練習場に来ないけどレースには勝利してくるので怒れません 作:akatsuki4612
日本ウマ娘トレーニングセンター学園、略してトレセン学園。ここでは国民的スポーツ・エンターテイメント「トゥインクルシリーズ」に出場したいと夢見るたくさんのウマ娘達が集まる場所。
そんなトレセン学園には特訓施設や食堂、合宿施設など全力でウマ娘達をサポートする施設だ
そして俺はそんなウマ娘たちの育成をする、いわゆるトレーナーと呼ばれる人達だ
……そうは言っても俺はつい最近トレーナーになったばかりなので半人前だけど……まあしっかりとしていきたいとは思ってる。じゃないと専属のウマ娘にも不安が出てしまうからな
「トレーナー? 何処にいるのよー!」
そう考えていると、校舎の方から声が聞こえてくる。
さて、そろそろ迎えに行かなきゃな
「あぁ、ごめんごめん……ちょっと休憩しててさ」
「休憩? まあアンタいつも忙しそうにしてるし、仕方ないわね」
茶髪で真紅の瞳を持ち、八重歯がちらりと見える女の子がそう言うと俺は少しホッとする。
「そうだ、スカーレットもなにか飲むか?」
「そうねぇ……スポーツドリンクでお願い」
「了解っと……今日はどうだ?やれるか?」
「えぇ、今日は行ける気がするわ!」
自信満々そうな顔をしながらはっきりと言う。
「おう、さっきまで勉強してただろうし少し休憩してからやろうか……15分後に練習を始めよう」
「わかったわ、今日こそはしっかりやるんだから! アンタも準備しててよね」
そう意気込みながら、スカーレットは自室の方へと向かっていった。
新米の俺が今受け持っているウマ娘、その名もダイワスカーレット。八重歯が特徴的で頭にティアラを付けているウマ娘だ。
あと髪が長い、ツインテに結んであるがそれでも太ももぐらいまで伸びている。走る時に邪魔にならないのだろうか。あと解いたら凄いことになりそうだ
「まあそんなことはどうでもいいか……」
自販機でポ○リ(もしアク〇リアス派だったら喧嘩になるので気をつけよう)を買い、練習場近くのベンチで腰掛けて待つことにする。
それにしてもスカーレットは強い。最初の頃は作戦を先行にして走らせていたが、途中で作戦を逃げに変えてから必ずと行っていいほど入着している。
本人は1番への拘りからか、3位の時より2位を取ると凄く悔しがる。
目指すはトリプルティアラらしいがスカーレットなら取れるだろうと思っている。その為にもしっかりと支えてあげなければいけないが……
そんなスカーレットはお客さんに人気で彼女の頑張る姿が励みになるとのことだ。
ちなみに同期からも人気だ。曰く『育成が楽そう』だとか『見た目がめっちゃタイプ』だとかetc……
いやまあ、そんなスカーレットにも問題がひとつあるんだ。たったひとつだけだけどすごい大きな問題が
「げ、約束より5分遅れてる……やっべ他のこと考えすぎた」
急いで練習場に行かないと、そう思いながら駆け足で練習場へと向かう
「はぁ、はぁ……スカーレットは何処だ……?」
息を切らしながら辺りを見回す。他のウマ娘達がコースを走っていたり、スクワットをして身体を鍛えている光景が見えるが、スカーレットの姿が見えない。
もしかして……
「やっぱり今日も来てないじゃないかスカーレットっっ!!」
俺は叫びたくなる声を必死に抑えて、頭を抱えるのだった
練習場にはスカーレットはいなかった