異種婚掲示板   作:指ホチキス

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これは質問と回答に関する一話です。

感想返信で掲示板の向こう側、異界に関する質問をたくさん頂きまして、それらの回答文字数が4万文字を超えたため皆様にも共有したく、その質問と回答のまとめで一話使わせていただきます。

質問と回答は太文字になっており、それ以降に詳細な解説を書いております。
太字を見ながら流し読みして、気になる質問が見えた時に一読頂けると楽しめると思います。
また、ご質問をお送り頂いた方は私がお返しした回答に追記、改訂されていることがありますので、ご自身の質問を探してみても面白いかもしれません。返信原文の方に反映はしておりませんのでご容赦ください。

感想欄にてご質問をくださった読者の皆様に、心より感謝致します。


異種婚掲示板のQ&A

共生界について

 

 

 

Q1.共生界の環境(大気組成とか重力とか気温とか一日の長さとか、そもそも惑星なのかとか)ってどうなっているんでしょうか?

 共生界の成り立ちと環境の違いによる健康への影響も気になります。

 

A1.全種族は暮らせませんが、多種族は暮らせるようになっています

 

 ・共生界の環境について

 ・成り立ちについて

 ・異界移動する際の環境の違いについて

 について解説していきます。

 

 ひとまず前提として、共生界と呼ばれる場所はだいたい岩石惑星です。

 私達の呼称として当て嵌めれば惑星ですが、“だいたい”岩石惑星である、という理由は後に記すとして、惑星としての特徴を書いていきます。

 

 

 表面積……と言っても向こうの端は“曖昧になっている箇所が存在する”ので、不死姫様の記録を参考に算出された恐らく正しい計算結果として、おおよそ木星より少し大きい程度のサイズです。地球表面積の約122倍以上なので私達からするとかなり大きいですね。

 そして何より、惑星環境だけで言えば重力は地球の約5倍、気温は極寒(-150℃程度)と灼熱(4000℃程度)の地帯が発生しています。

 時間も自転、公転周期が違うため1日と括る範囲が違います。

それに伴い私たちの基準……SI単位での秒【second】とは時間単位が大きく異なっていますね。自転や公転が地球と違うため、時間単位が秒【セシウム133の原子の基底状態の二つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の9,192,631,770倍の継続時間】である必要が無かったためです。

 掲示板の翻訳にあたり、ある程度の推測で地球時間として出していますが、厳密に算出するとそこそこの違いが発生すると思います。

 

 元々そこに住んでいたのが不死族だったため、私たちの地球と比べると過酷どころの騒ぎじゃないです。

 生命体が発生しているほうがおかしいです。そもそも不死族を生命体と呼べるかが謎ですけどね……

 ちなみに不死姫様の出身惑星でもあります。

 そのため共生界出身の不死族……遥か太古から存在している数名は環境順応が非常に高いです。

 ただ、不死姫様含め身体を観測領域外まで変形させることもできるそうなので順応とかそういうレベルでもない気がしますけどね……

 と、話が逸れました。

 

 

 そんな環境についてですが、現在では多種族の生存可能域になっています。

 大地そのものが特殊魔力変換効率適性が高いため、不死族姫様含めた数名の手によって膨大な改造が行われたそうです。

 結果だけお伝えすれば、灼熱地帯は300℃でも生活できる種族の生存環境程度となり、極寒地帯は摂氏換算約-50℃でも生活できる種族の生存環境程度になりました。

 その環境が惑星の真逆に存在しているため、それぞれの中間に行けば中間の温度になります。各種族はそれで住まう場所を決めていたりします。気温のちょうどいい場所がどこかには存在していますから。

 後はある程度体躯によって居住区が分けられていたりもします。不意の事故を減らすためですね。

 ついでに元々あった恒星からの影響はあまりに大きすぎるためほぼカットしています。つまり共生界には昼夜の概念が薄いです。恒星信仰の炎精霊が気まぐれに浮かぶ時もありますけどね。

 一応、一部の地域を除けば魔力で作られた擬似恒星が同じ位置に浮いており、魔力によって燃えていますが、徐々に消えていくため長い時間をかけて暗くなっていきます。完全に消えると再度打ち上げられるため、我々で言えば昼が非常に長く、夜はほんの僅かです。それが消える時間には正確性が無いので、昼夜という概念が薄いというのは、そういう理由もあります。

 

 重力は魔力中和のため、おおよそ地球の2~0.7倍のあたりでムラがあります。

 最終的に公転や自転もいじったそうですが、その辺は共生語原文がよくわかりませんでした。

 大気構成ですが、調べても私の方でも翻訳できない単語が大量に羅列しているので何とも言えません。恐らくまだ人類では観測したことのない元素か、魔力に関するものが含まれていると思います。酸素や二酸化炭素だと思われるものもあったので、一応地球人もあそこで生活はできると思いますよ。

 

 そして何より星の頂点部…自転軸の先端というべき箇所の一部は認識領域外と化しています。

 これはその領域外で暮らす種族がいるため魔力変質によって空間をたたんだ?というような原文がありますが、ちょっと翻訳できないですね……我々から見ると、そこには何もないように見えます。認識ができないため、記載されて初めて気が付きます。間違って立ち入ると意識的には睡眠に近い状態になります。何も認識できないからですね。

 ここが岩石惑星だと明言できない部分です。私たちの言う惑星、物質とは外れたものがあるため、我々はそれを言い表す表現を持たないので、惑星ではある、という言い方になります。

 

 という状況が現代と言えど3億年近く前から熱い寒いだなんだと改変していった末、約2.5億年前の出来事を境に徐々に調整した結果です。うーん現代(2.5億年前)とは。

 

 

 成り立ちですが、まずは異界接続がいつから行われていたかについてですね。

 異界接続についてはとある放浪者達、総称:歩かぬ者達の能力再現により作られた次元間接続技術…【ゲート】によって実現されています。

 単体異界移動を行える歩かぬ者達の一体目はその能力により、不死姫様の存在する惑星へと約2.5億年ほど前に出現しました。

 不死族は未知のものを好む傾向があり、歩かぬ者達の能力を解析、類似再現させたものがゲートです。

 接続、数度の異界移動した末に、不死族は死という概念を持つ生命を知りました。

 そして死を未知として、興味から別異界で暫くを過ごした後に、一つの惑星が環境破壊により致命的な崩壊を遂げました。

 不死族は庇護を提案しますが、その星の生命体にとって環境が過酷すぎたため断念。

 その時より、己の星を作り替えることが始まりました。

 それが共生界の始まりであり、いろいろ手を加えながら多種族が生存できる環境が実現しています。

 

 

 また、大きな環境の違いがある場合のために中間異界が存在しているわけですね。

 慣らしが存在し、環境が違いすぎる地が遠方異界となります。

 気温や重力など、共生界とその異界との間の環境がだいたい存在するので、そういった異界を介することで急激な変化が起こらないようにしています。

 また、倭國界のように、危険指定や幻獣指定がわらわらいる地も遠方とされます。

 

 共生界と比べて、とんでもなく環境差がある場所は初移動時に注意として情報を持ち帰ってきます。

 ゲートは相互間作動になりますので、異界接続するために一度歩かぬ者の誰かが単体で移動しますが、その際に試しとして手だけを移動、数秒後に引っこ抜いて焼けていたり潰れていたり凍っていたりしないかと簡素チェックしているわけですね。

 過去に一度、初観測の微小ウイルスごと引っこ抜いて大騒ぎになったので、それ以降は特殊な室内でやっているそうですが。

 

 身を守る術ですが、環境適応のために多くの道具が開発されています。

 種族間の壁を減らすために、数多くの技術者が必死に考えているそうですよ。

 

 以上が回答となります。

 

 

 

Q2.異界というのはどのような形(?)、状態(?)をしているのでしょう?

 

A2.色々あります

 

 異界とは何か。電機種の力を借りてかなりの情報を調べました結果をお伝えします。

 先に答えだけ言ってしまえば、どこかに存在しているかすら不明の地を指しています。

 それらは惑星であり、非惑星であり、概念的であり、非物質的である可能性を含みます。

 

 恒星との距離が遠すぎる、近すぎる。

 惑星が大きすぎる、小さすぎる。

 殆どの種族にとって致死性の粒子が舞っている。

 詳細不明原子によって全てが構成されている。

 大地も海も無いが謎の重力によって気体が球状に集まっている。

 殆どの種族では認識できない平面的な世界。

 

 同宇宙内なのかも不明、別次元なのか、はたまたそれ以外なのか。

 ゲートによって接続された、“誰かが生存できるどこか”を皆は異界と呼んでいます。

 正確に言えば共生界語で(違う世界)を語源とするその言葉の意訳として【異界】としております。

 

 異界接続についてはとある放浪者達、総称:歩かぬ者達の能力再現により作られた次元間接続技術…【ゲート】によって実現されています。

 単体異界移動を行える歩かぬ者達の一体目はその能力により、不死姫様の存在する惑星へと約2.5億年ほど前に出現しました。

 不死族は未知のものを好む傾向があり、歩かぬ者達の能力を解析、疑似再現させたものがゲートです。

 劣化なのでゲートは相互間によって動作するものらしいですが…これは異界の説明には不要な情報ですね。話を戻します。

 

 

 上記の事柄を前提とした上で、重ねた複数の紙のように並行して成立しているのか、ぶどうの房のように個々の世界が連結しているのか

 という質問に答えるとすれば、「そのようになっているところもある」と言えます。

 同宇宙内であった異界もありますし、ほぼ確定で共生界が存在する宇宙内ではない異界もあります。

 

 そしてここで言う宇宙は、本来の共生語で異界外空間を指す言葉の翻訳としては不十分です。

 宇宙とはどのようなものか、というのはあまりにも広義的であるため明確に答えることはできません。

 

 ただ異界外空間を宇宙と仮称し、宇宙という定義を惑星外の非物質的空間であり、微小重力、真空、恒星の影響を考えないのであれば3ケルビンという温度である。とするのであれば、惑星である異界の…地球で言えば外気圏を観測すれば、該当するものが存在すると思います。しかし存在するだけで、全てがそうではありません。

 つまり私たちの言葉である宇宙では、彼らにとっての異界外空間を正確な範疇で呼称できないということですね。

 私たちの言う宇宙と同じ異界外環境があるとすれば、それは“宇宙”と同じく膨張している可能性はありますし、“宇宙”とは違い収縮している可能性もあります。

 

 ついでに、異界同士が次元間接続技術、ゲート以外によって隣接したケースは現在でも観測されていません。

 地球を一つの異界だと捉えるとして、地球が他の異界と呼べる“誰かの生存できるどこか”が接触するとすれば、それは恐らく物理的接触であり、太陽の重力から逃れられたのか寄せられたのか、どこかの恒星による公転周期から外れたのかは置いておくとして、公転周期が逆転だったとしても地球公転周期に侵入できる程度には速度を持っており、その超速度をもってしても宇宙空間に投げ出されない程度には滞在できる重力が存在するため地球より巨大なサイズであることはほぼ確実で。

 

 すごく雑に言ってしまえば地球より巨大な隕石が何かによって発生した超常的なエネルギーによって公転周期に入らず宇宙空間を移動しており、そのバカバカしいような速度で動く星の上に生命体が存在しており、天文学的を超えた確率で地球に衝突したというぐらいの話ですね。

 冗談でもありえませんね。私はほぼ無理だと思います。どんな事柄でも確率は0では無いと言いますが。

 

 同次元、同異界外環境内(わかりやすく例えれば同宇宙内)であったため、偶然にも探査機や有人調査機が別の異界とされていた場所に降り立ったケースはありますが、密接…接触といった形で異界が影響を与え合ったことは観測できていません。上記の確立を何かの拍子に実現できれば観測できますね。

 

 ただ異界間接触について、歩かぬ者達の能力再現をオリジナルと同様である個人範疇を超え、異界という広大な面での範疇を指定した場合はどうなるか不明です。

 開発できていないのか、開発する気が無いのか。

 広大な面での接続を行える者が存在するのならばどうなるのかが観測できると思います。

 想像したくもないですけどね。

 

 

 私が共生界語を翻訳するときに時々あることですが、私たちの言葉で定義された範疇は狭すぎて翻訳が不完全な事があります。

 宇宙、という言葉は異界外環境を指す言葉としてあまりにも狭いです。

 翻訳する場合には我々の言葉で該当し、わかりやすい単語が宇宙しかないのでそう綴るしかありませんが…

 

 ということでまとめです。

 ・誰かが生存できる環境が異界であり、形や状態は多種多様

 ・並行する異界もあれば、連結する異界もある

 ・異界外空間はケースバイケースすぎる

 ・異界というスケールでの衝突は観測されていない

 

 

 

Q3.感想返信で語られていた「総称:歩かぬ者達」なる存在が気になって夜しか寝られません。

 彼らについての詳しい情報は残っているんでしょうか、それとも今でもゲートで行ける範囲内に住んでいるひとがいるんでしょうか、はたまた殆ど情報が残ってなかったりするんでしょうか。

 

A3.情報が多数あるため、それを元に解説致します

 

