(休止中)Arknights/crimson abyss(少しお知らせ) 作:黒乃敗者
パニグレの二次創作小説読みたいけど全く見かけなくていっそ自分で書いてやるという所から始まり、アクナイも好きだから混ぜたろという謎の方向へ舵を切った結果生まれたノープラン小説です。小説なんて書いた事ないから駄文、読みずらい、グダグダetcあると思いますがどうか最後までお付き合いしてもらえると幸いです、ついでに感想を貰えたら泣いて喜びます。
では…arknights/crimson abyss、始まります。
プロローグ
___今の世の中には所謂「転生物」というのがこれでもかと流行っている、異世界に転生したり犬に転生したり戦艦のAIに転生したり魔法の杖に転生したり……本当色んな形での転生が描かれた作品が数え切れない程存在する、王道な物から何故それに転生した?ってのまで、そして面白いのからなんとも言えない物まで本当に沢山だ。俺も色々読んできた。
……ん、急に何でそんな話をするのか、そもそもお前は誰だ、だって?まぁそりゃそうか。
なんでこんな話をしたのか、それは____
「………はぁ」
俺がその転生をした挙句女になったからだよ
__プロローグ/始まりは突然やってくる__
「……なんでこんな事になったのかしら」
周りを見ればいかにもスラム街という感じの場所に自分は立っている。……昨日?なのかは分からないが自分はちゃんと自室のベッドで寝た筈だ、それが目が覚めて起き上がると全く見た事がない場所にいた。
今は十数分ほど経ち幾らか冷静になったが目が覚めてすぐの時はあまりに突然すぎる状況に混乱した、目が覚めたらスラム街なんだから当然だ、ただ混乱した理由はそれだけじゃない。
混乱したもう一つの理由…それはこの体にある。俺は至って普通の男子高校生の筈だった、少なくとも昨日(仮)までは。その筈なのに今の自分の喉から出る声は女性の声でそれも聞き覚えのある女性の声、そして目線の高さにも違和感がある。
…その目線を下に向ければ見えるのは真っ赤なマフラーと4枚の黒いドックタグ、そして決して大きくないが確かにある胸……俺は普通の男子高校生からスラム街で女に転生したらしい、息子の活躍機会なくサヨナラとか悲しすぎる。
…息子と永遠に別れた事に内心悲しみながら今の自分を確認する。
自分は女になってスラム街にいる、訳の分からない状況だが全てが全て分からない訳じゃない。少なくとも今の自分の体がなんなのか、誰なのかは分かる。さっき下を見た時に見えた4枚のドックタグ、そのうちの1枚を手に取りそこに書かれている文字を見て、読み上げる。
「……gray raven」
__グレイレイヴン隊、あるいは灰鴉小隊。
「パニシング:グレイレイヴン」というスマホゲームに登場する、プレイヤーが指揮官を務める部隊の名前。構造体と呼ばれる存在達を指揮し、パニシングという物に侵食された機械が蔓延る地球を人の手に取り戻すべく戦う物語を描いたゲームの中心となる部隊。これはその部隊のメンバーが所有するドックタグだ、だがこの体は…「私」はグレイレイヴン隊のメンバーではない。
傍にある建物の窓に自分の姿が反射する。
白髪のロングヘアーに赤い右目と髪に隠れた白い左目、そして特徴的すぎる角。
「よりによって彼女なのね…」
未確認構造体
……その正体はプレイヤーと共に戦うグレイレイヴン隊の隊長を務める「ルシア」という名前の構造体、厳密にはイコールではないが。
今の自分はそんな未確認構造体αになっていた。
______________
今の自分が誰なのかを確認してから十数分程が経過した、あれからしっかりと落ち着いていくつか調べ分かった事がある。
まず1つ目はここは「パニシング:グレイレイヴン」の世界では無いこと。
