徹夜明けにエボルトになっていたのですが。 作:通りすがりのゴキブリ
作者「エボルト」
友達「え?」
「…はぁ~、レポートやっと終わったよー。」
椅子の背もたれに勢い良くもたれ掛かる。
徹夜明けの日曜日、時刻は13時。世間で言う昼時はもう過ぎ、人々は大方昼寝をしている時間帯だろうか。
「ふぁ~」
口から大きな欠伸が出る。昨日から寝ていないから滅茶苦茶寝みぃ。
ベッドに入り脱力して目を閉じる。
「きょうがおまえたちのめいにちだ!」
「こんどこそおわりだ!えぼるとぉぉぉぉお!!」
…少し外が騒がしい。
何やら子供の遊び声の様だ。
眠りを邪魔された事で苛つきを少し覚えるが、同時に微笑ましさも感じる。
先程聞こえた声は「エボルト」と聞こえた。
大方仮面ライダービルドのごっこ遊びでもやってるんだろう。最近の子供は凄い、あんな複雑なストーリーを理解できるのだから。
仮面ライダー…懐かしいな…
俺は幼い頃から自他共に認める大の特撮好きだ。幼少の頃はよくごっこ遊びもしたっけ…
…しかしエボルトか…
「あー、一度ストレス発散がてらにエボルトにでもなって惑星ぶち壊しまくりて~!!叶えて神様。」
…一人で何を言ってるんだ俺は…
エボルトになって惑星ぶち壊したいって…小学生でも言わないぞ…
思わず口に出してしまった言葉に恥を覚える。
「…はぁ~アホらし、寝よ。」
再び目を閉じ、体をリラックスさせる。
『お主の願い叶えてやろう。』
なんか聞こえた?…気のせいか!
***
目が覚めるとまず最初に覚えたのは体がふわふわする感覚、浮遊感と言うべきか。
そして目に写ったのは真っ暗な空間に白色の大地、しかしその大地を踏みしめると非常にごつごつしており、まるで岩の上を歩いてる気分だ。
そしてここが何処なのか、それは目の前にある光景を見ればすぐに明らかになった。
「………?!」
俺の目の前にあるのは大きく、そして青く美しい惑星。
本来俺が居るべき惑星。
間違いなく地球だ。
ここから地球の全体を見ることが出来ると言う事はここは宇宙空間であると言う事。
そしてこの光景に白い大地、何より今見える地球、この光景小さい頃宇宙の図鑑の写真で見たことが有る。
「………ここ月面か?」
…!
なんだ今のは?俺が出した声か?何か妙に聞き慣れた声だったが…
「あー、あーアメンボ赤いなあいうえお」
間違い無い俺が出した声の様だ…
「何故声が変わってる?」
変わり果てた声で疑問を呟く。
そもそも何故今月面にいる?
これは何かの夢か?
夢ならば早く覚めたい、そう思いながら両頬をつねったりパンパンと軽く叩いて見るが顔が手に触れる度、突起物に触れたような感覚を覚える。
そして先程から感じるこの包まれているような感覚…何やら今俺は何かを纏っているみたいだ。
「…夢ではない…」
しかし一つこれではっきりした、感覚を正確に感じ取れると言う事はこれは現実だ。
しかし現実となると俺の体に起こった異変をそのままにする事は出来ない。
「どうなってるんだ?!」
半ばパニックになりながら自分の体を見てみる。
やはり俺の姿は変わっている様だ、しかしそれを見た瞬間自分が何者に変わったのかを完全に理解してしまった。
「……まさか…」
嫌な予感で心を一杯にしつつ何度も全身を確認する。
黒がメインのアンダースーツに白黒のアーマー、そして腰に巻かれた黒色のトリガーが装置された赤色のバックルに二つのボトル。
「……仮面ライダーエボル…だと?!」
間違い無い、徹夜明けに目が覚めたら俺は仮面ライダーエボル ブラックホールフォームへと姿を変えていた。
「何で…何でこんな事になっとるん?!」
はっと自分の失言を思い出す。
『あー、一度ストレス発散がてらにエボルトにでもなって惑星ぶち壊しまくりて~!!叶えて神様』
オイ嘘だろ。
あの時はマジで願ってはいないんだよ。
何でマジになって叶えちゃうの?
大学2年生、石動総一。課題や勉強に追われて多忙な日々でもそれなりにやりがいは感じていましたし、別に不満も無いのです。
…ただ…ただちょっとだけ。
男の子なら誰にでもある闘いに憧れる感情が少し他人よりも強く、ただ勉強や課題をするだけの生活に飽きていたのです。
……本当ですよ?
友達「お前の小説、パワーバランスぶっ壊れすぎやろ!」
さて二作品目のプリキュアの小説ですが、何を原作にすべきか悩んでます。そこで読者の皆様にアンケートを取りたいと思います。
またどちらも捨てがたいと考えているので、ここで不採用になってもしれっと同じエボルトの小説を書いているかも。
ちなみに作者の頭では以下の小説の展開や内容は出来ているのでご安心を。
なおアンケートの集計期間は4/15の正午までとします。