 まず、その存在についての記録を漁って参りました。

 2.5億年前、一番初めに共生界に突如現れた者、“恐らく不死族である”存在の記録がありましたのでそこからですね。

 突然現れたその者は、姿が鳥族に近く、しかしながらその体は霞であったと言われています。

 ただ、共生界が魔力改造されていない原初の岩石惑星であった時代から住んでいる数名の不死族の魔力壁記述や口述でしか残されていないので、あまり明確ではないんですよね。「たしか鳥っぽかった」「非実体だった気がする」「何色だったっけ」というレベルです。

 魔力壁以外に紙に残していなかったり、何らかの記録に残っていないのかとも思ったんですが、物理的な記録媒体だと1000年前の記録すら碌に残っていない地球を思い出すとまあ……逆によく現代までその情報を何かに残せたなと考えられますね。

 現在では記録の写しがネットに残されているので、電機種に依頼すれば幾つかヒットします。記録に関する画像を見た感じだと、不死姫様ご自身が作成した魔力壁に書き綴られていたので、その技術が生まれた5000万年前時点で既に記録として残していたのかもしれません。

 

 ちなみに魔力壁とは魔力を圧縮して物質化させたものみたいですね。本来は板や紙ぐらいらしいんですが、太古に不死姫様が記録用として作成したサイズは板を超えて壁なので、そう呼ばれているらしいです。記録保管庫にそれらがズラッと並んでいるそうです。

 魔力にはある程度の種族特性が付与されているため、不死姫様の場合は環境適応と経年劣化しない魔力壁になっています。ただし環境適正能力が高すぎるため、基本的に触れる事ができませんし、不死姫様自身でしか表面を削れません。武力として扱う事はできないらしいです。

 確か不死姫様自身も争いは不慣れと仰っていた記録が追加で出てきたので、その特殊な魔力が関係しているのかもしれませんね。

 

 書かれていた内容として、その者は4000℃と-150℃の環境下で死せず、しかし死を恐れている発言をしたそうです。

 それが他から覚えた知識なのか、はたまたその者が“死ぬ種族”なのか。

 それは不明ですが、そのような発言があったとされています。

 ゲートの基本となったその者は、ゲートが完成して暫くした後にどこかに移動してしまった。それが一番最初に観測された、単体異界移動能力を持った者らしいです。

 

 それから不定期に時々ゲートを介さずに共生界に出現する者がいるという記録が残っています。

 そういった存在に対し、歩いて界を踏み越えていない者達という意味で【歩かぬ者達】と呼ぶようになりました。

 それは蔑称ではなく、その能力を持つ者に対してそう呼んでいるだけですね。共生語の原文では、【踏み越える】【不要】【種族の複数形】といった感じです。

 彼らの能力は偏った種族に発現している訳でもなく、それでいて個性があり、意図的に移動できる者、無意識的に移動してしまう者、自分が生存できる環境にしか移動できない者、ランダムで生命体の隣に移動できる者、自身以外を異界移動させる者など、移動に関する条件に違いを持っているみたいですね。

 発見される場所はまちまちであり、発見され次第即座に保護されます。

 その後に初期援助と定期給付金が渡されていますね。種族分類は他と同じような分類ですが、確定で特殊指定種になるようです。

 

 調べた感じだと未知の異界出身である事が多く、既に繋がっている異界の範疇外に帰郷できるケースは稀。正確に言えばいつかは繋がる可能性がありますが、寿命までに間に合うか否かという問題があるようです。

 これは事実ですが、異界接続により資源と土地の飽和する向こうの世界だからこそ、彼らは積極的な開拓を望んでいないようです。

 融和的であり、平和的であり、好意的ではあれど、例外を除いて基本的なスタンスは繋がったなら仲良くしようね。といった消極的な状態です。

 それはつまり、歩かぬ者達の帰郷に対しては積極的な援助を行うスタンスではない事を示しています。

 共生界側としては新しい異界と繋がっても繋がらなくてもどちらでもいいのです。

 それ故に、帰郷を望む歩かぬ者達とは在り方が異なっています。

 

 それを含め、彼らは各々の選択でしたいことをします。

 不死族と上記の歩かぬ者達は積極的に未知の異界を探し当てようとします。

 前者は知らぬものを求める習性から。後者は己の故郷を求めてですね。そのうち、異界に移動した歩かぬ者達は、移動先から共生界に戻るのならばゲートを開いて帰還します。その後に繋がったゲートから不死族の交渉者が入っていきます。それらは義務ではないですが、不死族からすれば未知を知ることができる可能性、歩かぬ者達からすれば書類を書くことで帰郷できるまで寝場所(居住区)と金が安定して手に入りますので、開拓協力に近い状態になっています。テレパシー(魔力性思考共有)を使わねば碌に事が進められない部分はありますけどね。

 共生界はそれを止める意味もないため一応はそれらの補助をしていますが、未知の異界を探ろうとするのは不死族であり、歩かぬ者達は基本的に帰りたいという思いで異界を移動しているようです。

 ただし帰りたい者は能力の暴走または無意識化発動による移動で共生界に来ているので、超能力者による能力補助によって移動する事になります。

 また、意図的に発動可能であるため普通に共生界に住んでいて、ゲート設置に協力的な歩かぬ者達もいますが。

 

 ちなみにここからが面白い話なのですが、ゲートは歩かぬ者達の能力を再現していますが、結果としては全く別のものになっています。

 歩かぬ者達の能力は対象を別の異界に移動させる、つまり一方的に別の異界へ接続する瞬間移動に近い能力です。

 対するゲートは潜った者を一方的な接続によって瞬間移動させるのでは無く、瞬間移動を行う際の道のりを再現してそこを通らせているようなものです。それは相互間作用のため、設置の関係上、歩かぬ者達の協力が無ければ新しい異界との接続が出来ません。一方的な接続が出来ないようになっているんです。これが意図的かどうかは明記されていないため、開発に差し当たって何かを警戒してそうしたのか、技術的限界がそこだったのかは不明です。

 ただ、再現したと言えど、同じものではないというところがポイントです。

 ……本題からズレつつありますね。話を戻してまとめといきましょう。

 

 歩かぬ者達とは、単体、ゲートを介さず異界移動を行う能力を持つ者の総称です。

 彼らは自発的に移動してきた可能性と、望まずに移動してきた可能性を持ち、移動に関する条件には個人差があります。

 最も古く確認されたのは2.5億年前ほどであり、共生界がまだ生命体の暮らす場所では無かった時代には既に存在していたことが分かっています。

 特殊指定種という扱いであり、望まずに移動してきた者の大半は新異界とのゲート接続に対して協力関係にあります。

 

 帰郷を望む者の逆として、共生界に居付く者も多いですし、協力的な者も非協力的な者もいます。

 敵対的な者はいません。自分以外を飛ばせるからと無差別に飛ばしたところで不死族の能力持ちが出てくるので、そういった者はいなくなりました。これは、物理的な意味でもあります。

 現在総数は20-100の間を動いているみたいですね。億や兆、京より更に上の上の桁数で存在する多種族総数の中でたったそれだけしかいないと捉えるか、それほどいると捉えるかはお任せ致します。

 と、簡潔に纏めるとこうなります。

 

 追記として、歩かぬ者達の殆どは帰郷を望んではいますが、大体は共生界が嫌いな訳ではありません。邪魔をしてこないですし、能力の補助と宿と金は出してくれますからね。

 仮に故郷に帰る事ができたとして、異界接続の影響を嫌うのならばゲートを置かないだけで相互間が成立しないので、二度と共生界を目にせず一生を終えることも出来ます。

 戻るならば戻ってよし、帰るならば帰ってよし。

 非協力的でも構わない。

 共生界からすれば好きにしたらいいよ。と、そんな感じです。

 

 

 

Q4.不死姫様ってずっとトップでは?

 

A4.トップと言っていいのか微妙です

 

 不死族の王政はなんというか知識を使って助言するからお前らがどうにか動かせという投げっぱなし制度であり、不死姫様と呼ばれる現在のトップも、不死族の中で比較的責任感があって面倒見の良い者が他の不死族から(無理矢理)推されて現在の立場にいるようです。

 姫様と慕われてはおりますが、ほぼ民主制ですね。不死姫様以外の不死族は基本的に新しいものを求めて動き続けるため統治や政治に無関心です。不死姫様は毎日頑張ってるんですね…

 

 

 

 

Q5.(掲示板に)自動翻訳あるんですね。

 

A5.あります

 

 自動翻訳機能はあります。ありますが、新規異界が発見されるたびに解明せねばならず、未だ翻訳言語対象外種族は多く残っています。

 掲示板にいる種族は共生語、又は翻訳言語対象内種族ですね。

 可聴域外発声種族もいたりするので、翻訳には結構苦労しているみたいですが、それでも頑張ってる職員達がいます。

 異種婚の中には当然言語的な齟齬もあったりして、互いに教え合って学び合いながら…なんてシチュはあちこちで観測できるはずです。

 

 

 

Q6.種族間で混ざってる所だと不幸な事故がありそう

 

A6.あまり無いです

 

 多種族に関する点ですが、異界という存在によってほぼ解決されています。世界がいくつもある事によって、私達の地球ほど生物密度が高くなく、相性が悪い種族が狭く近い場所に住うケースが少ないんですね。

 例えば共生界と呼ばれる異界では多種多様な種族が暮らしていますが、毒を持つ危険指定種や特殊指定種は異種族と直接関わる場合、自分の毒に関する免許を持っていないといけませんし、大きすぎたりとても小さい種族では居住区を分けていたりと不幸な事故が起こり得ないように政府が頑張っています。

 他の異界では危険指定種の近くに住まわなければいいだけですし、それを選択できるだけの地理的余裕があります。世界が大量にあるということは、狭さという地球独特の文化と全く異なるということなんですね。

 

 

 

Q7.この世界は戦争とかあまり起きなさそう

 

A7.仰る通りです

 

 向こうの世界での戦争ですが、歴史を紐解けば無数にあるものの、近年では小規模なものを除いて無いそうです。平和ですね。

 何より異界分けが大きな意味を持つそうで、私達の世界と異なり相反する文化圏が明確に別離している事が争いを減らしているそうです。

 異界侵略を企てた者もいるそうですが、その場合はゲートを閉じて接続を切ってしまえばお終いなので、侵略をしようとする意味もないんですね。何より各異界一つとっても超広いので、資源にも困っていないという。技術交流も盛んなのでわざわざ争う意味が無い…

 言語も翻訳によってほぼ全て解す事ができるため、異文化という隔たりが薄いのも要因でしょうか。

 

 

 

Q8.異種族にもミトコンドリア・イブみたいな存在はあるんですか?

 

A8.種族によります

 

 という事で詳細説明に参りましょう。

 ・各種族の始祖、共通祖先はいるの?

 ・違う異界の見た目が近い近縁種間ってなんか分けられてるの?

 ・上記種族間にDNA的な共通点は見られるの?

 という内容に分けてお答えいたします。

 

 という事でまず一つ目。

 各種族の始祖、共通祖先はいるの?というご質問から。

 先に答えを言いますと、いるのが分かってる種族といるのが分かってる(分かってない)種族と不明の種族の三つに分けられてますね。

 異世界のネットで検索かけて調べてみたんですが、色々論文が出てきて結構意見が分かれてました。

 

 異界において進化によって発達した種族は、私達の地球と同じようなものだと考えてください。重力が違ったり、基本気温が違ったり…そういった環境が地球と異なるだけであり、それに応じて進化過程が違っただけなんです。その種族が遥か後世にゲートで他異界に移動できるようになり、多種族として見えるだけなんですね。

 私達で言えば火星生命体と“体に変調を来さず”お気軽に遭遇できるだけであり、火星で生存するための生態を持った種族は当然私達と姿形は違いますが、進化としての道のりは途中まで私達と類似したものになる…であろう、と言った感じです。

 そのため非実体種以外の進化をして今に至る種族の共通祖先については私達人類と同じです。共通祖先では?と言われる存在はいますが、辿ると別母体にたどり着く場合もよくあります。

 これが分かってる(分かってない)種族ですね。

 豆知識として異世界での始祖はミトコンドリア・イヴという名では無く、始祖〇〇とか種の祖と呼ばれているらしいですけどね。向こうの世界に神話は無いので。

 中には不死族が原初の母である異界もあるそうです。

 

 逆に明確に始祖の存在が判明している種族もいます。

 例えば精霊族は始祖の大精霊によって自然概念に生命を吹き込まれて発生した種族ですし、龍族倭種は始祖の龍王が全ての始祖父です。全竜族の血を辿れば必ず何処かで始祖竜王に辿り着くって話もあります。

 後のDNAについての話で記載しますが、時折進化を挟まずどこから発生したかわからない始祖を持つ種もいます。

 

 そして最後に、不明は不明でもいつ生まれたのかわからない種族も沢山います。これに該当する殆どが非実体種ですね。

 例として機魂族は各種が本当にいつ産まれたのか判明していませんし、同様に突如発生したとされる種族もいます。

 

 そのため、各種族の始祖母体は分かってる、分かってる(分かってない)、不明の三つに分けられるわけですね。

 

 

 という事で次。

 違う異界の見た目が近い近縁種間ってなんか分けられてるの?

