(休止中)Arknights/crimson abyss(少しお知らせ)   作:空亡002

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お待たせしました、arknights/crimson abyss第2話です。実を言うと何も考えず見切り発車で始めたのでストックなんてものがない上に大雑把な道筋すらも決まってないんですこの小説。なのでこれからは少しずつ道を決めながら考えて書くのでもっと遅くなると思います。それと次回辺りの投稿の後書きで皆さんに聞きたい事を書く予定です。

では、第2話始まります


第2話

 

 

 

この世界で目覚めてから1週間ほど経った、あれから更にいくつか調べたり住む場所をどうするか悩んだりしながら過ごしていた。

とりあえず分かった事としてここは龍門(ロンメン)のスラムらしい、迷ったりしながらスラムを歩いてたら偶然表に出る事が出来て知った。公式の……「TERRA EXPLORATION」だったっけ、アレで龍門の街がどんなのか見た事はあるけど動画で見るのと実際に目をするのは全く違う。立ち並ぶビル群は圧巻だったよ…流石に炎国の経済的拠点ってだけはある、あとはウェイ長官が凄いってのもあるのか。

……さて、そんな風に1週間を過ごした俺が今何をしているのかと言えば……

 

「待てゴルァ!」

 

「待てって言われて待つ訳ないでしょッ!」

 

絶賛ガラの悪い人達に追われております。

 

 

 

……別に悪いことはしてないよ?

 

 

__第2話/テンプレと合言葉は__

 

 

事の発端はおよそ30分ほど前……

 

 

ここが龍門だと分かり迷いながらスラムを歩いていた、スラムは危険が多いがこの格好……‪α‬のあの服は目立つし上着は裾とかボロボロだから表を歩けば嫌な目線とか向けられたりするだろう、想像しただけでも気分が悪くなってくる。龍門は決してそんな汚れた国と言う訳では無いが光と影がハッキリしている国ではある、このスラムや貧困層、そして感染者が良い例だ。

これ程発展した国でも、というより発展した国だからこそその光と影の間の溝は深いのだろう。

 

そんな事を考えながら歩いていると先に見える分かれ道の一つから少し騒がしい声が聞こえてくる。これは別にそんな珍しいことでもない、スラムの治安は決して良い訳では無い、それに龍門はマフィアがいる。どこぞの急便が良くそのマフィア達をシバいて目の敵にされてるらしい。あんな風に騒がしいのをこの一週間でこれを含めて3回程聞いたし目にした、2回は小さな事が原因の喧嘩だった、今回もそうだろう。放っておいても問題は無い……ないがなんとなく気になるのでちょっと覗いてみる。

 

「………なんだか悪い事してる気分になるわね」

 

それ以上に‪α‬が曲がり角で覗き見してるって絵面がシュールだが。

さて、騒がしさの正体を覗いてみればそこにいたのはガラの悪そうな人が数人とその人達に絡まれてる明らかにスラムの人間ではない女性と幼い子供、テンプレみたいな組み合わせしてるな。女性と子供は見るからに表で暮らしてるような格好だ、女性の手には紙袋がある、買い物帰りに迷いでもしたんだろうか?、迷ったとして何故にスラムに…?

 

子供は女性の後ろに隠れてるけど女性の方は割とはっきり言い合ってる。というかあの女性そこそこ美人でスタイル良いな、アークナイツの世界は一般人の容姿偏差値も高いのだろうか?

会話の内容が気になるので某怖気るチワワが主人公の死にゲーの如く聞き耳をしてみれば聞こえてくる内容はこれまたまぁ割とテンプレな感じ、ガラの悪い人達は肩がどうこうとか言ってる、女性の方はぶつかっただけでしょうと。ホントに創作物で割と見るテンプレみたいな会話してるな……というかね、ガラの悪い人の内1人が分かりやすく女性の胸とか見てるっぽいんだよね。

 

「欲が目から漏れ出てるわね……見てるだけ

なのに背筋に寒気が走るわ」

 

あんな感じの視線を見るのは2度目だろうか、1週間の間に1度だけ同じような視線を向けられた事があるが気持ち悪くて仕方なかった、どうも今の体になってからそういうのに敏感になったっぽい。男性から欲に塗れた目線を向けられる女性ってこんな気持ちなんだなって思ったよ、思い出すだけでも鳥肌立ちそう。

