ハリー・ポッターと灰の魔女 作:アストラマギカ
足を引きずりながら現れたのは、元・闇祓いのムーディ先生でした。
「あ、ムーディ先生」
ムーディ先生は胡散臭そうに私を見た後、義眼がぎょろりと動いてクラウチ氏を見つめました。
「こんな場所で、2人して何をしていた? え?」
怪しい取引か密会でもしてたのか?とでも言いたげな視線に、私は全力で首を振りました。
「ええっとですね、GM社の製品納入について商談をして、それから昔話を聞かされまして……」
「ほう?」
ムーディ先生は興味深そうな顔でクラウチ氏を見ました。
「体調不良気味だと聞いていたが、小娘に長話を聞かせる程度には回復したというわけか」
「昔話を若者に話した分だけ、老人は寿命が延びるのでね」
ムーディ先生の皮肉に皮肉で応じるクラウチ氏でしたが、意外にも険悪な雰囲気ではなく、むしろ年来の旧友といった様子。立場的にもかつての上司と部下という間柄ですし、歳も近いためホグワーツ時代は先輩後輩の仲だったのかもしれません。
「――さて、すっかり昔話に付き合わせてしまったが、日も暮れてきた。そろそろお暇するとしよう」
言われて、私は空に月がうっすらと浮かび上がっているのに気づきました。
「アラスター、後は頼んでも?」
「生徒の安全を守るのも教師の務めだ」
ムーディ先生が唸るように答えると、クラウチ氏は再び私の方を向きました。
「多機能両面鏡は持っているかね? 私の連絡先を教えよう」
パーシーさんから聞いていたとおり、クラウチ氏は最新技術にも明るく、結構な年齢ながらGM社の多機能両面鏡を完璧に使いこなしていました。
「通信魔法の発展のおかげで、随分と国際魔法協力部の仕事も楽になった。ゆくゆくは魔法省全体に普及させていきたいものだ」
「ペネロピー先輩たちが聞いたら、きっと喜ぶと思いますよ」
「ぜひ伝えてくれ。魔法界の未来は、君たちのように想像力豊かな若者が担っている。それを応援するのが、私たち老人の役目だとね」
優しく微笑むクラウチ氏には、裏があるようには見えませんでした。シリウスさんが疑っていたように失脚を受け入れられず過去の栄光を追い求めるような人物というより、過去は過去として受け入れた上で前を向こうとしている………私にはそう見えました。
「では、今日はここまでだ。また用事がある時は、いつでも連絡してくれたまえ」
クラウチ氏はそう言うと踵を返し、来た時と同じように背筋を伸ばして堂々と校門の方へと立ち去っていきました。
**
クラウチ氏が去った後、今度はムーディ先生が話しかけてきました。
「随分と親しくなったようだな」
「有力者とのコネはいくら作っても損はない、ってお母さんが言ってましたので」
適当に流そうとするも、ムーディ先生はフンと鼻を鳴らしました。
「お前の母親なら、間違いなくそう言うだろうよ。だが、お前はクラウチの過去に興味を持つような人間には見えなかったのでな」
「そうでしょうか? 普通にムーディ先生の過去だって、お話ししてくれれば聞いてみたいですよ」
私が言うと、ムーディ先生は奇妙に頬を歪めました。
「なるほどな。老人が喜ぶツボを心得ている。往々にして年寄りは、自分語りを聞いてくれる若者を気に入るものだ」
ムーディ先生の義眼がぐるんと回って、私を正面から射止めました。
「だが、老人の昔話を鵜呑みにするのは危険だと忠告しておこう――油断大敵!」
出ました、油断大敵。
このムーディ先生のお気に入りワード、実は生徒たちの間で密かに流行語になっていて、悪戯に引っ掛かった相手を「油断大敵!」などと煽るのが最近のホグワーツの流行りなのですが、それはまた別の話。
「と言いますと……先ほどのクラウチ氏の話も、思い出は美化されがち的な意味で気を付けろと?」
「それも含まれる。自分語りは無意識のうちに、本人に都合の良い主観が入り込むものだ」
「では、ムーディ先生から見たバーテミウス・クラウチ氏はどんな方でしたか?」
