アサルトリリィーPARASITEー   作:沼りぴょい

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十九話が二つある!とのコメントを頂きました。ありました。全部の題名を変えるのはめんど――――こほん、大変なので、その2!を加えました。

英断したわぁ……


二十四話

「どうして梨璃が罰をうけないといけないんですか!」

 

 レギオンアールヴヘイムの隊室に、田中壱の声が響く。

 

「結梨が人だって認められたなら、梨璃がしたことだってお咎めなしってことじゃありません?」

 

 亜羅椰がクッションを抱きしめながら不満げに言った。やはり、梨璃が体裁上仕方ないとはいえ、罰を受けることを認められないのだろう。

 

 ────やっぱ、二人は優しいな。

 

「命令は命令。例えそれが、間違いから出たものだとしても、撤回するまでは有効よ」

 

「命令を守ったり守らなかったりでは、仲間を危険に晒すことにもなるでしょう」

 

「そんなの分かってます! けど、リリィには臨機応変な状況判断も認められているはずです!」

 

「そうね。でもそれは百合ケ丘での話。外ではそれを、快く思わない人達もいるのよ」

 

「百合ケ丘には、たとえ形式上で梨璃さんを罰する必要があるの」

 

「……まぁ、色々と軍も動いていた見たいだし、相当な無茶だったんだろ」

 

「兄さまがそれ言う……?」

 

「いや、まぁその通りだけど…………」

 

 忘れていないだろうがこの男、先日政府に殴り込みを行っているため、無茶度で言えば悠斗の方が断然上である。その事に樟美が突っ込んだ。

 

「本当に良かったの? 悠斗。今まで必死に情報が出ないように色々と細工してたのに」

 

「いいのいいの。そのおかげで結梨の命も救えたことだしな」

 

 そして、その無茶で色々と悠斗か失ったものも大きい。政府にG.E.H.E.N.Aに情報を流すなと脅────命令をしたが、多分だが既に情報は流れていると見た方がいいだろう。

 

 故に、これから絶対悠斗はG.E.H.E.N.Aに狙われることとなる。勿論、貴重な実験体として。

 

 ────まぁ別に、手を出してくるなら容赦なく殺すけどな。

 

「そういえば悠斗、さっき梨璃の様子を見てきたんでしょ? どうだったの?」

 

「ん? あー……うん、なんか意外と元気だったよ?」

 

 悠斗の脳内に、ふにゃりとした顔で笑った梨璃が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごきげんよう」

 

「ゆうとー!」

 

「おっと……」

 

 その後、何やら神琳に呼び出された悠斗はアールヴヘイムの皆に断りを入れ、一柳隊の隊室の扉を開けた瞬間、結梨が飛び込んできたため、咄嗟にそれを受け止めた。

 

「とりあえず来たけど、何をするんだ?」

 

「悠斗さん、梨璃さんのアクセサリーを探すのを手伝ってくれませんか?」

 

「ん? アクセサリー?」

 

「さっきりりに会いにいったけど、頭の四つ葉のクローバーがなかったの」

 

「……あー、そう言われればそんな気がするな。あった時はなんか違和感あったし」

 

 と、言うことで先日いた砂浜に梨璃以外が集まった一柳隊。主導は神琳が行うらしい。

 

 悠斗もなにか手伝いたかったが、レアスキルは『ルナティックレッドアイズ』で何の役にも立ちはしない。少し落ち込んだ。結梨が慰めていた。

 

「テスタメント! 参ります!」

 

 現在、神琳達が行おうとしているのは複数のレアスキルを組み合わせ、広範囲を探すということ。

 

 軸になるのが神琳レアスキル『テスタメント』と、二水の持つ『鷹の目』、そしてミリアムの『フェイズトランセンデンス』である。

 

 神琳のレアスキル『テスタメント』は広域拡大化スキルとも言われ、任意の魔法やレアスキル、術式などの対象(有効範囲)を広げるという非常に有用で便利なスキルではあるが、使用時は使用者の周りを覆うマギの防御結界が薄くなるので、使用するのが難しいレアスキルでもある。

