる。

エレキトリガーマン「瞬間移動!!」

状況が悪いと考えて瞬間移動を使って怪光線をやり過ごしヘリオンの面々も作戦区域から急ぎ離脱する。

デススカル将軍「ちっ!鼠らしく逃げるのは一人前のようだな⋯大人しく地獄に落ちておれば良い物を⋯⋯だが今はポイゾンバットラーの作戦を奴らに邪魔されないようにする事を優先しなければ。」

姿を消えたヘリオンの面々とバットラーに撃退された『お化け屋敷』のヒーロー達への警戒を解かずにその身をオドロオドロしい青い炎で覆わせてデススカルはガイラットの秘密基地に帰還する。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『お化け屋敷』中央病院の集中治療室の奥で治療されるヒーロー達の様子を見るアラシ達。

マスク・ザ・セブン「今回の事件の主犯⋯どうやら随分と強敵のようだな。」

仲間が病院に運ばれた報告を貰い他の面々も様子を見に行く。

杉田「ベルサードの戦闘能力を研究して開発された怪人らしい。」

刃「⋯⋯。」

マスク・ザ・セブン「刃。何処に行く?」

刃は1人集中治療室の前から離れてそれをセブンは尋ねる。

刃「此処で静かに仲間達の目が覚めるのを待つのも悪くないが、生体改造ウィルスと吸血鬼事件に連続バラバラ殺人事件と⋯⋯俺達がやるべき事は山程ある。」

マスク・ザ・セブン「違いないな。」

刃「勝利は保健室で傷を少しでも治しておけ。拙者は拙者でガイラットの悪の計画を調べる。」

杉田「分かった。」

マスク・ザ・セブン「調べる当てはあるのか?」

刃「あぁ。アラシ隊員達を襲った蝙蝠の怪物だ。」

そう言ってと刃は1人動こうするも

黒野「⋯⋯忍者部署は出動要請がある限り待機だ。勝手な事はしないで貰おうか。」

通路から聞こえてきた足音が止まり治療室に立ち寄った黒野が刃の前に立ち止まる。

刃「⋯黒野。」

黒野「刃⋯⋯今回の戦いで此方も色々と吸血鬼事件についての奴らの目的が分かろうとしている。情報部の人達も積極的に調べているんだ。」

両者相手を思う気持ちは見えるも譲れないのか纏う雰囲気が次第に張り詰めていく。

刃「分かった⋯⋯」

そう答えると黒野の横を刃は通り過ぎて黒野は直ぐに背後に振り返る。

黒野「何処にいく」

刃「生物学区画に運ばれた蝙蝠の怪物を見にいくだけだ。」

黒野「⋯⋯。」

マスク・ザ・セブン「さて俺はどうするか?」

セブンも治療室にいるヒーロー達の顔を心配そうに見る。

杉田「行ってくれ。セブン。此処は俺が見ているからさ。」

マスク・ザ・セブン「任せた。」

そう言ってセブンも刃同様に治療室を離れていった。

杉田(次に奴と再戦する事を考えて対策を打たないと⋯)

相手は間違いなく強敵だ。無策で挑み完敗したからこそ次こそ皆と共にあの怪人に勝つ。

【結論を言うとヒーロー達は無事に一命を取り留めた。同時に吸血鬼事件が忍者部署が相対する怪人の仕業と分かり対策を考える一方で連続バラバラ殺人事件の犯人は別にいると考えた僕らは謎を残ったまま一度解散する事となる。】

 

黒野の館の門の前にて黒野兄妹が見送りにくる。

黒野「本当に⋯⋯自宅へ送らなくて良いのか?」

セバスが運転するリムジン内には今日手伝いに来てくれた王子隊長や弓場隊長に影浦隊長が乗っていた。黒野の中では剣持も乗るかと思ったのだが⋯⋯

「ありがとうございます。でも良いです。」

心配してくれる黒野に感謝の言葉を言うも剣持は駐輪場から自分の自転車で帰るつもりだ。

「途中、寄る所もあるので⋯⋯」

黒野「分かった。何かあったら電話しろよ。」

「はい!」

真琴「居住区で部屋があるのに泊まっていかないの?」

「たまには俺も夜風を浴びながら家まで自転車を漕ぎたい気分なんだよ。」真琴の提案を馴れないジョークで断るも

真琴「キザな台詞は凄く似合わないよ。」真顔でツッコミを返されて

「分かってますよ!」

真琴「危ない所も行かないように!?」

「行きませんよ!」

そう言った剣持は自転車ジェットビートルのペダルを動かして黒野の館を後にする。その後ろ姿を眺めていて真琴は⋯⋯

真琴(怪しい⋯)

疑う目する真琴の横に立つ黒野も吸血鬼事件の犯人が改造人間と分かったが、連続バラバラ殺人事件の犯人は分からない為に黒野自身も独自の方法で犯人を探そうと考える。

 

夜の市街地の景色を他所に剣持の自転車は走らせながら考える。

(バラバラ殺人事件が発生するのは全部、夜か深夜⋯⋯人が殆ど通らない場所や人の往来が少ない時間⋯⋯同行する者がいない1人の人間を狙っている。)

間違いなく相手は獲物である殺害対象を無差別に狙っている。剣持は犯人が狙い安いと感じる暗がりの道や人通りが少ない場所を重点的に探す。

 

剣持が去った『お化け屋敷』の生物区画の研究室

アラシ達が戦闘した後に気絶させてバットラーが現場から離れた後、事件の手掛かりになると考え捕獲した実験用吸血鬼はそのまま『お化け屋敷』を運ばれた。

 

現在、手術台に金属製の鎖と特殊テープで身体を厳重に拘束された実験用吸血鬼の調査をする『お化け屋敷』の生物学の科学者達の前に、刃は忍者顔負けに音も無く姿を現す。

刃「アラシ達が撃退したソイツについて何か分かったんですか?」

原田「わぁっ!刃。君が研究区画に来るなんて珍しいね。」

知り合いのポテチ大好き原田博士始め何人かの科学者が刃の来訪にビックリするも

ベック「詳しい調査はまだ時間が掛かるけど⋯⋯調べ始めて幾つか分かった事があるわ。コレを見て頂戴。」

顕微鏡で採血した血を見ていたベックチーフは顕微鏡から目を話して刃の質問を普通に答える。

刃も言われた通りに顕微鏡にある物を見て⋯⋯

刃「これは⋯⋯ソイツの血液か?」

顕微鏡から目を離して拘束された人間と蝙蝠を混ざった怪物に視線を一度向ける刃。鋭利な牙には拘束具で完全に覆われている。

ベック「一の谷博士や岩本博士達が調べている生体改造ウィルスに感染した個体の血液よ。見た目は普通に見えるタダの血液でも血液の中に頭脳を持ったウィルスが入っているのよ。」

刃「頭脳を持ったウィルスだと。」

ベック「このウィルスは外部からの刺激に反応するの⋯⋯動かして見ると良く分かる。」

刃は言われた通りに顕微鏡を動かすと、血液の中にあるウィルス達が生きを吹き返すように動く。

刃「するとこの頭脳を持ったウィルスが脳細胞に回ったらある一定の音波に動く。」

すると1人の緑色の短髪で両耳に丸いイヤリングを付けた女性科学者⋯⋯アリシア霞原が刃の前に来て自分の見解を伝える。

 

アリシア「人間の脳だとするならそのウィルスが侵入した血液を持った人間は音波によって支配されるわね。」

刃「アリシア博士。」

音楽が好きで生物に与える音楽について研究しているアリシア霞原がヒーロー達の情報を元に特定の音波の周波数を探り当てる作業をしていた。専攻は生物学だがこういう音や音波に関する事はアリシア博士の得意分野なのである。

