メジロマックイーンとお兄様と愉快な元極道たち   作:ライステイオー

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どうも。また星10評価が増えて絶賛大興奮です。こんな作品に星10を入れてくれるなんて…感謝感激です!それではどうぞ~


嶋野の狂犬

入団試験レースの後、マックイーンのトレーニングに集中的に取り掛かるようになった。マックイーンに足りないものは体力と心理戦の経験値、そして例外への対処力だ。体力はおいおいつけていくしかないが、そのほかはシチーとの模擬レースをすれば粗方何とかなる。現にシチーとのレースはいい結果を生み出しており、徐々に心理戦に対する対処能力が強化されていき、シチーを抜いて勝つことが増えてきた。そうこうして2週間位たったある日。俺はいつも通りマックイーンのトレーニングを指導していた。

 

「やっとシチーと同等に走れる程度になってきたか。明日当たりから基礎トレーニングを入れても「みのるちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」...くっそ汚い黄色い声だから多分...」

 

俺は後ろを向く、するとぱっつん頭のおっさんがすごい勢いでけりかかろうとしてくる。実は足を上げてそのおっさんの金玉に足が命中するように仕向ける。しかしその男はにやりと笑ったと思いきや空中で体勢を変え、俺の上を飛び過ぎて着地した。

 

「また金玉狙ってきてぇ。お前喧嘩のだいご味忘れたんとちゃうかぁ?」

 

「真島の兄さんさぁ。いい加減後ろから蹴りかかってくるのやめてくれよぉ... 喧嘩ならちゃんと受けるからさぁ。」

 

真島吾朗。元東城会直系真島組の組長で、極道の世界では嶋野の狂犬と呼ばれていたらしい。今では東城会は解散しており、つてでチームマッドドッグのトレーナーをしている。ゴルシと対をなすほどのはじけっぷりでチームメンバーでさえも考えてることがわからないという。だがトレーナーとしての素質はいいらしく、G3連勝ウマ娘を常に排出している。兄さんは親父さんと知り合いでしょっちゅう俺にかまってくる。そして大体喧嘩に発展する。正直この人ドス使うから学園内はまだしも屋外で出会ったら厄介なことになる。現にこの前商店街で出会って喧嘩になった時には周囲に人だかりができた上に警察に厳重注意された...

 

「なんや、なんか疲れとる顔しとるなぁ。」

 

いったい誰のせいだよと思いつつも言う。

 

「何でもない。今トレーニング指導中だからあとにしてくれよ。」

 

そういって俺はコースの方に親指を指す。すると兄さんはそっちを見るや否やにやける。

 

「なんや、この子がお前の愛しの子かいな。写真じゃあ顔が見れなかったけぇよぉわからんかったがえらい綺麗な顔してるのぉ。」

 

そういって兄さんは自分の顎を触る。

 

「あまりいびったりしないでくれよ。俺らと違っていい家の育ちなんだから。」

 

「ほぉ、ええコちゃんなんか。お前もずいぶん上の子を狙ったもんやなぁ。」

 

「まぁな。で、用件はなんだよ兄さん。どうせ喧嘩じゃないだろ?喧嘩なら最初からドス手にしてるだろうし。」

 

「どうせカイチョーちゃんから聞いとるんやろうがい。」

 

兄さんは俺の方を見てそういう。すぐに察した俺はあぁといってこう言い続けた。

 

「場所を変えるか。」

 

そういって俺は親父さんの方へ歩いて言う。

 

「悪い親父さん。ちょっと兄さんと話があるからどっか行くわ。マックイーンのこと頼む。」

 

「あぁわかった。」

 

10分して真島の兄さんのチームの部室に向かう。中には誰もいない。

 

「チームの部員がいないなんて珍しいな。」

 

「さっき山に走らせに行かせたんや。1時間は誰も来ないやろ。」

 

そういって真島の兄さんは自分のソファに座る。俺は空いていた椅子に座ってこういう。

 

「で、ダービートレノがどうしたんだよ。」

 

