Fate/Extra Summon (バカテス*Fate/Extraクロス)   作:新月

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最近ハーメルンでオリジナル小説を投稿し始めて思いました。
……全然閲覧が伸びないな、と。
それに比べて、先週更新したこちらの小説、トップ層には劣るけど割と見てくれるなって。
読者の本当のありがたさを再認識致しました。

というわけで、その感情を持って早めに更新です。1万3000文字超えました。


もう、失いたくない

「っく、どうしたもんですかね……」

 

 塔の頂上まで来た私達は途方に暮れていた。

 唯一の脱出手段であるエレベーターまでの道が、雪が溶けて一切なくなっていたから。

 

 と言うか、あの量の雪が全部溶けたんですか? 

 いえ、正確にはまだ雪は残っておりますが、来た時より積雪30m位は下がっているので道がない事には変わり無いですね。

 

 空中のエレベーターまで、大体50m程の距離。思ったより離れていなかったのは幸いです。

 いや、50mも割と絶望的ではありますが、エレベーターの扉も開いてくれているのでまだ最悪では無いですね。

 

 ですが、今の最低ステータスすらない私たちでは、あそこまで飛び移ると言う事は不可能……

 ましてや気絶したご主人様を抱えたままなんてもってのほか。 

 

「むう、どうするのだ!? こうなったら一回戦の時みたいに、運営側からの救助を待つか? キャス狐達の時みたいに!」

「期待薄だな。先程もいったが、明らかな以上事態が起こっているのにセラフが機能していない。となれば、救助システムも同様と考えた方がいいだろう。自力で脱出するに越したことは無い」

「むう。ではキャス狐よ、さっきの竜巻を使うのはどうだ! 余達を塔の上まで押し上げたあれであれば、十分飛距離は稼げるのではないか?」

「すみません、魔力もう無いです。それにあれ、真上に飛ばすだけだったから細かい微調整はいらなかったんですけど、竜巻巻き込まれながら真横に狙った位置まで届かせるとかコントロール難しすぎて現実的じゃ無いです」

 

 実際、さっきのだけで魔力を使い切ったのは本当だ。

 このメンバーだと、先程までの城内での脱出の際に使った魔力消費の順番は、私(キャス狐)>セイバー>アーチャーの順でしょう。

 なので、私はほぼこの時点でダウン。

 残りはセイバーとアーチャーですが、魔力が残っていてもコントロールが難しい事には変わりはないです。

 

「実際どうですアーチャー? あなたにこの幼女の本を貸して、さっきの竜巻で私たち4人をあそこまで届かせられます? ある意味人間を狙撃という意味では、あなたが可能性高いでしょう?」

「まず無理だ。その本を君が扱えているのはキャスター適正もあると同時に、”君がマスターと一緒にアリスと直接戦った経験”があるからだ。本来のその技のイメージをしっかり覚えているし、魔術の操作技術は君が上だろう」

 

 そうですね、完全に同意です。

 ダメ元の提案でしたが、やはりダメでしたか。

 私がアリスの本を使えるのと同様に、セイバーが二丁拳銃、アーチャーが毒の弓矢を使えるのも、それぞれ元の持ち主と相対していたからも大きい筈です。

 

 逆に言うと、交換したからってはい使いこなせます、と言うわけにはいかないと。

 

「むう、打つ手無しか! こうしている間にも、塔の下から黒い召喚獣達が押し寄せて来てると言うのに!」

「いや、しかし狙撃か。キャスター、君は確かさっき、人間を狙撃とか言ったな?」

「え? はい、まあ」

 

「対象を狙撃では無く、人間を弾丸に見立てて狙撃……ステータスは下がっているが、狙いをつけるだけならいけるか……?」

 

 ブツブツとアーチャーが呟き初めて、考え事をしています。

 何か案を思いつきかけているんでしょうか?

 私たちはそれに一縷の希望を乗せ始め……

 

「ーーよし。魔力消費量がかなり高いが、今の状態でも自前のスキルを一回は使える筈だ」

「おお、何か策を思いついたのか!」

「ああ。投影(トレース)・開始(オン)……!!」

 

 手をかざしたアーチャーの前に、バチバチと光ながら何かが現れてきます!

 魔力消費と負荷が激しいのか、アーチャーさんの顔が歪んでいますが、何とか耐えようとして……

 

「おおおぉッ!!」

 

 そうして、バチンっと光が弾けて現れたものは……

 

 

「……ベルト?」

「いや、ゴムか? ものすごくデカいが」

 

 なんか長い、黒くてデカいゴム状のものが出現していた。

 ……なんですかこれ?