刃「音波を反応させないようには出来ませんか?」

アリシア「仮に怪人の音波に反応させない事が出来ても蝙蝠の特性を持った改造人間にされたあの人を人間に戻せる訳じゃないのよ。」

刃「すると⋯⋯あの人は永遠にあんな生き血を吸う怪物に⋯」

刃達は気絶した実験用吸血鬼を見て言う。

原田「元通りになる方法を連中が持っているなら話は変わるけどね。」

原田真博士はのほほんとした表情でそう答える。

ベック「科学センターにいる岩本博士や一の谷博士達も生体改造ウィルスの分析を進めているわ。今回のこの吸血鬼の血液の内容が分析に役に立てば良いのだけど。」

刃「やはり⋯これ以上あの人のような犠牲者を増やさない為にも⋯⋯怪人をどうにかしないといけないのか。」

そう結論を決めた刃は1人生物学の研究室を出ようとする。

原田「何処行くの?」

刃「アラシ達の報告によると蝙蝠の怪人は三門市の何処かを実験場にして感染データを調査しているらしい。その実験場を探してくる。」

原田「場所が分からないのに⋯⋯迷子にならない?」

刃を心配するように言う原田。

刃「人の出入りがここ暫く急に変化した建物から探す。何かあったら連絡してくれ。」

そう言って刃は生物学の研究室を後にする。

ベック「大丈夫かしら?」

原田「でも人間がこんな蝙蝠人間に変化するなら必要以外怪人も目撃者に見つからないよう他の蝙蝠人間達を人目につかないようにしている筈だ。刃の着眼点も粗削りだけど悪くはないさ。」

そうのほほんと言った原田博士は研究を続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

??「⋯⋯。」

夜の暗闇の奥、赤い細いバイザーを光らせ二本の角を生やした黒い狼を模した仮面を被った存在が夜空を飛ぶ紅い悪魔の姿を見上げる。仮面の機能の一つを使い望遠鏡や狙撃手のスコープのように悪魔の姿を拡大して見て連れさられている剣持達の姿に気付く。

??「⋯⋯何してるんだよ。アイツ。」

呆れた口調で言いながら静かにバイクから降りた存在は両手の鋭利な爪を伸ばして助けに行こうとするが、

??「何だ?」

警戒区域の方へ黒い何かが凄まじい速さで駆け抜ける音が聞こえて行動が止まる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

『お化け屋敷』の中央病院の病室にて

桜井「うぅ⋯⋯う⋯⋯っ!?」

病室のベッドで横になる男は意識を覚醒させて険しい目で病室の天井を見る。

黒野「落ち着け、ベルサード。此処は『お化け屋敷』の中央病院だ。」

桜井「っ!?⋯⋯黒野⋯。」

零次は黒野の顔を見て冷静に自分に何が起きたのか思い出し⋯⋯険しい表情を大人しくする。

桜井「皆は?」

零次は病室を見渡すと自分以外のヒーロー達の姿が無い事に気付く。

黒野「仲間達は全員お前より早く目を覚まして蝙蝠の怪人の居場所を捜査している⋯⋯」

桜井「なら俺も⋯⋯痛っ!」

零次はベッドから起き上がろうとする途中、痛みで苦痛の表情を見せる。

黒野「⋯焦るのは分かるが、出動するまで休んでろ。」

桜井「だがそれじゃあ⋯⋯」

黒野「『お化け屋敷』の連中を信じろ⋯⋯」

零次にそう言い黒野は病室を後にする。

 

刃「シゲハルのおっさん。何か情報は見つかったか?」

公共の道路ではなく市外の森近くに置かれた2台の年季が入ったオンボロバス。このバスは見た目はバスだが内部は簡素な事務所に作られており超空忍者シゲハルの探偵事務所として使われているのだ。その事務所に刃は足を運びガイラット関係の情報が無いか様子を見にきた。

シゲハル「あぁ。アラシ隊員から貰った証言をベースに同業者達から三門市で人の出入りが急に変化して建物や連絡が取れなくなった人達について調べていたんだ。」

昨日の夜アラシ達はバットラーが連続バラバラ殺人事件の犯人かと思ったがバットラーは容疑を否定し実験場で実験用吸血鬼達の感染データを収集していた証言していたらしい。

刃はバスの窓からボーダー本部の方に視線を向けながら言う。

刃「この街じゃあ行方不明は珍しくは無い⋯⋯異次元から人を襲う侵略者が現れるんだ。異次元からの人攫いだっているだろう。」

シゲハル「勿論、日本での年間行方不明者数は膨大だ⋯⋯それから三門市に範囲を絞って更にガイラットが関わっているだろうと絞り込むにも並大抵のことでは無い⋯」

刃「でも何も手掛かりが無い訳じゃないんだろう。」

剣持達が撃退した実験用吸血鬼も元は人間で当然、何処かの住所に住んでいる筈だ。

シゲハル「実験のデータを多く確保する為に大勢の人間が集まる場所⋯⋯情報部のマスター・Kは集合住宅の可能性を考えている。」

刃「何処かのライブ会場⋯或いは学校や映画館とかではなく?」

シゲハル「確かにその場所も人が大勢集まるが⋯⋯その場所周辺に生体改造ウイルスが感染していたら付近は嫌でも目立つ。何処かへ出掛けた人が最後に必ず帰る集合住宅を実験場にした方が多くの実験データを収集するには好都合とマスター・Kは判断して私もその方面で調べている。」

刃「流石はマスター・K。全人類抹殺団の首領をやっていただけあって悪の組織の考えそうな事は直ぐに思い浮かぶな。」

シゲハル「特定の集合住宅の住民全員と連絡が取れなくなったのなら其処がガイラット生体改造ウイルスの実験場だ。」

刃「逆に不特定多数でも大家や住民との連絡や出入りが分かるなら其れはガイラットとは関係ない案件と⋯」

シゲハル「あぁ。」

刃「三門市中の連絡の確認が終えていないマンションやアパート関連のリストを見せてくれ。ちょっと俺も調べてくる。」

シゲハル「ありがとう。刃。」

 

 

ガイラット秘密基地にて

基地壁面に禍々しい蝙蝠を描かれた作戦室に無数の骨で作られた

ポイゾンバットラー「将軍⋯⋯ヒーロー共はこのポイゾンバットラーが片付けました。」

デススカル将軍「片付けたヒーローは全員ではなかろう⋯⋯何よりも撤退する引き際は良かったが実験用吸血鬼の1人を回収出来ずに帰ってきおって⋯」呆れながら部下の怪人の駄目な点を指摘する将軍。

ポイゾンバットラー「しかし心配には及びません。生体改造ウイルスの大元であるこの俺が無事な限り実験用吸血鬼を幾ら分析しても人間に戻る事は出来ないのです。作戦に支障はありません。」

デススカル将軍「奴らは今頃、貴様を探している。」

ポイゾンバットラー「だが何処にいるかは分かっておりませんよ。」

デススカル将軍「良いか?もしヒーロー達が再び貴様に挑んできた場合は無理に全員の息の根を止めずに、決められたアジトに撤退せよ。頭脳、身体能力が優れず素体の人間を問わずに簡易的な戦力をネズミ算式で爆発的に増やす⋯⋯生体改造ウイルスに多大な時間と労力と資金を使って開発したんだ。」

ポイゾンバットラー「分かっております。ヒーロー達に殺られるつもりはありません。」

デススカル将軍「そうだ。おっと、ベルサード達に勝利した事は素直に褒めてやろう。良くやった。」

ポイゾンバットラー「ははあ。お褒めに頂きありがとうございます。」

デススカル将軍「無理に功を取る事に焦るな⋯⋯作戦が無事成功した暁には最高怪人の階級へ昇進する手筈となる。気を抜くなよ。」部下に昇進の話を持ち掛けながら念の為釘を刺しておく将軍。