 という質問ですね。これは種族庁がちゃんと記載してました。

 異界も沢山ありまして、当然似た環境の異界では類似種族が産まれることがあります。種分けにおいては、内臓や形状に大きな違いがある場合は種として分け、体躯や色など細かな違いによっては目、属など細かい分類で分けている、との事だそうです。

 つまり全然違う異界で産まれ進化した種であっても、見た目や内臓に大きな違いがなければ同族同種として扱われ、場合によっては異目異属と扱われるんですね。

 逆に言えばほぼ変わらなければ他異界の出身であろうとも同族同種として扱われます。

 

 例外として体色や体躯が特殊だったりするとそれはそれで別種扱いになります。透明になれたり、金色だったり…大きすぎたり小さすぎたり。

 

 別異界でも結構見た目が近い種族も多いので、種族庁がこの辺の分類を頑張っています。

 ちなみにワイバーンとドラゴンですが、ドラゴン=竜族であり、竜族はワイバーンを指す空種を内包しています。

 

 そして最後。

 他異界の類似種族にDNAの共通点があるのか否か。

 

 これは非常に面白い点なのですが、“あります”。

 類似した姿形であるという事は、近い進化経路を辿ったという事。

 祖の発生から進化中において一度として関わる事の無かった、姿形が似ているだけの異界の種だというのに、何故か互いのDNAに共通点が多く見られるんです。

 始祖を辿ると確実に違う点に辿り着くのに近い遺伝子を持つというのは、ある意味では始祖母体が同一ではない可能性を持つ私たちと同じようなものですがね。ここが面白い点です。

 

 非実体種の殆どは分裂という手段によって繁殖するため、原初からほぼ変わっていません。そのためDNA判定などが非常に難しいです。

 そして中には他の遺伝子と全く共通性が見られない、明らかに進化によって発生したのではない種族もいます。機魂族、あとは一部の魔族が該当するそうです。それが意味するところは、他の生命体と全く異なる経路によって成り立った種族ということであり、彼等が原種であるという意味でもあります。気になったら別質問でお答え致しましょう。

 

 他に幻獣指定種…種単位で特殊能力や特殊生態を持つ種ですが、中には何故か“身体類似種とDNAに類似性がほぼ見られない”という種もいます。

 例えば蛇族環種。彼らは他の蛇族とのDNAに類似性が見られません。身体形状が蛇族と類似していますが、彼らは厳密に言えば他の蛇族と全く違う存在なんです。両親が環種の子はいないので、環種と他種の子を見ると他種側のDNAをほぼ100%引き継いでいることが確認されています。異様ですね。

 他にも不死族の火鳥種…フェニックス種は鳥族他種とDNA類似性が殆ど見られません。

 これが示す意味は、彼等は身体形状こそ他の種族に似ていますが、その進化経路などが全く違う事を示しています。

 

 という事でまとめです。

 各種族の始祖、共通祖先はいるの?

 →いるのもいないのもわからないのもいる。

 違う異界の見た目が近い近縁種間ってなんか分けられてるの?

 →違いすぎなければ同種扱い。

 上記種族間にDNA的な共通点は見られるの?

 →姿が近いと共通箇所が見つかる。

 

 と言った感じですね。

 

 

 

 

 

指定法、種族認識について

 

 

 

Q1.危険種って何を基準にしてるの?また、種族的に危険なものってどう扱ってるの?

 

A1.詳細説明致します

 

 危険、有害といった基準ですが、そこが我々と同じ姿の基人族が“基人”と呼ばれる由縁であります。

 掲示板の存在する私達とはズレた異世界では、多種多様の種族がいますが、その中で特徴が無い種族は何か、と問われた時に名が挙がるのは基人族です。正確に言えば意思の疎通が可能で、危険種制定時に共生界に居た他の種より身体的に弱く、そして何より強く生き残るための肉体的特徴が薄かった種族が基人族なんですね。

 故に共生界で結構な権力者である不死族が、当時ゲートで毒性種の存在する異界と繋がった時に基人族と獣人族が亡くなった事を受け、当時最も身体的に弱かった私達と同じ姿である種族が命を脅かされず暮らせる様に、危険指定種法を制定していったんです。

 それが私達基人族が基人族たる由縁です。当時共生界で最も弱く、その弱い種族が安心して暮らせるために。だからこそ共生界の基準となる種族の基人族。

 故に制定当時の危険種の基準は、取り敢えず【最も弱い基人族を日常的な行いの最中に意図せず死に至らせる可能性がある種】を指していました。

 

 ただし基人族が耐えられても他の種族が死に至る場合が後の歴史であったため、少し変更されて、【全種族中、二種族以上を日常的な行いの最中に意図せず死に至らせる可能性がある種】を指すようになりました。一種だけであれば強く注意喚起するだけで済みますので、危険指定は二種以上です。

 体のサイズに関しては住む界を完全に分けているので、大きさだけで危険種扱いするといった事は殆どありません。一応初発見時、超大型ともなればそれだけで特殊指定入りはほぼ確定ですが、種の調査が終われば大きいだけで危険種と扱われる事は無く、指定種解除か別指定種に振り分けられます。

 

 共生界や共生界に近い異界で暮らしていれば、子供のうちに自種族はこういったものに弱くて、あの種族にこうしたら命を脅かすんだな、という事を学び、10〜15歳の間に【共生界居住免許】を取得する決まりになっています。

 逆に共生界や共生界に関わる異界に後入りする場合は、ゲートを通る際に【共生界立入免許】又は【共生界居住免許】という免許を取得せねばならず、免許取得の際にしっかり他種族について勉強します。

 そして万が一、相手の命に関わる事を行ない、被害側が訴えた場合、状況によって減刑されますが、重い罰金又は共生界立入の一時的禁止を課された上で【共生界居住免許】を剥奪される決まりになっています。

 共生界に居住していた場合は、免許取得まで一時的に勾留される感じです。

 

 危険種は意図せず二種族以上を死に至らしめてしまう可能性を持つ種を言うもので、それ以外に他の種を害せてしまう物質等は前持って行われる種族確認などによって未然に離されたりしているわけです。

 一応買う事は可能です。使う理由を答えたりすれば普通に街で買えますが、大規模なテロなどを起こすために買ったりすると、その大きな害意は共生界政府防衛課の超能力者に察知されて捕まります。

 不足の事故は0ではありませんが…少なくとも破綻する状態までにはなっていません。

 

 常識としての範囲ですが、少しでも日常で関わる者に対して、種族を教え合うというのはとてもとても大切な事であり、挨拶にも等しい行為なんですね。それによって自他の命を不意の事故から護っています。

 

 

 

Q2.ネット上に種族を公表することにプライバシー云々を気にする種族はいらっしゃるのでしょうか

 

A2.ほぼいません

 

 これは色々な意見がありますが…“共生界と関わりがある者ならば”、基本的に自種族を晒す事に抵抗がありません。

 多種多様な種族と共に生きる世界で、自種族をわかりやすくアピールしていないと不意の事故で命の危機に晒される事が時折発生します。そのため自分の種族をわかりやすく伝える文化があるんですね。

 そのため本当に抵抗0です。種族程度で個人特定は不可能に近いですし、ネットを触っている時点で共生界とはほぼ確定で関わっています。

 そしてとんでもなく数少ない幻獣種とかになってくると自種族に誇りを持っている場合が多いのでわざわざ自慢する事はありせんが、全く隠しません。

 

 逆に自種族をネットで言わない者は現実でも言いません。

 とはいえ嫌がって言わない種族なんて、遠方異界の辺境種族またはほぼ全ての種族に非友好的な危険指定種族などが該当するので…ネットだと遭遇する確率ほぼ0ですね。

 

 

 

Q3.種族ごとのスキンケアみたいな商品あるんやな。

 

A3.あります

 

 種族ごとのスキンケア用品ですが、調べてみたら本当に色々ありましたね。毛皮持ち種族や有翼、有角、有鱗、非実体などなど多くの種族がいて、それぞれに適した物が通販で買えるみたいです。

 例えば液生族粘性種…スライム種向けで言えば、体内濁り抜き洗浄水とか、そういうスキンケア用品がありました。

 

 四足歩行で掴む腕が無ければ咥えて使える形状の物があったり、魔力で動かせる物もありました。魔動具と呼ばれる物ですね。サイズが大きくなると魔動機と呼ばれます。それらでセルフケアする者もいますし、それ以外では人間で言う美容室やエステなどが存在し、他者に任せる方法もあるみたいです。

 

 

 

Q4.指定種ってどういう分け方になってるんでしょうか?

 

A4.共生界の種族法に記載されていることを翻訳致しました

 

 例も追記致しますのでご確認ください。

 

 指定種とは正式名称【国家指定四種】。共生界の法で定められた、特定条件に該当する種に与えられる四つの指定種、

【幻獣指定種】【希少指定種】

【危険指定種】【特殊指定種】

 を指す言葉である。

 各指定種用の手続きがあり、これらを行わない場合、共生界よりゲートルート3以内の異界に出入り、または在住する際、幾つかの制限が発生する。

 ゲートルートが4以上離れている遠方異界の者は、手続きせずとも3以内の異界に入らないのならばこれといって制約は無いものの、ゲート使用にあたって書類を書かなければならないため、動かない場合を除いて最初から手続きをした方が早い場合が殆ど。

 

 非申請種例:

 ・魚族鮋目鬼達磨種【俗称:オニダルマオコゼ種】

 危険指定種だが種全体がゲートルートが4も離れた塩奥界から出ないため、書類を出さない者が多いがこれといった制限を課せられていない。塩奥界に入る際に必ず説明される。

 ・蛇族冠毒種【俗称:バジリスク種】

 幻獣、危険を含む特殊指定種だが種全体がゲートルートが5も離れた砂紅界から出ないため、書類を出さない者が多いがこれといった制限を課せられていない。砂紅界に入る際に必ず説明される。

 といった感じで、指定種だけど不自由が無いため書類を出してない種族もいます。

 

 ・幻獣指定種とは

 種単位で他種と比べて明確に異様な生体、特異な能力が確認されている種を指定するもの。単体では指定されない。

 書類を提出し、幻獣証明ができれば共生界より給付金が貰える。

 その代わり半年ごとに書類が発生する上に、ゲート使用時や役所で何らかの書類を求める際に記入する欄が多い。

 同居では必要ないが、異種と結婚した場合、配偶者用の書類がある。

 必要資格は種による。

 希少指定種と被る場合は幻獣指定種が優先される。

 

 幻獣指定例:

 ・不死族火鳥種

 生命活動が一時的に止まった際に体が燃え始めて蘇るため不死である事、魔力を使わずに実体を持ちながら発火する事などが他の種族と比べて特異な点であると判断されて幻獣指定された。

 ・精霊族炎種 恒星信仰

 常に燃えているが炎を象っているもので非実体かつ不死では無く、超エネルギーを保有する恒星信仰をしているのは種族単位では無いため幻獣指定では無い。

 

 ・希少指定種とは

 全異界での現存確認数が1万体を下回る種を指す。種単位での指定であり、単体での指定は無い。

 幻獣指定種と被る場合は幻獣指定種が優先される。

 書類を提出し、種の確認ができれば共生界より給付金が貰える。

 一年ごとに書類が発生するが、幻獣のものより少ない。

 

 ・危険指定種とは

 一般的な日常生活において、意図せず二種以上(一種であれば周知すればいいだけなので)を死に至らしめる可能性を持つ種を指定するもの。この条件に体の大きさは加味されない。

 種と銘打っているが、この指定種は単体を指定する場合もあり、種族庁の種族法改正発表時に個人名を出す事はないが、単体指定という欄に種族だけ記載され、個人ごとに通知が行く。

 ゲートルート3以内の異界移動に際して制限が重く、場合によっては異界移動できない場合もある。各危険指定種毎に要求資格があり、それらの資格を所持していないとゲートを使用する場合に制限が課せられる。

 同居、結婚に差し当たっては異種の場合資格と書類が必要。

 必要資格に関する金額は申請すれば共生界が全額補助する。定額給付金は無し。その代わり定期書類などは無い。

 幻獣、希少と被った場合、特殊指定種となる。

 

 単体指定例:

 ・精霊族炎種 恒星信仰

 炎種の中で最も熱く、最もエネルギーを有しているため危険指定種。

 その放熱量は無防備に接近した場合二種以上を死に至らしめるため、特殊指定種では無く危険指定種である。

 

 ・特殊指定種とは

 ①幻獣×危険、希少×危険などの指定種が被っている場合

 ②ほぼ危険指定種だと思われるが種調査が終わりきっていないため臨時的に与える場合

 ③種の中でも群を抜いて異様な特徴を持つ者を単体指定する場合。二種族以上を死に至らしめる特徴ならば危険指定種に分類され、種単位での特徴であれば幻獣に分類される。

 の三つに該当する種、または単体を指定するもの。

 上記の通り、単体指定もある。

 書類に関しては①の場合、指定二種分。給付金や資格、免許も同様。②の場合、臨時書類とゲート使用軽制限。③の場合、専用の書類が発生したり、免許が必要になったり個による。

 同じ特殊指定種でも手続きがバラバラなので、受理までに時間がかかる。

 

 特殊指定例:

 ・蛇族多首種【俗称:九ツ首蛇、ヒュドラ種】

 ①に該当する幻獣×危険の特殊指定種。多首種の中でも九ツ首は毒性から危険指定種が与えられるので特殊。二ツ首は幻獣ではあるが、毒性は無いため特殊では無い。

 ・竜族水種 【竜王】

 ③に該当する、希少指定種中の単体指定での特殊指定種。同種と比べて巨大であり、力も強く、同種の王と言われている。始祖竜王の血を最も強く引き継いだ者であり、各種ごとに同世代に一体しか存在しない。

 

 と、以上が国家指定四種の説明となります。

 

 

 

Q5.混血はどのようになるのでしょうか?

