メジロマックイーンとお兄様と愉快な元極道たち   作:ライステイオー

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前回ちょい甘でしたが今回は甘め要素はあまりないです・・・けどクレープが甘いから許してください()


クレープ

その日俺はマックイーンが先に帰った後、親父さんに謝罪してマックイーンを鍛えるといった。親父さんは笑って「最初からそうすればいいんだよ。馬鹿野郎。」といって承諾した。そして俺は家に帰った・・・のだが・・・

 

「おかえりなさいませ!実お兄様!」

 

部屋を間違えただろうか。なぜか玄関にマックイーンがいた。とてつもない純度200%の笑顔を振りまいていた。もし笑顔から栄養剤を作れるなら世界中の飢餓はなくなるくらいにはすごかった。そっと扉を閉めて表札を見る。表札を見ても俺の家だった。俺はマックイーンに住所を教えた覚えはない。幻覚でも見たのだろうか...

 

「まぁあんなことがあった直後だ。きっと疲れてるんだろうな。」

 

そう思いつつ。扉を開きなおす。うん。いる。ひょっこりといた。

 

「マックイーン、なんで俺の家にいるんだよ...」

 

マックイーンは?を顔で示す。

 

「実お兄様?私言いましたわよ?これからはずっと一緒にいてくださいまし。そしたらお兄様は「あぁずっとだ」って言ってくださりましたじゃないですか」

 

うん、やられた。もう仕方ない。こうなったら多分マックイーンは家に帰るつもりなんて毛頭ないだろう。まぁかわいいから許す!

 

「まぁいいか、てかお前寝床はどうするんだよ。」

 

マックイーンは下を向く。そして顔を上げてこういう。

 

「そんなの...決まってますわ...」カァァァァ

 

マックイーンが顔を赤くする。この展開だと俺はマックイーンと添い寝をすることになるだろう...いやダメだろ普通。俺一応トレーナーだしあいつ高等部1年だぞ

「え、いやいやちょい待てよいくら何でも男と女がベッドで隣同士って...」

 

「...」

 

「黙ってないでなんかいってくださいお嬢様...」

 

結局俺が下に布団を敷いて寝るということになった。その日の夜には執事がマックイーンの衣服を持ってきた。そしておばあ様からの言伝も。その内容は・・・

 

「孫をお願いします。」

 

メジロ家なんか緩すぎませんか?おばあ様

 

そうして受け取った荷物を整理し、マックイーンが寝た後俺はある準備をする。クレープづくりだ。別に趣味というわけではないがこの前の入団試験であの3人組がスイーツを食べれなかったことに意外と来ていることを変えるときに親父さんから知り、どうにかできんかと言われた。そうなったら作るしかない。スイーツを。今回作るクレープはとにかくカロリー減と味に重きを置いたものである。生地は小麦粉のみ。米粉の方がもっちりするのだがカロリー、糖質的に外した。その次に水、塩、そして山芋を擦ったものを少し入れる。最後に味の調整でバニラエッセンスを入れる。生地を焼くときにはテフロンが十分についているものを選ぶ。そしてできた生地を覚ましつつ、クリームの準備をする。低脂肪乳を使い、砂糖を極力使用しないようにする。使うとしても羅漢果から得られるラカントSをメインに使う。ラカントS8割に対して上白糖2割に抑えることでカロリーダウン。普段使いするには少し割高だが、スイーツなど高カロリーが多いものに使うにはとてもコスパの良いものである。クリームは2つ用意する。フルーツ向けのノーマルと人参ジュースを少し練りこんだ人参クリームの二つ。以外にも人参クリームは初の試みだったがうまい具合においしくできた。そして冷蔵庫で冷やしていたフルーツをカットして準備する。イチゴ、キウイ、バナナ、この三つだ。5㎜くらいの厚さでカットしていき、クリームを塗ったクレープの上において巻いていく。20個ほど作って余った人参クリームの方を一つ食べてみる。人参の甘さが引き立ちながらもフルーツの甘味もある程度醸し出している。これは大成功だ。そう思っていたら時計が12時を過ぎていた。急いで片付けて寝る支度をする。そして眠りにつく。今日は一日が濃くて疲れた・・・

…次の日、学校に来るとたづなさんが理事長室に来るよう言われた。その途中、ゴルシが作ったであろう新聞を見る。・・・やられた・・・俺とマックイーンが抱き合ってる姿をばっちり映されていた。

 

「ウソっ!?あのメジロ家の令嬢とあの足の速い方が...」

 

「なんという... でもこのカップリングは尊い...」

 

掲示板に張られた新聞に人だまりができる。まだみんなが目線が新聞紙に集中しているだけましだ... さっさと理事長室に向かう。理事長室に入るとたづなさんと理事長がいた。

 

「うむ。来たかね。実君。」

 

「えぇ、お話はおそらく...」

 

「はい、この新聞についてですが...」

 

「説明させてください。これにはマリアナ海溝より深い過去がありまして...」

 

「無用!その話は聞いている。君とメジロマックイーンの関係とも。ブラックウィドウのトレーナーからすべて聞かせてもらった。君たちとの関係を否定することはなしない。否!このカップリングは素晴らしいと思っている!」

 

理事長!?