ポイゾンバットラー「はい!」

バットラーはそう返事をして指令室から出ていく。

デススカル「⋯⋯念の為、実験場を警備しているウズマキング達の武器の補充をしてくるのだ。」

バットラーの後ろ姿を見てから実験場の防衛面を考えて近くに待機したウズマキングに指示を出すデススカル将軍。

ウズマキング「イーッ!?」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM ショッカーの追跡[仮面ライダー]〕

おやっさん「そんで俺の所に来たのか?」

シゲハルの探偵事務所を後にした刃が次に向かったのは、カフェブラックスター2号店だったが臨時休業中の為に、三門市の人達に愛されている喫茶店マドモァゼルに来た刃。

カウンターに向かい合う

刃「おやっさんならマドモァゼルで色々とお客の噂話とか耳にするだろ。」

おやっさん「そんな簡単に言うなよ。仕事しながらお客さんの変わった噂話なんて記憶に残る奴しか覚えていないよ。」

刃「その話が聞きたいんだけどな⋯⋯⋯あっ、エアーズロックコーヒーをおかわり。」

おやっさん「ちょっと待っててくれ。」

おやっさんと呼ばれた人はコーヒーの準備をしながら刃に聞く。

おやっさん「また危ない事に首を突っ込んでいるのか?」

刃「そういう物じゃない⋯⋯⋯ただ怖い噂や黒い噂に興味があるだけだよ⋯⋯」

おやっさん「ふ〜ん。はい。コーヒー。」

刃「ありがとう。おやっさん。」

おやっさん「⋯⋯で人の出入りが急に変化した建物だっけ?」

刃「急に連絡がまるで無くなった建物でも良いよ?」

おやっさんは刃の目の前で考え込む。

おやっさん「そうだな⋯⋯⋯そう言えば?」

何か心当たりのある反応を見せるおやっさんに刃は興味を持つ。

刃「何ですか?」

おやっさん「森高団地に住む常連さんが何人か店に姿を現さないんだよ。」

刃「⋯⋯それは本当ですか?」

おやっさん「あぁ。もう二週間くらい⋯⋯でもお前の知りたい噂の内容とは別かも知れないがな。」

刃「森高団地か⋯⋯場所を教えてくれますか?。」

おやっさん「おう!?場所はな⋯⋯」

刃はおやっさんに森高団地までの場所を聞く。

 

別の場所では

斑鳩「失礼しました⋯⋯」

頭に包帯を巻いたピジョンマンこと斑鳩は人の出入りが変化した建物の所有者と会話を終えて建物から出てくる。

杉田「どうだった?」

マスク・ザ・ビクトリーこと杉田勝利は建物の入り口で待っており斑鳩は首を左右に振り

斑鳩「収穫なし。警察署の方はどう?」

杉田「河野刑事に幾つか教えて貰ったけど、至って普通の理由で悪の組織の実験場という線は無かったよ。」

斑鳩「そうか⋯⋯」

杉田「さて⋯⋯話を変えるが⋯⋯」

斑鳩「あぁ。」

二人は視線を互いから別の方向へ向ける。

杉田「警察署を出る辺り警官達があわただしく動いていた⋯⋯」

斑鳩「ガイラット⋯ではないのか?」

杉田「犯人が不明な連続バラバラ殺人事件の最重要容疑者について匿名でタレこみ連絡があったらしい。多分、其れに関する事だと思う。」

斑鳩「何だか⋯⋯誰かに踊らされているな。」

杉田「匿名が偽情報だと?」

斑鳩「只の勘だけどな。バラバラ殺人事件は警察達に任せて俺達は吸血鬼事件についての調査を続けよう。」

杉田「無理するなよ。頭に良い踵落としを食らっているんだから⋯」

斑鳩「分かっているよ。」

 

一方地下基地ヘリオンの隠れ家では

甲斐馬「駄目だな⋯⋯念写で相手が何処にいるか分からない。」

目の前のテーブルに念じた光景を写した紙を置く。テーブルには既に結構な数の念写の紙が置かれた。

甲斐馬「念じ疲れた⋯⋯」

一人用ソファにグッタリする隼人。グッタリして休みたい気持ちがあるが、そうもいかない為に幾つかの念写の紙を持ち眺める。

甲斐馬(昨日、拓也達が交戦した飛行能力持つコウモリの改造人間はある室内で血を飲んでいる。恐らく受けたダメージの回復に努めているようだ。)

問題はどの建物にいるのか分からない事だ。怪人が駄目なら怪人の周囲にいる戦闘員達を念写すれば?と考えるも怪人の周りにいるウズマキング達を念じて念写をしても写る絵の内容がランダム過ぎて効果も薄い。

なら三門市を歩いて周囲の人達の思考を読む⋯⋯これもオススメしない。沢山の人がそれぞれ別の事を考えて思考する為、その中で悪の組織の計画に関係してある内容を見つけるのは、かなり厳しい⋯⋯尿意とか便意とか凄い人の頭の中を読んだ暁には連想してしまい誘発する可能性もある。

埠「大丈夫か?隼人くん。少し休憩したらどうだ?」

甲斐馬「埠さん⋯⋯そうします。」

隼人はお腹が空いた為に、ソファから立ち上がり備えつけられたキッチンに向かう。

甲斐馬(ボーダーの皆とご飯食べたい⋯⋯)

叶わない願いを思いながら隼人は簡単なサンドイッチを作る。その様子を見ながら信玄はガイラットを調査する仲間達に連絡する為に隠れ家に用意された高性能通信機の電源をつける。

埠「俺だ。埠信玄だ。」

鏡《埠さん?何かあったんですか?》

 

鏡拓也はその頃、『お化け屋敷』のヒーロー達同様、バットラーのいるアジトを探して候補になりそうな建物の数々を地道に調べていた。

埠《ガイラットの怪人がいるアジトは見つけたか?》

鏡「そう簡単に見つけられないですよ。相手も『お化け屋敷』のヒーローや俺達に邪魔されるのを警戒して全然、姿を現しません。」

埠《そうか⋯⋯ガイラットの連中が何処に監視の目を光らせているか分からない。余り無理はするなよ。》

鏡「了解。」

通信を完了した後、拓也は次の怪しい建物の元へ向かいながら怪人の能力について考える。

鏡(ヘリオンの情報部からの報告では複数のヒーロー相手でも圧倒出来る実力を持つらしい⋯⋯でも⋯)

昨日の空中戦では⋯どういう訳か⋯⋯苦戦はする物の圧倒される感じはしなかった。

鏡(その分、逆に後から現れたあの骸骨の幹部は強そうな感じがしたな。幹部だから当然と言えば当然なんだが⋯⋯にしても、やっぱり怪人の使う実験場を探すのは大変だな⋯⋯これが特撮番組やテレビアニメなら近くに人の悲鳴とか聞こえてきて事件に遭遇するのに⋯⋯)

 

孔明「何やっているんですか?拓也君。」

歩いていると同じ組織に所属する小学生二人組の孔明と鉄鬼にバッタリと出くわす。

鏡「怪しい建物を探している⋯⋯ソッチは溜まった宿題か?」

孔明「えぇ。三門図書館で鉄鬼の奴と一緒に宿題をやろうかと。」

鉄鬼「こんな事してるより、俺も隼人さん達のお手伝いをしたいのに⋯⋯」

鏡「⋯⋯⋯その気持ちを持ってくれただけで隼人さん達は嬉しいと思うよ。」

孔明「何か手伝える事はありませんか?」

鏡(幾ら俺よりもずっと強いバトルファイター1に変身出来るのに⋯⋯どんなに望んでもこの子達は何処にでもいる普通の人生を歩めない運命を背負っている。身体をサイボーグに改造されて何気ない周りの人達との違いにコレから先も苦悩し続けるのだろう⋯⋯そして、サイボーグではない俺にはその気持ちを分かってあげられない。)

