プリンセス・アート・オンラインRe:Dive 作:日名森青戸
新年1発目の投稿。
改めてよく見たらコッコロの中の人もフレーニカ役で出ていたのに気付いた……ってか、全然気付いてなかった。
( OxO)<きゅ……
キャル「あれ?それだと【美食殿】じゃあたしとアイツ(騎士くん)以外全員出てるって事?」
ほんっとゴメン、フレーニカ……。
『ライブ・イン・アインクラッド』から3週間後。
攻略組は破竹の勢いで攻略を進めていった。
異様な速さに中層域や下層域のプレイヤーは驚いたが、それでも死者ゼロという戦績で更に驚かせた。
曰く、先の一件で傷心した攻略プレイヤーにも火が点き、ほとんどが立ち直ったらしいとのこと。
元から攻略に参加していたプレイヤーも活力を取り戻し、積極的な攻略に打ち込んでいった。
そして10月18日。74層の迷宮区の安全地帯。
「よし、ここで休憩だ」
クリスティーナの言葉に攻略組の面々は緊張の糸が取れたように一息吐く。
談笑を交わしたり、昼食に丁度良い時間帯でもあるのでストレージからサンドイッチを取り出して食べたりする者。階層ボスに備えて装備やアイテムを整理する者と、それぞれだ。
「なんだか攻略組のみんな、明るくなったね」
「ああ。あのライブが相当効いてるみたいだな。現に、【ALS】と【DKB】のぎすぎすした空気が目に見えるほどに薄まっている」
周りを見て洩らしたアスナの感想にキリトが頷きながら同意する。
「これもノゾミちゃん達のライブの成果だね」
「そうだな。そうだ。一応立ち回りとかについてもう一度話しておくか?」
「賛成。キリト君が下手に突出しないように、ちゃんと陣形を組む必要もあるからね」
「ソロ相手に陣形も減ったくれも無いだろ?」
キリトとアスナもそんな他愛もないことを話している中、《索敵》スキルに安全地帯の外からのプレイヤー反応が示される。その反応は……18。3パーティ分の人数に相当する。
それに気付いたプレイヤーの何人かがそちらの方を向いた。
「な、なんだありゃ……?」
思わずクラインが我が目を疑うのも無理はない。
入ってきたのは、白いローブに白い仮面という装備品で統一された、まるでカルト教団の集団のようだ。
先頭を歩いていたプレイヤーの「休め」という一言で後続のプレイヤーの緊張の糸が途切れたように疲弊した様子で座り込む。
「レベリングに来たのか?」
「ええまあ、そんなところです。ご心配なく。別にここでどうこうしようとは思っていません」
「そうか。こちらはもう少ししたらボスに挑むつもりだ。お前達はどうする?」
「もう少し休んだ後、このダンジョンを探索します」
怪しげな相手ではあったが、口調は温和でこちらを敵視する様子は無い。
クリスティーナを筆頭とした攻略組も彼らに警戒していたが、武器を構える様子の無い彼らを無視してボス部屋へ向かっていった。
†
74層ボス《
数メートルを誇る筋肉質な巨躯に加え、ヤギのような頭部と蛇のような尻尾。巨大な斬馬刀を得物とするモンスターだ。
青白い炎のブレスに尻尾の薙ぎ払い、斬馬刀による両手剣ソードスキル。
一撃一撃が強烈で、ダメージディーラーならば一撃死もありうる状況下で、攻略組は的確に4本あったHPバーを残り1本半まで削り落としていた。
「……そろそろ行動パターンが変わるぞ!」
「A隊、C隊は後衛に下がって回復に専念。B隊D隊、前線に出て防御準備をお願いします!」
クラインの叫びに、ギルドに所属していないプレイヤー達が気を引き締める。アスナの的確な指示で団員達が動き、壁役が横一列に並んで身の覆うほどの大盾を城壁のように並べ防御姿勢を取る。
「いける。これなら……!」
ノーチラスがボスが討伐される可能性を思い浮かべた。その時だった。
「ぎゃああッ!?」
突然の悲鳴と、複数の砕ける音。
「え……?」
アスナが振り返った途端視界に飛び込んだものに、絶句した。
「なっ、何なんだよテメェらぁ!?」
「馬鹿、倒すんだったらあっち……うおぉっ!?」
「あなた達何やってるの!?」
そこには後続に下がり、HPの減らした攻略組が、先のローブ姿のプレイヤーの集団に襲われている光景だった。
「――行け。同胞たちよ」
その合図で、白ローブのプレイヤーが武器を振り上げて次々と襲い掛かって来た。
「楽園を破壊する者達を滅ぼせええええぇぇぇぇ!!」
「この野郎ッ!」
思わず攻略組の一人がローブのプレイヤーを攻撃する。掠っただけに終わったが、それだけでHPが満タンの状態から3分の1も削られた。
「ッ!――できるだけ武器破壊して拘束して!その人達、多分レベルが私達よりずっと低い!」
「……隊列を立て直し次第奴らを捕縛しろ!」
アスナとリンドの指示の直後、グリームアイズの口角が上がる。
(……笑った?)
