~???~
シンジが目覚めるとそこは、古い電車の中だった。そして目の前には、
シンジ「…久しぶりだな、母さん」
ユイ「シンジ!?どうしてここに?」
驚きのあまり目を見開いている母、碇ユイだった。
シンジ「単刀直入に言う。ここから出てってくれ。」
シンジの要求、そして余りにスッパリと言い切ったことに、再び驚くユイ。彼女はおずおずと質問する。
ユイ「それってどういう?」
シンジ「まんまの意味だ、さっさとサルベージされて現実に、親父の元に戻れってことだ。」
ユイ「そんな、今戻ったら他の人に母さんの裸見られちゃうわよ?」
シンジ「見たところで精々何人かのズリネタになるくらいがオチだ。それに心にも思ってないこと言って話し逸らすな。」
ユイ「ハハハ、ばれちゃった?」
ナハハ、と笑うユイ。だが、すぐに真剣な表情に変わる。
ユイ「それで、なんでシンジは初号機に母さんがいるって知ってるの?起動実験の時の記憶は消えてしまったはずよ。」
シンジ「一言で言えばサードインパクトを起こしたから、かな。」
ユイ「それってどういう?」
シンジ「そのまんまの意味だ。俺はサードインパクトを起こして、人をやめて戻ってきた。まあ戻ったというより渡ってきたって感じだけどな。」
ハハハ、と乾いた笑みを漏らすシンジをユイは悲しい顔をして見つめていた。ふと、ユイはまた質問した。
ユイ「それは分かったわ。でも、それと母さんがここから出ていくのとは何の関係があるの?」
シンジ「それは、新しい肉体が必要だからだ。」
ユイ「それはどうして?」
シンジ「俺がサードインパクトを起こしたときに、2人の巨人に出会った。そして、この世界に来るときに彼らの力を少しもらったんだけど、それがかなり強くて、人間の、リリンの肉体じゃもたなかった。そこで目を付けたのが、神で、リリンと性質の似た、というよりリリンの始祖であるリリス。その肉体のコピーである初号機ってわけだ。」
ユイ「なるほどね、分かったわ。母さんも正直、父さんが暴走するのを見るのはつらかったから。」
シンジ「だったら綾波の素体なんて寄こさずにさっさと戻ればよかっただろ…」
実の母親の異常な行動に頭を抱えるシンジだった。
ユイ「その前に」
シンジ「!?…」
ふと、ユイがシンジの頬に手を添える。
ユイ「シンジがどこまで成長したのか、母さんに見せてくれる?」
微笑みながらそう言ったユイに、シンジは突然のことで少し戸惑ったが、すぐに微笑み返し
シンジ「分かったよ、母さん」
いつの間にか手に持っていたゼットライザーのトリガーを押した。
…
一方現実世界では…
リツコ「特殊ベークライト急いで!」
ミサト「シンジ君は無事なの!?」
リツコ「分からないわ…」
ミサト「分からないって…」
リツコ「そもそも彼が消える直前に持ってたデバイス、あれが原因ということしかわからないの。」
ミサト「そんな…」
メッサ慌ただしい状況になっていた。
リツコを含む職員が初号機をベークライトでガチガチに固め、その上に冷却用LCLで沈めるという簡易的な封印措置を行っており、リツコとミサトがシンジの安否等を話していた。
その時、
ウオオオオオオオォォォ!!!!
