破神の愛馬のお話   作:elf5242

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はい、加入メンバーもチームも適当です。異議しか認めない…


その22

「合同合宿…ですか?」

 

「うん、そう。トレセン学園5大チームで合同合宿だって。総括はもちろん僕…こういうの面倒臭いんだよねぇ。」

 

春の球技大会も滞りなく終了した6月上旬…そんなことをトレーナーさんは鼻をほじりながら言います…。もちろんちゃんとティッシュで拭いてるあたり私たちへの配慮と常識はあるのでしょう。現在私達は会長さん、エアグルーヴさん、ナリタブライアンさん、ヒシアマゾンさん、フジキセキさん、私、トレーナーさんで生徒会室に集まっています。

 

「しかし、5チーム同時合宿か…。」

 

「参加チームは私達リギル、スピカ、カノープス…」

 

「そして、桐生院 葵トレーナーの率いるチームベテルギウス、岡凪 黒奈トレーナー率いるチームベガだな。」

 

「参加ウマ娘は合計で39名…大所帯だな。」

 

と、生徒会室の机に並べられたウマ娘全員の顔写真付きのパーソナルデータ…私たちだけの分ではなく他のチームの分も並べられています。

チームベテルギウスにはオグリキャップさん、タマモクロスさん、スーパークリークさん、ハッピーミークさん、ミホノブルボンさん、ハルウララさん、セイウンスカイさんの7名。

 

チームベガには、マンハッタンカフェさん、アイネスフウジンさん、メジロライアンさん、メジロドーベルさん、キングヘイローさん、マチカネフクキタルさん、エアシャカールさんの7名です。

 

…他にもいろいろ変化があったのでまとめて置きましょう…まず、私達チームリギル。

会長のシンボリルドルフさん、エアグルーヴさん、ナリタブライアンさん、ヒシアマゾンさん、フジキセキさん、テイエムオペラオーさん、グラスワンダーさん、タイキシャトルさん、エルコンドルパサーさん、私ことイクシオン、そして最近トレーナーさんに引き抜かれたライスシャワーさんの11名。

 

次に実力派エリート問題児、チームスピカさん。

スペシャルウィークさん、トウカイテイオーさん、メジロマックイーンさん、サイレンススズカさん、ダイワスカーレットさん、ウォッカさん、ゴールドシップさん、そして最近加入したマヤノトップガンさんの計8名。

 

次にチームカノープスさん。

ダブルエンジンさん…じゃなかった…こほん、ツインターボさん。ナイスネイチャさん、マチカネタンホイザさん、アグネスデジタルさん、イクノディクタスさん、そしてライジングホッパーさんの計6名。こうしてみるとかなり多いですね…。

 

「それでトレ公、こんな人数流石のトレ公でも無理だろ?どうすんだよ。」

 

「んー?流石に無理〜。だからふるいに掛けようと思う。」

 

「…少しいただけない発言だな、トレーナー。」

 

ヒシアマゾンさんの疑問にトレーナーさんが答えれば会長さんが少し怪訝な顔をします。それにどうどうと抑えながらトレーナーさんが補足します。

 

「あー、ごめんごめん、言い方が悪かった…大まかに三つに分けようと思ってるんだよ。」

 

「3つ?」

 

「それは当日のお楽しみ…ふるいはお馴染みのあの方法でやろうと思うんだよね。」

 

「あの方法?」

 

と、私は首を傾げます。が、周りの皆さんはあぁ、アレかぁ。みたいな顔をしてます。

 

「随分とエグい方法取るなぁ、トレ公よぉ。」

 

「全員を同時に見るにはこれに限るからねぇ。」

 

と、頭にクエスチョンマークをたくさん浮かべている私をよそに着々と合宿に向けての会議は進んで行きました…それにしてもあの方法ってなんでしょう…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけでトレセン学園5大チーム合同合宿を開催いたしまーすいえーい」

 

トレーナーさんのやる気のなさそうな棒読みの開始宣言で始まったトレセン学園5大チームでの合同合宿、費用は全て私たちのトレーナーのポケットマネーだそうですし、宿泊施設もトレーナーさんが関わってるそうです…本当に何者なんですか、トレーナーさん…。ちなみに移動はバスでした。

 

「てな訳で、鮨詰めの長距離移動お疲れサマンサー。今日一日はゆっくり休んでねー。明日から泣いたり笑ったり出来なくしてやる〜。それじゃあ…解散!(迫真)」

 

それだけ言うとトレーナーさんは手を振りながらそのまま建物へと去っていきました…泣いたり笑ったり出来なくしてやるって…トレーナーさんが言うと一番信憑性があるんですけど…。

 

「各員、体調不良や故障などはすぐに申し出るように。それではこれより自由行動とする。」

 

会長さんの締めの挨拶でみんながそれぞれ動き出す。荷物を運ぶもの、そっちのけで着替えに向かうものなど様々だ。

 

「海だぁぁぁぁー!!!」

 

「あ!!このテイオー!!負けられるか!海だぁぁー!!!」

 

「マヤノも負けないよー!!海だー!!!」

 

と、真っ先に海水浴組は駆け出していきます。こんなんで良いのでしょうか?と、海水浴組の皆さんが置いて行った荷物をさっさと片付けます…万が一があっては困りますからね。荷物を片付ければそのまま私も体操着姿で浜辺を散歩します。

 

「すぅ…はぁ…」

 