 

A5.遺伝という点で言えば種族が左右されます

 

 いくつかに分けて詳細説明致します。

 ・ハーフってどんな種族になるの?

 ・異種間の子は遺伝ってどうなの?

 ・ハーフの扱い

 

 ではまずハーフの種族名ですね。遺伝と絡めてお話致します。

 これはまず種族固有特徴という物がありまして、龍族で言えば宝石の角、鳥族鳥人族で言えば腕の代わりに生えた羽毛翼、液性族で言えば体構成の大半が液体など、その種族しか持ち得ない特徴があります。

 その種族固有特徴ですが、ハーフは両親の二つを引き継ぐ場合が多いです。そしてその特徴発現にも、強弱があります。

 例えば精霊族と異種の子は精霊族特徴の発現が薄いですし、有角種族の角は親の形状を引き継ぐので発現が強いとも言えますね。

 そしてその種族固有特徴の強い方がハーフの子の種族として登録されます。

 鬼族特有の病気ってある?板にいた鬼族と夢魔族のハーフニキが、鬼族の単角と夢魔族の皮膜翼を持っている、と言っていたのを覚えているでしょうか。

【俺半分鬼の血引いてるけど見た目が夢魔寄りで有翼だから夢魔族分類なんだよ。角も一本円錐捩れ無し超短角だから鬼族の角が羨ましい】

 と書き込んでいましたね。このハーフニキは超短角で鬼族の種族固有特徴が弱く発現し、夢魔族の皮膜翼という種族固有特徴が強く発現しているため夢魔族という扱いなんですね。

 父母の種族固有特徴の強い方が引き継がれるため、“基本的には”三種以上が混ざる事はありません。

 

 大体は発現がハッキリと確認可能な幼少期に親が種族登録書を役所に提出します。15歳以上になれば本人のみでも提出が可能です。この時に役所で種族確認をされ、正式に種族が決まります。出さない場合は種族未登録状態となり、役所での一部書類発行に制限がかかったりします。

 もしも種族固有特徴が均等に強く発現した場合は、判明する幼少期に親が一度届出を提出して仮種族登録をし、15歳以上になった時に改めて本人の意思で本登録を行います。

※同種族間の子でも登録書は提出するのでこの手続きはハーフだけでは無いです。こっちは先祖返りなどが見られない限り一発で本登録みたいですが。

 

 例外として先祖返りなどで三種族以上の種族固有特徴が均等に強く発現した場合は“混種族”という扱いになります。

 種族として言われますが、無限に近い掛け合わせの種族固有特徴が故に種分けが非常に多く、そして一代限りである事も少なくありません。

 その特異性から国家指定四種の内、特殊指定種として登録されています。これが例外です。

 

 最後にハーフの扱いですね。

 異種間の子はどこの異界でもよく見るため、特に気にされる事はありません。幻獣指定や特殊指定同士のハーフはまあ…目立ちますけどね…

 種族固有特徴の強い方が大体見た目で分かるため、そういうものと常識の中に溶けています。

 私達の世界の国際結婚ほどハードルが高く無いので、同種族間の子とハーフに扱いも何もかも差はありません。

 

 

 

 

Q6.共生界での結婚に年齢制限とかあるのかな?

 

A6.あると言えばあります

 

 一応結婚というシステムを作り上げるうえで生物の繁殖、つがいという概念を基に不死姫様が作り上げたので、生殖可能年齢を基準としていますね。

 ただしあくまでも推奨であり、その年齢以下の場合は一度家族のほうに連絡が入ります。

 またそのほかに、非実体種族、混種族などの個体差が大きい種族は別途役所での審査があります。

 受理されないということは基本的にありませんが、明らかに子供であるとか、性倫理的にあまり好ましくないといった場合にも家族に連絡が入りますが、役所員の個人判定になるので、甘いところは甘いです。

 結構曖昧ですが、多種族に適用させ続けると大変なため、そうした遊びを持たせることで共生を実現させています。

 ただ共生界の種族法が適用されるのは共生界から近い異界であり、そこから離れれば全然気にしなくてもいいんですけどね。その遠方異界の法が適用されますので。

 

 ちなみに、悪意、害意などを持っていそうだと判断された場合、極秘裏に超能力者にチェックされたりします。

 そのため、まあまあ不幸に見舞われる確率は低くなっています。

 そんな感じですね。

 

 年齢制限は一応あるけど、殆ど無いと言って差支えが無い。

 というのが回答になります。

 

 

Q7.のし上がろう成り上がろうっていう野心が、長命種ほど弱いんかなって。

 

A7.不死族と例外を除けば仰る通りです

 

 多くの種族が混ざり合った上で棲み分けもできる程度の土地と区分けがあり、緩やかな日常がそこにはあります。

 仰る通り、長命種ほどのんびりしていて出世欲が薄く、短命種ほど自己顕示欲が大きかったり野心が強い傾向にあるそうです。

 しかし短命種は長命種に比べて知識量に圧倒的な差があるため、長命種の過去知識に当てはまらない新分野に積極的に関わる事が多いです。

 ある意味で役割分担が出来ているわけですね。争いを行うほど資源や人材が不足しているといったことも無いため基本的には平和です。

 

 ちなみに長命を超えた不死族レベルになると短命種と同様に新分野にめちゃめちゃ手を出します。不死族の殆どは未知のもの、知らないものに対して非常に強い関心を抱く傾向がある事がわかっています。

 

 

 

 

 

粘性族について

 

 

 

Q1.これ…栄養のある水なら万事解決するんじゃ…(水飯について)

 

A1.しないんです…

 

 栄養が過分に含まれた水をスライム種が濾過するとただの綺麗で美味しい水になります。私達の世界で言う濾過された地下水程度の成分しか残ってません。ジュースでもエナドリでも綺麗で美味しい真水になるんですね。液生族粘性種の美味とは自然的で無臭で清浄でよく冷えた水を指すので、栄養が含まれていようと完璧な濾過機能はスライム種に適した水へと変えてしまいます。

 だからこそのご馳走なんですけどね。解決はできません、説得一筋です。ちなみにひっっっっじょうに大きな愛情と好意から行なっている水飯なので、いらないって言うと夫婦関係が軋みます。異種婚は難しい…

 

 

 

Q2.色々飲ませた場合は?

 

A2.微炭酸にはなります

 

 一応炭酸を飲ませ続けると水飯が若干炭酸っぽくなります。でも水飯は無味無臭です。

 スラ種は液体が主食なため、色々な液体を飲みますが、匂いが強すぎたり味が強いものは好き嫌いがあるそうです。逆に言えば夫婦仲が落ち着くと濾過されてないジュースが皿に盛られる事もあります。スラ種的には手抜き料理ですが、他種族からすればその方が嬉しいという謎のすれ違い。そんな異種族間コミュニケーションが繰り広げられています。

 

 

 

Q3.ヒトと粘性生物の交配ってどうなるの?

 

A3.繁殖可能です

 

 各種族妊娠ケースとして大雑把に胎生、卵生、分裂があり、液生族粘性種は分裂に該当します。

 要するに相手の遺伝子をゴニョゴニョして体内に得て、意図的にその遺伝子と自分の遺伝情報を混ぜ、1ヶ月ほどで拳大ほどの胎児を腹の辺りに収めます。

 ここだけ聞くと胎生に似ていますが、粘性種のすごいところは雌雄孕ませることもできるし孕むこともできる点です。異種族間の雌同士でも子を作る事が可能な種族なんです。遺伝情報さえ得られれば自分の子を作れる訳ですからね。出来れば相手の卵子精子が好ましいですが、時間を掛ければ髪の毛の束から子を作ることも可能です。

 動物的な卵子精子が存在せず、自身の分裂存在を腹の中である一定の大きさになるまで育てる訳ですね。基本的には若干半透明な体なので育ってる様子が見えるため、自分の子供である事がすぐにわかります。

 ここまで聞けばあっという間に繁栄しそうな種族ですが、代償として自分の遺伝情報が削られるため、個によって産める数が決まっています。

 

 これが粘性種の繁殖方法です。

 

 

 

 

 

精霊族、炎精霊についての質問

 

 

 

Q1.火種(ひだね)って読まれるのが嫌だから炎種なんですね?

 

A1.宗教上の理由みたいなものです

 

 火は弱く、炎の如く燃え盛っていないため、実体の無い精霊達は炎を好みました。逆に灰や炭は火と比べて静かで落ち着きを現します。

 故に精霊達の一般的な信仰対象は炎>灰や炭>火という独特な順になっているんです。火は良くも悪くも中途半端で好む精霊が少なかったんですね。炎精霊にとって信仰する炎を火と呼ばれる事は、厳密に言えばもう少し厳格ですが、私たちで言えば推しを別人に間違えられた上で知ったかぶりをされるという感覚な訳です。

 そのため火種と呼ばれることを嫌がり続け、名称が炎種となりました。

 灰や炭を好む者達は炎種より血気盛んでは無いため、なんでもいいという状態だったり。故に火に関する信仰を持つ精霊は炎種族と呼ばれています。

 

 

 

Q2.(炎精霊の)着火点わかんない

 

A2.信仰に関係することが着火点です

 

 精霊の信仰についてですが、燃え盛る炎を信仰したり落ち着いた灰や炭を信仰したりする中で、それらを類似したものに取り違えられると不快に感じています。少し違いますが、基本無宗教の私たちで言えば推しを別人に間違えられた上で知ったかぶりで語られるといった具合です。そりゃ怒りますね…

 逆に信仰対象に寄った姿を「全てを焼く炎のようだ」とか「黒炭の艶が美しい」とかそんな感じで褒めると超上機嫌になります。

 そんな精霊族です。異種族の価値観って難しい…

 

 

 

Q3.火の精霊の夫さんのような非実体系の性は自分の意思の持ちようで変わるの?

 

A3.そうとも言えます

 

 非実体系の種族は大前提としてそもそも性器がありません。

 正確に言えば形取る事はできますが、卵巣や精巣が存在しないと言うのが正しいですね。

 繁殖方法を大雑把に分けると胎生、卵生、分裂の三種がおり、非実体系種の大半は分裂に当て嵌ります。炎の精霊で言えば、己を炎として形を保ちながら自我を存在させる精霊核(我々で言う魂のようなもの)を、繁殖の際は自らの意思で僅かに欠いて、破片を相手の精子または卵子と混ぜ合わせる事で擬似受精卵を作り出します。

 故に非実体系の多くは生物的な雌雄を持ちません。分裂によって繁殖するため、仰る通り自分の意思で精子と卵子の代わりを作り出す事ができます。おち○ち○フェンシングはしません。する種族もいる事にはいますが、少なくとも精霊族はしません。

 性格は雌雄的なものがありますので、好みはある程度あったりします。

 

 

 

Q4.炎の精霊と炎龍の夫婦生活ってどうなってんだ……?

 

A4.家屋の耐火性が高すぎて火事にならないことは確実です

 

 夫婦生活は意外とイチャラブです。

 精霊にとって体を模る信仰対象が相応量さえあればサイズはどうにでもなるものなので、抱き合いたいぐらいサイズを増したくなったら嫁の火炎放射でサイズをかさ増ししてイチャイチャしてます。

 子につきましては竜族は卵生、精霊族は分裂という繁殖方法を取るので、精霊族が精霊として形を保つための器官、精霊核の小さな小さな欠片を竜族の胎に与えれば、竜族の卵子と精霊核が融合して受精卵として形を成すことでしょう。後は卵殻内で精霊核を大きく形にしながら同時に竜族の体が作られていく事でしょう。

 生まれる子供は炎の側面が多く現れた炎竜になるので、多分めちゃめちゃカッコいい子になると思います。

 

 

 

 

 

 

基人族について

 

 

 

Q1.こういう世界だと純粋な人間種って周りからどう見られてるのか超気になる

 

A1.数ある他種族の中の一種族ですかね

 

 向こうの世界では私達と同じ姿の種族は基人族と呼ばれているようです。

 多種多様な種族からは、姿は人型に多く見られるサイズであり、比較的力が弱く無角無鱗無毛皮など際立った特徴の無いところが特徴、という認識です。

 また娯楽に関して他種族よりも熱意を持ち、妙なものを開発したり、面白いものを創り出す、創作を好む種族だと思われている面もあります。

 多くの異種族が基人族の娯楽文化を楽しんでいますので、どう見られているかと言えば、多分見てるだけでも面白い種族、と言った感じでしょうか。基人族に感化されて創作を始めた者もいるので、異種族との交流も盛んです。

 

 

 

Q2.基人種って普通の人間の事ですかね?