私が聞くと、ムーディ先生は「ふむ」と顎に手をやりました。
「尊敬すべき男だ。まったく憧れはしないがな」
ばっさりと一刀両断でした。
「規範と正論が服を着て歩いている、とでも言うべきか。特権にあぐらをかいているような純血名家の子弟と違って、ノブレス・オブリージュを体現した本物の貴族だった」
クラウチ家は魔法界でも最古の家系の一つで、聖28一族にも数えられるほど。しかし不労所得やファミリービジネスで稼いでいるような純血名家とは異なり、いわゆる世襲政治家の家系で、歴代当主の多くは魔法省高級官僚として名を残しています。
「非の打ち所がないほどに優秀で、奴の吐く正論には一分の隙も無かった。清廉にして潔白、理想に殉じる公明正大な政治家……まさに“正義の奴隷”だった」
どこか憐れむような気配すら浮かべながら、ムーディ先生は溜息を吐きました。
「だが、奴の息子は違った。社交パーティーで会ったことがあるが、クィディッチを楽しそうに語る、平凡な子供だった。父親はクィディッチ嫌いで有名だったがな」
クラウチ氏とは旧知の仲だっただけに、その息子について語るムーディ先生の声には沈痛な響きがありました。
「口では何と言おうと、間違いなくクラウチの奴は息子を愛していた。息子も父の愛を感じていただろうよ―――重すぎるほどに」
期待は時として重圧になる……エリートの家に生まれたがゆえに、当然のように自らもエリートになることを期待されるスリザリン生には、実家のプレッシャーに苦しむ生徒も大勢います。
ただ、厳しいエリート教育が間違いかと言われると、親の方にもそうせざるを得ない事情があることは考慮せねばなりません。
名家に生まれることは祝福であると同時に、呪いでもあります。先祖が築き上げた財産や信用を受け継ぐ代わりに、恨みや妬みも引き継ぐことになるからです。同時に、良くも悪くも利用価値が生まれた瞬間から生じてしまいます。
だから、大勢の人間が媚びて寄って来る。ゆえに一般人よりも多くのコネとチャンスや資産を利用できる一方で、うまく使いこなすだけの才覚と力が無ければ、逆に利用し尽されて食い潰されてしまう。
何より、当時はヴォルデモート卿が勢力を強めていた時代でもありました。反・闇陣営の急先鋒として名を馳せていたクラウチ氏には敵も多く、本人が狙われることはもちろん、いつ家族が狙われてもおかしくありません。
であればこそ、息子を徹底的に鍛え上げようとしたクラウチ氏の判断は、決して間違いであったとは言い切れないものでした。
「クラウチは息子が幸せな人生を歩めるように、ありとあらゆる手を尽くしていた。英才教育を施し、社交界デビューさせ、貴族のマナーを覚えさせ、当時は珍しかったマグルの知識まで息子に教えた。ホグワーツを主席で卒業させ、魔法省のエリートコースに乗せて出世させ、いずれはクラウチ家を継いで魔法界を導き、誰からも立派だと尊敬されるような、そんな人間にさせたかったのだろう」
第三者目線で見れば、クラウチ氏のとった行動は全く正しいものでした。むしろ親としては十分すぎるほどに、約束された社会の成功者への最短コースを提供したのです。
「クラウチの不幸は、息子が無能だったことだな。あれは本来とても主席なんて取れる成績ではなかったし、性根は純血名家という生まれにあぐらをかき、マグル生まれを虐めて憂さを晴らすような放蕩息子だ」
「随分と辛辣ですね」
「当然だ。親の心子知らずとはよく言うが、奴の息子がまさにそれだ。そうは思わんか?」
問いかけたムーディ先生の口元に浮かんだ笑みは、今まで私が見たどんな表情とも異質なものでした。クラウチ氏を賞賛し息子を嘲笑しておきながら、あまりに陰惨で空虚な微笑みでした。
「私は……クラウチ氏の息子が親不孝だったとは、必ずしも言い切れないと思います」
私は渋い顔で口を開きました。
