純情ハートとウマ娘(凍結)   作:ゲーミング

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 タイトルに休みますって言うのを付ければ活動報告なんてする必要無いと気付いた外道です、どうも。
 お昼に投稿したいのに間に合わないの本当に悔しい。もう毎日投稿と12時投稿が詐欺になってんだもんな。

 前置き終わり!本編どうぞ!


第百十一話(ファン感謝祭後編)

 ダウンしたウオッカとダスカを近くのベンチで介抱していると、ある事にライスは気付く。

 そう言えばさっきの男の人からチケット貰ったけど、何のチケットなんだろう……と。新人がやるイベントの物とは聞いていたのだが、場所も内容も分からない。流石にお腹を膨らませて青ざめているウオッカとダスカを置いて行くことが出来ずベンチで休ませていた。

 

 

「……もうドーナツは当分いいや……」

 

「なによ……もう食べないの……?あた……アタシはまだまだ行ける……ゥ」

 

「ご、ごめんなさいライスだけ中途半端に終わらせちゃって……」

 

 三人の中で唯一お腹が膨らんでないのはライスだけだった。山の様に積まれたドーナツをライスも頑張って食していたが、途中から出てきてしまいそうになった為にギブアップした。元よりまだ小学生のウマ娘であるライスには量が多過ぎたのだ。参加者が六人だったとは言え、流石に用意していたドーナツが多過ぎた。

 

 尚余ったドーナツはオグリが後で食べると言って持ち帰った。まだ腹八分も行っていないらしい。オグリの食欲に果ては無い、それこそ勝利への渇望と同じ様に。

 

「二人共そのお腹どうしたの……?」

 

「スズカ先輩……」

 

「トレーナーさんが黒髪のウマ娘を連れて体育館に行ってくれって言ってたから迎えに来たんだけど……先に保険室に連れてった方が良いかしら?」

 

 倒れた二人の助っ人として先輩(沖野)トレーナーが送り込んだのは異次元の逃亡者だった。スペとマックイーンも手分けして探したが、スペはグラスワンダーに捕まりお食事へ。マックイーンは何故か居たゴルシに捕まり体育館での焼きそば移動販売役をやらされていた。

 イベントには必ずゴルシ印の焼きそばが出店されるが、今回は経費で落ちるので新人のお財布にも優しかった。

 

「めんぼくねぇ……スカーレットが突っかかって来たから何時もの調子でやっちまったぜ……」

 

「アンタねぇ……はぁ、お腹いっぱいで言う気も起きないわ……」

 

「……コレがケンカする程仲がいいって奴なんだぁ……!」

 

絶対違うから(ちげぇよ)!!

 

「ごめんなさい!?」

 

 実際仲は良いのだがお互いがライバル意識を持っているが為に認めたくない事実であった。

 

「貴女がライスシャワーちゃん、よね?」

 

「は、はぃ!ライスシャワーです……あの、サイレンススズカって大逃げの……」

 

「……そうね、私よ最近だと二つ名も付いてたわね」

 

「異次元の逃亡者ですよね!テレビで見てました!すっごくカッコよかったです!」

 

「ふふ、ありがとう。恥ずかしいけど嬉しいわ」

 

 そう言って照れ臭そうに笑うスズカにライスは目を奪われるが、スズカが言葉を続けた。

 

「それじゃ二人を保健室に連れて行ったら体育館に行きましょう?そろそろ始まってしまうから」

 

「始まる?何が始まるんですか?」

 

ミニライブよ」

 

 

 

◆❖◇◇❖◆

 

 

 ライス達がライブ会場に入ると、肌を焼くような熱気に包まれていた。トレセン学園の体育館に作られたミニライブ用の照明に照らされ、七人のウマ娘達がそのライトを受けていた。

 センターは黒髪黒目の大人しそうなウマ娘にライスは何かを感じたが、同じ黒髪だからだと当てを付けた。

 マイクを持ったウマ娘が一歩前に出て話し始めた。

 

