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1203/08/16(日) 昼過ぎ
昼食中、みんなから私の学院生活の話をされて貝のように黙っていたけれど、それでも叔父さん叔母さんが楽しそうにそれを聞いてくれているのは嬉しいなと思いながら眺めていた。実際のところいろいろ言えないヤバいことに巻き込まれたりはしたけれど、概ね大丈夫だし。心配しない、ってのは無理かもしれないけれど問題ないよとは伝えられたらいいな。
……なんだか課外活動を私物化しているみたいで気が引けるけど。
「さて、これが今回の課題だ」
叔父さんから差し出された封筒。相変わらず封蝋で閉じられているのでそれをトワの手がぺりぺり剥がしていく間に、端にいたジョルジュと私はトワの後ろへと。
・南部森林にいる魔獣の討伐
・イストミア大森林から薬草三種を採って旧都の大聖堂へ
・工房の作品片付けの手伝い
書いてある内容に若干渋面を作ってしまった。魔獣の討伐はいい。うん。ARCUSの戦術リンクにも関わってくるので。でもその他二つがかなり問題だ。トワの椅子の背もたれに腕を預けながら目の前にいる叔父さんに視線をやる。
「……まず、薬草三種の内訳は?」
「花影草、猫目草、月精の涙」
厄介極まりない三種類だ。だから割ける人手もなくこっちにお鉢が回って来たのだろうけれど。まぁ私が来ることがわかっているなら私にやらせるのが楽だとは自分でも思う。うん理解できる話だ。一番時間はかかるだろうけれど。
だけど最下の項目はさすがに。
「この工房って、まさかまた?」
「またなんだよ。悪いな」
「何か問題でもあるのかい?」
アンが首を傾げて見上げてくるので、背もたれから腕を外して腕を組んで唸ってしまう。
「そこの親方がすごい勢いで作品を作る方なんだけど」
「いいことなんじゃねえのか?」
「作品に触る人間を選ぶんだよね。でも本人は整理整頓ができないので」
「……なるほど、商人に卸すにしても何を出したのか出していないのか把握が出来ないのか」
「ジョルジュ正解。そう。だから私は触れるけど、他何人が出来るかな。触れない面子は作品除けたところから順に掃除に駆り出されると思う」
だから制服じゃなくて何か汚れてもいい作業着をこっちで貸し出すべき案件だ。トワは少し大きくても私のを貸すとして、他三人は叔父さんの方から何か出してもらわないと困る。あの工房の掃除はそういうレベルの話だ。
「そっか。セリちゃんはどういう順番でこなしていくのがいいと思う?」
「んー、今日は魔獣の討伐を先にやって後は工房の掃除かな。薬草探しは正直所要時間が見当つかないし、旧都に行くなら少なくとも往路は徒歩だし一日仕事だと思う」
帰りはもしかしたら運が良ければ一部の面子は馬車に乗れるだろうけれど、朝から駆けずり回っても夕方前にはなる見積もりだ。今から森に入ったっていいことにはならない。
「うん、じゃあみんなもそれでいい?」
「地元民が言うなら文句ねーよ」
「工房見られるのは楽しみかな」
「何か問題があれば都度修正するとしよう」
取り敢えず指摘出来るような問題点は浮上しなかったようなので、うん、と一人頷いた。あとは荷物を置く部屋に案内して装備の準備完了で出る感じでいいかな。
「あ、そうだ。叔父さん。今から討伐に行ってくるけど、三人が袖通せそうなツナギ見繕っといてね。掃除を制服でさせられないし。トワには私の貸すけど」
「ああ、その辺は任せておきなさい」
「えっ、いいんですか?」
「ええ、本当に汚れてもいい服じゃないとさすがにあそこには行かせられないから」
困った表情で首肯する叔母さんの表情に四人とも、どれだけなんだ、という言外の思考がだだ漏れているのがわかってしまい少し笑ってしまった。目にして驚いて一緒に絶望してほしい。
