遊戯王VRAINS 風翼のバディ   作:乾燥海藻類

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第20話 スキャンプログラム

5人のイグニスで大規模スキャンを(おこな)ったが、ライトニングの根拠地は発見できなかった。

「何か違和感があるんだよなぁ。俺のリンクセンスがそう言ってる。プレイメーカーも同じ感覚を持ったってよ」

「単純に出力が足りてないんだ。くそっ、6人なら、ライトニングがいれば何とかなったのに」

「ウィンディ落ち着けって。言ってることが滅茶苦茶だぞ。それよりさぁ、リボルバーのことはどうすんだ?」

Aiがウィンディを宥めながら、やや強引に話題を転換する。大規模スキャンをかけた後、リボルバーからプレイメーカーに会談の申し入れがあったのだ。

「罠の可能性もある」

「私も不霊夢の意見に賛成だ」

「う~ん。でもプレイメーカーは乗り気なんだろ。まあ、ノコノコ全員で行く必要はないさ。一網打尽にされてもマヌケだからな。どっちにしろアクアがいれば、リボルバーの真意は見抜けるだろ。僕とアースは後方にいてやるよ」

アクアと合流した時、彼女はブルーガール改め、ブルーメイデンのデュエルディスクにいた。最初はブルーメイデンがアクアのパートナーだと思ったのだが、ブルーメイデンの幼馴染がパートナーだったらしい。

パートナーの()はライトニングの電脳ウイルスに侵されて昏睡状態に陥っている。その娘を快復させるために、アクアとブルーメイデンは協力関係になったようだ。

「だがアクアをひとりで行かせるのは……」

「Aiと不霊夢が一緒だっての。それにもし捕まっても、おまえが救出してやればいいじゃないか」

「むぅ、捕まるなど考えたくもないが、仕方ない」

となれば、俺も必然的に留守番か。

 

 

 

 

 

「通信が途切れた!?」

リボルバーとの会談場所に行ったプレイメーカーからの通信が急に途絶えた。草薙さんが必死に修復しようとしているが、回復する様子はない。

「やはり罠か! くっ、アクア。今すぐ助けに……」

「落ち着け。これはライトニング対策だろ。今のリンクヴレインズはライトニングの監視下にあるからな」

ウィンディがネットに潜ろうとするアースの肩を抑えつける。その言葉に草薙さんも少しは落ち着いたようで、しばらくは無言の時間が流れた。

「ぐぬぬぬぬ、遅い! 遅すぎる! やはりこれは罠ではないのか!?」

「落ち着けアース。ウィンディを見ろ、平然と……はしてないな、あんまり」

あれはちょっとイラついている顔だ。右目だけを細めるのがあいつの癖なんだよな。

「……コーヒーでも淹れよう」

草薙さんも落ち着かないのだろう。そう言って席を立った。

それからさらにしばらくの時間が経ち、プレイメーカーとソウルバーナーが帰ってきた。

「おう、おかえり~。って、あら?」

帰ってくるなり、尊が無言で飛び出していく。

「何かあった?」

「少しな」

「不霊夢が付いてるから大丈夫だって。それより聞いてくれよ。Aiちゃんおったまげったまだよ」

おったまげったまって今日日聞かねぇな。

それからAiはリボルバーとの会談内容を語った。それを纏めると――。

「ハノイの塔の再建を手伝えってことね。俺には無理だな。プログラムは基礎的なことしか分からん」

「まあ、そっちは俺と遊作でやるさ。おまえらも手伝ってくれるだろ」

草薙さんがイグニスたちに視線を送る。アースは微妙な顔をしていたが、最後には不承不承了承した。

そして数日後、再建したハノイの塔を使った大規模スキャンが行われた。その結果、リンクブレインズを複製したミラーワールドの存在が明らかになった。

最後の戦いが始まる。

 

 

 

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