徹夜明けにエボルトになっていたのですが。   作:通りすがりのゴキブリ

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ただいまスマイルプリキュアの小説の執筆を検討中です、投稿されたら良ければ読んでみてください。


5話 おとまりエボルト

ほのかside

 

公園であのエボルと言う戦士と戦ってから数十分後、私は疲れた体を引きずりながら家に帰っていた。

 

「…はぁ……」

 

「やっと着いた」と内心呟きながら家の門を通る、すると早速我が家の家族の一人が出迎えてくれた。

 

「…ただいま忠太郎。」

 

この子は忠太郎、私が小さい頃からこの家で飼っている私の大切な愛犬だ。

 

だが忠太郎は呼び掛けてもそっぽを向いて反応しない。様子がおかしいと思い近づけば帰って逃げられる始末だ。

 

ご機嫌斜めなのかな?と考えその場を後にする、こういった事は機嫌が直るまで深入りしないのが最適だ。のんびりと忠太郎の機嫌が直るのを待とう。

 

「おや、お帰りほのか。」

 

「うん、ただいまおばぁちゃま」

 

忠太郎を後にし、玄関の前に行くと祖母が帰りを迎えてくれる。どうやら掃除中なのか箒をさっさと掃きながら笑顔を浮かべている。

 

「今日は遅かったねぇ?」

 

「う、うん…部活が長引いちゃって…」

 

咄嗟に帰りが遅い理由を誤魔化す。

 

祖母にプリキュアの事は秘密だ、下手に誰かに話そう物ならその人に危険が及ぶだろうし、それが家族ならば尚更だ。

 

「遅くまで疲れたでしょ?お風呂沸いとるからゆっくり使って行きなさい。」

 

「うん。ありがとおばあちゃま。」

 

お風呂が沸いてるのは有難い、早速今日の疲れを洗い流そう。

 

「ほのか」

 

だが家に入ろうと玄関を開けたとたん後ろから祖母に呼び止められる。

 

「あんた体調とか大丈夫かい?」

 

「…え?」

 

祖母の質問に思わず驚いてしまう。

 

確かに疲れてはいる、けど別に体に異常は無いはず。

 

「大丈夫だけど…どうして?」

 

「んや…なら良いのさ。」

 

そう言うと祖母はなにも言わず掃き掃除に戻る。私も早く疲れを癒すため家に入るのだった。

 

***

 

「………」

 

お風呂に入り、晩御飯を食べて疲れも少し取れた私は今、学校の課題に手を着けている。

 

自分はこう言った事は疲れていてもやっておかないと気が済まない気質なのか、と考えると少し生真面目過ぎかと思い頬が緩む。

 

そういえば美墨さんは今何をしているかな?やっぱり疲れてそのまま寝ちゃってるのかな?明日の学校で写させてって泣きつかれそうだな…

 

「…ふふっ」

 

思わず笑い声が漏れてしまう。私と美墨さんは対照的なタイプだな…

 

「ほのか。」

 

そんな事を考えているとカードコミューンから相棒のミップルが声を描けて来る。

 

「ん?どうしたの?ミップル?」

 

この時間はミップルは普通寝ているはず、お腹でも空いているのかな?

 

「…夕方戦った奴の気配がするミポ」

 

「…!!」

 

だがミップルの言葉で私ののんびりとした考えは消え失せた。夕方戦った奴…エボルト…!

 

「…どこにいるかわかる?」

 

「…ほのかの家ミポ…」

 

私の家にエボルが…?そうなるとまずい、あいつの目的は何なのか解らない。でも私達にいきなり攻撃を仕掛け、私達では歯が立たない程の強さを持っている。

 

「おばぁちゃまと忠太郎が危ない!美墨さんを呼ばないと!」

 

「その…違うミポ」

 

少し戸惑った様に言葉を濁すミップル。

 

プリキュアになって数ヶ月、ずっとミップルとは一緒に居た仲だが、こんな彼女を見るのは初めてだ。

 

「…違うって…どう言うこと?」

 

家族に危険が及ぶかも知れない状況で何なのだろう?

 

私はイラつきを隠しながらミップルに問いかける。

 

だがミップルから帰ってきた返答は衝撃的なものだった。

 

「ほのかから…エボルの気配がするミポ」

 

…え?

 

ミップルは何を言っているのだろう?

 

余りにも衝撃的な返答に頭が真っ白になる。

 

ほのかから?私から?エボル?夕方戦った奴?

 

『こりゃ驚いた、俺の気配を察知できる人間がいるなんてな…』

 

……!