キリトが気付いた時、グリームアイズがぐっと身体を縮こめた。次の瞬間、角が天井にぶつかるスレスレの高さまで飛び上がった。
いきなり飛び上がった階層ボスに前線で戦っていたプレイヤーは目で追うしかできない。
そして着地したのは――この部屋の入り口。
攻略組の誰もがヤバいと思った次の瞬間、グリームアイズが扉を閉ざす。
「とっ、閉じ込められた!?」
「そんなのありかよ!?」
退路を塞ぐ行動に次々と悲痛な叫びをあげる。逃げる暇も無く斬馬刀がプレイヤーの集団に叩き込まれ、ポリゴン片が土煙と共に舞う。
「チクショウ!ボロボロの奴らが前線に晒されちまってるじゃねぇか!!」
「何しとんねん!はよ急げ!結晶を使っても構わへん!」
クラインとキバオウがギルドメンバーを急かす。
キリトなどの個人プレイヤーも踵を返してグリームアイズへと向かう。
その中で、突出した人影が2つ。
「おい、褐色のお嬢ちゃん。奴らは明らかに普通じゃない。間違っても殺すなよ?」
「言われなくても、分かってるさー!」
「あの2人……!――プレイヤーは俺達でどうにかします!アンタらはボスを!総員、プレイヤーの拘束に専念しろ!」
カオリとクリスティーナが白ローブの武器を次々と破壊していき、すかさず【ブレイブ・フォース】のメンバーが拘束する。
しかしグリームアイズも黙ってはいない。格好の的として青白い炎のブレスを放ち、咄嗟に回避したメンバーは難を逃れたが、白ローブは残らずHPを全損しポリゴン片となって消滅する。
「あなた達、なんでこんな真似を……!?」
アスナの声が不意に途切れる。反射的に足元を見ると、倒れた白ローブのプレイヤーがアスナの足首を掴んでいた。
「ッ!?」
その瞬間を逃さなかったグリームアイズが、標的をアスナに定めて斬馬刀を振り下ろした。
「――アスナァッ!!!」
土煙と共にキリトが悲痛な悲鳴を上げて駆け付ける。
駆け付けると、幸いアスナに深い傷は無い。
「わ、私は平気。けど……」
周囲を見渡すと、状況は最悪と言っても過言ではない有様だった。
【ブレイブ・フォース】は乱入した白ローブのプレイヤーの対処に追われ、【DKB】はHPの少ないプレイヤーが多く、ボスどころではない。
【風林火山】、【ALS】、【血盟騎士団】は最前線にいた所為で本隊ははるか後方。特に【ALS】は俊敏性が特に低く、最後尾で集団になっている状況だ。
他の攻略組プレイヤーもグリームアイズからほど遠い位置か、白ローブ相手に苦戦してボスどころではない。
(まずい、戦線が崩壊している……!このままじゃ全滅……!)