 

さて、ケツから玉を抜かれるチワワみたいな聞き耳も終わり一旦覗き見をやめる。正直覗き見せずにそのまま歩いてれば良かったと少し後悔し始めてる、だってあの状況見たのに無視してサヨナラは……なんか嫌じゃん?私生粋の地球生まれの日本人だし、でも全く知らない人が急に現れて助けようとるっていうのも……(日本人特有のアレ)

とりあえずもう少し見てから考える事に……

 

「……ッ…!?」

 

どうするか悩んでいると体というか背筋に嫌な感覚が走る、「危険だ」と自分の中の何かが叫んでいるように感じ反射的にさっきの人達を見る。ガラの悪い人達の先頭に立って女性と話してた人……ソイツが手に何か光る物を持っているのが見えた、それを見た瞬間また嫌な感じがする。女性の表情もさっきまでと違い恐怖が見える。

なぜ急にこんな感覚がしたかは分からない、分からないが……

 

「…迷ってる暇はないって事ね……当たって砕けろとでも言いたいのかしら」

 

このままここで見てるだけでいれば最悪の結果になってしまう、そんな確信のようなものを抱きながら「私」は女性の元へと向かう。急がなければならないが走ってはいけない、冷静を装って、せっかくなら‪α‬らしくだ。この世界で目覚めて初めての人助けなんだ、少しくらいカッコつけても良いだろ?

 

____________

 

side:女性

 

今日は夫の誕生日なのにこんな事になるなんて最悪だわ……

娘と一緒にプレゼントを買いに出かけた帰りに夫への連絡で一瞬目を離してしまったのが良くなかった、娘が「あそこにわたしと同じくらいの子がいた」と言って路地裏に走っていってしまって追い掛けてる内にスラムに入ってしまった上、そこの住人とぶつかって難癖をつけられて……本当に最悪。

 

ぶつかった肩を怪我しただの治療の為に金を払えだの言ってくる、そんな事で怪我する訳ないでしょうと言えば睨みつけてきて更にあーだこーだと言ってくる。そんな風に喋れるなら大丈夫じゃない、馬鹿じゃないのかしら。

そしてそれ以上に最悪で不快なのが後ろの男の目線、気付いてないとでも思ってるのか隠そうともしない欲に塗れた目線が本当に不快で仕方ない。早くここから去りたいけれど相手は男3人組で更にこっちには娘がいる、離れようとしても無理だと分かってるからどうしようも出来ず言い合い続けるしか出来ない。

 

そうしていれば男は苛ついた様子で懐から何かを取り出してきて、私はそれを見て息を飲んだ。それはただの果物ナイフだけれど、いまこの状況では恐ろしい凶器でしかない、男が言う通りにしろとナイフを突きつけてくる。さっきまでのように言い返せない、相手はスラムで暮らしてる男なのだ、嫌だと言い返せば本当に刺してくる可能性は十分有り得る……だから何も言えず冷や汗を流しながら黙る事しか出来ない。

娘と私だけでも助からないと嫌でも理解出来てしまう、助けてと大声で叫びたい、それすらも出来ない。

 

ただ祈るしか出来ない…助けてと神様に祈る事しか………

 

 

「女性をナンパするのに刃物を使うなんて、ここのやり方は随分と物騒なのね?」

 

綺麗な女性の声が響く、振り向けばそこには赤いサルカズの女性がいた。

 

 

どうやら、私と娘を助けてくれるのは神様じゃなくて悪魔みたい

 

 

____________

 

 

……そして今に至る、なんであそこから今こうして逃げてるかと言えば女性に逃げなさいって行ったら男達がギャーギャー言ってきた上にあの欲に塗れた視線を向けてきたのでとりあえずナイフ持ってる男を刀の鞘でぶん殴ったらブチ切れられて命懸けの逃走中が始まったという訳。あ、女性は子供連れてちゃんと逃げたから大丈夫。

 

 

そんな訳で1名頬が腫れてる男達と楽しくない鬼ごっこ中なんだが、一つ分かった事がある。どうもこの体は危機察知能力とかそういう類の能力がかなり鋭い、女性と子供の危険に気付いた時のあれとかがそう、こうやって逃げてる最中にも何度か似たような感覚がしてその度に詰みかけたりしたが何とか助かってる。分かれ道とかだと「右」って頭の中で聞こえてきてその通りにすれば助かって…そんな感じでひたすら逃げてる。

それはそうとアイツらやっぱ男ってだけあって結構走ってるのに元気だね、そんなに元気ならトランスポーターでも始めたら良いんじゃねぇのって思う、接客態度最悪そうだけど。まぁ「私」も同じだけ走ってるのに呼吸が大して乱れてないんだが。流石に‪α‬なだけある……今の所体のスペックの高さに救われてるだけだな自分?