「じゃ、二階の部屋に案内するから荷物持ってきて。男女で分かれて私は自室使うから」
さっき昼食の準備をしている際に聞いた手筈でみんなを案内し始めた。
「セリちゃん、叔父さん叔母さんと仲良いんだね」
南にある森林へ向かっていると、リンク切り替えついでにトワが話しかけてきた。
「そう、かな。結構甘えさせてもらってるとは思うけど」
「うん、何だか見てて嬉しくなっちゃった」
「……そっか」
身内への態度を友人に見られるというのは結構な気恥ずかしさがあったけれど、そう言われるのは案外悪くない気がして現金な自分に内心笑う。
歩きながら少し木々が生い茂って地面に露出した根っこや斜面で足場が悪い場所に差し掛かったので、トワに手を差し出せば小さな手が重なってきた。当たり前のようにかけられる体重にいつも少しだけ嬉しさがある。
「それに街の人にもたくさん話しかけられてたよね」
「あー、ほら、叔父さんが元締めだからいろんな人が家に顔出してさ、その関係で私の顔を知ってくれてる人も多いっていうか」
「まあそれでも可愛がられているのはセリの人徳だろう」
ぐしゃりとアンが私の髪を掻き混ぜるので、そうだといいけど、なんて笑った。
出来れば工房に行くついでにちょっとだけでも街の案内が出来たらいいのだけれど、やっぱりそれは公私混同になってしまうのだろうか、なんて考える。この辺の線引き難しいなぁ。
「そ────」
返答しかけた瞬間、大型の気配を察知し腕を横に出して全員を牽制。自分だけが先行するハンドサインを示してから静かに100アージュほど前進し物陰から気配を感じ取った広場を見る。そこには大型ワームのアビス属魔獣が五体そこにいた。攻撃を受けると地響きで範囲攻撃を行ってくるので大変厄介だ。
息をひそめながら待機地に戻り偵察結果を伝える。相談の結果ワーム系は総じて体が柔らかいのでトワをバックアップに、物理攻撃勢で集中して各個撃破という結論に至った。リンクはアン・クロウ、ジョルジュ・私で。
ジョルジュのディフェクターを皮切りに戦闘が開始され、まず手前にいる個体の撃破が全員の総意となった。私はといえばその個体を素通りし、他四体を全部引き付ける形になる。とはいえナイフを使った挑発は迂闊に出来ないので、少しばかり爪の甘いかかりになってしまうけれどそこは致し方ないと割り切って。
私の分担は最初を如何に耐えるかにかかっていたけれど、やっぱりジョルジュの一撃は頼りになるもので数発で最初の魔獣の胴体はあっという間に引き裂かれる。慣れていないとちょっとグロいけれど、それを気にするような面子ではもうないだろう。
あとはそれを繰り返すだけで、私はジョルジュのリンクに乗っかり追撃をこなす他は殆ど回避行動に専念し、最後の最後だけ手を出させてもらったぐらいだ。
「みんな、お疲れさま!」
戦闘が終了し、警戒も終わったところで待機していたトワが労いながら近づいて来た。アビス属はうっかりすると大型の事故に繋がるし、そうでなくとも生息地は穴が開くわ地震を起こすわで地盤が緩むので、森林業としては見つけたら即叩きたい魔獣筆頭なため倒せて良かったと思う。放置しておくと洒落にならない損害が出るのだ。
「取り敢えず討伐は終わりでいいかな」
「しかし次はあれだろう、片付けか」
「あはは、ちょっと怖いねえ」
「そこんところどうなんだよ、セリ」
クロウに話を振られて、思わず眉間に皺が寄ってしまう。私の表情を見てか、やっぱりどれだけやばいのか、というのを理解してくれたのか四人が黙ってしまったので、いやあんまり脅かしすぎてもあれかなと思いつつ、いやでもどれだけ覚悟をしても初見は驚くよな、という気持ちでいっぱいになってしまい言葉を紡げなくなってしまった。