「は、初めまして!チーム『流れ星』です、えっと、きょ、今日はお集まり頂けて」

 

「楽しんで行こうぜーッ!一曲目スタート!」

 

「ゴルシ!?」

 

「トレ……新ウマちゃん話が長いんだよ!みんなボク達の歌聞きに来てくれたんだから!」

 

「つーわけで、な?」

 

 最早予定調和と言うか、時間が押してる訳でも無かったが長い髪をしたのウマ娘が黒髪のウマ娘(新人)からマイクを奪い取り開始の宣言をし、曲が流れ始めた。その音はウマ娘なら誰だって初めに練習する歌。

 

Make debot!(メイクデビュー)』だった。

 

『響けファンファーレ』

 

届けゴールまで

 

輝く未来を君と見たいから

 

 元気いっぱいなウマ娘(トウカイテイオー)弾けるような笑顔のウマ娘(マヤノトップガン)の二人が前に出てキレのあるダンスを披露して行く。他の四人もまたやや後ろに下がりながらもセンターの二人に負けず劣らずのダンスを披露する。

 その光景に一人のウマ娘が、ライスシャワーは見惚れた。大きく振られるサイリウム、新設チームだと言うのに掛け声まで付いているこの空間に。この熱気に当てられていた。

 ライスシャワーの胸の奥が熱くなる、始まりは兄である新人がトレーナーになると行ったから自分もまたそんな兄の後を追い掛けたいと思いレースに出たいと思った。けれど今は違う、あのステージに立ちたい。

 

 体育館を改造した簡易的でありながらも所々誰かの拘り感じるステージはこんなにも煌めいていた。

 

「響けファンファーレ」

 

届け遠くまで!

 

輝く希望は

 

キミだけの強さ

 

飛び込んでみたら

 

「変わって行くから!」

 

ここに誓おう

 

My Dream

 

!」

 

 それは初めに決まった歌。『流れ星』と言うチームに合う曲はなんだろうと、新人とテイオーが話し合い決めた。夢を叶える為に集ったメンバーでありその夢もまた果てが無く互いに互いが夢を魅せ合う様な、そんな関係で居たいと会う新人の願い。

 

 色も違えば好みもまた違う七人が集まり、己が夢の為に駆け抜ける星となる。

 

「……キレイ……」

 

「……タキオン……」

 

 気付けばアレだけ熱狂していた会場は歌を聞き入る様に静かになった。入れ替わり立ち代り歌を回して行く。目配せも何もしない、自分が歌う番だと言わんばかりに声を上げていく。

 

 今この瞬間が、新人の作ったチームである『流れ星』が輝いた瞬間だった。無論この後も輝き続けるだろうが、今は今なのだから。

 皆が違う思いを抱えながら歌って居ようとも、このミニライブを心底楽しもうとする気持ちは同じだったから。

 

 

 二曲目、三曲目と流れて行き、最終的には初めに想定していた曲の倍である六曲を歌った所でライブは終了した。

 

 結局ライスは誰が新人なのか全く分からないまま、ファン感謝祭は終わってしまったがあのライブを作ったのは新人だと分かりその日の内に祭りを楽しんだ事を連絡して、必ずトレセン学園に入るのだと決意したのだった。




 歌詞の色付けと書く場面で迷った。けど個人的には満足。

 因みに書きすぎると長くなるので割愛しましたが、初めはメイクデビュー。二曲目が閃光、三曲目がうまぴょい、四曲目が色彩、五曲目明鏡肆水、六曲目がwimp ft.Lil’Fangでした。
 一曲目はチーム全体でありテイオーリクエスト、二曲目はバクシンオー、三曲目マヤノ、四曲目ゴルシ、五曲目タキオン、六曲目オグリって感じです。
 因みに四曲目のゴルシリクエストがなんでこの曲にしようか考えたのか想像すると幸せになれるかも(特に意味の無いコメント)

 後使用した楽曲実質一曲なんだけど、これ六曲分使用楽曲情報に書き込むべき?
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