最悪な状況で、冷や汗を垂らす。
すっと悩むように目を閉じ、決心したように見開いた。
「アスナ、20……いや、10秒で良い。あのボスの気を引いてくれないか?」
「キリト君?……ええ、分かったわ」
一瞬戸惑ったものの、すぐに承諾したアスナは一人グリームアイズに突進する。その勢いのままに放った《リニアー》で攻撃し、グリームアイズがアスナを標的にする。
その間にキリトはメニューウィンドウを呼び出し、素早く操作する。
「――スイッチ!!」
準備を終えたキリトが叫び、アスナと入れ違いにグリームアイズの前に躍り出る。
斬馬刀から放たれた突きをエリュシデータで逸らし、蒼炎の如きエフェクトの中から産まれたかのように出現した白い剣――リズベットが創り上げた最高傑作ダークリパルサーを手に、グリームアイズを大きく吹っ飛ばす。
全員が状況を忘れて目を瞠った。システム上あり得ない、2つの武器をそれぞれ装備するというあり得ないを成し得た、黒衣の剣士に。
「――……《スターバースト・ストリーム》ッ!!!」
2本の剣から放たれる、斬撃の嵐。
刺突、逆袈裟から始まり、身体を捩じっての二刀の真一文字にX字の袈裟斬りと逆袈裟――。
2振りの剣から放たれる光が尾を引き、まるで閃光の乱舞の如く、怒涛の連撃がグリームアイズに叩き込まれる。
「なんだ、あのスキルは!?」
「ほぅ……」
(速く……もっと速く……!!)
殴られてもなお、1秒、コンマ0,1秒でも――いや、それよりもっと速く斬撃を叩き込んで目の前の怪物を倒す。
「あああああああぁぁぁぁぁッ!!」
15撃目の刺突を掴まれても16撃目の一撃がグリームアイズの胴体を切り裂いた。
その一撃で、グリームアイズのHPが尽きると確信して――絶望した。
「――なッ!?」
ほんの数ドット。それだけを残して青眼の悪魔は生き残った。
ソードスキルを終えた今のキリトは奴からすれば祭壇の上の生贄同然。止めを刺さんと斬馬刀を振り上げた。
「でやああああああぁぁぁぁぁッ!!!」
その時、方向と共にカオリが駆け出す。
片手戦爪の突進技の一つ、《アビシニアン》を、がら空きとなったグリームアイズの右脇腹にねじ込んだ。
その一撃が今度こそ決定打となり、青眼の悪魔がポリゴンとなって爆散した。
「終わった………………のか……?」
か細い声で呟いた疑問に答える様に、「Congratulations!!」と文字が表示される。
それを見て緊張の糸が解けたのか、糸の切れたマリオネットのように膝をつくキリト。そこにアスナが駆け付ける。
「もう、キリト君もカオリちゃんも無茶し過ぎだよ!!」
「いや~、あの時は私も無我夢中だったさ~」
駆け付けたアスナとの会話もそこそこに、ノーチラスがキリトに歩み寄る。
「……こっちは8人、犠牲になった」
「そうか……犠牲者が出たのは67層以来だな……。あいつら……なんでこんな真似を……?」
「それより良いのか?後ろ」
ジト目のノーチラスの言葉に疑問符を浮かべながら振り返る。
そこには生き残った攻略組の殆どが詰め寄っており、思わず「うわっ!?」と叫ぶ。
「おい、何だったんだよ今のは!?」
「あんなの片手剣のスキルに無いぞ!」
「どこで手に入れた!?というかなんで隠してた!?」
「お前今回のボスの事知ってたのか!?それで隠しても倒せるって踏んでたのか!?」
怒涛の質問攻めに答えられず口ごもるキリト。
「落ち着け、バカ共。いきなりの質問攻めに彼も困惑しているじゃないか」
そこに助け舟を出したのは、意外にもクリスティーナだった。
詰め寄る彼らを制すると、改めてキリトに向き直る。
「改めてだ。少年、疲労困憊してる所悪いが君のそのスキルについて洗いざらい吐いて貰うぞ?」
「……わかったよ。もう隠しきれないからな。今使ったのはEXスキルだ。名前は《二刀流》」