初号機が激しい咆哮を上げて拘束具を引きちぎった。
ミサト「今度は何!?」
リツコ「まさか、暴走…?マヤ!?状況は?」
マヤ「初号機、こちらの信号を受け付けません!?」
マコト「パターン確認、青です!?それにこの固有波形パターン…セントラルドグマ最深部に封印されているリリスのものと酷似しています!?」
シゲル「初号機を中心に特殊重力場発生!?冷却用LCLが球状に初号機を包んでいます!?」
ミサト「もう何がどうなってんの!?」
リツコ「これはもう暴走の域を超えてる…言うなればそう、覚醒ね。」
ミサト「覚醒…」
コウゾウ「どうする碇?シナリオから逸脱した事態だぞ」
ゲンドウ「も、問題ない…んなわけあるか問題しかねえよどうすんだよこれ!?」
コウゾウ「落ち着け碇!キャラ崩壊してるぞ」
マヤ「司令!初号機からメッセージが!」
The Last Lilith Apostle, 19th Apostle Ultraman Noza
コウゾウ「第19使徒…ウルトラマンノーザ…」
マヤ「司令!もう一つメッセージが!」
ゲンドウ「今度は何だ(´・ω・`)…」
HIGESOREMADAO by Shinji
ゲンドウ「Ω\ζ°)チーン」
コウゾウ「おい、しっかりしろ!碇!」
んなことになっている間に、赤い球体に包まれた初号機は光り輝きながら忽然と姿を消した。
マヤ「初号機、反応ロスt…いえ!反応再確認!場所は、地上!第三使徒の目の前です!」
そして、数秒しないうちにサキエルの目の前に現れた。
だが、その姿は先程とは姿が変わっていた。
色彩は変わっていないが、肩のウェポンラックは少し小さくなり、腕の拘束具はカッター状に鋭くなり、胴体は細マッチョな人間のようになり胸にY字のエナジーコアが発生し、下半身も若干ロボットっぽかったものからより人間らしいものに変化していた。そして、最後まで被ってあった鬼のようなマスクを脱ぎ捨てると、その顔は以前のような茶色い異形のものではなく、まるで鉄仮面のような顔に白に近い黄緑に光り、三本の縦筋が走ったアーモンド型の目のあるものになっていた。
その変化に、オペレーターやコウゾウ、髭マd…ゲンドウだけでなく、初号機消失後に急いで発令所まで戻って来たミサトやリツコや他の職員たち、まさにネルフ全体が驚愕で目を見開く事態になっていた。だが、その驚愕をさらに強いものにする事態が起きる。
マヤ「初号機から通信です!」
ミサト「初号機から!?」
ゲンドウ「早く開け」
初号機(シンジ)「あ~テステステスこちら初号機改めウルトラマンノーザ、聞こえたら応答頼m…って危な!」
突如
ミサト「シンジ君!?」
ノーザ(シンジ)「あ、はいシンジです、っよ、ちょっと今戦闘中ですけど気にせずにどうぞ、っは、」
ノーザはサキエルの攻撃を避け、時にはカウンターを食らわせながら本部との通信を続ける。
ミサト「今の初号機はどうなってるの?っというよりシンジ君自身は無事なの!?」
ノーザ(シンジ)「はい、問題ないです。見ての通りピンピンしてます。」
ミサト「いや、見ての通りと言われてもモニターには初号機しか映ってないわよ?」
ノーザ(シンジ)「いや今モニターに映っているのが俺です、あとこれもう初号機じゃなくてウルトラマンノーザです」
リツコ「まさか!今映ってる初号機、ウルトラマンノーザがシンジ君自身とでもいうの!?」
ノーザ(シンジ)「正解、まあ今中に他の人も一名いますが…」
ミサト「他の人?」
ノーザ(ユイ)「ヤッホー、みんな元気?シンジの母の碇ユイでーす。」
ゲンドウ「ゆ、ユイ!」
突然ノーザから女性の声が聞こえ、困惑する室内。ただ、3人だけは驚きで目を見開き、ゲンドウに至っては涙を流しながらその女性の名を叫んだ。
ノーザ(ユイ)「久しぶりねゲンドウさん。今まで心配かけてごめんなさい。」
ゲンドウ「な…何故?」