悲劇の人生を背負っている二人はそんな事をおくびにもださない。元気に前を見て生きている。俺よりも精神がしっかりしていると思ってしまう。

鏡「いや⋯ないよ。図書館では静かに宿題するんだぞ。」

そう陽気な表情でアッサリと二人に言い拓也は調査を続行する為に二人の元から走り去る。

宇佐美「おや?」

綾辻「どうしたんですか?宇佐美さん。」

この時偶然だが拓也が通う六頴館高等学校の先輩達の前を気付かずに横切る。

宇佐美「ほらさっき私達の前を横切ったあの子。前に1回会った事あるでしょ?古寺君と同じクラスの鏡拓也君。」

栞は遥に拓也の後ろ姿に視線を向きながら説明する。

綾辻「もしかして⋯⋯クラスにいる私達に声を掛けようとした途中で片足を攣った子?」

宇佐美「⋯⋯凄い覚え方してるね。⋯⋯その通りなんだけど⋯」

男子から見たら広報アイドル部隊としてボーダー内外にファンを持つ有名な綾辻ちゃんに凄く格好悪い覚え方されて本人には聞かせられないなぁ〜と感じてしまう栞であった。

 

甲斐馬「⋯⋯これ食べたら俺も調査に行ってくるよ。」

出来上がったサンドイッチを食べながら隼人は信玄に言う。

埠「良いのか?知り合いに遭遇する可能性が高くなるぞ。」

甲斐馬「世界征服を企むガイラットから世界を救うと言う大きな事の前では俺個人の悩みなんて小さな事だろ?その時は、罪悪感はあるが記憶操作でもするさ⋯⋯わりと本当に心が痛いが⋯⋯」

食器などの片付けを終えて隼人も外出準備をする。

埠「分かった。何かあったら連絡してくれ。」

甲斐馬「テレパシーでも良いか?」

埠「超能力ばかり使わずに⋯⋯通信機や電話も使いなさい。」

甲斐馬「分かりましたよ。」

そう笑顔で言うと隼人は隠れ家を後にする。

【この後、隼人は弓場達を襲撃する偽生駒と遭遇する。】

 

 

 

 

森高団地

刃「⋯⋯此処か。」

刃はマドモァゼルのおやっさんから教えられた森高団地の場所を聞き赴いていた⋯⋯一見何処にでもある普通の団地に見えるも、刃は団地の周辺を見回りながら無意識に警戒心を上げる。

刃(おかしい⋯⋯まるで人の気配がしない。)

久遠「刃お前も此処に来ていたのか?」

刃「っ!?」

刃は無言で振り返ると共に手刀を放ち武丸は反射的に姿勢を下げてギリギリ躱す。

久遠「危なっ!?俺の首を両断する気か!?」

只の手刀と思ったら大間違い⋯⋯刃の手刀は硬い金属すら余裕で切り裂く事が出来る。

刃「すまん⋯⋯。」自分の手を見ながら心の底から悪いと感じる表情を見せる刃。

久遠「もしかして無意識だった?」

刃「意識して気をつけているつもりなのだがな⋯⋯」

久遠「自衛の武器が無いと不安なのか?」

刃「そんな所だよ⋯⋯」

久遠「静かに⋯⋯」

刃は何かを伝えようとする前に、武丸と刃は気配を消して団地の出入り口から身を隠す。

1台の輸送トラックが団地の前に停車し運転席と助手席の扉が開き中から作業服を着た男達が荷台の扉を開き仰々しい箱を次々と団地の方へ運ぶ。

久遠「宅配のトラックには⋯⋯見えないな⋯⋯」

武丸と刃は荷台の内部の方に視線を何気なく向けると積まれた箱

に堂々と描かれたガイラットのマークを見つける。

刃「武丸。」

久遠「どうした刃?」

刃は武丸を呼び武丸は荷台から刃の方向に視線を向けると、

刃「アレを見ろ。」

刃が見ていた方向に視線を向けると吸血コウモリの怪人が箱を持った作業服を着た男達と接触して何やら会話しているのを見つける。

久遠「報告にあった怪人だな⋯⋯だとしたら此処の団地が生体改造ウイルスの実験場⋯⋯」

刃「その可能性は高いな⋯⋯

恐らく団地の部屋の内部には蝙蝠の怪物と化した何の罪も無い被害者達がいるのだろう。そう思う武丸はガイラットに怒りを覚える

刃「急いで皆に知らせよう。」

二人は一度森高団地を後にする。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市外の森、日が完全に沈み夜の時間となった森にあるシゲハルの探偵事務所には刃からの通信連絡が来ていた。

 

シゲハル「その情報は確かか?刃。」

刃《あぁ。シゲハルのおっさん。喫茶マドモァゼルのおやっさんから2週間も森高団地の誰とも連絡がとれないと教えて貰った。おっさんの言う実験場の可能性が高い。》

シゲハル「なら直ぐに森高団地に出動するぞ。」

刃「あぁ!?」

 

 

 

黒野は刃からの連絡を貰い出動する各ヒーローを決めながら歩いているとスマートフォンの方からあるメール連絡が受信される。

黒野「?」

【黒野先輩!!お願いします!!イコさんを助けて下さい!?イコさんは黒い狼男になる黒いネバネバの宇宙刑事と一緒に連続バラバラ殺人事件の犯人の宇宙人がいる旧カトリック三門教会に向かっています!?その教会には犯人が拐ったとされる生駒隊の皆さんが捕らえられているんです!?お願いします!?イコさんを助けて下さい!?】

黒野「???」

剣持のメール内容にジョジョ顔で首を傾げる黒野。

黒野(何だこのメールは!?何だこの変な内容のメールは!?黒い狼男になる黒いネバネバの宇宙刑事?連続バラバラ殺人事件の犯人の宇宙人?⋯⋯⋯落ち着け⋯⋯黒野⋯⋯剣持は知り合いに巫山戯たメールは送る人間ではない。よってメールを送った状況から想像して⋯⋯緊急事態!?変な単語を無くしてメールを見ると"イコさんは刑事と共に旧カトリック三門教会にいる生駒隊を拐った殺人犯と対峙する"と言う事⋯⋯)

黒野「俺にメールが送られてきたのは、メールのやり取りを一番するボーダーの戦闘員だから⋯もしくは単にメールの連絡先で単に他のボーダー隊員達より上にあったから⋯⋯」

スマートフォンの電源を切り黒野は先ず当初の目的地に向かう。

 

市外の森⋯⋯アスレチック訓練場にて

「イコさん。本当に速いんだから!?」

店を出て大切な人達を救う為に警戒区域の旧カトリック三門教会に行く為にイコさんは黒いネバネバを全身に纏わせてヴェノムみたいな狼男になって市外から警戒区域に全力疾走する光景を他所に⋯⋯

慌てて服を脱ぎ捨ててリュックに入っていたコセイダー・ホームメイドスーツ・カスタムを用意する剣持。

市販品を合わせて誕生したホームメイドスーツと違いベムが作製したレーダーに探知されないステルス製の強い特殊繊維にミシンを使い製作した真紅のスーツ。真紅のスーツを羽織りチャックを締めて吸着機能付き真っ赤なグローブとブーツに各部を守る装甲を装着し最後に青いゴーグルが特徴の丸顔の真紅のマスクを装着する。

【もし黒野真琴がこの一連の装着シーンもとい着替えを見ていたら真琴「恐竜戦隊コセイドンのコセイダーだ!!」っとツッコミが来るだろうが、生憎本人は不在の為にそんなやり取りは起きない】

「さて⋯⋯行こう!?」

スーツの機能で身体能力が上昇したコセイダーはグローブの上にウェブシューターを装着し、高く跳躍すると共にウェブシューターからウェブを発射しウェブスイングで移動する。

 

