短い文で綴るエピソード集   作:沙希斗

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これはもしかしたら作品として投稿するものではなく、「活動報告」に書くべきものなのかもしれません。
でもこの短編集自体がエッセーに近いですし、日記みたいな面もありますので、記念として書いておく事にしました。


新型コロナワクチン接種レポート

 

 

 

 六月の終り頃、六十五歳以下に対する接種予約の案内状が届く。

 基礎疾患のある者がまず先行対象となり、次に無い者を順次受け付けるとの事。

 が、案内が届いた直後に予約の電話を入れられると思っていたため、読んでいなかったら勘違いをする所だった。

 こんな人は多いだろうなと思いつつ、予約開始の日にちまで待つ。

 

 ド田舎なので電話が繋がらないという事はまずないだろうと思われたし、先に二回とも済ませた両親もすんなり電話で予約出来たのだが、どうせならネット予約に挑戦してみようと思い立ち、ネットならではの特権として夜中に予約する。

 必要事項を打ち込むと示された日にちと時間帯以外に選べないようにはなっていたが、都合が悪い人は変えられるようにリンクが貼ってあった。

 だがその日に予定はなかったため、そのままその日にちと時間を選ぶ。

 

 ネット予約の人は十分前ぐらいに来いとの事だったため、それに合わせて行く。

 希望した病院の入り口に当たり前のように消毒液が置いてあるが、私はアルコールアレルギーなのでスルー。

 無理して消毒しようとすると手が爛れてしまうのでこればかりは仕方が無い。

 入ると体温測定器があり、液晶モニターに顔を映すだけで計れるようになっている。「正常です」というアナウンスが出たので安心しつつ予め案内状の封筒に入っており、前もって必要事項を記入していた用紙に書き足す。

 が、記入するための台に鉛筆しか置いて無かった。

 受付に持って行くと案の定「体温の所だけ鉛筆ですね」と言われてボールペンで書き直される。

 

 言い訳しつつ案内の言葉通りに廊下を渡り、接種場所へ。

 そこには何人かが間隔を空けて座っていた。

 時間が重なったというよりは、接種を終えた人が待機時間を過ごしているという感じだった。

 係に言われるままに彼ら同様椅子に座って待っていると、程なく名前を呼ばれたので医師の待つ部屋へ入って行く。

 少し問診があり、「アナフィラキシーのような強いアレルギーはありますか?」と聞かれたのに、そんな経験は一度も無かったが不安だったので「アルコールアレルギーと、甲殻類アレルギーと、日照アレルギーと、あとキウイアレルギーがあります」と病院で実際にアレルギー検証をしたわけではないが取り入れると体調を崩すものを並べ立てると「一杯アレルギーがあるんですね」と苦笑された。

 が、多少おかしくなってもアナフィラキシーのように命に係わるような激しい反応にならない限りは接種は問題無いそうで、そのまま受ける。

 看護師に「右か左かどちらでも構いませんが、利き手じゃない方が良いですよ」と言われたので左で受ける事にする。

 医師に前もって「アルコール無しで」と言われているので生理食塩水か何かを用意された。

 取り出した注射器の針が、思った以上に長かったので少々ビビる。

 「長いんですね」と言うと「見ない方が良いですよ」と言われたが、どうせなら最後まで見てやろうと自分に刺さる所をガン見していた。

 しかし血管注射より深く刺すのに痛くない。

 今刺さったのかな? と思っている内にもう終わってしまった。

 

 出ると「注射でアレルギーになった事はありませんか?」と聞かれたので「ないです」と応える。

 すると「十五分ですね」とタイマーを渡された。

 これで強いアレルギー反応のある人は待機時間が三十分になるのだとか。

 テレビが置いてあって丁度オリンピック中継をしていたため、見たりボーッとしたりしていた。

 その間にも先に終わらせた人がタイマーコールに従って、それを返しつつ次々に帰って行く。

 私も鳴ったので返しに行く。「何も無かったですか?」と聞かれて「ありません」と答えたが、うったヶ所は若干違和感があった。

 

 帰る時にはその程度だったが、帰宅して何時間かすると左腕全体が痺れたような感覚になり、じんじんするようになった。

 だが麻痺するような事はなかったため、そのまま問題無く使えた。若干力が入り辛いかな? という程度。

 こうなるから「利き手じゃない方が良い」と言われたのだと納得する。

 翌日は上腕だけが筋肉痛のような状態になった。

 先に受けた友人の話では、一回目でも熱が出て四日程寝込んだとの事。

 だが当日もその日も熱が出るなど身体全体が不調になる事は無かった。

 

 そのまま体調を崩す事無く二回目の日になる。

 二回目は二週間後の同じ時間帯なので、また同じように病院へ行く。

 医師に「変わった事は無かったですか?」と聞かれたので、「当日腕が痺れて翌日筋肉痛になった以外は問題無かったです」と答える。

 看護師に「左を向いて腕をだらんとしてリラックスして下さい」と言われ、その通りにしたつもりでいるのに「力が入ってますね」と言われたので、「おかしいなぁ?」とやり直す。

 同じようにガン見しながらうけたら、一回目よりも痛いような気がした。

 待機時間も一回目より違和感が強い気がした。

 帰宅後は上腕だけ熱を持ったような、痛痒いような表現し難い状態になった。

 翌日もうったヶ所だけだるいような、痛痒いような感じ。

 だが熱が出たりという事は無く、そのまま今日を迎える。

 二回目は熱が出るだろうと思っていたので、なんだか拍子抜けた。

 

 

 

 

 




ちなみに一回目で熱が出た友人は、二回目は更に酷くなって高熱としんどさで死ぬ思いをしたそうです。
従弟や叔母も二回目は熱が出たりしんどかったりしたそうなんですが、私は左腕に違和感が出ただけでした。
うちの両親は二回目共に少し痛くなっただけだったそうです。
若い人程熱が出る傾向があるらしいのですが、これは抗体を作ろうとしている際の体の反応で、それだけ免疫システムが頑張っている証拠なのだそうです。
でも個人差があるのでこの話も「私はこうなった」という参考程度に留めるしかないみたい。つまり「うってみなけりゃ分からない」という事です。
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