 

「っく、はあっはあっはあ……た、ただでさえステータスダウン中なのに、剣ですらないものを投影は、負荷が洒落にならんな……だが、何とか出来たぞ!」

「アーチャー、これを一体どうするのだ? むう、びみょーんと伸びるな」

「……え、ちょっと待ってください、まさか」

 

「ああ。……飛ぶ」

「うん?」

 

「ーーそのゴムで”巨大パチンコ”を作り、エレベーターまで吹っ飛ばす!!」

 

「なあ!?」

「やっぱりぃっ!?」

 

 予想はしてましたが、やっぱりそうなります!?

 私が人間狙撃なんて言っちゃったから!?

 

「正気かアーチャー!? 上手くいくのか!? というか届くのか!!?」

「竜巻で運ぶよりは現実的だろう!! 狙いは私が付ける! ゴムの弾力も、この距離なら十分届く様に設定した! 二人がかりで引っ張れば十分届く!」

「えええー!」

 

 アーチャーのとんでも発想に悲鳴をあげますが、他に手は無いのも事実。

 っく、安全保証の無い人間砲台なんてあんまりやりたくないですのに!

 

「とは言ってもアーチャーさん、着地とか衝撃とか大丈夫ですか! この際狙撃の狙いはあなたに全振りで信用しますが、エレベーターに入った時用のクッションまで投影出来てるんですか?」

「それはもう無理だ! そこは先にセイバーに飛んでもらって、何とかしてもらうしかない!」

「は? 余か?」

「ああ、”怪力”の皇帝の力を頼らせてもらいたい!」

「ーーあ! なるほど、うむそういう事か! 良いぞ、<余は怪力自慢>だ!」

 

 その宣言とともに、セイバーの魔力が高まったのを感じとる。

 なるほど、【皇帝特権】! これで一時的に怪力スキルを取得して、サーヴァントとしての力を少しでも戻そうと!

 

「飛ばす順番は、セイバーからだ! セイバーが着地次第、マスターを私とキャスターで飛ばす!」

「うむ、それをキャッチすれば良いのだな! 了解だ!」

「これでもう全員の魔力は本当に0! やり直しの効かない、一発勝負です!」

 

 

 ☆★☆

 

 ……あれから準備をして、巨大ゴムを窓枠にセットし、限界までギリギリと伸ばす。

 私とアーチャーで引っ張り、セイバーがゴムに乗っかっている状態です。

 

「準備はいいか、セイバー!!」

「失敗は許されませんよ!」

「うむ、任されよ!!」

 

 これで準備は整った!

 微調整をして、アーチャーさんが合図を出す!

 

「3……2……1……よし、飛べぇっ!!」

 

 

 バチィィンッ!!

 

 

「う、おおxおぉぉxおおxおぉぉぉーーーーっ!!???」

 

 弾かれる様にゴムが戻り、セイバーが悲鳴を上げながら大きく吹っ飛んでいった!!

 一瞬の間に、エレベーターまで距離が縮まっていき……

 

「あああぁぁぁっ!!!??」

 

 ドゴシャあああああああんッ!!

 

 こっちまで聞こえる金属のぶつかった衝撃音が聞こえて来た。

 エレベータも少し揺れているのが見えた。

 

「セイバーぁっ!! 大丈夫ですかーぁっ!?」

 

「ーーつう! ああ、大丈夫だーぁ!! 何とか着地成功だーぁ!!」

「よし、成功だ!!」

 

 扉の奥からセイバーが身を乗り出し、手を振って何とか無事なことをこちらに伝えて来ていた。

 よし、第一関門突破です!

 

「次はマスターだ! セイバー、準備はいいかーぁ!!」

 

「いつでも良いぞーぉ!!」

 

「よし、キャスター! マスターをこっちへ! 気絶しているから、セットする時気を付けろ!」

「分かってます!」

 

 そう言って、私は部屋の隅に避難させていたご主人様を持ち上げる。

 ステータスがダウンしていて正直重く感じますが、気合で何とか乗り切ります!

 

「ーーーー」

「……ご主人様、もう少しだけ待っていてくださいまし。必ず脱出いたしますから」

 

 気絶したままのご主人様にそう声を掛けて、私はアーチャーが引っ張ったゴムのセット位置にご主人様を乗せた。

 

「キャスター! 一緒に引っ張ってくれ、二人分じゃないと飛距離が足りない!」

「仕方ないですね! よっこいしょっと!」

 

 私はアーチャーの隣に移り、一緒にご主人様を引っ張った。

 ご主人様は気絶しているから、発射の体勢も気をつけないといけません!

 

「もう少し右。あともう少し引っ張れば……よし! 離せ!!」

「はいっ!」

 

 バチィィンッ!!

 

「おおおー!! 奏者よ、オーライオーライ……キャアーーッチッ!!!」

 

 ドゴシャーーンッ!!

 

 さっきと同様にぶつかる音が聞こえますが、セイバーがキャッチしたおかげか音はあんまり響きません!

 成功です!!

