恒常に出てくる伝令兵君くっそ嫌いなんでめちゃくちゃつらいです
「海だぁぁぁ!!」
シエスタに到着した日の昼下がり、ペンギン急便の面々はホテルを出てすぐのビーチへと遊びに来ていた。
「あっ、ちょ、エクシア待ってーな!」
エクシアは海を目の前にした途端に駆けていった。そしてすぐにクロワッサンがその後を追う。
「ふふっ、お二人とも楽しそうですね。テキサスさんも水着持ってくれば良かったのに。」
「いや、私はいい……」
他のペンギン急便の面々は皆水着を着ているのに対してテキサスはTシャツに短パンといった格好だった。
「あ、もしかしてテキサスさん、カナヅチなんですか?」
「……うるさいぞ、ソラ。」
テキサスは顔を赤らめて言った。
午後三時のビーチはかなり賑わっていて多くの人が行きかっている。さっき駆けていった二人ももう既に見えなくなってしまった。
「なぁソラ、アイスでも食べないか?」
「良いですね!あっちの方に屋台があるみたいなんで行ってみましょうか。」
ソラはその提案に二つ返事で答え二人はビーチ沿いを歩いた。
屋台の周りにもたくさん人が居て皆思い思いに黒曜石祭の前日を楽しんでいる。
「テキサスさん何味にします?」
「そうだな……チョコで。」
「じゃあチョコとストロベリーのダブルを二つ、お願いします!」
「それにしても意外ですねー、テキサスさんが泳げないなんて。」
「ソラ、その話はもうやめにしてくれないか……?」
アイスを買った二人は屋台の近くに設置されたベンチに並んで座った。
「そんな恥ずかしがるような事じゃないですって、今時泳げない人なんて幾らでもいますよ!」
「そうだよ、テキサスが泳げない事なんて大したことじゃないさ。」
「ですよね……って、えぇ!?モスティマさん、何でここに居るんですか!?」
モスティマと呼ばれた青髪の女はいつの間にか二人の間に立っていた。
彼女もまたテキサス達と同様にペンギン急便のメンバーであるが普段はトランスポーターとして放浪している。実際に二人がモスティマと最後に会ったのももう半年ほど前になる。
「やぁテキサス、それにソラ、久しぶりだね。」
「モスティマ、何故ここに居るんだ?」
「あれ?もしかしてボスから聞いてない感じ?今回の護衛作戦、私も参加するんだ。」
そんなことは作戦会議の時に聞かされては居ない。恐らくちしたことではないとボスの中で判断されたのだろう。
「モスティマ、エクシアがずいぶんと寂しそうにしていたぞ。」
「らしいね、ボスにも言われたよ。」
エクシアとはペンギン急便に入る前から繋がりがあったらしくひどく仲がいい。
「で、私も話に混ぜてよ。テキサスが泳げないんだっけ?」
「頼む、もうその話はやめてくれ。」