第7話 希望の光
「さくらちゃん! 絶対大丈夫だよぉぉおおお‼︎」
その言葉は何度も何度も聞いた。だって、私が何度も何度も言ってきた言葉だったから。それでもこんなに新鮮さを感じるのはどうしてだろう。グッと胸が熱くなる。ずっと泣いていたけど、今までとは違う、体温の感じる涙が込み上げてくる。あったかい。視界がぼやけるのは、涙のせい? でも、その涙は拭い去っちゃうのがもったいない気がして、頬に滴る感覚を堪能した。そっか、一人なんかじゃない。私は一人なんかじゃないんだ。大丈夫だ。もう大丈夫! すると目の前に小さな光が現れた。やがて光は集まり、その輝きは一層増した。すごくあったかいエネルギーを感じる。そして現れたのは、一枚のタロットカードだった。
「おかえりなさい」
そう呟いたのは、ライトさんのカードだったから。
「いいえ、それはこちらのセリフです。おかえりなさい」
「そっか、ただいま。えへへ」
難しいことはわからないけど、なんとなく腑に落ちた。
「待っててね、ケロちゃん」
私は立ち上がりながら振り向き、ケロちゃんの元から離れ、足を運ぶ。お姉さんの手を握り、壇上に引き上げる。
「ありがとう、お姉さん」
すると、お姉さんがぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「さくらちゃん、もう大丈夫だよ。絶対大丈夫」
「うん、ありがとう、私はもう、大丈夫だよ」
噛み締めるように言った。
さて、そうは言ったものの、
「どうしよう……」
それが目下の状況だった。すると、温かい手が、私の手をぎゅっと握る。
「お姉さん、大丈夫だよ! 私、ううん、私たちに任せて! ライトさん、力を貸して」
星の杖を携える。そして、
「汝が力と 我が心をもって 空に 希望を灯せ! ライト!」
その光景は美しかった。とは、月並みな言葉で、言葉を失うとはこのことだ。世界はこんなにも綺麗だったのか。世界というキャンバスに、色が広がっていく。光が広がっていく。希望が広がっていく。私は涙を流していた。その涙の種類は初めてのものだった。嬉しかったから? 感動したから? もちろんそれもあるけれど……。満開の桜が世界を祝福しているようだった。生まれてきてよかったと心からそう思えた。止まっていた人たちも動き出した。命を感じる。世界を感じる。ただただ涙が出た。この世に神がいるなら、なんて悪戯好きなのだろう。人が悪い。神が悪い。でも、憎めない。悔しいな。そんなことを思いながら、その光景を目に焼き付けていた。そう、それはまるで、桜色の海だった。
ついに、『化物語(上)』が届きました。想像以上のデカさに。辞書のような分厚さに。驚きました。さっそく冒頭の方を読みました。やはり言葉遊びがふんだんに使われていて、読み応えがありました。前にインプットとアウトプットの話をしましたが、インプットの方は生涯やめないと思います。自論としては、インプットするものは、できる限り自分が良質だと思うものにした方がよいと思います。人生を変えてくれるものばかりインプットしていてもそれはそれで怖いことだけれど。そうやって自分自身の軸と照らし合わせながら、良い影響を自分のなかに取り入れていく。まずはそこから始めたいと思います。