 

「よーし! 奏者は上手く受け止められたぞーぉ!!」

 

「よし! キャスター、次は君だ!! 飛ぶ直前まで、君も足で踏ん張ってくれ!」

「わかりました、よ!!」

 

 ゴムをセットし直し、腰の部分に当たる様にしながらゴムを伸ばし始める。

 アーチャーに引っ張られながら、一緒に下がっていき……そこで、疑問をぶつける。

 

「ところで……ご主人様が最優先なので敢えて質問せずにいましたが」

「む?」

 

 

「私が飛んだ後、残ったアーチャーさんはどうやって一人で飛んでくるんです?」

 

 

 

 そう、最初に作戦を聞いた時から疑問に思っていた事。

 アーチャーはこのゴムは最低二人がかりでないと飛び切れないと言っていた。

 

 セイバー、ご主人様、私、の順番で飛んでいくのは分かった。

 実際、アーチャーさんの狙撃の腕が無ければそもそもエレベーターに乗り込めないですから。

 

 ……じゃあ、残ったアーチャーさんはどうする?

 

「…………」

「……黙ったままって事は、”そういう事”でいいですか?」

「……ふ。悪いが、戻ったらまた運営側にレスキューを頼んで置いてくれ。また金が嵩むかもしれんがな」

「あなた、さっき自分でレスキュー期待出来ない状況って言ったじゃないですか!!」

 

 確定した、やっぱりこの男自分一人犠牲になる気だ!

 この男の性格からしてやるとは思っていたけど、やっぱりです!

 

「じゃあ、他に方法があるとでも言うのかね?」

「それは……」

「分かっている筈だ、キャスター。全員が最善を尽くした結果でたどり着けた状況だ。……誰が悪いという訳でもない、仕方ない事だ」

「……二人同時に飛ぶというのは?」

「弾力が足りんな。墜落する」

「……いえ、あなたの魔力が回復するまで、エレベーターで待ってます! それなら”強化”でも何かで、一人でも飛んでこれるでしょう!」

下から黒い召喚獣が迫っていなければ、だがな。そんな時間は無い。待ってる意味が無いさ」

 

 分かっていた。分かっていた事だ、どうしようもない事は。

 けれど……

 

「……あなたが”飛ぶ側にまわる”というのはどうなんですか? あなたならセットされながら微調整くらい出来るでしょう? ご主人様は既に助かりました。残るのは私でも別にいい筈です」

「おや、セイバーと唯一のサーヴァントの座を争っていたとは思えない発言だな? ……総合的に見ても、生き残るのは君だキャスター。魔術師としての腕が未熟なマスターには、弱体化しているとはいえ、キャスターの知恵は必要だろう。私はそれほど役に立てそうに無いのでな、ここで一抜けさせて貰うとしよう」

 

 ……アーチャーの決意は固い。

 仮に私がごねた所で、アーチャー自身の狙撃の準備が無いとぶっ飛ぶも何も無い。

 このままだと、二人ともここで脱落するだけ。

 それなら、一人でも多くご主人様の為に生き残ったほうがいい。

 

 つまり、この場でアーチャーを見捨てるしか無いのは確定だった。

 

「……起きたらご主人様、泣き喚きますよ」

「目に浮かぶな。……後は頼む、キャスター。セイバーと一緒にな」

「……ええ」

 

 バチィィンッ!!

 

「キャアああああああっ!!?」

 

 アーチャーに手を離され、ゴムが勢いよく弾け飛ぶ!

 私はすごい勢いでぶっ飛んでいき……

 

「キャス狐よ、オーライオーライ……キャアーーッチッ!!!」

 

 ドゴシャーーンッ!!

 

 待機していたセイバーに、上手くキャッチされました!

 っく、やっぱ衝撃凄いですね、ちょっと痛ーい!!

 

「セイバー、ありがとうございます」

「キャス狐よ、アーチャーは……」

「……」フルフル

「やはりか、くっ!」

 

 私の首を横に振る動作で、セイバーは全て理解した様に悔しそうにしていた。

 この様子だと、セイバーも気づいていたんでしょう。

 

「どうする、キャスター? 本当にこのまま見捨てて戻るのか?」

「……ギリギリまでエレベーターを開けたまま待ちます! 魔力が回復したら、一か八かさっきの竜巻の案でアーチャーを引っ張ります! セイバー、あなたは端末から運営側に救助の連絡を入れられるか、色々試してください!」

「うむ、了解した!!」

 

 まだ諦めてたまるもんですか!

 何が先に一抜けですか! まだ色々問題山積みなんですよ、あの馬鹿紅茶!

 ギリギリまで粘らせてもらいますからね!!