『お化け屋敷』中央病院の病室

桜井「森高団地⋯⋯。」

黒野「どうする?」万全の状態じゃない零次に尋ねる黒野。

桜井「俺がどうするか?知っているでしょ!?」

黒野「だな。」ニヒルな笑みを浮かべながらバイクのヘルメットとキーを零次に手渡し。

黒野「俺、少し優先する事があるから団地にはいけない。」

桜井「??分かった。」

病院に入院した桜井零次も怪人の実験場にしている団地の場所を黒野に聞いて零次は病衣からライダースーツに着替える為に居住区の自分の部屋に急いで向かい。黒野も剣持のメール内容を信じ生駒の元へ向かう。

 

ヘルメットを被りライダースーツに着替えて駐車場に駐車してあるバイクに跨りキーを差してバイクのエンジンを掛けて黒野の館から出る。そしてその走行途中⋯⋯

桜井「ルサード〜変身!!」

右手を鋭く斜めに伸ばして伸ばした右腕で円を描きながら腕を回転させて体の左側に両手で力強い握り拳を作り出し

桜井「トォッ!!」

バイクから跳躍すると共に腰部の内側からベルトが出現しベルトの風車の風を受けたかのように激しく回転し、ベルトの風車が光輝くと零次の姿は変身ヒーローベルサードの姿になりバイクも専用マシンに変化して市街地へ続く夜の道路を一気に駆け抜ける。

 

 

専用マシンは無い物の帯電化したマスク・ザ・ビクトリーが三門市の電気が流れる場所から場所へ高速移動して目的地の団地へ向かう。その高速移動を甲斐馬隼人は目撃し埠達に連絡する。

 

 

サイドカー、ベルブリンガー、帯電化による高速移動、超能力による瞬間移動、特殊な異次元空間へ移動可能の馬型ロボットに変形機能付きのハイテクサイドカー。それぞれのマシンは森高団地の前に停まりヒーロー達は降りて団地を眺めていると団地から次々とウズマキング達の姿を見せて

マスク・ザ・ビクトリー「沢山いるな。」

ジンファイター刃「どうでも良い⋯⋯全て斬るだけだ⋯」

背中の刀を抜いて怪獣並みの闘争本能を露わにする刃。

マスク・ザ・セブン「戦闘員達を蹴散らしながら怪人を探すぞ!?」

ゼブラマン「事前に博士達から連絡は貰っていると思うけど茶色の蝙蝠の怪物は元は人間だ。接触しても殺さないように意識だけ飛ばしてくれよ。特に刃。」

ジンファイター刃「その時は峰打ちにしてやるから安心しろ。」

ベルサード「行こう!?」

迫る大量の戦闘員達を蹴散らしながら団地の広場を走りそれぞれ

森高団地の階段を走るヒーロー達。そして死角から姿を現す鎖鎌を持った戦闘員達をそれぞれが相手する。

ウズマキング「イーッ!!」

迫る草刈り鎌を素早く躱し反撃に鋭いチョップにパンチを叩き込み戦闘員を倒しながら先へ進むベルサード。

鎖分銅を意味も無く高速回転させながら分銅を放つ戦闘員達の鎖をビクトリーはブーメランで応戦しゼブラマンは迫る戦闘員に向けてハイキックを放ち喉を蹴って倒してから別の戦闘員に向けて膝蹴りを深々と叩き込み先に向かう。

また別の団地では

マスク・ザ・セブン「畜生っ!?高性能レーザー銃は反則だろ!?セブン・チェンジ・マスク紅蓮!!」

下で待機していた愛の戦士と超空忍者は団地の各階の手摺り壁から一斉射されるレーザー光線を横転すると共に日輪の化身から紅蓮の化身に姿を変えて

シゲハル「やるぞ。セブン!?」

マスク・ザ・セブン(紅蓮)「応よ!おっさん。受けよ!パイロキネシス!?」

シゲハルは両腰からすかさず愛用の二丁拳銃を取り出し構えセブン紅蓮も全身を紅蓮の炎の渦を舞い上がらせて両腕を突き出して両手から高熱の火炎放射を放ち戦闘員達を蹴散らすも数が多く

ピジョンマン「シゲハルとセブンが危ない!!」

ジンファイター刃「ったく!?」

見兼ねたサムライヒーローは跳躍と共にレーザー銃を持つウズマキング達がいる所に乗り込みすれ違い様に二刀の愛刀トリカブトを抜刀してレーザー銃を持った二人の戦闘員の一瞬で斬り捨て残りの戦闘員達を無数の光速の剣閃と共に次々と斬り捨てて、鳩の正義の超人はレーザー銃を持った連中を攻撃しつつ1箇所に追い込んでから敵のレーザー銃の向きを変えてフレンドリーファイアで殲滅させる。

シゲハル「助かったよ。二人とも⋯」

ジンファイター刃「気にするな。」

ベルサード「トゥッ!?」

階段を登るのを途中で辞めたベルサードは団地の通路の方へ向かい空中高く垂直に跳躍して団地の屋上へショートカットする。

ベルサードは屋上に到着し周囲を見回していると。

ポイゾンバットラー「ノコノコ俺に殺されに来たみたいだな⋯⋯ベルサード!?」

ベルサード「っ!?」

空から聞こえた声に視線を上げるベルサード。

ベルサード「ポイゾンバットラー!?」

吸血コウモリの怪人はすかさず急降下の体当たり技スカイクラッシャーをベルサードに放つ。

ベルサード(あの攻撃は防ぐのは難しい!?⋯⋯躱さないと⋯)

空中回転ジャンプしバットラーのスカイクラッシャーをやり過ごすベルサード。素早く振り返り向かい合う両者。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

三門市の森高団地の屋上では激闘が繰り広げられていた。互い向き合いながら並走し同時に攻撃を放つも防御されて前に先に踏み込み連続パンチをバットラーの顔目向けて放つベルサード。しかし素早くその連続パンチを首を動かし躱し左翼を居合い如く横一文字に振るうバットラー。直撃したら不味いと考えて姿勢を低くして躱すベルサード。

ウズマキング「イ〜〜ッ!?」

ベルサードの背後から不意打ちをしようと動いていた電磁ナイフを持ったウズマキングの上半身と下半身がバットラーの左翼で真っ二つされて断末魔の声を上げるのを他所に追撃を警戒し直ぐに立ち上がるベルサード。相手の口から連続で紫色の痺れ毒液を吐かれるもそれを走りながら回避し相手との間合いを測り

ベルサード「トォッ!?」

ベルサードは跳躍してから右手を手刀の構えにしてバットラーに向けて振り下ろす。バットラーは後方に下がりチョップの攻撃をやり過ごしてから前へ進み相手の顎に向けて垂直蹴りを放つ。

迫るバットラーの垂直蹴りをすかさずにベルサードはチョップで払い相手に向けてパンチを放つバットラーは左翼を前面に展開して防ぐ。弾かれる音と共にベルサードはバットラーに下がり向き合いながら言う。

ベルサード「俺は貴様を倒す!!倒さねばならない!?」

力強く右拳を握り締めて闘志を相手に見せるベルサードに対して

バットラーは右手の指を指して言う。

ポイゾンバットラー「ほざくなベルサード!!貴様は俺に一度敗れた⋯⋯今回は前のようにはイカン。此処が貴様の墓場だ!?」

そう答えたバットラーはすかさずベルサードに接近し死神の鎌のような鋭利な左翼を薙ぎ払うように振るい上げてベルサードは防御せずに空中回転ジャンプしてその一閃を躱し背後に回り込み飛び蹴り放つとバットラーは素早く回避して互いに向かい合いながら並走してクルッと互いに攻撃を放つと共に立ち位置を入れ替えて背中合わせからベルサードは両拳を握り締めてバットラーに向けて打撃による連撃を放つ。だが振り向き様に左翼を盾の如く使いベルサードの打撃を防御しては反撃の口から超音波を放ちベルサードは急ぎ身体を横転させその超音波の範囲から逃れる。

 