「たしかに貴方のおっしゃる通り、クラウチ氏は優秀で正しくて善良な人間だったと思います。クラウチ氏の言う事に息子が従っていれば、誰もが羨むエリート親子が魔法省を導いていた未来もあったかもしれません」
ですが、と私は続けました。
「今のお話の中で、クラウチ氏の息子さんの意志は1回も出てきてません」
するとムーディ先生は不敵な笑みを浮かべて、顎で続きを促しました。
「クラウチ氏はきっと、
恐らく父親の目に映る息子の姿は、周囲と同じ“クラウチ家の息子”であって“バーテミウス・クラウチ・ジュニア”という個人ではありませんでした。
かたや「クラウチ家の跡取り息子としての幸せ」を与えようとした父親。
かたや「クラウチ・ジュニアという個人の幸せ」を手に入れんとした息子。
何をもって幸福と感じるかという基準において、両者の間にはあまりに埋めがたい溝があったのではないでしょうか。
「クラウチ氏は、非常に責任感が強い人に見えました。生まれや立場が求めるものと、個人の幸福を同一視することに疑問を抱かないタイプの人間に思えます。しかし、きっと息子はそうではなかったのでしょう」
クラウチ氏は私との会話の中でも、個人の特徴と所属する寮の特性を結び付けたがる傾向がありました。
恐らく息子に対しても「貴族らしさ、子供らしさ、男らしさ、イギリス人らしさ」といった振る舞いを求め、持って生まれた属性に適合することが幸福に直結すると信じていたのでしょう。
「お前はそれが間違いだと思うか?」
「正解を決められるのは、本人だけですよ」
例えばスリザリン寮に入った以上は、純血主義に染まった方が楽に過ごせます。あるいは女子に生まれた以上はお洒落に時間をかけた方が、イギリス人に生まれた以上は婉曲的な言い回しをする方が、生きやすいのかもしれません。
もし、全員がそうであったのなら。
ロックハート先生は分不相応な英雄願望を捨てて身の丈にあった人生を送り、ルーピン先生は魔法使いではなく同類の人狼のコミュニティの中で生きていく。
ダンブルドア校長は周囲が求められるがままに魔法大臣になり、ハーマイオニーは『穢れた血』と中傷されても波風立てずに受け流す。
アストリアさんは「血の呪い」を受け入れて大人しく静かに過ごし、クラッブとゴイルはモテない自分を認めてダンスパーティーを諦める……。
ですが、客観的に見た成功や得手不得手が必ずしも本人の望みと一致しないから、私たちは何かと苦労したり悩んだりしているわけでして。
かくいう私も成績優秀で容姿端麗、スポーツ万能で人望と名声までも兼ね備えた完璧美少女であります。もし私が魔法省に入ってバリバリ働けば、いずれは魔法大臣の座も夢ではないでしょう。
しかし、私の将来の夢は魔法大臣になることではありません。子供の頃からの愛読書『ニケの冒険譚』の主人公ニケのように、世界中を旅して物語を綴ることです。
もし何らかの理由で旅を諦めなければならないのだとしても、それを決めて良いのは私自身しかいないはず――。
「クラウチ氏はたまたま客観的な適性と本人の望みが一致した、幸運な人物だったのでしょう。ですが、名前が全く同じでも、親と子供は同一人物にはなり得ません」
するとムーディ先生の口元が歪み、ぞっとするような笑いが浮かびました。
「……何かおかしい所でも?」
「いいや。ただ、聞き覚えのある言葉だと思ってな」
ムーディ先生は私にというより、自分自身に言うように呟きました。
「かつてクラウチの息子を捕まえたのは、他でもないこのわしだ。取り調べもわしが担当した。あれほどの凶悪犯相手となれば、『開心術』や『真実薬』の使用もやむを得ない。わしは何度も奴の息子の記憶を覗き見た……」
何やら嫌な予感がして、私はムーディ先生を見つめました。
「まさか……」
「ああ、その通りだ」
ムーディ先生の顔に、見たことも無いような凄みのある形相が浮かびました。
「“スリザリンではまことの友を得る”」