 

 

「ーーーー」

 

 

 この時、私は気づいていませんでした。

 ご主人様の手が、微かに動いた事を……

 

 

 ☆★☆

 

 

「……全く。待つ意味は無いと言ったというのに。仕方がないな」

 

 エレベーターが閉じる様子が無いのを見て、オレは苦笑も漏らす。

 全く、諦めの悪い。

 

 こうなったら、自分も最後まで足掻くしかないじゃ無いか。

 

「投影(トレース)……は、ダメか。やはり魔力が全然足りんな」

 

 ゴム自体はまだ残っている。

 問題は、自分一人だとゴムを引っ張り切れない事だから、何らかの道具でゴムを引っ張れるなら、それで事足りる。

 だからワイヤーの巻き取り機材の様な何かを投影して、手回しでゴムを引っ張れば行けると思ったのだが……

 

 やはり魔力の消費量がデカすぎる。これならキャスター案の自身の”強化”が一番現実的だな。

 

 とは言っても……

 

【音楽 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 219点】

 

【物理 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 261点】

 

【国語 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 148点】

 

【科学 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 354点】

 

【物理 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 185点】

 

【現代社会 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 213点】

 

 

「こいつらをなんとか出来れば、の話だがな」

 

 とうとう階段の下から黒い召喚獣達がやって来た。

 タイムアップ、と言うやつだな。

 

 ため息を付きながら、いつもの双剣を構える。

 これだけは、比較的少ない魔力量で取り出す事が出来た。

 

 今となっては、唯一の生命線だ。

 

「■■■■■――!!」

「■■■■■――!!」

 

「例の馬頭と牛頭も来たか。はは、絶対絶命だな」

 

 ダメージは効かない。唯一効いた毒もおそらく解除されているだろう。

 もう一度毒矢を撃とうにも、例のロビン・フットの弓矢は既に端末にしまっていて、キャスター達の手元だ。

 

 どう考えても詰みの状態だった。

 

「だがまあ、ここまで追い込まれているなら逆に開き直れるな。元より生き残れる気は無いが、チャンスがあるなら足掻いてみようか」

 

 そう言いながら、オレは黒い召喚獣達に対峙する。

 ステータスがダウンしているとはいえ、斬り付けられれば黒い泥となって崩壊する。

 

 ここで全部返り討ちにするか、魔力が戻って隙を見て”強化”でゴムで吹っ飛べば、まだ生き残れる。

 

 まだやれる事はある、そう現状確認して……

 

 

「■■■■■――!!」

 

【数学 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 143点】

 

「っん? 何を……っ!!」

 

 そう思っていると、馬頭の方が黒い召喚獣の一体を持ち上げていた。

 気がつくと、次の瞬間には……それを投げつけて来ていた!!

 

 ベチャアアッ!!

 

「ちいっ!?」

 

【数学 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 0点】

 

 オレは全力でその場から回避した。

 元々立っていた場所に黒い召喚獣がぶつかり、衝撃で崩壊して泥が飛び散る!

 

 っく! あの妖怪、味方の召喚獣を爆弾代わりにし始めたか!!

 

「ずいぶん乱暴な戦い方をする!!」

 

「■■■■■――!!」

 

【現代社会 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 413点】

 

 そう悪態をついていると、次の召喚獣を持ち上げ始めている。

 また投げてくる気か!

 

 そう思い、咄嗟に避けられる様準備をし始めると……向くのはオレの方では無く。

 

「っ!! しまったッ!?」

 

 

 ☆★☆

 

 

「キャスター、アーチャーの様子はどうだ?」

「っく、ここからじゃ良く様子が見えませんね。窓から身を乗り出してくれれば見えるのですが……」

 

 エレベーターを動かさないまま、塔の上にいる筈のアーチャーの場所をキャスターと共に睨み付けておるが、ここからだと何も見えぬ。

 元々50mも離れているし、室内の様子なんて見えっこ無いのだ。

 

「セイバー。救助の連絡はどうなりました?」

「駄目だ、全然繋がらぬ。アーチャーの予想が当たっておるな、これは」

「でしょうね……やはり、全員助かるにはこのエレベーターで脱出するしかなさそうですね」

 

 キャスターの問いに否定で返すと、予想出来ておったとばかりに肩を竦ませていた。

 やはり、アーチャーが自力でここまで戻ってくるのがマスト、という奴だな。

 

「あの黒い召喚獣達は大丈夫だろうか?」

「正直、そろそろアーチャーさんの所にたどり着いていててもおかしく無いんですよね。生き残って貰うことを祈るしか……っ!?」

 

 そう話していると、キャスターが急に黙り始めた。

 見ると、塔の窓から何かが飛び出して来ておる!! アーチャーか!?

 

 いや、あやつは……っ!?

