純情ハートとウマ娘(凍結) 作:ゲーミング
扉の無くなったトレーナー室にて、オグリキャップと共に立ち尽くしていた新人は、休日の過ごし方を模索していた。
何故かオグリキャップは扉の件が終わったと言うのに、何処かに行く素振りを見せない。
新人としては好きに遊ぶなり、寝るなりして欲しかったのだが、それを強制するのも気が引けてしまって、結果として無言で時間を過ごしていた。
「……オグリキャップは、その、何かしたい事とかは……?」
「……特に無いんだ、強いて言うなら自主トレでもしようかと思っていたし……」
「レース前に……?しっかり休まないと身体が持たないよ?」
「……そうだな」
こうして話してもまた会話が途切れる。
この男、コミュ力よわよわという事もあって、会話が下手くそだった。
生まれてからこの方友人と言える類は居らず、娯楽にも手を出さなかったが為にこういう時は本当に何もする事が無いのだ。
実際トレーナー室の扉をどうにかした後の予定は、トレーナー室で明日のレースの為に準備をしようとしていたし、何かしらの目的や予定が無いと行動が出来ない人間であった。
そんな時だった。
新人とオグリキャップのスマホが同時に震えた。
ついでにオグリキャップの身体もビクッ、と震えた。
ポケットに入れてあるスマホを取り出すと、ソコには——。
『マヤノとカラオケ行くんだけど、トレーナー達も一緒に行かない?』
『行きます!爆進で!』
『トレーナーちゃんとオグりんは〜?』
というメッセージが届いていた。
◆❖◇◇❖◆
断る理由も無く、取り敢えず新人はオグリキャップを連れてトウカイテイオー達と合流する。
トウカイテイオーに送られて来た地図を見ながら歩いていたが、途中でオグリキャップとはぐれかけ、ほんの少し焦った事以外何事も無く辿り着いた。
送られて来た部屋番号に辿り着き、扉を開くと——。
「とぉれぇぇなぁちゃーん!おっはよー♪」
「えっ、あっ!まっ」
「ドーン☆」
マヤノトップガンのタックルが新人トレーナーに炸裂した。
「トレーナーおはよ。大丈夫?」
「……だめ」
「トレーナーちゃーんトレーナーちゃーんむふふ〜♪」
倒れ込んだ新人トレーナーの顔を覗き込むトウカイテイオー。
新人トレーナーの腹部に顔を埋めるマヤノトップガン。
「オグリキャップさんおはようございます!何を歌いましょうか!」
「おはよう。カラオケなんて随分来ていなかったから、少し緊張しているみたいだ……歌うならサクラからで良いと思う」
「じゃあ学級委員長として爆進的に歌いましょう!」
「ゴルシちゃんも歌いたいぞ。ゴルシちゃんも」
何時の間にかサクラバクシンオーの隣に座っているオグリキャップ。
そして何故か居るゴールドシップ。
マヤノトップガンの拘束から抜け出し、トウカイテイオーに手を差し出され立ち上がる。
そこにある光景は、或る意味新人トレーナーが取りこぼして来た光景そのままで。
「バクシンオーの次はボクが歌いたい!」
「じゃあその次ゴルシちゃんな」
「テイオーちゃんの後にマヤちん歌いたいな〜」
「じゃあその次ゴルシちゃんな」
「私はマヤの後に歌おうか……」
「じゃあその次ゴルシちゃんな」
「オグリキャップさんの後に私が歌えば一周出来ますね!」
「おい、ゴルシちゃんにも歌わせろよ」
親しい友人も居ない、家族とも疎遠な中、ただひたすらに知識を蓄えていた日々と比べると、随分賑やかになったと思う。
その後は皆が思い思いに歌い、時には踊り、知らない間にゴールドシップがメガスイーツなる物を頼み新人の財布を薄くしていた。
特に特別な日じゃない、けれど新人は嬉しく思っていた。
嬉しいと感じていた、基本的に音楽も聞かない新人はカラオケで歌う事なんて出来ないけれど、聞いてるだけで。
見ているだけで随分と楽しいと思える、そんな時間が過ぎて行った。
そういえばレースにオグリキャップが勝った時のウイニングライブの練習したっけ?なんていう一抹の不安を残しながら。
何故昨日の更新しなかったって?
書き溜め無くなったから、なるべくディレイ掛けたいから()
仕事がなければ毎日三時間に一回投稿だってしてやるのに!!!
オノーレェ!
突然始まる次回予告。
等々オグリキャップの出走レースがやって来た。
悩むオグリキャップ、背中を押す友人二人。
新人の博打とは?
次回、オグリキャップの出走、走る意味。
お楽しみに。
新人トレーナーの妹ウマ娘予測アンケート
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1番人気ライスシャワー
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2番人気キタサンブラック
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同じく2番人気メジロドーベル
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大穴カレンチャン