ノーザ(ユイ)「ちょっとシンジに立ち退けられちゃって、この使徒倒したらサルベージされるから、詳しくはそのあとで。」
ゲンドウ「わ、分かった」
ノーザ(シンジ)「そんじゃそろそろ通信切るわ、詳しいことはこいつピチュってからで。」プツン…
通信を切った後もノーザは攻撃を続ける。
ノーザ「フッ」
膝蹴りを食らわせ
ノーザ「シェウラ!」
回し蹴りをし
ノーザ「ハッ」
顔面を殴り飛ばす。
ミサト「すごい…」
リツコ「これが、シンジ君の力…」
発令所内は先程とは違った意味で驚愕に包まれ、中には興奮している職員までいた。
サキエル「キィィィ!」
サキエルも負けじと目から光線を打つ
ノーザ「フッ(こんな光線だしたっけこいつ?取り敢えずよk…ってこの子はって来たー!)ハァッ!」
サキエルの光線を避けようとしたノーザは、ビルの間に一人の少女を見つけ、咄嗟にATフィールドで防御する。
ミサト「どうしたの!?さっきの光線よけられたはずなのに」
リツコ「まるで何かを守ろうとしてるみたいだわ」
マヤ「ウルトラマンノーザ後方に民間人確認!」
ノーザ「(ッチ…しゃーない、まずはこの子を安全な場所へ。)シュウワ‼」
ノーザは少女を片手で包み込むと、サキエルを囲むようにATフィールドで閉じ込めてシェルターの入り口のある場所まで飛び立つ
シゲル「ウルトラマンノーザ、少女を確保!真っ直ぐシェルターに向かって飛行中!」
ミサト「リツコ、初号機って飛べたの?」
リツコ「いえ、そんな機能はないわ、多分ウルトラマンノーザ自身の力ね。」
ミサト「…もう言葉も出ないわ…」
ところ変わって避難シェルター入口、そこには二人の少年と一人の少女、そして二人の戦自隊員が言い争っていた。
???「頼む!妹が行方不明なんや!外に出してくれ!」
「駄目だ!外は危険すぎる!」
???「そうだぜトウジ、サクラちゃんが心配な気持ちは分かるけど俺達じゃ何もできないって」
???「相田の言う通りよ鈴原、サクラちゃんは戦自の人たちに任せましょ?」
ジャージの少年、鈴原トウジは、避難の途中で妹のサクラとはぐれてしまい、探すためにシェルターを抜け出そうとし、戦自隊員に止められ、友人である相田ケンスケと洞木ヒカリに宥められているという状況だった。
トウジ「せ、せやけd…な!?」
「とにかく!妹さんのことはこちらで捜索…どうした?いきなり暗く…な!?」
いきなり辺りが暗くなり、振り返る戦自隊員、そこには体長80mを軽く超える巨人が右手を胸辺りまで上げて片膝を付いていた。
そして、巨人が右手を地面まで降ろすとそこには、
トウジ「さ、サクラ!」
トウジの妹、サクラが気を失う形で倒れていた。
ノーザ「命に別状はない、ただ足の骨が折れている。早めに治療をしてほしい。」
「しゃ、しゃべった!?」
突然のことで混乱して、銃を巨人、ノーザに向けていた隊員が叫ぶが、
ノーザ「俺がしゃべっちゃ悪いか?後銃を下ろせ、効かないけど普通に怖い。」
「わ、悪い」
いきなりで思考停止しているのか、隊員達は素直に銃を下ろす。
ノーザ「んじゃ、この子のことは任せた。」
そう言って去ろうとするノーザを
トウジ「ちょっと待っとくれ」
トウジが呼び止めた。
ノーザ「ん?」
トウジ「ワイは鈴原トウジや!お前さんの名前を教えてくれ!」
ノーザ「俺はノーザ、ウルトラマンノーザだ。」
トウジ「ノーザはん、ほんまおおきに!」
ケンスケ「俺からも礼を言わせてくれ!俺は相田ケンスケ、トウジの友人だ、サクラちゃんを助けてくれて本当ありがとう!」
ヒカリ「私は洞木ヒカリ、この二人の友達よ。サクラちゃんのこと本当にありがとう。」
ノーザ「(そんな律儀に名乗らんくても…まあいいか)そうか、まあ気にすんな、こっちは当たり前のことをしただけだ。礼を言われることじゃない、じゃあな。」
そう言って今度こそ、戦場に戻っていった。
