歌が嫌いになった孤独な少年   作:武田光璃

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2話

八幡「おい小町。あんまりはしゃぎすぎるなよ。こけるぞ。」

小町「お兄ちゃん、小町だってもう中学生なんだよ?そんなことにはならないって。あっと。」

八幡「ほら言わんこっちゃない。」

父「八幡も来年には高校生か。早いもんだな。」

母「行きたい学校とか決めてるの?」

八幡「....音楽に関する学校がいいな。俺ってギターとか結構触ってるからそういう関連がいいんだよな。」

小町「おぉ!お兄ちゃんにしては意見がハッキリしてるね。」

父「まぁ八幡ならそうだろうな。知り合いに音楽関連の学校に務めてるやつがいるから話しておいてやるよ。」

八幡「サンキュー。」

八幡がお礼をいった瞬間警報が鳴り響いた。

母「!!ノイズ!?早くシェルターに行くわよ!」

八幡「母ちゃん!後ろ!」

母「え?」

八幡の母の後ろにはノイズがおりそのまま触れて母は灰になってしまった。

小町「お母さん!!!」

父「畜生!!お前ら早くにげ!くっ!!」

父は八幡を突き飛ばした。

八幡「何すんだ....」

八幡は振り返るがそこには灰になった二人の姿があった。

八幡「何で..何でなんだよ!いつも小町を大切にしてたじゃないか!どうして俺を助けるんだよ!!ぅ...ううぁぁぁ!!!」

八幡が叫んだときある歌が聞こえてきた。そして目の前のノイズを倒していった。

??「そこの貴方!何してるの!早く逃げなさい!」

そう言ってそんなの人は他の場所に向かっていった。

八幡「(何なんだよ...何でお前らは戦えるんだよ...止めろ...止めてくれ.....もう歌わないでくれぇ!!!)」

シャドウ「力が欲しいか?ノイズを倒せる力が。」

八幡「(欲しい...)」

シャドウ「お前はこの力を使い何を成す?」

八幡「(俺は...!もう二度とノイズによって悲しませたくない!俺がノイズを殲滅してやる!!)」

シャドウ「けけけ!!おもしれぇじゃねぇか!お前に俺の力を使わしてやるよ。但し代償はあるがな。それはーー」

 

八幡「ガアアァァァ!!!」

??「艦長!対象が起きました!しかし暴走しそうになっていますよ!?」

弦十郎「落ち着け慎次。もしこの場所を壊そうとしたら俺が止めるだけだ。」

八幡「親父.....ごめんよ。母ちゃん...守れなくてごめん。小町....お前は俺よりも生きるべきだったのに...!ぁぁぁぁ!!」

シャドウ「おいハチ!これ以上暴れるんじゃねぇよ!俺まで被害に合うんだよ!」

八幡「.....すまない。何とか落ち着けた。」

シャドウ「やっとか。どんな夢見てたんだよ。」

八幡「お前と会う少し前からのことを見てたんだよ。」

シャドウ「あぁ。だから暴れてたのか。」

八幡「ここは?」

弦十郎「お目覚めのようだな。」

八幡は部屋に隔離されており窓ガラスの向こう側に二人の男がいた。

八幡「何のようなんだ。」

弦十郎「単刀直入に言う。君は何者なんだ。その鎧は聖遺物なんじゃないのか。」

八幡「...雪音は?」

シャドウ「どこだろうな。今反応を探してるんだがな。」

弦十郎「......」

シャドウ「...あの野郎お前が答えるまで待ち続けるつもりだぞ。」

八幡「はぁ...比企谷八幡。それが俺の名前だ。さっきも答えたはずだが俺は今のところお前たちシンフォギアと対立する気はない。それにしたところでお前らが負けるのは目に見えてるんだよ。」

慎次「(確かにさっきの戦闘を見る限りあの二人を軽く凌駕していた。)」

八幡「後、あれは聖遺物じゃない。シャドウの力だ。」

弦十郎「シャドウだと?」

八幡「ある生物だ。お前らには関係ないだろ。てか、雪音は何処だよ。」

弦十郎「クリス君なら我々が預かることにした。」

八幡「...雪音は嫌がってないのか。」

弦十郎「....君の側にいると聞かないからな。少し他の部屋で待ってもらーー」

八幡「よく聞けよ大人達。俺は歌が大嫌いだ。シンフォギアが歌う歌なんて聞くだけで反吐が出る。だから俺はお前たちに頼らないで一人で戦ってきた。俺と同じ目に合わない人のためにな。」

八幡はそう言って窓ガラスを割ってクリスを探しにいった。

弦十郎「待て!」

すると後ろからすごいスピードで追いかけてくる弦十郎。

八幡「あいつ強いな。シンフォギアを纏ってる奴よりも強いんじゃないか?」

シャドウ「それは充分にあるな。戦ってみるか。」

八幡「そうだな。少しは鍛練になるかもしれない。」

八幡はそう言って急ブレーキをかけて弦十郎と向かい合った。

弦十郎「これ以上行かせるわけにはいかん。君は一体何を見たんだ。」

八幡「少しは自分で調べろよ。」

八幡はそう言って飛び蹴りを弦十郎に仕掛けた。弦十郎はそれを受け止めようとしたが

弦十郎「な!!」

そのまま吹き飛ばされてしまった。

八幡「俺だって体は鍛えてるんだよ。お前だけじゃないんだからな。」

八幡はそのままクリスを探しに戻った。

響「師匠!?大丈夫ですか!?」

翼「そんな...叔父様でも勝てないのですか!?」

弦十郎「あの男、強いぞ...!慎次!他のみんなに連絡しろ!比企谷八幡という男について調べるんだ!」

 

