純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
と言う事で作者の精一杯の負け惜しみでした。本編始まります。
新人と言う男は決して大人では無い。大人と言うには余りに考えが足りず、自分と周りの事以外見ようとしない。しかし子供と言うには多くを知り過ぎた。故に大人でも無い、けれど子供でも無い新人は果たして何と呼ぶのか。
「……眠い」
「ごめん、本当にごめん。僕も時間忘れてた」
「私も集中し過ぎた。まさか……」
オグリと新人が芝に仰向けに倒れ込む。二人の視界に広がったのは真っ白な空と薄らと光る太陽さんだった。
「朝までやるとはなぁ……」
「ごめん、本当にごめんなさい……で、でもコーナーも速くなったし」
「コーナーで差をつけれるな」
新人と書いてバカと読む。キングヘイロー達のトレーニング場面に影響され夜通しトレーニングをするという中々に巫山戯た事をしでかした。二人共汗に塗れており、現時刻午前五時である。
「寮に帰ってシャワーだけでも浴びないとな」
「……僕も帰ったらお風呂はいって来なきゃ……」
「「はぁぁ……」」
オグリと新人は深く溜息を吐きながらもその顔に後悔は無かった。迫っている菊花賞に向けての根性トレーニングが身を結んだのか、それはきっと二人の顔を見れば一目瞭然だった。所詮は一夜漬けと笑われるかも知れないが、練習した事は必ず身になる。今までやって居なかった事は余計に。
零から一になるのだから。
「それじゃあ帰るか」
「帰ろうか……誰かに見付かると面倒臭いから、なるべくコソコソとね」
「……夜通しやってた事を伏せれば良いんじゃないか?」
「……オグリ、まだ校門空いてないよ」
「あっ……」
そうして始まったのはスニーキングミッションだった。午前五時と言う時間に校門が開いてない事を呪う新人だったが、夜通しトレーニングをしている二人が悪かった。
◆❖◇◇❖◆
オグリと二人でコソコソとトレセン学園を後にし、軽くシャワーに入った新人だったが、突如として襲い掛かる睡魔と孤軍奮闘していた。眠気と戦う為にノートパソコンを開いてオグリと行ったトレーニング記録を付けていく。
初めて行うコーナリングのトレーニングは意外と早く新人は理解し、どう言った体制を取れば速度を維持しつつコーナーを曲がれるかの答えを出すのは早かった。けれどそれはあくまで『オグリ』にとっての答えであり、他のメンバーには参考程度の物にしか出来ないと思いつつ、重たい瞼を必死に持ち上げながら記入して行った。
夜中オグリとのトレーニングをした際に、パッと思い付いたのはコーナーを曲がるオグリの姿を見た時だった。ふとオグリの走りに惹かれた事を不意に思い出したのだ。あの時はこう言う姿勢だったけれど、今はかなり違う。そう言った感覚で一つ一つ新人はオグリと共にトレーニングを行き、最終的に3000mの自己ベストを更新させた。
その事を喜びつつも、オグリに無理をさせてしまっている感覚は抜けずに若干申し訳なさが込み上げてくる。
自分が腑甲斐無いままだったら、今頃
それは果たして誰のお陰か。
万人に当て嵌る最適解等無い。誰に言われた事でも無かったが、新人はそれを知り理解しつつあった。今後のトレーニングはチーム全体で行う物は確かに数は減りそうだが、それを踏まえつつ合同でやっても問題なさそうなトレーニングもパソコンの中に作り出していく。
睡魔に負けそうになりタイピングの速度は落ちていたが、急かされる事は無かった。
というかこの後ノートパソコンのキーボードに顔面をぶつけながら寝落ちるので実質負けである。
「……眠い」
微睡みの中へと誘われる新人の脳裏には、夏合宿中に陥った不眠症が恋しく感じてしまい、そんな自分に嫌気が差す新人だった。
◆❖◇◇❖◆
そうして新人は目を覚ます。実にゆったりと、自分の意識が覚醒した事を自覚すると。
「……やばい!今何時!?」
電源が落ちてしまったパソコンから顔を離し、スマホを確認する。すると時刻は十四時を表記していた。もうそろそろ授業が終わる頃だと理解すると、瞬時にスマホを握り締めて寮を飛び出して行った。
時間通りに進まない事を恨めしく思いつつも、悪い気はしなかった。トレセン学園までの道程を昂る心を鎮める事さえ忘れて駆け出して行った。
一昨日から睡眠がまともに取れて無い所為で色々と酷いミスをした気がする。
ウマ娘のイベントも38万で終わっちまったよ!ブルボンのサポカ絶対に水着マルゼンと相性良かったのにぃ!
何で今日に限って倒れるかなぁ。睡眠取ってないから?ご最も。