まぁこの世界で目覚めて1週間の自分には有難いが。こうやってアレコレ考えられるだけの余裕が持てる訳だし、何より動きまくれる体って素晴らしい、前世の運動不足の体とはお別れをした(稲妻頑駄無感)

 

 

……おふざけはこの位にしてちょっと真面目に考えよう、相手は3人で自分は1人。恐らく1体1なら今の自分でも勝てるだろうが3対1になったら勝てる可能性はグンと下がるだろう、体のスペックが高くてもそれを動かす頭のスペックが圧倒的に足りてないからこれは仕方ない。誰かに助力を仰ぎたい所だが自分から面倒事に巻き込まれたがる人はそうそういない、いたらお人好しすぎるだけか馬鹿か汚い夏の夢的な変態の3択だろう。もしそんなのが出てくるなら強さ的には3番が頭5つ位抜き出てそうだから頼りたいが汚いのでやっぱりパス。

 

刀持ってんだから反撃すればなんて考えるが今の自分の体と頭の状態で刀を振ろう物ならそのまま首を切り落として某ゲステラ並のワンターンスリーキルを決めかねない、出来れば殺したくないし人が死ぬ所なんて見たくないのでこの選択肢もパス。手詰まりって訳でもないがこの状態から何を選べば良いんだよって感じで泣きそう。現在は刀でトタン板とかパイプ切り落として三馬鹿ナンパ男共の進路を妨害して逃走中、ごめんな家に住んでる人ら。恨むならカッコつけてエントリーした癖にこんな状態になってる俺を恨んでくれ。

 

 

「カッコつけてた癖に逃げてばっかじゃねぇか嬢ちゃんよぉ!」

「何時まで逃げてんだぁ?逃げきれねぇんだからさっさと諦めろよぉ!」

 

「人がアレコレ考えてる時にうるさいわね…!」

 

何も言い返せないのが悲しい、あの女性と子供は助かっただろうから良いけど今度は自分が打つ手無し、このまま逃げてても埒が明かない。時々体に走る感覚に従って逃げてるだけの自分と違って向こうはスラムの道くらい覚えてるだろう、向こうの方が有利だからこのまま逃げ続けるのも難しいはず、本当にどうすれば良いのか…

 

「………いえ、一つだけあるわね。これ以外にはないし賭けるしかなさそうだわ……ふふ、なんだか楽しくなってきたわね」

 

 

さっきから自分を助けてくれる感覚、勘や危機察知のようなそれだけはアイツらになくて「私」にあるアドバンテージだ。これ以外に手がないのなら全てを賭けて勝ち取ってやるしかない、そう考えるとなぜだか分からないがワクワク…というよりゾクゾクとした感覚と楽しさが湧いてくる。前世じゃ経験した事ないような状況で頭がイカれたか、だが悪くはない、この世界じゃ前世のままの頭で生きてけはしないだろうしいっそ楽しむくらいでいてやろう。

 

右だ左だ真っ直ぐだと告げてくる感覚に従いスラムを走り抜けていく、この感覚に従った先で出てくるのは鬼か蛇がそれとももっと別の恐ろしい何かなのか。前世じゃ絶対に感じる事の出来なかったスリル、命の危機がスペックの足りない頭を冴えさせてくれる、段々と勝ちの手に近付いてると理解出来る。だからって油断はしない、気を抜かずしっかりとだ勝たなきゃ賭けた意味が無い、油断も慢心もどこかのAUOだけがすれば良い。

 

 

「……もう少しね、さて何が出るのかしら…」

 

感覚が告げる、すぐそこに勝ち筋が迫ってると。今更だけど随分具体的に分かるよねこの感覚、なんか某エペの虚空おばさんのパッシブ味がある。

そんな訳でまた分かれ道を曲がってダッシュ、他と比べて左右に並ぶ建物の内一つだけ他よりしっかりしてるのが見えた、その建物の2回がゴールらしい。律儀に玄関から入ってたら追いつかれかねないのでちょっとショートカットさせてもらおう。