ベルサード「やはり強い!?」

ポイゾンバットラー「切り刻んでくれるわ!?」

ベルサードの移動先に向けて口から再び超音波を放とうとするバットラー。

??「ブーメラン・スパーク!?」

回転音と共に夜の風を切り裂きバットラーに迫る緑色の電撃を帯びた二つのブーメランがバットラーに迫る。

ポイゾンバットラー「ぬっ!」

迫るブーメランを左翼の飛膜付きの翼で叩き落として投擲した敵を見る。

マスク・ザ・ビクトリー「ヒーローはベルサード以外にもいるんだぜ!?マスク・ザ・ビクトリー参上!?」

通路の手摺りを足場にしてメキシコのレスラーに似た緑色のヒーロースーツを身に着けた仮面のヒーローが屋上へ跳躍する。

ゼブラマン「ベルサード!?」

団地の屋上へ跳躍しベルサードに合流するマスク・ザ・ビクトリーとゼブラマン。

ベルサード「皆、手出ししないでくれ!?コレは俺の戦いだ!?」

マスク・ザ・ビクトリー「そんな事言っている場合か!?」

バットラーを中心に三人は囲むように立ち並び構える。

ピジョンマン「俺もいるぜ!?ベルサード!?」

そしてバットラーの背後に鳩の正義の超人が着地する。

ベルサード「ピジョンマン!」

ピジョンマン「水臭いじゃないか。ヒーローは助け合いだ。」

ポイゾンバットラー「ふん!?雑魚が次々と集まったな⋯⋯まとめて片付けてくれるわ!?」

バットラーは自分を取り囲むヒーロー達の姿を見て蝙蝠の鼻で笑い

ピジョンマン「くっ!」

相手の言葉に怒りを感じるも嘘でも何でもない。相手はこの忍者部署の中で一番怪人達を打倒したベルサードの戦闘能力を研究されて開発された新型怪人。戦闘兵器のレベルに差がある。

はっきり言ってバットラーの前に集まったヒーロー達は全快とは言い難い。しかし⋯⋯其れでも目の前の悪の怪人に挑まない訳にはいかない。痛む身体に鞭を打って彼らは人類の自由と平和の為に戦う。

マスク・ザ・ビクトリー「俺達の力を合わせて奴をやっつけるぞ!?」

ゼブラマン「あぁ!!」

ベルサード「分かった!?」

ピジョンマンとマスク・ザ・ビクトリーにゼブラマンはベルサードに協力してポイゾンバットラーに挑む。

ポイゾンバットラー「ベルサード!?必ず消す!?」

両者は同時に駆け出す。

 

一方、超空忍者シゲハルとサムライヒーロージンファイター刃と愛の戦士は加勢せずに団地にいるウズマキングの連中を相手にしていた。

シゲハルのおっさんは飛び交うレーザー光線に臆する事なく機敏に動き超絶的な二丁拳銃の腕を披露して戦闘員達が持つ高性能レーザー銃だけを撃ち落とす。

マスク・ザ・セブン紅蓮「珍しいな。お前が怪人相手に加勢しないなんて⋯⋯」

ジンファイター刃「そうで御座るか?あの吸血コウモリの怪人は因縁の無い拙者が倒すべきではない⋯⋯そう思ったからベルサード達に譲っただけで御座るよ。」

マスク・ザ・セブン紅蓮「お前ってそう言う事を気にする侍なんだな。斬りたい相手は有無言わずに斬る奴だと思っていた。」

ジンファイター刃「好き勝手に申しとけ!?」

拗ねたようにセブンとの会話を打ち切り狭い団地の通路内で戦闘員達を次々と斬り捨てる刃。

ジンファイター刃「勝てよ⋯⋯オメェら。」

団地中にいる敵を求めて斬り付ける刃は持った愛刀の刀身の反射して写るピジョンマン達を見て小さく呟くのだ⋯⋯

 

 

 

 

 

〔推奨BGM かえってくるライダー(インストルメンタルⅠ)[仮面ライダー]〕

ヒーロー達はバットラーに苦戦を強いられていた。

ポイゾンバットラー「キエイェェェーイ!!」

甲高い鳴き声を出してヒーロー達に目掛けて駆け出すバットラーとバットラーに向かって駆け出すヒーロー。

下から上へ切り裂くのような垂直蹴りがピジョンマンとゼブラマンの顎を次々と蹴り上げて伸縮自在の左翼のポイゾンウイングカッターがベルサードの硬い皮膚を切り裂く。屋上の柵に倒れ込むベルサード。

ベルサードはもたれ掛かる体勢をやめてバットラーの追撃の何とか躱し薙ぎ払うように放たれた鋭い左翼の一閃を限界まで姿勢を下げて躱し

ベルサード「ヌゥゥゥオオオオオォォォッ!!」

怒りの雄叫びを上げると共に一気に前に踏み込み反撃の意味を込めてバットラーの肋骨に向けて抜き放つ全力の拳を叩き込みその一撃は衝撃を発生させるとバットラーはその場から宙に舞い上がり一回転した後、頭から床に落ちる。

ピジョンマン「今だ!?皆!?」

ポイゾンバットラー「っ!?」

追撃しようとヒーロー達はバットラーに迫るも眼に力を入れてヒーロー達を見るバットラーは起き上がりの際に放つ左翼で薙ぎ払い攻撃を放ちヒーロー達は防御するも周囲に吹き飛ばされる。

 

シゲハル「ヒーロー達がピンチだ!?」

近くにいた戦闘員の顔に拳を振るいながら屋上を見上げるシゲハル。

マスク・ザ・セブン紅蓮「どうする?シゲハルのオッサン!?」

団地にいる戦闘員達をジンファイター刃1人に任せて二人のヒーローは団地の敷地内で迫る戦闘員達を次々と蹴散らしながら屋上で戦うヒーロー達の様子を見る。

シゲハル「超空忍者の忍具の一つ。鉤縄!!」

声を高らかにして現場まで乗ってきたサイドカーの助手席から敵基地用の鉤縄を持ってきて

シゲハル「コレを怪人の喉元に引っ掛けて屋上から地上へ引き摺り落とすぞ。」

マスク・ザ・セブン「正義のヒーローのやり方にしては容赦無いな!?」

シゲハルは鉤縄を鎖分銅の要領で振るい屋上にいるバットラー向けて投擲する。

鉤縄は屋上にいる⋯⋯見事バットラーの首に引っかかる。

ポイゾンバットラー「ぐぇっ!?」

マスク・ザ・セブン「やった!?ヒーローに当たるかと滅茶苦茶思ったけど普通に目標に命中したよ!」

シゲハル「セブン。こんなオッサンでも忍者ライダーなのを忘れたか!超空忍者を舐めるなよ!!」

マスク・ザ・セブン「流石シゲハルのオッサン。カッコイイぜ!!」

シゲハル(危なっ!?)