観念したキリトがその名前を口にした時、攻略組の面々から「おぉ」と声が上がる。
クラインが前に出て更に訊ねる。
「出現条件は?」
「わかってたらとっくに情報屋に伝えてる。準ユニークスキルを持ってたノゾミは、そのスキルが手に入る試練を受けられる通知が入ったって言ってたよな?」
「ああ。確かにそんなこと言ってたな……ん?ひょっとしておめぇンとこにも?」
「残念だがこのスキルを手に入れた時、そんな通達は無かった。試練クエストも、だ。もしこんなのが知れたら……」
「最悪夜間の園外でリンチだな」
クリスティーナがさらっと告げた言葉にキリトは顔を引きつらせる。
「まあそういう事だ。キリトのこのスキルが無かったら俺たち全員死んでたんだ。スキルの件で食って掛かるのは止めろよな?」
「まあもっとも、以上に問い詰めなければならない人物がここには居るからな。不満なら奴らにぶつけてくれよ?」
その言葉に全員が縄で縛られている白ローブのプレイヤーへと視線を向けた。
3パーティ分もの人数は、先の戦闘で2人にまで減らしていた。
「あなた達、なんでこんなことをしたの?」
「我らは楽園に選ばれた。貴様たち楽園の終焉を望む者を滅ぼせと神託が届けられたのだ」
「楽園?」
「この城――アインクラッドの事だ」
「つまり、攻略して現実から解放されるのが嫌だって理由で襲ったのか?」
「それ以外に何がある?」
とんでもない動機に攻略組が言葉を失う。
デスゲームと化したこの城から出たくない?その動機は攻略組からすればふざけているとしか思えない。
埒が明かないとアスナはリーダーの男から、怯え切った白ローブのプレイヤーに話しかける。
「あなた、この事は知ってて参加したの?」
「ま、待ってくれ!俺は知らなかったんだ!こんなことをするなんて!」
「どういうこと?」
「俺は元々ギルドに保護してもらえるって聞いたから入っただけなんだ!それなのに今日はいきなりこんな所に連れてこられて……!」
「連れてこられた?私達の攻撃で半分近くも削られたって事は、あなた達のレベルは相当低いって事よね?」
「行く時は40人いたんだよ!けど、ここに来る途中で半分近い奴らが囮スキルを使って……」
「――まさか、囮にした人を見捨てて進んでいったの!?」
余りにも信じられないやり方に思わず息を呑む。
攻略は普通“犠牲を出さないため”に慎重に行動している。しかし、彼らは“犠牲を出すのは前提”の行動をしてここまで来たということになる。
周りの様子から、白ローブのプレイヤーはアスナと話している1人を除けば全員がそのイカれた命令を聞いた事になる。
「――け、けど。どうして【転移結晶】で逃げなかったの?それさえあれば死なずに済んだはず……」
「そ、それが……使えなかったんだ。その隙にやられた奴もいた……」
「えっ?」
カオリの尤もな疑問を出した時、予想外の返答で再び場が凍り付く。
「そんなの、今までのボス戦には無かったはず……!」
「次からはぶっつけ本番がセオリーになるという事か。ふっ、面白いじゃないか」
それは残り25層のボス攻略の難易度と死亡するリスクが著しく上昇する事を指していた。
暗黙の答えを知った攻略組の面々の顔から、血の気がこれでもかと引いていく中、クリスティーナだけは漸く本番かと言わんばかりに表情をほころばせる。
「とにかく、お前達は監獄に送る。とっとと来い」
頭を振ってショックを忘れたリンドが、白ローブのプレイヤーを連行しようとした。
「愚かな。そう易々と捕まると思ったのか?」
「なんだと?」
その時、飛来した槍が白ローブのプレイヤー2人を貫いた。
「なんだッ!?何が起きた!?」
「誰かが槍を投げたんだ!」
幸いリンドには直撃しなかったものの、白ローブのリーダーはそのまま身体をポリゴン片に変えて爆散した。