 

【現代社会 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 413点】

 

【ナイトメア】

 

「黒い召喚獣!? なんであいつが飛んで来てるんですか!? アーチャーは!? やられたんですか!?」

「っく! 迎撃する!!」

 

 余は急いで自分の剣を取り出すと、それを素早く構える。

 黒い召喚獣は接近しており、数秒と立たずここまでやってくる!!

 

「てえいっ!!」

 

【現代社会 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 0点】

 

 幸い迎撃は上手く行った。ステータスダウンの中、綺麗に真ん中を斬りつける事が出来た。

 だが、失敗でもあったのだ。

 

 ベチャアアッ!!

 

「っ!! しまった、泥がエレベーターの中に!!」

「やばい、このままじゃエレベーター内が黒い泥まみれに!!」

 

 あやつら、とんでもない事をやってきおった!!

 自爆特攻でこちらを仕留めにきておる!!

 

 空中にあるエレベーターなら黒い召喚獣共も手が出せないと踏んでおったのに、当てが外れてしまった!!

 

 

「扉を閉めろおおおおおおおおおッ!!!」

 

 

 塔の窓から、身を乗り出したアーチャーがそう叫んでいたのが聞こえてきた。

 

 ーーっ!!

 

「アーチャーさん!! けど……っ!」

「閉めるぞ、キャスター!!」

「セイバー! っく!」

 

 ここで判断した。余たちだけでも脱出するしか無いと。

 もはやここも、絶対安全とは言い切れなくなってしまった。

 奏者を守るのが最優先。アーチャーの意思を無駄にしないためにも、余はエレベーターの開閉ボタンを押したのだった。

 

 扉が閉まっていく……

 

 

 ☆★☆

 

 

「扉を閉めろおおおおおおおおおッ!!!」

 

 くそっ!! 完全に判断を間違えた!

 こんな形で遠距離攻撃を実現するとは予想外だった!!

 

 オレは大声で、早く逃げろと指示をする。

 このままではエレベーター内が黒い泥まみれ……

 

 いや、下手したらこの黒い泥のせいで、変なバグが発生して”エレベーター自体が動かなくなる”かもしれん!!

 

 そうなったら、オレ一人の犠牲どころか全滅だ!! なんとしてでもそれだけは避けなくてはならん!!

 

 オレの声が聞こえたのか、エレベーターの扉が徐々に閉まっていくのが見えた。

 

「そうだ、それでいい……」

 

 それを見て、そう静かに言葉を溢す。

 これで最悪の状況だけは回避出来そうだ。

 

「■■■■■――!!」

「■■■■■――!!」

 

【科学 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 354点】

【物理 “Nightmare”クラス ■■ ■■ 185点】

 

「させんっ!!」

 

 続けて馬頭と牛頭が同時に召喚獣を投げようとするのを、双剣を投げて妨害する。

 双剣はそれぞれ妖怪の腕に丁度当たる。

 切り捨てる事は出来なかったが、上手く狙いをズラして窓から飛び出すのだけは妨害出来た。

 

「っつう!!」

 

 しかし、室内で暴発した泥が跳ねて、自分に当たるのだけは防げなかった。

 マグマの様に熱を持った攻撃、やはりこの泥プログラム上の毒性が強すぎる! 

 むしろ、自分の体に侵食されなかったのがおかしいと思うくらい、ヤバイ代物だなこれは!

 

「全く、本当にマスター達だけでも逃せて良かった……」

 

 オレはそう、感嘆の声を出した。

 最悪の状況だけは回避出来た。オレ一人の犠牲だけで乗り切れたのなら、上出来だろう。

 

「■■■■■――!!」

「■■■■■――!!」

 

「……あとは任せたぞ。セイバー、キャスター。……マスター、達者でな」

 

 襲いかかってくる馬頭と牛頭を見ながら、ここにいない彼らに向けてそう言葉を呟く。

 

 

 ああ、オレはここまでだな……

 

 

 そう満足して、目を閉じて……

 

 

 

 

 

 

 

『ーー令呪をもって命ずる。アーチャー、戻ってきて』

 

 

 

 

 

 脳内に響いた、マスターの声。同時に、魔力に包まれる感覚。

 

 

 ーー気がつくと、オレは塔の中から消えていた……

 

 

 

 ☆★☆

 

 

 ……エレベーターの扉は閉まりました。

 

 そしてアーチャーさんは……

 

 

「……ここは……?」

 

 

 ーーいる。そこにいる。

 

 確かに塔の中に残っていた筈なのに、そのアーチャーさんが目の前にいた。

 明らかに転移の類、それによってアーチャーさんはエレベーターの中に戻ってこれていた。

 

「アーチャー!? アーチャー、戻ってこれたのか!?」

「これって、それにさっきの声は……!!」

 

 

「セイバー、アーチャー、キャスター……」

 

 

 ……その声に振り返ると、私のご主人様、吉井明久様が起きていらっしゃいました。

 そして、右手を掲げている状態で、その手の甲から”令呪が一画無くなって”いるのが見えました。

 やっぱり……!

