SEXFRIEND SS集   作:TANASOUKO

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2度目の6.21

 

「えぇと、ここの『明らむ』は明るくなる、じゃなくて『明らかにする』らしいぞ」

 

「あー、そうか。なんで急に情景が出てくるのかと思ったよ」

 

「じゃあ、ここの答えは大丈夫だよな」

 

「…うん。えーと……こう?」

 

「どれ、見してみ。……うん。正解」

 

 

 

 

 

 

「2度目の6.21」 03/06/21 by TANA

 

 

 

 

 

 

「んじゃちょっと休憩するか」

 

「うん♪ そだね」

 

「悪いな、今日はおふくろがいないからお茶が出せなくて」

 

「また御父様とご旅行?」

 

「そう。最近味を占めたのか、旅行してばっかりだ」

 

「いいじゃない。ふーふ円満で。こっちもゆっくりふたりで勉強できるんだし」

 

「しっかし、早瀬って相変わらず古文が苦手だよなぁ」

 

「……うー、他の教科で挽回できるからいいんだよ」

 

「なんで英語は得意なのに日本語だとダメかねえ」

 

「古文は日本語じゃないもん」

 

「いや、まごうことなくジュンゼンたる日本語だと思うぞ」

 

「いいの。わからなくても生きていけるから」

 

「でも目の前の受験には必要だぞ」

 

「うう…まさかキミに勉強を教わる日が来るとは思わなかった……」

 

「いや、オレも参考書みながらでないと何がなんだかよく分からないぞ。えっへんぷい」

 

「それはぜんぜん自慢するところじゃないよ……」

 

「いや、出来れば今のは『ぷい』につっこんで欲しいところだったんだが…」

 

「まぁでもキミもけっこう成績あがったよね♪」

 

「流すし」

 

「にしし♪ 教えた方としても鼻が高いよ♪」

 

「そりゃ、これだけ毎日教わっててぜんぜん成績あがらなかったらモンダイだろ」

 

「バイトだのなんだのってサボってばかりだったけどね♪」

 

「その秘密はもうすぐ明かされるから心配するな」

 

「? 何それ」

 

「あ……ゲフッゲフフン。今のなし」

 

「明かされるって、なになに?」

 

「だからなしだって」

 

「あー、私には言えないことなのね」

 

「そういうわけじゃねえよ。ただ……」

 

「ただ…?」

 

「いや、やっぱりなし」

 

「むー、私には言えないことなのねっ私悲しい」

 

「とか言いながらにじり寄ってくるのはどうかと」

 

「にっしっし♪ オネーサマに言いなさいって」

 

「誰がオネーサマだ。あ、こら、体まさぐるなっ」

 

「口から言えないなら体に聞くしかなさそうね♪」

 

「…お前またヘンな映画みただろ」

 

「ふっふー、男にも体の中に隠す場所があるからねー」

 

「そりゃ女だろ!」

 

「いや、あるじゃん。アナ」

 

「いちいち言うなー!」

 

「あ…ポケットに何か入ってるよ」

 

「!!」

 

「……秘密の内容はこれと見た!」

 

「ダメ!」

 

「オネーサマにおよこしなさいって♪」

 

「ダメだって……あっ、耳をナメるのは反則! 反則!」

 

「とったーっ!」

 

「あ、コラ! 返せ!」

 

「もうここまで来たんだから見せなさいって」

 

「……」

 

「…どうせ私にくれるものなんでしょ?」

 

「…そうだよ」

 

「じゃあいいじゃん♪ あけるよー」

 

「……」

 

「なにかなーなにかなー♪ ……あ」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……えと」

 

「見ての通りだよ。指輪」

 

「…これ、エメラルド…ホンモノ?」

 

「ニセモノあげても仕方ねえだろ」

 

「私の誕生石……」

 

「思ったより高くて誕生日に間に合わなかったんだよ……悪かったな」

 

「…いや、…その……」

 

「…あー、いや、なんだ、もともとあげるつもりだったんだからいいよ」

 

「ごめん……私、ムリに……」

 

「だから気にするなって。…もうちょっとタイミングはかりたかっただけだから」

 

「でも……」

 

「あーもう、しつこいオジョーサマだな。じゃあ返せ」

 

「……返してどうするの?」

 

「オレがはめる」

 

「……ぷっ。いくらなんでもキミの指には入らないと思うよ」

 

「じゃあ、オレのお古と言うことでお前にあげよう」

 

「わかった♪ じゃあ、もらっておくよ♪」

 

「ん」

 

「…でも、どうして今日なの?」

 

「……今日は6月21日だぞ」

 

「私とキミが、初めてエッチした日だね♪」

 

「…めちゃくちゃ覚えてるじゃん」

 

「キミの口から聞きたかったんだよ」

 

「…付き合い始めた日じゃないけど、まぁ、フシメの日ってことで」

 

「ふふっ……そうだね」

 

「…なぁ、今日はもう勉強終わりにしないか?」

 

「……にしし♪ 終わりにしてナニするのかな?」

 

「…それもオレの口から言わせたいのか?」

 

「にしし♪ ……言って♪」

 

「エッチ。セックス。性行為。情交。まぐわい。交尾。アンダースタンド?」

 

「……それ私のセリフじゃない」

 

「お、よく覚えてたな」

 

「そっちこそ」

 

「実はこんなこともあろうかとメモっといたんだ」

 

「うそー」

 

「嘘」

 

「認めるの早っ」

 

「いや、でもあのフレーズは一度言われたら忘れられないぞ」

 

「あのあとのキミ、大変だったよね♪」

 

「そうだなぁ。なにせクチビルは奪われるは、カラダは奪われるは」

 

「……その言い方だと、まるで私が襲ったみたい」

 

「とりあえず、オレが襲ったんじゃないことは確かだな」

 

「私も襲ってないよー」

 

「じゃあ間を取って、満作が悪いと言うことで」

 

「……なんで戸狩クンがここで出てくるの?」

 

「アイツが傘をロッカーに入れてたから、こうなった」

 

「こうなったのは、悪いことみたい」

 

「……いいや。すげえ良かった」

 

「じゃあ戸狩クンは私達の愛のキューピットだね♪」

 

「…今、満作が羽衣着て天使の羽つけてるところ想像しちまったぞ」

 

「…けっこう似合いそう」

 

「うん。オレもそう思った」

 

「……で、するの? しないの?」

 

「…ナニを?」

 

「エッチ。セックス。性行為。情交。まぐわい。交尾。交わり。交歓。カラダを重ねる。

一夜をともにする。愛の終着駅に向かう」

 

「……増えてるし。なんか文学的だし」

 

「スる。ハメる。またがる。騎る」

 

「それ、下品すぎ」

 

「にっしっし♪ …下品だと、盛り下がっちゃう?」

 

「……いいや。もう気付いてるだろ。つか触ってるし」

 

「にしし♪」

 

「…なぁ、今日、おふくろ帰ってこないんだけど」

 

「さっきも言ってたね♪」

 

「…今日、泊まっていくか?」

 

「うん♪」

 

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