「セリ、そこまで言いづらいものなのか?」
「……その、最大の覚悟でどうぞって感じかな……今どうなってるかは具体的にはわからないけど、元締めのところに依頼が来るぐらいだし生半可ではないと思う」
アンの問いかけに両腕を組んで何とか絞り出してはみたものの、それが的確かどうかイマイチ判断がつかない。だって私も今回の惨状はまだ見ていないし、何度も見続けるうちに私の感覚が若干狂っている可能性もある。
「まぁ、何にせよ直ぐにわかるよ。休憩がてら家で着替えて向かおう」
うん、と流した私のことを後でみんな恨むかもしれない。でも恨んでくれるぐらいであれが片付くならそれでもいいかと思ってしまったのだ。
全員ツナギの作業着に着替えて、髪を纏め三角巾をつけ、首元から引き上げる形の防塵マスクも首元に該当の工房の前へ。すると連絡が行っていたのか中からいつもの商人さんが転がるように出てきて私の目の前で両手を祈りの形に組んだ。この人も相変わらず苦労してるんだなぁ。
「セリさん、来てくださったんですね! ……っと、そちらの方々は?」
「こんにちは。今回は学院の課外活動で来たので、彼らはそのチームメンバーです。もしかしたら親方のお眼鏡に適う人がいるかも、と」
「ああ、それはありがたいですね。みなさん初めまして。私はグウィン工房と取引をさせて頂いている者です。私も細工品に手を出すのは許されていますが、あまりに膨大で困っておりました」
さあさあ、と案内されるがままに裏手から倉庫の中へ入ると、木彫りの飾り枠や色の異なる木材を組み合わせて作られた模様板や、一木彫りのランプシェードらしきものなど、ありとあらゆるものが混然としていてため息をつくしかない。
私が首元のマスクを上げるとみんなも同じように着用する。作業場自体は綺麗なのに、倉庫となるとこれだ。出来上がったものに興味がないにも程がある。
「……グウィンと聞いてまさかとは思ったが、"御業神"グウィンその人か」
「あぁ、アンは芸術品に触れる機会もあるのかな」
「うん、何作か見たことがあるが、いや、ここにあるのはどれもそれ以上だな」
「周りが放っておかないからこんなんでもやっていけてるんだよねえ」
辛うじて作業場への道は閉ざされていないので、作品を踏み壊さないよう壁に手をつきながら床を爪先でさがしつつ、辿り着いた扉にノック。他の人たちはその場で待っていてくれているのは私の言動から判断してくれたのだろう。懸命だと思う。中から、入れ、というぶっきらぼうな声が聞こえてきたのでその通りに開けると、ノミを振るっていた白髭の人影がこちらを見やる。
「おお、お嬢じゃねえか! いつ帰って来たんだ!」
「帰ってきてないよ。課外活動で街に来て元締めからここの整理頼まれただけ。だから活動チームのみんなの顔見せもしたいけど、いい?」
「お嬢の友だちか。初めてだな。いいぞ」
「私に友だちがいないようなことを言うのはやめてよ。……ちゃんと森で遊んでくれる人はいたし、ちょっと上世代だったりはしたけど。おーい、入って来ていいって」
倉庫に声をかけると私が作った足場を辿って後ろにいた五人もぞろりぞろりと入ってくる。そのなかで、一瞬だけ親方の表情が変わったのがわかった。やっぱりなぁ。
「それで倉庫整理の人員なんだけど……」
「そこのふとっちょ」
「あ、はい!」
「お前はいい。創る側だろう。他は悪いが触らんでくれ」
それだけ言って、もう話し終わったとばかりにノミに玄能を打ち付け作業を開始してしまった。んー、まぁいいか。私が振り返って頷くとまた全員同じように来た道を戻って行った。