そう仲間には当然のように言うが、鉤縄の投擲訓練は欠かさずに続けていたが、内心ヒヤヒヤしていてヒーローに当たらない事を神様仏様に祈っていた。

シゲハル「後は引っ張るだけだ!?ソイヤ!?⋯⋯ありゃ?」

シゲハルは意気揚々と鉤縄を引っ張るも身体能力の差かビクともしない。

ポイゾンバットラー「こんな物の!?」

バットラーは右手で鉤縄を外そうと手を伸ばすも

ピジョンマン「させないぞ!?」

ピジョンマンは鉤縄を外そうする怪人に体当たりをして右腕を押さえつける。

ポイゾンバットラー「離せ!!」

左側が翼の為に物を掴めるのは右手だからピジョンマンに妨害されて鉤縄が外せない怪人。

マスク・ザ・セブン紅蓮「引き摺り下ろしてやるぜ!!念力!!」

セブンも両手を前に掲げて超能力の念力を使い鉤縄を引っ張るのを手伝う。しかしそれでもバットラーは踏ん張る。

ポイゾンバットラー「邪魔だ!」

ピジョンマンはバットラーの右膝蹴りを連続して貰い

マスク・ザ・ビクトリー「ピジョンマン。君は平和な白い鳩の力を持った超人だ。」

ピジョンマン「そうか!?受けよポイゾンバットラー!平和を願う祈りの力を!?スペクトルランプ!?」

【スペクトルランプには相手を物理的に倒すだけでなくトンチンカンの悪い心を、善に変える作用があるのだ!】

祈るのような構えをしてキカイダーみたいな楕円形の両目から優しいキラキラ改心光線がバットラーに放たれて

ポイゾンバットラー「あああぁぁ〜辞めろ〜〜悪の怪人なのに悪しき心が浄化させられる!?改心しちゃう〜!?」

ピジョンマン(暴力では何も解決しない⋯暴力で解決したつもりになっても⋯⋯それはまた強い暴力の前に敗れる事になるんだ⋯⋯例え今ここで俺達ヒーローに勝ってもいつか必ず君は辛い思いをする⋯⋯力に頼る物は⋯力に打ちのめされるだ⋯⋯)

ポイゾンバットラー(コイツ、直接⋯俺の頭の中に声を⋯⋯)

内なるバットラーの姿は脳内に姿を現す座禅をしたピジョンマンの平和を願う祈りの真っ白な眩い聖なる光に飲み込まれて

ポイゾンバットラー「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜〜オラッ!!」

ピジョンマン「ごはっ!!⋯⋯⋯馬鹿⋯な。」

苛立ちの表情のバットラーは右拳の裏拳をピジョンマンの脳天に叩き込む。回避出来ずにクリティカルヒットして

バットラー「オラッ!百裂乱れ打ちだ!?」

ピジョンマンはバットラーの右拳による追撃の高速拳打を貰い最後に昇竜拳ばりのアッパーカットを貰い宙に舞い上がりピジョンマンは団地の屋上から堕ちていく。

ゼブラマン「ッ!!」

だが間一髪、ゼブラマンが意識が飛んだピジョンマンを抱えて屋上に戻ってくる。

マスク・ザ・ビクトリー「ピジョンマン!!」

すぐさまピジョンマンの元へ駆け寄るビクトリー。

ピジョンマン「ぜ⋯」

マスク・ザ・ビクトリー「ぜ?」

ピジョンマン「⋯⋯ぜ⋯全然⋯効かないじゃん⋯」

意識を取り戻したピジョンマンはスペクトルランプを提案したビクトリーを恨みがましい視線を向けながら言う。

【そして効かない相手も勿論存在する。】

マスク・ザ・ビクトリー「いや、悪かったよ。でも割と効いていた方だと⋯⋯⋯恐らく脳改造の影響で効かないんだろう。」

ピジョンマン「無念⋯⋯」

そう言うとピジョンマンはビクトリーの腕の中でガクッと気を失うのだ。

シゲハルが持つ鉤縄で引っ張られて必死に踏ん張るバットラーに向けてベルサードとゼブラマンは高く跳躍して

ベルサード、ゼブラマン「フライングルサードパンチ!!/ゼブラパンチ!!」

加速した事で威力上げたパンチ技を放つ。

ポイゾンバットラー「無駄な足掻きを!?」

バットラーは大きな左翼で身体を覆い二人のヒーローのパンチ技を弾き返す。二人は弾き返されて床に勢い良く倒れ込む。

ベルサード「うわっ!」

ゼブラマン「ぐっ!」

しかし直ぐに起き上がりバットラーに挑む二人。連続拳打を相手の翼で防がれながらベルサードは通信機の秘匿通信で連絡する。

ベルサード《やはり奴のあの左翼は奴の全身を覆われないようだ。》

ゼブラマン《蝙蝠の飛膜の翼をベースにしている分⋯両足、頭部は無防備になる。》

マスク・ザ・ビクトリー《なら俺達にも勝機はある!?》

マスク・ザ・ビクトリーは両手に持ったブーメランをバットラーに向けて投擲する。

ゼブラマン「行くぞ!?」

ゼブラマンとベルサードがバットラーに向けて駆け出す。

マスク・ザ・ビクトリー「ビクトリーブーメラン!!」

高速回転するブーメランをバットラーは翼で防御しようと展開させるが、ブーメランはバットラーとはあらぬ方向に飛来する。

バットラー「何処に向かって投げている!?」

バットラーはブーメランに警戒しつつ正面から来るヒーローに向けて超音波光線を放つ。迫る超音波光線をヒーロー達は躱しつつ相手との距離を詰めるも、バットラーは左翼を前面に展開して何処からでも対応しようとする。ヒーロー達はバットラーに接近し⋯⋯攻撃をせずにバットラーの両足と右腕の動きを封じる。

ポイゾンバットラー(何故攻撃しない!)

答えは⋯⋯ビクトリーが投擲したブーメランが教えてくれた。

ポイゾンバットラー「がっ!?」

ビクトリーが投擲したブーメランを一番下にいるセブンが念力で遠隔操作してバットラーの後頭部に激突させる。激突した事で意識が一瞬飛び、ゼブラマンが低姿勢からの足払いをしてバットラーの両足を払って身体が浮いたバットラーはシゲハルの鉤縄に引っ張られて屋上から勢い良く引き摺り下ろされる。

ゼブラマン「跳べ!?ベルサード!?」

ベルサード「トォッ!?」

落下する相手を追い掛けるようにベルサードも屋上から跳び降りる。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM ライダー賛歌(インストルメンタルⅠ)[仮面ライダーX]〕

ベルサード「ルサードキック!!」

必殺技の急降下キックをバットラーに向けて放つも、落下しながら展開したバットラーの左翼に弾き返される。

ベルサード「っ!?」

必殺技が弾き返されたベルサードは諦めずに空中で体勢を整え森高団地の壁を稲妻のようにジグザグと蹴り勢いを増した両足に稲妻を纏いバットラーの胸部に向けて強力な蹴りを叩き込む。

ポイゾンバットラー(アレは⋯⋯ルサードキックじゃない!!)

目を大きく見開いたバットラーとベルサードは団地の屋上から一番下へ落ちる。地表に仰向けになり身体に火花を散らすバットラーの上に立つベルサード。

ベルサード「っ!?」

だがバットラーは死んでおらず、口から紫色の毒液を吐き出しベルサードを痺れさせる。

ベルサード「しまった!?」両腕と顔以外に毒液を浴びて動けなくなるベルサード。

ポイゾンバットラー「勝負はまだ終わっていないぞ!」

体内メカが激しく損傷しながら立ち上がったバットラーはベルサードの打倒に文字通り命を懸ける。左右非対称の翼を広げて飛び上がり両足の爪の麻痺状態のベルサードの両肩に食い込ませてベルサードを連れて夜空の飛翔する。

ピジョンマン、マスク・ザ・ビクトリー「マメ鉄砲スパーク/ブーメラン・スパーク!!」

バットラーはヒーロー達の遠距離技を次々と躱しながら更に上昇する。

ゼブラマン「っ!?」

ゼブラマンは団地の屋上から急いで飛び降りる。

ベルサード「ぐぬぬぬぬ!!」

ポイゾンバットラー「コレで終わりだ!!ベルサード!?ヒーローキラー!!」

バットラーは遠心力をフルに使い垂直方向に高速回転してベルサードを団地の屋上に叩きつけようと一気に加速する。

バットラーはベルサードを叩きつけようとする顔を前のめりになったバットラー。

ポイゾンバットラー「今度こそ死ねぇ〜〜!?」

急加速をするバットラーから勢い良く地面に叩きつけられたベルサードに尋常じゃないダメージが全身に駆け抜ける。

ポイゾンバットラー「ふん!」

俯せに力無く倒れたベルサードを見上げるバットラーは視線をベルサードから残りのヒーロー達に意識を向け実験場から指定されたアジトへ撤退を考える⋯⋯しかし⋯

【ガシッ!】

ポイゾンバットラー「ッ!?」

ベルサード「勝負は⋯⋯まだ⋯終わって⋯⋯いない!!」

ボロボロで俯せの状態からバットラーの両足首を両手で掴みバットラーの飛行を封じ込める。

ベルサード「駆けろ!?ゼブラマン!?」

仲間の名を力の限り叫ぶ。ヒーローキラーは相手を掴み急上昇から垂直回転した後に急降下から相手を叩きつける技。その強力な技の弱点は相手を技で叩きつけても相手が生きていた場合、真下から行動を封じられる諸刃の刃な点である。生きていても事前に痺れ毒液を相手に掛けておれば、身動きを封じている為に真下からの反撃や行動を封じられるもバットラーは仰向けの状態で下から上に毒液を放った際に両腕に毒液をかけそびれてしまった。

