純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
その内ケイ素系トレーナーとか出してしまいそう。デスポエム口ずさみながら重賞かっさらってく感じの。
ネタの大渋滞ってイイよね、この世の地獄みたいで笑いが止まらなくなる。前置き長ぇよ。という事でここから本編です、お待たせしましたー。
倒れた
この場で一番の被害者は恐らく
「大丈夫?このトレーナーにセクハラとかされてない?今なら蹴りの一発入れても私達見なかった事にするわよ?」
「ら、ライスはそんな事しません!そんな、暴力なんて……た、確かにいきなり脚触られてび、びっくりしちゃいましたけど……」
してました。ガッツリ体重乗せた回し蹴りを沖野トレーナーに対して放ってました。咄嗟の行動であり、予想外の行動を取った沖野トレーナーが全面的に悪かったが、ライスも綺麗に蹴りを入れてました。
なのだが、それを知るのは倒れている沖野トレーナーだけであり、ウオッカやダスカはそんな事知る由もなく。
「やっぱコイツ一回蹴り入れときましょうよ!スペ先輩にやったのと同じ事してんじゃない!」
「良い奴だなぁお前。滅茶苦茶優しいじゃねぇか!」
「そ、そんな……ライスは優しくなんて」
「決めた!貴方トレセン学園来たの初めてなんでしょ?案内したげる!ウオッカも付き合いなさいよ!」
「オレもか!?まぁ良いけどよぉ。つーかファン感謝祭に参加したのオレ達も初め」
「いーから!ほら、行きましょ!」
「え、え!え?」
「折角のお祭りだもの!楽しまなきゃ損よ!」
そう言ってダスカはライスの手を取り、
こうしてライスはウオッカやダスカと共にトレセン学園の祭りを回って行った。
◆❖◇◇❖◆
所々寄り道と言う名のダスカVSウオッカのイベントをしながら、ライスはファン感謝祭を楽しんでいた。初めは何方がライスを楽しませるかと言う勝負?をやり始めた事が切っ掛けなのだが、最終的に何時もの小競り合いとなった。
ライスを巻き込んで。そうして辿り着いた場所は。
「大食い大会か……スカーレット!」
「なんでよりにもよって大食いなのよ!?増えちゃうじゃない!」
「明日トレーニングやれば減るだろ!それに見ろよ、あの景品……ドーナツクッション……欲しくねぇのか?」
「う、うぐぐ……ライスちゃん、どつ?参加する?」
「ら、ライスがですか!?ら、ライス大食いとか……あんまりやった事なくて」
普通はありません、そんな経験。けれどやはりドーナツクッションは魅力的なのだろう。気付けば三人揃ってエントリーしていた。だが彼女達はまだ知らない。この大食い大会には文字通りバケモノが居ると言うことを……。
そしてこの後参加するダンスの為に今の内に補給しておこうと言う事で友人と参加していると言う事を。
「では大食い対決!inトレセン学園を始めまーす!司会は私、ウマドル事スマートファルコンです!ファル子って呼んでねー!ルールは簡単、誰もよりも早く食べたウマ娘がゆーしょーです!優勝賞品はドーナツクッション!ファル子もちょっと欲しいかも?」
ファル子の声によって歓声が沸く。ダート界のアイドルであり歌も踊りも一流の彼女にはファンが多い。
「では参加者のウマ娘ちゃん達、どーぞ!」
そうして出陣するウマ娘達誰もがドーナツクッションを狙って参加していたが、やはりと言うかただ一人ドーナツが食べたくて参加したウマ娘が優勝しそうである。
「スーパークリークです!レースだけじゃなくって、早食いでも一着目指しまーす♪」
「タマモクロスや!ウチが一番なるんや!」
「ダイワスカーレットです!やるからには優勝目指します!」
「ウオッカだ、勝ちを取りに来たぜ!」
「……ら、ららライスシャワーです……あの、わ、私参加して良かったんですか?み、皆さんトレセン学園に所属してるウマ娘さん達ばかりで……」
こっそりファル子に確認するライスだったが、面白そうだからOKという事で許可されてしまい引き下がれなくなってしまった。そうして現れる。
芦毛の怪物が。
「オグリキャップだ。お腹が減った」
「では初めて行きましょう!制限時間は30分だけど、お皿の上にあるドーナツ食べ切ったら終わりです!よーい……スタート!」
ファル子の掛け声によって始まり、それに呼応する様に歓声が上がる。そんな中ライスは思う。
——ライスなんで大食い大会出てるんだろう……——と。
まず初めにドーナツに手を付けたのはダスカだった。やはり初めにリードを付けて起きたいのだろう、初めから猛スピードで食していくが、クリークが後をピッタリと張り付く様に殆ど変わらない速度で食べていく。ウオッカとタマモはあくまで自分のペースを保っている様で若干進み遅いが、差し込むのがウオッカであり、追い込むのがタマモだ。けれど忘れては行けない、この場には怪物がいる事を。
「ダスカちゃん早いね〜!もう半分だよ!明日のトレーニング頑張らないとね!」
「
両手にドーナツを持ってハムスター宜しく頬を膨らませて食べているダスカの腹部は確かに膨れていたが、それはこの大会に参加している方々全員が共通していたので最早仕方が無い。だがやはりウマ娘であるのだから当然乙女なのである、今更羞恥心が湧き上がってしまいダスカはペースが落ちた。それを見たウオッカとタマモは更に追い掛けていき、もう山の様に積まれたドーナツは半分を切っていた。クリークはと言うと……。
「………………」
「く、クリークちゃーん?手が止まっちゃってるけどだいじょ……」
「…………(グッ」
必死にサムズアップしていたが、目が潤んでいた。ダスカのペースを追い掛ける様にしてしまったが為に若干無理が入ってしまい、小休憩の様な形を取っていた。ドーナツを持ったまま。
そしてライスはドーナツの山を半分食べた所でリタイアしてしまった。
「という事でウオッカちゃんとタマモちゃんの一騎打ちになるのかなー?がんばれがんばれ〜♪」
「
ファル子の言葉に反応したウオッカは更にペースを上げて行ったのだが、タマモは逆に徐々にペースを落とした。白熱する大食い大会で歓声が止まらない。一番の原因は大食い中の場を繋ぐ為にファル子が喋り、ファンサしているのが大きかったのだが。
(ウオッカ、お前は分かっとらん、まだ居るんやで……!腹ペコの大魔王が!!)
