ノジャロリドラゴンアンデッドオニギツネ(学名:Nojalolia inalius) 作:放出系能力者
「じゃーん! みてみて、ママ、いなり! テストで100点とったよ~!」
学校から帰ってきたマカロンがランドセルからテスト用紙を取り出して見せる。算数のテストには大きな花丸がつけられていた。
「まぁ、すごいわ。よく頑張ったわね、マカちゃん。これはごほうびをあげなくちゃね」
「やったぁ♪」
マカロンは、テストで良い成績を取ったら好きなものを買ってもらう約束をしていた。INARIも連れて三人は、都心の冒険デパートにやってきた。
「いなちゃんのお洋服もそろそろ買ってあげようと思っていたのよね」
「ほう、我にふさわしい戦装束を見繕うがよいのじゃ」
これまではマカロンのおさがりだったので、INARIが使う普段着をついでに買うことになる。マカロンはINARIのためにかわいい服を選んであげた。
「これなんかいいんじゃない?」
黒のレオタードに網タイツ、パンプス、そしてウサギの耳型カチューシャ、いわゆるバニー服である。おしりにはウサギの尻尾を模したボンボンもついていたが、INARIにはドラゴン尻尾が既に生えているので、獣人向けの穴が空いたタイプをチョイス。もちろん、カフスを忘れてはならない。
「うーん、ちょっと露出が多すぎるかしら」
マフィンはそこにジャケットをプラスした。首元は蝶ネクタイで飾り、エロさの中にもフォーマル感を演出。それでいて下半身のタイトな構成が股間のいなりを強調する刺激的なコーディネートとなった。
「無難にまとまった感じだけど、初めてだしこのくらいがちょうどいいかもね」
「あっ、こっちに逆バニーバージョンがあるよ!」
「着回しコーデ用に合わせて買っておきましょう」
試着室で着替えさせられたINARIはそのままの格好でショッピングを継続することになった。キツネ耳や鬼の角やらで既に属性の飽和状態に達している頭部に、さらにウサギの耳が追加される。
マカロンも服が欲しくなったが、今回はコスメを買ってもらう予定だったので化粧品売り場へ向かった。メイクはサキュバスにとっても大事な技術の一つ。●学生だからと言って不相応ということはない。キッズコスメセットを買ってもらったマカロンはご満悦だ。
「あっ、ママ。マンゴーフェアだって、おいしそう!」
「ちょっと休憩していきましょうか」
三人はフードエリアに立ち寄った。マカロンはマンゴースフレチーズケーキ、マフィンはマンゴー&チェリーババロア、INARIはマンゴー特濃ミルクシェイクを注文した。
「うぇほっ、けほっ!」
「もう、そんなに慌てて食べないの、いなり」
「いやこれおいしいけど、完熟マンゴーのねっとり感と濃厚なミルクの味わいが喉に絡みついて飲みにくいのじゃ……」
マカロンがハンカチでINARIの口元を拭いてあげていた時のことだった。なにやら外から騒がしい音が聞こえてくる。
ボッ↓、ボッ↓、ボッ↓ボッ→ボッ↑ボッボバアアアアアア↑↑↑!!
ボッバアアアアアアアアア↑↑!!
