アサルトリリィーPARASITEー   作:沼りぴょい

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作者は亜羅耶ちゃんがイチオシです←ここ重要


二話

「……あ、天葉様、悠斗達来ましたよ」

 

 森で待機していた天葉達に今から行きますという連絡をしていた悠斗達。リリィとしての身体能力を存分に生かし、五分で合流を果たしていた。

 

「依~~~奈~~~~!」

 

「ちょっ! いふぁいいふぁいふぉ! ふぉらふぁ!!」

 

 そして、天葉は依奈の姿を見つけた瞬間、一瞬で依奈の目の前に現れそのままほっぺたを引っ張り始めた。

 

「依奈! 何勝手に悠斗と二人きりとか羨ましいことしてたの! ずるい!」

 

「いいじゃない! 最近悠斗成分足りてなかったもの!」

 

 こんにゃろ~! とじゃれ合う二人を悠斗はとりあえ一旦無視し、樟美達の所に向かった。

 

「三人ともやっほー」

 

「……兄さま、よくあれ見てそのままスルーできましたね」

 

「あぁ、うん。あれはもう無視だよ無視。もう慣れた 」

 

 ちなみに、樟美と悠斗は同い年であるが、とある事情から樟美は悠斗のことを兄様と呼んでいる。詳しいことはry。

 

「で、本当は何をしていたのかしらぁ? 悠斗。私というのが居ながら」

 

 むにゅん、とそこら辺のリリィよりも発達している胸を恥ずかしげもなく押し付け始める亜羅椰。一瞬だけ悠斗の眉がピクリと反応したが、その前に壱が亜羅椰を悠斗から引き剥がす。

 

「こら亜羅椰! 誘惑しないの!」

 

「嫉妬かしら? 壱。安心して、私は悠斗もあなたもきちんと愛してあげるから」

 

「ヒッ!?」

 

 ペロリ、と唇を舌で舐めた亜羅椰に危険を感じた壱は、掴んでいた亜羅椰の腕を離し、すぐさま悠斗の後ろに隠れる。

 

「……お前は相変わらずだな、亜羅椰」

 

「仕方ないじゃない。これが私なんだから……ところで悠斗? 今晩は私の部屋に────」

 

「行かないからな」

 

 あら、残念と言いながら指をペロリと舐める亜羅椰。大抵の男ならその仕草をエロいと感じるのだろうが、亜羅椰の性格を理解している悠斗はジト目を向けるだけである。

 

 遠藤亜羅椰(えんどうあらや)。少々────いや、かなり癖が強いリリィである。戦闘技術や、彼女のレアスキルである『フェイズトランセンデンス』をS級で所持していることから一流なのであるが、気に入った相手を(性的に)喰ってしまうという厄介な性質を持っている。

 

 レギオンに入る際に、壱と樟美のことが(性的に)好きすぎて、勧誘されていたレギオンの誘い全て断り壱盤隊に入ったり、悠斗の寝込みを襲ったりなど(無事だった)かなりやらかしている。

 

「亜羅椰ちゃんエロイ」

 

「樟美からくってやろうか!」

 

「やめい」

 

 ぺちっ、と悠斗の一撃が亜羅椰の頭に襲い掛かる。その間に、樟美も壱と同じように悠斗の背中に隠れ、んべーと舌を出した。

 

「天葉様も依奈様も、じゃれ合ってないで行きますよ」

 

「「悠斗が原因なのよ!?」」

 

 ほっぺの引っ張り合いをしていた二人が揃ってツッコミをいれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、そうそう。わかっているとは思うけど悠斗、あれ使ったらだめだからね」

 

「わかってますよ。依奈様にもかなり釘刺されましたし、ちゃんとCHARMも持ってきてますから」

 

 と、悠斗は天葉達とは形状の違うCHARMを持ち上げる。

 

「ん、それならいいのよ」

 

 よしよし、と頭を撫でようとした天葉だが、サッと呆気なく避けられる。そのことに一瞬だけムクーと頬を膨らませたが、悠斗の顔を見て一瞬で気持ちを切り替える。

 

「総員! 戦闘態勢! 悠斗!」

 

「分かってます!」

 

 ジリジリと痛むうなじに手をやりながら周囲の気配を探る。

 

 この痛みは同胞が近くに居る時の反応。彼に対して、()()()()()()()()()()()()()()()()()と嫌にでも訴えかけてくる醜い同胞の思いが。

 

「横!」

 

「「「「「っっっ!!!」」」」」」

 

 次の瞬間、洞穴から虎視眈々と狙い済まされた鉄の腕が六人に向かって引き延ばされるが、事前に察知していた悠斗のおかげで難なく全員避けれた。

 

「っ、これ、上級生が捕獲していたヒュージじゃない?」

 

「同感っ。もう! 何やってんのよ百由!」

 

 決してどこぞの眼鏡かけたアーセナルのせいというわけではないのだが。

 

「とりあえず、ただのスモール級。私達の敵じゃないわ! 樟美!」

 

「うん、任せていっちゃん」

 

『ファンタズム!!』

 

 いくつもの仮定の世界線を覗き見て、欲しい結果に至るための動きや条件を空間単位で瞬時に理解できるスキル。自己の仮定から、未来の世界を脳内で再生して答えを得ると、周辺の人間にテレパスや共感で伝える。

 

 その中でも、樟美は史上最年少でファンタズムに覚醒した逸材であり、『神の子』とも言われるほどである。

 

「さすがは樟美ね」

 

「バッチリと見えるな……さすがは樟美だな」

 

「もう……褒めても手料理しか出ないよ、兄さま」

 

 戦闘中にも頬を赤らめさせるのは余裕の表れか、彼女の機嫌が著しく上がり、ヒュージの攻撃を踊るようにステップを踏んで避け始めた。

 

 ──ーフェアリーステップ……相変わらず奇麗だな。

 

「飛んで」

 

 バンっ! と彼女のCHARMのグングニルが射撃形態へと変わり、二発の銃弾がヒュージを襲う。

 

「やぁぁ!」

 

「せいっ!」

 

 ガキン! ガキン! と、間髪入れずに天葉と依奈が鉄の触手を切断する。

 

「壱!」

 

「りょう、かい!!」

 

 そして、すぐさま壱と悠斗も二人に続いて攻撃を仕掛けようと地面を踏み抜く。

 

「んっ!」

 

 壱と協力してヒュージの図体に突撃。衝撃でヒュージの体が吹き飛んだが────

 

 パリン。

 

「んげ!?」

 

 そのせいで、悠斗のCHARMに罅が入ってしまった。マギクリスタルコアまで罅が入っていないのは幸いだ。

 

「とどめよ。必殺! フェイズトランセンデンス!!」

 

 そして、亜羅椰のレアスキルであるフェイズトランセンデンスが炸裂し、魔力砲にのまれたヒュージはきれいさっぱり消えてなくなった。

 

「────ふう。S級とはいえ、流石に疲れるわね……ねぇ悠斗ぉ、おんぶしてよおんぶ」

 

「変なことしないならいいぞ」

 

「しないわよ。するとしても耳舐めるだけ」

 

「さて、亜羅椰は置いて行きましょうか」

 

「さ、皆帰るわよ~」

 

「あぁん! 冗談ですよ天葉様! 依奈様!」

 

 

 




アールヴヘイムの皆さんの口調難しい過ぎて……
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