メジロマックイーンとお兄様と愉快な元極道たち   作:ライステイオー

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予定ではここで書かれた微胸糞展開は次回に回します。だから


拒絶

「ただいまよりブラックウィドウ入団テストを行う。内容は簡単だ。こいつと走ってもらう。」

 

親父さんは俺の方を指す。この入団試験に意味はない。最も親父さんは来るもの拒まずの精神でチーム運営をしているが、学園の規則上入団試験は必ずやらなければならないため、仕方なしにやっていることだった。今年卒業した2人ともう2人しか今までチームにはいなかったが卒業した彼女たちの活躍のおかげで今年のチーム入団志望者は3人いた。一人はオレンジ髪の細身な子。もう一人は黒毛の背の小さい子。そして最後は茶髪のポニーテールの子だ。俺は親父さんよりも少し前に立つ。

 

「今から中距離を俺と走ってもらう。勝っても負けても関係ない。君たちはもう採用決定だ。だがこの試験は確認も並行している。君たちの走りを見てトレーナーは今後の計画を立てるからな。一生懸命走るんだぞ。」

 

ウマ娘たちの方を見ると唖然としていた。言っていた内容がわかんないのだろう。そう思っているとポニーテールの子が質問してきた。

 

「お、おにいさんが走るの?」

 

「あぁ、俺が走る。」

 

「・・・お兄さん普通の人間だよね?僕たちに追いつけれるの?」

 

にやりと笑いながらその子は言い始める

 

「僕たち一応ウマ娘だよ?お兄さん足が速いんだろうけどさすがに僕たちとの勝負じゃあ・・・」

 

「言っとくけど、中途半端に走ったら親父さんはすぐわかるからな。そしたら一発退団だ。ちゃんとやれよぉ。それに、俺は並みの人間よりかは早いからな。何か賭けてもいいぞ。」

 

「・・・もしお兄さんが負けたらどうするの?」

 

「そうだなぁ・・・君たちのうち1人でも俺に勝てばお前たちにフルーツ食べ放題ランチおごってやる。」

 

「「「スイーツ!」」」

 

みんなのやる気が上がったようだ。親父さんは何言ってんだというような顔で俺を見る。けどこれが一番やる気が出るらしい。やっぱり彼女たちもいっちょ前の若い子だから甘いものには目がないようだ。俺もまだ20の若造だが。

 

「そんじゃ位置につけぇ。」

 

そういって俺たちはレースの準備をする。うちから栗毛の子、黒毛の子、ポニーテールの子、俺だ。親父さんが気が入ってないようなよーいどんをいう。全員で一斉に走り始める。最初のコーナーに入るとき、俺はドベだった。一番にオレンジ髪の子、二番に黒髪の子、三番に茶髪の子。そして俺だ。時折さっきの子がこっちの方を見てくる。おそらくホラ見たことかというようなことを考えているのだろう。第二コー

ナー、第三コーナーの入り口まで順位が変わらなかった。だが、第四コーナー入り口

で俺は気合を入れてこういう。

 

「さぁ、追い込み開始だ!」

 

 

俺がそういうと一気に足に力を入れて踏み出す。空いた内側から一気に走り抜ける。ポニーテールの子はおそらくびっくりしたのだろう。えぇ!?って声が後ろから聞こえてきた。続けて黒毛の子も抜き去りオレンジ髪の子に迫る。第4コーナーを抜けて残り400m俺はオレンジ髪の子に並んだ。並んだままゴールまで近づく。俺は最後の力を振り絞って足をけって走る。ギリギリ前に出る。2分の1馬身差でゴールした

レースが終了するとポニーテールの子が叫ぶ。

 

「なんでだよぉ!お兄さんほんとに人間なの!?」

 

俺はそれを聞いてにやける。思った通りの反応をするからだ。そしてその子を見てこういう。

 

「あぁ、ごく普通の人間だよ。」

 

その後、部室で名前を聞いた。オレンジ髪の子はサイレンススズカ。黒髪の子はラ

スシャワー、そしてポニーテールの子はトウカイテイオーというようだ。名前を聞いた後、明日の集合時間を知らせ、解散する。その後俺は一度トレーナー達が出入りする事務室に戻って入部届を置いてくる。そしてまた部室に戻って片づけを始めた。片

づけをしていると親父が聞いてくる。

 

「オマエその走り方誰に教わったんだよ。」

 

俺はそのまま片づけを続けながら答えた。

 

「ゴルシの走り方を真似しただけ。誰からも教わってない。」

 

「・・・お前ほんとはもっとやろうと思えばオリンピック選手狙えたんじゃないのか?」

 

ごもっともである。いくら入学仕立てでとはいえウマ娘は人間よりも早く走れる。それをギリギリながら追い抜いたのだからオリンピック選手になることは可能だっただろう。

 

「まぁオリンピック選手になってもすぐやめたと思うよ。周りが遅いとかで。」

 

「はは、確かにな。」

 

「それにしても結局親父さんのチームは俺以外誰も研修生が来なかったよな。」

 

「そんなもんだ。俺の育成論は今は正しいとは言えないからな。結果を残していてもそれはウマ娘が強かっただけってことで終わりだ。」

 

「・・・まぁ、結局親父さんは来たとしても受け入れるつもりはなかったんだろ?どうせ何かしらの難癖をつけてやめさせてただろうに。」

 

「ちげぇねぇ。」

 

そのあとも片づけをしながら今後の予定を二人で考えている。すると誰かが扉をノックする音がした。

 

「どうぞー。」

 

俺はドアの方を見てそういった。すると失礼しますとなぜか聞き覚えがある声がしてそのあとすぐにドアが開いた。ドアから桜の花びらが入ってくる。そこにいたのは紫の髪をした覚えのあるウマ娘が立っていた。

 

「10年間...10年間ずっと探して...やっと、やっと見つけましたわ。実お兄様、メジロマックイーンです。覚えておられですか?」

 

入ったときには少しうつむいていた顔はそういうと同時に俺の方に顔を上げた。その眼は少し涙ぐんでいて、顔は笑っていた。

 

「なんだ実。お前の知り合いか?」

 

親父さんは俺の方を見て問いかけてくる。俺は片づけの準備に戻りつつこういう。

 

「いや、知らないな。人違いじゃないか。お嬢さんよ。」

 

俺は親父さんの質問に否定の返しをして片づけを続けた・・・

 




さぁ次は微胸糞ものだぞ!読者の諸君!誠を刺し殺す準備はできたか!
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