呪いの人形は恋を知らない   作:酎はい人形

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そういえば恋愛要素無いな・・・・・・
さてどうしたものかしらね


3 後輩の相談と呪いの人形

翌日、簡単な朝飯を作り、平らげた

そーいえば、笹原に今日相談乗ってくれって言われてたっけ

 

市子「ねー、たまにはガラスケース外したままにしてくれない?」

 

「前も言ったけど、埃着いちまうし、ゴキブリが寄るかもしれんぞ?」

 

市子「動き回ってれば問題ないし!」

 

誰もいない部屋でガタガタ音してたら、お隣さんに何か言われちまう

そうでなくたってお隣さんあんま面識ないのに

 

「駄目。コレばっかりは折れなさい」

 

市子「えーー!」

 

まあ俺も意地悪がしたくてやっている訳じゃない

ただ何となくだが、俺が居ない時はガラスケースをしておきたい

何でだろうな

説明出来ないけど、ただ何となく・・・

 

市子「まあいいわ!それより今日は残業無しで帰って来なさいよ?」

 

それは何より俺が望んでるんだがな・・・

 

「・・・分かりましたよ、いってきます」

 

市子「行ってらっしゃーい」

 

ガラスケースの中から手を振る市子

こう見ると可愛い奴だな

口は悪いけど

 

 

 

 

 

 

 

会社でのお昼休憩

正直休まるような感じでは無いけどね

まあ会社でそんな身も心も休憩できるなんて思ってないけどね

 

笹原「先輩!」

 

後ろから声を掛けられる

そういえばそうだった

 

「おう、笹原」

 

笹原「先輩、ちょっと忘れてたでしょ!」

 

「忘れてないって!・・・んで、相談って何だよ」

 

そう言うと、笹原は辺りを見回す

 

笹原「・・・ここじゃ何ですので、ちょっとあっちで」

 

手招きしながら、事務所の一角に招かれる

まさか!告白とかではなかろうな!?

だとしたらどーしよ・・・

トラウマが蘇るのだが・・・

 

笹原「・・・先輩って、霊的なことって信じる人ですか?」

 

予想の斜め上を行きやがった

霊的なこと?

 

「まぁ、一応な」

 

市子の事もあるしな

まあ誰にも言ったこと無いけど

そもそも誰かに言っても信じないだろうしな

 

笹原「・・・実は、ウチにある人形、夜中に動くんです・・・」

 

「・・・」

 

何だろう

信じてない訳じゃないのに、全然びっくりしないな

寧ろびっくりしない俺にびっくりするわ

 

笹原「信じてないでしょ!」

 

「・・・違うよ、信じてない訳じゃない」

 

ウチにも口数の多い奴いますしね

まぁ別に言いませんが

 

「それで、その人形どんな感じに動くんだ?」

 

笹原「それが・・・頭が動いたり、ポーズが変わってたり・・・」

 

なるほどなぁ・・・

こりゃ完全に市子さんの同業の方だろうな

と言うか・・・俺に相談されても何もしてやれない気がするんだが・・・

 

笹原「それで先輩!ここからが本題なんです!」

 

えー!

ここからが本題かい!

 

笹原「今度の休み、一緒にお寺で供養しに行って欲しいんです!」

 

ナ、ナンダッテー!?

 

笹原「全然信じてくれなかったらやめとこうかと思ったんですけど・・・先輩なら一緒に行ってくれそうだったし!」

 

「・・・行くのは全然構わないんだが・・・・・・」

 

市子の同業者となるとな・・・

 

「何か実害とか出たのか?」

 

笹原「・・・いや、正直動く以外特には・・・・・・」

 

「・・・なら」

 

別にそのままで良くないか?

・・・なんて言おうとしたが、普通は不気味がって置いときたくないよな・・・・・・

しかも、確か笹原も一人暮らしだったしなぁ

そうなると1番いい方法と言えば・・・

 

「俺が引き取ってやろうか?」

 

笹原「え!?」

 

心底驚いた様子だった

そりゃそうだよな・・・

 

笹原「だって、動くんですよ!?」

 

「それは聞いた」

 

笹原「ヤバくないですか!?」

 

「んー、まぁな」

 

笹原「・・・・・・」

 

ドン引かれたか?