クラウチ・ジュニアは周囲の予想に反して、スリザリン寮に組み分けされたと言います。
「まっこと、スリザリン寮の同胞愛は素晴らしい。多くの死喰い人を吸魂鬼とキスさせた処刑人の息子に対しても、ひとたびスリザリンに組み分けされれば身内として扱った」
「っ――」
スリザリン寮でクラウチ・ジュニアはイジメに遭うこともなく、むしろ同じように親のプレッシャーに苦しむ友人にすら恵まれたそうです。生まれて初めて“クラウチ家の息子”ではなく、“バーテミウス・クラウチ・ジュニア”として自分を見てくれる同世代の友人たちに出会えたことが、どれほど彼の心に救いをもたらしたかは想像に難くありません。
「やがて狡猾なスリザリンの友人たちは、彼に猫を被ることを教え始めた。クラウチの息子も一緒に過ごす内にマグル生まれを虐めて憂さを晴らすことを覚え、大勢の友人たちと同様に純血主義に染まって満たされない自尊心を埋め始めた……」
その行きつく先が何処にあったのか、言うまでもないでしょう。
「入学時には反抗期真っ盛りだったクラウチ・ジュニアは表向きは父親の言うことを素直に聞くようになり、父親の望み通り順風満帆の人生を歩み出した。クラウチの奴は“やっと息子が理解してくれた”と喜んでおった」
しかし、実体は真逆でした。むしろ父親が従順になった息子を褒めれば褒めるほど、息子の心は冷めきっていきました。
既にその心は
クラウチ氏の実直な性格と不屈の信念、そして明晰な頭脳は、彼を有能な官吏として次期魔法大臣候補として押し上げる程のものでした。
しかし、それゆえ父親としてのクラウチ氏は頑固で甘えを許さず、息子の幸せを願うがゆえに一切の反論を認めずに徹底的に管理するというもの。いわば、息子を正しさと成功の操り人形にしようとするようなものだったのです。
父親であったクラウチ氏にとってみれば、周到に用意された順風満帆な人生に背を向けて死喰い人となった息子の裏切りは、あまりに唐突で理解に苦しむ愚行にしか映らなかったことでしょう。
ですが、息子からすれば死喰い人の道はむしろ必然でした。
「結局、正しいのは父親の方だった」
もし、これが小説であれば――頑固な父親は最終的に折れて息子の意志を尊重し、そのまま自ら選んだ道を進んだ息子は成功を掴み取って、家族全員が和解するようなハッピーエンドを迎えていたことでしょう。
ところが、現実にあったクラウチ家の物語はそれほど甘いものではありませんでした。最終的に正しかったのは息子を操り人形にしようとした父親の方で、息子は親から自立しようとしたばっかりに転落人生への道を歩んでいきました。
「息子に残された道は、せいぜい裁判所で哀れに泣きつくフリをして、慈悲を請うことだけ……それすら父親の決意を揺るがすこともできず、母親を悲しませるだけに終わったがな」
ひゅう、と冷え込んできた風が私たちの間を通り過ぎていきました。
「クラウチ親子は……結局、どうすればよかったのでしょうか?」
それは誰に向けるでもない問いでした。もし仮に正解があったとしても、もう既に終わった話なのですから。
「さぁな。それが分かっていたら、クラウチの奴は失脚せず、息子もアズカバンに入ってはいなかっただろう」
聞けば聞くほど、悲しくて虚しくて、救いのない物語でした。だからこそ、想像せずにはいられませんでした。思索せずにはいられなかったのです。
――もし、もし何かが違ってれば、と。
「……少し、似ている2人を知っています」
私が口にしたのは、去年に偶然知ってしまった擦れ違いの物語でした。弱さゆえに友人を裏切って死に追い込み、恐怖ゆえに別の友人に無実の罪を着せて、過ちを重ねてしまった人の物語。
「……シリウス・ブラックのことか」
ムーディ先生の言葉には答えず、私は言葉を続けました。
「親友を裏切った背景までは知りませんし、きっとそれは小さな間違いの積み重ねで少しずつ狂ってしまったのでしょう」
