とある英雄馬の深き衝撃   作:静かなるモアイ

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ディープのクラシック制覇への道が始まる。


地を舞う天馬の英雄

優秀なウマ娘には二つ名と呼ばれる物が付けられる時が多々ある。その二つ名はそのウマ娘の個性や走り方、特徴や立ち振舞いから名付けられる事が多く、競技者であるウマ娘達のもう1つの名前のような感じだろう。

 

有名処の二つ名を挙げるとすればトレセン学園最強と称されるチームリギル。チームリギルのメンバーの大半は二つ名を名付けられた優秀なウマ娘の皆様だ。リギルのリーダーであり、トキノミノルさえも成し遂げられなかった無敗での三冠馬を唯一成し遂げた皇帝シンボリルドルフ。女帝エアグルーヴ。オグリキャップにクラシックでは負けたとは言え、優秀なウマ娘である怪鳥エルコンドルパサー等々の強いウマ娘は二つ名を持っている。

 

だが…昨年からだろう。リギルを上回る勢いで知名度を再び上げてきた、不死鳥の如くどん底から甦ったトレセン学園のチームが最近有名に成ってきた。部員は僅か6名であり他のチームと比べたら、部員の数は少ないだろう。しかし、その実力はトレセン学園でも最強クラスと呼び声が高い。

 

学年不明(シニアクラスなのは間違いなし)で、黄金色の不沈艦ゴールドシップ。

 

チームリーダーであり、地方出身の三冠馬。灰被りの怪物オグリキャップ。

 

ジュニアBクラスで、ディープインパクト達の翌年に入部した名家の令嬢。名優メジロマックイーン。

 

短距離としての素質を開花させ、今では短距離に於いてはオールラウンダーであるオグリキャップを上回る強さを誇る少女、嘗て負け組だった一等星ハルウララ。

 

海外遠征の経験あり、ゴールドシップが勧誘(拉致)してきたゴールドシップの親友。その道を往く爆弾娘ジャスタウェイ。

 

そして……この男を忘れてはいけない。

 

 

4月17日。三大クラシックの第一幕である皐月賞。そこに英雄が衝撃波と共に疾走する。

 

『ディープインパクトが翼を広げた!!』

 

G1の中でも中学三年生であるジュニアCクラスでしか、参戦できない三大クラシック。その1つであり始まりである皐月賞。最終コーナーを曲がり、黒き翼を模したマントが靡きその英雄が加速する。

 

その英雄はディープインパクト。姉であるブラックタイドがデザインしてくれた、黒き翼を模したマントが有る貴族風な勝負服を纏い翔ぶように疾走する。G1のレースは特別なレースであり、多くのウマ娘は勝負服と呼ばれる特別なオーダーメイドの衣装を着るのが一般的だ。

 

『ディープインパクト止まらない!!衝撃波が止まらない!!ディープインパクト!!圧倒的な走りで先ずは皐月賞を制覇しました!!

シンザンがルドルフが…そしてオグリキャップが辿った三冠馬への道。先ずは第一関門の皐月を突破した!!』

 

地を舞う天馬の英雄、或いは英雄。チームシリウスのエースであるディープインパクト。彼はシンボリルドルフ以来となる無敗での三冠馬を目指し、今日も一着でゴールした。

 

「ディープお兄ちゃん!!」

「いよっし!!先ずは皐月を突破だな!!」

「モグモグ、うむ。よし」

「ディープ君ナイッスー!!」

「流石は私の弟!!」

 

皐月賞を1位で突破したディープインパクト。彼は自分に向ける声援に気付き、声の方を向いた。その方を見るとチームシリウスのメンバー、家族である姉ブラックタイドとその娘であるキタサンブラックが居たのだ。

 

「流石ですわ、ディープ先輩」

「いよっし!!ナイッスー!!ディープ!!」

 

チーム新人でもあるメジロマックイーンとジャスタウェイも、ディープインパクトが無事に皐月賞を突破した為か嬉しそうだ。

 

「ディープ!!ディープ!!ディープ!!」

 

「ディープインパクト!!三冠行ってくれ!!」

 

「頼むぞ!!英雄!!」

 

歓声が巻き起こり、観客席からはディープコールが巻き起こる。ディープインパクトは未だ無敗、全ての公式戦を1位で勝ってきている。しかも、走るスタイルが序盤と中盤に様子を見て、終盤に爆発的な加速で一気に抜き去る。その豪快で見ている側も楽しめる走り方故か、ディープインパクトはデビューしてから急激にファンが増えてきているのだ。

 

シンボリルドルフ以来となる無敗の三冠馬。チームシリウス伝説のリーダーであり、病さえ無ければ確実に無敗の三冠馬に成れたトキノミノルの無念を晴らす事を期待し、ファンは英雄ディープインパクトに期待を込める。

 

そしてディープインパクトは右腕を天高く上に掲げ、人差し指を伸ばして1を示す。先ずは1つの関門である皐月賞を突破したので指を1つ立てたのだ。5月末の日本ダービーを突破すれば指を2つ、最後の菊花賞を突破すれば指を3つ上げるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ。ディープインパクトを門前払いしたトレーナーの皆様。

 

体格に恵まれず、天性の柔軟性とバネに気付けなかった節穴なトレーナーさんの皆様。彼等は全員が頭を抱えていた。当然だ、門前払いして素質が無いと決め付けた男子が英雄と呼ばれるまでに強くなったのだから。

 

「彼が彼処まで化けるなんて…」

 

「ディープインパクトは兎も角、ハルウララも彼処まで強くなるなんて」

 

「俺はなんてバカな真似を……」

 

そして彼等は理解した。ウマ娘の素質に体格は決定的ではないのだと。




史実は兎も角、アプリではハルウララでもオグリに匹敵する選手に育てる事が出来ます。

日本ダービー、北海道合宿、菊花賞。史実は漫画より奇なり。

てか、ディープ、オグリ、ウララの事実はフィクションびっくりですからね

この作品、後10話以内…伸びて前後で終わります。もし、次回作書くならゴルシどうしよう。シリウスとスピカ、どっちも出てきます

  • ディープきゅんの居るチームシリウス
  • スペちゃんの居るチームスピカ
  • ゴルシはハジケリスト…風のように現れる
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