 基人種で中身がやべー人とかいると面白そう

 

A2.地球基準で言えば普通ではないですね

 

 基人族ですが、おおよそで言えば私たちの世界で言う我々人間に近い存在と言えます。

 ただし私たちの世界とは全く異なる世界での進化結果として近い形状をしているというだけで、その異界に住まう基人族すべての指が三本だったり、骨格の形が少し違ったり、髪が私たちの自然色から大きく異なっていたりします。

 なので地球という視点で言えば“普通の人間”とは言えないんですね。

 

 一般的に私たちとそう変わりなく人型であり、種族と呼べる個体数で観測できる大きな種族固有特徴が無く、意思疎通のできる存在の総称が基人族です。

 中身がやばい人はいますとも。基人族の存在する異界には何億という基人族がいて、さらにその異界自体がたくさんあるわけですからね。地球で観測できる80億という人類をはるかに超える個体数がいるので相対的にやばい人はいますよー。

 

 

 

 

 

環種について

 

 

 

Q1.環種の方々自殺でしか死ぬことないって事?

 

A1.仰る通りです

 

 仰る通り、環種は自分の意思で死を選ぶ事の出来る種です。

 環種は皆それを知っていますが、一体誰が死んだのかはもう覚えていません。自食で食い切った事により肉体も小さな欠片程しか無く、名を残す事も無い、蛇族環種の死とはそういうものなんです。

 異界と繋がってからは死を選ぶ環種はほぼいなくなりましたが、時折再生しない環種の欠片が発見されるため、完全な0ではありません。

 そしてその破片は、環種と婚約関係にあった者の墓前で発見される事が多い様です。死ぬ理由を求めているのか、はたまた死を選ぶ事に忌避感が無いのか。どちらかは分かりませんし、環種自身に聞いても明確な答えは返ってきません。ただ、彼等は不死にも等しい長寿であり、そして自分で死を選ぶことの出来る種なんですね。

 

 

 

Q2.ウロボロスニキはニキ?はたまたネキなのか

 

A2.両性存在します

 

 円環界に住んでいるウロボロス達は一応性別はあるらしいですが、繁殖に対して無欲なのでほぼ無性と言って差し支えがないらしいです。そう考えると私達の世界で呼ばれるウロボロスとは少し違いますね。夫婦的に性交する事はあるそうですが、子が欲しいといった願望が少ないみたいです。恐らくは独特の死生観がそういった部分の根底にあると思われます。

 異種族間恋愛の時点で性別より遥かに離れた問題に直面しているので、同性異性といった点は私達の世界より重視されていません。重要なのは好きか嫌いか、触れられるか触れられないかという根っこの部分なんですね。

 

 

 

Q3.輪っか種は綺麗に真っ二つにしたら蘇生しないのだろうか?

 

A3.綺麗に真っ二つなら再生します

 

 真っ二つに切ったらどうなるの?というご質問ですが、まず上下での両断結果をお答え致します。

 色々一悶着あった調査ですが、再生しない、かつ痛みを感じない速度で真っ二つにした結論から言えば、“心臓の体積が大きい方”を本体として再生しました。残りは再生しないただの肉塊となりましたね。

 心臓の位置が体の中心軸からズレているため、体質量と心臓質量全てを真っ二つにするためには確実に痛みを伴う斬り方しかできないという事で、倫理的な問題から上記の調査はしていないそうです。当然ですね。

 分身はしないとは思う、というのが現在の論です。あくまで考察の域を出ませんが、おそらく全てを平等に真っ二つにした場合はどちらか片方が本体となるだけである。というような話がありました。

 真っ二つを許可した事と、超大型サイズを真っ二つに出来たという両方がすごいですが、能力調査はそこでお終い。

 そんな感じだそうです。

 

 

 

Q4.ウロボロスは何らかのエネルギーを再生能力に回している?

 

A4.調べてもわかりませんでした…

 

 異世界のネットを探したんですが、ウロボロスの再生エネルギーについてや、何故特定条件下以外では不死なのか、という情報記載が無いので、あの種族の事がマジでよくわかってないみたいなんですよね…

 それに関する記載で探して見つかったのは、環種が自食で死した時、再生しない環種の欠片が残るということでした。

 うーん実体はしていますが、精霊核のように何らかの核が存在しているのかもしれません。体の一部が掻き消えても精霊核が傷付かなければすぐに燃え上がって再生する炎精霊のように、環種は肉が削れたとしても核さえ傷つかなければ肉が再生する…とか…?

 まあ上記のは体全てが核でも無い限り、バラバラになった時に再生なんてできやしないガバ考察ですけどね。…いや……まさかな………

 又は無限機関のように、己の尾の栄養エネルギーを120%で吸収できるとか…うーん、流石に無いか。

 と、そんな感じです。異世界のネットでも情報が少なかったですね。

 少なくとも環種が生きている近くで花が枯れたり水が減ったり大地の栄養が少なくなったりといった観測はされていないので、再生用のエネルギーをどこから補給しているのか本当に不思議な種族だと思います。

 

 

 

Q5.つまり蛇種環種の数は一定を常に維持してると?

 

A5.そうです

 

 環種の異様な種族特性の一つ、【自食による栄養摂取等の特性】は遺伝しません。

 環種と環種で子を作れば大きさが環種クラスの蛇族が生まれるばかり。環種と他種族で子を作れば蛇族の特徴を引き継いだ他種族が生まれるばかりで環種という種の子供は生まれた事がありません。

 新たな環種が見つかるときは、いつも環種が周囲にいない円環界の何処かです。

 

 何かに個体数を調整されているとしか思えない環種ですが、その理由も理論も何もかも解明されておらず、ただ結果だけがそこにあります。

 これだけ聞くとちょっと怖く感じますが、種族庁はそのよくわからない無二の特徴を解き明かしてやろうと大興奮だそうです。

 種族特性で個体数が増えず減らずなため、希少種を超えて幻獣入りです。是非書類地獄を頑張って欲しいものです…

 

 

 

 

 

人馬族について

 

 

 

Q1.人馬の種類ってあるの?

 

A1.あります

 

 走るのが得意な者、力の強い者など、種としてある程度は分類されています。

 人馬族走駆種、人馬族重蹄種などなど、ある程度のグループがあります。

 ただし、それらに分類されるか否かは血統と遺伝であり、人馬族ではあるけど種は無分類という者も多いです。

 しかし種に分類されているから優秀というわけでもなく、無分類種であっても走るのが異様に速い者もいれば、異様に力の強い者もいます。単純に古い先祖からの血が続いているという認識でほぼ間違いは無いと言えます。

 

 板の人馬ネキは恐らく未分類か走駆種ですね。

 走るのが好きと公言するのは中々いませんし。

 少なくとも小柄な人馬と言われると上記の二つしか浮かばないというのもありますが。

 検索すれば特殊指定種の人馬族も出てきそうではありますが、違うと思います。

 うーん、あまりプライバシーを詮索するのもアレなのでこの話はこの辺にしておきましょうか。

 

 ちなみに地球で言うポニーですが、肩までの高さが147cm以下の馬の総称とのことで、向こうの世界での小型、中型などといった体躯分類と被るのでそういった呼び名は存在していないみたいです。

 

 

 

 

 

機魂族電機種について

 

 

 

Q1.ライトニングさんはゲームを実質自分視点で出来るの?

 

A1.ゲームシステム上、そういう設定があれば出来ます

 

 電機種ですが、キャラクター視点になれる訳ではなく、キャラ操作が自意識と僅かな誤差も無く動かせるというだけなのです。PCのゲームを超高画質な映画スクリーンレベルで遊べると思っていただければ電機種の感覚がご理解頂けるでしょうか。プレイに関しては、あくまでゲームの範疇内の事しか行えないのです。でも誤操作などの無い脳内コントロール通りに操作出来るキャラをクソデカスクリーンで動かせる…と思うと羨ましい事に変わりはありませんね。

 

 

 

Q2.ライトニングニキクッソ有能かようちにも一人つけて欲しい

 

A2.仕事としての場合は有料です

 

 一応電機種の中には個人で雇える方もいます。現金だとこっちの通貨価格に直すと1分100円ぐらいだそうですよ。

 高いと思うかもしれませんがほぼ全ての作業が高速で行われる為、払う価値はあるらしいですね。

 

 

 

Q3.ネットワークが発達する前は他の生命体に乗っかって生きてたとかありそう

 

A3.多分寄生はできません

 

 電気信号というより自我を持った情報体という感じなので、寄生はできません。機魂族電機種は電核と呼ばれる非実体核を心臓部として機構を動かしたりしているので寄生を必要としない半非実体種なんです。ついでに種としていつ発生したのか不明な種ですね。ネットワーク形成より暫くして認識された種であり、ネットワーク内で動かなかった頃は機械的外見と機械的体内を持つ甲機種と区別できず、誰も気づかなかったんです。甲機種はインターネットに自我をインストールできないので、そこでようやくインストールできる奴ら、認識されてなかっただけで特殊指定クラスの新種では?という感じになって認知されたんです。

 つまりネットワーク発達前は機魂族の他種族と混同されて生きてました。マシンボディですね。そんな感じです。

 

 

Q4.ライトニング兄貴なんか良いですね。時代の進歩でVRとかARで会えそう

 インターネット時期が不明なのでなんとも言えませんが

 

A4.ソフトがあれば会えます

 

 インターネット文化は私達の世界とそう大差は無いようです。逆に言えば我々の文化が非魔力域の果てに近いとも言えますが。ただ私達の世界と異なる点としては、全異界のサイトが自動翻訳されているため、検索ワードに引っ掛かるページが多すぎて一個の情報を調べるだけでとても時間がかかったりしますがね…1種族を検索するだけでも検索結果61.2億件とか出てきますよ。桁が違いますね…

 

 そして電機種ですが、インターネット上では姿の存在しない情報体のため、アスキーアートを動かして喋ってるように見せかけて存在をアピールしている者もいますし、発展から関わってきたからと3Dモデルを自身のアバターとして動かしながらモデル作成依頼を受け付けている電機種もいます。インターネット上で体を必要と思った事が殆ど無い彼等ですが、一応ほぼ全員がなんらかの体として使える物は持っています。

 VRも私達の世界とはちょっとシステムが違いますが似たような物がありますので、それを使った上でライトニングニキを誘えば一緒に電子世界でティータイムとかできますよ。彼のお茶請けは単三電池かな?そんな楽しげな光景が見られるかもしれません。

 

 ちなみに私達と電機種の仮想現実感覚はほぼ逆転しており、彼等にとっては実体を持つ現実世界こそが非現実感を感じるものだそうです。

 住う場所違えば感覚もまた違う。

 面白いものですね。

 

 

 

Q5.まるでトランスフォーマーみたいだなぁ。最初の形は○か□か多角形ダイスみたいなのかな?

 

A5.電核なので非実体です

 

 電機種の電核が非実体な事は分かっているのですが、仰る最初の形みたいな記述は見つからなかったんですよね…

 最小単位での実体は確かデータ保存用マイクロチップだったかな?電核が情報体であり非実体なので、データが入り込める場所なら何だって入れます。機能を使用する事はできますが、それ以上の事は基本的にできないため、ケーブルを操ったりとかは出来ないらしいです。

 実体に関しては同じ機魂族で、機械的な体を持つ甲機族が使っていたボディを再使用している場合が多いみたいですね。昔からそうだったらしいです。

 本当に種として原初の時代は非実体核のみで雷を食べて生きていたらしいので、情報体として生きていける、というのは後から見つかった特徴みたいです。そのためある意味で最初の形は輪郭の無い電核そのもの…と言えますかね。空中に浮かぶ、明確な輪郭の無い核が最初の形です。

 物を作るのでは無く、在る物に宿るというタイプです。

 

 

 

Q6.本体が情報体ないしエネルギー体である種族の繁殖・他者認識はどうなっているのでしょうか?

 その子の自我は生まれた時点で形成されているの?

 

A6.詳細解説いたします

 

 ・本体が非実体系種族の繁殖はどうなってるの?

 ・上記種族って他の種族からどう見えてるの?

 ・自我はいつから芽生えるの?