「ワシもカイチョーちゃんからさっき頼まれてな。バラバラでやっても効率悪いって思おたわけで一緒にやろうと思ったんや。どうや。」

 

「まぁ、悪くはない話だな。真島の兄さんなら裏社会のネットワークが広いから一気にやりやすくだろうし。わかった、そうしよう。」

 

「よっしゃ、そしたら今からいくでぇ。」

 

「は?どこに。」

 

「コースや、今からナイトレースが始まるんや。」

 

そういって少し思考を巡らす。理解した俺はとっさに言う。

 

「まさかダービートレノのウマが?」

 

「せや。カイチョーちゃんに頼まれたときちょいと知り合いに連絡して聞いてみたんや。しかもレビュー戦やで。そうなると必然的に賭けレースが行われるんちゃうか?」

 

「確かにそうだな。そこを写真に収めればいいって話か。わかった。じゃあ今から行こう。」

 

「あの子のお守りはええんか。」

 

「親父さんがいるんだ。説明さえしてくれれば親父さんは快諾するだろう。」

 

「せやな。なら早いほうがええ。さっさとおやっさんに説明していこか。」

 

そういって部室を後にする。親父さんに説明すると二つ返事で承諾してくれた。承諾をもらってすぐに兄さんの車に乗り込んでレース場へ向かう。

 

「そういえば実ちゃんはカイチョーちゃんから何言われたんや?」

 

車を運転している兄さんが聞いてくる。俺は正面を向いたままルドルフとの会話を教える。

 

「なんや、あいつあの事隠していたんか。」

 

「あのこと?ほかに何かあったのか?」

 

「ダービートレノの裏には反社組織があるって話や。」

 

聞いてもそこまでびっくりしなかった。

 

「まぁあってもおかしくはないと思ってた。」

 

「ただの反社やないで、ヤンキー、マフィア、元極道の集まりや。」

 

「それもルドルフが?」

 

「いや、それはワシが調べた。」

 

「相変わらず耳がいいな。兄さん。」

 

「ワシの生きざまだとこんなもんやで。」

 

その後、会話もなくレース場に向かう。レースでの賭け事はご法度だ。法律でも禁止されているほど。それは1世紀以上前のウマ娘たちの扱われ方が背景にある。彼女たちは結果がいいウマ娘ほど待遇の良いチームに入ることができた。しかし、逆に結果が悪いウマ娘ほどその扱いはひどいものだった。性奴隷、賭け事の対象。そのほかにも多くある。第二次世界大戦後、その事情を知ったGHQはすぐさま憲法にウマ娘のレースによる賭け事を全面的に禁止することを命令した。それ以降表立った賭けレースは行われていなかった。

 

「さて、レース場についたわけやが。どうするんや?」

 

兄さんが俺の方を見てそういう。俺はレース場の方を見てこういった。

 

「ウマ娘の状態を見てから判断するしかない。まずはとにかく現状を証拠にする。どうせ今どきはテレビですべてのレースが見れる。生死にもかかわることで賭博してるやつらがわざわざ現場にいってまで観戦しようなんて気はさらさらないだろ。」

 

「は、そらそうやな。ほなウマ娘ちゃんたちを観察するで。」

 

そういって俺と兄さんはパドックに向かう。これと言って目立った新人がいないからか人気はまばらだ。デビュー戦は基本夕方~夜にかけて行われる。これはトレセン学院に入るウマ娘たちはこのレースには必ず出なければならないというルールがあり、平日でもウマ娘たちが参加しやすいようにとの配慮のことだ。逆に重賞レースなどは休日の昼間にしか行われない。

 

「にしても、デビュー戦から死刑宣告なんてやるせないだろうなぁ...」

 




実はこの話書いてて思ったんですけど、マクオリ主のストーリーなのにマックイーンと実のイチャイチャ話がほとんどないという... 詐欺じゃないよ!?ちゃんと後々書くから()というわけでいつかマックイーンでさえも甘すぎて食べれないような甘々話書こうと思いますので許してください何でもしますから(何でもするとは言っていない)
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