strikewitchs 天空の翼   作:BALKHOLNs

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四話 親睦会・・的な。

親睦会。

それは名前の通り親睦を深めるために開かれる会であり、参加することにはなにかしらの意義がある。

しかしそれは、あまり人と話すことが好きではない人にとっては、地獄になる可能性もあるかもな会である。

 

すなわち、なにがいいたいかというと・・・

 

「じゃあエルフリーデは不参加、ね?」

「はい。」

 

エルフリーデ・フォン・ヴェラこと田渕正義は親睦会を欠席します。と、いうことだった。

まあ生前も学校で話すことは少なかったし、家でもニートみたいだったし、こういう会は苦手なのだ。

そもそもルッキーニのやつが親睦会何ぞ計画するからだ。しかもかなーり乗り気になってるし。

 

「というわけで、各自親睦会に向けて頑張ろー!」

 

この通りだ。

とりあえず宮藤とリーネはお国料理を、坂本少佐は剣舞を、ミーナ中佐は歌を、エイラはなんかよくわかんないものを、シャーリーはユニットの展示を、それぞれやることになっている。

ペリーヌは着ぐるみだったっけ?まあいいか。

 

 

 

                 ~親睦会当日~

 

 

というわけで、基地待機である。

待機はあくまでも待機なので、これといったイベント的なものもない。

むしろ暇すぎて困るくらいだ。

 

今この基地に残っているのは俺も含めて4人。

1人は夜間飛行に備えて睡眠中。Wエースは不明。

ちなみに俺は格納庫で自分のユニットの整備中である。

 

「いつまで整備をやっているんだ?」

「はい?」

 

訂正。バルクホルンさんも格納庫にいた。

一体どこから現れたのか、声をかけてきたのはバルクホルン大尉だった。

 

「前から聞きたいと思っていたのだが、お前はカールスラントのどこ出身なんだ?」

「え、えーっとそれはですねー」

 

どうしよう。どこ出身とかいわれてもカルスラの地名とかわからないし、転生した~とかいえないし・・・

 

「どうした?」

「あっ、えーっと、諸事情でほとんどカールスラントにはいなかったもので、ですね。」

 

正直にいえないし、この策が妥当であろう。多分。

 

「そうだったのか。聞かせたくないことだったか?」

「いえ、そんなことないですよ。」

「そうか。ならよかった。」

 

まあ聞かせたくないことなんですけどね~。

 

「私はカイザーベルク出身でな。冬は日が長くてクリス、ああ、妹なんだがな、よく本を呼んで聞かせたものだ。」

「そうなんですか。」

 

ふぬ?バルクホルンさんがもう立ち直ってる?おかしい。俺の知ってる話だとまだ立ち直ってはいないはずなのだが。

 

そんな話をしていると、

 

ウーン!

 

轟音が格納庫中に響き渡る。

 

「敵襲だ!今すぐ出撃準備!」

「了解!」

 

まあ格納庫にいるから30秒もかからないうちに出撃できるんだが。

ストライカーに足を通し、俺の使い魔であるアライグマの尻尾と耳が出現する。

 

「発進!」

 

ストライカーを動かし、10秒もしないうちに体が空中へ浮かび上がる。

風を切る音と体にかかるGも、慣れてしまうと心地良い。

 

敵は巨大ネウロイ4機と小型ネウロイからなる編隊。そのうち3機はロンドンへ、1機は親睦会が行われている村へ向かっている。らしい。

会場から戻ってきたミーナ中佐御一行と合流し、指示を受ける。

 

「ペリーヌさん、リーネさん、エルフリーデさん、坂本少佐は村へ。残りの隊員はロンドンへ!」

「「「「「「「「了解!」」」」」」」」

 

 

 

というわけで、俺は村担当である。

程なくして、先行していた宮藤、ルッキーニ、シャーリーと合流してから数十秒後。

話にあった、巨大ネウロイが姿を表す。

 

「どうした?宮藤?」

「何か、嫌な感じがするんです。」

 

宮藤はじっと巨大ネウロイを見つめる。

しかし、嫌な感じとは何ぞや?

 

「わかった。慎重に行くぞ!リーネとルッキーニ、シャーリーと宮藤でロッテを組め!ペリーヌは私の2番機だ!ヴェラは後ろで援護射撃!」

 

『了解!』

 

坂本少佐の命令により、展開して、巨大ネウロイに攻撃を加える。の、だが・・・

 

「どうなっている?」

 

いつもより手応えが薄い。ビームも弱い。これが宮藤がいった「いやな感じ」か?

