とある英雄馬の深き衝撃   作:静かなるモアイ

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英雄の逸話。

初対面で様々な人達から女の子と本気で間違えられた幼少期。

ご飯は三角食べを好む。

圧倒的に強いけど、実は甘えん坊でお坊ちゃまというニックネームがある。




とある英雄馬の深き衝撃

その馬は兄弟達よりも小柄で育った。だから、多くの人々はその身に宿る絶大なる才能に未だ気付いていなかった。

 

牝のような可愛らしい大きさに顔立ち。担当した調教師さえも牡だとは思わず、股間を覗き込む始末。

 

誰が想像しただろうか?この小柄な牡馬が世界の頂きに登り詰め、日本史上最強の文字を冠された英雄に至る事を。ただ、2度しか敗北はなく共に走った馬に圧倒的な力を、対戦者と観客に心から衝撃を与えた。対戦者には圧倒的な実力差を、観客には感動という衝撃を多くの者に届けた。だけど、彼は頂点に立ったまま人々の届かぬ所に旅立ってしまった。

 

その英雄はディープインパクト。競馬は知らなくても、多くの人に認知され感動を届けた英雄。その英雄はもう居ない、人々の記憶の中の存在となってしまった。彼を…ディープを越える英雄は現れないかも知れない。案外、直ぐに英雄の称号を受け継ぐ名馬が現れるかもしれない。

 

ありがとう英雄、ありがとうディープインパクト。作者も含め、当時の子供達に感動を与えてくれて。

 

 

 

 

 

 

 

 

だが…此処とは違う地球。そこには馬は存在しない。馬という漢字も無い。漢字は有るのは有るのだが、馬の点が少ないという事に成っている。その地球には普通の人間…俗に言うホモサピエンスの他にも人間と称できる霊長の存在が確認されて人として過ごしている。

そのもう1つの人間はウマ娘。原則的に女性しか居らず、男性は居てもほぼ居ない。ホモサピエンスとの交配も出来て、産まれるのはホモサピエンスかウマ娘のどっちかだ。そのウマ娘であるが、我々の地球に居る馬の耳と尻尾を持っており、身体能力は物凄く高い。我々の知る競走馬の名前を名付けられていたり、何処かシンパシーを感じる。もしかしたら、そのウマ娘は我々の知る名馬のその世界での姿なのかも知れない。

 

故にこの世界にも英雄(ディープインパクト)は誕生した。しかし、なんの因果だろうか?それとも幼少期のエピソードがエピソードだったのだろうか。

 

英雄は男のウマ娘として産まれた。まあ、それは良いだろう。だが、問題は()()()として産まれた事である。男の娘、それは男なのだが何処から見ても女の子という出で立ちの男の子である。

確かに我らが英雄は小さい頃。多くの人に女の子に間違えられた過去を持つ。英雄に跨がい共に戦い抜いた戦友でさえも初対面に「女の子みたい」と思ってしまった程だ。英雄は史実では立派な男の娘だったのだ。

 

ではそのこの世界の英雄に至る男の子、ウマ娘としてのディープインパクトは何処で何をしてるのか?彼は桜吹雪が舞い散る桜並木の道に立っていた。

 

此処は日本トレーニングセンター学園。縮めてトレセン学園と呼ばれており、此処では日本各地から集まったウマ娘が立派な競技者に成るために日々勉学に励んでいる所である。

 

鹿毛色の髪をした可愛らしい顔立ちをした少年。ただ1人、在校生の中では唯一の男子生徒なのだから。そう、この少年こそ後に世界の頂点に立つことになる未来の英雄 ディープインパクトである。

 

今日は入学式。トレセン学園は中等部であるジュニアクラス、高等部以上のシニアクラスに分けられており、ディープインパクトは中等部であるジュニアクラスからの入学だ。

 

「ディープお兄ちゃん!!」

 

その声が聞こえ、ディープインパクトは後ろを振り向く。ディープインパクトは産まれて直ぐに両親を喪った。彼は姉夫妻に育てられ、今日の入学式は姉と姉の娘が見に来てくれており、振り向いたディープインパクトの視線の先には歳の離れたウマ娘の姉であるブラックスタイドと兄妹同然に育った姪っ子であるキタサンブラックだ。キタサンブラックは未だ小学生程であり、トレセン学園に入学するのは未だ先の事である。

 

「暫く会えない?」

「寂しく成るわね…」

 

トレセン学園は全寮制。夏休みや冬休み等の長期休みの時や里帰り以外は学内で過ごすことになる。つまり、ディープインパクトは今日から暫くは家族に会えなくなるのだ。

 

「なに、ちゃんとたまには帰ってくるよ」

「無理はしないでね」

 

ブラックスタイドは早く亡くなった両親の代わりにディープインパクトを育て上げた。ディープインパクトは少し小柄で、か弱いと思っていた。だが、姉だから分かる。ディープインパクトの素質は自分を遥かに上回り、日本という領域には収まる事はなく世界すらも視野に入れて衝撃を与える物になると確信している。

 

この2年後。ディープインパクトは不敗神話を為し遂げ、伝説になる。

 

神話を成し遂げた翌年。ディープは世界に挑む。

 

『凱旋門賞に遠路遥々、日本からサムライがやって来た。日本の英雄の衝撃は世界に届くのか!?エントリーNo.1!!ディープインパクト!!』

 

黒き翼を模したマントが靡く。今、英雄は世界に挑むだろう。

 

英雄ディープインパクト。地を舞う天馬の異名を持つ日本最強の長距離スプリンター。ただ1人の男性ウマ娘の競技者であり、長距離世界ランク1位。若干15歳(早生まれ)の若き日本のエースは今、ダートから抜け出して世界の強豪と共に走り出した。

 

『ディープが仕掛ける!!ディープインパクトが仕掛ける!!ディープが翼を広げた!!翔んだ、間違いなくディープインパクトは翔んだ!!ディープが翔んでいる!!見よ、世界よ!!これが日本競馬の英雄だ!!翔べディープ!!これが、世界に与える衝撃波!!』

 

今、世界に衝撃波が巻き起こる。




貴方が凱旋門賞を制覇するのを見たかった。

いつか、貴方の血を受け継いだ子供達が凱旋門賞を制覇することを願う。ありがとうディープインパクト。

仮に連載すればディープインパクトがジュニアCクラスから凱旋門賞挑戦までと成ります。

この作品、後10話以内…伸びて前後で終わります。もし、次回作書くならゴルシどうしよう。シリウスとスピカ、どっちも出てきます

  • ディープきゅんの居るチームシリウス
  • スペちゃんの居るチームスピカ
  • ゴルシはハジケリスト…風のように現れる
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