PSYCHO-PASS Shepherd of the Sun   作:キラトマト

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#03 事件の後には……

 僕らが待っていると、パトカーが数台、こちらに向かってくるのが見える。

 

「あ、みんな来ましたよ!」

 

 パトカーから一係の人達や、その他、刑事さんが降りて、こちらに向かって来る。

 

「加賀美監視官、来栖崎執行官。少しこちらに来てもらえないかしら?」

 

 霜月さんに呼び出される。

 

「加賀美監視官! 電話してるのに出ないってどういうこと?!」

 

「あぁ、電話ですか。なんか、かかってきましたけど……」

 

「なんかかかってきた、じゃないわよ! 初任務のはずだったのに……まったく」

 

「それに来栖崎執行官! あなた公共の場でデコンポーザー使ったって本当?!」

 

(デコンポーザー? あの変形したやつかな?)

 

「使いましたけど、何か問題でも?」

 

 と、ひさぎは悪びれもせずに答える。

 

「問題ありまくりよ! それに────」

 

「霜月監視官。まずは現場の調査」

 

 霜月さんは常守さんに咎められて、現場の調査に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

「なにこの数値……?」

 

 目の前のお爺さんにドミネーターを向けた霜月監視官の最初の一声は困惑の声であった。

 

(なにこれ……青柳監視官からの報告ではドミネーターは反応しないって言ってたじゃない!)

 

「霜月監視官、執行しないと」

 

 常守監視官に言われ、トリガーを押そうとした矢先、お爺さんが舌を噛みちぎってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 被疑者が、死んでしまった。あの荒廃した世界にいた頃の僕なら、何も反応しなかったであろう。だが今は違う、この世界は、犯罪を起こす前に逮捕される。そんな世界なのだ、少し気が緩んでしまっていたのかもしれない。

 

「サン。サン!」

 

 考え込んでいると、ひさぎが入ってくる。

 

「ん? なんだひさぎ。こんな夜中に」

 

「あんた、様子変だったから来たの。しかもあんた家ないからって、公安局に泊まるとか、どうかしてんじゃないの?」

 

「ま、確かにここは流石にダメか」

 

 それもそうだ、まだデスクで雛河くんが仕事をしているし。もっともな指摘であろう。

 

「仕方ない。じゃあ僕はどこで寝ればいいんだ? ひさぎ」

 

「えっと……じゃ、じゃあ私の部屋に……来る?」

 

 どうやら泊めてくれるらしいが、いいのだろうか? いや、ひさぎの意見じゃなくて潜在犯がどうこうとか。

 

「いいのか? その……執行官の部屋で寝泊まりするなんて……」

 

「別にいいでしょ、ダメだったらその時考えれば?」

 

「また霜月さんに怒られろって言ってるのか? 絶対嫌だよ」

 

「どうせ怒られるだけで謹慎処分とかにはならないでしょ」

 

「だといいんだけど……」

 

 ともかく、今日のところはひさぎの部屋に泊めてもらうことになったが、早めに住むところ見つけないとなぁ、ひさぎに迷惑かける訳にはいかないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふわぁー、おはよう。って、ひさぎなんでもう着替えてるんだ?」

 

「あんた起きるの遅すぎ。もうすぐ作戦開始だから、早く着替えて」

 

「着替えて、って……」

 

「そこの機械で服自由に着替えられるわよ」

 

 ひさぎに言われ、その機械で服を決める。すると、瞬時に服装が変わる。

 

(すげぇな。この世界、未来的すぎるだろ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く乗るわよ!」

 

 と、指さされたのは一台の車。そこには常守さんと東金さんが既に乗っており、あとは、僕らが乗れば直ぐに発車します。といった感じであった。

 

「すみません遅れました!」

 

「謝罪はいいから、早く乗って!」

 

 僕らは素早く車に乗り、作戦概要を腕の端末で確認する。

その説明によると、カムイ? 今まで起きた事件の犯人が潜伏しているらしい軍事ドローン実験場へと行くらしい。まぁ要は調査なんだが、一係から三係までのほぼ全員が出動するらしい。

 

 と、常守さんの腕から着信音が鳴る。

 

「なに? 霜月監視官」

 

「あの、こんなに大所帯で行く必要は無いと思って掛けさせて頂きました。こっちも大変なんです!」

 

 霜月さんが嫌味ったらしく抗議する。

 

「これは禾生局長の命令なの。それに、人数配分は言っておいたはずだけど」

 

「だからその人数じゃ足りないと────」

 

「ごめん着いたから切るわね」

 

(常守さん、それはちょっと酷いと思う……)

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