潮風を胸いっぱいに吸い込めば脳裏に浮かぶのは、白い街並みが特徴の海都の光景。昼も夜もお祭り騒ぎが聞こえて来る海都…名前は確か…リ…リ…なんでしたっけ?と結局自由時間はそれをずっと考えてました。途中でビーチバレーに巻き込まれたりゴールドシップさんに海に叩き込まれたりしたので放電でお仕置きしましたけども()

そんなこんなで初日を楽しんで、合宿2日目…いや、今日から初日が始まるのかも知れません。

 

「はい、じゃあ早速トレーニングと行きたいところなんだけど。」

 

と、朝起きた私たちは朝食を済ませた後に外に出ます。レース場の何倍もの広さがある芝の運動場…。本当に何者なんですか、トレーナーさん…。

 

「とりあえず、僕もデータは見たけど他の4チームが実際どれくらい出来るのかは分からない。百聞は一見にしかずって言うしね〜。というわけで今日は君らがどこまで出来るかを見たいと思いまーす。それで君らに今必要なものを振り分けるからね。んじゃ、山田くーん。アレ持ってきてー。」

 

と、トレーナーさんが言えば使用人らしき人が台車でものすごく大きいスピーカーとそれに繋がれたラジカセを持って来ます…。何ですか?あれ。

 

「山田くん、そっちよろしく…そうそう、せーの。えっほ、あらよのほいさっさ、っと…うん、ありがと。ふぅ…と言うわけで、君らにやってもらうのはこれ。」

 

と、トレーナーさんがラジカセをポチッと操作すれば流れて来るのは、スタートのカウントダウンと共に、ひたすらドレミファソラシドが流れる単調な音声…これって…。

 

「てな訳でっ、君らに初日にやってもらうのは70mシャトルラン。やってる事は人間の陸上と変わんないからね〜。ちょっとハードにすれば簡単に応用が効くってわけ。70mだからそうだね…まぁ、全員100は言って欲しいかなぁ…まぁ、有馬記念2週分だから余裕余裕!」

 

出ました、70mシャトルラン…私も走らされました()

確か普通のシャトルランは20m…単純に3.5倍…これ100以上行ける人いますかね?逃げのウマ娘が多い、カノープスさんにはちょっと厳しいんじゃないかなと思います…。

 

「んじゃあ、リギル以外の全員並んでねー。ドルフ、エア、ナリタ、シオン、グラス。誰でも何処でもいいから一番両端と各チームの間に入ってー。」

 

と、名指しの指名がトレーナーさんからくれば指名された5名が、指示通りに両端と各チームの間に入ります。軽く誰が何処に入るかを話し合い、自然に左端から会長さん、エアグルーヴさん、ナリタブライアンさん、グラスワンダーさん、私となりました。各ウマ娘の間も1バ身以上はあるのでぶつかる心配も無いでしょう。

 

「よし、頑張ろう。」

 

『それじゃあ行くよー、今週の目玉〜、ポチッとな。』

 

トレーナーさんが拡声器でそう言いながら、ラジカセを操作します。そうすればカウントダウンの音声が流れ、スタートのバザーがなった瞬間に私を含めたみんながスタートします。さて、トレーナーさんをガッカリさせない程度に頑張ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「五十嵐トレーナーがあそこまで真剣になってるの初めて見ました…」

 

「ああ、俺もだよ。普段はヘラヘラしててなに考えてるかわかんねぇが…あれでもトレーナーとしては超一流だ。」

 

「流石のあの人も、この人数は真剣にならざるを得ないんでしょうね…」

 

無音型ドローンカメラを飛ばし、画面越しとはいえ、全員を見る五十嵐を遠目に見つめるトレーナー達。画面を見つめる五十嵐はいつもの目隠しもサングラスも取っ払いその翡翠色の目をぎらつかせながら全員を隈なく見る。時折手元のコントローラーを操作し、ウマ娘一人一人をピックアップする。

 

「あ…早くも1人…」

 

「あぁ…」

 

と、とうとう最初の脱落者が出てしまう。最初の脱落者はツインターボ。記録は37…逃げが得意な彼女からしたら健闘した方だろう。その後も次々と脱落者が出て行く。

残るはスピカからトウカイテイオー、ゴールドシップ、メジロマックイーン。

カノープスからはマチカネタンホイザ、ライジングホッパー、イクノディクタス。

ベテルギウスからはオグリキャップ、ミホノブルボン。

ベガからはエアシャカール、メジロライアン、メジロドーベル

そして一番端とそれぞれのチームの間に入ったリギルの面々は未だに健在である。そしてレベル100の音声が鳴り、残った全員が渡り切ったところで五十嵐は大きく鳴るように手を叩く。

 

「はぁい、終了。15分のクールダウンねー。その後にまた集まってちょー。」

 

と、軽い感じで五十嵐は言った後に建物の中へと入っていった。

 

「はぁっ、はぁっ…」

 

「た、たかがシャトルランと…たかを括っていましたわ…」

 

「……」

 

他のみんなと同じように息を荒げながらもゴールドシップは密かな疑問を抱いていた。そしてスピカの全員に耳打ちして集まる。

 

「おい、お前ら…聞け…多分これ私ら、ふるいにかかられたぞ」

 

「ふるい…?」

 

「明日には結果出るだろ…望まねー結果になっても文句なしだからな…」

 

と、微妙な表情でゴールドシップは五十嵐を見た。波乱に満ちた合同合宿は今より始まった。

改めて見返してレース描写が単調気味になってきたと思うこの頃、どう思いますか?

  • このままでも、ええねや。
  • 勉強してこい、ボケナス
  • ポチンキ()
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