倉庫の掃き出し用壁扉を開け風を通しつつ、その前に布を引いて細工品を置いていくスペースを陣取る。取り敢えずそこに三人で手分けして細工品を取り出していくことにした。残りの三人は暫し待機だけれど後で存分に働いてもらうことになる。
「セリ、一つ聞いてもいいかい」
「うん? どうぞ」
倉庫から細工品をひとつひとつ取り出しながら、ジョルジュが声をかけてきた。
「さっきグウィンさんは"創る側"って言ったけれど、セリもそうだったりするのかなと」
その疑問に、あぁ、と合点がいく。
「私はそれに該当しないよ。本当に昔、グウィンさんが私に木工技術教えてくれたってだけだし、今も触らせてくれるのは元締めへのケジメみたいなものじゃないかな」
出入りを許された歴代の商人さんたちは全員見事に何かしら、(日曜大工程度でも)ものづくりを嗜む人たちばかりだったらしいけど、私はそこに引っかからない。たぶん倉庫があふれたらさすがに元締めに迷惑がかかるとは思ってはいるのだろう。だからつまり、ローランド家の人間はここに立ち入ることが許されていると言うだけのこと。
そして叔父さんも叔母さんも街の維持や調整にいろいろと忙しいので余った私がよくここに整理をしに来ていたに過ぎず、私個人がどうという話ではない。
「だけどものづくりをしてる人間ならここに沢山いるんじゃ」
「うん、だからものづくり以外にも何か基準があるんだろうけど、それはわからないんだ」
その基準が判明すればもう少しいろいろと手が尽くせると思うのだけれど。あるいは弟子を取ってくれるとか。そういう。もう少し外部と関わる術を持って欲しい。
「でもね、正直、親方ならジョルジュの腕は見抜いてくれるって思った。私の仲間はこんなにすごいんだよ、って。その通りで良かった」
「はは、そいつはありがとう」
とはいえ、ここで三人遊ばせたままで細工品を持ち運ぶのはキツいし時間の無駄にもほどがある。なんなら他にやれることがないか家に戻って聞いてもらうレベルだ。
「あいつ、あれで無自覚なんだから恐ろしいよな」
「口説いているのかと見紛って妬いてしまうね」
「はいはいそこ聞こえてるよー」
全く、軽口にも程度があると思う。口説いているとまで言われるほど……ほど……いや口説いていないと思うんだけれど外部基準的にはどうだろう?少し自信がなくなってしまう。ちらりとジョルジュを見てみると、いつものように柔和に笑ってくれるのでつられて自分も笑う。
うん、後で二人はかるくはたいておこう。
「一部分空いたからそこから掃除していけるかな。道具はここ」
「うわ、改めて見ると埃すげえな。こうか?」
「あっ、クロウ君、掃除はまず上から下、奥から手前が基本だよ」
「ふむ、ではこちらはトワを中心にチームを組もうか」
「お、そいつは賛成だ」
「が、がんばるね!」
「取り敢えず全部取り出せましたかね?」
「ですねぇ。今回もすごい量ですけど」
「これだけの作品を一挙に見る機会はそうそうないから勉強になったよ」
「ジョルジュの糧になったようでそれだけは何より」
「僕たちはこれから作品の埃落としかな?」
「察しが良くて助かるなぁ」
「ゴーグルねえとキッツイだろこれ」
「うう、高いところ二人に任せっぱなしでごめんね……」
「いやトワの指示が的確で助かってるところさ」
「オレらだけだったらとっ散らかってるだろうな」
「そうかなぁ? それならいいんだけど」
「細工の緻密なところに埃が結構入り込んでて困るねこれ」
「今回特に細かいからなぁ。家から機材借りてこようか」
「ああ、ダストブロワー?」
「うん。導力のじゃなくて調整しやすい足踏みふいご式のやつ。ちょっと待ってて」
そうこうしながら細工品の簡単な手入れも終わり、商人さんは目録作成に回って、ジョルジュと私も掃除に合流して、導力灯を照らすような時間になりそこからもとっぷりと過ぎて20時。