 

混乱する私に誰かが話し掛ける。

 

いや、この声を聞いた時点で誰なのかは解っていた。

 

「…エボル…」

 

『そうだ、俺の名はエボルト、エボルは渾名見たいなモンだ…最近地球へやって来た地球外生命体さ。』

 

「地球外生命体…」

 

正直混乱している、いきなり現れて戦った後も何故か自分の近くに居るのだから。

 

「…何処に居るの…?!そもそも何が目的?!」

 

『何処って…お前の体内だよ。目的は特に無い、もう果たしているからな。』

 

 

体内…?私の体の中にエボルが居るって事…?!

 

『まぁ、いきなりそう言われても困惑するだけだよな…この際話しておこう、俺昨日地球に降り立ったばかりで住むところが無いんだよ…』

 

「宇宙船とかは無いの?」

 

『無い』

 

「そ、そう…」

 

 

つまりエボルが言いたいのは地球に降り立っても行く所が無いから暫くの間私の体を貸してほしいという事だろう。

 

『頼む…虫が良い話だってのは理解している、こっちも死活問題なんだ…地球にいる間で良いからお前の体に居候させて貰えないか…?』

 

エボルの口調から察するに結構大きな問題の様だ。

 

「…いくつか聞いても良い?」

 

『答えられる範囲ならな。』

 

「なんであの時私達に襲いかかったの?」

 

『それは俺が君達のファンだからだよ、宇宙から見ていたんだ…プリキュアってのが地球に居て、悪い奴らと戦っているってな。それで何れくらいの強さなのか気になってな…誤解させたのならすまなかった…』

 

何となくだがエボルが私の中で頭を下げている様な気がする。嘘を付いていたり騙したりしている雰囲気は無かった。本気で反省している様だ。

 

私達のファン…しかも宇宙から私達の戦いを見ていたんだ…でもあんなにボロボロにやられちゃったんだし…がっかりさせちゃったかな…?

 

「その…どうだった?私達の強さは…?」

 

『…地球の中では相当強いと思うぞ。特に今日の君のドロップキックには冷や汗をかいた…』

 

内心エボルの言葉に安堵する、でもそのドロップキックすら簡単に避けられてしまった…

 

「あと二つ程聞きたいのだけれど…目的は何なの?もう果たしているって言ったけど、そして何で地球に降り立ったの?」

 

『あー、その事なんだが…』

 

これは一番の謎だ、宇宙からのファンが居てくれたのは嬉しい限りだが、わざわざ私達に会いに来るために地球へ訪れたとは考えにくい。

 

となると…

 

エボルから帰ってきた返答は予想通りのものだった。

 

『俺の故郷の星は滅んでいる…だから俺はこの地球を第二の故郷にしようと思っているんだ。』

 

「やっぱり…」

 

少し考え込んでしまう、もし私がエボルと同じ立場で、地球が滅んで私だけ生き残ったらと考えると…ゾッとする。

 

『勿論ずっととは言わない、暫くの間で良い。お前の体に居候させて貰えないだろうか?』

 

私の体に居候…端から聞いてみれば凄まじいパワーワードだろう。でも故郷が無くて帰る場所が無いのは可哀想かも…

 

「…ほのか…」

 

ミップルが不安そうに覗いてくる。少し難しい顔をしていたからだろうか。

 

「良いでしょう。」

 

「ほのか…?!」

 

『本当か?!」

 

エボルにちゃんと聞こえるように自分の体に目を配りながら話す。

 

「うん、帰る場が無いのは可哀想だし。ちゃんと地球の決まり事を守って生活できるなら、私からなにも言う事は無いから。」

 

「…ほのかがそう言うなら私も賛成ミポ」

 

『二人とも…ありがとう!いつかこの礼はさせて貰うよ!』

 

何処か嬉しそうで声が弾んでいるエボル。

 

そんなこんなでトラブルは有ったが私の体に同居人が出来たのだった。

 

 

余談だが。

 

「ねぇ…エボル。そういえば私の体内に居るって言うけど今貴方私の何処に居るの?」

 

『…え?子宮だけど』

 

「いやぁぁぉぁぁあ!!」

 

エボルのセクハラ染みた冗談で同居一日目にして追い出しそうになったのは別の話。




リアルが立て込んでいて更新遅れて申し訳ありませんでした。

Heart to heartも更新予定ですので、よろしければ読んでみてください。

因みに現在執筆検討中の小説ですが、エボルとのクロスオーバーにしようか迷っています。

この小説でエボル×プリキュアはやっているし…どうしようかな…
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