 

「熱愛!トレーナーと生徒が10年越しに再開するなどはかどる!」

 

「なにがですか!?」

 

思わず突っ込む。熱烈に語り始める理事長の口を無理やり封じ込めて手綱さんが話始める。

 

「と、とにかく。二人の過去もわかりますし、その後の関係をどうこういうつもりもありません。ただ学園内ではあくまでも生徒とトレーナーとしての関係でいてください。」

 

「はい、あいつにも深く、いや息の根を止めてでも従わせるようにしときます...」

 

理事長室を出ようとすると親父さんがいた。

 

「早速絞られたか。ハハハ。」

 

「別の意味でな...」

 

肩を落とす。朝起きてまだ3時間くらいしかたってないがもうすでに1日が終わった気分だ。

 

「まぁ、チームのことは気にすんな。そんな噂に惑わされるようなチームメンバーじゃないからな。」

 

「まぁな。そんな噂に惑わされる奴らじゃないだろ。あの三人以外はな...」

 

去年からいた2人(ゴールドシップ・ゴールドシチー)はよく知っている。噂話なんてへでもないやつらだ。むしろ噂話の対象になるやつの気持ちをよくわかってるやつだと思う。だが問題は昨日入ってきた3人だ。おそらく少しは噂に流されて...

 

「実さんとマックイーンって生き別れの家族だったの!?」

 

「あ、あと実さんとマックイーンさんってもうご結婚されてるとか...」

 

「思ってたより噂話がひどいことになってる...」

 

頭を抱える。そして彼女たちの方を見てはっきりと弁明する。

 

「答えはノー。俺はあいつの生き別れの家族じゃないし、結婚もしてないぞ。大体どっからその話が出てきたんだよ。」

 

「でも学園中で噂だよ!メジロの血統を継いだからあの速さなんだとか。」

 

唖然とする。

「とにかく俺はメジロ家の血筋じゃないし結婚もしていない!おけい?」

 

「う、うん...」

 

「それでよし。まぁ今回は噂話立てられるのは悪くはないな...」

 

そういって俺は鞄から昨日作ったクレープを出す。

 

「そういえばお前らに渡すものあるんだ。」

 

そういってクレープを入れていたタッパーを開けて出す。すると3人はすごい目を光らせて敷き詰められたクレープを見る。遠目から見ていたゴルシも近づいてきてこういう。

 

「オマエほんと料理得意だよなぁ。夏休みの合宿の時も結局お前が全部作ってたし。」

 

「料理なんて足し算だからそこまで難しくない。それより早く食ったほうがいいぞ。

 

そういうとウマ娘たちは一つずつ手に取る。そしておいしそうに頬張っていく。その顔を見ているとゴールドシチーが部室にやってきた。

 

「こんちゃー。」

 

開けてそうそう挨拶する。そして実の方を見てこういう。

 

「あ、実。あんた学園中で噂飛び回ってるらしいね。」

 

「おかげさまでな。この3人にも言われたよ。」

 

俺はクレープを頬張ってる3人を指さす。

 

「あの3人が新しい子?」

 

「あぁ、右から順にトウカイテイオー ライスシャワー サイレンススズカだ。」

 

親父さんが口にクレープを頬張っている3人に代わって説明する。3人は無理やり飲み込もうとするが

 

「あぁいいよいいよ。ゆっくり食べな。それにしても実また何か作ったの?」

 

「今日はクレープだ。おひとつどうぞ。」

 

そういってタッパーを差し出す。ゴールドシチーは一つ手に取って口に含む。そしてこういう。

 

「うん。今日もおいしい。どうせこれもいつものようにカロリー考えてるんでしょ。」

 

「ご名答。今回は通常通りに作る場合よりも20%のカロリー減と10%の糖質減に成功してると思う。」

 

「へー。にしても生地ふわふわ。何入れたの?」

 

「山芋だ。山芋の味がしない程度に入れてもっちり感出してる。」

 

「やるじゃん。そうだ、今度モデル仲間でちょっとした集まりするんだけど、なんか作れない?カロリー低くておいしいもの。」

 

「ん-ネタがあったら。」

 

「おっけい。頼んだよ。」

 

そうこうしていると新米3人がこっちを見ているのに気が付く。

 

「実さん、モデル相手に一切饒舌をかますとかそういうのがない...」

 

「ラ、ライスだったら緊張して何も言えなくなるのに。」

 

「根本的にこいつよりいいやつ知ってるからな。」

 

「それって...」

 

思いっきり地雷を踏んだ。やべぇと思い少し汗が出る。

 

「相変わらず地雷処理班班長の名は伊達じゃないね。」

 

「いうなシチー...」

 

そういって頭を抱える。そうしているとドアがゆっくり開いた。

 

「お、遅れました...」ゼェゼェ

 

そこにはいかにもさっきまで全力疾走してきましたというような疲れた顔をしたマックイーンがいた。

 

「その様子だと相当付け回されたみたいだな。」

 

いつの間にかいたゴルシがにやけながらいう。

 

「え、えぇ... ですので入団試験前に少し休ませてくださいまし...」

 

マックイーンが椅子に深く座り込む。もう座ってる姿が燃え尽きているが大丈夫なのだろうか。

 

「あぁ、そういえば。」

 

マックイーンが顔を上げる。そして息を切らしながらこういう。

 

「さっき生徒会長が実さんを探していましたよ。なんでも話があるとか。」

 

「ルドルフが?またなんで...」

 

「とにかく行った方がよさそうですわよ。どうせ私はまだ動けませんので...」

 

「それもそうだな、とりま行ってくるか。」

 

そういって部室を出る。

 

「そういえばその空のタッパーはどうしたのですの?」

 

「実さんがクレープの差し入れしてくれたんだよ。」

 

「なぜとってないんですの!?」

 

マックイーンの調子が絶不調になった。

 




クレープってたまに食べたくなっちゃうよね。個人的にはセブンイレブンなどで売られているような形のクレープが好きです。ちなみにクレープの中に里芋を少し入れるともっちり感が増すので自分で作ろうと思ってる方は試してみてください!
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