戦場では、ノーザが張ったATフィールドを破ろうと、パイルや光線等を打っていた。
ノーザ「(よし、そろそろ決めるk…ってあれ?)シェアア…」
サキエルの前に着地したノーザは突然の脱力感に襲われ、片膝を付く
ドクンドクンドクンドクン
よく見ると彼のエナジーコアは、心臓のように脈打っていた。
それと同時に、サキエルを囲んでいたATフィールドも薄くなり、それを見たサキエルはフィールドを破ってノーザにストレートパンチを浴びせる。
ノーザ「ジュウアァ!」
突然のことで避けれなかったノーザは、兵装ビルを破壊しながら真っ直ぐ後方まで吹き飛ばされる。
ミサト「どうしたの!?さっきまであんな余裕だったのに!」
発令所では、今まで優勢だったノーザが突然劣勢に立たされたことにミサトを含め全員が戸惑っていた。
リツコ「マヤ、状況は?」
マヤ「はい、ウルトラマンノーザの体温、急速に低下しています。」
リツコ「おそらく体内のエネルギー供給が滞っているのね。」
ミサト「それってエネルギー切れってこと?」
ミサト達の予想はある程度当たっていた。普通ウルトラマンは例外があるとはいえ地球での活動時間は3分前後である。それが、普通のウルトラマンであればの話だが。ウルトラマンノーザはウルトラマンである以前に使徒だ。使徒というのは、体内に
ノーザ「(クッソ、まだS2機関の制御ができない。)」
元々
ノーザ「(しゃーない)来い、ロンギヌス!」
ノーザが叫んだ直後、セントラルドグマ最深部、紫で7つの目の仮面を着け、磔にされた白い巨人、第二使徒リリス。その胸に突き刺さっている二又の槍、ロンギヌスの槍が突如紅く光り輝きながら忽然と消える。そして、槍はノーザの前に現れた。
マヤ「セントラルドグマ最深部にエネルギー反応!ロンギヌスの槍が消えました。…いえ、ロンギヌスの槍、ウルトラマンノーザの前に出現。」
リツコ「まさか、彼が呼び寄せたとでもいうの?」
確かにノーザはロンギヌスの槍を呼び寄せた、呼び寄せたのだが、
ノーザ「あ、ノリで呼んでみたけどマジで来ちゃったよ」
この紫巨人はただノリで呼んでみただけらしい。まじかこいつ…もちろん発令所のメンバーはノリ良くズッコケた。
ノーザ「まあ都合が良い」
そう言うとノーザは槍を手に取ると、不意に自分のエナジーコアに突き刺す。発令所は突然の行動に騒然とするが、ノーザに突き刺さった槍はエナジーコアに吸い込まれる様に消えると、先程まで鳴っていたエナジーコアの鼓動音が鳴り止み、ノーザも感じていた脱力感が抜け、力ずよく立ち上がる。
そして、ノーザは腕を胸の前方で交差させエネルギーを溜める、そしてその腕の交差を解いて、Y字に広げ、L字に組み、破壊光線、オーバーレイシュトロームをサキエルに向けて放つ。
光線を受けたサキエルは、その身体を原子崩壊させ、光の粒子に分解される。そして、その粒子はノーザのエナジーコアに吸い込まれるように消えた。
マヤ「ウルトラマンノーザから通信です!」
ミサト「今すぐ出して!」
発令所のモニターにSound Onlyの文字が現れると同時に、スピーカーから少年の声が聞こえてくる。
ノーザ「状況終了、すぐにケージに戻るので射出口開けといてください。あと着替えとか入ってるんで俺のバッグも持ってきてください」
ミサト「わ、分かったわ。3番を開けとくからそこから入って頂戴。」
ノーザ「了解」
そして、ノーザは夜の戦場を後にした。
今回はノーザの初戦闘回でした。いやー自分でも書いた後思ったんですけど、色々無理な設定を入れすぎた気がします。例えばロンギヌスの槍がS2機関の制御装置の役割がある(勿論原作の設定は残しますが)とか。そんな感じのが今後どんどん増えていくと思います。最後に、ノーザのオーバーレイシュトロームはネクサスと異なり両腕を真正面に交差させます。それじゃ。
感想やコメント、どんどんください。