下から回り込んで攻撃しようとしたそのとき。

 

「何だ!?こりゃ!?」

 

俺の頭の上。すなわちネウロイの腹あたりのところのハッチらしいものが開き、小型ネウロイがワラワラと出てくる。形は円盤型なので、さながらUFOといったところか。

 

「散開されると煩いか!?」

 

そう叫びながら舌打ちする坂本少佐。

 

「だが、遅い!」

 

少佐はそのうちの1機にねらいを付け、軍刀で一刀両断にする。

 

ところが。

 

「な、何だ!?」

 

小型ネウロイは、軍刀で一刀両断にされる瞬間、白い光を放って爆発した。

爆発に吹き飛ばされた坂本少佐は錐揉み状態で急降下する。

 

「坂本さん!」

 

宮藤が叫ぶ。

 

「くっ!」

 

なんとか体勢を立て直す少佐。破片でも刺さったのか、軍服の袖が血の色に染まっている。

 

「宮藤さん!手当てを!」

 

ほとんど悲鳴に近い声をあげるペリーヌ。

 

「はい!」

「気にするな!」

 

痛みに表情を歪めた坂本少佐は、近寄ろうとした宮藤を牽制する。

 

「こいつら、一定以上のダメージで自爆する!近距離では爆発に巻き込まれるぞ!遠距離から撃ち落とせ!」

「了解!」

 

要するに、おもいっきり離れてねらうか一撃離脱を狙うか、ってことか。

大型に攻撃しようにも、UFOどもが邪魔だしな~。UFOズを片付けてからのほうが良さそうだ。

 

「いくぞ!」

 

ストライカーを動かし、UFO型ネウロイに向かって突っ込む。

MG42をぶっ放し、相手が自爆する前に逃げる。体に並々ならぬGがかかって、つらい。

ワラワラと溢れ出るUFOを牽制しながら、一体ずつ撃破していく。

 

のだが。

 

「こいつら、どんだけ出てくるんだよ・・・」

 

いくら倒しても倒しても、数が減ってる気がしない。むしろ増えてる。

夏の蚊よりもうっとおしい。爆発に巻き込まれないようにするのも一苦労だ。

 

「ちっ!村に入られる!」

 

弾倉を交換しながら、シャーリーが舌打ちした。

確かに、ネウロイと村との距離は、150mを切っている。しかもUFOズが邪魔で近づけない。

 

と、そのとき。

 

二つの気球が、ネウロイの侵攻を阻むように空にあがった。

訓練の時に、何度も世話になった阻塞気球に似た気球。のはずなのだが。

 

「え?あ・・・れ?」

 

二つの気球の下には、『歓迎!ストライクウィッチーズ!』と書かれた垂れ幕があった。

おそらく親睦会のために作られたであろう熱気球に、ワイヤーのネットが張られている。

突然上がったそのネットに先行していたUFOネウロイの一機が引っかかり、わずかに動きが鈍る。

 

「今だっ!」

 

シャーリーが先頭の一機に向けて銃弾を放った。

ネウロイは、為すすべもなく爆発する。そしてその爆発に巻き込まれて、他のネウロイも爆発する。

その連鎖爆発で、UFOネウロイズの、大半が消滅していた。

 

「おっしゃ!」

 

俺は爆発に乗じて、巨大ネウロイの下に回り込んでいた。

がら空きになった下部に、これでもかというほどMG42をぶっ放す。

そして、MG42の銃弾で、コアが露出する。が。

 

「何だ!こりゃ!?」

 

露出したコアを守るがごとく、コアの周辺に格子状のビームが回転しながら展開される。

隙間は約2センチ。回転を止めれば、銃弾が通る隙間だ。回転を止めれば、の話だが。

 

「こうなったら・・・」

 

そう、こんな時にはどうするか。どうやっても回転は止められない。しかし止めなければコアに攻撃できない。

だったら時間を止めてしまえばいい。そんな能力を、俺はあのクソジジイから授かっている!

 

「THE・WORLD!」

 

時間を止める時のワードを口にし、自分以外のすべての時間を十秒間だけ止める。

もう動かない格子状のビームの隙間に、MG42の弾丸を打ち込む。

これで十秒。

時は動き出し、コアの眼前で止まっていた弾丸は、すべてコアに命中する。

 

巨大ネウロイは、完全に消滅した。

 

 

 

             

 

 

 

 

                ~501基地内、医務室~

 

「・・・・・」

「・・・・・」

 

目が覚めたら、俺は医務室のベッドの上にいた。

目の前には宮藤の顔があった。どうしてこうなったかは知らないが、俺のことを看病してくれていたのかもしれない。と、思っていた時期が私にもありました。

 

「・・・・・なにをしているんですか?」

「・・・・・・・・えーっと、ね。」

 

そう、宮藤は思いっきり鷲掴みにしていたのだ。俺の胸を。

悔しい。自分の体が今男でないのが悔しい。生前なら胸を鷲掴みにされることも、不快感を感じることも、ベッドの上にいることもなかったはずなのに。

 

無防備な宮藤のデコに拳を喰らわせ、手を引き剥がす。

 

「もう一度聞きます。なにをしているんですか?」

「えーっと、エルフリーデさんが海に落ちたから、その手当を。」

 

「海に落ちた?」

「はい。魔法力の使いすぎとかで。」

 

なる程。時間制止の力は結構魔法力使うやつだったらしい。それで気絶して医務室のベッドの上にいる、と。

それはいい。それはいいのだが・・・・

 

「それとアレとはなにが関係しているんですか!」

「それは・・・。ちょっと手が滑って。」

「どうやったら手が滑って人の胸を鷲掴みにできるんですか!」

「えーっと・・・・・」

 

くそっ!油断も隙もありゃしない!この淫獸めっ!なかなか不快に感じたぞっ!

 

ネウロイ初撃破の喜びと、異様な不快感を同時に味わった日のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まいどまいど投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。
そういえば、今回は一応初戦闘シーンです!
どうでしたかね?いまいちでしたかね?
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