strikewitchs 天空の翼   作:BALKHOLNs

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三話  初日

本当に出来過ぎだと思う。

という台詞を何度繰り返したことか。

坂本少佐の提案を呑んで少したった後、頭の中でその台詞が何度も反芻される。

その台詞のせいで寝不足気味の不機嫌状態で最悪の朝だったことを、ここに記しておく。

 

~501基地内、ブリーフィングルーム~

 

「もう知っている人もいるかもしれないけど、紹介したい人がいます。」

「昨日のウィッチのことだな。一体あいつは何者なんだ?」

11人集まったブリーフィングルームで、いかにも軍人といったような女性がミーナ中佐につっかかる。

「自己紹介してもらったほうが早いわね。それじゃ、よろしく。」

「はい。カールスラント空軍、エルフリーデ・フォン・ヴェラ曹長です。本日付けで、501JFWに配属されることになりました。」

「というわけで、よろしくしてあげてね。じゃあ解散。」

何がエルフリーデだ、とも思いながら、朝のブリーフィングは終了した。

まあ、こっちは隊全員の名前は覚えてるし、自己紹介はいらないんだけどもさ。

「そうか、カールスラント空軍だったか。同じくカールスラント空軍のゲルトルート・バルクホルンだ。よろしく頼む。」

「こちらこそよろしくお願いしま・・・ふぇっ!?」

いきなり後ろから胸をつかまれる。見ると某ロマーニャ空軍の少尉がいた。

「う~ん。リーネより少し小さいかな~」

どうやら自分の胸の大きさを調べたらしい。どうやって背後に回り込んだか気になったが、けっこう不快である。お返しとして、肘鉄を顔面に喰らわせてやった。

「いてっ。」

「いきなり触った自分のせいじゃないですか。エルフリーデ・フォン・ヴェラ曹長です。よろしくお願いします。」

「私はフランチェスカ・ルッキーニ。ロマーニャ空軍少尉だよ!よろしく!」

ええ知ってますよ、少尉。あなたの身長から誕生日まで。

 

 

 

 

      ●              ●             ●

 

 

 

翌朝である。

今分かったことは、時系列的にアニメの三話と4話の間くらい、ということくらいだ。

そして俺はといえば…

「きゃああああ!」

「のわああああ!」

「旋回に入るのが遅~いっ!」

今、501基地の滑走路上に漂っていたのは、ぼってりと金魚のような形をした気球だった。

遠目には可愛らしい姿であるが、気球の全長は20m。全高は約9mに達する。

いわゆる、阻塞気球というヤツだ。

今滑走路上に配置されている阻塞気球は20基以上。

これを華麗にかいくぐって飛ぶのが、本日の訓練である。

はずなのだが・・・

「右旋回!」

「はうっ!」

「ぐぎゃっ!」

パンッ!

「左!」

「ひゃんっ!」

「ぐぼぁっ!」

パンッ!

坂本美緒少佐の罵声が飛び交う中、宮藤と俺は阻塞気球に片っ端から突っ込んでは、割り続けていた。

「え、右!? 左? み、右はお箸を持つ方で・・・・・もう、いやあああああ~っ!」

うんうん。アニメでも見てたけど、宮藤はやっぱり下手だなあ。

そんな俺はというと・・・

「なにこれどうやって旋回するんだよ!というか誰か助けて~!」

自分と一緒に発見されたストライカー(Bf109)を飛ばすだけで精一杯だった。

そうこうしている間に気球はあと1つである。宮藤の方は大丈夫「きゃああああ!」じゃないな。

気球に入った水素に引火したのだろうか?黒煙が宮藤の方で上がっている。

「おい、宮藤! 無事か!?」

「・・・・・・・・ひゃ、ひゃい。」

黒い煙の中から、宮藤がダッチロール状態で出てくる。まあ、無事でよかった。

 

 

 

 

    ●            ●               ●

 

 

数分後。

 

爆発しなかったお蔭で宮藤より早く降りれた俺は、木陰でくつろいでいた。

 

「うわ。ドーンと落ち込んだ空気、背負っちゃってるねえ。宮藤もヴェラも。」

 

俺たちの様子を見ていたらしいシャーリーが苦笑する。

 

「本当にすいませんでした。気球をだめにしてしまって。」

 

何で俺は動かせないんだろうか?素質の問題か?

 

「もおおおおお~っと、落ち込めばいいんですのよ!坂本少佐に恥をかかせて!」

 

そう鼻を鳴らしたのはペリーヌ中尉さんだ。アニメ見てても思ったんだが、こいつの家系って、どこかでファンタジーの悪役とつながっていそうだ。

 

「・・・・・時々思うんだけどさ、ペリーヌの家系って、絶対どこかでシンデレラのお姉さんとか 白雪姫の継母とかにつながっていそうだよね」

 

足をプラプラと振り、今俺が考えていたこととにたようなことをいうルッキーニ。

 

「わ、私のどこがそんなに意地悪そうに見えまして!?」

 

いや、どこがっていわれても・・・・・

 

「「全体?」」

 

俺とルッキーニの声がかぶる。でもまあ、人の評価なんてそんなもんだと思うが。

 

「なっ!」

 

ただでさえ釣り目のペリーヌの目が、さらにつり上がる。おお、こわいこわい。

 

「問題はさ・・・・・」

 

俺たちの間に割り込むようにエイラがいう。

 

「この後の訓練だろ?」

 

そうか。俺たちが全部気球を割ったので、この後の訓練ができないのか。

 

「それもこれもヴェラさんたちが割ったせいで「お先失礼しまーす」ちょっと!お待ちなさい!」

 

ペリーヌの言葉を遮り、小走りで自分の部屋に戻る。面倒なことに巻き込まれてたまるか。

 

 

 

その後、自室で夕食もわすれて寝ていた。こっくりさんに宮藤が憑依されたとか知らない。

 

 

 




今回、投稿が遅れてしまいました。理由は簡単です。パソコンがお釈迦になりました。
ですが、本当に申し訳ございませんでした!

ちなみに、今回から小説を元にしています。あらかじめ御了承くださいって、もう終わってるか。
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