5人のイグニスで大規模スキャンを
「何か違和感があるんだよなぁ。俺のリンクセンスがそう言ってる。プレイメーカーも同じ感覚を持ったってよ」
「単純に出力が足りてないんだ。くそっ、6人なら、ライトニングがいれば何とかなったのに」
「ウィンディ落ち着けって。言ってることが滅茶苦茶だぞ。それよりさぁ、リボルバーのことはどうすんだ?」
Aiがウィンディを宥めながら、やや強引に話題を転換する。大規模スキャンをかけた後、リボルバーからプレイメーカーに会談の申し入れがあったのだ。
「罠の可能性もある」
「私も不霊夢の意見に賛成だ」
「う~ん。でもプレイメーカーは乗り気なんだろ。まあ、ノコノコ全員で行く必要はないさ。一網打尽にされてもマヌケだからな。どっちにしろアクアがいれば、リボルバーの真意は見抜けるだろ。僕とアースは後方にいてやるよ」
アクアと合流した時、彼女はブルーガール改め、ブルーメイデンのデュエルディスクにいた。最初はブルーメイデンがアクアのパートナーだと思ったのだが、ブルーメイデンの幼馴染がパートナーだったらしい。
パートナーの
「だがアクアをひとりで行かせるのは……」
「Aiと不霊夢が一緒だっての。それにもし捕まっても、おまえが救出してやればいいじゃないか」
「むぅ、捕まるなど考えたくもないが、仕方ない」
となれば、俺も必然的に留守番か。
「通信が途切れた!?」
リボルバーとの会談場所に行ったプレイメーカーからの通信が急に途絶えた。草薙さんが必死に修復しようとしているが、回復する様子はない。
「やはり罠か! くっ、アクア。今すぐ助けに……」
「落ち着け。これはライトニング対策だろ。今のリンクヴレインズはライトニングの監視下にあるからな」
ウィンディがネットに潜ろうとするアースの肩を抑えつける。その言葉に草薙さんも少しは落ち着いたようで、しばらくは無言の時間が流れた。
「ぐぬぬぬぬ、遅い! 遅すぎる! やはりこれは罠ではないのか!?」
「落ち着けアース。ウィンディを見ろ、平然と……はしてないな、あんまり」
あれはちょっとイラついている顔だ。右目だけを細めるのがあいつの癖なんだよな。
「……コーヒーでも淹れよう」
草薙さんも落ち着かないのだろう。そう言って席を立った。
それからさらにしばらくの時間が経ち、プレイメーカーとソウルバーナーが帰ってきた。
「おう、おかえり~。って、あら?」
帰ってくるなり、尊が無言で飛び出していく。
「何かあった?」
「少しな」
「不霊夢が付いてるから大丈夫だって。それより聞いてくれよ。Aiちゃんおったまげったまだよ」
おったまげったまって今日日聞かねぇな。
それからAiはリボルバーとの会談内容を語った。それを纏めると――。
「ハノイの塔の再建を手伝えってことね。俺には無理だな。プログラムは基礎的なことしか分からん」
「まあ、そっちは俺と遊作でやるさ。おまえらも手伝ってくれるだろ」
草薙さんがイグニスたちに視線を送る。アースは微妙な顔をしていたが、最後には不承不承了承した。
そして数日後、再建したハノイの塔を使った大規模スキャンが行われた。その結果、リンクブレインズを複製したミラーワールドの存在が明らかになった。
最後の戦いが始まる。