 

 今回行うのは、簡単に言えばテスタメントで鷹の目の範囲を広げ、フェイズトランデンスでマギを供給し、ずっと使えるようにしよう! ということである。

 

「た、鷹の目!」

 

 二水がテスタメントで強化された状態で鷹の目を使用。この時点で普段よりも幅広い範囲が見えるが、本番はここからである。

 

「フェイズトランセンデンス! 受け取れ、わしのマギ!」

 

 そしてさらに、神琳がフェイズトランセンデンスを強化し、それが二水へと向かった。

 

「ふぎゃあぁ……し、視界が広がって……! 色々見えます……! 見え過ぎますぅぅぅ!!」

 

 最終的に、二水の鷹の目は地球丸ごとを見た。

 

「ふぅわぁぁぁぁ!」

 

 あまりの情報量に目を回す二水。そして、ミリアムと仲良く倒れた。

 

「二水さんに負荷がかかりすぎましたね。失敗ですが、いいデータは取れたので、今日のところは良しとしましょう」

 

「よ、よかないわ……」

 

「うわぁ……淡々としてるなぁ……」

 

 顔色ひとつも変えずにたんたんとメモを取る神琳に対し、少し頬をひくつかせた悠斗。

 

「前途多難ですわ…………」

 

 二日目。今日も今日とて砂浜へ集まった一柳隊。

 

「昨日の失敗を踏まえ、今日は新しい組み合わせで行こうと思います」

 

 今日も主導は神琳である。内容を聞いたところ、今日は役に立てそうなので少し嬉しい悠斗。

 

「まず二水さん」

 

「また私ぃ!?」

 

「安心して。今度は二水さんの鷹の目のスキルを、皆さんに分担して貰います」

 

「そういえば、結梨もフェイズトランセンデンス使えたよな?」

 

「うん。ゆりも使う?」

 

 悠斗と手を繋いでいる結梨が神琳に問いかけたが、神琳はゆっくり首を振った。

 

「いえ、結梨さんは使わなくても大丈夫ですよ」

 

「わしに任せておくのじゃ!」

 

「さ、行きますよ!」

 

「ファイト一発! おりゃ!」

 

 ミリアムのCHARMと神琳のCHARMがぶつかり、マギの波動が全員に当たり、鷹の目の共有が完了される。

 

「ふえ……」

 

 だがしかし、ミリアムは倒れる。

 

「おぉー! なんか鳥になったみたいだ!」

 

「これが鷹の目か」

 

「………………」

 

「おおー。すごいね、鷹の目」

 

「確かに、これは便利だな……」

 

 上空から見下ろすというのは戦いの場において正確に位置を把握するた絶大なアドバンテージとなる。これは確かに鷹の目持ちは人気だなぁと納得をした。

 

「とはいえ、まだまだ焼け石に水ではなくて? これなら、私のスキルの方が────?」

 

 楓のレアスキルは『レジスタ』である。俯瞰視野獲得、範囲内の味方のCHARMスペック向上、マギスフィア保護シールド、パスコーステレパス能力の複合スキルという色々すんごいのが詰まってる便利スキルである。一家に一台ならぬ、一レギオンに一レジスタと付けたいくらい、ノインヴェルト戦術を成功させる確率を上げるためのレアスキルである。

 

 そんなレアスキルを持っている彼女は、足元で何かを見つけた。

 




レギオンリーグ報酬で亜羅椰が来ることに満面の笑み過ぎる作者。

亜羅椰ちゃん好きだぁ………これもしかしてアールヴヘイム全員ある?宜しければあの……レギンレイヴの汐里ちゃんもお願いしたいなぁ……なんて。

あ、ルドビコも来たりしちゃう?有り得そう。

ついに出てきた結梨ちゃん!分岐ですが………?

  • 結梨ちゃん生存ルートに決まってんだろ!
  • ゲンサク、ダイジ
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