PhantasyStarOnline2-IF-「憎悪に歪む原初の闇」   作:あるふぃ@ship10

2 / 4
#2「新たなる変化」

【原初の闇】ゴモルスとの戦闘が始まる。

あるふぃとアリシアは左へ、ユウとクオンは右の目玉へと突撃する。

目玉から放たれる様々な技を素早くいなし、主力ともいえる"ステップガードカウンター"とラスターの特徴でもあるフォトンアーツの強力な連撃を積極的に打ち込んでいく。

アリシアも負けじと、エトワールがデュアルブレードを持つことで扱えるようになる"パリィ"を敵の攻撃に合わせて発動することで、攻撃の手を緩めることなく果敢に攻め続けた。

お互いに手前の目玉を破壊すると、それぞれ続けて奥の足場へと進み、さきほどまでと同じように、目玉への攻撃を仕掛ける。

双方がほぼ同時に両端の目玉を破壊し、ゴモルスは一段下の足場へと落ちていく。

この間、4人はそれぞれ何度かダメージを負ったが、その一撃一撃が、今までの比にはならないレベルの威力だと身をもって体感した。

まさに、今までかすり傷だったものが、致命傷になるレベルまで強力なものへと変貌していた。

 

「奴の体力や行動パターンは今までとさほど変わらない.......だが技の威力が桁外れだ。下手に食らえば一瞬で持っていかれるぞ。」

 

あるふぃの言葉に、一同はさらに気を引き締め、一段下の足場へと降りていく。

端から端への高威力の流体ブレス。

足場を崩す威力の手の振り下ろし。

一度腕を引き、その後こちらへ向かって勢いよく突き出す攻撃。

拘束性能のある咆哮に本体の複数の目玉から放たれる無数のビームとその直後本体中央の目玉から放たれる衝撃波。

そのどれもが今まで見てきた行動と何ら変わることは無かった。

だがやはり、技の威力は油断ならないものだった。

腕の突き出し攻撃に対し、アリシアとクオンのガードタイミングがずれてしまい、まともに被弾してしまう。

 

「うぐぁっ!!!」

 

「ぐぁぁ!!!!」

 

「アリシア!!!クオン!!!!」

 

ダメージを受け、大きく吹き飛ばされたアリシアとクオンにあるふぃは声をかける。

 

「ぐっ......大丈夫です......!!!」

 

すかさずクオンはスターアトマイザーを投げ、アリシアも共に回復させる。

 

「ありがとう....クオンちゃん.....」

 

さすがエトワールといったところか。

だが、もし自分かユウがあの攻撃をまともに受けていたらと思うと....

どうやらユウも同じように考えていたらしく、お互いに、改めて気を引き締めた。

その後、【原初の闇】に対し相当量のダメージを与えたことにより、中央3つの足場の破壊攻撃が始まった。

 

「....っ!?ユウ!!!!」

 

あるふぃは、皆が行こうとしている方向とは反対の足場へ向かおうとしたユウの腕を勢いよく掴む。

 

「....無理をするな!この状況で、下手に一人になるのは危険だ!皆で固まって動くんだ!」

 

「........分かりました......」

 

いつもの癖で皆と反対の足場へ向かおうとしたユウを諫める。

今回の戦いは、今までとは違う。

それはユウ自身もよく分かっているはずだが、2人の被弾を目の前で見たことで少し冷静さを欠いたのだろう。

だが、なんとか4人揃って片方の足場に集まることができた。

そして、一段上の足場で行ったように、目玉から放たれる火炎、落雷、竜巻、氷結の技に対処しながら、それぞれの技を叩き込む。

目玉はすぐに破壊され、4人は続けて反対の足場へ向かい、急ぎそちら側の目玉にも攻撃を仕掛けた。

そして、両端の目玉が破壊されたことで、ゴモルスはさらに下の足場へと落ちる。

 

 

4人はさらに、下の足場へと飛び降りる。

足場に広がるブレスと手のひらによる叩き潰し。

行動パターン自体は少なく、この場に関してはブレスさえ対処できれば問題は無かった。

ここでは、今までの戦いと変わらない動きだったこともあって、4人とも大きなダメージも無く、ゴモルスをさらに下の階層へ叩き落すことに成功した。

 

「....今のところ、目立った行動の変化は見られませんね。」

 

最深層の奥でぐったりとしているゴモルスを前にしながら、アリシアが口を開く。

 

「シエラから指示のあった時間までは、まだまだ余裕はある。だが、まだ何があるか分からない。」

 

アリシアの声を聞きながらも、あるふぃはじっと、ゴモルスの様子を見ていた。

 

「.......来るぞ。」

 

ゴモルスの中央に存在する巨大な目玉から、これまで幾度となく交戦してきた、【原初の闇】ソダムが姿を現す。

一際大きな咆哮をあげたのち、ゴモルスの形を成していた巨体は消え、その場にはソダムの姿のみが残った。

 

 

様々なVR訓練で幾度となく相手をしてきた4人にとって、行動パターンの変わらないソダムを相手にすることは容易かった。

各形態による特殊技や共通の攻撃パターン。

威力は相変わらず高けれど、戦闘不能レベルに至ることは無く、順調に複合形態へと変化させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘が始まってから数分が経ち、炎と氷、雷と風の複合形態を交互に使い始めてからしばらく....

ソダムは、再び中央へワープすると、その巨大な腕で、今までの形態変化では見られなかった白黒の球体を作り始め、上へと掲げた。

 

「「「「!?」」」」

 

4人が一斉に身構える。

 

「なんだ........この姿は!?」

 

掲げた白黒の球体から放たれた光が静まり、4人の目の前に現れた姿。

元あった羽よりも一回り大きく、白黒に輝く羽。

そして、技を繰り出す際に生成していた巨大な腕は、今まで見たきたものよりもさらに一回り大きくなったソダムの姿があった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。