注意、本編とはなんら一歳関係ありません。
亜羅椰ちゃん誕生日ですって
四月二十五日。遠藤亜羅椰にとって、一年に一回訪れる特別な日。
「「「誕生日! おめでとう亜羅椰!!」」」
そう、遠藤亜羅椰、16歳の誕生日である。
アールヴヘイムの控え室にて、大好きで大切な人に囲まれて、樟美お手製の誕生日ケーキを食べる。
嬉しかった。亜羅椰は普通に嬉しかった。
天葉は言った。「誕生日プレゼント、ここら辺であんまり贈り物に相応しいものが見つからなくて……だから、今日一日アールヴヘイムの誰かが言うこと聞いてくれる券をあげるね」と。
亜羅椰は即答した。「それでは天葉様、悠斗と二人きりになりたいですわ」と。
「え」
壱と樟美は色々と言いたいことはあったが、依奈の天葉が年上の余裕(内心めちゃくちゃ動揺してた)を見せて、控え室からは、亜羅耶と悠斗二人だけの空間になった。
「ねぇ、そっちに行ってもいい?」
「返答聞いてから動けよ……別に、いいけどさ」
返事を聞く前に対面に座っていた悠斗の元に移動していた亜羅椰。すぐさま悠斗の隣に座ると、ゆっくりと体を悠斗に預け、密着する。
亜羅椰が頭に装着しているネコミミみたいなやつがびこぴこと動いていたので、悠斗の手は自然と亜羅椰の頭に行き、そのままゆっくりと撫で始めた。
「んっ……ねぇ悠斗。私たちが初めて会った時のこと、覚えてる?」
「そらもちろん…………初めてあった時より、その後のことの方がインパクト強いけどな」
何があったかはご想像にお任せしますが、一つだけ言っておくとするなら、未遂ということだ。
「ねぇ、悠斗……あなたはいつになったら、私をあなた色に染めてくれるの?」
「……あんまり、俺に期待するなよ。俺に向けても、これから先の感情なんて一方通行なんだから」
こてん、と亜羅椰が頭が悠斗の膝に落ちる。上向きになり、悠斗と目を合わせると、ゆっくりと手を悠斗に伸ばし、頬に触れる。
「嫌よ。そんなのは私、絶対に嫌」
「なら、俺以外に見つけるんだな」
「それはもっと嫌…………だって、あなたのことが本気で好きなんだから」
「その割には、たくさん目移りしてるようだが」
「それは仕方ないのよ。美少女を見たらついつい目が奪われる。それと同じよ」
なんか違う気はするが。
「まぁ? どうしても悠斗が私を染めてくれないのなら……我慢できずに、私が強引に悠斗を染めちゃうかもだけど」
「へぇ? どんな風に」
「そりゃもちろん────ー」
亜羅椰は素早い身のこなしで起き上がると悠斗と対面になる、いわゆる、対面座位というやつである。
んー、と亜羅椰の顔が悠斗に迫る。今から亜羅椰が何をやろうかとしていたことを察した悠斗は、亜羅椰の口を人差し指で塞いだ。
「……もう、聞いてきておいて塞ぐのはズルよ」
ジト目で悠斗を睨む。
「いやいや、流石にキスはダメだ」
「悠斗? 私にはこれがあるのよ? だから命令を拒否するの禁止」
「常識的範囲を弁えろ。キスはそう易々としていいものじゃない」
「易々と、なんて思ってないわ。本気で、悠斗としたいの」
亜羅椰の瞳は、かつてないほどに真剣である。
「……後悔はしないな?」
「当然よ。私は既に心の準備は────んむっ!?」
ここから先は、想像にお任せします。
亜羅椰ちゃん、誕生日おめでとう。亜羅椰ちゃんって結構ガチめに誕生日プレゼントは壱と樟美でとかいいそう。だから、勢いまんまで書きました。
ついに出てきた結梨ちゃん!分岐ですが………?
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結梨ちゃん生存ルートに決まってんだろ!
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ゲンサク、ダイジ