クリス「八幡....」

クリスは別室で横たわっていた。最初は出ようと試みたがシンフォギアが纏えなく力は人並以下のため諦めていた。

クリス「(大丈夫なんだろうか。八幡に着いていきたかったのに止められて挙げ句の果てにはこの部屋に入れられるしで最悪だな。八幡のことはアイツの荷物にあった手帳を見たらわかったけどそれ以外なんも知らないんだよな。....本当に信じていいのかな。)」

八幡「どっこいしょ!!」

クリス「うえぇぇ!!??」

八幡「おっ、ここにいたか。いやぁ早めに見つかって良かったわ。」

クリス「八幡!?」

八幡「ん?名前分かったのか。ま、いいや。さっさとずらかるぞ。こんなとこにいてもどうしもうもないならな。」

クリス「ずらかるってどうするんだよ!?ここは地下だぞ!?」

翼「見つけたぞ!!」

響「すいませんけど調査が終わるまではおとなしくして下さい!」

八幡「逃げ道は無いってか?」

翼「その通りだ。」

八幡「...さて問題だ。逃げ道がない少年少女がいました。助かるためにはどうすればいいでしょうか?」

響「えぇ!?えぇとそれは...」

翼「何をするつもりだ!」

八幡「正解はな?」

八幡がそう言うと背中から黒い翼が現れクリスを抱き抱え

八幡「自分で逃げ道を作ることだ。おっさんにもよろしく伝えてくれよ。お前たちが真実を知ったときの反応が楽しみだ。」

クリス「うわあぁぁ!!!」

八幡はそう言って地上に向かって飛んでいった。尚、目の前にあった壁などは壊しながら。

翼「真実だと?」

響「あの、翼さん。あの人が暴れたときのこと覚えてますか?」

翼「あの霧が現れたときか?」

響「あの人が歌わないでくれって言ってたんです。もしかしたら何かあるのかもしれません。」

翼「だが私達には関係ないんじゃ。」

弦十郎「....関係あるぞ。」

翼「叔父様?」

弦十郎「あいつは二年前ノイズの襲撃で家族を失っている。そしてそこでシンフォギアを見ていたようだ。」

響「でもそれだけであんなに私たちを嫌うんですか?」

弦十郎「....そのシンフォギアを着ていたやつは八幡君の家族を見捨てて他の者を助けていたらしい。」

翼「な!?」

弦十郎「八幡君は目の前で家族が灰になっているのを見ていたようだな。そして目の前にシンフォギアが現れて歌を歌いながら戦ってるのを見て歌が嫌いになったんだろう。一種のトラウマだな。」

響「じゃああの人も困ってるんですか?」

弦十郎「いや、困ってはいないだろうな。現に俺達の力を借りずにノイズを倒していたのだから。」

翼「しかしこのままではシンフォギアのことが世に出回ってしまいます!」

弦十郎「だからこそあいつは一人で戦ってるのだ。誰にも見つからず助け合いを必要としないで動きやすいようにな。」

 

八幡「よっと。ここが俺の家だ。」

クリス「ここがって人が住める場所かここ?」

八幡が着いたのは外から見ると廃アパートのような場所だった。

八幡「着いてこい。見ればわかるさ。」

クリスは八幡の後を着いていき道の途中で止まった。

クリス「ここに何があるんだ?」

八幡「....コール シャドウ ナルカミ ジョーカー。」

八幡がそう呟くと下が急に浮かび上がり八幡はそのまま降りていった。

クリス「な、何だこれ?どういうことだよ。」

クリスは恐る恐る八幡の後ろに着いていくと地下にはかなり広い部屋がありクリスは驚いていた。

クリス「す、すげぇ、こんな場所作ったのかよ?」

八幡「流石に作り終わったときはそのまま二日ぐらい寝てたけどな。」

シャドウ「あん時のハチは傑作だったな!!」

八幡「人の疲れてる姿見て喜んでんじゃねぇよ。」

シャドウは八幡の体から出て狼の姿になって現れていた。

クリス「お、おい八幡!?お前の体から狼が出てきたぞ!?」

八幡「こいつが俺が纏ってた鎧、シャドウだ。仲良くしてやってくれ。」

シャドウ「よろしくな小娘。」

クリス「小娘って呼ぶな!私には雪音クリスだ!」

シャドウ「どちらにしても俺よりも年下だから小娘なんだよ。」

クリス「くっ....そう言えば八幡。さっきの扉か?それを開けるときにシャドウって言ったのはわかったんだけどナルカミとジョーカーって何だ?」

八幡「シャドウと同じ生き物で何処かにいる生きてる鎧か?」

シャドウ「だから言ってるだろ。俺達は鎧じゃない。生物なんだ。お前らの一部を貰って生き続けるな。」

クリス「貰うって何をもらってるんだ。」

シャドウ「俺は記憶だ。」

クリス「記憶って...!」

八幡「俺の記憶はいい思い出がないからな。シャドウは俺の記憶を貰って俺はシャドウの力を使えてるんだ。記憶を与える量が多いほど力を使えるんだ。」

クリス「そこまでしてノイズを倒したいのか?」

八幡「そうだな。あの日から俺の生活は変わったからな。」

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