壁を蹴ってパイプを掴んで登ってそのまま勢いよく二階の窓からエントリー!ガッシャーンッと窓ガラスをぶち破ってお邪魔する。壁を蹴った時に軽くやらかした足首の痛みを我慢しつつ顔を上げれば驚いた顔でこっちを見るポッキー咥えた狼(テキサス)赤い髪の天使(エクシア)オレンジ髪の牛(クロワッサン)種族非公開のアイドル(ソラ)、そしてペンギン帝国の皇帝(エンペラー)

 

どうやら感覚が示していた勝ち筋は龍門の問題児集団であるペンギン急便らしい、大当たりだが正直なぁ……あくまでトランスポーターの彼らが助けてくれるとは思いづらい、ただまぁもうお邪魔してしまったし冷静を装って両手を上に上げながら喋ろう。

 

「急にお邪魔してごめんなさい、ちょっとガラの悪い人達に追いかけられてて……良ければ助けてくれないかしら?」

 

「……ウチは近衛局じゃねぇぜ、助けて欲しいならそっちに行きな」

 

「…そうしたいけれど、近衛局のお世話にはあまりなりたくないの。少し事情があってね」

 

「…………」

 

なんかダメっぽい気がする、四六時中マフィアとどったんばったん大騒ぎしてるペンギン急便だけど迷子センターじゃなければ何でも屋でもない。トランスポーターでしかない彼らに助けを求めるのはやっぱり無理なんじゃ……

 

「ここか!?おう見つけたぞ女ァ!」

 

「…来るの早すぎじゃないかしら?」

 

とうとうガラ悪三銃士が部屋に入ってきた、というかドア蹴飛ばして入ってくるって大胆だな。あ、窓割って入ってきた自分じゃ人の事言えねぇや、HAHAHA

というか扉綺麗に飛ぶなぁ……そういや追っかけてる奴のうち1人はウルサス人だったっけ?扉は反対側の壁近くまで飛んでって……その落下地点には机の上に置かれたなんだか価値のありそうな箱が~……ってあれレコードじゃね?

 

ドガッシャーン

 

 

「「「「「あっ」」」」」

 

吹っ飛んだ扉が見事に机ごとレコードを粉砕する、清々しい程に見事な粉砕っぷり。

 

「_*言葉になってないペンギンの絶叫*_」

 

「ボスがえらい声出しよるで…」

 

「あれこの間ボスが買ったばかりのやつじゃなかったっけ…?」

 

「……なん、えっと…ごめんなさい…?」

 

……そういや喧騒の掟でもエンペラーってレコードぶっ壊されたっけ、なんか凄く申し訳ない気持ちになってきた。うわ、めっちゃ虚無な表情してる……

 

「……………おい、嬢ちゃん」

 

「ハイッ」

 

「今回は特別だ、助けてやる……お前ら、今回は何やっても良い、アイツらを叩きのめせ!」

 

あー…皇帝がキレてらっしゃる………結果的に助かったけどご愁傷様ガラの悪い三連星……

あぁ…ボッコボコにされてる……南無…

 

 

 

この後窓割って侵入した事と結果的にレコードが粉砕される結果になった事をエンペラーに土下座して謝った、ホントごめんなさい。

 

 

 




合言葉は「ペンギン帝国万歳」
いかがでしたでしょうか第2話。始まりの舞台は龍門ということでやっぱりペンギン急便を登場させるべきかなと、だいぶ早すぎる気もしますが。エンペラーの口調分かんないよ……
あと次は第3話じゃなくてプロファイルにしようと思います、ちょっと書く事が出来なかったんですが服装や姿の1部‪がオリジナルの‪α‬とは違う所があるのでそこもプロファイルの後ろの部分に引っつけて投稿する予定です。
ところでベンギン急便ってアルバイト的な事出来ますかね?中の人的にもちょっと働いてみたい。
それはそうと……もう少し改行して書いた方が良いですかね?プレビュー見てると見にくいような気がするんです。どちらかと言うとキャラのセリフを増やすべき?投稿者なりきりチャットの生まれなのでどうしても描写説明や思ってる事の方を多く書いてしまうんです……
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