なぜそう判断出来たかと言えばこの体が生身だったからだ。そもそもパニシング:グレイレイヴン…以下はパニグレと呼ぼう、あのゲームの地球はパニシングに汚染されている、パニシングは機械を侵食し凶暴化させるだけではなく人間の体を破壊する力も持っている、そのせいで人類は地球から脱出し空中庭園と呼ばれる大型の宇宙移民艦で暮らす事になった。そのパニシングと侵食された機械達に対抗する為に生まれたのが構造体という「元人間のアンドロイド」そしてその内の一体がルシアなのだ。そして何より見上げれば建物の間に晴れた空が見える、ここは地上で自分は生身。ここがパニグレの世界なら既にパニシングでお陀仏になってなきゃおかしい、だからここはパニグレの世界じゃない可能性がかなり高い、高かった。
2つ目に、じゃあこの世界はなんなのか、偶然だがこれも分かった。
目を覚ました場所に破れた新聞の一部が落ちていたからそれを拾って読んだ、そこに答えになる物がハッキリと書かれていた。
「……
……ここはアークナイツの世界らしい、パニグレの世界じゃなかったのは嬉しいがこの世界も世界で危険が溢れている、構造体でない事を悔やみたくなる程度には。
あとどうでも良い事だが、どうやら今の自分の口は思った事をそのままではなくαの口調に直してから喋るらしい、違和感が半端なくてむず痒い感じがするがこの姿で自分の口調はちょっと嫌なので有難く思う。
さて、次にするのは自分の状態の確認だ。アークナイツには
まず1つ目は窓ガラスに写った自分の顔から角が生えてる事が分かってる、この時点で大分種族は絞られる。次に角の形状、これは動物的?というより、元のαの角の形状+ファンタジーって感じだった。これで鹿とかの角を持つ種族とかあの辺では無い事も分かった、となるとワイバーン系のヴイーヴルか悪魔系のサルカズに絞られるだろうか。
次に確認するのは尻尾、ヴイーヴルもサルカズも尻尾はあるがその形は大きく違う、個人でさらに大きく違うのだが竜系の尻尾ならヴイーヴル、そうじゃなければサルカズくらいの判断をする。さぁ結果は……
「………サルカズ、かしら?」
えー、結果はサルカズ?みたいだ。艶のある黒い尻尾の先端に諸刃のナイフが付いたような変わった形状の尻尾が生えてました、どことなく角と同じように機械っぽさを感じる……
まぁとりあえず大雑把な種族判別も終わり、とりあえず確認するべき事は……後は持ち物確認くらいだろうか?
αと言えば腰の後ろにアームで接続された鞘とそこに収められた刀があるのだが、尻尾を確認した際に腰の後ろに鞘をそのまま下げているのを確認出来た、そこに納まっている刀もだ。どちらもゲーム中と同じ見た目をしているが……まぁそのままではないだろう。
それ以外は……特に持ち物はないようだ、優しくない転生だなコレ…?刀1本でどうしろと、もう心折れそうだよ畜生。
「……寝て起きたら見知らぬ場所にいて持ち物は刀1本、しかもここはアークナイツの世界……普通に考えれば絶望的ね。けど何故かしら、大して怖くないわね、それどころかワクワクしてる自分がいる。」
_____心は折れそうだ、だがそれと同時に楽しくもある。普通の男子高校生だった自分が転生を経験するなんていう夢みたいな出来事、そして大好きなゲームの世界で大好きなゲームのキャラになっている。気分が高揚しない訳が無い、不安はあるが怖くない、頼れるものも無ければ常識や知識も通用しない。絶望的すぎるスタートだが、戻るなんて無理だろう………実際がどうかは分からないが。だったらせめて好きなように前へ進む事にしよう。自分はもうこの世界の住人で、この世界で生きるしかないのだから。
「……そろそろここに留まるのは終わりにするべきね、まずは働き先でも見つけようかしら?でもこんな素性の知れないサルカズを雇うような所は無さそうよね……どうしようかしら」
あぁ、この先自分がどう生きるのか、不安だけど楽しみだ。
………はい、えー……5000文字も行かないような処女作のこの小説を最後まで読んでいただきありがとうございます。ブレブレな上に読みずらいでしょうしそもそも小説として下の下ですが、これから頑張っていこうと思います。是非とも感想を書いていただければ嬉しいです。意見も待ってます。