デパートに激震走る。鼓膜を破壊するようなエンジン音と共に正面口のガラスが粉砕され、数台の車が突っ込んできた。客たちは悲鳴を上げて逃げ惑う。
「んなんだぁ!? 事故か!?」
「いや違う! こいつらは……違法改造暴走族『世紀末廃車団』だ!」
日常の崩壊は唐突に訪れる。装甲で補強された改造車は障害物をものともせずデパート内を疾走した。客や店員がいなくなったところで車からパンクファッションのモヒカンたちが降りてくる。
「ヒャッハアアア! 略奪の時間だアアア!!」
モヒカンたちは商品を手あたり次第に奪い、車に積み込み始めた。その光景を目の当たりにしたマカロンは、冒険者の卵として見過ごしてはおけないと思いつつも、恐怖に身がすくんで動けずにいた。
「待てい! 社会を脅かす悪党どもが!」
しかし、その凶行に待ったをかける声があがった。エスカレーターの上階から一人の男が華麗に飛び立ち、暴走族たちの前に着地する。その手には巨大な剣が握られている。にもかかわらず、圧倒的な速さでモヒカンの一人を切り捨てた。
「命乞いをする暇すらあると思わないことだ……」
都立冒険学校『
「冒険者がいやがったのか! どこにでも湧きやがる雑魚どもがよぉ! おれっちの愛車で轢き殺してやらあああ!」
生身での特攻は無謀と判断したモヒカンたちは車に乗り込んだ。マフラーを取り外された改造車がエンジンを吹き鳴らしながら爆走する。磨き上げられた床の上を急発進したタイヤのスキール音が甲高い悲鳴のように響き渡った。
「愚かな……我が剣の秘密を教えてやろう」
しかし、暴走車両の標的にされながらカミールに一切の動揺はなかった。身の丈を超える大剣が正眼の構えのまま、ぴたりと空中に静止する。彼の精神状態を表すかのように微動だにしない。迫り来る改造車を迎え討つ。ついに両者は激突した。衝撃を受けたカミールが吹っ飛ぶ。
「やったか!?」
カミールは商品棚をぶち抜いて壁に激突した。彼の精神状態を表すかのように微動だにしない。カミールは息絶えていた。
「そんな……あんな強そうな冒険者でも歯が立たないなんて……!」
「もうこのデパートはおしまいだ!」
人間は暴走する車には勝てない。絶対的な真理を突きつけられる。いくら砂丘蓮拳の伝承者であるマカロンでも車には敵わない。もはや破壊と略奪を見ていることしかできなかった。
『お前ら、いつまで遊んでやがる』
「ひっ、
そこにさらなる絶望が叩きつけられた。重機のような大きさの何かがデパートの壁をぶち破って突っ込んでくる。
――世紀末廃車団ボス機体・大改造キャンピングカー『天動丸』――
それは破壊の権化だった。悪路をものともせず、全ての障害物を挽き潰す無限軌道。幻想金属合金装甲と自動展開される魔法障壁は対戦車ロケット弾すら防ぎきる。さらに戦車砲までも完備。もはや初めから戦車を用意してきた方が早かったのではないかと思うほどの常軌を逸した改造が施されていた。
その内部には広々としたくつろぎの空間があった。モンスターマシンの所有者、暴走族団長は革張りのソファに腰かけ、優雅にワイングラスを傾けながらモニターから外の光景を鑑賞していた。
『冒険デパート内の全ての人間に告げる。お前たちにできることは頭を抱え、物陰で震えながら嵐が通り過ぎることを待つのみ。抵抗する者には我ら世紀末廃車団との楽しいドライブを味合わせてやろう』
モヒカンたちが勝鬨を上げ、大音量のホーンを鳴らしまくる。このまま悪に屈する他ないのか。無力な自分に涙するマカロンの肩に、INARIがそっと手を置いた。
「ふむ、どうやらここは我の出番のようじゃな」
「いなり……!」
コキリコキリと手首を鳴らしながらバニー服の美少女が進み出る。正気を疑うような光景だが、マカロンはINARIの強さを知っている。INARIならばこの絶体絶命の状況を覆してくれる。そう信じた。
『命知らずがいたものだな。子供だからと言って手加減してもらえるとでも思ったか?』
「抜かせ、手加減するのは我の方じゃ。全力を出せばデパートごと破壊しかねんからな。征くぞ、『ノジャドラファンタジーモード』!」
INARIの尻尾が大きく跳ねた。空中に高く跳躍しながら高速で肉体を変化させていく。瞬く間に数十メートルもの大きさに巨大化したドラゴンがデパートの天井を粉々に破壊していく。濃密な殺気と竜の咆哮が大気を震わせた。
ボ ッ バ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ↑ ↑ ↑ ! ! !