 以上のご質問について解説致します。

 読むのが面倒でしたら一番下に大雑把なまとめを書いておりますのでそちらをご確認ください。

 

 それでは解説を始めます。一つ目に繁殖についてですね。

 まず前提として、非実体系種族は自己の存在を保つために核を有しています。私達で言う魂のような物です。体が実体の無い種族は必ず核を備えているものです。核自体は実体だったり非実体だったりします。こういった種族は核によって存在を保つため、保核種族と呼ばれることもあります。

(電機種が非実体種に限りなく近いと言われているのは、実体を持つことは出来るが保核種族のためである)

 次の前提知識として、向こうの世界では繁殖方法は大雑把に分けて三種に分けられています。胎生、卵生、分裂という三種ですね。そして大体の保核種族は三つ目の分裂というパターンを持っています。無実体故に精巣と卵巣のどちらとも持っていない点が特徴ですが、無性生殖とも言え、有性生殖とも言える特異な生殖形態を持っています。

 

 それでは非実体の繁殖についてご説明します。

 保核種族は意図的に核を欠けさせる事が可能であり、己の遺伝子情報を含む欠片を擬似的な生命の元とする事が可能です。つまり、精子卵子のどちらかと同じ働きをする欠片を作り出す事ができます。単体生殖は不可能ですが、これによって異種との繁殖が可能になっているんですね。

 相手が精子を持つならば保有核の欠片を卵子に、相手が卵子を持つならば欠片を精子にする事が可能であり、故に保核種族は無性とも有性とも言えず、分裂とカテゴリされている訳です。

 

 遺伝に関しましては、非実体種同士の子であれば非実体種になり、実体種との子は必ず実体を持ちます。

 非実体種同士でも種族固有特徴(※種族固有特徴につきましては他感想返信【ハーフの種族は?】を参照下さい)の遺伝強弱がありますので、必ずどちらかの種族に寄っていきます。実体種は非実体種より遺伝が強いので、子は実体種になるという事ですね。ついでに精霊族同士でしか精霊族が増えないのはそうした特徴遺伝が最弱なのが理由です。一応僅かに親精霊族の信仰対象に関する何かが発現しますが、種族自体は片親に寄ります。

 追加情報として核は再生しないため、子を作る数にも限りがあります。ほぼ不死に近い長寿でもずっと自種族を増やし続ける事は出来ないため、異常な繁栄はありません。言葉通り自分の身を削る行為ですし、よほど子を設けたいと考えない限りは繁殖行動を行わない種が殆どです。

 それでも産まれた子は、つまりそういう事ですね。愛です。

 

 追加として繁殖の例を挙げるならば、例えば精霊族炎種と竜族の間で子を作ろうとした場合、竜族の性別に合わせた生殖器を精霊族が象り、擬似的な交尾を行うことによって受精(核の欠片×精子or卵子)を行います。(疑似ではなくちゃんと交尾する者もいる)

 竜族は卵生なので、精霊が受精卵を腹に宿す場合は一時的に実体を持った卵を体内に抱えることになりますし、逆であれば竜族が普通に妊娠、産卵します。子供はほぼ完全に竜族で、ほんの少しだけ炎っぽさが遺伝する感じでしょうか。ちょっと火に強いとか鱗が薄く燃えてるとか…そんな感じだと思います。

 温度や毒性などのせいで物理的に接触できないという場合か、相手方が単体完結の無性生殖を行う場合は子を設けることはできません。

 また、電機種のように核が情報体のため、欠けさせても他種族と受精させる事ができないというような種は、同種同士で繁殖します。

 

 といった感じです。

 特殊な点と致しましては、性自認が雄であっても相手から卵子を貰えば孕む事ができるし、性自認が雌であっても孕ませる事が可能な事ですね。生殖において、非実体種には雌雄という概念がありません。同性であっても子を設けることができます。

 

 ちなみに豆知識ですが、異世界では無性生殖も分裂の例外枠に入っています。保核種族が主流であり、無性生殖は例外として扱われています。

 調べてみたところ、私達の世界とは異なり保核種族が先に発見、研究されていたことによるものだそうです。

 故に、胎生、卵生、分裂の三種類分けなんだとか。

 

 それでは次のご質問。

 非実体種は他の種族からどう見られているのか、ですね。

 

 漠然とした質問なので難しいですが、普通に他の種族と同じ扱いですね。危険指定種であれば共生界に来る場合は資格が必要ですし、危険じゃなければ普通に見る程度には共生界にいます。

 例え見えなくとも存在していることが分かれば無碍に扱おうとはしませんし、ごくごく普通に(あ、非実体系だ)という程度ですね。

 姿形は定まっていない事が多いですが、何か仕事に従事していたり個人特定が必要な場合は判別ができるものを身につけています。普段でもよく見ますしこれといって特筆するような認識のされ方は無いですね。危険指定種の非実体系で多種族のいる場所に行くならきちんと自己形状密封服とかを着用しますし…どう言えばいいんだろうか…

 認識は他多くの他種族と一緒です。この回答で不満足の場合は追記でご質問くださると幸いです。

 

 では最後。非実体系の自我っていつからできるの?というご質問ですね。これは非常に難しい質問です。

 実体種ですら自我がいつから明確に芽生えたのか不明瞭ですからね…ただ少なくとも、保核種族の核欠片には本人自我がありません。受精して産まれた子も、どちらかの記憶を引き継いでいるわけでも無いですね。非実体種も産まれたばかりの頃は私達の赤子などとほぼ同じです。

 無から生まれるのではなく、核によって個となるため、どこかから突然自我が生えてくるというものでは無いです。(ただし始祖は文献に残っていないため謎)

 ただし危険指定種の非実体種同士で子を設け、その子が産まれたばかりで何も分からず何かをしてしまった場合は全責任を親が負うため、万が一に備えて何が起きても大丈夫な場所で子育てを行う者が大半です。電機種は片親が実体になって私達で言う外付けハードディスクに伴侶を移した後に自らも入り、赤子が外部ネットワークに誤って流れてしまわないように工夫したりしています。

 核まで非実体な種族はこの辺が大変ですが、それもまた種族的な特徴なので受け入れるしか無いです。

 

 といった感じですね。

 以下まとめです。

 ・非実体種の繁殖は核を欠けさせて疑似精子、疑似卵子を作るよ。

 ・認識はその辺の種族とほぼ変わらないよ。

 ・核によって個となっているため、自我の芽生えは私達実体種と変わらないよ。

 この三つが回答となります。

 

 

 

 

 

人魚族について

 

Q1.人魚族の方ってどれくらいなら陸上に居れるんでしょうか?

 

A1.補助具が無ければ水中での呼吸法によります

 

 と、いう事で…それではまず魚のエラ呼吸についてお話ししていきましょう。

 

 水棲生物が主とするエラ呼吸ですが、これを行う生物が陸上呼吸できない理由として大きなものは、酸素を取り入れる事はままどうにかなっても、二酸化炭素を空気中に排出できない、という事です。

 これはエラの下に毛細血管が張り巡らされており、口から入った水と接触する事で毛細血管で酸素と二酸化炭素を交換して二酸化炭素を水に溶かしてエラ蓋の動きで吐き出している事が関係しています。つまり二酸化炭素を物理的な水に溶かさなければいけないという意味で、陸上では吸う事はできても吐き出すことが出来ないようなものなんですね。

※吸うことも満足に出来ている訳ではない。

 

 はてさて、それを踏まえて呼吸法と陸上生存時間の解説といきましょう。

 第一に人魚の呼吸法ですが、大凡の人魚は“エラ呼吸”です。

 追記として、鯨やイルカ等の哺乳類的な半身を持つ者も人魚族と括られており、そのため全ての人魚が水中呼吸とは言えません。ついでに一度進化過程で陸上に上がり再度水中に戻った肺魚のような種族を含む肺呼吸を行う上記の人魚達は陸上に居続けることが可能です。乾燥は嫌いますが。

 

 そしてここからが人魚族の面白い点ですが、私たちと同じ肺呼吸を行なわない人魚の呼吸法は4通りあるんですね。

 ①海花式エラ呼吸(地球の魚で言う通常エラ呼吸)

 ②楽沿式エラ呼吸(地球の魚で言うラビリンス器官を持つエラ呼吸)

 ③水袋式エラ呼吸(地球では見られない特殊なエラ呼吸)

 ④水肺呼吸(地球では見られない特殊な水中呼吸でエラ呼吸ではない)

 というものです。

 ちなみに総じてエラ呼吸を行う際は③を除き口から水を摂取する必要があります。

 

 まず①の海花式エラ呼吸。

 これは私達の世界でよく言われるエラ呼吸とほぼ同じです。

 最初に人魚が発見されたのが海花界であり、その人魚達がこのエラ呼吸だったためにそう名付けられています。

 口から水を飲み、エラ裏である喉の毛細血管で酸素と二酸化炭素を交換し、首のエラより水を排出する私達の世界の魚とほぼ同じ呼吸法。

 人間の気管が喉にあるイメージですね。

 陸上では酸素吸入は満足に行えず、二酸化炭素の排出がほぼ行えない上に乾燥に弱いため、陸上に上がっても大体30分以内に意識を失う者が大半です。ボトルなどで定期的に水を飲んでエラ呼吸をし続ければ生存は出来ますが、非常に大変です。

 生体的に肺と横隔膜が存在しないため、吸うというより口に入った水を嚥下し、エラから出すイメージですね。

 内臓の容量的に、海花式は痩せ型の者が多いです。

 

 

 次に②の楽沿式エラ呼吸。

 私達の世界では一部の魚が持つ“ラビリンス器官”に類似した臓器を持つ人魚族の呼吸法をそう呼んでいます。

 水棲だけど、何らかの理由で水温が高くなった、水草が少なくなったなどの水中酸素量が少なくなってしまった異界で見られる呼吸法です。

 私達で言えば喉から肺にかけて当器官が存在し、肺と横隔膜を持ちませんが、エラ呼吸に加えて空気を用いた呼吸が可能です。

 ただしエラ呼吸の補助的役割のため、乾燥に弱い事は変わらず、海花式エラ呼吸よりは陸上生活に向いていますが、空気呼吸だけではある程度苦しいため、陸上に居続ける限り水を定期的に飲む必要があります。

 喉辺りにラビリンス器官を持つので、この呼吸を行う人魚族はどことなく首周りが太い感じがあります。

 

 ここで上記二つの追加情報ですが、我々人類と同じように人魚族も体内にある程度の水分を保有しており、陸上で体表が乾いてくるとぬめりを持った粘液でエラ周辺の乾燥を防ぐ生態を持っています。

 

 

 そしてここからが面白いところです。③水袋式エラ呼吸。

 これは私達の世界では発見されていない呼吸法です。

 私達は横隔膜の動きで肺の収縮を行って空気呼吸をし、肺の内部に存在する肺胞の毛細血管面で酸素交換を行なっていますが、水袋式エラ呼吸を行う人魚族はそんな私達と同様に横隔膜を持っています。

 横隔膜によって水袋を拡げさせ、口から水を吸い、水袋に溜めて収縮し、脇腹にあるエラ内で酸素交換を行ってからエラ蓋から吐き出しているんですね。

 この呼吸は口で吸った水をそのまま喉から吐き出す①②の呼吸と異なり、一度水袋を介す事で陸上での水呼吸を行う事が出来る点で非常に優れています。

 陸上では水を吸う事が出来ずとも空気…酸素を吸う事が可能なため、水袋に空気を吸い入れて残存水と共にエラから吐き出せば新鮮な空気を用いたエラ呼吸ができるんです。

 そのため他の呼吸法と異なり、水袋に水を満タンまで貯めておけば3時間程度は陸上での生存が可能です。1Lにつき1時間程度ですね。

 この呼吸を行う人魚の平均的な水袋の容量はおおよそ3Lです。

 体格的には普通の人間の上半身となんら変わりないように見えます。肺の場所に水袋があるためですね。一応痩躯が少ないと言った特徴はありますが。

 

 

 そして最後、④水肺呼吸。これは②と似た環境下で別進化をしてエラを失った人魚達の呼吸法です。

 水袋では無く水肺…エラを介さず、横隔膜に応じる水肺と呼ばれる器官で酸素の交換を行う呼吸です。

 エラ呼吸ではエラ内の毛細血管で酸素の交換をしていますが、水肺呼吸は水肺内の水肺胞という我々の肺胞に似た器官で酸素の交換を行えるんですね。

 水中で肺呼吸を行う種族という認識が近いと言えるでしょう。

 進化の名残りというようにエラは残っていますが、そこはただ水肺内で交換された二酸化炭素を含む水を吐き出す事が可能なだけの器官となり、口で吐き出してもエラで吐き出しても同じだが一応エラも存在する、というそんな生態を持つ人魚族もいます。

 水肺内は水で満たされており、空気が入ると肺気腫(私達で言う肺水腫のようもの)という病になったりする、私達に近くも遠い呼吸ですね。

 この呼吸を行う者は陸に上がることを嫌います。陸上に居たとしても1分未満といったところでしょう。

 我々が水中に潜るのと同じようなものです。

 この呼吸を行う人魚の体格は私達と全く変わらないですね。

 

 

 ①②はエラが喉。③はエラが脇腹にあるので、見分けがつきやすいです。④は喉にある場合が多いですが、陸上ではほぼ見ません。

 

 そして最後に、人魚などの水中呼吸を主とする者が陸上生活を送れるように、【水給魔具】というものがあります。

 サイズは普通のルービックキューブほどですが、内部に魔術回路が施されており、重量は変わらず約400L程の水を貯めておくことの出来る物です。

 これを所持して使用するには陸上での長期滞在に正当な理由が必要ですが、正当な理由があるなら、共生界政府に申請すればこれを所有する事が出来ます。

 これを用いればエラ呼吸をし続ける事が可能です。

 

 また、首や脇腹に身に着けられる【排水蒸散器】というものもあり、エラ呼吸によって吐き出した水を蒸発させて液体として溢さないものもあります。

 

 陸棲と水棲、その両方が両方の地で望むならば自由に暮らせるように、多くの魔導具が開発され続けているみたいです。

 

 

Q2.キャベツ大好きウニニキは知恵あるウニなのか?ウニの人魚なのか?