いや当たり前か・・・

 

「・・・・・・引いてる?」

 

笹原「そうじゃなくて・・・普通に心配で」

 

呪われてますっていう代物を引き取るって言うんだからな

まあ色んな意味で心配されますわそりゃ

 

「大丈夫だよ。引き取るくらい訳ないって」

 

ウチにはそれこそスペシャリストが居るしな

 

「任せとけ」

 

笹原「・・・先輩」

 

笹原が何となくだけど、安心した顔をした気がする

そりゃ怖いよな、勝手に動く人形とか・・・

 

笹原「分かりました!今度の休みの時、持ってきます!」

 

「あいよ。そーしたら、あのファミレスに集合するか」

 

笹原「分かりました。でもホント何かあっても私のせいにしないでくださいよ?」

 

コレで笹原のせいにしたら俺クソ野郎やんけ

 

「する訳ないだろ」

 

まぁコレで後輩の悩みが解消されるなら安いもんだな

この際同居人がさらに一人増えようが構わんし

 

笹原「・・・先輩・・・・・・優しいんですね」

 

「・・・何だよ急に」

 

笹原「普通こんな話信じてくれないし・・・」

 

だよなぁ・・・

そもそも、コレお寺さんとかに相談する案件だし

 

「別に優しくなんてないよ」

 

・・・もし市子が居なかったら、どう返してたかな・・・俺・・・

と言うか、市子が居なかったらそもそもこんな話すら出来なかったんだろうな・・・・・・

アイツは・・・

 

笹原「・・・先輩?」

 

考え込んでしまった

まあそもそも、あの事こそ信じてもらえない話だろうしな

 

「いや、何でもない」

 

それとも、いつか話しをしてもいいと思える人に会えれば・・・或いは・・・

 

笹原「それじゃ先輩、休みの日空けといて下さいよ?」

 

これだけ聞くとデートのお誘いみたい

ドキドキしちゃう

・・・アホか俺

 

「あいよ」

 

そうなると、市子にも伝えとかんとな

というか、アイツ嫌がったりしないよな?

今更だがちょっと心配や・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、という訳でだな、市子さんや」

 

市子「・・・」

 

「同居人がだな・・・・・・その・・・・・・」

 

市子「・・・」

 

ふぇぇ・・・

何も言ってくれないよぉ・・・

怒ってるんか?

 

「・・・・・・」

 

市子「・・・」

 

「・・・・・・」

 

市子「・・・」

 

気まず!!

おい何か言ってくれ!!

 

市子「・・・っぷ」

 

「!?」

 

市子「あっはっはっは!」

 

焦った!!

思った以上の大笑いにビックリしたわ!!

 

市子「ホント、アンタらしいわね」

 

「どういう意味だよ」

 

市子「別に?まぁ同居人が増えるのは構わないけど・・・・・・ただ・・・・・・」

 

ただ?

 

「何?」

 

市子「私みたいに呪わないとは限らないわよ?」

 

えーー・・・・・・

 

「ヤバいかね?」

 

市子「・・・・・・さぁね」

 

市子さんが言うと、ホント説得力あるが・・・・・・まぁそうだよなぁ・・・

何かしらの想いがあるから魂が宿ったんだよな・・・

それが怨念だったら一発アウトや!!

 

市子「・・・それと、これは飽くまで可能性の話だけどさぁ」

 

不意に市子が語り始める

 

「何だ?」

 

市子「アンタが言ってた、声が聞こえたって話ってもしかしてその子だったとか?」

 

んー・・・まぁ『捨てないで 』だからなぁ・・・有り得るけど

 

「だとしたら、よくまぁピンポイントで俺に聞こえたな」

 

市子「だとしたら・・・私より強いかもね、その子」

 

え!

何が!?

 

「・・・・・・聞きたくないけど・・・何が・・・?」

 

市子「何って、そりゃ勿論ーーー」

 

「・・・・・・勿論?」

 

市子「想いよ」

 

あ・・・そっちね

てっきり呪いとか怨念とかかと思いました

 

「・・・想い・・・ねぇ」

 

市子「・・・私だってそうよ?」

 

「・・・?」

 

市子「私だって、何かしらの強い思いがあるからこうやって魂が宿っちゃったんだから」

 

そういえば、市子の想いってなんだろうな

 

「お前の想いって?」

 

市子「・・・・・・思い出せないのよ」

 

ありゃま

記憶喪失って奴ですかい

つか、人形って記憶喪失あるの!?

 

「まぁその内思い出すんじゃないのか?」

 

軽くそうは言ったが、何か重要な気がするんだよなぁ・・・

何の予感かしらコレは・・・

 

市子「・・・まぁそうね。でもまぁ忘れちゃうくらいだし、そう大したことないと思うわ」

 

あっさりそう言う市子

いつか市子の想いが分かる時が来るんだろうか

・・・・・・・・・さてっと

同居人が増える訳だ

コレから忙しくなるな・・・もとい・・・

 

「これからうるさくなりそうだ・・・」

 

市子「・・・何ですって!?このタコ助!!」

 

・・・せめてお淑やかであってくれ・・・・・・新たな同居人よ・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この市子のすっぽりと抜けてしまった想い

きっと気づく時が来るのだろう

でも今は知らなくて良い

いつかたどり着いてくれると

そう信じているから

 

 




恋愛要素出せなくて草
考えてはいます、すみません
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