入り口の扉を見ると、僅かに開け放たれ、その隙間から投げられたものらしい。キリト達が入り口を見た時、青白い光が洩れ出た。恐らく【転移結晶】で逃げたのだろう。
「い、いやだ……俺……俺ぇぇぇ……!!し、死に……たく……な――」
「待ってろ、すぐにポーションを――」
急いでポーションを取り出し、ローブのプレイヤーにポーションを差し出そうとした。
が、それより早くHPが底を尽き、伸ばした手は誰にも触れることなく消滅していった。
「そんな……!」
「攻略の妨害なんて……」
消滅を目の当たりにして、崩れ落ちるカオリ。
その光景に誰も口を開くことは無く、ただ沈黙がその場を支配するだけだった。
†
その日の夕方。
61層主街区セルムブルク。
「じゃあ、アスナも明日から攻略頼むよ」
一緒にいてほしいとアスナに頼まれたキリトは、不安げな彼女の様子から拒否できずにそのまま主街区までの道のりを共にした。
主街区をアクティベートし、転移門からセルムブルクに移動。キリトも転移門でねぐらに戻ろうとした時、不意に彼女に手を掴まれる。
「ど、どうしたんだ?」
思わず振り返って気が付いた。
アスナが、僅かに震えている。
「ごめん、キリト君……私、不安なんだ……先の事が……」
「……確かに、ボス攻略の際に結晶が使えないんじゃより慎重にならなきゃならないな。ひょっとしたら今日のボスと同じように、また退路を塞ごうとするボスもいない訳じゃないし……下手したら、俺達の知ってる誰かが……」
そこから先は言えなかった。キリトにとって最悪すぎる光景が浮かんだのは言うまでもない。
「……あのね。あのボスの時に私、足を掴まれて動けなかったの。やられるって時に、誰かに突き飛ばされて……一瞬しか見えなかったけど、多分【ALS】の人だったかもしれない……けど、その人とキリト君の姿が一瞬だけダブって見えたんだ」
アスナからしたら、その瞬間はキリトが自分をかばって死んだように見えていたのかもしれない。キリトはそんなバカなと言うつもりだったが、震える彼女を見ているうちにぶしつけな言葉は引っ込んでしまった。
「お、おかしいよね?どうしてキリト君と錯覚しちゃったんだろ?わ、私疲れてるのかな?アハハ、こんなんじゃ明日に支障が出ちゃうかも。でも頑張らないと――」
「アスナ、無理はするな」
「え?ど、どうしたの?キリト君がそんなこと言うなんて……明日は雨かな?」
「明らかに無理してるとしか思えない。」
キリトの指摘にアスナの笑顔が引きつる。
口では平常をふるまっていると思っていたのだろうが、傍から見ても空元気を振り撒いている様子にしか見えない。それに、キリトの手を掴む力が、明らかに強くなっている。
「……そう、だね。キリト君、お願いがあるんだけど……」
「どうした?」
「えっと……暫くキリト君と、パーティを組んでも良いかな?」
「ギルドはどうするんだよ?」
「うん……暫くお休みしようかなって……」
アスナのその言葉にキリトは目を丸くした。
アスナからの誘いは正直嬉しいのだが、彼女は【血盟騎士団】の中ではトップ3に名を連ねる重要な立場の人間だ。休暇届を出しておいてヒースクリフを筆頭に上層部の人間が黙っていられるはずがない。
そのことを口にしようかどうか逡巡したキリトだったが、怯え切った彼女を見て決心がついた。
「ああ。よろしく頼む」
「ありがとう。引き留めてごめんね。また明日」
「ああ。また明日」
それだけ言ってキリトはねぐらのある層へと転移していった。
アスナはそれからしばらく、キリトの手を握っていた手を大切にもう片方の手で包みながら、転移門を眺めていた。
次回「闘技場三本勝負!」
(・大・)<因みに本日、プリコネ第2部最終章完結です。
(・大・)<その時間に合わせて投降しました。
追記
( ・大・)<ホントのクライマックス明日かああぁぁぁぁぁぁいッッッ!!!