「おわ」
「っただろちくしょう疲れた!暑ぃ!」
頭の三角巾を取り外しながらクロウが地面に座り込む。うん、見違えるほど倉庫は広くなったし、目録作りも撮影は後日に回して記録作りに入っているみたいだけれどそこは私たちが関与できることではないのでそのままお任せとなる。
「みんなお疲れさま。親方に終わりの報告してくるから、このまま休んどいて」
私も頭と首の布を外しながらぱたぱたと服の大まかな埃を落としつつ声をかけると、トワが背中の方をたたいてくれてある程度は室内に入ってもいいレベルになった。
そっと倉庫を通りアクセスがしやすくなった作業場への扉を叩けばやっぱりぶっきらぼうな声が。入ると来た時よりも随分と進んだ作品の前に親方は座っている。
「嵌め込みの壁飾り?」
道具を置いているのでそそっと近付いて尋ねると、ああ、と短い返答。
細長い枠の中に蔦と花と鳥が入り交じる綺麗な透かし彫刻。扉の横の壁とかに埋め込んだら少しだけ向こうが見えて内装のうつくしさを引き立てるだろう。
「きれいだね」
グウィンさんの作品を私はたった十年とちょっとしか見ていないし、初めて見た時は自分が触って良いのかわからないぐらいで、今でもそれはちっとも変わらない恐ろしさでそこにある。だからたとえ私がローランド家の人間だからふれるのを許されているのだとしても、それに見合った敬意は自覚的に持ち合わせることが出来る。その自負があるから私はいつもここに来るのだ。
結局のところ、私もグウィンさんの作品に魅せられてしまった一人なのだろう。
「掃除は終わったよ。目録はまだかかりそう」
「そうか、悪かったな」
「私もずっとここにいられるわけじゃないから、整理の人を本腰入れて探さない?」
「そうだな」
「その返事から前に進んだことないんだけど」
「お嬢はいつまでここにいるんだ?」
「え? えーと、明後日の朝までかな。明日はずっと薬草取りしてると思う」
「わかった。気を付けて帰れ」
「……そっか、じゃあ今日はこの辺で帰るね」
何が伝わったのか、何が伝わっていないのか。よくわからないけれど、会話を切り上げられた上で畳み掛けてもしょうがない。こぼれそうになるため息を堪えて、そのまま倉庫の外まで歩いて行った。思い思いの体勢で休憩しているみんなをみて少し笑いが落ちる。トワが、どうだった?、と首を傾げるので頷いて応えた。
「終わりでいいって。……目録作成の方はいつも通りお任せで大丈夫ですか?」
「はい。随分と捗りましたし、撮影は私の方で行いますので」
ではよろしくお願いします、と頭を下げてから家から持ってきた機材等々を持ち上げると、さっき疲れただのなんだの叫んでいたクロウとその横で宥めていたジョルジュがするりとそれを持っていく。鍛えているしそれぐらい持てるのにな。まあ持ってくれるというのだからその優しさに甘えよう。
「トワもアンもお疲れ。掃除見事だったよ」
「トワの指示のおかげさ」
「私じゃ届かないところもたくさんあったし、みんなのおかげだよ」
たぶん帰ったらお風呂を沸かして、私が外から薪をくべつつ様子を見て全員を入れることになるだろう。……でも今日と明日、どっちが疲れるかな。そんなことを考えながら家路に着いた。
「えっ、導力式のお風呂!? いつから!?」
「セリがお友達と来るって分かってからかなぁ」
「お湯溜めるだけじゃなくて追加温めもいけるの?」
「もちろん。追い焚きっていうのよ」
「えー、すごい、便利だね! お風呂……寮にもあればいいのに」
「セリちゃんすごく楽しそうだね」
「まあ家に帰って馴染みの設備が変わっていたら驚くだろうさ」
「取り敢えず風呂入れんのか?」
「汗と埃でどろどろだからありがたい話だよ」