 

A2.知恵あるウニです。人魚ではないですが

 

 意思疎通できるウニは存在します。

 異種族の血が入り、魔力持ちとなったウニですね。テレパシーなどを用いて会話もできます。

 しかしウニの遺伝子を遠くに継いだ半人種族はいますが、ウニの遺伝子を強く継いだ半人種族は発見されていません。仮にいたとして、棘皮動物のためそもそも人魚に分類されなかったりします。

 

 そして魔力持ち以外のウニとは意思の疎通がとれていません。

 ここが面白い点です。魔力を持ったから意思疎通ができるだけの知性を手に入れるのか、はたまた魔力によって意思疎通できるだけでもともとの知性と大差が無いのか。

 声帯や鼓膜が無い有魔力種族に対するいくつかの論文が書かれていますが……これはまあ、長くなりますし本題とずれるのでこの辺にしておきましょうか。

 魔力持ちのウニは意思疎通できるだけの知能があります。

 

 

 

 

 

他、種族、異界について

 

 

 

Q1.神族みたいなのもいそう。神話アイテムとかありそう

 

A1.神族と分類される種族はいません

 

 というより殆どの異界ではそもそも神話が存在しません。何故なら各不死族が残した遥か太古の備忘録や冒険譚が神話のような扱いを受けているからですね。私達の世界で言う神話のようなものが気軽に日記みたいな感じで残されています。

 恒星信仰の精霊族と不死族のタイマン大喧嘩だったり、不死族が天地逆転した異界に突如移動してしまったり、後のゲートの基礎理論となる異界移動できる能力を持った鳥族が発見されたり、空を飛ぶために試行錯誤していたら他の星から生命が降ってきたり…そんな神話みたいな昔の出来事が普通に日記として残っているため、一応宗教はありますが、世界創りや国造り黎明期などの神話という文化が育たなかったんですね。普通に備忘録や冒険譚が本として出版もされちゃってますし。

 例え作ったところで不死族に「あっそれ儂の日記と違うぞ」「ん〜?そこはこうだったぞ?」と言われたら育たせる気も起きないと言うか…そんな感じです。

 ある意味で不死族が讃えられ、神と崇められた事はありますが、種族分けと言う文化が存在する共生界では種族を振り分ける役割を不死族が行なっていたため、神族と自らを呼称することはありませんでした。

 共生界と繋がるのが遅く、かつ不死族が存在しなかった異界では神話のようなものが一応あったりはしますが、未だに種族単位で神族と呼ばれるべき者達は現れていません。

 

 共生界で言う神とは、私達の世界で言う創造主と言った非常に漠然かつ曖昧で微妙な存在を指します。そしてその存在を不死族の殆どは否定しています。

 

 追加情報として、明らかに同種と比べて異様に強かったり、妙な能力持ちの種は時折産まれてきます。そういった個人、個体は、世界に愛された者と言われる事があります。それが私達の世界で言う神族に近いです。わかりやすい例えは竜王ですね。権力は持っていませんが、平和な世界に生きる身としては異常に強いその存在は、太古から残されている不死族の備忘録に残っているほどの存在でした。

 種族単位で呼べるほど多数で生まれてこないため、神族はいませんが、そういった存在はいると言うのが答えになりますね。

 

 次いで神話アイテムですね。

 前述した通り神話はありませんが、そういった浪漫アイテムは残っているみたいです。

 なんかヤベー物は不死族が好んで回収して博物館などに納めて展示するため、種族が大切に仕舞い込む秘宝とかではない限り、共生界に行けば見られるそうですよ。不死族を殺せると銘打たれた妖剣(殺せなかった)とか。

 不死族の備忘録や冒険譚に登場した道具が実際に見ることが出来るため、ある意味では神話アイテムが現存する世界と言えますね。

 私達の世界で言うレーヴァテインやグングニールが博物館に飾られている訳ですからね…超行きたい……

 

 倭國で言えば、遥か昔、一宿一飯の恩を返すため、命を賭けて多数の非友好的な危険指定種から基人族を守りきった赤髪鬼族の金棒が大切に保管されて残っているそうです。もしかしたら多首種…八ツ首蛇の集落が保管する秘宝に、始祖の尾骨から作られた剣とかがあるかもしれませんね。いつか見られる日が来るかもしれません。

 

 と、言う事でまとめです。

 ・種族単位の個体数で現れなければ神“族”と呼ばれないため、神族はいません。時折現れる超絶強い種が私達の世界で言う神族に近い感じです。

 ・草薙の剣のような逸話付きのアイテムはある事にはありますが、神話に登場したアイテムというより冒険譚に登場したスゲーアイテムという認識になっています。実際に目にする事ができますしね…

 

 

 

Q2.こんだけ多様な種族がいたら相応にやべー戦闘狂もいると思う

 それを鎮圧するのも公務員(軍警察)の仕事なんですかね…?

 

A2.戦闘狂は同類が集まる異界に集合してます

 

 好戦的な種族は武楽界という場所で戦闘大好きな不死族と、農作業でトレーニングしながら毎日やりあって楽しんでます。それ以外の場所で大規模な戦闘を行うとゲート閉鎖の処置が下されるため、他種族からボコボコに叩かれるんですね…

 喧嘩ぐらいなら腕っ節の強い警官に怒られるだけで済みますが…度を越えればゲート使用制限を課せられたり遠くの異界に放られたりします。

 一応大規模鎮圧用特殊警察隊もいますが、避難民を保護する特殊指定種班と鎮圧専用危険指定種班という完全に犯人を殺しにいくメンバーしかいないです。解毒薬を使わないともう少しで死んじゃうけど降伏するー?というような感じですね。

 なので好戦的な種族は武楽界で毎日楽しんでいて、他の異界で大規模な戦闘を巻き起こすとゲート閉鎖処置の上にヤベー有毒種族が解き放たれます。そんな具合です。はい…

 

 

 

Q3.好戦的な種族は?

 

A3.好戦的な種族もいます

 

 いると言えばいますが、そういった種族……というには少数ですね。好戦的な者は不死族の戦闘好きがいる異界に住んでいます。武楽界ですね。

 ゲートルートが四つほど離れた遠方異界です。一般的な死に値するまでボコボコに出来たら勝ち、なんてルールで毎日戦闘を楽しんでいます。コワ…

 その武楽界がトレーニングとして農作を行なっているので、皆いい笑顔で野菜や米などを収穫して夜にはボコボコに殴りあったりしてます。

 

 また当然の事ですが、種族的な括りで見たときに好戦的な種族と呼べるほどの数を持つ種族は稀です。

 種族分類上、他と区別のつく種族固有特徴が存在し、集団、群れと呼べる数で存在する意思疎通可能な生命体を○○族、はたまた○○種とするため、それだけの数を有していながら全員が好戦的である場合などほぼあり得ません。人類全員が皆総じて殴り合いが好きというようなものですね。

 それ故に、好戦的な種族と括るのは難しいです。

 

 武楽界…ブガクカイですが、誰それ構わずに殴りかかってくるわけではないので、野菜の名産地として観光人気が高いです。ついでに格闘技の観戦でも人気です。

 

 

 

Q4.有翼種の飛行形態って種ごとに違うんですかね?

 

A4.羽の形状によります

 

 まず大前提として、飛行を好む有翼(羽毛)の鳥人種は共生界に住んでいないようです。共生界で見られるのは、私達の世界で見る鳥と同じ姿の鳥族、魔力と呼ばれる特殊能力で揚力を補助できる有翼種、種族遺伝的に有翼ではあるが飛ぶ事を好まない種です。

 

 有翼の種類ですが、大雑把に分けて羽毛翼と皮膜翼の二種がいます。ですのでまずは、羽毛翼の方についてお話ししましょうか。

 羽毛翼を持つ種族は鳥人族や鳥族、あとは混種族の一部が該当します。鳥族は私達の世界と同様です。例外的に幻獣指定種である種の一部は魔力を使って補助をしています。

 鳥人族は基人族と鳥族の間みたいな感じです。無手指有翼系ですね。俗称はハーピィ族です。体躯は大人も子供も皆基人族の子供ほどで筋骨は細くも強く、消化器官はほぼ人と同じで放尿を行ったりと鳥族とは全く違いますが、基人族とも異なり卵生です。

 次に鳥人族の特徴として、飛ぶ事を好む者と好まない者がいます。走る事が好きな者もいるんですね。そして飛ぶのが好きな者は、鳥人族の住む世界から基本的に出てきません。

 鳥人族が住う異界は悠浮界と呼ばれ、共生界と比べて結構重力が弱いらしいんです。それでも鳥人族が飛ぶのは大変ですが、揚力を釣り合わせるための重力が弱いため、一応飛行が可能みたいです。私も航空力学はちょっとだけ触った程度なのですが、向こうの異世界ネットではそういう感じかもしれないって考察が載ってました。まだ解明されていない飛行理論があるかもしれませんね。

 幻獣指定種の鳥族の血を引く鳥人族は魔力持ちのため、共生界でも飛べます。また、祖先の近い位置に魔力持ちの種がいる羽毛翼持ちは魔力を僅かに持っているため、共生界でも飛べるんです。悠浮界以外で見られる羽毛翼持ちの有翼人種は大体これです。魔力をどう使うかは後述を参考ください。

 羽毛翼持ちの混種族は魔力持ちなのでお手軽飛行してます。はい。

 

 次に皮膜翼です。主に魔族や蝙蝠族、竜族、混種族の一部などが該当します。

 蝙蝠族は私達の知ってるコウモリと大差無いので割愛。

 魔族や竜族、混種族の大体は魔力持ちのため、揚力を増すか重力を相殺するか推進力を上げるかなどの手段で飛行しています。

 揚力を増す:コントロール技術と羽ばたく体力が必要。要求魔力小

 重力を相殺:一番楽に飛べる。要求魔力大

 推進力増大:負荷が強く速度規制あり。要求魔力中

 といった具合ですね。時と場合で使い分けることが多いらしいです。

 

 ただ共通して、飛ぶのは案外必死みたいです。

 長い間楽々飛べるぐらい魔力を持っている種は幻獣指定種ぐらいなものですので、必要に駆られて飛ぶ以外で飛びたければ悠浮界に行け、というのはよく言われる事らしいですね。

 

 親が鳥人族で有翼だったり、先祖返りで皮膜翼が生えたり、色々な理由で有翼の種がいますが、飛ぶ事が好きな者は楽に飛べる悠浮界で暮らしていて、歩く事が苦では無い者は共生界などで暮らしています。

 

 

 

Q5.先生、森人族は貧乳ですか?

 

A5.非常に難しい質問ですね……

 

 個性がありますが、純血の森人族は長身痩躯の傾向にあります。

 ただハーフも非常に多いのでなんとも言えません…

 

 突然のどうでもいい豆知識として、獣人族と森人族のハーフは種族固有特徴の遺伝上、長いケモ耳を持った子が生まれたりします。はい、本当にどうでもいい情報です。

 

 

 

Q6.幻獣種とか希少種などのハーフの子は?

 それらの種と他の種のハーフの子供はどちらに該当するのでしょうか、例えば不死鳥と精霊種のハーフとか。基準や慣例的なのが有れば知りたいです

 

A6.種族固有特徴によります

 

 まず前提として、向こうの世界では各種族において、種族固有特徴と呼ばれるものがあります。

 鳥族に関する羽毛翼であったり、龍族に関する宝角であったり、そういったそれを持っているなら〇〇族。と言えるものが種族固有特徴とされているんですね。

 そして危険種や幻獣種などの指定種は、指定される要因となる特徴(+α)を“種族固有特徴”としています。

 

 では説明に入りますね。

 各種族間の子を見る限り、種族遺伝には強弱が存在している事が判明しています。

 私達の世界では優性劣性と呼ばれるものですね。向こうでは強伝弱伝と言われているみたいですが。

 そして子供の遺伝にも強弱があり、両親の特徴を兼ね備えていても、弱伝側の遺伝だから角が小さかったり翼が小さかったり鱗が腕だけだったりと、大体は片親に寄っています。

 

 そして指定種同士の子は、どれだけ指定種としての固有特徴を遺伝しているかによって扱いが変わっていきます。

 例えば毒性を遺伝したとして、その毒性が致死性(臓器不全を引き起こす)のまま遺伝されれば危険指定種となりますが、弱伝によってせいぜい目に入るとちょっと痛いぐらいになれば危険指定種にはなりません。

 これは幻獣、希少にも言える事です。

 逆に強伝によりその種族固有特徴がそっくりそのまま遺伝されると片親の指定種が適用されます。

 

 そしてここからが難しい点ですが、指定種としての種族固有特徴が両方とも強く遺伝される場合があります。

 その場合は①幻獣×危険②希少×危険の組み合わせに限り特殊指定種に分類されます。特殊指定種は族単位、種単位では無く個人単位での指定が可能ですので、両方の指定が適応されるわけですね。

 幻獣×希少の場合は幻獣が優先されるため、特殊指定にはなりません。ただの幻獣指定ですね。

 

 追記として三種以上の種族固有特徴が強く遺伝された場合は混種族と呼ばれ、安全な特徴遺伝であっても確定で特殊指定種扱いです。

 危険(毒性持ち)×危険(超高熱体温)×幻獣(特殊非実体)みたいな混種族もいますので、遺伝による種族分け、指定種の当て嵌めは結構大変ですが、重要だからと役所が頑張ってるみたいです。

 

 という事で基準:種族固有特徴の遺伝状態による

 

 

 

Q7.これだけ多種族だとイカレ科学者がキメラ造りそう

 ……造りそうじゃない?

 

A7.わざわざ研究で作る必要が無いと思います

 

 イカれ科学者がやらかす可能性はあるかもしれませんが、普通に犯罪ですし意味がほぼ無いんですよね…例えやらかしてどんな混種を作っても、あまり平和を乱すと不死族が処罰しに来るので利が薄いです。結局は無限リスポーンできる相手に勝負を挑むことになりますし。

 例えキメラができちゃったとしても、意思の疎通ができれば種族分類されて指定種法によって分類されて適正居住異界に移送されると思います。

 

 一応他感想の

 Q.異種族間の遺伝ってどうなるのか?