そうして音も無く大食い大会だと言うのに一切実況して貰えなかった腹ペコ大魔王事オグリキャップが動き出した。
そう、それはまるで暗がりの中一筋の星が駆け抜ける如く速さで。
「ウオッカちゃん早い!もう残り三つ!タマモちゃんもお皿の底が見えて来ました!これはこの二」
「私が居るッ!」
「ぴっ!?」
突如として上げられた声にファル子の声は遮られ、観客皆がその音の方向へ視線を流す。そうして見付ける。
「
「お、オグリちゃん!オグリキャップちゃんが物凄い速さでドーナツをたべ、食べてる!?それ飲んでない!?オグリちゃん!?」
観客席から歓声が上がり、その中に驀進と叫ぶ声も有ったが、周りの音に消されて行った。
「う、ウオッカちゃん残り二つ!タマモちゃんも追い上げて来た!でもオグリちゃんのお口が異次元に繋がっちゃってるからドーナツが消えて行く速度が凄いよ!!?」
(の、のこり二つ……!く、クッションが欲しい訳じゃねぇけど、ここまで来て、まけて、負けてたまるかよぉ!)
(流石やなオグリ!もうどう食ってんのか見えへんもん!アイツの口の中ほんとにどうなっとんや!?)
(隣の人すっごい食べてる……そんなに食べて苦しくないのかな……?)
「ウオッカちゃん残り一つ!タマモちゃんも後三つになった!でもオグリちゃんが!オグリちゃんがもう!」
「
「
「…………ご馳走様でした」
静かに右手を空に掲げ、オグリの勝利が決まった。
後にこの大食い大会はファン感謝祭名物となるが、第二回わんこそば大食い大会にてオグリは出禁とされる。大食いキングと言う名で親しまれる事になるのだが、それはやはりもう少し先の話だった。今はこのドーナツ大食い大会で優勝したオグリを称えるべきだろう。
新人にミニライブまでに戻る。ダンス衣装もちゃんと着れる範囲で収めると宣言した結果、確かにミニライブには間に合いそうだが、その腹部は何時も通りだった。
「という事で優勝したオグリちゃんには商品のドーナツクッションを贈呈しまーす!」
「……トレーナーにあげたら喜ぶだろうか」
「……男の人だから微妙じゃないかな?」
「そうか……ならライスシャワー、お前にやろう」
「…………へ!?」
「途中でリタイアしていたが、それでもいい食べっぷりだった。また一緒に食べよう。タマすまない、私なりに考えたが、この子に上げるのが一番だと思ったんだ」
「ええて、ウチが負けたんやから……しっかし、そんなんでライブ出れるんかい?」
「……大丈夫……だと思う、多分」
ライスにドーナツクッションを上げた後、舞台を降りる。元々部外者であり参加者だったライスに上げるのはどうかと思ったが、何故か上げてしまった。
タマモが欲しがっていたのは知っていたのだが、後日色違いのドーナツクッションを買うと決めたので今日のドーナツクッションはライスに上げたのだ。
「それじゃあ会場まで走りましょうか!」
「それええやん!オグリええやろ?」
「……ああ!行こうか、私の私達流れ星のライブ会場へ!」
そう言って三人は走り出した。満身創痍のダスカ、ウオッカとドーナツクッションを抱えて笑顔をうかべるライスを置いて。
間に合わなかった……辛い。ファン感謝祭ミニライブ以外に予備としてもう一個新人達が参加するイベント作ってたけど、それは次のファン感謝祭でも良さそう。
という事で新人チームだとオグリがライスとの初会合でした。次回、ミニライブ編!
お楽しみに!