前回、ミサトの部屋に帰るために車に乗ったシンジは、ただでさえ荒い運転に、ウルトラマンとなったことで感覚が数段跳ね上がったせいで早くも死にかけていた。そんな中、ミサトから「ちょっち寄り道していくわね」と言われ、S2機関フル稼働させ、何とか命を繋ぎ留めながら、「は、はいΩ\ζ°)チーン」と答えることしかできないでいた。
シンジ「し、死ぬかと思った…」
ミサトの運転で、何度かガフの間に入りそうになったシンジは、何とか目的の場所まで辿り着いた。その場所は
シンジ「ここは…」
あの日、シンジが初めてエヴァで戦った後、ミサトに連れられた街を見渡せる小高い丘だった。
ミサト「そろそろ時間ね…」
その言葉を合図に、街からビルが生え、ビル街が一瞬にして造られた。
ミサト「これが、要塞都市、第三新東京市。あなたが守った街よ」
シンジ「ああ、今度こそ守ってやるよ、今度こそ…」
シンジは決意を新たに、
シンジ「嘘…だろ…」
ミサトの住むマンションに着いたシンジは戦慄した。なぜなら、
シンジ「なんで前の世界より酷いことんなってんだよ!!!」
彼女の部屋が、かつての世界よりも酷いことになっていたからである。具体的にはかの世界ではギリ足の踏み場があったのに対し、この世界の部屋は完全にゴミで埋まり、清掃業者も真っ青な状態である。
ミサト「そ、そんなひどい?」
シンジ「…」
ミサト「シ…シンちゃん?」
シンジ「…るぞ…」
ミサト「へ?」
シンジ「片付けるぞ…葛城ミサト二佐…」
ミサト「え、シ、シンちゃん、なんでいきなり他人行儀に階級呼び?、それにもう遅いからお片づけは明日n…」
シンジ「…あぁ?」
ミサト「い、いえ!今すぐ片付けます!片付けるからってかなんでケージの時みたいな不気味な姿になってるの!?」
シンジ「あ、いつの間に」
余りに汚い部屋に怒りが湧いたのか、シンジはケージ内の時に変化した異形の姿になっていた(ただし色はノーザカラー)。
~数時間後~
ミサト「ご、ごみ捨て終わりました~Ω\ζ°)チーン」
ミサトがふらふらと部屋に入る。
シンジ「お疲れさん、夕飯用意しといたから手を洗ったら食うぞ」
ミサト「わ~い(*^▽^*)」
ミサトは速攻で洗面所に向かった。
手を洗ったミサトがキッチンを見ると、そこには帰宅途中でコンビニで買ってきた惣菜類と簡易的に作られた味噌汁とおにぎりが数十個テーブルに並べられていた。
ミサト「お~すごいわね~どこでこんなスキルが…」
シンジ「これくらいは簡単ですよ。」
ミサト「謙遜するもんじゃないの、いただきま~す!」
テーブルに所狭しと並べられた夕食はほんの十数分でミサトの
ミサト「…ふう、ご馳走様」
シンジ「お粗末様(すげえな一瞬で消えたよ…)」
ミサト「おいしかったわ~いや~やっぱ美味い料理には美味い酒ね!」
そ言いながら徐にビールの缶を開けて一気に呷る。それを微笑ましそうに見ながらシンジは皿を洗う。
ミサト「そういえば使徒って食事をしないってリツコが言ってたけど、シンちゃんは食事するのね」
シンジ「まあ、俺のS2は不完全だからな、出力が安定しないもんだから足りないのを食事からエネルギーが必要なの」
ミサト「あなたも大変ね~」
シンジ「人外も楽じゃないの」
ミサト「ふふ、そうなのね~。あ、そういえば、シンちゃんも明後日から学校だから明日までに準備しとけって碇司令からの伝言と揃える物のリストよ」
そう言ってシンジに一枚のリストを渡す。
シンジ「了解」
こうして、葛城家での初日は過ぎた。
シンジside
シンジ「ここは…」
俺が目覚めるとそこは見覚えのある琥珀色の海と、
???「おい!誰が模造品だって?えぇ!?」
???「フフ…この程度で血が上りますか、流石模造品ですねww」
???「クソがーッッ!!!」
なんか喧嘩?してる少女二人が…って
シンジ「おい、ノア、ザギ、何やってんだ…?」
ノア、ザギ「「んみゅ?」」
ハァ…やっぱりか。
シンジ「で、この空間は何だ?ってかなんでお前らこんなコミケにいそうな格好になってんだ?」
今のノアとザギは人間に(何故か)擬態してる(マジで何で?)。格好は、
ノア
・銀髪
・色白(というか白)
・ねこみみ
・ねこしっぽ
・胸開きYシャツ
・ドレススカート
・ニーソ
・甲冑ブーツ
・翅
・ヘアピン
・なんかうねうねした髪飾り
ザギ
・黒髪
・浅黒(というより黒)
・ねこみみ
・ねこしっぽ
・胸開きYシャツ
・ドレススカート
・ニーソ
・甲冑ブーツ(サイバーっぽい)
・レッグバンド
・骨っぽい翼
・ヘアピン
・なんかうねうねした髪飾り
って感じだ。困惑してる俺に2人が説明を始めた。何故かどや顔しながら…
ノア「ここは貴方の所謂深層心理って言われるところよ。」
ザギ「景色はあんたと私らが初めて会った場所をモデルにした幻影的なやつを映してるの。」
なるほど分からん。
シンジ「で、なんでわざわざそんなことしてまで出て来たんだ?」
それが一番の謎だ。
ザギ「ちょっと面白いことがあってな」
シンジ「面白いこと?」
ぜってえ碌でもないことだ…
ノア「リリス、いえ、レイちゃんのことでよ。あなたも薄々気付いてるんじゃないの?」
ノアが少し棘のある口調で聞いてきた。周りの空気も少し冷えたような気がする。
それに綾波のことって?あぁ…あのことか…
シンジ「綾波があの世界の記憶を持ってるかもしれないってことか?」
ノア「その通り。あなたの中で彼女を観察してたけど、徐々に思い出してるといった感じね。」
シンジ「なんでそんなことが?」
ザギ「十中八九リリスのメダルだろうな。」
シンジ「リリスの?」
ノア「さっきも言ったけど、あなたも薄々気付いてるんじゃない?レイちゃんのお見舞いに行ったとき、リリスのメダルが僅かに熱を持ってたの。」
熱?…あ~
シンジ「そういやそんなことあったな、綾波が可愛すぎて忘れてたわ。」
ノア、ザギ「「はぁ…馬鹿(が)…」」
シンジ「取り敢えず綾波については放置で良いかな。」
ザギ「何でだ?」
シンジ「綾波の記憶に関しては俺がどうこうするものでもないし、実際に出てきたら出てきたでそのあと考えれば良いからな。」
ノア「なるほど、分かったわ。今のところは保留としときましょう。」
ノアの言葉から棘が消え、場の空気も戻った。
シンジ「話はそれだけか?そうなら俺はもう戻r…『ノア「あ、そうそう暫くしたら私達もそっち行くから」』おい待て今なんつった?」
ザギ「だから、私らもネルフに向かうってことだよ。」
シンジ「ふざけんな!そもそもどうやって乗り込むんだよ!」
ノア、ザギ「「その辺はあなた(あんた)に任せる!」」
シンジ「ふざけんな!!」
だんだんと意識が薄れていく、マジでこいつらこっち来る気かよ…言い訳どうすっかな~…
そのまま俺の意識はそのまま闇に落ちた。