 という質問返信より抜粋ですが、

 先祖返りなどで三種族以上の種族固有特徴が均等に強く発現した場合は“混種族”という扱いになります。

 種族として言われますが、無限に近い掛け合わせの種族固有特徴が故に種分けが非常に多く、そして一代限りである事も少なくありません。

 その特異性から国家指定四種の内、特殊指定種として登録されています。

 というものがあり、わざわざキメラを作る理由も殆ど無いんですよね。多種族特徴を遺伝する者も存在するので。

 私達の言う「キメラ」という言葉は多種族特徴を持った方に対して良いイメージで使われる事が少ないので、もし向こうに異界移動した際にはキメラでは無く、イカした尻尾のにーちゃんなどと好意的にお呼びくださいね。

 

 

 

Q8.『星』や『世界』の一部領域が塩奥界と規定されているのでしょうか?

 

A8.塩奥界は一つの惑星を指しています

 

 塩奥界の水圧について…

 これはまず異界の環境から説明に入ります。

 異界と説明されていますが、それは違う惑星であることが前提です。

 それはつまり、恒星との距離が近すぎたり遠すぎたり、惑星自体の大きさが大きすぎたり小さすぎたり、そんな可能性を持っているということです。

 一応同宇宙内であった異界もありますが、あまり宇宙へ出ようとする必要がないため異界というものが“どこなのか”は不明です。

 同宇宙の可能性もあれば、別宇宙の可能性もありますし、次元すら違う可能性もあるわけですね。

 

 端的に言ってしまえば、界とはだいたい星を指しています。

 例外もあるので一概には言えませんが。

 

 そして塩奥界は、気温が寒冷、惑星が大きいため高重力、そして陸地が非常に少ないことが特徴です。

 大地が無いわけではないのですが、問題点というか高重力のせいで隕石が落下しやすく、大地がぼこぼこになった&海に隕石が落下して水位が上がっているため海に沈んだという感じですね。陸がないというより、水位が高いと言えます。

 そのため水位が浅い場所でも並みの異界で言う深海レベルで水圧が強く、塩奥界の深海と言える場所は私たち地球に生息する生物では生きることができませんし、侵入することも困難でしょう。

 高水圧の海で満たされている、という表現はかなり的を射ていると思います。

 有魔力種族なら重力相殺によって活動はできますが、龍族や高魔力種でないとかなり厳しいです。

 他種族が気軽に入る異界ではないですね。皆が遠慮してしまうのも仕方ないです。

 

 

 

Q9.異世界でも日本は変態なのか……(困惑)

 

A9.確かに日本と似てますよね…

 

 こちらには危険指定種がいませんけどね。

 倭國界、他では見かけない変異種がいたりと不思議な場所ですが、何より中心部の倭國以外は超危険という特殊環境なんです。

 私達と同じ姿の基人族も最初から住んでいたのですが、他の種族よりも弱かったんですね。

 故に力無き基人族はどうにか生き残ろうと画策し、異界と繋がるまで危険種族に勝てない基人族は必死に自分の価値を証明せんと創作しまくった訳です。HENTAIな創作もその内の一つでした。最終的に異界と繋がり倭國の安全が保障されたため、創作していた人たちは倭國に残ってゆったりと今までと同じように創作をし、折角だからとそれらを外界に出し、影響を受けた人達が倭國に入ってきて、居着いて…という感じで倭國が基人族が多く住まいちょっとHな創作が豊富という国になっていった訳です。

 

 実はそういった理由があって、変態文化が繁栄した訳です。

 当時を知る基人族はもういませんが、創作活動は現在も続いています。

 そんな感じらしいですよ。大変な国だった結果ですね。

 

 

 

Q10.竜族の方も特異な飛行型の翼を有している場合は、共生界内飛行は資格がいるんやろな。

 

A10.有翼というだけで有翼飛行に分類されます

 

 特殊飛行を行う種族についてですが、バルファルクのような保有エネルギーの噴出による推進力飛行は魔力による飛行扱いになります。

 有翼の補助として使う程度であれば、魔力式有翼飛行免許の取得が必要になりますね。

 

 ここで難しいのが魔力とは何か、という点ですが、大雑把に言ってしまえば各個人が保持しており、自己意識、はたまた無意識下によって操作可能、変換可能な“何か”であり、各異界ごとに魔力とは“異なるもの”を指します。

 魔力の詳細が知りたい場合は別感想でお答えするとして、それらが含まれない推進力、例えば口腔や体孔から液体の高圧噴出、超常的な肉体による跳躍などを用いて飛行【超大型種の体躯以上の高度にだいたい10秒以上滞在、またはある程度の速度を出して高度を保ちながら移動】する場合は、特殊式無翼飛行免許が必要になります。

 それを行う者はいないと言っても過言ではありませんが、実行できる者は存在するため、一応資格として存在しています。

 

 例えばバルファルクが龍気を使用せず、純身体機能によって気体を圧縮、放出することによって推進力を得たのであれば各個人が保有する変換可能な魔力を用いての推進力確保ではないため、特殊飛行に分類されるというわけですね。

 

 ある意味で液体ロケット、弾道ミサイルを生物と捉えるのであれば特殊飛行ですね。小さな羽根を有翼としないのであれば、という条件が必要ですが。

 なので有翼、無翼、魔力を考慮した飛行免許は下記のとおりです。

 

 有翼飛行免許:有翼種が魔力を用いずに飛行する場合に必要な免許

 魔力式有翼飛行免許:有翼種が魔力で補助しながら飛行する場合に必要な免許

 魔力式無翼飛行免許:ほぼ龍族専用の純魔力のみで飛行する場合に必要な免許

 特殊式無翼飛行免許:魔力を使用せず、翼も使わないで飛行する場合に必要な免許

 

 

Q11.この世界に虫系の種族はいるのでしょうか?

 

A11.多分いると言えます

 

 虫系の種族ですか…どこからどこまでを虫と定義するかが難しいところなんですよね…。

 地球では人類・獣類・鳥類・魚類以外の小動物の総称、と言われていますが、向こうの世界では地球のそれに当て嵌まる異種族があまりにも多すぎるんですよね。

 という事で節足動物の陸生を主体とする分類群に類似した種族、という対象の狭め方をしますね。

 意思の疎通が可能な生命体に〇〇族、という種族名を与えられるため、節足動物に類似して意思の疎通が可能な種族でパッと出てくるのは殻魔族です。節足動物に類似した生命体はおおよそにして声帯を持たず知性の確認が取れませんでしたが、食事や異界生物との繁殖によって魔力を獲得した一部の節足動物に類似した生命体は意思の疎通が可能になったため、外殻と魔力から殻魔族と呼ばれています。

 見た目自体はまあ…虫。虫……に近いですね。ただ地球の進化経路とは若干異なっているため、似てはいますがなんとなく違いがあります。

 魔力を扱う事ができるので、運が良ければいつか掲示板に書き込んでいる姿が見られるかもしれません

 

 ちなみにただ虫に似てる生命体はいます。

 意思疎通が不可能なので種族として呼ばれてはいませんが。

 

 

 

 

 

その他に分類される質問

 

 

 

Q1.どんなキャベツの名産地があるんだろうか。

 

A1.パッと浮かぶのは二つです

 

 異界環境…大きな目で見れば惑星ですね。惑星環境によって大地や水が違い、植物はそれらを吸い上げるため、育ちに独特の特徴が見られるので栽培には明確に向き不向きが出ます。

 例えば同じ果物を育てたとしても、異界によっては非常に苦味が強く育ったり、異様なほど硬く育ってしまったり、形状が異様なものになったりするんですね。

 それを踏まえた上でキャベツの名産界を言えば、森人族…私達の世界的にわかりやすく言えばエルフ族の住む樹峰界〈ジュホウカイ〉と、気性の荒い者が格闘ついでに農耕を行う武楽界〈ブガクカイ〉ですね。

 前者は魔力を吸い上げているため有魔力種族に、後者は無魔力種族に好まれる味をしています。他にもいくつかキャベツの名産地はありますが、パッと浮かぶのはこの二つですね。

 

 

 

Q2.寒い海の地方だと、キャベツより白菜の方が人気ありそう。

 

A2.そこそこの温度の異界じゃないとダメみたいです

 

 海花界は全体的に程よく寒暖があるそうで、本当に寒い…キンッキンに冷えた海系の異界は零汐界というところがあるそうです。文字通り潮の満ち引きが存在せず(月のような衛星が存在しないため海が引っ張られないらしい)、年中極寒の海がずっと広がっている異界なんだとか。

 そんな零汐界はゲート開通以来、ちゃんと他界との物流があるそうです。

 そして白菜はそこの人気野菜ランキングで18位でした。順位が高くない理由としては調理法にあるみたいです。解説致しますが、零汐界は極寒であり、生育時点からその気温、水温に適応した種ばかりなので火で暖まる必要が無かったらしいんです。今では住まう全種族が最早熱いのが苦手なので火を好んでいないらしく。ついでにその寒さ故に物を焼いて保存という選択をする事も無かったみたいで。

 数少ない陸上に住まう種族も火を使わずに生活していたせいで、ゲート開通後も焼く茹でる炒めるといった調理法が根付かなかったらしいんです。そのせいで白菜があっても生でサラダ、という食べ方しか選ばないため、他の葉菜と殆ど差異が出なかったみたいです。

 

 他の常時寒い異界でも同様で、寒暖の存在する異界でようやくちらほら白菜人気が見えて来ました。

 冷たい異界に住う種族は大体熱いのが苦手なので、白菜が活きる茹で料理が発展しないみたいなんです。熱して冷やせば、と思ったんですが、そもそも熱する工程が嫌な者が多いらしく…

 暑い寒いを感じるような異界で、寒暖両方それなりに耐えられる種族が寒期に暖かい茹で料理を好んで食べるみたいです。

 好んだ気候の異界に移り住む事ができてしまうため、寒い異界に住う種は総じて熱いのが嫌いらしく…

 

 という事で寒い海の異界では、寒過ぎるが故に白菜は人気じゃありませんでした。

 そしてある程度寒暖のある海花界では白菜はそれなりに人気みたいですよ。今はキャベツがブームなだけで…

 

 

 

A3.ゲート庁職員達も何者なんですかね

 

Q3.噂程度しか出てきませんでした

 

 ゲート庁職員に関しましては…異世界のネットを見る限り凄い人達が集まってる感じみたいです。噂だと超能力使いのエンジニアとかゲートを使わずに異界移動ができる交渉役とか知識欲に溢れた不死族とか……中心職員ばかりが噂になっていますが、直属で働く方々もやはり優秀な方々が集まっているみたいです。長寿種族や不死性を有する種が多く働いているので滅多に求人募集とかはしていないみたいですが…

 

 

 

Q4.この掲示板がある世界群が地球と交流し始めたら互いにどんな感想抱くんだろ?

 

A4.地球側のほうが前例がないため想定できませんね…

 

 恐らく大騒ぎするのは私達だけで、向こうからすればまた新しい異界があったんだ、ぐらいの感覚です。

 新種の生物が見つかりました。と聞いても大半の人はそうなんだすごいね、という程度の感想しか抱かないことと一緒ですね。

 対して私達は文化圏の違いや資源確保や人権保障など、大騒ぎをしますよね。これは初めて異界間接続が発生した異界でもよく見られています。それを含めて向こうからすれば、ああいつものことねという話になる訳です。

 

 交渉役を務める不死族がおり、その者が前もってそれを伝え、基本的には一つの界としてそれを受け入れようという決定が成された末に正式に繋がるので、大騒ぎはすれど、普通はそこまで混乱はしませんが。

 私達はきっと別異界の存在を数世代に渡って別の人種として扱い、徐々に融和し、最終的には壁を持たぬ子供達によってそういったものとして扱われることになるでしょう。

 

 感想として、向こうからは特筆する点はなく、よろしくねといった軽い感情であり、反して我々は未知を扱いかねる重い反応を見せることでしょう。

 彼らにとってその反応は、歴史に刻むまでもない前提のようなもので、私達だけが空回りをして、末に落ち着くものです。

 私の想定するリアクションはこうですね。

 少なくとも不死族の者が来たことを地球に存在する国家が発表していないという事は、彼らがこの異界に来ても共生界へのルートを繋ぐ気が無かったか、そもそも来ていないのか、はたまた界として拒んだかのいずれかでしょう。いつかきっと、その日が来るかもしれませんね。

 私はそれが楽しみであると同時に、共生界の翻訳係として見抜かれて抜擢されないかが不安で仕方ありません。面倒なので私が生きている間は繋がってほしくないですね…




以上、Q&Aでした。
訊かれたら答えるというスタンスでしたが、4万文字答えるのは自身でも想定外でした。楽しかったです。

ここで一点。私は翻訳者であり、学者ではありません。
人類学、生物学、環境化学、天文学、などなど、その道を志す方がQ&Aを見て、「これはどういう事?」「私の見解だとこうなると思う」といった感想を抱きましたら是非感想欄にお書きください。
場合によっては翻訳の解釈ミス、または取り違えとして修正致します。
その他にも新たに気になることがあるよ!という方は是非ご質問ください。よろしくお願い致します。

もうじき次のスレが来ます!お楽しみに!!
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