その血走った眼を見ればわかる。完全に暴走していた。開幕2秒で変身と狂化を終えたドラゴンは獲物を探して羽ばたいた。その翼のはためきだけで巻き上げられそうなほどの強風が吹き荒れる。
だが、狂いながらもの戦闘種族としての本能が衰えているわけではなかった。蓄積された戦闘経験から、この場にいる者たちの中で最も自分を害する恐れのある強敵の存在を即座に察知する。
マカロンだ。先手を封じ、速攻で勝負を決めにきた。INARIが大きく息を吸い込む。その口元に眩い光が収束していく。ドラゴンブレスの予兆だった。その死滅の息吹が世紀末廃車団をガン無視してマカロンに向けて吐き出されようとしていた。
「あへええええええ(畏怖)!!」
死を覚悟したマカロンを誰かが突き飛ばした。母、マフィンが娘をかばうようにドラゴンブレスを受け止めたのだ。拡散するのではなくレーザーのように直線的なブレス攻撃がマフィンが立つ一点に降り注ぐ。
「ま、ママ!!」
万物を焼き尽くす熱量が降り注ぐ。攻撃が終わると地面にはクレーターができていた。その中心に変わり果てた姿のマフィンがいた。
「そんな……ママ、ママの……ママの胸がッ!」
マフィンは攻撃を受ける直前、淫乱魔法奥義『乳袋受け流し』によって自身のダメージをおっぱいにすり替えていた。そのおかげで何とか死は免れたが、サキュバスとして命の次に大事なおっぱいのサイズがダウンしてしまった。
「ま、マカ、ちゃん……」
「ママ!」
マフィンのおっぱいは超乳から見るも無残な普乳と化していた。さらにそれだけではダメージを相殺しきれず、全魔力を消耗して息も絶え絶えの状態に追い込まれている。
「あきらめ、ないで……あなたなら、でき、る、わ……」
「ママッ! ママーッ!」
嘆き悲しんでいる場合ではない。マカロンは涙を拭いて、母から託された思いを胸に立ち上がった。からの、乳見せ。流れるような露出でINARIを悩殺する。
「どうして!? どうして止まらないの!?」
だが、INARIに何のダメージも与えられない。以前と同じように視覚を遮断しているというのか。
「無駄だ、そんなものでヤツを止めることはできない」
そこに見知らぬ男が現れる。近くに隠れていた客の一人だろうか。スーツ姿のどこにでもいそうなサラリーマン風の男だった。
「ヤツは周囲の情報をピット器官で把握している。爬虫類モドキがやりそうなことだ」
ピット器官とは、蛇の中に持つものがいる赤外線探知器官である。この熱源反応を察知して可視化するサーモグラフィがあれば視覚に頼らずとも行動可能というわけだ。
これでは前回のように嗅覚に訴える攻撃法も通用しない。どうやって倒せばいいというのか。こうしている間にも被害は広がり、デパートが破壊されていく。猶予はなかった。
「どうすればいいの、ママ……」
気を失ったマフィンから返事はない。マカロンは買ってもらった化粧ポーチを無意識に抱きしめた。それがきっかけだった。マカロンは妙案をひらめく。ドラゴンを倒す方法を思いつく。
だが、その作戦のためには必要な材料があった。幸い、デパートなら売っている物だ。すぐにでも探しに行きたいところだが、目の前のドラゴンがそれを許しはしないだろう。そこでサラリーマンが口を開いた。
「何かアイデアをひらめいたようだな。よし、ここは俺に任せろ。時間を稼いでやる」
「えっ、でも……あなたは一体、何者なんですか?」
「俺は森田建一郎。世紀末廃車団の
「ええっ!?」
その肩書にも驚いたが、なぜ悪党が進んでマカロンに協力しようとしているのかわけがわからなかった。