 

「マスター!? まさか令呪を使ったのか!!」

 

「……以前、ダンさんが目の前で使ってる所を見せてくれたからね。……上手く行ってくれて良かった」

 

 アーチャーもそのことに気づいたのか、驚きの声を上げていました。

 そういえば、確かに以前2回戦の時、保健室の騒動で使っていましたね、あの老人。

 だからご主人様も咄嗟の今、使い方が分かったと。

 

 しかし……

 

「……マスター。助けてくれた事には礼を言おう。しかし、たった三画しかない貴重な令呪を一画消費してしまっては……通常の契約だったならともかく、戦力ダウンしており、かつセイバーとキャスターが生き残っているのが確定しているこの状況だと、最善とはーー」

 

 

 

 

 

 

「もう嫌なんだよ! 失うのはっ!!」

 

 

 

 

 

 ご主人様の、叫ぶような声がエレベーターに響いた。

 その声に、アーチャーさんも言葉が止まる。

 

 

「シンジも死んだ! ダンさんも死んだ! ありすも死んだ!! みんな、みんな僕が殺した!! 僕が殺したからみんな死んだ! 失った! これでアーチャーまで、君達まで失ったら、僕どうしたらいいのさっ!!」

 

 それは慟哭(どうこく)だった。ご主人様の心からの叫びだった。

 これまでの一回戦から三回戦の間まで、積りに積もったご主人様の嘆きの感情だった。

 

「お願いだから、いなくならないでよ……一緒にいるだけで、一緒にいてくれるのが、嬉しいだけなんだからさ……」

 

 ご主人様は、泣いていた。

 泣きながら絞り出すようにそう言って来た。

 これまでの戦いで、嘆きや叫びを上げていても、泣く事だけは我慢していたご主人様が。

 

 セイバーさんは、共感するように。

 アーチャーさんは、労わるように。

 私は、慈しむように。

 

 それぞれの眼差しを、ご主人様に向けていた。

 

「ああ……マスター、済まなかった。そして……ありがとう」

 

 アーチャーさんは、そう謝りながらご主人様の頭をポンポンっと撫でていました。

 

「うむ! 安心するが良い、奏者よ! 最後まで、余達はずっといるからな!」

 

 セイバーさんはご主人様の片手を握って、胸を張るように自身満々に宣言していました。

 

「ご主人様。あなた様の気持ち、しかと受け止めました。共に参りましょう、常世の果てまで」

 

 私も、ご主人様の反対側の手を握って、そう言葉を伝えました。

 

「うん……うん……っ!」

 

 ご主人様は、泣きながら肯いていました。

 何度も、何度も。

 

 ……そうして暫くして、ご主人様は落ち着いて来たのか、改めて顔を上げました。

 

「そうだ。セイバー、アーチャー、キャスター……

 

 

 

 

 ーーありがとう。さっきの氷の城で、助けてくれて」

 

 

「……うむ!」

「……ああ」

「……はい!」

 

 

 ……こうして、私たちは笑い合った。

 ようやく、サーヴァントとしての本来の役目を、少しだけ果たせたのかもしれない。

 

 

 

 

「……ところで」

 

 

「うん?」

「む?」

「はい?」

 

 

 

 

「なんで全員、下着姿なの?」

 

「「「……名誉の負傷」」」

 

 私達は、そう言うしか出来なかった、です。

 

 

 

 ☆★☆

 

 

『……ご主人様。例の泥がエレベーター内に残ってますから、触れないで下さいね』

 

『むう。しかしこの泥、一体なんなのだ? あの黒い召喚獣も謎だし』

 

『ひとまず、運営側に報告だろうな。となると、あの神父……あの神父かあ。よりによって、泥関連で……じゃあ桜か? 桜もなあ……』

 

 僕の感情が落ち着いた頃、キャスター達がエレベーター内にある泥に対して、そう注意してくれた。

 結局あの泥と、黒い召喚獣のことはよく分からないまま。僕は気絶していたし、セイバー達も逃げ出すのが精一杯だった。

 

 僕が起きたままだったら何か状況は変わっていたのだろうか?

