純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 投稿休んでたらお気に入り増えて、再開したら滅茶苦茶お気に入り件数減ったんだけど。これは……アレか?最新話が余り良くなかったって言う評価からなのかな。
 投稿しない方がお気に入り件数増える小説って珍しくない……?

 前置き終わり!そしてそろそろ話を進めたい。ファン感謝祭用のプロットもそろそろ尽きるし、やりたい事やったからね。
 では本編どーぞ!


第百九話(ファン感謝祭前編)

 予報では曇り後雨と言う予報だったが、良い意味でその予報は外れた。何せ雲ひとつ無い快晴となったのだから。何時もは部外者の立ち入りを禁止している鉄の扉も本日は大きく開かれており、まだ午前だと言うのに人の出入りは途切れる事を知らなかった。

 ある者はトゥインクルシリーズを走っている我が娘を見に、またある者は何時も娘がお世話になっている担当トレーナーの顔を拝みに。けれどそんな物は所詮はついでに過ぎず、本命は——。

 

「わぁ……!これがトレセン学園……!お兄ちゃんが居る場所なんだ……わぁ、わぁ……!」

 

 門を潜り抜けた先にある『ファン感謝祭』と言う名の祭りを楽しみに来た人達だった。この少女(ウマ娘)もまた同じく、自身の兄が勤めている職場であり近い内に通う事になるトレセン学園の祭りを経験しに来たのだ。先日楽しみで殆ど眠れず、ベッドの中で足をバタつかせては役五年振りに会う兄の姿を思い浮かべていたが、いざトレセン学園に入ると祭りという魅力に心を奪われていた。

 

 少女の名は『ライスシャワー』。新たな門出(結婚)を祝う、祝福と言う意味の込められた名を持つ黒髪のウマ娘だった。

 そして兄は当然と言うか、新人である。そしてそんな新人の妹だが、新人が一つ彼女に伝え忘れたというか、伝えたくなかった事が一つある。トレセン学園に来たら知られてしまうと言うのに、兄としての威厳がどうとかで話さなかった事だが。

 

「美味しそう……!わ、わわ……人もいっぱい居る……!」

 

 見掛ける人々は誰もが笑顔で自然とライスもまた笑顔になっていた。その光景を見るのが楽しくもあり、出店等に並んでいる食事等を買い、食べ歩きしていると。

 

「いい足だ……細いがその分しっっかり筋肉が圧縮されてる……これはいい足だ……!」

 

「〜〜〜!?!」

 

 とんでもない観察眼を持った先輩(沖野)トレーナーによって足をまさぐられていた。それはまぁ、見事に肉付きを確認する為に揉み、筋肉の圧縮度を確かめ滑らかな肌を摩っていた所、いきなり触られた事によるショックでヤケに体重の乗った回し蹴りを放ってしまった。コレに関しては全面的に先輩(沖野)トレーナーが悪いのだが。

 

「あばっ!?……いつかのスペにも蹴られたっけか……」

 

「あ、え、ごめ、あっ」

 

「君!」

 

「はひ!?」

 

「今小学生かい?来年卒業?何処のトレーニングセンター行くんだ?もしかして此処か?なら俺のチームに来ないか!」

 

「え、あ、そ、ごめんなさいぃ!」

 

「待って!俺が悪かった!逃げないでくれぇ!」

 

「な、なんで追い掛けて来るんですかぁああ!?」

 

 トレセン学園に入る為に自主トレと、新人によって組まれたトレーニングによって早くなったライスの逃げを唯の人間である先輩(沖野)トレーナーは追い掛けた。それはもう血眼で。

 

「なん、なんでその速度で走ってるのに的確に人を避けてくんだ!?」

 

「追い掛けて来ないで下さいぃ!蹴っちゃった事はごめんなさい!助けてお兄ちゃぁああん!」

 

「違う違う違う!ホントに!待って!俺は新人にお前の事頼むって言われてたの!聞いてない!?」

 

「え、お兄ちゃんが?き、聞いてませんよ!」

 

「まっ、いやホントに足速いな!?」

 

「おじさんこそ早くないですか!?なんで追い付けそうになってるんですかぁ!」

 

「おじ、おじさん!?俺はまだおじさんって歳じゃねぇぞ!?後追い付けそうになってる答えは、鍛えてるからだ!」

 

 そうしてライスと先輩(沖野)トレーナーの追いかけっこは続いた。

 

◆❖◇◇❖◆

 

 トレセン学園のとある人通りの少ない一角で漸くライスと先輩(沖野)トレーナーは立ち止まった。ライスは壁に手を付いて息を荒らげ、先輩(沖野)トレーナーは汗だくになりながら地面に身体を預けて寝転んでいたが。

 

「し、新人が……やってるイベント、妹に、伝え忘れたって……来て欲しくないけど見に来ないでとは言えないから……って……」

 

「はぁ、はぁ……ふぅ。あぁ、確かにお兄ちゃん自分もイベントやるよって言ってたけど、何やるか教えてくれてない……ら、ライス嫌われちゃった……?うそ、ウソだよねお兄様ぁ……うぅうぅぅ」

 

 元々内罰的な部分があったが故にライスは新人に嫌われたと勘違いしているが、考えて欲しい。果たして自分の妹、血が繋がっていないとしても妹に女装してライブをやるんだ。とあの新人が言えるだろうか?あの新人が。

 

「い、妹さんように、ちけつ、チケット……あるから……嫌われては無いとおもう、ぞ……ぐふ」

 

「おじさん!し、しっかりしてください!」

 

「……おじさんって歳じゃないんだけど……取り敢えずアイツのイベントが始まるのは昼前だから、それまで……ファン感謝祭、楽しんでってね!あ、もう無理……」

 

「お、おじさーーーん!!」

 

 年齢不詳では有るが、無理をした身体が悲鳴を上げ先輩(沖野)トレーナーの意識を刈り取った。傍から見れば痴漢された被害者であるライスだったが、芯が優しい子であったが故にそれすら忘れて先輩(沖野)トレーナーの為に涙を流すのだった。

 

「なんだこの状況は!?」

 

「ウオッカトレーナー見付けた!?……いや何この状況……」

 

「お、オレも分かんねぇけど……取り敢えずなんか仲良さそうだな」

 

「片方倒れててもう片方泣いてるのに!?アンタの仲が良いって判断どっから来てんのよ!?」

 

 




 前編、中編、後編+‪αでお送り致しますファン感謝祭本番。
 ライスが新人の事お兄ちゃんって呼んでるのは新人の希望。なんか恥ずかしいからヤダって言う理由であり、ライスとしてはお兄様呼びしたい人。

 アニメ版ライスのトレーナーお姉様なんだよね、アレ?作者の登場人物にもお姉様トレーナーが……ウッアタマガ。

 あ、アンケート締め切るの忘れてましたけど、新人の妹はライスシャワーでした。当たった方々には抽選でゴールドシップを育成している最中、ゴルシ流トレーニング(体力回復調子上昇トレーニング制限)が5連続で来るのろ……祝福を差し上げます。ちなみに作者は何でなのかゴルシ育成で三連続で来て上振れが消えた覚えが有ります。

 そういうとこだぞゴルシィ!!!
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