破神の愛馬のお話   作:elf5242

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その24

とある夜。

 

 

「トレーナー、入るぞ。」

 

「はい、いらっしゃい。そろそろ来る頃だと思ってたよ。」

 

「あぁ、それでトレーナー。折り合ってお願いがある。」

 

「うん、それも分かってる…もう我慢できなくなっちゃった?なら…」

 

 

 

 

 

 

 

 

♢♢♢♢♢♢♢♢

 

 

 

 

 

 

 

 

組み分けが終わった次の日、早速今日から組み分けされたメンバーでの合宿トレーニングが始まりました、どうもおはようございます。今日も皆さんに負けじとトレーニングを続けるイクシオンです。

 

「それでは…よーいっ…!」

 

と、声がした後に間髪入れずにパァン!とスターターピストルが鳴らされれば一斉に走り出します。今走ってるのは主に中距離を得意とする皆さんです。まぁ…。

 

「っ…!」

 

私も会長さんも走ってるんですけどね!

他にもエアグルーヴさんやナリタブライアンさん、ライスシャワーさんにトウカイテイオーさんやメジロマックイーンさん、オグリキャップさんにミホノブルボンさん…と名だたる人たちが模擬レースで鎬を削ってます。現在の順位は会長さん、一バ身離れてエアグルーヴさん、頭差でオグリキャップさん、そのさらに頭差で私とナリタブライアンさん…さらにそのすぐ後ろにライスシャワーさん、ミホノブルボンさん、テイエムオペラオーさん。そのさらに後ろにマチカネタンホイザさん、エルコンドルパサーさんと続いています。

 

「…」

 

ナリタブライアンさんと睨み合いになりつつ後ろにもチラリと視線を向ける。やはり後ろの2〜3人は私を見ているようで…これだけ見られていると仕掛けにくい…しかも一番私を見ているのが、マチカネタンホイザさん。最初は分からなかったが、回数を重ねるとトレーナーさんの言うことがよくわかった。この人の観察力が尋常じゃないくらい高い…!2〜3回仕掛けようとして止められたのもマチカネタンホイザさんだ。本当にやりにくい…。その観察眼自体が牽制として成立しているくらいにはすごい武器です。

 

「…スゥゥ…シッ…!」

 

もうここは強引にでも行こう…行かなきゃ負ける…。軽く肺に息を入れてギアを上げる。隣のナリタブライアンさんもほぼ同時にギアを上げる…そして私とナリタブライアンさんがオグリキャップさんに並ぶと同時に私の左後方に着く影を感じる…もう見なくてもわかる…マチカネタンホイザさんだ…!ここまで上がってきたんだ…私達がギアを上げるのに合わせて…!

その後は、ナリタブライアンさん、オグリキャップさん、マチカネタンホイザさんの3人との牽制の試合になりながらそのままゴール。5位と言うあまりよろしくない結果になってしまった…。

 

「うーん…」

 

15分のクールダウンタイム中にトレーナーさんに出すノートとはまた別の小さめのノートに色々と書き留める。よろしくない結果ではあったが得たものも大きい。自分の弱点やこれから解消すべき課題が見つかった…それをこの合宿の中で解消しなければ。

この実戦チームの難しいところですが…個人的にはこの実戦の中で自分の弱点や解消すべき点を自分で見つけられるか…そしてその見つけたものが正しいのか、と言うところだ…。トレーナーさんもなかなかに意地悪です。

 

そして私の弱点ですが…やはり仕掛けるタイミングがバレやすいこと、そして囲まれることに弱いところですね…囲まれれば殆ど何も出来ません…そして私を積極的にブロックしてくる子も出てくるでしょう…囲まれる前の対処をどうするかですね…。よし、この合宿で色々試してみましょう。

 

「さて、と。ここらでエキシビジョンといこうかぁ。ドルフ、シオン。いってらっしゃぁい♪」

 

と、私と会長さんの名前だけ呼ばれます…え?エキシビジョン?どう言うことでしょう…?なんて私が困惑してると、後ろからポンと会長さんが肩を叩いてきます…表情を振り返って確認します…顔はにこやかに笑っていますがその目の奥には「もう我慢出来ない」と言った表情が見て取れます…なんと言うか怖いです…。

 

「え、エアグルーヴさ…」

 

「……」

 

エアグルーヴさんに助けを求めましたが首を横に振られました。ナリタブライアンさんは無反応、他の皆さんも露骨に顔や目を逸らし始めます…ライスシャワーさんは…マチカネタンホイザさんと一緒に「えいっ、えいっ、むんっ!」じゃないんですよ…。唯一トウカイテイオーさんだけが羨ましそうな目で見ていますが、会長さんの覇気というか、気迫に当てられたのか、皆さんと一緒に目を逸らします。

なんというか狩られて食べられるシマウマってこう言う気分なんですね…なんていう現実逃避に身をやつそうとしたところに会長さんに首根っこを掴まれて引き摺られていきます…私達二人を見つめる皆さんの頑張れという視線が痛いです…。気分はまるで処刑台に連れていかれる囚人の気分です…何か悪いことしましたかね…?私…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぷっつーん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やってやろうじゃねぇかよ!!!てめぇ!このやろう!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心の中でそうヤケクソ気味に叫びました…そう叫んだ私は悪く無いはずです…。

エキシビジョンの結果ですか?…ええ…1.5バ身差で負けました…やはり会長さんの壁は大きかったです○

改めて見返してレース描写が単調気味になってきたと思うこの頃、どう思いますか?

  • このままでも、ええねや。
  • 勉強してこい、ボケナス
  • ポチンキ()
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