 ……そう聞くと、3人とも脱出自体は楽になったかもしれないが、状況は変わらなかっただろう、との事。

 

 ……あの泥の正体は気になるが、今は僕たちにはどうしようもないだろう、と結論を出した。

 

 

 ーーそうこうしているうちに、エレベーターが止まった。地上に戻って来たんだ。

 

 

 僕は霊体化している3人を連れて、静かにエレベーターを降りた。

 こうして校舎に戻ってくると、やっと戦いが終わったと実感する。

 そして……ありすの命を奪った事も。

 

「…………」

 

 ……気持ちは落ち着いたとしても、やっぱり引きずっている。

 そう簡単には、切り替える事は出来ない。ありす……

 

 

 

 

「死を……悼んでいるのですね」

 

「っ! レオ……」

 

 

 気がつくと、レオがいつの間にか目の前にいた。

 どうやら階段の上から降りて来たらしい。

 

「命が失われるのは、悲しいことです。それが、このような無慈悲な戦いであれば、なおのこと」

 

 僕に対して、レオがそう言葉を紡ぐ。

 

「憎しみによって殺し合うのではなく、互いに同じ目的を持ったまま、相容れずに戦うしかなかった」

 

「人としての心を持ったまま、人を殺めるのは悲しい」

 

「何かを渇望するから、人は聖杯(きせき)へと手を伸ばす。自分以上のものに采配を委ねる」

 

「その悲しみは渇望と欠乏が生み出したもの。この戦いも、地上の貧困も同じです。足りないから奪う、己を一番だと妄信しているから踏みにじる」

 

「誰しもーーーー自分がこの世で一番正しいと、信じることが出来ないから」

 

「無慈悲な戦いです」

 

「…………」

 

 僕は、黙ったまま聴き続ける。レオの言葉を。

 

「地上の貧困も この戦いも同じですよ 足りていないから奪うしか無い」

 

「その調停をするため 僕はここに来た」

 

「僕は西欧財閥の当主……世界の王になるために生まれた」

 

「あなたの悼みも、彼女の痛みも認めます。いずれ誰も無慈悲な死を迎えないように」

 

「ーー世界に徹底した管理と秩序を」

 

「欠乏がなければ争いはありません。人々に完全な平等を」

 

「それがこの世界にあるべき姿、理想社会なのだと。彼女の消滅を悼んだアナらなら賛同してもらえるはずだ。そうでしょう?」

 

 

「…………レオ」

 

 その言葉に、僕は……ーー

 

 

 

 

 

 

「ごめん。何言ってるかよく分からなかったから、もう一回言って貰っていい? あ、今度は簡単な言葉でお願い」

 

 

 

 ドゴシャンッ!!? ←(遠坂が倒れる音)

 

 

 

「何!? 誰!?」

 

「玄関からですね。ミス、遠坂のようです」

 

 

 

 あ、本当だ。レオの言う通り、遠坂さんが近くに来ていた。

 なんか倒れているけど。

 

「遠坂さん、大丈夫!? どうしたの?」

「え、ええ。大丈夫よ、大丈夫私は。だから心配しなくて結構よ」

 

 そう言いながら遠坂さんは立ち上がり、パンパンッとホコリをはたき落としていた。

 

「全く、ひっどい勧誘が聞こえて来たから、右も左もわからない誰かさんにつけ込もうとしている所を止めにこようとしたら……右も左もわからない以前の問題だったとは、恐れ言ったわ」

「ふむ、僕の言葉が難しすぎたようですね。もう少し、大衆に広がりやすいよう噛み砕いた方がよかったでしょうか?」

「あんた、こいつに対してそんな感想出せるのね……考慮しなくて結構よ。あんたの考えは広めなくていいし、どうせこいつは理解出来ないだろうし」

 

 ふむ、何故だろう?

 気づいたら、遠まわしに遠坂さんに馬鹿にされているような気が?

 

「話は聞かせてもらったけど、今のはあくまでハーウェイの、西欧財閥にとっての理想 よね」

「万人にとってのーーですよ。理不尽な死が待つ世界は、誰しもが、避けたいものでしょう」

「はあっ?」

 

 ……そこからは、言葉の応酬だった。

 

 資源を独占されているだとか、生まれた子供を平気で飢え死させる世界がとか、寿命までデザインされる人間が、とか。

 

 それに対して、資源の管理は効率の良い配分だとか、支配権の実態を見れば分かるとか。

 

 正直、もう僕は付いていけていない状態だった。

 これもう僕帰ってもいいかな? 僕を忘れてヒートアップしてるみたいだし。

 駄目? ダメそう。

 

 

「ーー人間を救いたくば、まず人間を捨てなければなりません。支配者は必要なのです。あなたでは無理だ。そして今の僕にも」

 

「けれど聖杯の力があればーー地上全て、この星を照らす光になれる」

 

「光? 光ってどうするの? 照らしてなんか変わるの?」

「吉井、あんたもう黙っといたら?」

 

「要は、完璧な王になる、と言うことです。欠点の無い、誰もが必要とする完璧な王に」

 

「あ、今ので少しだけ分かったかも、レオの言いたい事」

「ほう。ようやく理解してくれましたか、吉井さんも」

「ちょっと吉井!」

 

 僕の言葉に、二人は異なる反応をする。

 えっと……

 