「確かに俺たちは非道の限りを尽くしてきた。暴走行為に略奪行為、ナマを抜かすヤツは問答無用で轢き殺してきた。だが、心まで悪に染まったわけではない」
どのみちここでドラゴンを倒せなければ世紀末廃車団は終わる。マカロンの策がうまくいかなかったとしてもやることは変わらない。
「野郎ども、覚悟を見せろ! 俺たちの“走り”をあのクソデカトカゲに思い知らせてやるぞオラァ!」
「「ヒャッハアアアアア!!」」
モヒカンたちはそれぞれの改造車に乗り込んだ。爆音を上げながらドラゴンに特攻する。しかし、その差は歴然だった。車は竜に勝てない。その圧倒的真理を突きつけられる。
一つ、また一つとモヒカンたちの命が散っていく。だが、それでも彼らは走りを止めなかった。リーダーに命令されたからではない。それが彼らの生き様だからだ。
ドラゴンは一時的に暴走して我を忘れているようだが、モヒカンたちは生まれた時から暴走している。キャリアが違うのだ。走りとは彼らの誇り。死の瞬間まで彼らは走り続ける。
その犠牲に意味はあった。モヒカンたちが稼いでくれた時間のおかげでマカロンは目当ての品を発見する。それは使い捨てカイロの山だ。マカロンは次々にカイロは開封して、中身の粉を取り出していく。
使い捨てカイロは空気に触れると熱を発する。ピット器官を持つドラゴンならそれを可視化できる。では、その性質をどのように利用するのか。
美容に熱心なサキュバス族はメイクもうまい。化粧というものは、実は絵心が要求される部分がある。同じ化粧品を使っても素人とプロとでは仕上がりに大きな差が生じてくる。緻密な装飾作業にも等しい一種の芸術活動と言えるだろう。
そのメイク技術を応用し、床一面に巨大な絵を描き出す。男性向けのエロいイラストだった。ぼんやりとした形しかわからないサーモグラフィでも二次元の春画に落とし込めば見て楽しむことができるようになる。
マカロンは一枚絵では飽き足らず、コマ割りまでして漫画を描き始めた。コミケの締め切り一週間前にして3ページしか仕上がっていない作家のごとき集中力で一心不乱にエロ漫画を描き上げていく。
ボッボアアアア!? ボッ↑ ボッ↑ ボッ↑ ボッ↑
ドラゴンがそれを見つけた。明らかに動揺していることがわかる。エロ漫画に食いついたのか動きを止め、アイドリングを始めた。
「やるじゃねぇか、あの嬢ちゃん。ならここから先は俺の仕事だぜ」
愛機『天動丸』に乗り込んだ森田がエンジンをふかした。ドラゴンは爆走して接近する大型車に目もくれない。今なら殺れる。森田は不敵に笑った。
「へへっ、俺としたことが昔を思い出しちまったよ……」
かつて森田は大手企業に勤める営業マンだった。結婚して妻と子供がいた。幸せな家庭があた。だが、その日常は少しずつ壊れていく。
何か決定的な理由があったわけではない。妻との些細なすれ違いが積み重なり、仕事に追われ家族のために取れる時間が減った。このままではいけないと思う気持ちで一念発起して買った車が、このキャンピングカーの原型だ。
この車があればかつての幸せを取り戻せるような気がした。休日には家族水入らずでキャンプに行こう。そうすれば綻びかけた絆を修復できると思っていた。
だが、現実は離婚という形で破局を迎える。家族はバラバラになった。やさぐれた森田は一人、ローンが残ったキャンピングカーを未練がましく改装するようになった。次第にその改造は過剰に、攻撃的になっていった。
そして脱サラし、世紀末廃車団を立ち上げるに至る。過去は全て振り切って、走り去ったつもりになっていた。
しかし彼はマカロンとマフィンの姿に、ありし日の妻と子を重ねていた。マカロンのために身を挺して守ろうとしたマフィン。その親子の絆が、頑なだった森田の心を解かした。