ゼブラマン「トォッ!?」

技が失敗したバットラーに向けて時速800キロで大地を駆け抜けて跳躍し夜の闇に浮かぶ満月をバックに白と黒のヒーローが拳を握り締め左翼を前面に展開するよりも速くバットラーの胴体に向けて一気に肉迫し

ポイゾンバットラー(防御が間に合わない!?)

ゼブラマン「ゼブラダイナマイトパンチ!!」

穿つように振り放つ拳が肋骨を軋ませ正面から背中にかけて衝撃波を通り過ぎながら命中し衝撃でベルサードは両手を離しバットラーは上空高くに殴り飛ばされる。

ポイゾンバットラー「があああああああああああぁぁぁぁぁ!!」

ゼブラマン「よし!?」

ベルサード「⋯高いな⋯⋯」

身体の痺れがだんだんと収まり下から上へ見上げる上空に殴り飛ばされたがバットラーはまだ生きていてこのままだと逃亡される。

??「自信ないのか?」

ベルサード「っ!?」

背後から忽然と気配を感じてヒーロー達は振り返ると

マスク・ザ・ビクトリー「エレキトリガーマン!?どうして此処に!?」

エレキトリガーマン「世界征服を狙うガイラットの計画を潰す為に⋯」

ベルサード「⋯⋯頼みがある⋯⋯」

所属する組織は違うも共に人類の自由と平和の為に戦うヒーローにベルサードはある事を頼み込む。

エレキトリガーマン「⋯⋯言ってみろ。」

 

 

 

 

 

〔推奨挿入歌 仮面ライダーOP レッツゴー!!ライダーキック旧2号版〕

三門市の市街地上空をボロボロのバットラーが必死に高く飛ぶ。

ポイゾンバットラー(この俺がヒーロー達から再び退くなど!?)

吸血鬼ウイルスを使った吸血鬼作戦はウイルスの大元の自分が敗れると死滅する。だからバットラーは作戦を続行する為に実験場を放棄し逃亡を選択するも

【ブオオオオオオオオオオオオオオオ!!】

ポイゾンバットラー「っ!!」

背後からバイクの力強いエンジン音が聞こえてきてバットラーは後ろへ振り返る。

ポイゾンバットラー「ベルサード!?」

専用マシンベルブリンガーに跨ったベルサードがバットラーを1人追跡する。

ベルサード「逃がすものか!!?」

ポイゾンバットラー「ふん!?無駄な事を⋯⋯翼も無い死にぞこないが!!」

ベルサード「っ!?」

バットラーはベルサードに向けて超音波光線を放つ。放たれた超音波光線を頭を下げて躱しマシンの速度上げてマシンジャンプさせる。

ベルサード「ベルブリンガーアタック!!」

急接近するベルブリンガーに対してバットラーは飛行を封じられるも左翼を前方に展開し防御体勢をする。両者激突し後方に吹き飛ぶのはポイゾンバットラー。ルサードキックを始めヒーロー達の攻撃を防ぎ続けた左翼がベルブリンガーの体当たりにズタズタになり墜落する。

ポイゾンバットラー「キイエェェェ〜〜イ!!ベルサードォォォ!!」

ベルサード「行くぞ!?ポイゾンバットラー!?」

勇ましい声と共にマシンから跳躍しバットラーの視線の先には美しさすら感じ程の空中回転から付近のビルの壁をジグザグの稲妻状に蹴りの勢いを増させて右足に黄色。左足に緑色の電撃をそれぞれの足に纏わせたベルサードの姿があった。

ベルサード「稲妻電光ォーー!!ルサードキィーーック!!」

墜落するバットラーに向け迫ったヒーローが放つ急降下キックは眩い光と共にバットラーの胴体を穿ちベルサードの背を向けて状態でポイゾンバットラーは空中で爆発する。

 

鏡「此方、拓也。蝙蝠型改造人間の死亡を確認。」

路地裏から先回りした信玄と拓也はバットラーとベルサードの決着を団地にいるエレキトリガーマンに伝える。

エレキトリガーマン《了解。任務完了。速やかに撤退せよ。》

鏡「了解。」

そう連絡を終えると信玄は黄色いジープを運転してその場から急いで離脱する。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

〔推奨BGM すばらしき仲間[仮面ライダー]〕

『お化け屋敷』の生物学区画の研究室

アリシア「原田博士!?」

拘束された実験用吸血鬼の様子を見ていたアリシア霞原は声を上げる。

原田「どうしたどうした!?」

慌てて生物学の博士達が集まると拘束された実験用吸血鬼の姿が徐々に人間の女性の姿に戻っていく。

アリシア「博士。もしかして⋯⋯」

アリシア霞原は何かを察し原田博士は嬉しそうな笑顔を見せ

原田「あぁ。僕らのヒーロー達がまた三門市を救ってくれたんだ⋯⋯」

原田真は『お化け屋敷』の忍者部署達のヒーロー達の姿を思い浮かべながら言うのだ。

 

 

 

 

ガイラット秘密基地では

デススカル「おのれ!?ヒーローども!?次こそは必ずや目にもの見せてやる!!」

ポイゾンバットラーの死による作戦失敗の報告を貰いヒーロー達への怒りを爆発させるデススカル将軍。近く骨で出来た柱を三叉の槍で砕きながら悔しがる。

 

 

激闘を終えて団地の人達が元の人間の姿に戻ったのを確認し終えて静かに団地を去り暗い夜の道路にライトを付けながらマシンで『お化け屋敷』に戻るヒーロー達。

【ガイラットとヒーロー達の戦いは続く⋯⋯人類の自由と平和の為に⋯⋯負けるなヒーロー!?】

〔推奨ED ロンリー仮面ライダー〕

 




次回の『ワールドトリガー・TheREDManHERO』はある日、宇宙から日本に墜落した人工衛星に付着した謎の生物⋯⋯それはエネルギーを求め宇宙を彷徨う浮遊怪獣だった⋯⋯浮遊怪獣は東京へ行き破壊活動はせずに好物のフロンガスを始め数多のエネルギーを吸収し、東京全体を始め⋯⋯日本全体を大混乱させる。危機感を抱き浮遊怪獣に挑むレッドマンとミラーマンRBだがこれまでとはまるで違う怪獣の相手に役に立たず、浮遊怪獣は遂にトリオンと言う生体エネルギーに興味を持ってしまう。怪獣は未知のエネルギートリオンを求め東京から三門市に移動する。
『お化け屋敷』とボーダーはこの浮遊怪獣の駆除の模索する中、かつて風船怪獣バルンガを研究していた奈良丸博士を捜索する。
エネルギーを吸収し無限に巨大化する浮遊怪獣の特性に深刻な事態になる事を予想しプリズムファイターは銀河連邦からあるヒーローを援軍に来て貰いレッドマンと銀河連邦のヒーロー達と共に超巨大と化した浮遊怪獣は対峙する。
次回『フロンガ』お楽しみにして下さい⋯⋯
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