「正直、難しい事はよく分からないんだけどさ。レオの言いたい事って、”世界に不幸が沢山あるから、完璧な王がいればいい”。……って事で、いいんだよね? 多分」

「……ええ、まあ。平たくいえば、そう言えますね?」

「噛み砕きしすぎじゃない? こいつ(レオ)ですら、ちょっと言葉詰まってるわよ」

 

「……んー」

 

 二人の言葉を他所に、僕は思い返す。

 

 僕の学校の、文月学園の王……ある意味、リーダーと言える人達を。

 

 

 ーーFクラスの学級代表、坂本裕二。

 

 僕の悪友で、とんでもない悪ガキで、僕に被害を出す馬鹿野郎。

 

 

 ーーEクラスの学級代表。

 

 確かテニス部のエースで、そういえば何故か僕に敵意を抱いている。

 

 

 ーーDクラスの学級代表。

 

 えっと、確か清水さん……あれ、違うや。誰だっけ? 最初に試召戦争で挑んだクラスだった筈だけど……まあいいや。

 

 

 ーーCクラスの学級代表。

 

 確か、Bクラスの学級代表、根本恭二と付き合ってた男の見る目の無い人で、学園祭で別れてた人だ。

 

 

 ーーBクラスの学級代表。

 

 卑怯な手段を使うやつで、姫路さんを脅迫してたやつだ。シンプルに最低。

 

 

 ーーAクラスの学級代表、霧島翔子さん。

 

 学年主席で完璧だけど、男を見る目だけが悪くて雄二を振り向かせようとしている人だ。

 

 

 鉄人は……鉄人だし。

 

 

 そして、その学校の代表が……あの藤堂カヲルこと【妖怪ばばあ】だし。

 

 

 …………………………………………うん。

 

 

 

「あのさ……別に王って、”完璧じゃなくても、割とやっていける”と思うよ?」

 

 

「…………へえ」

 

「……ふうん♪」

 

 

 僕の言葉に、レオは目を少しだけ細め、遠坂さんは楽しそうな表情に変わっていった。

 あ、あれ? 僕そんな変なこと言ったかな。だってしょうがないじゃ無いか!

 僕の周りの王というか、学級代表達ってみんなあんな感じだし! 学園長に至っては妖怪ババアだし!!

 

 

 …………でも、それでも文月学園での生活は、まあ割と楽しいと思えていたのも事実な訳で。

 

 

 だからまあ、そこまで完璧じゃなくてもいいんじゃ無いかなって思ったんだけど……あれ、言葉不味った?

 

「成る程……吉井さんはそのような考えなのですね。確かにミス、遠坂が気にいりそうな人だ」

「別に気に入ってはいなかったんだけど……でもそうね、今の言葉だけは関心するわ。少しだけ見直したわ、吉井」

「え、あ、どうも?」

 

 なんかよく分からないけど、遠坂さんに褒められたようだ。ちょっと嬉しい。

 

「いいでしょう、今回は僕の考えを理解して貰えなくて残念でしたが、いつかはあなた達にも分かっていただけるでしょう。ーーあるいは、ミス、遠坂ならすでに。いつかその日が来ることを、楽しみにしていますよ」

 

 では、僕はこれで。

 そう言って、レオは去っていった。

 

 残されたのは、僕と遠坂さんだけ。

 

「……吉井。あんた思ったより結構言うのね。レオに対してあの啖呵の切り方、悪くなかったわよ」

「うん……え? 啖呵? 僕そんなこと言ったつもりないんだけど?」

「言ったわよ。さっきの言葉、レオの存在意義に対して全否定したようなものよ。でも、あースッキリした。それ聞いた時のアイツの顔見て、スーッとしたわー」

 

 さーてと、っと腕を伸ばしながら、遠坂さんが振り返る。

 

「さて、私ももう行くわ。あなたも今日の所はもう休みなさい。でも、余裕が出来たら瑞希の所にも顔出しておきなさい。あの子もう試合終わって帰ってるから」

「そうなの? 分かった。でも姫路さんも勝ち残ったんだ。良かった……」

「ええ、教えがいのある子よ。それじゃあね」

 

 そう言って、遠坂さんもどこかに行ってしまった。

 

 ……僕ももう休もう。姫路さんには明日会いに行けばいいや。

 

 そう思いながら、校舎の中を歩き出そうとして……ふと、先に窓に近づいて空を見上げる。

 

 

「……ありす。僕、頑張るからね」

 

 

 こうして、僕の三回戦の戦いはやっと終了したのだった……

 




この展開は9年前から思いついていました。
ただし、馬頭と牛頭が他の召喚獣を投げてきたり、レオの言葉を聞き返す明久などはここ一週間のアドリブでした。
連載ってワンダホー。

レオの言葉再現するために、漫画版の電子書籍見返して、そのまま書きました。引用扱いでお願いします。
一回で全部聞き取るの普通に難しくない?
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