「行くぞ、天動丸! あのデカブツに一発デケェのを……なにっ!?」
ドラゴンが突然、尻尾を振るった。後ろから近づいていた天動丸は直撃を受ける。意図された攻撃ではなく、何気なく尻尾を動かしただけだ。ただその身じろぎに巻き込まれただけでモンスターマシンはスクラップになりかけた。
「グワーーーーーーーッ!」
魔法金属装甲も、障壁も何の役にも立たない。突き飛ばされた車の中で森田は揺さぶられ意識を失いかけた。装甲は折れ曲がり、電子機器から火花が散る。森田は頭から流れる血にも構わず、停まってしまったエンジンをかけなおす。
カスッ カススススス……
「ちくしょう、動け……! 動けってんだよぉ!」
何度キーを回してもかからない。標的はすぐ近くにいる。しかし、まだこの間合いでは駄目だ。攻撃は届いても決め手にはならない。あと少しの間だけでいいから動いてくれと念じながらキーを回し続ける。
「天動丸、思えばお前には辛い思いばかりさせてきた。キャンピングカーは家族の夢を乗せる車だ。一度もそんな使い方をさせてやった試しはねぇ……見限られても仕方ない。だがよ、あの嬢ちゃんが死んだらどうなる? あの母親はどうなる?」」
カスススス……
「頼むぜ、相棒」
カススススススス……ブルゥンブンブンブンブン!!
天動丸が応えた。アクセル全開。主砲を構えて爆走する。命を燃やした最後の走りだ。
「待たせたなぁ! 最高のイッパツをキメてやらぁ!」
目指すはドラゴンの尾の付け根。ノーブレーキで走り込んできた天動丸の戦車砲がドラゴンの肛門に突き刺さった。
バアッ!?
悶々としていたドラゴンが突然のバックアタックに硬直する。爆発し、自壊していく天動丸の中で、森田は主砲の発射スイッチを押す。その表情は驚くほど穏やかだった。まるで愛する家族に囲まれていた、あの頃のように。
ン バ ア ア ア ア ア ア ア ア ♥ ♥ ♥ ♥
直腸に注入された徹甲弾が炸裂した。ちなみにこれは全く関係ない話だが、海藻を煮詰めて寒天質を固めたトコロテンという食べ物が存在する。天突きという底に網を取り付けた細い箱に入れて、後ろから押し出すことで麺のように切り出して食べる。
それはさておき、暴走状態から元に戻ったINARIは案の定、死にかけていた。ドラゴン状態なら座薬程度の大きさで済んだ砲弾も、元の少女の大きさに戻ることで残留物が腹に溜まり臨月みたいなことになっていた。
すぐにセントラー冒険大学病院に運び込まれた。ここで言う冒険大学とは、マカロンたちが通う冒険学校とは系列が異なり、事務方や研究職の人間が集まる最高学府である。医療分野においても最高水準の設備と人材がそろっている。
「いなり! いなり! しっかりして!」
マカロンの呼びかけにもINARIは答えない。意識不明のままストレッチャーに乗せられ手術室に運ばれる。入口の『手術中』のランプが赤く点灯した。
「いなちゃんなら大丈夫よ。強い子だもの」
「ああ、そうだな。あの子の生命力を信じよう」
マカロンだけでなくマフィンと森田も付き添っていた。三人は固唾を飲んで手術室の前で待ち続ける。手術開始から5分。沈黙を破り、無事に手術を終えたINARIが出て来た。
「先生、いなりは!?」
「手術は成功です。前例のない症状で戸惑いましたが……輸血により回復しました。今日中にも退院できるでしょう」
「よかった……!」
こうして三度マカロンたちの活躍により、人知れずセントラー都の平和は守られた。ノジャロリとサキュロリの二人はまた一つ、家族の絆を深めたのだった。