ほんの小さな歯車のズレであっても、それが少しずつ積み重なっていけば、最終的には壊れてしまうように。
「けれど、同時にこうも思うのです……もし、ほんの少しであっても小さなズレが修復されていけば、綺麗に歯車が回ることもあったのかもしれない、と」
もし、ペティグリューさんがもっと早く自首していれば。
もし、クラウチ・ジュニアさんがルシウスさん達と同じように投降していれば。
過去の罪は消えずとも、それ以上の間違いを重ねることは無かったのではないかと。
するとムーディ先生は呆れとも諦観ともつかぬ表情を浮かべて、しかしハッキリとこう言いました。
「かもしれん……だが、そうはならなかった」
もしかしたら、そういう展開があったのかもしれない。けれど、現実はそうはならなかった。ペティグリューさんはシリウスさんたちを裏切り、クラウチ・ジュニアはロングボトム夫妻を拷問した。
それが真実なのだと、ムーディ先生は私に現実を突き付けました。
「わしが覚えている限り、ついぞ最後まで息子が反省することは無かった」
「でしょうね。たとえ間違っていたとしても、自分で選んだ人生ですし、後悔はないでしょう」
父親の方も敗北を認めつつ、後悔はしていないと言っていました。そういう意味では、意外と似た者親子だったのかもしれません。
「実際、例のあの人が勝っていた可能性もゼロではありませんし……終わってみなければ分からないことなんて、沢山あると思いますよ」
「そうだな。どれだけ悔やんでも悩んでも、過去は変えられん。変えられるのは、未来だけだ」
正しさの形は、ひとつではありません。人によって様々で、そこには偶然もあれば運もあり、また相性もあります。過去のあらゆる条理と不条理の積み重ねが、最終的に未来を決定するのでしょう。
「裏を返せば過去はどうあれ、未来はいつでも変わり得るということでもある」
ムーディ先生は携帯用酒瓶を掴んでぐいっと大きく飲み干し、「魔法の目」をグルグルと回転させました。
「ゆえにセレステリア、警戒を怠るな。油断大敵だ……未来は、何が起こるか分からんからな」
結局、クラウチ氏とムーディ先生との会話から分かったことは、それほど多くはありませんでした。せいぜい「今のクラウチ氏はそれほど権力に執着しておらず、シリウスさんが推測したような復権を企んでスネイプ先生の薬品庫に忍び込んだ可能性は低い」という程度のもの。
それでも不思議なことに、何故かこの対談を忘れてはいけないような、そんな気がしたのでした。
クラウチ・シニアが息子をどう思っていたかについて、原作で息子がOWL試験で12科目パスしたことを褒めていたりするので、まったく関心が無かったわけではないのかなと。
一方で褒めてはいても「満足だよ」「まったく鼻が高い」といった言い草からは、息子の意志を尊重するというより、どこか自分の所有物を周囲に自慢するようなニュアンスを感じ取れなくもありません。
なので本作では「愛してはいたけど、息子の意志を尊重したものではなかった」という解釈をしており、それゆえ息子は父親に反発して真逆の道に走ったという流れとしました。
ちなみにクラウチ・ジュニアについては、死喰い人であることを父親に秘密にしていたことから、死喰い人になった時点で既に父親に対して「どうせ何を言っても無駄」と見切りをつけていたという解釈です。
もし父親の気を引きたかったり愛を試したかったのであれば、父親を騙して死喰い人であることを隠すよりも、最初から堂々と宣言した方が父親の心変わりを促せますし。
対比としてシリウスとピーターの例を出しましたが、シリウスも「ピーターを親友だと思っていたけど、ピーターの意志はあんまり尊重してない」部分があったり、ピーターも「やむを得ない部分もあるけど、自分が裏で通じていることを相手が知らないのを最大限利用していて、割と確信犯」という点でクラウチ父子と似ていなくもないのかなー思ったり。